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『花のズボラ飯』の“ブタキム島ラッキョ炒め”を再現!

 先日、実に十数年ぶりにちょっとした山登りをしたのですが、思っていた以上に体力が低下しているのを実感してショックを受けましたorz。
 歩くのは苦にならないタイプなので少し自信があったのですが、「登る」は「歩く」と違って太ももと腹筋に非常に負担がかかる全身運動で、ちょっとした地獄を見ました。
 「そういえば、小学校の頃ある山登りでビリになって、最後方の先生から半ギレされながら登った事があったなぁ…鬼に見えたなぁ…」と切ない記憶が蘇りつつも何とか頂上まで辿りつきましたが、ゲンキンなもので、さっきまではきつくてしょうがなかったのに上からの景色を見た途端、疲れは全て爽快感に変わりました。
 下山する時も背中に羽が生えたようにひょいっと下りられ、このランナーズハイみたいな高揚感はクセになるかも…と思いました(←帰宅後の全身筋肉痛でその考えは吹っ飛びましたが)。

 どうも、身長が高い方なのでバスケ部に勧誘されて入部したものの、すぐ運動音痴なのが露呈して空気部員になった過去がある当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが空腹に負けずお隣さんからおすそ分けされた食材を使って作った“ブタキム島ラッキョ炒め”です!
ブタキム島ラッキョ炒め図
 ある日、健康診断を受ける為に病院へ来た花さんは検査着に着替え、何と一番最初に採血をされる事になります。
 病院や地域によって違いはあると思いますが、当管理人が行っていた病院では身体測定・視力&聴力検査・血圧測定等で徐々に盛り上げてから迎える中盤のボス的位置だったので、出だしから「採血でーす」とか言われたら怖すぎて心臓バクバクになりそうです;『ドラゴンボール』で天下一武道会後、クリリンがいきなりタンバリンに殺されていたのを初めて見た時と同じ心臓のざわめきが訪れる予感)。
 花さんの方も実は採血は苦手だそうで、「いくつになっても…何度やられても、採血って全然慣れない」「見れない…見れないからなお恐怖。恐ろしい針が突き刺されて生き血が、抜かれているなんて。オソロシ過ぎる」と、まるでギャンブル中に窮地に陥るカイジ並に冷や汗をダラダラ流していました。
 二十年近く血液を賭けて麻雀する漫画を読んでいたせいで感覚が麻痺しがちですが、よくよく考えれば人間は1/3の血液を失うと死に直面する脆い生き物、花さんが感じる恐怖は本能的に正しい反応だと思います…。

 やっと採血が終了した後もまだまだ検査は続き、身体測定→視力&聴力検査→心電図検査→腹部超音波検査→X線検査など、一階から三階まで歩き回って様々な検査を受けた花さんですが、最終的には歩き疲れてぐったりしていました(←当管理人の場合、病院ですれ違う大勢の方が同じ検査着を着て所在なさげにウロウロしているのを見る度、どこか巨大な実験施設に収容されている被験者みたいな気分になり、昔のSF系少女漫画の世界にいるような非日常感に浸って少しワクワクしますが…え、そんな変態当管理人だけですか?)。
 大きい病院だと、移動範囲が広すぎてちょっとしたトライアスロンをしている気分になりますので、日頃車やバスを多用しているズボラさんにはきついのが難点ですね;。
 それにしても、このお話に出てくる看護師さんは若くて魅力的な美人さんばかりで、一コマだけの登場でもキャラ属性が透けて見えるのが萌えた為、水沢悦子先生監修の病院を舞台にした恋愛シュミレーションゲームがあったら面白そうだな…と感じました。
子どもの頃から血を抜く時は恐ろしすぎて直視できない花さん;美人看護師さんがめまぐるしく入れ替わる健康診断…これは天国ですね!
 その後、花さんはお昼頃に検査を終えてようやく自由の身になるのですが、昨日の夜八時から絶食して極限の空腹状態だった為ふらふらになっており、そのまま食料を買いにスーパーへ直行していました;。
 二ヶ月も断食するという超上級者コースで骨と皮の状態になったブッダに比べれば大した苦行ではないのかもしれませんが、当管理人含めデリケートな現代人は一日抜くだけでも食の煩悩が『もののけ姫』タタリ神の如く暴れだしますので、花さんの行動に激しく共感したものです。
 むしろ、トンカツ定食とか鰻重といった胃袋にガツンとくる外食をせず、わざわざ家に帰ってからの自炊を選んだだけでもズボラ主婦とは信じがたい偉業だと尊敬したのを覚えています←人間ドッグ後、「玄米茶さえ飲んでおけば何をどれだけ食おうと大丈夫!」を合言葉に居酒屋で暴食していたつの丸先生のレポ漫画を読んだ後だと、余計そう感じます)。

 とはいえ、無意識の内に胃が限界を迎えていたのかレジ前で魔が差して桜餅を追加し、帰り道に冬の肉まん感覚で歩き食いをするという部活帰りの中学生みたいな行動をしてしまっていましたが、花さん曰く「でも空腹は心を荒ませるわ」「そうよ!!くじけそうな心を桜餅で繋いだのよ」との事で、ちょっと元気になっていました。
 お菓子一つでそこまで体力回復できるのかと突っ込まれそうですが、あんな小さな江崎グリコのキャラメルすら「一粒300メートル」走れるエネルギーが含まれていますので、その約十四倍のカロリーを持つ桜餅だったら、帰宅&調理するエネルギーをチャージするくらい楽勝だったろうと推測されますむしろオーバー気味かと
胃袋がきれいにすっからかん状態で、不覚にも涙が出そうになる花さんレジ前にあった桜餅を買い食いすることにより、ちょっと元気が出てきました
 こうして何とか帰宅した花さんは、お隣に住んでいる一昔前のヒッピー風な自由人カップル・高円寺さんと小野さんから偶然沖縄の島らっきょうをお土産に頂き、そちらも飛び入り参加させてある料理を作ることにします。
 それが、この“ブタキム島ラッキョ炒め”です!
 作り方は簡単で、ごま油をしいて熱したフライパンへ豚バラ肉・玉ねぎ・キャベツ・島らっきょう・キムチを入れてよく炒め、全体にキムチが行き渡った所でニラを投入し、手早く混ぜ合わせたらもう出来上がりです。
 ポイントは、キムチは豚肉に火が通った後に入れること、ニラは最後に軽くさっと炒める程度に留めることの二点で、こうすると全体に味がなじみ程良い食感に仕上がるようです。
 花さんが言うには、「この島ちゃんがいい味出してる!!」「豚肉とキムチとガッチリ手を結んで…新しい味を作り出している!!」「もはや狂気のウマさ!!」との事で、予想以上の活躍っぷりに驚いていました。
 調べた所、島らっきょうは本州のらっきょうに比べて小ぶりで辛いのが特徴だそうで、本場ではチャンプルーや甘酢漬けにしたり、そのままお味噌をつけて食べるのがスタンダードな食べ方なのだとか。
 チャンプルーと聞くとゴーヤ・スパム・素麺などを真っ先に連想しますが、巷には豚キムチチャンプルーというレシピもちゃんとあるらしいので、島らっきょうを足しても案外合うかも知れない…と俄然興味が湧いたものです。
お隣さんカップルから沖縄の島ラッキョウをおすそ分けされるという嬉しいイベントが!
 島らっきょうの旬は春で、当管理人の近所にあるスーパーも早々と取り扱いを始めていた為、これ幸いとばかりに再現する事にしました。
 作中には大体の作り方が書かれていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。
 ごま油を入れて熱したフライパンへ、食べやすい大きさに切った豚バラ肉のスライスを投入し、表面に軽い焦げ目がつくまでざっと炒めます。
 そこへくし形地切りにした玉ねぎと、ザク切りにしたキャベツを加え、混ぜ合わせます。
ブタキム島ラッキョ炒め1
ブタキム島ラッキョ炒め2
 全体が油が回ってしんなりしてきたら、上の長い軸部分を切り取っておいた島らっきょうを入れ、手早く炒め合わせます。
※軸部分はそのまま味噌をつけてかじったり、浅漬けにするとおいしいです。
ブタキム島ラッキョ炒め3
ブタキム島ラッキョ炒め4
 豚バラ肉に完全に火が通ったら本格キムチを投入してしっかり混ぜ合わせ、最後に適当に切ったニラを加えて軽く炒めます。
ブタキム島ラッキョ炒め5
ブタキム島ラッキョ炒め6
 ニラがしなっとしてきたらすぐに火を止めてお皿へ盛り付け、お茶碗によそった白ご飯と一緒にテーブルへ運べば“ブタキム島ラッキョ炒め”の完成です!
ブタキム島ラッキョ炒め7
 キムチの汁で染め上がった野菜と豚肉、そしてにんにくの胃袋をかきむしるような香りが激しく食欲をそそり、一刻も早く食したい衝動に駆られます。
 豚キムチ自体は数え切れないくらい食べてきましたが、島らっきょうを入れるという選択肢はこれまでに一度もなかった為、一体どういう味になっているのか楽しみです。
ブタキム島ラッキョ炒め8
 それでは、熱々の内にご飯へたっぷり乗せていざ実食!
 いただきまーすっ!
ブタキム島ラッキョ炒め9


