『おかわり飯蔵』の“鶏がらコロッケと親子カレー”を再現!

近頃、カップヌードルのCMで流れているJamiroquaiの『Virtual Insanity』のPV動画をよく視聴しています。実は、恥ずかしながらJamiroquaiも『Virtual Insanity』も知ったのはカップヌードルのCMが初めてだった為、つい最近撮影された物だとちょっと前まで勘違いしていたのですが、調べてみた所なんと今から約十四年前に撮られたPVだと知って仰天しました。全く古さを感じさせないクオリティの高さに、改めて感嘆です。
こんにちは、カップヌードルは何だかんだ言って普通のやつが一番好きなあんこです。

本日再現する漫画料理は、『おかわり飯蔵』にて主人公・飯蔵さんが近所に住む小学五年生の仲良しな女の子・幸子ちゃんの為に幸子ちゃんのお母さんと一緒に作った“鶏がらコロッケと親子カレー”です!
鶏がらコロッケ図親子カレー図
飯蔵さんが住んでいる商店街には様々なお店が軒を連ねているのですが、飯蔵さん自身もお得意さんとして通っている幸子ちゃんちの美容室もその一つ。お父さんとお母さんの二人だけで切り盛りする小規模なお店ですが、腕はいいのでなかなか繁盛しています。
ある日、飯蔵さんが久しぶりに幸子ちゃんちの美容室で前髪を切ってもらっていると、幸子ちゃんとお母さんが何やら口論をし始めます。
口論の原因は、幸子ちゃんのお友達であり中学受験仲間でもあるゆりあちゃん、沙也加ちゃんとの勉強会での食事について。幸子ちゃんは既に二人の家での勉強会を体験済みだったのですが、「ゆりあちゃん→お父さんは大学病院の医者で家はキレイ、料理は本場仕込みで四種類の味わいが楽しめるとろ~りコロッケ」「沙也加ちゃん→お父さんは海外を飛び回る商社マンで家は広い、料理はお母さんがスパイスを独自に調合して四時間煮込んだ本格派インドカリー」というすごさだった為、今度幸子ちゃんちで行われる勉強会でも同じくらい手が込んだコロッケやカレーを出して欲しいとお母さんに懇願します。実は、幸子ちゃんは内心「ウチは古くて狭い」という事やご両親の職業に劣等感を抱くが為に「せめて料理だけは差を感じさせたくない」と余計ムキになっているのですが、その本音を決して両親に言わない所がとてもいじらしいです(´・ω・`)。
お父さんもお母さんも、幸子ちゃんのいきなりのお願いに戸惑いがち
しかし、美容室のお仕事が忙しくてとても料理にまで手が回らないお母さんは「いい加減にしなさい!カレーは市販のルー、コロッケはお惣菜屋さんのでいいでしょ!」と怒り、幸子ちゃんは思わず家を飛び出してしまいます。ここら辺を読むたび、仕事と家庭の両立に苦労していて手一杯なお母さんの気持ちも、お友達と疎遠になってしまいたくない・違った目で見られたくないという幸子ちゃんの気持ちも双方分かるだけに、胸が詰まります。
慌てて後を追った飯蔵さん(まだ散髪の途中だったので、てるてる坊主みたいな格好です^^;)は、公園のブランコに揺られて落ち込んでいる幸子ちゃんから「あーあ…私もゆりあちゃんや沙也加ちゃんちみたいなカレーやコロッケが食べたいな…」と涙ながらに打ち明けられるのですが、「カレーもコロッケもちゃんと作ったら時間がかかる」「でも、カレーを作りながらコロッケもいっぺんに作る方法があるんだど。しかも、本格的なヤツをの!!」と豪語し、幸子ちゃんの願いを叶えてあげると約束します。
本格的でおいしいカレーとコロッケをいっぺんに作る方法を知っている飯蔵さん
そしてお勉強会当日、飯蔵さんが「仕事の途中、ちょっと手の空いた時に出来る」と言って幸子ちゃんのお母さんにレシピを教えながら作ったのが、今回再現する“鶏がらコロッケと親子カレー”です!
作り方は手間がかかるものの作業自体は単純で、鶏がらを一時間煮て作った鶏がらスープへ様々なスパイス・野菜類・茹で卵をぶち込み数十分煮るだけで“親子カレー”に、スープを取りきった鶏がらからむしったお肉と茹でたじゃがいもをウスターソースなどで味付けして混ぜて普通の手順通りに揚げれば“鶏がらコロッケ”になります。
それぞれポイントを挙げると、“親子カレー”は「ルーやカレー粉は使わず、ガラムマサラ・ターメリック・クミン・干しエビ・クコの実・クルミといった多種類の材料で味を深める事」、“鶏がらコロッケ”は「鶏がらスープを作る時にじゃがいもも一緒に茹でて風味を移し、ウスターソースでしっかり下味をつける事」です。基本的に、どれも下ごしらえはあくまで煮るだけですので、確かに通常のレシピよりも遥かに効率がいいと思います(でも、さすがに「手の空いた時に出来る」というのは言いすぎだと思います;)。ついでに追記しますと、“親子カレー”の名称は鶏がらスープと茹で卵が入っている事から命名されたのだとか。
その後、空いた時間を有効活用して作った“鶏がらコロッケと親子カレー”を幸子ちゃん・ゆりあちゃん・沙也加ちゃんの三人に振舞ったお母さんは口々に「おいしい!」と喜ばれ、おまけに「パパが言ってたけど、働く女性が多い中…家庭と仕事を両立できる人は、すごく立派なんだって」「私も将来そういう女性になりたいなー」「私も~」と尊敬の眼差しで見られ、大いに面目を施すのでした(^^*)。
コロッケ用のじゃがいもはチキンスープと一緒に茹でちゃいます多種多様な香辛料と隠し味こそが親子カレーのポイント
作中の味の表現がかなりおいしそうだったので、前々から「ぜひとも再現したい!」と熱望していました。先日、ちょうどイオンで良質な「特別飼育鶏のがら」を特売で購入出来た事ですし、早速作中のレシピ通り再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、鶏がらスープ作り。出来る限り上質な鶏がらを用意したら流水で血を洗い流し、そのまま熱湯で五分程度火を通します。鶏がらの表面の色が白っぽくなったらお湯ごとザルにあけて取り出して汚れを洗い落とし、包丁で骨ごと切断します(結構力がいりますので、一苦労です)。実を言いますと、この作業は原作には一切載っていませんので、省いてしまっても可です。
鶏ガラコロッケと親子カレー1鶏ガラコロッケと親子カレー2
鶏ガラコロッケと親子カレー3
ぶつ切りにした鶏がらを大鍋に入れて水をはり、強火にかけます。その際、皮をむいて水につけておいたじゃがいもも投入します。沸騰したら急激にアクが浮き上がってきますのでこまめに取り除き、その内徐々にアクが出なくなったら弱火にして約一時間煮詰めます。
鶏ガラコロッケと親子カレー4鶏ガラコロッケと親子カレー5
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時間が経ってスープに鶏がらの出汁が出きったら鶏がらスープの出来上がりですので、鶏がらとじゃがいもを取り出します(ここまでくると、スープは黄金色に染まっていて大変美しいです)。この時、じゃがいもは相当に柔らかい状態になっていますので、くずれないよう慎重に取り出した方がいいです。
鶏がらの方は、お箸や指を使って骨からお肉を出来る限り丁寧にほじり出し、別皿に分けておきます(黒っぽい物、少しでも硬い物は血や軟骨ですので、なるべく注意深く除いてください)。
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じゃがいもの方は熱い内に木ベラで粒が残る程度にさっとつぶし、先程の鶏がら肉を加えて軽く混ぜます。
鶏ガラコロッケと親子カレー10鶏ガラコロッケと親子カレー11
鶏ガラコロッケと親子カレー12
そこへすかさず醤油、ウスターソースを適量投入して味付けし、粘りが出ないようにさっくりと木ベラで混ぜ合わせます。ウスターソースで好みの濃さになったのを確認したらコロッケのタネは出来上がりですので、一旦冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
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その間、カレーの材料となるにんにくはみじん切り、玉ねぎ・にんじん・トマトは小さめに刻み、種を取ってすりおろしたりんごと共に鶏がらスープへ一気に加えて中火で煮ます(作中の記述によると、具は小さければ小さい程火が通りやすくなるので時間短縮に役立つんだそうです)。
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野菜類に少しだけ熱が入り始めたら、ガラムマサラ、ターメリック、クミン、お好み焼き用の小さい干しエビ、中華食材用の大きい干しエビ、クコの実、細かく砕いたクルミ、茹で卵を投入します。
※飯蔵さん曰く、「そもそもカレーは漢方で使うスパイスが多いから<薬膳料理>なんじゃ。ターメリックだって別名は<ウコン>っちゅうんよ」「クコの実はビタミンや鉄分、カルシウムが豊富で漢方にもよく使われるんよ」との事で、「簡単で安いだけではなく、体にも優しい料理」「自由な発想」にこだわる飯蔵さんらしい信念がさりげなく生かされているのが分かります。
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これらの材料を全て入れ終えた後、自分好みになるよう塩で味を調節して十分~一時間程度煮込めば“親子カレー”の出来上がりです(もし辛さが物足りなかった場合は、赤唐辛子か青唐辛子のすりおろしを入れて各自で整えて下さいと作中に書いてありました)!
鶏ガラコロッケと親子カレー28
次は、コロッケの仕上げ。冷やしておいたコロッケのタネを俵型にまとめ、小麦粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつけます。
※これは『おかわり飯蔵』以外の本で学んだ手法ですが、あらかじめ溶き卵に少量の小麦粉を足して粘性を持たせてから使うと衣が頑丈になってはがれにくくなります。
鶏ガラコロッケと親子カレー29
衣をつけたコロッケを150度の油でこんがりキツネ色に染まるまで転がしながら揚げ(但し、油に入れて四十~五十秒前後は破裂させない為にも触らない事をおすすめします)、キッチンペーパーで余分な油分をきったら“鶏がらコロッケ”の出来上がりです。
鶏ガラコロッケと親子カレー30鶏ガラコロッケと親子カレー31
温め直した“親子カレー”はご飯をよそっておいたお皿へ具ごと注ぎ入れ、“鶏がらコロッケ”は冷めない内に別の小皿へ盛り付ければ“鶏がらコロッケと親子カレー”の完成です!
鶏ガラコロッケと親子カレー32
“親子カレー”は和風な名前に疑問を感じてしまう程エキゾチックな香りで、この匂いを嗅いでいるだけでワクワクドキドキしてきます。見た目は無国籍カレーとインド風カレーを足して二で割った感じなので、どんな味か見当がつかない感じです。それに比べると“鶏がらコロッケ”はまだ味が予想できそうな感じがしますが、私自身鶏がら肉を使用したコロッケは生まれて初めて食べる為、結局どちらの味も正確には予測不可能というのが本音ですorz。ただ、見た目も香りもとってもおいしそうですので、期待大です。
鶏ガラコロッケと親子カレー33
鶏ガラコロッケと親子カレー34鶏ガラコロッケと親子カレー35

