静かな淋しさ

晴れているのに、肌寒い。
こんな日には、祖父の葬式を思い出す。

私がまだ物心がつかなかった時、母方の祖父が死んだ。
何しろ小さかったので細かいことは覚えていないのだが、祖父の簡素な棺と、その前で母が嗚咽していたことはかすかに覚えている。

そんな中、一つだけ鮮明なことがある。

あれは、宗家である親戚の庭だったのか。その隣の墓地だったのか。
告別式後にごまかされるように行われた宴会が退屈になった私はそっと抜け出し、大木の下で草をむしって遊んでいた。
すると、式で読経していた僧侶らしき老人が、私に近寄ってきた。
最初に交わした話は、覚えていない。
ただ、退屈さのあまりに喪裾にまとわりつく私に、その人が苦笑いのような寂しそうな笑顔をしていたのは思い出せる。
そして言葉も、たった一言だけなら覚えている。

死んだらおしまいなの、とでも私は言ったのであろうか。
ゆっくりと僧侶は言った。
「確かに、死は終わりだよ。だけど、それ以上に始まりに過ぎない」

詳しい記憶は、その後途切れている。
しかし、あの言葉は今もなお私の心の奥底に眠ってやまない。
始まりに過ぎない死を経て、祖父はどこへ行ったのだろうか。
そして私も死ぬ時、どこへ行くのだろう。

それが気にかかって、ならないから。

夏のあの日

今日は、妙に蒸し暑い。
まるで、夏のようだ。

こんな違和感のある陽気な日には、ある夏の日々を思い出してしまう。


妹が生まれ、「お姉ちゃん」になった6歳の夏。
青々とそびえ立つ木々、
夏ツバキの鮮やかな白い花、
母が手作りしたみかんゼリー、
まぶしくて直視できなかったコンクリート、
座敷の部屋で寝転んだ朝、
扇風機に真正面からあたって涼んだ午後…

多分、嫉妬から妹の髪を引っ張って泣かせ、母に怒られて
「お母さんの馬鹿」と泣きながら裏の森へ走り、
訳の分からない感情で木をバシバシ叩きながらぶすくれた。

そんなに寂しがらないでいいんだよ、
あんたが必要な人間はその時にもいるし、
これからもいっぱい出来るんだよって、あの頃の自分に言ってあげたい。

ブーブーやってきた。

ぶたさん

ブタは見るのも食べるのも好き。
このぬいぐるみはマサルとの初デートで買ったもの。
「ブタのぬいぐるみ…?」
そう言って一瞬戸惑っていたね。
何で~?かわいいじゃないか。
甘酸っぱい思い出だ。
(ちなみにマサルは鶏肉が一番好き)

!!速報!!
最近あちこちの方面(主にマサル)から、
「マサルの事、ひどく書きすぎじゃないか?」
「ピエロすぎるぜ」
とのご指摘を受けたので、今度からもう少し真面目に書いてみることにします。
ご不快な思いをされた方に、深い謝意を示します。

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