 さて、感想は…こんなに色んな具が入っているのに、島らっきょうの存在感が一際強くて美味し!ご飯が進んでしょうがない絶品おかずです!
幸せのあまり、空想の世界で豚さんとくるくると回っておかわりする花さん
 キムチの海鮮系の旨味が効いた熟成出汁と、練れてまろやかになった辛酸っぱさはそのままでもご飯によく合いますが、ここへ炒めて活性化した豚バラ肉の濃厚な脂分とごま油の香ばしさが加わると、もはや天文学的な相性の良さへと昇華します。
 肉と野菜のエキスが溶け込んでコクが倍増したキムチの汁で焼きしゃぶ状態になり、わずかにとろみがついてつゆだくになった豚バラ肉は、それだけできもうおかわり必至な仕上がりでした。
 生のままだと臭いも癖も結構きついキムチのにんにく風味ですが、加熱したおかげでそれらが和らぎ食欲をくすぐる力強い旨味のみが残っており、ややマイルドながっつり系ともいうべきちょうどいい塩梅になっています。
 調味料なしだと薄味にならないか心配でしたが、キムチオンリーでも塩気はバシッと決まっていて、旨辛いともいうべきにんにく塩辛味でキャベツや玉ねぎの甘味をぐっと増すのに役立っていました(←不思議ですが、塩や醤油で味を濃くするとこの繊細な旨塩味は逆に弱まる気がします)。
 島らっきょうはパリパリしゃっきりした歯応え、ツンと鼻を抜ける野性的で鮮烈な香気、ピリリとくるさっぱりした辛さが特徴的で、食感だけはか細いらっきょうに似ているイメージですが、その他は全くの別物。
 野趣溢れる島らっきょうの瑞々しい汁気は、豚バラ肉の甘やかでこってりしたジューシーな肉汁を何倍にも引き立てつつ脂のしつこさを抑えており、例えるならねぎま串みたいな組み合わせだな~と思いました。


 ニラもキムチの汁でしなっとしたニラキムチ状態になっているのがご飯にピッタリで、個人的にカレーと匹敵する程ご飯がないと困る料理だと感じました。
 前回の再現「このきざわさアボカドがあるなら、肉のおかずなくてもいいよ」という衝撃発言をした夫も、この豚キムチは大層気に入ったようでご飯をお代わりしまくり、二人で三合炊いたお米をあっという間に食べ尽くしました;。
 一見目立たちませんが、島らっきょうの食感があるのとないのとでは本当に味ががらりと違ってきますので、食べていて面白かったです。


P.S.
 AKHさん、ほーりーさん、kawajunさん、コメントとご質問を下さりありがとうございます。
 当管理人の推しである梅が枝餅のお店は、「やす武」さんです。
 餡子の甘さが舌にべっとり残らない上品かつ後口のいい甘さで、お餅は表面はパリッと、中はモチッとした対比が効いてて香ばしいのが好みです(←店内が甘味兼お食事処になってます。定番の甘い物はもちろん、お蕎麦も天ぷらも誠実な美味しさで嬉しくなるので、おすすめです)。

○AKHさん→唐辛子をコショウと呼ぶ方、いらっしゃったんですね!身近な例だけでいい加減な情報を書いてしまい、申し訳ございませんorz。周囲にちょっと聞いてみたんですが、農家の方や、柚子胡椒発祥の地・筑豊地方や山間部にお住まいの方は一部そうやって呼ぶ事もあるとの事で、興味深かったです。
○ほーりーさん→はい、北海道乳業株式会社さんのフルーツサラダヨーグルトと、ダノンヨーグルトのいちご味をブレンドして使いました。福岡は美味しい蕎麦屋はかなり限られる&それなりのお値段になる事が多いので、蕎麦の名店がいっぱいある茨城は個人的にすごく羨ましいです…。
○kawajunさん→何と、ぶら○モリでも取り上げられたんですね!地元民でも樹齢数百年のクスノキ群を見過ごす方が多いので、目に留めて頂けて嬉しいです。目の前にすると、圧倒されます。仰るとおり、梅が枝餅は小腹がすいた時に程よいサイズなので冷凍すると渉ります。


●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『じったんの時短レシピ』の“いちごのヨーグルトアイス”を再現!

 新元号「令和」の典拠となった万葉集の一節の舞台が太宰府と知り、福岡県民としては一度聖地(?)巡礼をしておこうと思って先日行ってきたのですが、この時期は桜見物のお客さんも多いせいか、なかなかの賑わいを見せていました。
 太宰府天満宮の梅の花はとうに散ってしまって跡形もありませんでしたが、今を盛りに咲き誇る桜の花と大勢の参拝客の組み合わせは見るからにめでたい感じで、ほのぼのした気分になりました。
 ただ、ちょっとショックだったのは自分にとっての「推し」梅が枝餅店のお客が少なく、他のお店が一人勝ち状態で長蛇の列だった事で、「ここも親切でおいしいんだけどな~」と切ない気持ちになりました(←その人気店も良いお店なので、喜ぶべきなんですが…)。

 どうも、焼きたてのパリッとして粘りのある梅が枝餅も、お持ち帰り用のラップの中でもっちりクニャッとした梅が枝餅も大好きな当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『じったんの時短レシピ』にて珠里さんがいちご狩りで摘んできた新鮮ないちごを使って作った“いちごのヨーグルトアイス”です!
いちごのヨーグルトアイス図
 前回失恋して大ショックを受けた珠里さんですが、親友の光恵さんと一緒に傷心ツアーと称して栃木県へ遊びに行き、帰る頃にはすっかり立ち直ります。
 作中の描写によると、華厳の滝や日光東照宮といったパワースポット巡りをしたり、宇都宮餃子に舌鼓を打ったり、いちご狩りで摘みたてのとちおとめを満喫してきたそうで、傷心ツアーというよりはキラキラOLの女子旅っぽくて「たくましいな~」と思いました。
 演歌から得た知識が根強いせいか、失恋に傷ついた女性は北へ向かい、凍えそうなカモメを見つめたり着てはもらえぬセーターを編んだりして泣くというイメージが強いのですが、現代の女性は人の多い賑やかな場所で陽気にバカンスをとるのが定番になっているみたいです;←終わった恋は聖帝サウザー様の如く「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」で漢らしく切り捨て、ひたすら直進行軍するのが新時代のトレンドですね!)。