それでは、いざ実食!
まず最初は、“鶏がらコロッケ”から。いただきま~す!
鶏ガラコロッケと親子カレー36
さて、味はというと…じゃがいもがホッコホコでかなりウマーーー(゜Д゜)!ついでに作った味とはとても思えません!
鶏がらスープが染みたじゃがいもが美味!
カリッと香ばしく揚がった衣をサクサク噛み破ると、熱々の蒸気と共に鶏がらスープで素晴らしい甘味と香りがしっかり染み込んだじゃがいもがホックリと顔を覗かせます。鶏がら肉の弾力ある歯ごたえとジュワッとにじみ出る奥深い肉汁が全体に程よいアクセントを与えると同時に絶妙な味付けを施しており、そこへじゃがいもや衣が歯と舌によって少しずつ混ざって味がどんどん変化していくのが楽しく、思わずうっとりさせられました。噛めば噛む程じゃがいもから鶏がらスープの旨味が溢れて徐々に膨らんでいく為、思わず病み付きになります。
作中で言われている通り、ウスターソースのスパイシーかつフルーティーな甘辛さと醤油のちょうどいい塩気がじゃがいもへがっちり混ざり込んでいるので、ソースなしでも全然物足りなくなかったです。むしろ、濃過ぎず薄過ぎずでくどくないあっさりした後味なのが好印象でした。じゃがいもの粒がそこそこ残っているのも食感に変化が生まれて面白く、続けて三個平らげた後は即座に定番化を決定した程虜になっていました。シンプルでどこか懐かしい、昔風の気取らない素朴なコロッケって感じです。

