『クッキングパパ』の“バジリコブ”を再現!
- Thu
- 11:56
- 再現料理
どうも、隻腕の義肢キャラと聞くと必ずガッツ・エド・コブラの三人を思い出すあんこです。
今日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が夜遅くまで仕事をしている会社のみんなに作ったコブスパ二種の一つ“バジリコブ”です!
それはまだみゆきちゃんが生まれたばかりで、虹子さんは出張・まこと君は友達の送別会で帰りが遅かったある夜の事。会社で残業していた田中君から突然「もしもーしっ!今伝票の最終チェックをしていたら注文する商品を間違えてましたー!」という大変な電話を受けた荒岩主任は慌て、仕方なくスーツ姿でみゆきちゃんをおんぶ紐で背負うという「子連れサラリーマン」姿で会社へと急行します。
結局ミスをしたのは田中君ではなく新人の梅田君(何と、田中君がかばって自分の責任という事にしようとしていたのです!このシーンを見ると、いつも田中君を大いに見直します^^)だったのですが、荒岩主任は失敗を責めるよりも、同じ課のみんなで協力して迅速に問題解決する方を選んで作業します。余談ですが、この時荒岩主任が梅田君に言った「ミスは仕方がない。くよくよ気にするより解決に全力を尽くせ!」という言葉は、未だに名セリフだな~と感じています。
そうこうしている内に何とか一区切りつき、安心した営業二課のみんなはどっと疲れて急にお腹がすいてきます。そして、こういう事態を予測して荒岩主任がこっそり給湯室で作り、お約束で夢子さんに持っていってもらったのが今回再現する“バジリコブ”と“コブカルボ”です(“コブカルボ”は別の機会に公開予定です)!簡単に説明すると昆布茶で味付けしたシンプルスパゲティで、荒岩主任が言うには「バリうま」「昆布茶は和風にアレンジしたスパゲティになら何でも合うぞ!」なのだそうです。
夜中の会社の給湯室で、人目を忍びつつチャッチャと素早くスパゲティを完成させていく様子が実においしそうだった為、ずっと気になってました。早速レシピ通り再現してみようと思います!
という事で、レッツ再現調理!
まずは、パスタソース作り。ボウルにバターを入れて湯煎し、ゆっくり溶けていったらみじん切りにした青しそと乾燥バジル(作中の記述にこだわらない方でしたら、生バジルを刻んだ物を使用してもいいと思います)を加えてさっとあわせます。
※ちなみに今回、私は近所の方から強く勧められた巨大青しそを使いました;。通常の青しその三倍はある大きさで青々ワサワサとしており、先祖は王様かお化けかって程貫禄がありました。
そこへさらに昆布茶、塩、こしょうを入れ、よ~く混ぜます。これでパスタソースは出来上がりです!
このソースに、ザルで水気をきった茹でたてのスパゲティをざっと投入し、お箸でまんべんなく混ぜ合わせます。その際、卵を溶くみたいに円を描きながら混ぜるとソースが行き渡りやすいです。
スパゲティとソースが混ざったらお皿へ早く盛り付け、仕上げに青しそと練り梅を上へ飾り付ければ“バジリコブ”の完成です!
スパゲティの黄色、青しその緑、練り梅の赤の三色が美しく、見た目からしてすでに期待が持てます。パッと見るとバジルを刻んだ物っぽく見える青しそですが、すーっと爽快感溢れる和の香りがそれを辛うじて防いでいます。
それでは、麺が伸びてしまわない内にいざ実食!いっただっきまーす!
さて、味ですが…かなりウマママーーーー!日本ならではのパスタソースって感じです!
これはもう、明太子スパゲティについで日本を代表する和風スパゲティになると言っても過言ではないと思います。それくらい独特で、病みつきになりそうな味わいでした。
青しその清々しい香りと鮮やかな風味がバターの豊かなコクと程よく調和している為、あっさりなようで濃いおいしさを堪能出来ます。微妙に熱が通ってシナシナザクッとなった青しその食感も面白いですし、一回食べ出したら止まらなくなります。
また、グルタミン酸が多量に含まれている昆布茶を調味料として使ったおかげで、スパゲティ全体に何とも言えない強烈な旨味成分が絡んでおり、噛むごとに奥行きのある味がしました。イメージとしては、「にんにく抜きの和風コブシソペペロンチーノ」といった感じです。
このスパゲティに付け合わせの練り梅を混ぜこむと、「梅しそのコブバタースパゲティ」へ早変わり!すっきり上品な酸味がバター風味のソースと合わさる事によってまろやかな口当たりとなり、さらに複雑な旨さになりました。はっきり言って、こんなに簡単で美味なスパゲティはそうないと思います。
バジルというより、青しそを味わう為の料理という印象でした。家にあるものですぐに作れますし、日本人なら誰しもが愛する味なので自信を持ってオススメします!
P.S.
今週、『キングスウヰーツ』全五巻を読了いたしました(『大使閣下の料理人』は十八巻まで、『築地魚河岸三代目』は二十五巻までを読了です)!
とりあえず現時点だと、『キングスウヰーツ』では“茶色の出来立てシュークリーム”・“カスタードクリーム入り水饅頭”・“アラタ流ショートケーキ”、『大使閣下の料理人』では“干し椎茸の水餃子”・“シェフ特製のスペシャルハンバーガー”・“枝豆風味のキスの天丼”、『築地魚河岸三代目』では“アジ料理三昧”・“サンマ料理三昧”・“戻り鰹料理三昧”などを含めた漫画料理を絶対作りたいと思いましたので、気長に再現をお待ちして頂けますと幸いです(´∀`)。
●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。