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『ミスター味っ子』の“小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え”を再現!

 食べ物系のお店には、「ステラおばさん」「てつおじさん」「ビアードパパ」「アニーおばさん」「りくろーおじさん」「クレアおばさん」「デュラムおばさん」などご年配の方の名前を冠した店名が多く、子どもや動物の名前のお店もたまにあるのですが、何故か中間の年齢層の名前をつけたお店は全く見かけません(←「◯◯お兄さんのクレープ屋」とか、「△△お姉さんのケーキ屋」とか)。
 長年不思議でしたが、よく考えたら「かっこいいお兄さん」「キレイなお姉さん」を一番の売りにすると、お菓子よりもキャラ目当ての、かつて子供達がビックリマンチョコレートのカードだけ抜き取りお菓子を捨てて社会問題になった事例のような、食欲以外の欲にお客さんが目覚める危険性があるかもしれません。
 そういう恐れがないのに、料理の経験が豊富そうでアットホーム、そして美味しそうなイメージを抱かせやすいおじさん&おばさんキャラは、まさにいい事尽くめなんだと改めて思いました。

 どうも、その昔永谷園のお茶漬けにおまけとして入っていた東海道五拾三次カードを集める渋い幼少期を送っていた当ブログの管理人・あんこです。


本日再現する漫画料理は、『ミスター味っ子』にてステーキ対決の際に陽一君の対戦相手・小西さんが作った“小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え”です!
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え図
 唐突ですが、連載開始して早々、天下の味皇料理会で何十年もキャリアを積んだイタリア料理部主任と、料理勝負の経験もイタリアンの知識もゼロのまま戦って勝利した陽一君は、今流行の「異世界でチート能力を持つ最強主人公」並にすごい主人公だったんだな~と思います。
 普通に考えれば、『ドラクエⅤ』で主人公が幼少期に幹部クラスのゲマと戦闘になったり、『魔法騎士レイアース』で異世界に召喚された直後の少女達がいきなりレベル50くらいの女魔導師に殺されかけたりした時と同じくらい絶望的な勝負だったはずなのですが、そこをあっさり勝っちゃったのですから、初見時は「次の対戦相手はどんな人なんだろう」と非常に気になったのを覚えています。
 けれども、次に戦ったのは隣町のラーメン屋さん、その次に戦ったのはまだ無名だった同世代の一馬君で、その大胆な展開に当初は戸惑ったものです(←通常、バトル物はホップステップジャンプの要領で徐々に強敵になっていくのがセオリーですので…)。
 ただ、知名度&社会的地位がある=真に才能があるとは必ずしも言い切れないのはどの業界も共通していますので、ある意味シビアな現実を描いているのかもしれません。

 基本的に『ミスター味っ子』界に出てくる対戦相手は、とても有名で技術も超一流の料理人か、天才料理少年か、そこそこ知名度があって腕前もいいけど性格or外見に癖があるという、かなり特殊な料理人がほとんど。
 しかし、今回ご紹介するステーキ勝負の対戦相手は、小西さんを除くと珍しく「性格も身なりもごく一般的なよくいる市井の料理人」というタイプの方々で、色々と問題行動アグレッシブな料理人の描写に疲れた後に読み返すと、一服の清涼剤となってリフレッシュします。
 後々、審査員の方々から「マスタードソースを生かすにはもっと肉汁を出す工夫をしないと」「肉汁のない肉とポテトではそれこそ胸やけになってしまうよ!!」「ダメだな」「ああ、これもダメだ!!」などとボロクソに言われ、結局店名のみで名前は非公開だった彼らですが、<レストラン・ラ・シャイ>さんのオイル漬けで肉質をしっとりと柔らかくする方法や、<杉屋>さんの野菜エキスで肉の繊維を柔らかくする方法は現代でも使われている程完成度が高く、「輸入牛を安く手軽に柔らかくさせる」という一応の目的はクリアしているので、少し言い過ぎではないかと同情しました;。
 もしかしたら、一口ずつでいいとはいえ、二十枚ものステーキを温かい内に手早く黙々と食べなくてはいけないという、フードファイター並に過酷な試食でヘトヘトになった影響で、審査員の方々もつい辛口になったのかもしれませんね…(←しかも、そのほとんどが何も対策されずガチガチに硬かったみたいですから、内心うんざりするのも無理ないです。硬いステーキを切るのは地味に力がいりますしorz)。
静まり返った会場内で、ひたすらステーキを食べる審査員さん。お疲れ様です…
 ちなみに、ステーキの調理中に小西さんは「どうだ!この肉のやわらかさ!」「ステーキは肉質のやわらかさが第一のポイント!!」と大きな声で独り言を言ったり、「この基準をクリアした店はいくつあるかな!?」と会場を観察しつつ実況したり、「やはりオレは肉料理の天才!!…料理の世界の頂点に立つべき男なんだぜ!!」「この勝負どうやらオレとオマエの一騎打ちになりそうだぜ!!」「ならば最後は…ステーキソースの勝負だぜ!!」と一人で盛り上がったりと、すごくテンションが高かったのが印象的でした←語尾に「だぜ!!」が多いせいか、どうしてもスギちゃん『ポケモン』のサトシ君が頭をちらつきます;)。
 表面上は余裕を見せて陽一君を挑発していましたが、内心は「やっと大舞台だぜ、俺の実力を見せつけてやる!」とワクワクしていたのかと想像すると、いくら口が悪くても憎めずほのぼのします。
 味皇様は「わがままな性格で他人との協調がどうしてもできない男」と小西さんを評していましたが、途中陽一君に「そのソースには致命的な欠陥があるぞ!!」「ステーキは熱いうちが命!!熱いまま食べさせるところに値打ちがあるんだぜ!!」「冷えたステーキなんかとても食えたもんじゃないぜ!!」と乱暴ではあるものの助言と取れなくもない発言をしたり、「あんたこそ皿をよーく温めといたほうがいいよ!!」と陽一君に言い返されて「お…おう」と言いたげな顔になって汗をかきつつ黙ったりと、そこまで偏屈な悪い人には思えませんでしたので、「わがままというより、単に不器用で人付き合いが苦手なだけなんじゃ…」と感じたものです。
 このように、少々ぶっきらぼうで周囲から浮き気味の小西さんですが、松岡修造さんばりに熱い肉料理への情熱と才能は本物ですので、味皇料理会みたいな巨大組織に宮仕えするよりも、個人店でのびのび働く方が向いてたんじゃないかなと思います(←すごく美味しいお店なら、気難しい店主でも繁盛するケースは多々ありますし。特に<美食倶楽部>は、頑固親父界の星ともいうべき成功例だと思ってます)。
この時はまだ若手の小西さん、すごくテンションが高いです。
 そんな小西さんが、持てる技術を全て注ぎ込んで作ったのがこの“小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え”です!
 作り方は簡単で、ステーキ用の牛肉をパパイヤ酵素で柔らかくしてベーコンを巻いた後焼き上げ、ステーキの上にパセリとレモン汁を混ぜておいたバターを乗せ、温めておいたトマトを添えたら出来上がりです。
  そのままだったら硬くて肉汁が出ない外国産の赤身肉を、パパイヤが持つ酵素によって柔らかい肉質に仕立て、ベーコンとバターで足りない肉汁を補うという細やかな心配りが効いた洋風ステーキで「肉のやわらかさ、肉汁の多さ、ソースの旨味、付け合わせ、焼きかげん!どれをとってもこれは最高のステーキといえましょう!!」と審査員さんも絶賛していました。
 実はこのパパイヤ酵素、外食産業では有名な食肉改良剤の主要成分として使用されており、その効果は既に立証されている為、小西さんには先見の明があったのだと思います。
 これだけ肉汁たっぷりだとしつこくなりそうですが、そこはレモンやトマトを使うことでさっぱりさせるなどきっちりカバーしており、陽一君のステーキに使われた大根おろしや小梅の工夫に比べるとザ・王道な調理で、冒険をしつつも正当派な仕上がりになる所はさすがステーキハウスの料理長だな~って感じです。
 ポイントは、ベーコンにもちゃんと火を通してステーキになじませるように焼くことと、パパイヤ酵素が効きすぎて肉がグズグズにならないよう気をつけることの二点で、ゴージャスな見た目に反して意外と手間をかけず作れるのに驚いたものです。
レモンバターとベーコンから出る油分で、赤身肉でもジューシーに!付け合せのトマトは、ちゃんと温めてから乗せてました
 パパイヤがなかなか見つからなくて挑戦できずにいましたが、先日あるスーパーでやっと見つけられたので再現することにしました。
 作中には大体のレシピが書かれていましたので、心にルネッサンス情熱を抱きつつ早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、レモンバターの用意。
 ボウルへ常温に戻して柔らかくしたバター、細かく刻んだパセリ、レモン汁を入れてよ~くかき混ぜ、ラップに筒状になるよう包んでキャンディーっぽく両側をねじって形を固定し、冷蔵庫に入れて固めます。
 固まったら、使用前にちょうどいい大きさにカットします。
※バターとレモン汁は分離しやすいですが、ある程度混ざれば気にせずそのままラップへ移しちゃって大丈夫です。冷える内に自然と固まってくれます。
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え1
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え2
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え3
 つぎは、牛肉の下準備。
 パパイヤから種を取り除いて皮をむいたら実をすりおろすか叩き切りにし、調理用ガーゼで包んだステーキ用の赤身牛肉(←今回も安いオーストラリア産肩ロースステーキ牛肉です)にまぶし、冷蔵庫で半日~一晩放置します。
 この時、皮も使うとより効果的では?と思ったので試しに使ってみました。
※原作ではパパイヤ酵素でしたが、純粋な肉用パパイヤ酵素100%の粉末が見つからず、こちらもトレハロースを始めとする他の成分が混ざっていましたので、本物のパパイヤで代用しました。忠実な再現でなくて申し訳ございません。
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え4
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え5
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え6
 時間が経ったらパパイヤやガーゼの中から牛肉を取り出し、塩水でさっと洗った後余計な水気をキッチンペーパー等でしっかりふき取ります(←下記画像では分かりづらいかもしれませんが、この時点で結構柔らかかったです!)。
 この牛肉にベーコンを巻きつけて爪楊枝で固定し、塩と胡椒を軽く振った後、フライパンでベーコン共々両面をミディアムレアの手前になるまで焼きます。
 ベーコンとステーキを鍋肌に押し付けながら焼くと、段々密着してきますので、途中で爪楊枝を外します。
※取り除いたパパイヤは、皮以外電子レンジにかけて牛肉の汁を加熱しきってしまえば充分おいしく食べられます!不思議と、生のままより熱を加えたほうがずっと甘かったです。
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え7
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え8
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え9
 次は、仕上げ作業。
 別のフライパンでスライスしたトマトの両面を少し焦げ目がつくまで焼き、先程のステーキと一緒に直火にかけてあらかじめ温めておいたステーキ皿へ移します。
 火の通り具合が完璧になったらすぐに火からおろし、木製プレートに置きます。
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え10
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え11
 熱々のステーキの上に切っておいたレモンバターを乗せ、急いでテーブルへ運べば“小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え”の完成です!
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え12
 トマトの赤、レモンバターの黄色、パセリの緑がステーキに映えており、予想以上に華やかな仕上がりになっているのに驚きました(←溶けたバターが牛肉にとろ~っと垂れているのもビジュアル的にたまりません)。
 ただ、焼けたベーコンが思っていたよりしなっとなったのが計算外で、もっと厚めのベーコンだったらシャキッとした出来になっていたかな…と少し悔しかったです;。
 果たして、味の方は一体どうなっているのか…食べて確認したいと思います!
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え13
 それでは、冷めない内に切ってソースを絡め、いざ実食!
 いっただっきま~す!
小西和也特製ベーコン巻きステーキレモンバター添え14