二番目は、“親子カレー”。では、いっただっきまーす!
鶏ガラコロッケと親子カレー37
味はというと…びっくりするくらい本格的なチキンカレーですごく旨しっ!口の中をスカッと突き抜けて後に残らない辛さが最高です!
仲良し三人組にも大好評なカレー
ガラムマサラの刺激的でドッと汗が吹き出てくるような辛味と、グイグイ惹きつけられて止まない鮮やかで多様な風味がルーの隅々にまで溶け込んでいる為、一口食べた途端五感がくっきり冴えわたるような感覚に陥ります。特に、やや多めに追加したクミンの野生的かつ魅惑的な香りがカレーに対していい仕事をしていたのが印象的でした。スープカレーみたいにサラサラしているので体調が悪い時でもスルッといけますし、何よりご飯によく絡んですぐ浸透するので極めて食べやすいカレーです。その上、鶏がらスープ特有の深いコクやしつこくない脂分が全体的に活きており、おかげでカレーにしては珍しくさっぱりと頂く事が出来ました。
トロリとした舌触りの玉ねぎ、サクサク感が小気味よいにんじん、甘酸っぱい後口のトマトといった具もこのカレーにぴったりなので、大満足です。クコの実とりんごの甘さ、クルミの風味(興味深い事に、これを入れるとまるで「癖が強くなくて淡白なココナッツミルク」を入れたカレーみたいになります)、そして干しエビ独特の出汁がきいているせいかかなりまろやかな仕上がりでした。あと、カレー味がまんべんなく染みててツルンとした茹で卵がまた美味で、ブルブルした白身とホクホクした黄身がチキンカレーの具として最適な感じでよかったです。
ただ、調子に乗ってスパイス類を入れまくったのが原因で少し苦くなってしまってましたorz。けれども、それを除けばほぼ完璧な薬膳カレーです。あと、干しエビのプチプチした食感が一味違う印象をカレーに与えているのもナイスでした。

二個同時に作れてこのクオリティは、正直感動物です。手間はかかりますが味は市販の物に負けないくらい美味ですので、これからも「これぞ!」という時に作り続けようと思います(ちなみに、濃厚な料理が好きな相方・マサル君は「カレーはとろみがしっかりついている洋風カレーじゃないと嫌」「このコロッケは、小さい頃ばあちゃん家の近くにある肉屋さんで売っていたおいしいコロッケとそっくりな味がする。うまい!」との感想でした)。

P.S.
「デジカメはないけどデジカメモードの携帯ならあるから、さっと使って返すなら貸してもいいよ」と母から許しが出たので、完成画像のみをデジカメ風に撮ってみる事にしました。デジカメに比べるとまだ画像が荒いですが、それでも以前よりは画質が飛躍的にアップしましたので、これからは時間帯が合う時だけこの画像でいこうと思います(ただ、当分は過去に作りだめしておいた再現記事をアップする事&母とタイミングが合わない可能性も多々ありますので、毎回提供出来る訳ではないです…すみません)。調べてみた所、最新機種の中にはいまやデジカメと同等なクオリティの画像が撮れる携帯もあるそうですので、そちらの方も購入を考慮してみようと思います。
画像の乱れが続く駄ブログで、誠に申し訳ございません。一年以上も安定した記事を提供できない情けない管理人ですが、もしご縁がございましたら再度お越して頂けると幸いです。

●出典)『おかわり飯蔵』 原作:魚柄仁之助 作画:大谷じろう/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『クッキングパパ』の“カレー焼きうどん”を再現!

最近、小さい頃によく食べていたものの大学生以来疎遠になっていたアイス・ブラックモンブランに再びはまっています。そっけなさ過ぎるバニラアイスに分厚くコーティングされたぱりぱりチョコと、上あごに刺さりそうなくらいに鋭いクランチが妙に癖になります。…ただ、結構な頻度で食べているのに当たりくじは一回も当たった事がありませんorz。
こんにちは、棒アイスを食べていると破片が時々ボロッと崩落するのを何とかしたいあんこです。