 それにしても、都道府県魅力度ランキングではワースト5に入りがちな栃木県ですが、上記のような鉄板の観光名所も多く、餃子・いちご・そば・那須高原のチーズケーキといった美味な名物が勢ぞろいしていますし、伝説のギャグ漫画・『× ―ペケ―』の舞台でもあって魅力満載ですので、某テレビ番組のインタビューで栃木県の魅力を聞かれた一般県民の方が「ないんだな、それが」と素晴らしい笑顔で言ったのは、改めて謙遜だと感じました。
 むしろ、おいしい名物や飲食店はともかく、他県の方に自信を持ってお勧めできる観光スポットが全くない福岡県の方が深刻だと地元民は思いますので、当管理人の方こそ「ないんだな、それが」と言いたくなったものです(←太宰府天満宮やマリンワールドはいい所ですが、どちらかと言えば「地元民が気楽に行く所」というイメージのラフな名所なんですよね…)。
前回振られた珠里さんは、栃木へ傷心ツアーに行っていました。
 その後、お二人は珠里さんの家へ戻って一休みするのですが、その際に光恵さんは「じったんてどーいうのがタイプなの?」と女子トーク界では非常にベタな議題を取り上げます。
 光恵さんは結婚直前の彼氏と、現実的な視点で堅実な恋愛をしている感じでしたが、珠里さんは彼氏いない歴が長引いてる為か、いまいちリアルなビジョンを持てずにいる模様。
 それでいて、未来の彼氏に対する期待はバブル崩壊前の株価のように高まっており、「優しくてー、さわやかでー」「イケメンで、まじめで、背が高くて、次男で、細マッチョで、スポーツマンで、正社員で」などと要望は天井知らずで、十人中九人が「駄目だこいつ…早くなんとかしないと…」と夜神月ばりに突っ込みそうななくらいマズイ状態になっていました;(←珠里さんは二十代後半と若い為、「まだあわてるような時間じゃない」という『スラムダンク』の仙道君みたいな意見もありそうですが、この頃からどんどん時間の加速度は増していきますので、楽観視するのはあまりに危険です)。
 漫画の名言で「何が嫌いかより、何が好きかで自分を語れよ!!!」というセリフがありますが、あまりに「好き」の条件が過酷過ぎると出会う確率が天文学的な数値になっちゃいますので、やりすぎは禁物だと思います。

 案の定、光恵さんも「こじらせてんなー」とすっかり呆れており、夢の世界に水を差されて威圧感がすごい珠里さんから危うく詰め寄らせそうになっていました;。
 口は完璧に笑っているのに、目だけマジな殺気を放っているのが恐ろしいですが、「笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である」と『シグルイ』でも語られていますし、珠里さんの怒りの程を思えばこれくらい狂気が含まれていても、何ら不思議はないのかもしれません。
理想だけが一人歩きした珠里さんをこじらせてると診断;自分でも薄々気づいているみたいですが、現実から目をそらしております…
 そうこうしている内に、珠里さんはいちご狩りで摘んで持ち帰ってきたいちごを使ったデザートを作り、汗ばむ陽気でほてった体をクールダウンさせる事にします。
 それが、この“いちごのヨーグルトアイス”です!
 作り方はとても簡単で、ヘタを取ったいちごを冷凍保存袋に入れてつぶし、加糖のフルーツヨーグルトを加えてよく混ぜ、そのまま約二時間冷凍庫で凍らせたら出来上がりです。
 ポイントは、いちごはあまり細かくつぶし過ぎないこと、フルーツヨーグルトは脂肪ゼロではない加糖タイプを使うことの二点で、こうするとちょうどいい甘さでちゃんとアイスっぽく仕上がると書かれていました。
 非常に単純なので、当初は似たレシピがネットにありそうだと考えていたのですが、何と加糖ヨーグルト+フルーツのみというレシピは他に全く見当たらず、大抵が生クリーム・牛乳・蜂蜜・レモン汁などが使われ、ヨーグルトもプレーンタイプがほとんどだったので驚きです。
 光恵さん曰く、「何、これ。すっごく上品!!」「さっぱりしてるし、これは暑い日にもってこいだわ!!」だそうで、さっきまでの冷めた目はどこへやらで目がキラキラ輝いていました。
 フローズンヨーグルトっぽい味ではと予想されますが、いちごやフルーツでより甘やかに仕立てているのが最大の違いで、珠里さんは「ヨーグルトはりんごとかアロエでも美味しい」と話していました。
アイスのベースに使うのは、何と市販の加糖ヨーグルトカップ!ジップロックに入れて潰して混ぜて冷やすだけで出来上がります
 そろそろいちごの価格が落ち着いてきたので、これをいい機会に再現する事にしました。
 作中には分量表記付きの詳細なレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。
 いちごを流水で洗った後にキッチンペーパー等で水気をよくふき取り、ヘタを取り除いたら冷凍用保存袋に入れてぎゅぎゅっと手でつぶします(←あんまり細かくし過ぎない方が食感が残って美味しいです)。
いちごのヨーグルトアイス1
いちごのヨーグルトアイス2
 次は、混ぜ作業。
 いちごを大体つぶし終えたら、市販されている加糖タイプのフルーツヨーグルト(←食べ切りサイズのカップヨーグルトコーナーに置いてあります)を投入し、しっかり封をして袋の上から揉みこみつつよく混ぜます。
 全てが混ざりきったら袋を平たくならして冷凍庫へしまい、約二時間かけて凍らせます。
※フルーツヨーグルトは何故か「脂肪ゼロ」と銘打たれている物が多いですが、脂肪分がちゃんと含まれている物を使った方が出来がいいです。加糖で、尚且つ無脂肪ではないヨーグルトをご使用下さい。
いちごのヨーグルトアイス3
いちごのヨーグルトアイス4
いちごのヨーグルトアイス5
 時間が経ってアイスが程よく凍っているのを確認したら袋の上から折ってほぐし混ぜ、そのまま器へ移せば“いちごのヨーグルトアイス”の完成です!
いちごのヨーグルトアイス6
 可愛らしいミルキーピンク色のアイスに、いちごの紅色や他のフルーツのカラフルな色がキラキラと映えており、見るだけでもウキウキした気分になります。
 ヨーグルトとフルーツを混ぜるだけで本当にアイスっぽくなるのか少し半信半疑ですが、実際に食べて確かめてみようと思います。
いちごのヨーグルトアイス7
 それでは、アイスが溶けない内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
いちごのヨーグルトアイス8