 さて、味の感想は…見た目通り正統派なステーキで満足!霜降り肉のようにはなりませんが、パサつきやすい赤身肉でも充分しっとりと潤ってます!
  意外にもパパイヤの味は肉に全く残っておらず、重曹肉や何も下処理していない肉同様に牛肉本来の美味しさが保たれていました(←他の野菜や果物を使うと、匂いなどの癖が残って主張しすぎる事があるのです)。
 重曹は肉の繊維を程よくほぐす感じで、肉質自体が「ちょうどいい食感を残した柔らかステーキ」に変化する感じでしたが、こちらは赤身肉を噛む時特有のギュッとした頼もしい噛み応えを保ちつつ、しなやかですぐ噛みきれる柔らかさにして食べやすくしているという感じで、「極力元の肉質のままギリギリまで柔らかくさせたステーキ」というイメージなのが印象的でした。
 陽一君の牛脂ステーキのような一体感や脂の旨さのインパクトはなかったものの、その分赤身じゃないと出ない細やかで深い旨味エキスを純粋に楽しめるようになってますし、ベーコンから出た熟成された塩気がひと味違ったコクを出して味にメリハリをつけ、バターの芳しいまろやかさがリッチな風味をプラスして調和しており、おかげで肉料理らしい重厚感があるのに最後まであっさり頂ける一品になっています。
 ベーコンの甘味を帯びた濃厚な脂、パセリの爽やかな香り、トマトの瑞々しい果汁、レモンバターのさっぱりとこってりが両立した酸味が肉汁に合わさるとそれだけでもう上等なソースで、お肉を浸して食べると上品なボリューム感が出て、まるで老舗洋食レストランのメインディッシュのように優雅で本格的な味わいになっていました。
 焼きトマトは香ばしくトロトロにとろけるジューシーな甘酸っぱさが箸休めに最適で、例えるなら「固形のシンプルなトマトソース」みたいな感じで、口の中に残る油分をすっきりさせてくれるのがよかったです。


 大人向けの洒落たステーキで、ご飯よりも断然ワインやパンに合います。
 夫にも試食をお願いしましたが、陽一君のステーキよりも気に入ったと言っていました(←当管理人はご飯やビールと合わせるなら陽一君、炭水化物ナシでワインやハイボールで食べるなら小西さんという、ずるい結論を出しました;)。
 正直、ボッチは勝負を左右する程強力な装置でもなかったので、個人的に同点引き分けにしたいな~と感じた再現でした。


P.S.
 ゴローさん、ノリスケさん、コメントを下さりありがとうございます。
 ノリスケさんからご質問頂いた試作回数の件ですが…正直まちまちです;。なかなかうまくいかない時は最高三回やり直したことがありますが、大抵は一発勝負で、見た目がどうしても気に入らなかった時はもう一回挑戦する事もあります(←それっぽい文章の時は、ほぼほぼ二回作ってます)。


●出典)文庫版『ミスター味っ子』 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『まかない君』の“浩平のモツカレー”を再現!

 福岡に長年住んでいると、他県の方から「モツ鍋とか水炊きとかよく食べる?」と聞かれる事があるんですが、我が家を含め周囲でも作っていると聞いた事はほとんどありません(←もしかしたら、うちの地域だけかも知れませんが…)。
 こういう行き違いはグルメ本でもあり、たま~に地元を紹介したガイドブックを見たりするのですが、高級グルメ系も庶民派グルメ系も「こんなお店、あったっけ…?」と全く見覚えがないお店が地元民御用達のお店として紹介されている事も度々で、我ながら福岡県民失格だな~と思います。
 こういう事はある程度仕方ないと思うのですが、「九州の人は唐辛子を胡椒と呼んでいる」という大嘘(←今まで胡椒と呼んでいる人を一人も見た事がありません…orz)を載せた某有名グルメ漫画には、未だに「こらーーーっ!」と言いたい気持ちになります;。