今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が海岸で金丸産業のみんなと一緒に賑やかな雰囲気で作った“カレー焼きうどん”です!
カレー焼きうどん図
『クッキングパパ』がまだ初期だった頃、八月最後の日曜日に田中君の発案で金丸産業営業第二課のみんなは海へ遊びに行きます。本当は家族サービスの為に不参加の届けを出していた荒岩主任も、偶然「海へ行きた~い」と言ってくれたまこと君と共に途中参加し、一同は大いに盛り上がります。(^^)。
しかし、田中君が「俺はこの近所で育ったんだぜっ!」「女性社員の諸君!昼には新鮮な魚をたらふく食わせてやるぜ!」と豪語してお昼ごはんを用意せずにいたのが仇となり、お昼頃に手元にある魚は荒岩主任が素潜りしてモリで突いてきたアブラメ二~三匹しかないという嫌~な事態に陥ります。案の定、田中君は夢子さんと吉田ちゃんから「どーすんのっ!!」と怒られてしまってました;(ちなみに、営業第二課のムードメーカー・けいこさんはこの時妊娠中の為珍しく不参加)。
休日に海へやってた田中君ご一行
そんな時、念の為に材料と道具一式を揃えてきていた荒岩主任が海辺で田中君をアシスタントにして手際よく作り上げたのが、この“カレー焼きうどん”です。
作り方は結構簡単で、刻んだ野菜類・牛肉・うどんを鉄板の上でラードを使って炒め、仕上げにおたふくソースやカレー粉で味付けすれば出来上がりです。荒岩主任曰く、「残暑が吹き飛ぶ」くらいおいしいんだとか。
おかげで場は白けずに済み、“カレー焼きうどん”を昼食兼おつまみにしてご機嫌になった営業第二課のみんなは、その後もビーチバレーや散歩をしつつ休日を満喫するのでした。こうして見てみると、荒岩主任は何だかんだ言いつつ田中君のドジや見込みの甘さをうまくフォローして逆にプラスへと転換させている事が分かるので、まさに理想的な上司だなと思いました(田中君をさり気なくアシスタントに任命し、ごく自然な流れでミスを自分の手で帳消しにさせている所とか粋な計らいだな~と感じます)。
みんなと和気藹々としながらアウトドア料理
カレーも焼きうどんも好物ですので、一緒にしたら絶対おいしいだろうなと前から気になっていました。せっかくレシピも材料も手元にあることですし、早速再現してみます!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の下準備。長ネギは斜めにスライス、キャベツとピーマン(種とヘタは取っておきます)は手でちぎり、茹でうどんは軽く水洗いしてザルにあけておきます。
カレー焼きうどん1カレー焼きうどん2
カレー焼きうどん3カレー焼きうどん4
次は、炒め作業。熱した鉄板(又はホットプレートで代用)にラードをすべらせて溶かし、焼肉用の牛肉を入れて両面に焦げ目をつけながらジュージュー焼きます。
※荒岩主任が言うには豚肉でもいいそうですが、牛肉の方がぐっと豪華でおいしいみたいです。
カレー焼きうどん5カレー焼きうどん6
カレー焼きうどん7
牛肉に大体火が通ったらミックスベジタブル、長ネギ、キャベツ、ピーマンを加えてざっと混ぜ合わせ、パラパラッと塩こしょうを振りかけます。
カレー焼きうどん8カレー焼きうどん9
カレー焼きうどん10
野菜類がしんなりしてきたら水気を完全にきったうどんを投入し、炒め合わせます。その際、うどんをあまり乱暴に扱いすぎるとすぐにブチブチ千切れやすくなりますので要注意です。
カレー焼きうどん11カレー焼きうどん12
そこへオタフクソース(焼きそば用とお好み焼き用、どちらを使っても基本的にはOKです)をたっぷり回しかけ、隠し味として醤油をチョロッと加えてからよく混ぜます。
カレー焼きうどん13カレー焼きうどん14
カレー焼きうどん15カレー焼きうどん16
うどん全体にオタフクソースが絡んだのを確認したらカレー粉を好きなだけ投入し、さらに混ぜ合わせます。なお、カレー粉は最初からドバッと入れるのではなく、味見をしながら徐々に加えていくのをおすすめいたします(←気をつけないと、粉っぽい上に辛くなりすぎてしまいます;。一度、フライパンで試作品を作った際にそういう失敗をやらかしてしまいましたorz)。
カレー焼きうどん17カレー焼きうどん18
カレー粉がうどんへ行き渡ってなじんだら一旦火を消し、最後に味の微調整をすれば“カレー焼きうどん”の完成です!
カレー焼きうどん19
作中の記述通りカレーの匂いが相当に強い為、お腹がすいている時にはたまらないものがあります。牛肉の香ばしいいい香りも食欲をそそりますし、何より大人数分がすぐに出来上がりますのでアウトドアにふさわしい料理だと感じました。
カレー焼きうどん20
それでは、一人分ずつお皿に取り分けてキンキンに冷えたビールと一緒にいざ実食!いっただっきま~すっ!
カレー焼きうどん21
カレー焼きうどん22カレー焼きうどん23

さて、味の感想ですが…刺激的でウマーーー!一気にすすり、ビールをゴクッとあおるとたまらない物があります!
金丸産業のみんなにも大好評な焼きうどん
カレー粉のビリリとくるワイルドな辛味、オタフクソースのフルーティーな甘酸っぱさ、そして隠し味として加えた醤油の奥深い塩気が三味一体となって見事に組み合わさり、次から次へと箸が進みます。カレー粉が発するエスニックな香りが全体へぐっと染み渡っている為食欲がどんどん湧いて来ますし、何とも言えない混然とした甘辛い味わいが暑い時には堪えられない感じでした。程よい歯ごたえが残ってモチモチした歯触りのうどんに野菜の甘味やソースの旨味、ラードのコクががっちり浸透しており、それがまた冷たいビールにぴったりです。食事兼おつまみに向いているので、これは確かにアウトドアに最適な料理です。
ガシガシと噛み応えがあってジューシーな牛肉、ザクザクして噛みごとに甘味がにじみ出るキャベツ、僅かな苦味がいいアクセントになっているピーマン、トロリと柔らかい舌触りが美味な長ネギ、プチプチした食感が楽しいミックスベジタブルなどの具もこのカレー風味な焼きうどんの味をさらに引き立てていますし、大満足な料理でした。濃いめな味付けですが、結構軽くいけます。スカッと突き抜けるような辛さの余韻がとても爽快で、汗をかきつつ食べるとカァ~ッと元気が出て来るような感じがしました。

焼肉用の牛肉をふんだんに使用しているので、ちょこっとだけバーベキュー気分も味わえます。野外はもちろん、家の中でホットプレートを使ってワイワイ言いながら作るのもありな感じですので、お勧めです。今度は、同じく田中君のミスから誕生したアウトドア料理・“そば焼き”を作ってみようと思います。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『華中華』の“ハナちゃんの梅干しチャーハン”を再現!

