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『ダシマスター』の“豚ばら肉の出汁チャーハン”を再現!

昨日、相方・マサル君から「『ダシマスター』の原作者さんって、『きららの仕事』と同じ人だよ」と言われてびっくりしました。双方とも読んで大分経つのに、言われるまで全く気づかなかった自分の鈍さにちょっとショックですorz。
こんにちは、他にも見落としがないか注意深く探しているあんこです。

今日再現する漫画料理は、『ダシマスター』にて依頼を受けたダシマスターがあり合わせの材料で作った“豚ばら肉の出汁チャーハン”です!
豚ばら肉の出汁チャーハン図
漫画『ダシマスター』とは、かつてヨーロッパ社交界を震撼させて「一度食べたらその人の心を掴んで離さない」と有名になった出汁のスペシャリストである出張料理人・ダシマスターことダイゴ・ヤタ(詳しい経歴と名前の漢字は未だ不明)と、初登場時は普通のOLだったもののダシマスターの作る料理の虜となってその助手に転職した高原承子さんのお二人が、多種多様な依頼人の元へ出向いて希望される通りの料理を作るという出張料理人グルメ漫画です。
この作品は何とも珍しい事に「出汁」をテーマにした料理漫画で、作中でも繰り返し「出汁こそ料理の命」である事が強調されています。ダシマスター曰く、いい出汁を取るのに重要なのは高価なブランド食材を使うことではなく、如何に手間と工夫を凝らして素材の持ち味を生かすかで、そうしないとせっかくの料理も台無しになってしまうのだとか。確かに、使う材料がどんなによくても出汁が変だと料理の味はガクンと落ちてしまうので、すごく説得力があると思います。これまで「出汁」はあまりに身近すぎて見過ごされてきた観があるので、これからどういう技法や活かし方が紹介されるのか非常に楽しみな作品です。もちろん、ストーリーや出てくる料理自体も独創的で面白いので要チェックです(個人的に、主人公・承子さんの不器用だけどあたたかな性格に萌えてます^^)!
ダシマスターの依頼成立!
今回再現するのは、第二話目でダシマスターが「彼はニセモノに違いない!」と疑ってかかる日本一のグルメ評論家・里村壮一郎先生の依頼に応じて作った“豚ばら肉の出汁チャーハン”。ダシマスターの事をしきりに胡散臭く思う里村先生は、化けの皮をはがそうとして唐突に冷蔵庫に入ってる材料のみでの調理を命じるのですが、それでもダシマスターは慌てずにあり合わせの豚ばら肉・冷ご飯・卵・ネギ・梅干しで見事な出汁入りチャーハンを作り上げ、里村先生を改心させる事に成功するのでした(本来ならもっと洒落た料理も作れたそうなのですが、その場にいる全員分の料理を作る為にあえてチャーハンにしたみたいです)。
家庭用キッチンなのに本格的なチャーハンを作れた秘密は、ダシマスターが即興で作った二種類の出汁にあります。一つ目は豚ばら肉だけを慎重に煮てとった豚の出汁、二つ目は梅干しを茹でてとった出汁で、豚の出汁はチャーハンの仕上げ、梅干しの出汁は醤油などを調合して味が抜けた豚ばら肉へ旨味をつけ足す漬け汁にする事によって、本場の味に近い味わいを作り出したとの事でした。
豚ばら肉から出汁をとる
梅干からも出汁をとる
作中での描写がこれまたそそる感じで、絶対に再現したいと思っていました。詳細なレシピはありませんので手探りになりますが、『ダシマスター』の料理の中では比較的簡単な部類に入りますので、早速再現してみようと思います。