 どうも、関東風のモツ煮が大好きな当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が失われた誇りを取り戻す為に夕食に作った“浩平のモツカレー”です!
浩平のモツカレー図
 一見帰宅部風に見える浩平君ですが、実は正体不明の怪しい男達しか所属していないむさくるしい硬派なサークルに所属しており、非常に濃ゆ~い大学生活を送っています。
 残念ながら正確なサークル名や活動内容は分かっていないのですが、浩平君曰く「ボンクラのツクダ煮」「むくつけきボンクラ濃縮還元100%」な先輩方と色んな謎料理を自炊したり合宿したりする意外と活動的なサークルだそうで、椎名誠の怪しい探検隊シリーズに少し似ているな~と思いました←一見オタサー風に見えますが、本物のオタサーよりも肉食系というか生命力が強そうなのが特徴的で、肉体派な文学青年の集まりっぽいです)。
 ただ、椎名誠先生の野外サークルは自炊した料理を食べてキャンプして終わりではなく、お酒を飲んで一晩中ドンチャン騒ぎしたり、五キロある島の周囲を一周泳いだり、わざわざ雑魚を釣りに行ったりと肉食系な匂いがするのに対し、浩平君のサークルは自炊修行の為だけに山ごもりするというアクティブなんだか引きこもりなんだか分からない摩訶不思議な雰囲気で、地元の方に見つかったら即通報されないか読んでて心配になったものです。
 自炊と言っても単に料理するだけではなく、「ガスコンロひきずってうさぎとびとか、菜箸での逆立ち歩きなんかを特訓するよ」という冗談なんだか半分本気なんだか分からない活動もするみたいで、まるで昔の料理漫画に書かれてそうな料理修業だな~と苦笑しました『グルマンくん』の釜型の下駄を履いて崖に落ちぬよう走り続けるランニングとか、『鉄鍋のジャン』の巨大な青龍刀の上に立って重い中華鍋を振る練習とか、『将太の寿司』の超高速で動くマグロを素手で針一本打ち込んで仕留める試験とか、そういう死に直結する修行がサラッと出てくるのが熱血系料理漫画の恐ろしい所;)。
 また、登場する先輩もボンクラというよりは漫画チックなサバゲー軍団と呼びたくなる癖の強さで、ある人はつのだじろう先生画の忍者ハットリ君風、ある人は水木しげる先生の戦争漫画に出てきそうな兵隊風、ある人は劇画タッチの顔で突如豪快に笑い出す長髪男性というこってりしたキャラが勢揃いしており、浩平君が加わるとまるで袋菓子に入っているシリカゲルの小袋並に周囲から浮きまくっているのが印象的でした。
結局詳細は最後まで謎だった浩平君所属のサークル
 一回、浩平君がサークル合宿で料理を食べる貴重なシーンが描かれていたんですが、本当にサバゲーっぽい武装をした先輩方に囲まれており、普段着でヒョロヒョロした浩平君はどう甘く見積もっても捕虜にしか見えずポカーンとしたのを覚えてます(゜д゜;)。
 この時先輩達が作っていたのは、かつて弥生ちゃんが失敗したモツ入りのカレーで、生のモツではなくスーパーでよく売られている味付きモツを使用したのが功を奏し、「とりわけ我らの若い血をくるわせるのは…ミソ漬けモツの…カレーの匂い!」と大喜びで食されていました(←アウトドア料理なんて野生の極みなのに、美味しさの表現が19世紀末の退廃文学チックなのに激しく違和感がありますが…)。
 なお、意外なことですが、モツカレーは弥生ちゃんだけではなく過去に浩平君も大失敗したことがあるそうで、それがトラウマでずっとリベンジを考えていた料理だと語られていました。
 どういう失敗だったかと言うと、「下茹で済みのモツをそのままカレーにしたら、くさみが強すぎてえらく不評だった」という今の浩平君では考えられないケアレスミスで、確かにこれは心残りだったろうな~と思います。
 正直、当管理人も下処理済みって書かれていたら「もうこのまま料理に使っていい」という意味に解釈しがちで、過去にそれで「刺身用鯵の切り身をそのまま一口大に切り、食べたら小骨が口の中にザクザク刺さる凶悪な刺身を作ってしまった」という失敗がありましたので、浩平君に親近感を感じたものです(←こういうチェックミスゆえの失敗を繰り返したせいか、「そのまま焼いて下さい」「あとは調理するだけの状態です」という表記にすら疑心暗鬼になり、ついもうひと手間かけてしまう難儀な性格になりました;)。
一瞬、サバゲーかと思う武装に見えてびっくりしました;
 こうして、無事山から帰還した浩平君が合宿で作ったモツカレーを参考に自分なりのアレンジを加えて作ったのが、“浩平のモツカレー”です!
 作り方は簡単で、にんにく・しょうが・玉ねぎ・赤唐辛子・味付きモツをいためた後、トマト・カレー粉・野菜ジュース・オクラ・ししとう・玉ねぎを加えて煮込み、仕上げにウスターソースと塩で味を調えたら出来上がりです。
 ポイントは、味付きモツにちゃんと火が通ってから次の材料を入れることと、モツの脂を和らげる役割のトマトは気持ち多めに加えることの二点で、凶悪な個性を持つモツを如何に制御するかが成功の鍵であるように感じました。
 あと、浩平君はカレーの日だと「その方が楽しくない?」という理由でいつもご飯に何か炊き込むんですが(←こちらのカレーの時もそうでした)、今回は珍しく白ご飯をあわせています。
 恐らく、モツのように濃い具が入ったカレーだと、炊き込みご飯の味が負けるかチグハグするかのどちらかだったのが原因かと思われます←モツ煮とかこてっちゃんとか、確かにモツ料理には白いご飯が似合うイメージですもんね)。
 生のモツだと下処理の茹でこぼしが大変ですし、味が染みるのに時間がかかりそうですので、手間を考えると気軽には作りにくいですが、味付きモツならそれらの問題は一気に解決しますので、便利なレシピだな~と感心しました。
 試食した凛さんや佳乃さんによると「ふむ、こってりと味が深いな」「うん。いい、いい。くさみも全然ないしおいしいよ」な出来栄えだったそうで、ようやく浩平君は忌むべき過去と決別する事が出来たのでした。 
弥生ちゃんだけではなく、何と料理上手の浩平君もモツカレーにはかつて失敗してました
 モツもカレーも大好きですし、セールで味付きモツが安かったので再現することにしました。
 作中には詳細なレシピとコツがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。
 お鍋(又は大きめの深いフライパン)に油をしき、細かく刻んだにんにくとおろししょうがを入れて弱火でじっくりと火を通し、香りが立ってきたらみじんきりの玉ねぎを投入して中火でさらに炒めます。
 途中、種を取り除いて千切った赤唐辛子を加えて混ぜ合わせ、玉ねぎがほんのりキツネ色になるまで根気強く炒め続けます。
浩平のモツカレー1
浩平のモツカレー2
浩平のモツカレー3
 次は、煮込み作業。
 玉ねぎが充分に炒まったら味付きモツを投入して混ぜ炒め、モツが白っぽくなって火が通ったらザク切りにしたトマトとカレー粉を加え、トマトを木ベラでつぶしながら煮込みます。
浩平のモツカレー4
浩平のモツカレー5
浩平のモツカレー6
 加熱によってトマトがペースト状になるまで煮えてきたら野菜ジュースを注ぎ、し形切りにした玉ねぎも入れて煮込みます。
 段々煮詰まって全体にとろみが出てきたら、ヘタを取ったししとうと二~三等分に斜め切りにしたオクラを投入し、弱火にしてゆっくりと煮込みます(←玉ねぎもこのタイミングで入れてもいいそうですが、ししとう&オクラと玉ねぎの最適な煮え加減は同時入れだと難しいと思い、少しタイミングをずらして入れました)。
 やがて、カレーがいい具合にグツグツ煮えてトロっとしてきたら、ウスターソースと塩で味を調え、ぐるぐるとよ~く混ぜ合わせます。
浩平のモツカレー7
浩平のモツカレー8
浩平のモツカレー9
 味が調整できたのを確認したら火を止め、炊き立てご飯をよそった平皿に熱々のカレーをかければ“浩平のモツカレー”の完成です!
浩平のモツカレー10
 予想していた味付きモツの匂いは全くせず、これだけ見たら普通の野菜多めのカレーと変わらない感じで、カレー粉の力は偉大だな~と思いました。
 モツカレーは以前食べた事がありますが、原型を留めていない程煮込んだものでそこまで味が分からなかった為、こちらはどんな味がするのか楽しみです。
浩平のモツカレー11
 それでは、スプーンで一口分すくっていざ実食!
 いっただっきまーす!
浩平のモツカレー12


 さて、味の感想は…重厚感とあっさり感が両立して美味!いつもは居酒屋常連のおつまみモツが、オシャレ系欧風カレー店のヘルシー夏野菜カレーみたいな味に変身してます!
 野菜類の瑞々しいエキスと、モツの荒々しいまでにこってりした脂分をギュ~ッと濃縮し、限界まで磨きあげたようなとてもフルーティーなカレーで、水を一滴も使わない無水カレーだからこそ出せる武骨ながらも奥深いコクがたまりません。
 カレーの辛さは辛口でヒリヒリするくらいなのですが、一口食べて最初にくるのはトマトや玉ねぎを始めとする多くの野菜の強烈なまでに密な甘味で、液体というよりはカレー味の煮込み野菜ペーストといいたくなるようなもったりしたルーがまったりととろけます。
 最後に辛さが一気に来るのですが、同時に味噌を思わせる香ばしい味わいや様々な風味が舌をスーっと抜けていくのがバランスがよく、爽快でした(←砂糖を入れたと疑いたくなるほど糖度が高いのですが、あくまでも自然な甘さでべとつかず、さらりと清々しい後口なのが印象的)。
 味噌ベースのもつ煮風の下味がついたモツは、余計な臭みや脂っこさは一切ないのに噛めば噛む程ガツンと濃い旨さが舌に響く感じで、ウスターソースのスパイシーな風味や唐辛子の強い辛味が効いた個性的なカレールーの中でも抜群に存在感があります。
 モツから溶け出した肉汁は、旨味たっぷりなものの普通の肉よりもなかなか癖があるんですが、熟したトマトのフレッシュで甘酸っぱい果汁が脂をすっぽり包み込んで緩和させている為、びっくりするくらい洗練された仕上がりになっているのが特徴的でした。>
 ししとうのパリッとした歯応えとほのかな辛苦さ、オクラのザクザクトロッとした粘りと青みを帯びた味わいが心地よいアクセントになっており、夏野菜の爽やかさがまったりしたカレーをキリッと締めていたのがよかったです。


 意外と簡単に作れるのに、ここまで本核的な味になるなんてびっくりで、「無水カレーってすごい!偉大!」と唸りました。
 本当に手間いらずで思い立ったらすぐに作れますので、今度はきのことかゆで卵も入れたアレンジバージョンも試してみようかなと思いました。


P.S.
 無記名さん、ノリスケさん、kawajunさん、コメントして下さりありがとうございます。


●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『ミスター味っ子』の“味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん”を再現!