『ドラクエⅤ』SFC版が終盤に差し掛かっているので、次は何を夜のお楽しみゲームにしようか迷い中です。今の所一番有力なのは『FF6』なのですが、相方・マサル君曰く「『FF6』はSFC版だとデータが恐ろしく飛ぶ」との事ですので、PS版でやろうと考えています。
どうも、ゲームもガンプラもにわか知識しかない人間なのにそれらをネタにしたら失礼かなとちょっと悩んでいるあんこです。

今回再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが日本から離れることになった玉環さんの為に作った“ハナちゃんの梅干しチャーハン”です!
ハナちゃんの梅干しチャーハン図
満点大飯店が多額の援助目当てで上海の財閥から預かってきた自称楊貴妃の末裔のお嬢様・玉環さんが日本にやって来て一年以上経ったある日、玉環さんはハナちゃんを雑用から連れ出して「私、結婚することになったの。だから上海に帰るわ」と二人きりの時に打ち明けます。ハナちゃんはお祝いの言葉を言ったり寂しがったりですぐには分かりませんでしたが、ふと玉環さんの言葉遣いが「わらわは~じゃ!」「おぬしは~ぞよ」「じい、お供せ」という現代からすると非常にミスマッチな物から普通なしゃべり方に戻っている事に気づき、不思議がります。
それもそのはず、実は玉環さんはお馬鹿娘のふりをしてみんなを油断させ、日本企業の経営術や様々なオリジナル料理を盗みに来た一種のスパイだったのです。お嬢様なのに、企業スパイ…正直、ハナちゃんよりもずっとドラマチックな主人公になりそうな気がしました(^^;)。って、それだともう料理漫画じゃなくなりますね。
当然ハナちゃんはびっくりしますが、玉環さんは「ハナちゃんだけには本当の私を見せたかったの。私に対してちゃんと接してくれたのは、ハナちゃんだけだから」と照れくさそうに言い、続けて「満点大飯店からはあまり学ぶべきものがなかった…」「でも、上海亭の料理は美味しかった。私が日本の食べ物でどうしても食べられなかった納豆を、見事なまでに美味しいチャーハンにしていた」「あれは日本人だからこそ出来る技なんだと感動したわ」と本音を全て話してくれます。
お馬鹿なふりは、日本の経営術や料理を盗む為
そして、薄々ハナちゃんが上海亭の真の料理人じゃないかと勘付いていた玉環さんは、「…上海亭の営業は、午後二時半から四時半までの営業なの…満点大飯店の休憩時間と同じ。そういえばハナちゃんも、毎日休憩時間になるとどこかへ行っているわよね…」とまるで取調べ中の刑事のようにチクリと聞きます。潜入捜査の巧みさといい、勘の鋭さといい、尋問のうまさといい、これまでの変テコお嬢様像とは一転して凄腕のスパイっぷりなので初めて読んだ時はかなり驚きました;。えーと、これアイリスでしたっけ?
見たこともないのに、韓国ドラマ「アイリス」をふと思い出していました;すみません
最初は楊貴妃さんから「満点大飯店にバラされるかもしれないよ」と言われて迷っていたものの、「人を疑って生きるより…人を信じて生きるほうが何倍もいいです!」と考えたハナちゃんは人がいい事に玉環さんを上海亭へ連れて行き、休憩時間にチャーハンを作っているという秘密を全部しゃべります(幸い、玉環さんはいい人だったのでそんな心配はいりませんでした;)。その後、上海亭で結婚のはなむけとして玉環さんの好物・梅干しを使ってハナちゃんが作ったのがこの“ハナちゃんの梅干しチャーハン”です。
作り方はお手軽で、基本チャーハンに梅干しと昆布茶を投入して炒め、最後に青じそと海苔をトッピングすれば出来上がりです。作中の記述によるとどうやら昆布茶を入れるのがミソらしく、こうすると普通の梅干しチャーハンよりも深みが出るんだとか。チャーハンやスパゲティの隠し味として昆布茶ってかなり有効なんだな~と感心しました。
ちなみに、“ハナちゃんの梅干しチャーハン”を食べた玉環さんは食べている最中に感極まって涙を流します。周囲が敵だらけのような気がして心細かった中、損得なしに優しくしてくれた上に秘密を打ち明け、自分の為だけのチャーハンを作ってくれたハナちゃんの優しさにさすがの玉環さんも胸を打たれたのだろうな~としみじみしたお話でした。
ハナちゃんの梅干しチャーハンは、昆布茶が味の決め手
実を言いますと、当ブログでは大分前に『中華一番!』の“梅干しチャーハン”を作った事があるのですが、このレシピと若干異なる点が多々見られましたので、どう違うのか比べてみる意味でも早速再現してみます!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、材料の準備。今回、梅干しは防腐剤・化学調味料・合成着色料を一切使わず塩としそだけを使用して漬けられた、手作りに限りなく近い梅干しを用意しました(昔ながらの梅干しですので、普通の梅干しより酸味と塩分がやや強めなのが特徴)。この梅干しの種を取って包丁で細かく刻み、青じそは千切りにしておきます。
ハナちゃんの梅干しチャーハン1ハナちゃんの梅干しチャーハン2
ハナちゃんの梅干しチャーハン3ハナちゃんの梅干しチャーハン4
次は、チャーハン作り。前にこちらで詳しくご紹介した基本チャーハンの作り方通り、シンプルなチャーハンをあらかじめ作っておきます。その際、後々梅干しなどを加えることを計算して塩は少々少なめにしておきます。
※この時、油を惜しまず少し多めにひき、常に強火であおりながら炒めてご飯をパラパラにさせるのがおいしいチャーハンのコツです。
ハナちゃんの梅干しチャーハン5ハナちゃんの梅干しチャーハン6
ハナちゃんの梅干しチャーハン7ハナちゃんの梅干しチャーハン8
醤油を回しかけた直後に昆布茶、刻んだ梅干しを投入し、ざっと混ぜ合わせながら炒めます。
ハナちゃんの梅干しチャーハン9ハナちゃんの梅干しチャーハン10
ハナちゃんの梅干しチャーハン11
全体的に梅干しと昆布茶が混ざりきったら火を止めて器に盛り、仕上げに青じそ、刻み海苔を飾り付ければ“ハナちゃんの梅干しチャーハン”の完成です!
ハナちゃんの梅干しチャーハン12
梅干し特有の鼻がスーッと突き抜けるような爽快な香りがチャーハンの隅々にまで染み込んでおり、嗅いでいるだけでどんどん食欲が湧いてきます。梅干しの赤色と青じその緑色の色合いもくっきりしていて美しいですし、見るからに夏向きなチャーハンって感じです。
ハナちゃんの梅干しチャーハン13
それでは、冷めてしまわない内にいざ実食!いただきまーす!
ハナちゃんの梅干しチャーハン14

