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『華中華』の“お正月チャーハン”を再現!

今の所、『華中華』の単行本に載っているチャーハン全てを再現しようとあれこれ作っているのですが、ストーリーの進行と共に再現するという無謀な試みをしているせいか、遅々として進みません…orz。この分だと、再現を熱望している“賀茂茄子チャーハン”や“獅子唐肉詰めチャーハン”にいつになったら行き着くやら…でトホホとなっています。
『華中華』のレシピ量自体が多いのはもちろん、季節感のある旬限定の食材(例:いちご、スイカ、菜の花など)を使うチャーハンまで混ざってきたり、その他にもさらに「再現料理まとめリンク」に載せている漫画からもちょこちょこ料理を再現し続けたり(最近は『クッキングパパ』に力を入れている傾向があります)、右欄にある「再現料理を予定中の漫画」リストも再現する事によってそろそろ空欄にしたいと考えて色々用意をしているのが原因で、その結果皆様を待たせてしまう結果となっております。誠に申し訳ございません。
そんなこんなで、私自身が力量不足なのにも関わらず手を広げすぎた観が強くなってきましたので、当分はこれ以上再現料理を作る漫画を極力増やさず、今現在に前置きやリストにて「作ります!」と宣言している料理&漫画の方からキレイさっぱり片付ける事を意識して更新しようと思います。恐れ入りますが、ご了承して頂けますと幸いです。
どうも、この前置きを書いている最中に何故か「とんこつラーメンだけでなく、醤油ラーメン・味噌ラーメン・塩ラーメン・カレーラーメンも置き始めて経営が迷走してきた近所の某ラーメン屋さん」を思い出したあんこです。

今回再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが二十歳になる新年の元旦に上海亭で作って出した“お正月チャーハン”です!
お正月チャーハン図
ハナちゃんが満点大飯店にやって来て二年目の大晦日、同じ社員寮に住んでいる人達が続々と実家へ帰っていく中、ハナちゃんは一人だけ寮に残って年越しをする事を決めます。本当は家族のみんなと一緒にお正月を過ごしたかったそうですが、ハナちゃんが書いた手紙によると「修行中の今、徳島に帰って父ちゃんや母ちゃん達の優しさに触れちゃうと、辛い事に耐えられないダメなじぶんになっちゃいそうなの…。だから、今は帰らないよ。でも、一人前の中華料理人になったら必ず帰るよ」との事で、何だかしんみりしちゃいました(´・ω・`)。人間、幸せな事にはすぐに慣れるものの、辛い事にはなかなか慣れないものですので、あえて辛い道を選んで精進するハナちゃんは将来必ず立派になると思います。
そして大晦日の夜、ハナちゃんは上海亭のおじいさんとおばあさんと初詣に行った帰りに、寮の管理人・中村さんに「ここに残っているのは二人だけみたいですし、よかったらお雑煮を一緒に食べませんか?」と話しかけて食卓を囲みます(ちなみに、神社でハナちゃんが参拝をしている時に楊貴妃さんは日本の神様に「ハナちゃんを守っておくれよ、でないとこの楊貴妃が承知しないからね!」とお願いをして「…うん」と言わせています;。正直、数百倍くらいご利益がアップしそうなので羨ましいな~と感じました^^;)。実を言いますと、中村さんはハナちゃんの大叔父であり、前・満点大飯店のオーナーでもあるという縁のある人物なのですが、ハナちゃんはそれを知りません。
この時、ハナちゃんは元旦の朝に上海亭のお客さんへ振舞うチャーハンについて悩んでいたのですが、中村さんの「やっぱり正月は餅が一番だよ!」という言葉で「そうか…お餅だ、これだ!」と見る見るうちにアイディアが浮かびます。これがきっかけとなって考え出されたのが、この“お正月チャーハン”です。
大叔父さんとお雑煮を食べた事がチャーハンのヒントに
作り方は結構シンプルで、コロコロッと角切りにしたお餅を揚げて七味唐辛子、醤油、花鰹をまぶし、同じく揚げた桜海老と共に基本チャーハンへ混ぜ込めば出来上がりです。お正月というと、中華料理よりはどうしてもおせちや和食がイメージとして頭に思い浮かびますが、こちらのチャーハンは日本のお正月らしい縁起のいいものがたくさん入っているので、比較的すんなりと新年に受け入れられそうな感じがします。ハナちゃんが言うには「揚げたお餅はチャーハンと相性がいいんです」との事なので、どんな味なのか最初読んだ時はかなり興味を持ちました。
揚げたお持ちに下味をつけるのがミソ
このチャーハンは珍しい事に、ハナちゃん達が食べた感想が作中に一切載っていなかったので、前々から実際に作って確かめてみたいと考えていました。お正月にはまだ三ヶ月ほど早いですが、予行練習として早速再現してみようと思います!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、食材の下準備。切り餅を一センチ角の大きさに切り分けたら高温の油で柔らかく膨れるまで素揚げし、ぷく~っとしてきたらキッチンペーパーの上で余分な油分をきります(この時、くっついていたら包丁で再度ザクザク切ります)。
お正月チャーハン1お正月チャーハン2
油をきったらボウルへ入れて醤油、七味唐辛子、花鰹を加え、お箸でよく絡めます。その際、醤油味はしっかりつけておいた方がよりおいしくなります。これで、おもちの準備はOKです。
※はっきり言って、このままパクッと口の中へ放り込んでも十分ウマーだったです(^^*)。日本茶にぴったりな軽食って感じの味でした。個人的に、ここへ大根おろしを足してからみ餅風にしてもなかなかいけそうな気がしました。
お正月チャーハン3お正月チャーハン4
その間、ついでに桜海老も同じく高温の油で軽く揚げてキッチンペーパーの上へ引き上げておきます。
お正月チャーハン5お正月チャーハン6
次は、肝心のチャーハン作り。以前にご紹介したハナちゃん流基本チャーハンの作り方で簡単なチャーハンを手早くササッと作り、最後の仕上げの段階で先程用意しておいた味付き揚げ餅、揚げ桜海老を投入してザッと混ぜ合わせます。
お正月チャーハン7お正月チャーハン8
具とチャーハンが大体混ざったらすぐに火を消し、そのままお皿へ盛り付けて仕上げに焼き海苔を切って散らせば“お正月チャーハン”の完成です!
お正月チャーハン9
桜海老の赤、卵の黄色、海苔の黒、長ネギの緑の色合いがすごくキレイで、見た目だけでも楽しめます。おまけに、桜海老の強烈かつ華やかな香りがそこら中に漂う為、鼻でも楽しむ事が出来ました。あちらこちらから顔を覗かせている揚げ餅のこんがりした焼き目が何とも美味しそうで、味に期待が持てます。
お正月チャーハン10
それでは、熱々の内にいざ実食!いただきま~す!
お正月チャーハン11