 さて、感想は…さっぱり感とこっくり感が両立した稀有な出来映え!高嶺の花のお嬢様を思わせる品のいい美味しさにうっとりします!
 ヨーグルトのまろやかなコクと優しい酸味がベースになった密度の濃いいちご味で、どこを食べてもいちごの果肉がゴロゴロ出てきてジューシーなのが特徴的。
 アイスのクリーミーにとろける舌触りと、シャーベットのシャリシャリした食感を足して二で割ったような味で、極薄のかき氷を思わせる涼しげな口溶けがこの上なく繊細でした。
 乳脂肪分の高いアイスクリームみたいな重厚感はないですが、その代わりべっとりした重さがなく初夏の風のように軽やかで、それでいてまったりと滑らかな口当たりで本物のアイスに近い仕上がりでもあるのが何とも不思議です。
 見た目は甘々そうに見えますが、実際はさらりとしたあっさり上品な甘さで、いちごを贅沢に使用したからこそ出せるはち切れんばかりのフルーティーな甘酸っぱさがたまりません。
 フルーツヨーグルトに入っている様々な果物のおかげで、いちごだけでは出ない複雑な甘味がプラスされており、まるで高級なトロピカルフルーツアイスを食べているような奥行きが生まれているのに感心でした(←中でもパインとみかんがいちごに合っており、白くまみたいなほんのり南国チックな余韻が残るのが爽やかでよかったです)。
 いちごの種がプチプチとランダムに弾けて口の中を賑やかにし、程よいアクセントになっているのが楽しく、まさに「食べる」アイスというイメージでした。


 冷やす時間を一時間にして作るフローズンドリンクもすっきりした旨さで、徐々に暑くなるこれからの季節にピッタリなデザートだと思いました。
 いちごの種類によっても味が微妙に変わりそうなので、色々試したいと思います。


P.S.
 無記名さん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『じったんの時短レシピ』 岡村みのり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『まかない君』の“コーラ入り魯肉飯”を再現!

 先日、久々にモスバーガーへ菜摘バーガーを食べに行ったのですが(←これを頼む時いつも「なつみ 生きとったんかワレ」ネタを思い出します)、そこでモスは毎月29日限定で野菜・焼肉・照り焼きチキンをパンの代わりにハンバーグでサンドした通称にくにくにくバーガーというクレイジーなメニューを出していると知り、衝撃!
 その昔、二十歳そこそこだった夫とまだ百円台だったマッ○のハンバーガーを一人何個まで食べられるかという頭の悪い挑戦をした事がありますが、それでも五~六個も食べればギブアップ状態でしたので、その時よりさらに油の耐性が低い今そんな凄いバーガーを食べたら確実に胃もたれしそうだな~と身震いしました;。
 しかし、ネット上の感想を見た所、マッ○のパテよりも肉汁たっぷりで思ったよりもスルッと食べられるというご意見が多かったので、今月こそ試してみようかな?と考えています。

 どうも、幼い頃「コーラは歯が溶ける」という都市伝説を真に受けていた為、ハンバーガーには必ずオレンジジュースを合わせていた騙されやすい当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が弥生ちゃんから「これ作って!」とお願いされて即興で作った“コーラ入り魯肉飯”です!
コーラ入り魯肉飯図
 ある日、夕食をリクエストする為に浩平君の部屋を訪ねた弥生ちゃんは、襖の横に隠れていた浩平君に不意打ちで「わっ!!」と飛び掛るようなアクション付きで驚かされ、びっくりします(←日頃クールで常識人の浩平君とは思えぬおふざけで珍しいです。例えるなら、『ドラゴンボール超』ですっかりイクメンと化して悟飯の子のベビーシッターをしていたピッコロさんと同レベルの意外さ)。
 浩平君としては、普段弥生ちゃんに振り回されている分これくらいの反撃をするくらい許して欲しいという想いがあったようですが、弥生ちゃんは「ダメ!事前に申請すること!」と、まるでドッキリ番組でヤラセを指示するTVスタッフみたいな事を要求していました;。
 何でも、小学一~二年の夏休みに暗い廊下で弥生ちゃんに「わっ!おばけー」といきなりびっくりさせられたのをずーっと覚えていてやり返したとの事ですが、どこぞのURYYYな吸血鬼同様「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」という感じでピンと来なかった弥生ちゃんは、「おぼえてないよ!しゅーねん深いなー」と呆れていました。

 元々、浩平君は怪談話と文学が好きな母から読書家の遺伝子を受け継いだものの、近所の首なし武者行列が出ると有名な心霊スポットに「古戦場でもないところでそんなの出るわけがない」と突っ込むなど、自称UFO&超常現象研究家である韮澤さんと師走の特番でバトルするオカルトバスター・大槻教授ばりに幽霊を信じない方向に育った、かなりの現実派タイプ(←ヤツメウナギ押し付け合い騒動から察するに、なかなかの理屈屋であろう父の性質がミックスされてこうなったものと推測。血は争えないですね…)。
 その為、弥生ちゃんの無邪気なお化けごっこに「あの夏は、ずっと廊下の曲がり角警戒して過ごしたからね」となるまでショックを受けたのは予想外でしたが、考えてみれば唐突に襲撃されてとっさに把握して対処するなんてプロの格闘家でも難易度マックスの無理ゲーですので、子どもの頃の浩平君が半ばトラウマ状態になったのも無理ない…と苦笑しました。
小学生の時、弥生ちゃんに幽霊のふりをされた事をずっと覚えていた浩平君;
 その後、弥生ちゃんから『世界のご飯図鑑』という本に載っていた魯肉飯を作って欲しいとリクエストされた浩平君は、「本場のものとは似ても似つかないもの」になると事前に宣言し、自分オリジナルのレシピで作り出します。
 それが、この“コーラ入り魯肉飯”です!
 作り方は簡単で、油をしいたフライパンへ長ネギと豚バラ薄切り肉を入れて炒め、コーラ・お酒・醤油・おろし生姜・お水で戻した油麩・ゆで卵を加えて煮込み、くったり煮えたらご飯の上に汁ごと乗せて小松菜の炒め煮を添えたら出来上がりです。
 ポイントは、最初に長ネギをしんなりするまで炒めてから豚バラ肉を入れること、コーラはダイエット系ではなくオーソドックスな物を使うこと、油麩はお水で戻した後水気をきっちり絞っておくことの三点で、こうすると味が全体によく染みてさらに美味しくなるようです。
 台湾料理なのにコーラをつかうなんて、どことなくアメリカチックな工夫だと感じましたが、浩平君としては「砂糖を入れるかわりに元から甘い水で煮る」という理由で使用したそうで、結構アバウトだな~とその度胸に感心しました(『クッキングパパ』の荒岩主任がナウでオシャンティーな女子大生主婦・ユミちゃんに教えていた“ヤング肉じゃが”を思い出します)。
 初めは宮城名物の油麩を魯肉飯と合体させるとは…とあまりピンときませんでしたが、実は上海にも丸い油麩が存在していて中華料理と相性がいい上、現在ベジタリアン向けにお麩の魯肉飯が広まっているとの事で、案外しっくりくる組み合わせなのかもしれない…と思いました。
 実際に食べた佳乃さん達曰く、「うーんおいしい!」「甘辛い肉と米の組み合わせにこそ心ゆさぶられる自分がいるねい」「油と蛋白質と炭水化物の美味しさは、脳の奥底の獣の部分を罪深く刺激する」という、デブエット料理と呼んでいい程の高カロリーに背徳性を感じつつも食べずにはいられない一品だったらしく、あっという間に完食していました。
こっちの水は甘いぞ~♪と歌って蛍を呼びたくなるフレーズ
 こうして食後、浩平君はお風呂に入ってから自分の部屋へ戻るのですが、テーブルの下から弥生ちゃんが捨て身で全身を打ちつけながら飛び出して壮絶に驚かせてきて、たまらずギョッとしていました(←怖いからというより、突拍子がなくて混乱したからっぽいですが…)。
 弥生ちゃんはアクロバティックな脅かし役だった母の身体能力をしっかり引き継いでいる為、ノーモーションでジャンプしたり瞬間的に何かを仕掛ける事は得意なのですが、未登場の父の遺伝子なのか、その後の事を一切考えずに行動するという致命的なドジっ子属性持ちなので、イマイチしまらず失敗しがちなのが弱点だな~と思いました(←世が世ならくノ一になれそうな逸材ですが、この様子だとうっかりミス連発ですぐ破門になりそうです;)。
 弥生ちゃんとしては認めたくないでしょうが、リアクション芸人の方と同じ香りがしますので、大怪我しない内にそろそろ自重した方が…とハラハラしたものです。