さて、味はというとさっぱり鮮やかな後味で旨し!
玉環さんも大喜びした和中折衷チャーハン
梅干しのキュ~ッとくる爽やかかつ強烈な酸味と、昆布の奥深い旨さとがご飯にしっかりなじんでおり、一口食べるごとにしみじみなごみました。身近でよく使う和な食材ばかりで作られているせいか初めて食べるとは思えないくらいしっくりくる味わいで、食欲がない時でも楽に食べられそうな所が嬉しかったです。この和風チャーハンに、炒り卵のふわふわした甘さ、ネギのシャキシャキ感、青じそのすっきりした香り、海苔から漂う磯の風味がすごく合っており、なおかつ全体的に統一感を与えていたので感心しました。
基本的な味は以前に作った『中華一番!』の“梅干しチャーハン”と大体似ていますが、薬味類と一緒に噛み締める分梅干しのさっぱりさがさらに強調されている上、ほんのり存在感を主張してくる昆布茶独特の旨味成分がきいている為、今回の梅干しチャーハンの方が完成度がより高いように思います。例えるならば「梅しそおにぎり風チャーハン」という感じで、油をそこそこ使う割には珍しく胃もたれしない稀有な一品ですので、老若男女問わずおすすめしたいです(^^)。

まだまだ暑い時期なので見も心もぐったりしがちですが、この梅干しチャーハンは食欲を呼び覚ます力がかなりすごいのでバクバクいけます。もちろん梅干しを普通のチャーハンに入れるだけでもおいしいですが、これからは青じそ・海苔・昆布茶は忘れず加えようと感じた再現でした。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『風流つまみ道場』の“ハマグリのペタンコ焼き”を再現!

その昔、熊本に行った際には必ず食べていた「熊本蜂楽饅頭」の蜂楽饅頭が未だに忘れられません。小さい頃は美味さの秘訣も知らずにただただ「おいしい!」と貪っていましたが、後に調べてみた所、保存料を加えず小豆と砂糖だけで煮た餡子・国産純粋蜂蜜を贅沢に使用して作る生地で出来ている事が判明しました。実は、ここは饅頭だけでなく夏季限定のかき氷がまた絶品なので、機会があったら是非また立ち寄りたいです(ここのかき氷は、比喩ではなく本当に淡雪の如く舌の上でシュワッと溶けます…)。
どうも、十年以上前に食べたっきりの味でも瞬時に口の中へ蘇ってくる食いしん坊・あんこです。

本日再現する漫画料理は、『風流つまみ道場』にて主人公・錦ちゃんがお隣さんであるマユミさんと大五郎さんの為に作った“ハマグリのペタンコ焼き”です!
ハマグリのペタンコ焼き図
錦ちゃんのお隣に住んでいる色っぽい未亡人・マユミさんと、かなりの強面なものの実は臆病者な大五郎さんは普段はとても仲良しなのですが、ある夜、マユミさんが買ってきた中国産ハマグリに大五郎さんが「ちょっと小ぶりだな」とつい不満を漏らした事から二人は危うく大ゲンカになりかけます。
一見くだらないケンカに見えるかもしれませんが、考えてみればこういう些細な事がきっかけで大ゲンカへと発展する事って実は結構あるような気がします(^^;)。相手との仲が親しければ親しい程、怒りの沸点って下がりがちなのかもしれませんね。ちなみに、私が覚えている限りで我が家史上最もくだらなかったケンカ理由は「醤油をちゃんと元の場所に戻したか、戻していないか」ですorz。
ハマグリで大ケンカするお二人
そんな時、たまたまその現場に居合わせた錦ちゃんが何とか二人を仲直りをさせようとしてちゃちゃっと作ったのがこの“ハマグリのペタンコ焼き”です。
作り方はそこそこお手軽で、酒蒸しにしたハマグリ・しいたけ・長ネギを刻んで小麦粉や酒蒸し汁などで作った生地に入れてよく混ぜ、フライパンで両面を焼いてマヨネーズ、ポン酢、ウスターソースといったお好みの調味料を添えたら出来上がりです。
錦ちゃん曰く、国産のハマグリとは違ってやや小ぶりな物が多い中国産ハマグリでも旨さ倍増にしておいしく作れるというアイディア料理らしく、このレシピならば安くお手軽にハマグリを楽しめるのだとか。こういう、「安価で身近な材料を工夫次第で目新しい料理に作り上げる」という錦ちゃんの精神は私も見習っていきたいな~と読むたび感心させられます。
ハマグリだからこそ出る味わい深さ
アサリともシジミとも違うハマグリ特有のおいしさを久々に味わってみたくなりましたので、早速再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、ハマグリの下準備。約一時間塩水に漬けて砂出しを済ませたハマグリを流水の中こすりあわせて洗い、あらかた汚れが取れたらお酒と一緒にお鍋へ入れてフタをし、数十分蒸します。
※この時にハマグリの身から出た蒸し汁は後々重要な味の要となりますので、蒸発しきってしまわないよう気をつけます。
ハマグリのペタンコ焼き1ハマグリのペタンコ焼き2
ハマグリのペタンコ焼き3
ハマグリのフタが全部開いたら火を止め、殻から身を取り出して蒸し汁も別皿に取っておきます。
その際、ハマグリの殻も出来れば綺麗に洗って乾かしておきます(←これは原作にない勝手な手順ですが、実際に殻を見てみると予想以上に頑丈で美しい色合いだったので、急遽調味料を入れる容器として再利用する事にしました^^)。
ハマグリのペタンコ焼き4
ハマグリの身は小さければそのまま、ちょっと大きめだったら適度な大きさに切っておきます。
ハマグリのペタンコ焼き5ハマグリのペタンコ焼き6
ハマグリの蒸し汁は一旦冷ました後に溶き卵が入っているボウルへ加え、泡だて器でざっとかき混ぜます。この段階で既にいい香りが漂うので、仕上がりを想像するだけでウキウキしてきます(^^*)。
ハマグリのペタンコ焼き7ハマグリのペタンコ焼き8
ハマグリのペタンコ焼き9
そこへ小麦粉をふるいにかけながら投入してダマにならぬようガーッと混ぜ、さらに先程のハマグリ、長ネギとしいたけのみじん切りも加えてよく混ぜ合わせます。これで生地は出来上がりです。
ハマグリのペタンコ焼き10ハマグリのペタンコ焼き11
ハマグリのペタンコ焼き12ハマグリのペタンコ焼き13
ハマグリのペタンコ焼き14ハマグリのペタンコ焼き15
この生地を、油をひいて熱したフライパンへ流し入れて両面をじっくり焼きます(今回、油は原作通り普通の物を使いましたが、これをごま油にアレンジして作ってみてもおいしそうです)。
ハマグリのペタンコ焼き16ハマグリのペタンコ焼き17
中にまで火が通ったら火からおろして食べやすい大きさに切り分け、ハマグリの殻に注いだウスターソース・マヨネーズ・ポン酢を添えたお皿へ乗せれば“ハマグリのペタンコ焼き”の完成です!
ハマグリのペタンコ焼き18
名前通り少しだけペタンとした焼き上がりですが、断面から色々な具材が詰まっているのが見える為、そこまで寂しい感じはしませんでした;。表面はしっかりしていますが中はふんわりした印象で、見るからにおいしそうです。
ハマグリのペタンコ焼き19ハマグリのペタンコ焼き20
それでは、温かい内にそれぞれ好きな調味料に浸していざ実食!いっただっきまーす!
ハマグリのペタンコ焼き22ハマグリのペタンコ焼き23
ハマグリのペタンコ焼き24