 小さい頃から通っていた老舗ケーキ屋があったんですが、一時期店内の一部を改築してキッチンも増設し、宅配ピザ屋さんがオープンしたことがありました(←系列店ではなく全く別のチェーン店で、間借りしている状態)。
 かわいい店内の片隅に「○○ピザ」という看板が掲げられてキッチンが直につながっており、ケーキの甘い匂いに混じって時々ピザの香りがほんのり漂う光景はなかなかシュールでした。
 そのピザ屋さんは気前も味もよく値段も安かったので好きだったのですが、既に競合店が多数ある中新規参入するのはきつかったみたいであっという間に撤退し、結果ケーキ屋の店内には不自然な空きスペースが出来ており、その負のオーラが影響したのか最近ケーキ屋も閉店してしまいました。
 違和感のある組み合わせだと繁盛しにくいのかもしれませんが、その割には外科病院の隣にある焼肉屋は今も昔も双方大繁盛しており、謎が残ります。

 どうも、釜飯宅配専門店のメニューに1700円を越える贅沢お茶漬けがあるのを発見し、永谷園のお茶漬けが何杯食べられるだろうと一瞬計算しかけた当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ミスター味っ子』にて陽一君が丼兄弟との勝負する時に出した“味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん”です!
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん図
 日之出食堂は出前も受け付けており、その日も陽一君は大得意先である玉高校へお昼の注文がないか直接聞きに行くのですが、いつもは二十件以上もある注文が今日はゼロだと校長先生から言い渡されてしまいます(←校長先生がお昼を注文してくれるなんて、気さくな学校だな~と思います。『GTO』の桜井理事長が、実益と趣味を兼ねて学内売店のおばちゃんをしていたような感じでしょうか?あと、母一人子一人で経営してるのに料理人の陽一君が配達まで引き受けちゃって、お店は大丈夫なんでしょうか)。
 というのも、昨日学校の目の前に麺類が売りの新しいお店・朝日屋がオープンし、そちらの方が場所が近い分全てが出来立て熱々のまま配達されるのが大変好評だったようで、生徒も先生も全員朝日屋の方へ鞍替えしたのが原因とのこと。
 校長先生も長年頑張ってくれた陽一君の為に何とかしたかったみたいですが、時間の問題だけはどうにもならなかったようで、陽一君も何も言えずに帰ろうとするのですが、よせばいいのに配達に来ていた朝日屋さんが「まー悪く思わんでくれや。いくらお得意でも結局最後は味だからな」「配達が遅いのを言いわけにしたって、まずい店は結局嫌われるんだよな」とこれまでの挑戦者達のように煽ったものですから、さあ大変!
 案の定、「うちの店が負けるのは配達時間だけだ」と陽一君は激怒し、「オレが少しも味を落とさずっ熱いままに配達できたらっ、あんたたちはオレと味勝負をする気があるかっ」と勝負を申し込み、朝日屋さんと出前うどん対決をする事になっていました(←中華料理店で「ゴマソースの物も、チリソースの物も同じ皿で取れって言うのかっ!!」と激昂した『美味しんぼ』初期の山岡さんばりに沸点が低いな~と思います;)。
 
 対戦相手は、朝日屋さんを経営している料理人で、祖父の代からうどんを打っている鹿児島出身の丼兄弟!
 冬でもムキムキマッチョなボディーをピチピチのタンクトップとハーフパンツで強調する一見変質者ナイスガイで、時間の問題がなくてもうちのうどんが一番うまいと豪語していました←アニメに出てくる丼兄弟は、声も姿も美少女にしか見えない双子兄弟でしたが、この違いは一体何なのか…。格闘ゲームに出てくる女性キャラ並に露出度が高いおじさんはマニアックすぎて、皆ついていけなかったのでしょうか;?)。
 どうやら今回の喧嘩は意図的に売ったようで、「繁盛の秘訣は話題性よ。日之出食堂との勝負は早々と評判になっている」と炎上商法狙いだった事をちらりと匂わせていました(←プロレスで、チャレンジャーがチャンピオンに喧嘩を売るお約束みたいなものかと。但し実力が伴わないと、その昔「パワーも俺が上、スピードも俺が上、若さも俺が上。向こうが唯一勝てるのは、歳だけかな?ハハッ」と言ってK-1の某有名選手と戦い速効負けた格闘家のように、壮大な爆死を遂げる危険性がありますが…。まあ、いくら無謀でもあえて喧嘩を売らなきゃいけない立場の方もいますので、お仕事って大変ですね)。
 とりあえず、陽一君はいちいち反応して炎上商法に利用されないよう、もう少し忍耐強くならないといけないと思います。
むきむきマッチョで露出が激しい丼兄弟と、配達うどん勝負をします!
 こうして陽一君は時間が経ってものびないうどんの配達方法を考えるのですが、これが想像を絶する難しさで、あらかじめ麺を硬めに茹でても駄目、半煮え状態にして着いてから固形燃料で温め直しても駄目で、行き詰まります(←ちなみに、日之出食堂から玉高校へは自転車で10分の距離。10分どん兵衛なら運んでいる最中にちょうどいい頃合で出来るんですが…さすがにインスタントで済ませる訳にはいかないのが辛い所;)。
 けれども、お昼にほうじ茶をかけて食べた塩鮭茶漬けを見てピンときた陽一君は、早くも解決方法を見つけ出します。
 そして生まれたのが、この“味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん”です!
 陽一君が言うには、うどんは一旦つゆなしで器に入れて配達し、現場に着いてから魔法瓶に入れて持参した熱々のお出汁をかけ、お茶漬けのように仕上げれば麺が延びることはないという理屈らしく、試食役の法子さんも「メンはしこしこしてっ。たった今できたてみたいなのどごしだわっ」と驚いていました(←要はカップ麺みたいな作り方ですが、こちらにあるように出前業界では定番のやり方になっていますね。こぼれる心配がないのもポイント高いです。ただ、勝手ですが「出前一丁」の出前坊やだけはスープ入りのまま配達し続けて欲しいな~と切に願っています)。
 その上、ただお出汁をかけておしまいにするのではなく、もろみ醤油という醸造してまだ粕を搾り取っていない固形の醤油にほうじ茶入りのお出汁をかけて溶かす事により、普通のお出汁よりもぐっとコクがあって香ばしさが花開く仕上がりになると語られていました(←作って時間がたった味噌汁をそのまま注ぐよりも、味噌玉にお湯をかけて一回分の味噌汁をその都度お椀で作る方が味も香りもフレッシュでおいしいという実例もありますので、陽一君のアイディアは相変わらず冴えてるな~と思います)。
 具の方は、見た目にもインパクトが欲しかったのか錦糸卵、鶏ささみ、海老、三つ葉、海苔と色合いも綺麗かつ上品で、うどんというよりはゴージャスなお茶漬け風なのが斬新でした。
固形のもろみ醤油を乗せることにより、ぐっと深い味わいに!醤油もろみの他に五種類の具もトッピングし、見た目も美しく整えていました。
 肝心のうどんの方は、笹の葉をパウダー状にして練りこんで清々しく食べられるようにし、お茶漬けっぽさをより演出していました(←笹餅やちまきから分かる通り、笹には強い殺菌効果と防腐作用がある為、宅配する側もされる側も衛生的に安心なのが嬉しい所)。
 陽一君は笹の芳香が目当てでうどんに練りこんでいますが、実は笹の葉には血液浄化・口臭体臭予防・貧血防止・美肌効果・抗癌作用・高血圧防止・糖尿病予防・疲労回復など全部書いていたらキリがない程の万能薬でもありますので、これらの効果も含めて売り出したら色んな客層から人気が出るんじゃないかな~と感じました。
 なお、朝日屋さんは反対にこってり系の“牛乳白味噌鍋焼きうどん”で、いざ天王山!
 白味噌を牛乳で割る事によってポタージュみたいにまろやかなスープにし、ゴボウや大根などの根菜に油揚げを合わせ、細どじょうも加えて柳川鍋みたいな味わいのボリューム満点なうどんに仕立てたと作中で紹介されており、体育会系の部活に所属する生徒の熱い支持を受けていました(←白味噌+牛乳の組み合わせは飛鳥鍋と同じ味付けなので、鉄板のおいしさですね。具に必ずゴボウを使う所も似ています)。
 審査員は校長先生で、最後の最後まで悩みぬくのですが…結果は何と引き分け!
 校長先生曰く、「朝日屋のこってり味、日之出のさっぱり味、どちらも特色あるすばらしい一品。どちらがうまいかまずいかなどとても判定できん!どちらも食べたい!どちらも最高だっ」「こってり味もさっぱり味も、ともに何日も同じ物ではあきるじゃろう。代わりばんこに注文するよ。両方がおぎなって、私らは毎日おいしいものに会えるんだ」との事で、朝日屋さんも陽一君もお得意先を失わずに済んでいました。
 「ずるい結論」「そこをはっきりさせてこその勝負」と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的に『ミスター味っ子』の中で一番リアルな名判決、皆が納得して丸く収まる大岡裁きなお話だと思っていますこちらといい、こちらといい、陽一君勝利の根拠がちょっと強引で、主人公補正かかりすぎじゃないかな?という判定が多かった分、余計にそう感じます;)。
笹の葉パウダーを練りこんだうどんを使い、素晴らしい香り付けをします朝日屋さんの牛肉白味噌鍋焼きうどんもおいしそうでした…こってりそうで
 どういう味か気になっていたものの、本当においしいのか心配でずっと試せていませんでしたが、ここ最近の勢いに乗って「再現しちゃうか!」と重い腰を上げました。
 作中には大体の作り方が書かれていますので、心にルネッサンス情熱を抱きつつ早速作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、五種類の具とお出汁の用意。
 鶏のささみは筋を全て引き抜いてから、海老は殻をむいて背ワタを取ってからそれぞれ塩とお酒をふりかけてラップをし、電子レンジで加熱して酒蒸し状態にします。
 しっとり蒸しあがったらささみは細切りにし、海老は横真っ二つに切ります。
 三つ葉はザク切りにし、海苔は直火で軽く炙ってから調理用バサミで細切りにします。
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん1
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん2
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん3
 その間、フライパンに油を薄くしいて火にかけ、水溶き片栗粉を混ぜた溶き卵を流し込んで極薄に焼き、半分に切ってから細切りにして錦糸卵を作っておきます。
 一方、別の小鍋に合わせ出汁を入れて薄く塩で味付けした後少々沸騰させ、火を止めてからほうじ茶のティーバッグを加えてそのまま放置しておきます(←ほうじ茶のいい香りがしてきて、色が焦げ茶色になったらティーバッグを取り出します)。
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん4
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん5
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん6
 次は、笹うどんの準備。
 市販の笹パウダーが練りこまれているうどんを、袋の裏に書いてあるやり方よりもちょっと硬めに茹で、流水と氷で揉み洗いしてぬめりを取り、ザルで水気をしっかりきります。
 余分な水気をきっちりきり終えたら、深めの丼容器に高く盛り付けておきます。
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん7
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん8
 今度は、飾り付け作業。
 先程の丼の上へささみ、錦糸卵、海老、三つ葉、海苔を順々に彩りよく乗せていき、中央にもろみ醤油をのっけます(←醤油の実、ひしおもろみとも言います。最初から固形のまま食べる為に作ったもろみ醤油と、こちらの商品のように本当に醤油になる直前のもろみ醤油は別物ですので、お気をつけ下さい。野菜につけて食べるだけでもおいしいです)。
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん9
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん10
 全ての具を乗せ終えたらテーブルへ運び、最後に熱々のお出汁をもろみ醤油にかけて全体に混ざるよう溶かせば“味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん”の完成です!
※原作通りに作るとどうなるか知りたかったので、お出汁をかけるのはうどんが出来て十分経過したタイミングになるよう時間を計ってかけました。
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん11
 パッと見は本当に豪勢なお茶漬けという感じで、思ったよりもお出汁の色が黒っぽいのに少し怖気つきました;(←近い色を挙げるとするなら椎茸の含め煮って感じの色で、関東うどんのつゆよりも黒いかもしれません)。
 しかし、海老の赤、錦糸卵の黄色、鶏ささみの白、三つ葉の緑、海苔の黒という五色の組み合わせは見るからに美しいですし、香りも色んな風味が入り混じって非常に食欲をそそるものでしたので、陽一君を信じて食べてみようと思います!
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん12
 それでは、冷めない内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
味吉陽一特製五色もろみ茶漬けうどん13


