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『ゆめ色クッキング』の“虹色クレープ”と“抹茶クレープ”を再現!

先日夜、大雪であちこちが運休しまくっていたJRの最終電車に奇跡的に乗れて帰宅途中、窓に「バサバサバサバサー!」と何かがぶつかり、かなり驚きました。どうやら凍った笹がぶつかって砕け散ったのが原因だったようですが、一瞬何事かとガクブルしました。田舎ではこういう前時代的で地味なトラブルが多いので、退屈しません。
どうも、電車を降りるとスケートリンクになった路面が広がってて血の気が引いたあんこです。

今回再現する漫画料理は、『ゆめ色クッキング』にて芹香ちゃんが原宿クレープコンテストで出品した“虹色クレープ”と、対戦相手・星野さんが出品した“抹茶クレープ”です!
虹色クレープ図 
芹香ちゃんが連載第一回目に東京へ転校してきて以来、ずっと仲良くしている友達に真実ちゃんという何かと背伸びをしたがる明るい女の子がいるのですが、彼女には何と星野さんという大学生の彼氏がいます。星野さんの方は当然の如く真実ちゃんを歳相応に扱おうとするのですが、真実ちゃんは大人として接して欲しい年頃な為「もーっ!いっつも子ども扱いして!たまのデートも遊園地よ!」と連載中何度もすねたり怒ったりしています。正直、思春期の時に『ゆめ色クッキング』を読んでいたら真実ちゃんの主張に頷いていたかもしれませんが、ここら辺のやり取りはもう既にいい歳になった現在に読んだせいか「それは仕方ないよ、真実ちゃん」とついアドバイスしたくなりました(^^;)。
そんなこんなで日頃からムッとしていた真実ちゃんはある日、星野さんが原宿クレープコンテストに出場して賞金五十万円や副賞のスクーターを取ろうと狙っていると知り、料理上手な芹香ちゃんに「お願いだからコンテストに出場して、優勝して星野さんをびっくりさせて!」と懇願します。ちょうどその数分前、芹香ちゃんが子ども扱いされてコンテストで優勝する訳ないと決め付けられたのが理由だと真実ちゃんは言ってましたが、はっきり言って代理戦争を芹香ちゃんにしてもらう為のかわいらしい大義名分なんじゃないかな~と感じました;。事実、芹香ちゃんは内心勘付いていて「それって単なる痴話げんかの仲裁じゃない?」と腑に落ちなさそうな顔をしていました。う~ん、弱冠十六歳とは思えないくらい鋭いです(´∀`;)。
そして原宿クレープコンテストが開催された当日、芹香ちゃんが幼い頃の記憶をヒントに考えて作り出したのが、このカラフルで美しい“虹色クレープ”です!
作り方は少々手間がかかるものの基本的には簡単で、ミント・炭酸ジュース・ミルク・フルーツジュースなどにふかしたゼラチンを入れて固めたゼリーを、生クリームや特製サワークリームソースと一緒にバター風味のクレープで包めば出来上がりです。作中での南野さんの解説によると、「炭酸ジュースのゼリーと果汁のゼリーが混ざっているから、炭酸の爽やかさが活きてくる」との事で、見た目も味も審査員から絶賛されていました。
これは芹香ちゃんが小さかった頃、まだお父さんと別居する前だった著名な料理研究家のお母さん・山脇カンナさんが買ってくれた色とりどりのビー玉を、クレープで再現してみた一品だと芹香ちゃんは話していました。本来、これはコンテストで審査員を務める予定だったお母さんにこそ食べて欲しかったようですが、残念ながらドタキャン欠席した為食べてもらえてませんでした(´・ω・`)セツナイ。ただこの後、念願通り優勝して真実ちゃんと星野さんを仲直りさせる事に成功していたので、少しは芹香ちゃんも報われたんじゃないかな~と思いました。
幼い日のビー玉の思い出
鋭い南野さんの観察眼はゼリーの秘密を見抜きました
ちなみに、星野さんは芹香ちゃんとは正反対な発想の一品・“抹茶クレープ”を作って好評を得ていました。抹茶味のクレープに粒あんと白玉を包み込んだ和風なクレープで、こちらの方も「これはヒットしそうですね」などと言われてなかなか高評価でしたが惜しくも芹香ちゃんに一歩及ばず敗退。けれども和菓子好きな私にとっては“虹色クレープ”に匹敵するくらいウマーそうに見えました(・∀・*)。しかし、作中でゲテモノクレープとして出ていたトロ生クレープ(マグロのトロと生クリームを合えた酒の肴クレープ)も、ちょっと気になったりして…;。
抹茶クレープ図
普段はオーブンを使うお菓子ばかり作っているので、読んでいるうちに何だか久々に食べたくなってきちゃいました;。せっかくですので、どちらも早速巻末のレシピ通り忠実に再現してみます!