さて、味の感想ですが…一風変わった味でウマママーーーー(゜Д゜)!しみじみした旨さがたまらない一品です!
三種のタレとハマグリの旨味が存分に活きている一品
チヂミとお好み焼きを足して二で割った感じのフワフワモチモチした生地に、ハマグリの出汁に含まれている甘味・塩味・苦味が混然一体となって染み込んでおり、噛めば噛む程様々な味わいが口の中を満たしています。長ネギのシャキシャキした心地よい食感や、しいたけのジュワッと風味あるコクが全体にさらなる深みを与えているのがまた美味で、磯の香りがする生地によくなじんでいました。一口で「お!」となるインパクトはありませんが、その分ずーっと後を引く味です。味付けは全くしていないはずなのに、ハマグリから出た強烈な旨味エキスと自然な塩分だけで病み付きになるような味わいに仕上がっていた為、思わず感動しました。ハマグリのジューシーさ、プリプリと柔らかくて弾力のある歯触りを余す所なく堪能出来ます。
ウスターソースで食べるとスパイシーかつ甘酸っぱいおいしさ、マヨネーズをつけるとまったりとして濃厚なコクでガツンとくる旨さ、ポン酢を染み込ませると和風っぽいさっぱりした後口でハマグリの繊細な味がよく分かるといった感じで、個人的にはマヨネーズ→ウスターソース→ポン酢の順でお気に入りでした。そこそこビールが進むので、いいおつまみになります。
ハマグリのペタンコ焼き21

アサリでも十分おいしく出来そうな料理ですが、やはりこれはハマグリで作った方がより深い醍醐味が味わえそうです。ジューシーなハマグリを心行くまで楽しめますので、貝類好きな方におすすめです(・∀・)。

●出典)『風流つまみ道場』 ラズウェル細木/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『丼なモンダイ!』の“特製カツオ・アボカド丼”を再現!

世界初の生麺カップラーメンとして有名なラ王が今月で製造中止すると聞き、ちょっとショックです。そのせいか、普段は全然食べていないくせにスーパーでいそいそとラ王の醤油味&味噌味を買いました。おそらく、私みたいな人間は結構いるんじゃないかな~と思ってます(^^;)。
どうも、ここまで盛り上げておいて数ヶ月もしない内に「お待たせしました!新・ラ王の登場です!」と日清が言い出したらガックリきそうなあんこです。