 さて、味の感想は…素で「え?すごい物を発見した?」と頭に電流が走ったくらい完成度の高い美味しさ!シンプルかつ飽きない味なのに、お店には絶対ないオリジナリティ溢れる一品です!
 残念ながら、後足しでも麺は少し伸びてしまい出来立てよりは柔らかかったですが、それでも充分もちもちツルツルした喉越しで内に透明感のあるしなやかなコシがあり、関西風のうどんみたいな癒し系うどんになっています。
 一口啜ると麺に絡んだほうじ茶ともろみの香ばしい風味が鼻をぶわ~と駆け抜け、後から遠慮がちに笹の清涼感ある香りがふわりと漂うコンビネーションが凝った感じで癖になり、いくらでも食べられそうでした。
 ほうじ茶の凛としつつもほっこり和む不思議な香気と、もろみのキリッとした旨味の濃い塩気が抜群の相性で、料亭風みたいな品の良さがあるのに力強い、和風出汁で割っただけとは思えないガツンとくるコクに痺れます。
 一応お茶漬け風のあっさりした濃いめの出汁醤油味なのですが、たったあれだけの材料で作ったとは信じられない程緻密に入り組んだ、まるで研究されたラーメンスープのように凄まじく奥行きのある深い旨さで、「こってりした飲み応えとさっぱりした後口が両立した魚介ベースの濃厚醤油スープ」という印象を受けました。
 海老のプリプリ感とささみのしっとりした歯触りが食べ応えのあるボリューム感を、錦糸卵のホクホク感と海苔の磯風味が程よいアクセントを、そして三つ葉のすっきり爽やかな味わいが口の中を一気にリフレッシュさせる箸休めになっており、華やかなちらし寿司風で楽しい気分になるのがよかったです。
 特に、錦糸卵とささみの取り合わせがぴったりな上出汁ともよく合っており、例えるなら「醤油味の鶏飯の具」というイメージでした。


 ただ、試食の時に夫も言っていましたが、ちょっと惜しいのはお出汁が主役でせっかくの笹うどんの香りが引き立て役になっている事で(←それはそれでおいしいのですが)、普通のうどんで作ってみてもいいんじゃないかな?とも思いました。
 うどんではなくご飯にかけてもおいしそうなので、色々試して定番料理にしたいです。


P.S.
 AKHさん、コメントを下さりありがとうございます。
 前回kawajunさんからご質問頂いた通り、スマホ用のテンプレートを色々試しておりました。
 もし不具合などございましたら、ご指摘して下さいますと幸いです。


●出典)文庫版『ミスター味っ子』 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『クッキングパパ』の“荒岩流ごちそうハンバーグ”を再現!

 福岡の某地区には、何故かハンバーグ専門店が数多く乱立している通称「ハンバーグロード」なる通りがあるのですが(←「寿司ロード」も有)、そこには創業して五十年以上経つすごいお店があります。
 大抵、何十年も経ったら内装は新しくなったり近代化したりするパターンが多いのですが、そちらはいい意味で昭和レトロなファミレスの雰囲気。
 奇抜な色をした縁取りのお皿とか、昔のデパート食堂にありそうな食品サンプルケースとか、鈍く光る独特の質感の床とかがまだあり、店内を見るだけでも飽きません。
 メニューの方も一昔前の洋風レストランを思い起こさせるカオスさで、ハンバーグのすぐ下に豚のしょうが焼きや枝豆が載ってたり、ホタテバーガーにホタテセットなど謎のホタテ押しがされていたり、グリーンサラダと野菜サラダという違いが分かりにくいメニューがあったり、カトラリーもお箸とスプーンのみなど、現在のファミレスではまず見られない強烈な個性があるので、これからもずっと残って欲しいな~と切実に思います(←老舗らしい堅実な美味しさで、三世代にわたる常連さんも多々いらっしゃるので大丈夫とは思いますが…)。