さて、味ですが…目茶苦茶いい匂いが噛むごとに口の中へ溢れ出て来ておいしいです!確かに、こりゃ~めでたい感じがします!
基本的な味わいは『クッキングパパ』の“おかかチャーハン”に多少近い物があるんですが、あちらが「和中折衷」だとするならこちらは「完全和風」だと思いました。とにかく、今まで食べてきた中で断トツに香ばしくて個性的なチャーハンです。サクサクパリッと軽く揚がった桜海老がまるで出来たてのエビセンみたいなおいしさに仕上がっていて病み付きになりますし、その上七味の複雑な風味と舌が痺れそうなピリ辛醤油味がしっかり染み込んだ揚げ餅のもっちりクニクニした食感がとても独特で美味でした。また、出汁成分が次から次へとにじみ出てくる花鰹の濃い旨味もこの一風変わった純日本風チャーハンにぴったりですし、簡単な割にはよくまとめ上げられている料理だと感心しました。
ポイントはやはり揚げ桜海老で、これがたっぷり入る事によって生み出される尋常じゃない程の香り高さ・後を引く歯触り・海老特有のあっさりしたエキスはかなりご飯に合っていました。上にふりかかっている海苔も程よいアクセントになっていますし、何より少量でも腹持ちがいいのに満足です。見た目通り日本酒とそこそこ合いますし、お正月どころか晩酌のお供としても最適なチャーハンのように感じました。

おせち料理に飽きてしまった時に、身の回りであまっている食材でパパッと作れそうな気安さが嬉しいレシピです。揚げ桜海老は入れれば入れる程ウマーになりますし、そのままかじってもスナック感覚でいけますのでおすすめです。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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