 落ち着いた後、「押入れとかもっと隠れやすい場所もあったろうに」と脅かしのレクチャーをした浩平君ですが、弥生ちゃんから「押入れはおばけがいそうでイヤ」と返されていました(←個人的に押入れはドラえもんの寝室というイメージで、入る分にはあまり怖くありません。押入れの隙間を見るのは何かと目が合いそうで怖いですが)。
 浩平君が言うには、納戸婆という妖怪みたいに「ホーッ」と言って押入れから出てきたら怖いのにという事でしたが、初見時は弥生ちゃんと同じく「なにそれ?」と頭がはてなになりました。
 調べた所、納戸婆とは西日本で伝承されている老婆の妖怪で、家の人が納戸を掃除しようとすると中から飛び出して人を脅かす家の守り神的存在だそうですが、何と庭箒で叩いて追い出すことが可能との事で、他の妖怪の退治法に比べてえらく生々しいな~と思いました(←霊の撃退法というよりは、のび太ママのお仕置き方法といった方がしっくりくる印象。普通に人間相手でも通用しそうな実力行使で、霊能者を呼ばなくていい分手間いらずでお財布に優しいのがナイスですね)。
 居所といい、驚かし方といい、追い出し方といい、それ本当は押入れで一休みするのが趣味のただのイタズラ好きなおばあちゃんだったんじゃ…と色々空想が膨らむ妖怪です。
上手に驚かせられた母と違い、イマイチ不器用な娘の弥生ちゃん;
 近所のスーパーで偶然油麩を発見したので再現する事にしました。
 作中には大体のレシピと調味料の比率が詳しく書かれていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。
 サラダ油を入れて熱したお鍋(又は大きいフライパン)へみじん切りにした長ネギを入れて炒め、しんなりしてきたら適当に切った豚バラ薄切り肉を投入し、さらに炒めます。
コーラ入り魯肉飯1
コーラ入り魯肉飯2
 軽く炒まって豚肉の色が変わったら、コーラ、お酒、醤油、おろし生姜、お水で戻してしっかり絞っておいた油麩を加え、ざっと混ぜ合わせます。
※コーラは必ず普通のスタンダードなタイプを使用して下さい。ダイエットコカコーラや他の香料が入ったコーラだと、かなり風味が変わって美味しいとは言い難い仕上がりになりやすいです。
コーラ入り魯肉飯3
コーラ入り魯肉飯4
コーラ入り魯肉飯5
 そこへ、殻をむいたゆで卵を投入してざっと混ぜ、そのまま弱火でくたくたと煮込みます(←水分が飛んでタレが少なくなってきたら、こまめに様子を見て底からかき混ぜるようにした方がいいです)。
 大分煮詰まって豚肉やゆで卵に味が染みこんだら、火を消します。
 その間、小松菜の炒め煮を別のフライパンで作って用意しておきます(←残念ながらレシピがなかった為、一番好きなこちらのレシピで作りました)。
コーラ入り魯肉飯6
コーラ入り魯肉飯7
コーラ入り魯肉飯8
 丼によそった炊き立てご飯の上に先程の具を汁ごとたっぷり乗せ、仕上げに煮えたゆで卵と小松菜の炒め煮を飾り付ければ“コーラ入り魯肉飯”の完成です!
コーラ入り魯肉飯9
 浩平君は本場とは似ても似つかない物と謙遜していましたが、肉のブツ切りの物でない事を除けばなかなか本格的な仕上がりで、即席でここまで再現できるなら充分満足です。
 飴色にツヤツヤと輝く豚肉とゆで卵が見るからに美味しそうで、食べる前からどんな味かワクワクします。
コーラ入り魯肉飯10
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
コーラ入り魯肉飯11


 さて、感想は…八角の香りがする本場の魯肉飯とはまた違った美味さ!コーラ入りだとは信じられない正統派な一品です!
 豚の角煮とすき焼きを足して二で割ったようなガツンと濃厚でジューシーな甘辛い味付けで、例えるなら「中華風のこってりとろける特濃豚丼」というイメージの男飯です。
 通常、ここまでヘビーだとしつこく感じてもおかしくないのですが、ベースが生姜醤油なので甘ったるくならずすっきりとキレがよく、甘いのにあっさりして辛口でもあるという不思議な美味しさが生まれていました。
 コーラの香辛料が隅々まで行き渡っているせいか、特に何もしていないのに豚肉特有の臭みがキレイに消えており、ほんのりとエスニックなスパイスの風味が漂うのがアジアンテイストな印象です。
 油麩は限界ギリギリまで肉のエキスを含んでいて本物の肉っぽい仕上がりになっており、噛むごとにフルフルトロンと淡くほどけて溶けていく食感がとても魅惑的。
 テロテロした舌に沿うような柔らかい舌触りであると同時に、もっちりとした滑らかなコシのある弾力も残っており、まるでよく煮込まれた牛脂や牛すじ肉そっくりな味わいに進化しているのがたまりません。
 豚バラの甘くまったりとした旨味の強い脂分でコーティングされた香ばしいご飯は、ラードがたっぷり絡んだ中華屋の焼き飯を彷彿とさせる中毒性のある味わいで、凝った味付けなのに屋台のジャンクフードのようなワイルドな後口が特徴的でした(←バター醤油ライスのラード版といった感じ)。
 ラーメン屋の煮卵の如く味わい深いホコホコした茹で卵、さっぱりした和風出汁味が染みて爽やかな口当たりの小松菜がいい箸休めになっており、丼物にありがちな単調さなしで最後まで飽きずスルスルと頂けました。


 当管理人も気に入りましたが、肉好き&男飯好きな夫はそれ以上にハマって大好物になっており、「うまい!!!これ、ご飯も具もまだおかわりある?」とすぐに聞いてきました。
 中でも虜になったのは油麩で、これから甘辛い肉の煮込みを作る時は絶対に入れようと心に誓う程独特な旨さで、普段麩に興味がない夫にも好評でした。
 単純な材料しか使っていないのに、色々加えて煮込んだような味つけになっているのが感動物な一品でした。


P.S
 シオサバさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『紺田照の合法レシピ』の“鮭と小松菜の台湾風炒め”を再現!