 どうも、汁物はずっと味噌汁しかなかったのに(←ご飯は洋食レストランの矜持なのか平皿オンリー)、数年前とうとうコーンスープも選べるようになった時は時代の移り変わりを感じた当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が竹田さんにマンツーマンで教えていた“荒岩流ごちそうハンバーグ”です!
荒岩流ごちそうハンバーグ図
 初期では料理好きである事をひたすら隠し続けていた荒岩主任ですが、そんな秘密をいち早く知っていたのが、意外にも取引先の課長だった竹田さん(←夢子さんの次に知ったので、何と二番目!)。
 第一巻三話で初登場し、外食続きの単身赴任で体調を崩しかけていた時、“まるごとザ・カレー”を目の前で鮮やかに作られて以来荒岩一家とはすっかり親しい間柄となっており、その内料理にも興味を持つようになって色々と教わっていました。
 ある時は自分の健康管理の為、ある時は同じ単身赴任族の男性達の為に料理を作っていましたが、今回は横浜から初めてやって来るご家族の為に料理したいというご依頼。
 竹田さんが言うには、単身赴任も長くなって大分料理が出来るようになった事だし、せっかくだから奥さんやお子さん達に親父の手料理を振る舞ってあげたいのだそうで、荒岩主任も「それはいいことですよ、ぜひ、そうなさったがいいっ」と乗り気で賛成していました(←地上最大のはた迷惑な親子喧嘩をする『範馬刃牙』の主人公でも、史上最強生物のお父さんに「飯炊きして欲しい、団欒したい」と熱望するシーンがありましたし、親父の手料理っていくつになっても魅力的ですよね←注:竹田さんちはこんな殺伐とした親子関係ではありません)。
 そこで、竹田さんは息子さん達の大好物であるハンバーグを作ろうと決心し、ある夜に荒岩主任とっておきのレシピを特訓してもらい、帰ってからも何度か練習していました←荒岩主任の指導は紳士的で、『美味しんぼ』の山岡さんのように竹刀を持ち出すスパルタ熱血指導ではなかったので、ほっとしました;)。
 決して若くはなく食が細いタイプである竹田さんにとって、ほぼ毎日ボリューム満点のハンバーグを食べるのはなかなかきつかったはずですが、日頃傍にいられない分何かしたいと頑張る姿は微笑ましかったものです←何より、ハンバーグもソースも地味に油が飛んで台所がドロドロに汚れやすいので、掃除も一苦労!二重に大変だったと思います)。
休日に家族をおもてなしする為、手作りハンバーグを教えてもらう竹田さん
 そして一週間後、とうとう奥さんと三人の息子さん達は福岡に到着し、まずは大濠公園でボートに乗って遊ぶことにします(←なお竹田さんは奥さんではなく、長男の和彦さんと乗ってました。おそらく、「大濠公園のボートにカップルで乗ったらその二人は別れる」という、当管理人っぽい非モテが広めたような有名なジンクスを知っているからでしょうね…多分)。
 この時一彦君は中学三年生の受験生で、ちょうど難しいお年頃になったばかり。
 竹田さんは久しぶりに親子で色々語らおうとするのですが、「どーだ一彦、勉強はちゃんとやってるか?」→「まあね」、「高校入試まであと4ヵ月、しっかりがんばらんとな!」→「わかってるよっ!!」と一彦君はデレのないツンな返答をしたりするなど、竹田さんは苦戦します←親目線だとそれくらいしか話す事がないという気持ちもわかりますが、同時に「勉強の事ばっかりでうんざり!言われなくてもわかってるよ!」と内心鬱陶しがっているであろう息子さんの気持ちも分かる感じで、何ともいえない場面です;)。

 おまけに、この後竹田さん達はボーリングをしに行くのですが、一彦君は「ださくてボーリングなんかやれるかよ」と思春期をこじらせて一人ゲームコーナーで遊んでおり、竹田さんを戸惑わせていました(←もし海原雄山氏が父だったら「このたわけが!」と激怒するか、氷のような目で痛烈に批判されて言い負かされるかのどちらかでしょう…考えるだけで恐ろしいです。そもそもボーリングをする雄山氏の姿を想像できないので、前提自体ありえませんが;)。
 現代だったら、スマホを手放さずにずっと画面を見つめてうわの空で会話する感じの一彦君になるんでしょうか…どっちにしろ、今も昔もこの時期の子どもは親と一緒に行動するというのが恥ずかしく、孤立したがるって根本の部分は同じなんだろうな~と痛感します。
 正直、一彦君の言動や行動を見ていると、順調に中二病の初期段階を歩んでいるな~とかつての自分と恥ずかしい過去を思い出してほろ苦いような身悶えしたいような気持ちになり、止めたくなりますorz(←真っ向から反抗できるという事は、それまで充分な愛情を受けて順調に育っている証拠でもありますので、喜ばしい事でもあるんですけどね;)。
下の息子さん達はまだ大丈夫ですが、上の息子さんは難しいお年頃で気まずし;
 こうして、どこかギクシャクしつつも竹田さんは一彦君たちを部屋に招き、「まっ、テレビでも見てゆっくりしてろ」と言ってエプロンをつけます(←荒岩家で使っていた物とは違うエプロンでしたので、もしかしたら勝負服ならぬ勝負エプロンを新調したのかもしれません^^)。
 その際、竹田さんが不器用ながらも一生懸命荒岩主任のアドバイスを思い出しながら作ったのが、この“荒岩流ごちそうハンバーグ”です!
 作り方は意外と簡単で、二本包丁で牛バラ肉を細かく叩き、バターで炒めた玉ねぎ・塩・こしょう・ナツメグ・オールスパイス・おろししょうが・おろしにんにく・醤油を加えてしっかり練りった後小判型に成型し、バターと油をしいたフライパンで両面を焼き、残った肉汁にケチャップやウスターソースを混ぜて作ったソースをかけたら出来上がりです。
 ポイントは、牛肉は二本包丁で縦横を徹底的に叩いてきちんとミンチ状にすること、よく練って叩いて肉の結着度を高めて空気を抜くこと、玉ねぎは必ず冷ましてから使うことの三点で、こうすると肉の旨味たっぷりのなめらかなパテのハンバーグになるとの事でした。

 豚肉どころか卵やパン粉といったつなぎを一切使用しない、肉も自分で一から叩いて用意する、正真正銘牛肉100%の贅沢な手作りハンバーグで、牛肉が新鮮ならレアやミディアムに焼き上げてもおいしいと紹介されていました(←今は当時と違い、生食が認められた牛肉じゃないとレアにしちゃいけませんが;)。
 牛肉100%のハンバーグのレシピは数多くあれども、さすがにここまでストイックなレシピは現在でもほとんどなく、当時独学でここまでレシピを完成させた荒岩主任はすごいな~と思いました。
 同じ漫画界でも、つなぎなしハンバーグが取り上げられているのは『おせん』『肉極道』くらいで、『肉極道』では「つなぎを使うなんざ安全装置に頼った女のハンバーグよ…それより肉の味を全面に押し出した、“男のハンバーグ”で勝負しようじゃねぇか…」と過激な表現でつなぎなしの魅力が語られていました(←『肉極道』の主人公も「サラッと女性蔑視的な発言を…」と引いてましたが、確かにつなぎなしのハンバーグって、カレーのスパイス調合や蕎麦打ちにハマる凝り性の料理好き男性が好みそうなこだわり料理というイメージで、そういう意味では男のハンバーグという表現は間違いじゃないのかもしれません←※注:当管理人の偏見です)。

 幸い、頑張って家族五人分のハンバーグを作る竹田さんの後ろ姿を見た一彦さんは「パパもひとりでがんばってんだね」と何か感じる物があったようで、緊張しながら「ど、どーだ一彦…うまいか?」と聞く竹田さんに「ああ…うまいよパパ」とやっと笑顔を向けてくれてました(つд`)。
娘は母の背中を見て育ち、息子は父の背中を見て育つんだな~と思います
 今までつなぎの力がないと心許なかった為ずっと試す勇気がでませんでしたが、とりあえず作ってみない事には何も始まらないと思い再現することにしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、付け合わせの用意と材料の下ごしらえ。
 筋なしいんげんは電子レンジにかけて熱を通してから塩とこしょうで味付けし、にんじんは皮をむいて面取りをした後グラッセにします(←作中にレシピがなかったので、こちらを参考にして作りました)。
 その間、弱火に熱してバターを溶かしたフライパンでみじんきりにした玉ねぎを加えて炒め、しんなりしてきたら火からおろして冷ましておきます。
荒岩流ごちそうハンバーグ1
荒岩流ごちそうハンバーグ2
荒岩流ごちそうハンバーグ3
 次は、パテ作り。
 牛バラ肉の薄切りを包丁で小さく切った後、さらに二本包丁で縦横に細かく叩きながら刻み切りにし、好きな加減のミンチ状にします(←今回、粗挽きと中挽きの中間くらいにしました)。
※シンプルな料理ですので、なるべく品質がいい牛肉をおすすめします。当管理人の場合、奮発してタスマニアビーフの牛バラ肉を使ってみました。
荒岩流ごちそうハンバーグ4
荒岩流ごちそうハンバーグ5
 ミンチになったら塩を入れてねっとりするまで混ぜながら叩き、続けてこしょう、ナツメグ、オールスパイス、おろしにんにく、おろししょうがを加え、二本包丁で叩きながら混ぜ合わせます。
 香辛料が肉全体に行き渡ったら、先程の炒め玉ネギと醤油を投入して、また二本包丁で叩き切りにし、ボウルに移して粘りが出るまでしっかりと練り合わせます。
※脂が多い牛バラ肉使用のせいか、大量の脂で白っぽくなりました(^^;)。原作通りでなくてもいい場合は、牛コマ肉も足して赤身を多めにするのもありかもしれませんね。
荒岩流ごちそうハンバーグ6
荒岩流ごちそうハンバーグ7
荒岩流ごちそうハンバーグ8
 今度は、焼き作業。
 油を塗った両手でパテの空気を抜きながら小判型に成型し、油とバターを入れて中火に熱したフライパンへ並べて中央を軽くへこませ、両面をこんがり焼きます(←一応100%牛肉なのでレアも可能ですが、生食用として売られていない牛肉使用でしたので、泣く泣くミディアム気味のウェルダンに留めておきました;)。
 ハンバーグが焼けたら付け合わせを乗せておいたお皿へ移し、肉汁が残ったフライパンにウスターソースとケチャップを入れて火にかけ、とろみが出るまで混ぜてソースを作ります。
※ソースはドミグラスソースを使ってもいいそうですが、最悪ケチャップに肉汁を溶かし込むだけでも充分おいしく出来ます。
荒岩流ごちそうハンバーグ9
荒岩流ごちそうハンバーグ10
 ハンバーグの上に出来たてのソースをたっぷりかけ、冷める前に急いでテーブルへ運べば“荒岩流ごちそうハンバーグ”の完成です!
荒岩流ごちそうハンバーグ11
 パン粉も卵も使ってないのにちゃんとハンバーグになった牛バラ肉にも、たったあれだけの手順なのに手間隙かけたような仕上がりになっているソースにも感動しました。
 付け合わせも今まで簡単な茹で野菜を添えるくらいだったのですが、やっぱりちゃんと手をかけた色の濃い野菜の方が見栄えがよくなるな~と実感し、反省しました;。
荒岩流ごちそうハンバーグ12
 ナイフで真っ二つに切ると、隙間から肉汁がダーッと流れ落ちていくのが圧巻です。
 何か入れないとまとまらない気がして怖かったつなぎなしのハンバーグですが、果たして味の方はどうなのか…実際に食べて確認しようと思います!
荒岩流ごちそうハンバーグ13
 それでは、熱々の内に切り分けていざ実食!
 いっただっきまーす!
荒岩流ごちそうハンバーグ14