という事で、レッツ再現調理!
まずは、四種のゼリー作り。小鍋に牛乳と砂糖を入れて弱火でじっくり木ベラで混ぜながら温め、砂糖が溶けきったらぬるま湯でふやかしておいたゼラチンを投入してよく混ぜ合わせます。完全にあわせることが出来たら型に流し込んで冷蔵庫へしまい、約数時間かけて冷やし固めます。これで一つ目・ミルクゼリーの出来上がりです。
虹色クレープ&抹茶クレープ1
虹色クレープ&抹茶クレープ2
虹色クレープ&抹茶クレープ3
二番目は、ミントゼリー。小鍋に水と砂糖を入れて弱火で温め、やがて砂糖が完全に溶けきったら火を止めてふやかしたゼラチンを加えてかき混ぜます。この液体を耐熱ボウルへ入れて少し冷まし、粉状のミントパウダーを少量投入してよく混ぜます(熱い内に入れると、香りがちょっと飛ぶ気がします)。これを型に流し込んで冷蔵庫で冷やし固めれば、ミントゼリーの準備はOKです。
虹色クレープ&抹茶クレープ4
虹色クレープ&抹茶クレープ5
三番目は、果汁ゼリー。レシピ欄によるとグレープジュース、りんごジュース、オレンジジュースなどがいいとの事でしたが、今回私は色の組み合わせの方を重視し、アセロラジュースを使用する事にいたしました。このアセロラジュースを砂糖と共に小鍋へ入れて温め、沸騰しないうちにふやかしたゼラチンを加えて混ぜ合わせます。この液体を型に流し込んで冷蔵庫で冷やしたら、アセロラゼリーは出来上がり!
虹色クレープ&抹茶クレープ6
虹色クレープ&抹茶クレープ7
四番目は、炭酸ジュースゼリー。私の場合、最も身近で「これならおいしく出来そう…」と感じたファンタオレンジ味を使用することにしました。このファンタオレンジ味をボウルに入れて砂糖を少々加えて混ぜ、そこへふやかしたゼラチンを投入してさらに混ぜます。これをそのまま型へ流し込んで冷蔵庫で冷やし固めれば、炭酸オレンジゼリーは準備完了です。手順だけ見ると面倒くさそうですが、ゼラチンさえ溶かしこめばあとは冷蔵庫に放り込むだけで完成するので、結構お手軽です。
虹色クレープ&抹茶クレープ8
虹色クレープ&抹茶クレープ9
その間に、クレープ生地作り。ボウルに卵と牛乳を入れて泡だて器でかき混ぜ、そこへふるいにかけた小麦粉、塩を投入して手早く混ぜます。この時、ムラが出ないよう注意します。この生地が入ったボウルにラップをし、冷蔵庫で約三十分程度寝かせます(こうする事によって、破れにくい丈夫な生地に仕上がります)。
虹色クレープ&抹茶クレープ10
虹色クレープ&抹茶クレープ11
次は、“抹茶クレープ”用の材料の用意。先程のやり方と全く同じ手順で作ったクレープ生地へふるいにかけた抹茶を加えてよく混ぜ、抹茶クレープ生地を作ります。
あと、お好みで砂糖(なしでも十分美味です)を入れてこねた白玉生地を一口大のおはじきみたいな形に仕立て、熱湯でさっと茹でて白玉をこしらえます。白玉はお湯の表面に浮かび始めたら茹で上がりのサインですので、その際はザルにあけて氷水で冷やすとコシがあってツルツルした舌触りの生地に仕上がります。
虹色クレープ&抹茶クレープ12
虹色クレープ&抹茶クレープ13
虹色クレープ&抹茶クレープ14
その後、四種のゼリーが固まっているのを確認したら食べやすい大きさの角切りにしておきます。
※ゼリーはどんなに硬めに作ったとしても、ちょっと乱暴に扱えばすぐに形が崩れてしまいがちですので、なるべく丁寧かつ慎重に包丁で切る事を推奨いたします。
虹色クレープ&抹茶クレープ15
