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『タケノコの丸かじり』の“ピザ丼”を再現!

CMで「も~すごい泣けました、マジ最高ー」「ラストに感動したんで、また観に行きます☆」とキャーキャー騒がれる映画などよりも、『ごんぎつね』の方が余程泣けるよと思う今日この頃。「感涙率98%」?劇場に有毒ガスでもばらまいたんでしょうか。人の涙って随分簡単に出るんですね。
どうも、映画がどうこう以前に人格に問題があるあんこです。

今回作る再現料理は、『タケノコの丸かじり』にて東海林先生がイタリアと日本の友好の架け橋として新しく提案した“ピザ丼”です!
ピザ丼図
ピザ+丼=ピザ丼…頭では分かっているものの、なかなかに混乱する組み合わせです。それもピザまんのように「味付けだけそれっぽくしてみました」という物ではなく、本物のピザを丼ご飯に乗せたという大胆な代物ですから、余計にそうです。どんな味になるのか、まさに予測不可能。
けれど、東海林先生によると結構いけるみたいです。
実際に食べてみたらどんな味なのか気になったので、作ってみる事にしました。

そういう訳で、レッツ再現調理!
最初に手がけるのはピザ丼のソース作りですが、これがかなりお手軽。好みのピザソースに醤油を好きなだけ加えたら、もうソースは出来上がりです。
ピザ丼1
次はトッピングの用意ですがこれも簡単で、玉ねぎを薄切りにし、アンチョビを細かく刻んだらおしまいです。
ピザ丼2
ピザ丼3ピザ丼4
今度は盛り付け作業。丼にご飯を適量ついだら、13cmくらいのミニピザをそのままスポッとかぶせます(なお、その際には下記の東海林先生の画像を参考にしてかぶせて下さい。ほのぼのなごみます^^)。
ピザ丼5ピザ丼7
ピザ丼誕生の瞬間
その上からソースをかけ、さらに玉ねぎとアンチョビを散らし、最後に醤油をかけ回したら盛り付けは完了です。
ピザ丼8ピザ丼9
ピザ丼10ピザ丼11
この丼にラップをふんわりかぶせ、二~三分レンジの中にかけます。
ピザ丼12
ピザに熱が通りきった事を確認出来たら、『タケノコの丸かじり』の“ピザ丼”の完成です!
ピザ丼13
香りはピザそのもので、トマトとチーズの香りがすごくいいです(´∀`)。
ピザ丼14
断面はわかりにくいですが、こんな感じです。心なしか、少し薄くなっているように見えます。
ピザ丼15
それでは、いざ実食!いただきまーす。

これは有りかもしれない…(゜Д゜;)ビックリ!
一見突拍子もない発想の丼に見えますが、意外とまともな味に仕上がっていておいしかったです。
蒸されてフニャフニョしたピザは予想以上に柔らかく、ご飯とある程度なじんでおかずっぽくなってました。そこへたまねぎのシャキシャキした食感、サラミとアンチョビの塩気、コーンの甘さ、ピザソースの酸味、チーズのコクがちょうどよく絡んできており、不思議な味の世界を作り出していました。おそらく、醤油の風味が全ての食材をまとめてくれていたからだと思います。
考えてみればチーズとご飯は「ドリア」、トマトソースとご飯は「チキンライス」、そしてピザとご飯という炭水化物同士の組み合わせも関西で言う「お好み焼き定食」みたいな物ですから相性の良さは確認済みですし、実際合っていました(・∀・)。

それにしても、よくぞこの組み合わせを考え出せたと思います。東海林先生の発想力に、改めて脱帽した再現でした。

●出典)『タケノコの丸かじり』 東海林さだお/朝日新聞社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『旬~味彩の匠~』の“カツオの中おちカツ丼”を再現!

先日近場の駅に行くと笹が飾られており、たくさんの短冊が垂れ下がっていました。もう七夕の時期かーと懐かしく思いながら幾つか願い事を見ていると、その中の一つに「スナフキンに会いたいです」という願いがありました。字や名前から察するに、小学校中学年くらいの少女が書いた短冊。…彼女が大人になった時、スナフキン的な男性(=顔はいいが無口で無職の風来坊)に引っ掛からない事を切に願います。
どうも、同じく小さい頃スナフキンに憧れていたあんこです。

今日再現する漫画料理は、『旬~味彩の匠~』一巻で主人公・旬君が実家のお店「倉そば」を復興させる為に作った“カツオの中おちカツ丼”です!
カツオの中おちカツ丼図
このカツ丼はかなり変わっており、何とカツの中身は初カツオの中おちで出来ています。その上初カツオの新鮮さを存分に味わって欲しいとの事で、厚さが通常の二倍以上もあります。これまで私は「カツ=厚さ一センチの豚ロース肉」だという認識しか持っていなかったので(『味っ子』は例外^^;)、初めて見た時は驚きを隠せませんでした。
カツの秘密1
カツの秘密2
後に旬君のよきアドバイザーとなる青沼さん(当初はただの嫌味な金融屋;)の食べる様子がとてもおいしそうだったので、漫画料理再現を開始した時からずっと作ってみようと思っていました。
カツの旨さ
中おちのカツの作り方は、手間はかかるものの意外と簡単。初カツオの骨から中おちをこそげ取ってミンチ状になるまでたたき、細かくなったらつなぎや調味料を加えブロックに形作ってカツにして揚げるだけで出来ます。根気さえあれば何とかなりそうなのも、再現調理を決意した理由の一つです。
カツの秘密3
それにしても、青沼さんをここまで恐ろしいご面相にしたカツ丼とは、一体どんなものなのか…(((゜Д゜;)))コワイヨ-ガクガクブルブル。実際に作って確かめてみます!
怖い青沼さん