 五~六歳頃から山に囲まれた九州の田舎町に住んでいる為、野生動物とは縁のある生活を送っていたのですが、今思えば色んな事件がありました…。
 夜中に野生のタヌキがうちの犬のドックフードをしれっと食べていたり、夕方カラスの大群がザザザザーッ!とヒッチコックの『鳥』さながら上空を覆いながら飛んでいったり、小学校や公園の草むらを大蛇が逃げていくのを目撃したり、近所の池にアヒルみたいな白い鳥が何故か一羽だけ何年にも渡って住み続けるというミステリーがあったりと、小さい事件には事欠かない日々で退屈しませんでした。
 そんな中、心の癒しだったのは時々木の実目当てにやって来ていたすずめで、母と一緒にベランダのイスに赤い実やお米を置いて待っていると、チュンチュン鳴いてちょこちょこ飛び跳ねるすずめを至近距離で観察でき、その愛らしい仕草にうっとりしたものです。

 どうも、明け方になるとどこからか聞こえてくる「ギェーッ!ギェーッ!」「ボーボー、ホッホホー」という怪しい鳴き声が恐ろしかった当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて紺田君が仕事中に使った備品をヒントにして作った“鮭と小松菜の台湾風炒め”です!
鮭と小松菜の台湾風炒め図
 前回、紺田君の深夜のランニング仲間として初登場した桃嘉十組直営のバーのオネエ系ホステス・豊野華一吾さんですが、それは仮の姿で、とんでもない正体を隠していました。
 その正体とは、雄輝八斎組の新しい若頭補佐で、都内連続バラバラ殺人事件の犯人!
 何でも、「殺しの腕も戦略も一流」という理由で組長が地方の組から引き抜き、邪魔になった人間を次々に暗殺させているようで、組内でも一目置かれていました(←暴力団の事はよく知らないんですが、そんなサッカー選手みたいにサラッと移籍出来るものなんでしょうか…?一度、『龍が如く』をプレイして勉強してみようと思います)。
 暗殺に使う武器は『必殺仕事人』の三味線屋さんみたいなワイヤー状の糸で、それでエッグスライサーの如くターゲットをザシュッと三分間クッキング風に手際よくカットし、「ごめんね~これも仕事なの(CV:IKKOさん)」と言っていました←それにしても、糸使いの女性キャラって『HUNTER×HUNTER』のマチさんといい、『犬夜叉』の逆髪の結羅さんといい、『ワイルドアームズ2』のアンテノーラさんといい、どこか影のある美女が多いですね。これが男性だと、『ワンピース』のドフラミンゴさんから『るろうに剣心』の外印さんまでバラエティー豊富ですが)。

 とはいえ雄輝八斎組も一枚岩ではなく、急な抜擢に嫉妬する人間も少なからずおり、その中の一人であるマッチョ組員にネチネチちょっかいを出されて銃も出されるのですが、「筋肉質型の男は粘着気質。凝り性で自分の思い通りにいかないと激昂する事がある…体型による気質の分類って案外当たってるものね~」と分析し、背中からカマキリみたいな不気味なスタンドオーラを放って威嚇して、相手を黙らせていました。
 銃を突きつけられても軽口を叩けるキャラなんてルパン三世やハリウッド映画の俳優くらいだと思っていたので、びっくりです。
 あと、筋肉質な男が粘着気質なんてそんな…と一瞬思いかけましたが、「兄より優れた弟なぞ存在しねえ!!」と屈折したお兄ちゃんとか、強さと筋肉にこだわるシュワちゃん似の弟キャラとか、地上で誰よりも自由である事に固執するアメリカの囚人とか、「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」といきなり本性を出して全国読者を驚かせた究極生命体とかがすぐに脳裏をよぎった為、妙に納得したものです。
夜のお店のホステスかと思いきや、その正体は敵幹部の新人若頭でした!
 その後、豊野華さんは組長からの依頼で霜降肉組の武器庫襲撃の指揮を執る事になり、何重にも鍵がかけられた武器庫前にある仕掛けをして見回りの組員達を待ち構えます。
 その仕掛けとは、扉の前に武器の部品を一つ落としておき、誰かが侵入したと勘違いした組員が慌てて中へ入った隙を狙って突撃するというシンプルな作戦でしたが、その効果は絶大で、豊野華さん達は難なく武器庫に入って見回りの組員達を気絶させていました(←典型的な心理誘導ですが、単純なだけにかえって引っかかりやすいですね。周到な用意により、最小のリスクで最大の成果を得ようとする行動は、孫子の兵法に通じる物があると思います)。
 実はこの日紺田君も見回り当番で、用心深く構えていた為一人だけ捕まらずさらに奥の武器庫へ逃げ込めたのですが、「大人しく出て来なさい。早くしないとこの2人の命パックンするわよ」となかなか斬新な脅しにあいます(←懐かしのお菓子・パックンチョを思い浮かべたのは、当管理人の他にも三人くらいいるはずです)。

 紺田君も豊野華さんも相手の本当の正体を知らない為、最悪の場合殺し合いの時に初めてお互いを認識するという、『ガンダム』ワールドでは非常にベタな悲劇に見舞われる所でしたが(注:お料理漫画です)、幸い全身を黒く硬く覆う台湾特殊部隊の装備が中にあった為一人でも雄輝八斎組を撤退させる事に成功し、お互い正体を知らずに済んでいました(←「ごん、お前だったのか」的なせつな過ぎるラストにならず、一安心)。
 どちらが主人公なのか一応理解してはいるつもりですが、下の絵を見るとジェイソンと中世の黒騎士を足して二で割ったような恐ろしい敵と、それに襲われて退却する主人公サイドのオネエキャラ」の図式にしかどうしても思えず、頭が混乱したのを覚えています…。
全身真っ黒の恐ろしい姿に、一瞬新たな敵キャラかと錯覚;
 その日の夜、紺田君は命を救われた台湾特殊部隊の装備に思いを馳せ、「今夜は台湾っぽい料理にしてみるか」と調理に取り掛かります。
 こうして出来たのが、“鮭と小松菜の台湾風炒め”です!
 作り方は簡単で、ごま油をしいたフライパンでザーサイ・にんにく・生姜を炒めて香りを出し、しめじ・小松菜・あらかじめごま油で焼いておいた鮭を加えてざっと混ぜ、オイスターソース・お酒・醤油で味つけし、最後にごま油をかけたら出来上がりです。
 ポイントは、塩鮭ではなく生鮭を使うこと、鮭を焼く時は塩・こしょう・薄力粉をまぶしてからにすること、ザーサイの塩気に注意しながら調味料を調整することの三点で、こうすると鮭は柔らかくて生臭くない仕上がりになるのだとか。