今日再現する漫画料理は、『丼なモンダイ!』にて主人公・国嵩さんがうまくコミュニケーションが取れない親子の為に考えた料理“特製カツオ・アボカド丼”です!
特製カツオ・アボカド丼図
「丼ぶり一丁」の経営が軌道に乗り出して少し経ったある日、国嵩さんは元・大手証券会社のエリート社員だった森井さんというお客さんから悩みを相談されます。森井さんは今まで肩で風を切る勢いだったいわゆる勝ち組サラリーマンだったのですが、一年前に会社からリストラされ、その後奥さんとも離婚してしまいます。それでも何とか再就職し、一人息子である靖斗君の養育権も勝ち取れたのですが、それまで靖斗君には散々贅沢させて甘えさせてきたのが仇となって親子仲はいまだにしっくりきません。何とか仲良くしたいと思って自分で丼を作って食べさせようとしても反応はイマイチで、「自業自得とはいえ、どうしたら…」と森井さんは途方に暮れます。
しかし、それらのお話を聞いて国嵩さんは何かピンときたらしく、土曜日に森井さんの家でとっておきの丼の作り方を直接教えに行く事にします。
国嵩さんが早速協力をしに訪問
そして土曜日当日、国嵩さんが森井さんに詳しくレシピを教えて作ってもらったのが“特製カツオ・アボカド丼”。作り方は料理初心者の森井さんでもすぐに作れる程簡単で、にんにく醤油に漬けたカツオ・アボカド・プロセスチーズをボウルで混ぜ、ご飯の上に乗せるだけで出来上がりです。
本来ならこの料理はあっさりめの初カツオを使うのが正解なんですが、作中ではあえて脂がたっぷりのった戻りカツオを使用しています。その理由は、ステーキや大トロなどこってりした食べ物が大好きな靖人君にとってさらにおいしく感じるようにした為。国嵩さん曰く、「我々大人の味覚と靖斗くんの味覚では違いがあります」「料理は何を作るかよりも、誰に作るかを考える方が大事なんです」との事で、これからは二人で生きていくのだから、まずはお互いの事を理解しあう事から始めてはいかがでしょうと提案していました(森井さんの作る丼を靖斗君が喜ばなかったのは、おいしくなかったからではなく好みから外れていたのが原因みたいです)。
確かに、私も普段「何を作りたいか」という事の方を重視して料理を作りがちですので、大いに反省しました(^^;)。自分も相手も「おいしい!」と感じる食べ物を作る方が、お互い楽しい毎日になりそうですよね。
その後、国嵩さんの話と森井さんのボロボロになった手を見て感じる物があった靖人君は笑顔で丼をおかわりしており、ぎこちなくも徐々にこの親子は仲良くなっていくのではないかという気配を匂わせていました。
あっさり好きには初カツオ、こってり好きには戻りカツオお父さんと息子さんの間では味覚の違いがあった
実は、作中の作り方と単行本の巻末に載っている作り方とでは少々違う点があるのですが、今回はよりおいしいと思われる巻末レシピの方で早速再現してみようと思います。

という事で、レッツ再現調理!
まずは、カツオの準備。初カツオの刺身用ブロックを一センチ角のサイコロ状に切り分け、あらかじめ作っておいたにんにく醤油に約三十分~一時間の間漬けておきます。ちなみに、初カツオは戻りカツオに置き換えても十分OKです。
※にんにく醤油は、皮と芯を取って大雑把に切ったにんにくを醤油に三日~一週間漬けるだけでもう出来上がりですので、案外手軽に出来ます。匂いがきつい分旨味が濃く、炒め物や和風スパゲティに使うとかなり味がグレードアップします。また、匂いを出来るだけ抑えて作りたい場合は、一回蒸してから漬ける事をおすすめします。
カツオ・アボカド丼1
カツオ・アボカド丼2カツオ・アボカド丼3
次は、他の材料の用意。皮が黒くてよく熟したアボカドから皮と種を取り除き、これもさっきと同じように一センチ角の角切りにしてレモン汁を振りかけて軽く混ぜておきます。こうすると味に変化がつくだけでなく、黒く変色する事をも防げるのでまさに一石二鳥です。
カツオ・アボカド丼4カツオ・アボカド丼5
カツオ・アボカド丼6
その間、プロセスチーズも同じく一センチ角のサイコロ状に切っておきます。
カツオ・アボカド丼7
ここまできたら、いよいよ仕上げ。ボウルにヅケになったカツオ、アボカド、プロセスチーズを入れてざっと混ぜ合わせ、そこへにんにく醤油を少々加えてさらに混ぜます。これで、具は出来上がりです。
カツオ・アボカド丼8カツオ・アボカド丼9
硬めに炊いたご飯を盛った丼に先程の具をにんにく醤油ごとどっさり乗せ、最後に小口切りにした小ネギと刻み海苔をパラパラ散らせば“特製カツオ・アボカド丼”の完成です!
カツオ・アボカド丼10
カツオの艶やかな赤色、プロセスチーズの淡い黄色、アボカドと小ネギの目にも鮮やかな緑色、刻み海苔の濃い黒色と見た目は相当に綺麗な色合いで、食べる前からワクワクします。にんにく醤油の強めな香りも食欲を増進させてくれますし、どんな味か非常に楽しみです。
カツオ・アボカド丼11
それでは、出来たての内にいざ実食!いっただっきまーす。
カツオ・アボカド丼12

さて、味ですが…ユニークなおいしさでびっくり!見た目よりも結構まともな味がします!
こってり好きな子どもにはたまらない丼
最初は本当に合うのかどうか少し怖かったですが、実際に食べてみると多少は好みが分かれそうなものの、そう突飛な組み合わせではありませんでした。あっさりしたカツオの身に、プロセスチーズとアボカドがちょうどいいコクをプラスしており、例えるなら「カツオ版ネギトロ」って感じの味わいです。ポイントは、恐らくにんにく醤油。野性的な強い香味で生のカツオの臭みを消し、その上こってりした旨味で個性派揃いの具材をうまくまとめあげたからこそ、これ程の一体感が生まれたんだと思いました。かなり濃厚な後味なので、そういう料理が大好きな方には喜ばれそうです。
にんにく醤油でヅケ状態になったカツオと、アボカドについているレモン汁が染みてちょっぴり酢飯っぽくなったご飯の相性がぴったりで、全部混ぜたらなかなかにワイルドな洋風手こね寿司に変身するんじゃないかなと感じました。ほんのり青っぽくて噛んだ途端にとろける熟れたアボカド、ぐぐっとくる酸味で懐かしいおいしさのプロセスチーズ、シャキッとして鮮やかな香りの小ネギ、磯の風味がふんわり漂うのがたまらない刻み海苔が意外とご飯に合っていましたし、個人的にお気に入りな新しい丼です。確かに、これは靖斗くんのように勢いよくかっこんで食べるのが向いている料理でした。

もっとこってりした味がお好みの方は、作中で作られていた物と同じく脂が乗った戻りカツオを使用する事をお勧めいたします(^^)。サラダ寿司とかに抵抗感がない方でしたら、満足すること請け合いです!

●出典)『丼なモンダイ!』 原作:花形怜 作画:吉開寛二/日本文芸社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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