そんなこんなで、レッツ再現調理!
まず最初に作るのは、カツオの中おちカツ…といきたかったのですが、残念ながらどのスーパーにも中おちは扱っていませんでしたorz。各お店に問い合わせたところ「中おちは相当大きいお店でも時々置いていないくらいですから、ちょっと手に入れるのは難しいと思います」との事でしたので、急遽刺身用カツオの片身で作る事にしました(作品に忠実でなくてすみません)。
カツオのカツ丼1
カツオのカツ丼2
このカツオから皮、血合い、細かい骨を丁寧に取り除いていき、包丁でたたいて細かくしておきます。
カツオのカツ丼3
大分細かくなったらボウルに入れ、そこへ卵、塩こしょう、極少量のしょうがのみじん切りを入れてよく混ぜておきます。これでタネの出来上がりです。
カツオのカツ丼4カツオのカツ丼5
このタネを厚めのブロックに成型し、薄力粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつけて高温でさっと揚げます(約一分未満)。
カツオのカツ丼6カツオのカツ丼7
揚がったらすぐに取り出し、キッチンペーパーの上で余計な油をきっておきます。これでカツオのカツの出来上がりです。
カツオのカツ丼8
次は丼つゆ作り。作中では何十年も寝かせたそばつゆをベースに丼つゆを調合していたので、私も何ヶ月か熟成させたかえしとカツオ出汁を合わせてそばつゆを作り、そこへさらにカツオ出汁を加え丼つゆに配合しなおしておきました。
カツオのカツ丼9カツオのカツ丼10
カツオのカツ丼11
ここまできたら、いよいよ仕上げのカツ丼作りです。
先程の丼つゆと薄切りにした玉ねぎを鍋に入れ、玉ねぎに火が通るまで中火で熱します。
カツオのカツ丼12カツオのカツ丼13
玉ねぎが透き通ってきたらカツを乗せてつゆを煮含ませ、溶き卵を半分だけ回しかけて数分煮ます。卵のふちが固まってきたら残りの卵を流しいれてフタをし、火を消して一分放置しておきます。
カツオのカツ丼14カツオのカツ丼15
フタを開けたらすぐに丼によそったご飯の上にカツや卵を滑らせるように移し、刻み海苔を少々振りかけたら“カツオの中おちカツ丼”の完成です(正確には中おちではないですが;)!
カツオのカツ丼16
うまくブロックの形にまとまらず棒状になってしまいましたが、カツオの香りがぷんぷん香ってきて結構おいしそうです!卵も比較的うまく固まってくれました(´∀`*)。
カツオのカツ丼17
作中のように半熟っぽくなりませんでしたが、こうしてよく見てみると豚ひき肉みたいです。ここまで肉に似るとは思わなかったので、感心しました。
カツオのカツ丼18
では、冷めない内にいざ実食!いただきまーす。

さて、味の感想ですが…ウッマーーー(゜Д゜)!これはすごいです!!
最初にカツをかじった時、まず第一に感じるのは作中にも出て来た「ジャクッ!」という何とも言えない食感。本物の肉のように肉々しい歯ごたえなのに、すぐにホロリと柔らかく舌の上でほどけます。そしてさらに噛みしめた次の瞬間、口いっぱいに広がるのは圧倒的なカツオの旨さと風味。様々な旨味成分が濃縮されているようなおいしさが口の中に溢れ返り、まるで本当に肉を食べているような充実感を味わえます。しかし、豚肉と決定的に違うのはその爽やかさ。どんなにいい肉でも、量を食べていると次第に胃にもたれたりしつこく感じてしまうものですが、このカツオのカツはそういう事がほとんどありません。濃厚さとあっさりさが絶妙なバランスで両立しており、逆に食べれば食べる程癖になって止まらなくなる旨さになっています。また、カツオの赤身にカツオ出汁と結果的にカツオ三昧となっているので、どこか懐かしく優しい味がしました。
このカツにふっくらとした甘いご飯、カツオ出汁ならではのふくいくとした香りが漂う丼つゆ、そのつゆを煮含ませてしっとりと深い味になった卵とたまねぎが合わさり、丼の中で見事に調和しています。作中で指摘されている通りまさに「三位一体」で、複雑に絡み合ってさらにおいしさを高めあうという新たな味わいが出来ていました。
三位一体のカツ丼

また時間がある時に作ってみたいと思います。もちろん、今度は初カツオの中おちで(・∀・)。

●出典)『旬~味彩の匠~』 高倉みどり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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