 さて、味の感想は…予想よりも遥かにフワフワな口当たりで美味!炒め玉ねぎが全体にまろやかな甘味をプラスしてるのもよく、「つなぎなしだとパサつくのでは…」という不安が吹っ飛びました!
 脂身が多い牛バラ肉を丸ごと使用したせいか、普通の牛肉100%ハンバーグよりも舌の上でホロリと崩れる程儚い口当たりで、それでいて豚肉やつなぎが入ったハンバーグよりも噛めば噛む程重厚かつこってりした肉汁がドバドバと溢れるのが印象的でした。
 例えるなら「ハンバーグの姿をした柔らかジューシーステーキ」で、思ったよりもすんなりとパテが口の中に広がるんですが、所々にあるミンチになりきれてない牛肉の繊維が絶妙な噛み応えを残して潜んでおり、ギュッと噛み締める度に挽き肉というよりは小さな焼肉を食べているかのようなワイルドな充実感で満たされます。
 最初はふんわりとろけるような食感とミディアムに近いからこそ出せるフレッシュな赤身の旨さが特徴的な優しい味ですが、段々肉々しいストロングスタイルのコクとガツンとくる強い脂分が口一杯に広がりガテン系の味わいに変化する感じで、一度で二度おいしい肉料理でした。
 牛肉は匂いに少し癖がありますが、バターの芳しい風味、オールスパイスやナツメグの爽やかなアクセント、にんにくやしょうがのキリリとくる強い香りが複雑に入りくんで純粋な美味しさだけを引き出している為、全く気になりません。
 ソースはケチャップの甘酸っぱさとウスターソースのスパイシーな辛さが牛脂によって一つにまとまり、まるで昔ながらの洋食屋風の武骨ながらもぐっと奥深い本格派甘辛ソースになっており、旨味の濃いハンバーグをがっちり受けとめてました(←お好み焼きソースをもっと甘くお肉向けにし、かなり品よく仕上げたような味わい)。


 ソースの力もあってご飯にぴったりなんですが、バンズに挟んでハンバーガーにしても合いそうな感じで、色んな可能性を感じました。
 口が肉一色になった時、にんじんグラッセのねっとりした甘さと、いんげんのさっぱりした後口は本当にリフレッシュしていい箸休めになりましたので、おすすめです。
 とにかく肉汁の量が凄まじく(←ほぼ牛脂100%なので旨味も極上)、焼き終わる頃にはフライパンにたくさん溜まっていましたので、トマトジュースなどを入れてスープハンバーグにするのもいいかも…と思いました。


P.S.
 ミトナリさん、kawajunさん、うぱ子さん、AKHさん、無記名さん、ゑのさん、コメントを下さりありがとうございます。
 そして、台風の件についてご心配して下さったり、ブログ内容の不備をご指摘して下さった皆様、改めてこの場にて御礼を申し上げます(←ブログ内容は出来る限り訂正しておりますので、宜しければ見て頂けますと幸いです)。
 有り難いことに、こちらには台風の影響はほとんどなく、強いて言うなら連日曇り&強風で布団が干せず困った程度の被害でした;。
 お心遣いありがとうございます。
 台風が次々と発生し、例年とは違う進路で北上しておりましたが、皆様は大丈夫でしたしょうか?
 早く小春日和の過ごしやすい日々が来てほしいですね。


●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『ミスター味っ子』の“味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ”を再現!

 先週くらいからずっと曇りが続いているせいか、湿度が高くてムシムシした空気なのにも関わらず大分涼しくなっており、「やっと秋が始まろうとしているな~」としみじみ外を眺めています。
 いつもだったら「もう夏が終わってしまった…」と残念に思うところですが、今年は異常な暑さの夏だったのでほっとしました(←唯一今年の夏でよかったのは、暑ければ暑い程弱った体に入るスリランカカレーがとてもおいしかったこと)。
 が、夏が終わって喜んでいるのはやっとの思いで生き残った蚊達もそうらしく、外出すると必ずどこか血を吸われて痒くなっている今日この頃です。

 どうも、泡立てた全卵に冷たいそばを絡めてそばつゆで頂く江戸時代から伝わる創作メニュー・磯雪そばに近頃ハマっている当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ミスター味っ子』にて陽一君がオムレツ勝負の時にメインとして作った“味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ”です!
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ図
 味皇料理会GPで一馬君と初の同時優勝を果たした後(←かなり初期にこちらこちらこちらで一部料理を再現しています…荒すぎて恥ずかしいですがorz。近々リベンジしたいです)、陽一君は二回戦で敗退していたフランス料理部主任・下仲基之さんに都内のフランス料理店へ招かれます。
 「最高級のフランス料理を存分に楽しんで欲しい」という下仲さんの言葉に甘えてやって来た陽一君ですが、そこで待ち受けていたのは、フランス料理界の重鎮にして「世界の腕」との異名を持つ料理人・ジョルジュ=ムスタキさん!
 優秀なシェフである下仲さんが日本の子どもに負けたと知り、久しぶりに血が騒いだムスタキさんは急いで来日したそうで、「小僧、今度はわしと勝負だ。わしはそのためにわざわざフランスからやってきたんだ」といきなり勝負を申し込んでいました(←この若々しい闘争欲と無邪気さ、『三国志演義』に出てくる老将・黄忠を思い出します。老いてなお盛んで「まだまだ若いもんには負けん!」的なキャラとか、まさに「おまえたちのの時代もいよいよ間近じゃな」「だが…それは“今”ではない!!」と言ったムスタキさんそっくりです;)。

 なお準備に与えられた時間は丸一日、明日の正午に勝負を開始するという急展開で、これには勝負慣れしてきた陽一君も急すぎると戸惑っていましたが、最終的には「オレも男だもん。もう後には引けないよ」と引き受けていました。
 『グラップラー刃牙』の名言に「地上最強を目指して何が悪い!!!人として生まれ、男として生まれたからには誰だって一度は地上最強を志すッ」というセリフがありますが、ムスタキさんも陽一君も料理という分野で「地上最強」を目指さずにはいられない、同じ人種なんだな~と因縁めいたものを感じたものです。
 ちなみに勝負のお題は「オムレツのフルコース」で、本場フランスでは一千種のオムレツが存在するから、オードブル・メイン・デザートと全てをオムレツでまかなう事が可能なのだと説明されていました(←何でもフライにして揚げ物のフルコースみたいにした陽一君のフライ定食を彷彿とさせます…)。
 <ポムの樹><おむらいす亭>のようなオムライス専門店でも、アレンジされていたのはソースやご飯の味付けまでに留められていた為、初心者なのに卵や具まで広範囲に工夫しないといけなかった陽一君はさぞ大変だっただろうな~と同情しました(^^;)。
フランスから陽一君と戦うためだけに来日した名人・ムスタキ氏とオムレツ対決!
 そして翌日、フライパンで濡れ雑巾を巻く特訓を徹夜で行い、手を負傷しつつもオムレツ作りの腕を名人級まで仕上げるというスポ根漫画の王道っぽい成長を遂げた陽一君ですが、オードブルのオムレツが「ハマグリの汁がお皿に全部出て食べにくい」という評価を下されてしまい、一敗します(←ナイフとフォークではなく、スプーンを使えば済む話では…)。
 続けてメインのオムレツ対決に移るのですが、そこで陽一君は卵の味付けではなく、卵の食感をもっと改良できないかと考え、卵の卵白をケーキ用の生クリームみたいに泡立てて焼き、この上なくふわトロな舌触りにする事を閃いていました。
 その味わいは法子さん曰く、「本当の生クリームを食べてるみたい」「中身はあくまでふんわり軽く、それでいて外側は充分な歯ごたえを持ってみごとに焼きあがってる」だったそうで、絶賛されていました。
 元々、この焼き方を考案したのは十九世紀にフランスのモン・サン・ミッシェルで宿屋を開いていたアネット・プラールさんで、遠くからやって来てお腹をすかせていた巡礼者達を栄養価の高い卵でもてなす為に出していた秘伝のレシピなのだとか←この超有名料理を、生粋のフランス人であるムスタキさんが「そんなオムレツなど聞いたこともない」と言っていたのは…きっと時差ボケが直らず脳が混乱してたか、北斗神拳の伝承者に記憶を消す秘孔を突かれていたかのどちらかだったんでしょう)。