 通常、台湾風炒めは挽き肉や豚肉といったお肉をメインに使ったり、唐辛子や鶏がらスープを加えてエッジをきかせた味にする事が多いのですが(←台湾ラーメンとか、まさにその筆頭のピリ辛料理ですよね)、こちらは鮭を使って少し和風寄りに仕上げているように感じました
 ザーサイはそのまま食べる派なので、刻んで炒める使い方は珍しかったですが、本場中国ではいい出汁がでるという理由でスープ・炒め物・麺料理などに広く使われているとの事で、なるほどと思いました。
 紺田君曰く、「焼いた鮭の香ばしい皮…溢れる旨味。身はふっくらと軟らかい」「ザーサイやニンニクの主張の強い味つけと予想以上に合う!」「小松菜とご飯も一緒に食べると…これはもはや…昇天ものだ」だそうで、うっとりしていました(←この時の紺田君は強面のまま目だけうつろになっており、いけないお薬を吸引しているように見えry)。
魚界のマシンガン・鮭を使い、台湾風に調理していました。
 季節柄、生鮭がどうしても見つからなくて諦めかけていたのですが、先日やっとあるスーパーで見つけたので再現する事にしました。
 作中には大体の作り方が載っている上、紺田君のクックパッドには分量付きのレシピが公開されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、鮭の下ごしらえ。
 生鮭の切り身を一口大に切り分け、塩と胡椒を振って下味をつけたら全面に薄力粉をまぶします(←鮭の身は形崩れしやすいので、そっと作業したほうがいいです)。
※うろこが皮に残っていたりする事もよくありますので、確認しながら包丁で丁寧に落とすと口当たりがよくなります。
鮭と小松菜の台湾風炒め1
鮭と小松菜の台湾風炒め2
 ごま油をしいて熱したフライパンへ先程の鮭を並べて両面を焼き付け、全体がこんがり焼きあがったら一旦別の容器へ移しておきます。
鮭と小松菜の台湾風炒め3
鮭と小松菜の台湾風炒め4
 次は、炒め作業。
 鮭を取り除いたフライパンへ再度ごま油を足し、みじん切りにしたザーサイ、にんにく、生姜を投入し、弱火で焦がさぬようじっくり炒めます。
 いい香りがしてきたら中火にし、軸を取ってほぐしたしめじ、ザク切りにした小松菜を加えて炒め合わせます。
鮭と小松菜の台湾風炒め5
鮭と小松菜の台湾風炒め6
 野菜類に油が回ってしなっとしてきたら焼いた鮭を戻し入れ、オイスターソース、醤油、お酒を加えて味つけし、手早く炒め合わせます。
鮭と小松菜の台湾風炒め7
鮭と小松菜の台湾風炒め8
 調味料が全体に行き渡ったらごま油を回しかけてざっと混ぜ、すぐに火からおろしてお皿へ盛り付ければ“鮭と小松菜の台湾風炒め”の完成です!
鮭と小松菜の台湾風炒め9
 鮭の紅色、小松菜の緑、しめじの焦げ茶色の取り合わせが色鮮やかで美しく、見るからに「ザ・中華」って感じで、中華料理店で出てきても違和感がない風格があります。
 ちょうど夫が帰って来たタイミングでできたんですが、「お、今日は焼肉?」と言われたくらい猛烈に食欲をそそる香りで、これは味の方にも期待が持てます。
鮭と小松菜の台湾風炒め10
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
鮭と小松菜の台湾風炒め11


 さて、感想は…あっさり系かと思いきや、にんにくや生姜がガツンとくるパワフルな一皿!紺田君の言う通り、壮絶な味わいです!
熊が鮭人間達を食らおうとする壮絶なイメージ図に脱帽
 鮭は小麦粉の薄衣に包まれているおかげでタレがよく絡み、外はふんわりトロリ、中はしっとりホロホロとした口当たりの凝った味わいになっており、ヘルシーな餡かけ唐揚げ風といった仕上がりなのが特徴的。
 オイスターソースのまったりと甘辛い海鮮の旨味が効いたコクの強い香味醤油味は、上海風焼きそばの味付けにかなり近い物がありますが、ザーサイ由来の酸味を帯びて熟成された風味が独特の後引く食後感をプラスしており、ぐっと奥深いエスニック仕立ての美味しさにしています(←高菜のピリ炒めを隠し味にしているような感じで、古漬けの漬物を使うと塩辛みたいな癖になる塩味や出汁が出て、調味料っぽくなるんだな~と感心)。
 炒める時も仕上げる時も細めにごま油を足したせいか、全体に濃厚な香ばしさが行き渡っており、噛むごとにゴマの芳しい香りが鼻を抜けていくのが何とも贅沢な気分にさせます。
 多めの油でしっかり炒める事によって油分が染み込んだ小松菜は、しんなりしつつも張りのあるザクザクした歯触りが、まるでチンゲン菜の中華風にんにく炒めみたいな食べ応えのある旨さに仕上げており、より本場風な味になっているのがたまりません。
 プリプリツルツルした舌触りのしめじ、細かく刻まれても尚コリコリした食感が楽しいザーサイがまたいい箸休め兼アクセントになっており、食べていて飽きませんでした。


 ご飯のおかずとしても、単品料理としても、お酒のおつまみとしても優秀な一品です(←茹でた中華麺と合わせてもいけるのでは…と感じました)。
 使っているのは魚ですが、衣をつけてごま油で焼き付けているせいか肉料理っぽいどっしりした満足感もそれなりにあり、ボリュームがあっておいしかったです。


P.S.
 キンメさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『花のズボラ飯』の“きざわさアボカ丼”を再現!

 先日、昨年末に入籍して一足先に新婚生活を送っていた妹の披露宴が東京で行われた為、両親や夫と共に出席してきました(←今回は夫の仕事の関係もあり、翌日すぐ帰りました)。
 披露宴の会場は某一流ホテルを使用しており、普段こういった華やかな場に縁がない当管理人一行はひたすら圧倒されていました;。
 妹の心遣いで宿泊もそのホテルでする事になったのですが、披露宴が終わってルームサービスでも頼もうかとメニューを見た所、「マッシュポテト¥1,300」「ギリシャ風サラダ¥2,700」「サーモンソテー¥4,000」「寿司セット(1人前)¥18,000」など、ゼロの単位が一つ違うバブリーな世界がそこにあり、衝撃でしばらく固まった後静かにメニューを閉じました…。
 一階にあるレストランも、ロビーの真ん中に位置して様々な植物で周囲をエデンの楽園風に飾り立てているという、リア充最高位の天上人がいそうなシャレオツ天国ここに極まれりといった外観で、あまりに浮き世離れしていたせいか「マッチ売りの少女がマッチの炎で見た幻覚ってこんな感じだったのかな?」と思いました。