そういう事で、レッツ再現調理!
まずは、豚の出汁の用意。鍋に豚ばら肉の塊と水を入れて火にかけ、決して沸騰させすぎないように一時間以上弱火でじっくり煮ます。その内アクが多量に発生してきますので、アク取りで残さず丁寧にすくい取ります。この時、どれだけ根気強くアクを取るかによって出汁の味が決まる為、相当に神経を使いました(^^;)。
豚ばら肉の出汁チャーハン1豚ばら肉の出汁チャーハン2
その間、同時進行で梅干しの漬け汁作り。別の小鍋に種を取ってほぐした梅干しと水を入れてアクを取りながらゆっくり煮立たせ、四十~五十分程経って梅の出汁がほぼ出切ったら醤油、お酒、みりんを加えてよく混ぜます。一口飲んで「結構酸っぱしょっぱいな~」というくらいの濃度にまで味付けし終えたら、梅干しの漬け汁の出来上がりです。
余談ですが、無着色の梅干しを使用してもお湯が桜色のような淡いピンクへ染まったのに少し感動しました;。自然が作り出す色って、本当に美しいです。
豚ばら肉の出汁チャーハン5豚ばら肉の出汁チャーハン6
豚ばら肉の出汁チャーハン7
一方、豚肉入りの鍋の出汁が澄んできたら火を消し、鍋から柔らかく煮えた豚ばら肉を取り出してキッチンペーパーの上に乗せ、鍋に入っている出汁と共にそのまま自然に冷ましておきます。
豚ばら肉の出汁チャーハン3豚ばら肉の出汁チャーハン4
豚ばら肉の熱が大体冷めたら先程の梅干しの漬け汁へそのまま投入し、約一時間漬け込みます。ちなみに途中、外側に漬け汁の色が染みこんでいるのを確認したら一旦取り出し、ダイス状に切って再度漬け汁の中へ戻し入れます(作中にはない勝手な手順ですが、こうすると中心までより漬け汁が浸かりやすくなるかな~と思ってしました)。
豚ばら肉の出汁チャーハン8豚ばら肉の出汁チャーハン9
次は、チャーハン作り。熱したフライパンに油を入れてなじませ、そこへ溶き卵→冷ご飯の順に加えてあおりながらざっと混ぜ、塩、こしょうで調味します。味見していい塩加減になっていたら、漬け汁から引き上げた豚ばら肉、刻みネギを入れて混ぜ合わせ、最後に豚の出汁をベチャつかない程度にさっと回しかけます。
豚ばら肉の出汁チャーハン10豚ばら肉の出汁チャーハン11
豚ばら肉の出汁チャーハン12
出汁とチャーハンがバランスよく混ざったら火を消し、すぐにお皿へ盛り付ければ“豚ばら肉の出汁チャーハン”の完成です!
豚ばら肉の出汁チャーハン13
見た目も香りも普通のチャーハンとそう変わりませんが、強いて言うなら豚肉のいい匂いが結構強めに漂っています。塊から切り分けた為、脂肪の部分・赤身の部分・両方が入り混じっている部分と様々な豚肉が入っているのが特徴的で、どこを食べても豚肉尽くしっぽいのでほほが緩みます。
豚ばら肉の出汁チャーハン14
それでは、いざ実食!いただきまーす!
豚ばら肉の出汁チャーハン15

さて、味ですが…かなり美味!さすがダシマスターの考え出したチャーハンです!
調味料は普通のチャーハンとほぼ同じなので基本的に似た味なのですが、豚の凝縮された旨味がふんだんに含まれている出汁を仕上げに加えている為、味の輪郭が一般的なチャーハンよりも数段くっきりしています。一粒一粒に豚の風味がしっかり染み込んでおり、ある意味チャーハンというよりは炊き込みご飯に近いのおいしさだと思いました。それくらい、ふっくらと奥深い仕上がりだったです。これは、出汁がご飯粒に適度な水分を与えているからこその味わいだと感じました。
また、合わせ調味料に漬け込んだ豚ばら肉の方も、噛み締めるとほのかな梅干しの酸味が肉汁と共にじわじわ~とにじみ出し思わずうっとりします。一回煮ている分、お肉が十分な弾力を残しつつ柔らかくなっていますし、その上余分な油分が抜けているのでちっとも脂っこくありません。個人的に、焼き豚よりもチャーハンに合うのではと感嘆しました。フワフワ卵とシャッキリした刻みネギが程よいアクセントとなって単調さを防いでいますし、チャーハンにしては珍しく食べ終わるまであっさりした後口のままだったのにびっくりさせられました。

たまたま試食してもらった油物が苦手な母からも「これはおいしい」と珍しくパクパク食べてもらえましたし、あまった出汁と漬け汁も一緒にあわせて塩加減を調節すればウマーなお吸い物&雑炊へとリサイクルに成功しましたので、また作ろうと思います。これに気をよくした為、今度は“肉なし野菜の出汁ハンバーグ”を再現したいと思います!

●出典)『ダシマスター』 原作:早川光 作画:松枝尚嗣/集英社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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