 こんなに柔らかくてふっくらしたオムレツに合う具材を探すのは至難の業で、陽一君も限られた時間と環境の中苦戦していましたが、そんな時にやっと見つけ出してきたのが、何とウナギの蒲焼き←この時点ではまだウナギを捌けなかった陽一君が、しれっとプロ並に調理しているのは『ミスター味っ子』最大の矛盾シーンです…。個人的に、『キン肉マン』のジェロニモ現象に匹敵するやらかしだと思ってます)!
 日本風に卵焼きにして食べるならともかく、オムレツの具にするのは意外でしたが、ふわふわに蒸し焼きにした柔らかい口当たりといい、ぴりっとしたタレの濃い味わいといいぴったりの相性だと紹介されていました。
 フレンチとウナギという組み合わせは異色に見えますが、実はフランスはウナギの有名な産地で、ワイン煮込み・フライ・ムニエル・テリーヌ・タルタル風など既に色んな料理で親しまれている為、もしかしたらフランス人にも受け入れやすいかも…と思いました。
白身と黄身に分けてふわっふわに仕立てたオムレツには、柔らかいウナギを具に!
 しかし、ウナギの蒲焼き入りオムレツには「想像以上にしつこい一尾分のウナギの脂をどうやって消すか?」という厄介な問題があったのですが、陽一君は具とソースに工夫をこらす事でそれを改善します。
 具の方は、千切りにしたにんじん・ゴボウ・絹さやを大量に入れる事ですっきりしたアクセントをつけ、ウナギのしつこい味を一掃!
 最初は「ウナギにゴボウやにんじんを合わせてさっぱり…?」と思いましたが、考えてみれば八幡巻という料理もありますし、ウナギにきゅうりを和えるうざくの存在が野菜の使い方次第でウナギでもさっぱり食べられるように出来ると証明していますので、いい着眼点かもしれない…と感じました。
 それに対してソースの方は、鰹節で取った出汁に薄口醤油・塩・みりんで味を調えた薄味の和風ソースで全体をさっぱり味にまとめ、脂を中和!
 確かにシンプルな出汁はこれ以上ないくらいさっぱりとした味わいですし、限りなく柔らかい卵主体の生地をお出汁につけて頂く明石の玉子焼という料理もありますので、「さすがにソースはオーソドックスな物にしてくれたんだな」とほっとしたのを覚えています←物語中盤から徐々に豆腐を隠し味にするケースが多くなった為、てっきり豆腐ソースが出るかと…それはそれで結構美味しそうですが)。

 幸い陽一君の読みは当たり、ウナギの蒲焼きの純粋な旨味を引き出した最高のオムレツに仕上がったようで、ブロッコリーソースをかけた仔牛のレバーオムレツを作ったムスタキさんに対し、「卵の柔らかさを極限まで引き出した独創性」を理由に勝っていました(←正直、このアイディアは「フランス版ミセス味っ子」とも言うべきアネット・プラールさんの物ですので、厳密な意味では陽一君オリジナルではないのですが…まあ、いちいち突っ込むのも野暮ですね;)。
うなぎオムレツをあっさりさせる為、ごぼうやにんじんの千切りをいれてました
 ずーっとウナギが高くて再現を躊躇していましたが、最近やっとお手ごろ価格な国産品を見つけたので再現する事にしました。
 文庫本には辻学園様の分量付きレシピがありますし、作中にも大体のレシピが書かれていますので、早速心にルネッサンス情熱を抱きつつその通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、野菜類の下ごしらえ。
 油をひいて熱したフライパンへ極細の千切り状にしたごぼうとにんじんを入れ、全体に火が通るまで炒め合わせます(←結構すぐに火が通ります)。
 火が通ったらボウルへ取り出し、あらかじめ塩茹でして刻んだ絹さやを加えてざっと混ぜます。
 その間、小鍋にカツオ節から取った出汁、塩、薄口醤油、みりんを入れて熱し、水溶き片栗粉でとろみをつけた出汁を用意しておきます。
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ1
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ2
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ3
 次は、ウナギの準備。
 ウナギの蒲焼きの表面を流水でさっと洗い流した後、キッチンペーパーで余分な水気をしっかりふき取り、オーブントースターでじっくり火を通します。
 内側まで熱が通ってきたら蒲焼のタレを塗って照りが出てくるまでこんがりと焼き(←お好みで山椒も振り掛けるとアクセントが効いて美味!)、食べやすい大きさに切っておきます。
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ4
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ5
 今度は、卵の泡立て作業。
 ボウルへ卵白と少量の塩を入れ、泡だて器で卵白がメレンゲ状になって角が立つまでよ~~~~くかき混ぜます(←お酢をほんのちょこっと入れると、泡の持ちがよくなります。味には影響ないです)。
 やがて、生クリームみたいに滑らかに泡立ってきたら卵黄をそっと戻し入れ、ゴムベラで泡を壊さないよう気をつけながらさっくり混ぜ合わせます。
※ボウルや泡立て器に少しでも水滴や油分がついていると泡立ちが悪くなりますので、要注意です。
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ6
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ7
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ8
 ここまできたら、いよいよ焼き作業。
 中火に熱したフライパンへバターを溶かしたらすぐに弱火にし、先程の卵液を流し込んでゴムベラで平らになるようならしながら広げます。
 すぐにフタをして弱火のまま約二分前後蒸し焼きにし、真ん中に荒熱を取っておいた炒め野菜を優しく乗せ、ゴムベラで両側の卵を引き寄せてふんわり巻きます。
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ9
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ10
 手早くオムレツをお皿へ盛り付け、その上から温め直しておいたとろみ出汁をたっぷりかければ“味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ”の完成です!
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ11
 オムレツと言うよりはオムレットやスポンジ生地みたいな焼き上がりで、出汁のはんなりした香りさえなければ、蜂蜜をたっぷりかけたケーキのように見えなくもないです。
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ12
 しかし、オムレツの中央をスプーンで割ると、たっぷりの野菜とウナギがこぼれ出てくる為、「やっぱりオムレツだ…」と頭の中が混乱します(^^;)。
 メレンゲオムレツ自体は大分昔に食べた事がありますが、果たして「和」がマッチするのか否か…食べて確認してみようと思います!
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ13
 それでは、メレンゲがしぼみきってしまう前に急いで実食!
 いただきま~すっ!
味吉陽一特製ウナギの和風オムレツ14


 さて、味の感想は…ふわトロオムレツとウナギの組み合わせが意外に美味!洋菓子みたいにまろやかなメレンゲ状の卵に、和菓子みたいな甘さの蒲焼きタレが不思議にマッチしてます!
 シュワシュワブクブクと口の中で泡が軽く弾けていくような、まるでとろけるスフレを食べているかのような甘くてフワッフワの卵に、和風出汁の淡く優しい風味がよく合っています。
 夢のように柔らかい空気みたいな口当たりの卵なんですが、生地の密度はむしろみっちりと詰まっていてキメ細やかでもあり、おかげでホロリととろけるような舌触りと濃厚な食べ応えを兼ね備えたウナギにも力負けしていませんでした。
 この卵の旨味を凝縮したようなオムレツに料亭風の上品なお吸い物風の出汁が合わさると、「うまき風淡雪仕立ての焼き茶碗蒸し」と呼びたくなるような何とも言えない美味しさに変身します(←蒸し料理のような繊細さと、焼き物みたいな香ばしさが両立してたのでこんな変テコな名が思い浮かびました;)。
 しんなりしつつもザクザクシャキシャキした小気味良い歯応えが残っているごぼうとにんじんに、ウナギのエキスが溶け出てこってり甘辛いタレが絡むと「蒲焼き風きんぴら」と例えたくなるような味付けになり、野趣溢れる味わいが鰻とぴったりでした。
 唯一残念だったのは、ごぼうとにんじんの硬さと卵の極上なフワフワ感が致命的に相性が悪いという事で、これらが合わさった時だけ調和が崩れてチグハグなのが悲しかったです。
 ただ、絹さやのしゃっきり感と爽やかな香気はウナギや卵に合っていましたので、ごぼうとにんじん抜きだったら完璧な仕上がりになると思います。


 何というか、「ウナギの事ばかり考えすぎて、肝心の主役である卵とのバランスをうっかり失念してしまった」料理というイメージで、味自体はいいので非常にもったいないな~と苦笑しました。
 卵とウナギの相性の良さは不動の物だと改めて認識しましたので、今度は絹さやや口当たりの優しい野菜を具にして再チャレンジしたいです。


P.S.
 ゴローさん、ふにゃにゃさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)文庫版『ミスター味っ子』 寺沢大介/講談社
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※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。!

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あんこ

Author:あんこ
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・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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