 どうも、メニューで「ヘルシースープ¥1,350」を見つけ、「値段がヘルシーじゃない…(´ཀ`;)」と感じた小市民な当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが運動疲れでクタクタの体を何とか奮い立たせて作った“きざわさアボカ丼”です!
きざわさアボカ丼図
 しばらくダイエットに乗り気でなかった花さんですが、久々に体脂肪を引き締めたいと思い立ち、実に三年ぶり(!?)にジョギングをしようと決意して近所の公園へ走り出します。
 大分前からジョギングをする美女は「美ジョガー」としてスポーツ界で注目されており、恐らく花さんも三年前はその影響を受けてやる気十分だったと思われるのですが、いかんせんジョギングは継続力と忍耐が最も要求される、ズボラ女子とは間逆に位置する過酷なスポーツ!
 間隔を空けて通ってもそこそこ効果がある水泳クラブですらサボりまくって退会してしまった花さんには、荷が重過ぎるのでは…と激しく不安になったのを覚えています;(←最近はバトル漫画でも修行シーンが長引くと明らかに人気が下がる為、大幅にカットorなろう系主人公で最初から強い設定にする事が多いと聞きますし、コツコツした運動が好きで続く方自体が減少しているのかもしれません。いっその事、『スラムダンク』の集中強化合宿みたいに期間を限定し、一種の軟禁逃げられない環境でガーッと運動する方が飽き性向きなのでしょうか?断食道場とか、ダイエット・ブートキャンプとか)。
 案の定、公園にたどり着いた花さんは筋肉痛予防の為にストレッチを始めるのですが、体を動かすだけで「みし…ぎし…めき…めき…」という、まるで『シグルイ』の藤木源之助が伊良子清玄を鍔迫りで押し切ろうとして軋んでいる音っぽいというか、どう考えても人体から出たらマズい音が出ており、すぐに寝転がって運動を中断していました;。
 花さん曰く、「家でも外でもスキあらば寝っ転がってるアタシ。祖先はイモムシじゃないかしら…いや、はらぺこあおむし!!」だそうで、人間だろうが虫だろうがズボラで食いしん坊な性格は変わらないと確信している姿に、いっそ清々しいポリシーを感じたものです(←当管理人も隙あらば猫たちと一緒にのび太君スタイルで寝転び、背中で味わう床の感触で季節の移り変わりを楽しむダメ人間ですので、気持ちは分かります)。
ジョギングの後ストレッチをするものの、体がギッシギシで悲鳴があがります;すきあらば寝転がるというフレーズ、自分にも当てはまってぎくり
 その後、帰宅した花さんはシャワーを浴びて一段落つくのですが、日頃し慣れていない運動をしたせいか体が米袋のように重くなり、身動きが取れなくなってしまいます←運動した直後にシャワーを浴びると、『ドラゴンボール』に出てくる重力100倍の部屋に入ったかの如く、浴びる前よりも確実に体がずっしり重くなるのは何故なんでしょう…不思議です)。
 おまけに、胃の中が燃え尽きたぜ…真っ白にな…状態になってぐったりし、「ヤバイ!!本当にお腹減ってきた」と危機感が出てきた花さんは、最後の気力を振り絞って冷蔵庫を開けます。
 すると間の悪いことに、たまたま買い物前の状態で見事なくらい何もなく、「イナゴの大群に襲われた中国の村ね。まいったなぁ…」とぼやいていました(←余談ですが、『はだしのゲン』で主人公のゲン一家が飢饉でお米が手に入らず苦しかった時、代わりにイナゴ串を食べていたのを思い出しました。食料を奪われてしまったのなら、食べた奴等の体で返してもらう…実に合理的で妙に感心したシーンです;)。
 しかし、野菜室に辛うじてアボカドが一個だけ残っており、白ご飯と塩のみで食事するという一昔前のお寺みたいな夕食になるのを防いでいました(←もしくは、『美味しんぼ』の「恥ずかしい料理」回に出てきたソーライスやバター醤油ご飯)。
 どうやら、追熟させようと寝かせていたのをそのまますっかり忘却していたようで、まるでどんぐりの実を埋めたまま忘れてしまう冬眠前のリスみたいだな~とほのぼのしました。
久々の運動疲れで真っ白に燃えつきつつもお腹がすくはなさん;
 こうして、奇跡的に見つかったアボカドで花さんが手早く用意したのが、この“きざわさアボカ丼”です!
 作り方はものすごく簡単で、アボカド・きざみわさび・醤油をよく混ぜ合わせてご飯に乗せ、上から千切った焼き海苔をかけたらもう出来上がりです。
 ポイントは、S&Bの本生刻みわさびを使うこと、普通のわさびよりもやや多めに入れること、わさびと醤油をあらかじめよく混ぜ合わせておいてからアボカドを加えることの三点で、たったこれだけでびっくりするくらい美味しくなると語られていました。
 何でも、きざみわさびにすると何ともいえない食感のアクセントがつき、普通のわさび醤油とはがらりと変わった味付けになるのだそうで、非常に興味をそそられます。
 ちなみに、二杯目はさらにこの上へマヨネーズと白ゴマをふりかけて食べる変化球にしており、「ウマ過ぎる!!」とダイエットを忘れた花さんは夢中でかっこんでいました;。
 この「一杯だけで終わらせるつもりが、気が付けば二杯目突入」展開は、『孤独のグルメ』の五郎さんで言えば「しまった、また○○がダブってしまった」展開と同じくらい鉄板のお約束ネタですので、「やっぱりな~」と苦笑しつつも心のどこかで安心しました。
S&B本生きざみわさびを使うのが最大のポイント!美味しすぎてブレーキがきかなくなり、とうとう味変で二杯目突入!
 熟したアボカドが安く手に入ったので再現する事にしました。
 作中には大体のレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、具の準備。
 完全に熟した柔らかめのアボカドを用意し、真っ二つに割って皮をむき、小さめのサイコロ状に切ります(←皮についているペースト状の実もこそげ取って一緒に使います)。
 このアボカドを、S&Bのきざみわさびと醤油を入れてよくかき混ぜておいたボウルへ投入し、全体に調味料が絡むまでしっかり混ぜ合わせます。
きざわさアボカ丼1
きざわさアボカ丼2
きざわさアボカ丼3
 炊き立て熱々のご飯を二つのお茶碗によそい、一方は先程の具を乗せてからちぎった焼き海苔を散らし、もう一方は具を乗せてマヨネーズと白ゴマをトッピングした後にちぎった焼き海苔を散らせば“きざわさアボカ丼”の完成です!
きざわさアボカ丼4
 材料はほぼ一緒ですが、マヨネーズがあるかないかでは結構見た目が違っていて驚きました(←下のアボカドがよく見えないせいか、二杯目は辛子高菜マヨ丼っぽく見えました;)。
 これ程までに単純明快なアボカド丼を食べた事はないので、果たして書くべきことがあるのかどうか心配になりますが、花さんを信じて食べてみようと思います!
きざわさアボカ丼5
きざわさアボカ丼6
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
きざわさアボカ丼7
きざわさアボカ丼8


 さて、感想は…きざみわさびと海苔がいい仕事をしている満足度が高い丼!たったあれだけの工程なのに、気分的に海鮮丼の代用になるくらい深い味になってます!
 一杯目は、アボカドのこってりしたコクと醤油の熟成された塩気が入り交じって生まれる、あの「なんちゃってトロ」な味付けをストレートに楽しめる味わいで、見た目によらず正統派な和の旨さ。
 よく熟した柔らかいアボカドなので、刺身丼風というよりはネギトロ丼風のねっとりとろける優しい舌触りで、本物のトロと違って醤油が完全に馴染んでいる為渾然一体とした調和感がある上に食べやすいです。
 完熟アボカドだからこそ出せるまろやかな甘さ、サラッとした口溶け、上質なバターのようでありつつもくどさは一片もない爽やかな脂分をしみじみ堪能できる、シンプル・イズ・ザ・ベストな美味しさの丼で、青臭さがわさび醤油の清涼な香気で消えて純粋な旨味のみになっており、より本物のトロに似た後口になっていました。
 きざみわさびのシャリシャリシャキッとした小気味良い歯触りと、普通のわさびに比べてマイルドでツンとし過ぎる感じがない程よい辛さが絶妙なアクセントになってて、病み付きになります(←水気を極限まで絞ってみじん切りにした野沢菜の茎の食感に近いと思いました)。
 二杯目は、一杯目よりもさらに濃厚でガツンとくるジャンクな味わいで、もっとクリーミーでとろとろな口当たりに変化!
 こちらは一変して洋風なアボカドマヨ味で、マヨネーズのお酢と海苔が組み合わさったせいなのか、不思議と回転寿司の創作マヨ寿司を彷彿とさせる美味しさになってました。
 白ゴマのプチプチ弾ける食感ときざみわさびの相性がよく、口の中がさらに賑やかになる感じで、わさびの香りと共に香ばしい風味が鼻を抜けていくのが意外と上品でよかったです。
 残念な事にトロっぽさはなくなっていましたが、普通のマヨご飯にはない複雑な旨味成分がプラスされ、リッチな味わいになっていたのがナイスでした。


 花さんの言う通り、マグロなしでも充分納得できる旨さで、わさび一つでここまで味変できるものなんだな~と感心しました。
 意外にも夫がものすごく気に入っており、お肉のおかずがないと絶対嫌だというくらいの熱心な肉信者だというのに、「このきざわさアボカドがあるなら、肉のおかずなくてもいいよ」という爆弾発言をしていてびっくりしました。
 『孤独のグルメ』でわさび丼が出た事がありますが、醤油とわさびだけの味つけなせいかそちらを彷彿とさせる感じで、単純に見えて奥深いな~と思いました。


P.S.
 kawajunさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
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 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

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・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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