ここまできたら、いよいよ仕上げ!弱火に熱したフライパンへバターを溶かしてなじませ、そこにクレープ生地を流し入れて出来るだけ薄~く広げながら両面焼きます。クレープが焼きあがったらお皿に取り出し、程よい温かさになるまで冷まして生地を落ち着かせます。その際、抹茶クレープ生地も同様に薄くのばしながら焼いて冷まします。
虹色クレープ&抹茶クレープ16
虹色クレープ&抹茶クレープ17
普通のクレープの上には泡立てた生クリーム→四種のゼリーの順、抹茶クレープの上には粒あん→白玉の順にトッピングを適量乗せます。あんまり欲張ってしまうと(例:当管理人orz)、後々うまく巻き切れなかったり、クレープが破れてしまったりするので気をつけた方がいいです;。
虹色クレープ&抹茶クレープ18
虹色クレープ&抹茶クレープ19
虹色クレープ&抹茶クレープ20
なお、普通のクレープにはサワークリーム・生クリーム・砂糖をガーッとよくかき混ぜて作る、特製サワークリームソースを好きなだけかけておきます。但し、酸味がそこそこあるのでかけすぎは(・A・)イクナイ!です。
虹色クレープ&抹茶クレープ21
虹色クレープ&抹茶クレープ22
トッピングを乗せたクレープ二種をそれぞれパタンと折りたたみ、お皿へ盛り付ければ“虹色クレープ”と“抹茶クレープ”の完成です!
虹色クレープ&抹茶クレープ23
“虹色クレープ”はとにかく華のある出来栄えで、アセロラゼリーの赤、ミントゼリーの緑、炭酸ゼリーのオレンジ、ミルクゼリーの白が黄色いクレープ生地によく映えています。その為、見るだけでワクワク楽しい気持ちになってきます。一方、“抹茶クレープ”の方も目立たない色合いとはいえ、粒あんの黒に白玉の白が水玉模様みたいに散っているのがとても愛らしく、思わずほほが緩んでしまいました。
それでは、出来たての内にいざ実食!いただきますっ!
虹色クレープ&抹茶クレープ24
虹色クレープ&抹茶クレープ25

さて、味はと言うと…全く新しい旨さのクレープでびっくり!確かに、虹色のように味わいが次々と変化していきます!
作中で言われている通り、炭酸の力でシャワッと強烈に爽快な口当たりになっている炭酸オレンジゼリーの味わいがとてもいいアクセントになっており、おかげで他のゼリーの個性がより引き立てられています(驚くべき事に、炭酸特有の舌や喉にピリピリくる後味はほとんど軽減していませんでした。オレンジの甘酸っぱさが炭酸と一緒になって程よく舌を刺激してきます)。飛びっ切りクールなミントゼリーの鼻に抜けるようにスカッとした鮮やかな風味、ミルクプリンと酷似した牛乳ゼリーのミルキーで優しい甘味、口溶けがすっきりしているアセロラゼリーのほんのりした酸味などが複雑に入り交じり、絶妙なバランスで互いが互いを高めあっています。意外な事にこれらのゼリーは生クリームのボリュームあるコクと相性ばっちりで、パクパク食べ進める事が出来ました。
また、ソースの方も風変わりなおいしさではあるものの、じっくり噛むとちょこっとだけ塩味がしてくるクレープ生地とよくなじんでて美味です。生クリームよりもサワークリームが効いているせいか比較的あっさりしていて、まるで「さっぱり仕立てのチーズケーキ風ソース」って感じでした。ゼリーや生クリームだけだとやや単調になりがちな所をちょうどいい具合に防いでいる為、なかなかの工夫だと感じます。プルプルしたゼリーの冷たくてなめらかな舌触りが何とも心地よい、見た目も味もよく出来た新感覚のクレープでした。
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一方、抹茶と粒あんのクレープですが…こちらは食べた途端に「安心」の二文字が浮かびます。抹茶の癒される緑っぽい香り、粒あんの和風でこっくりした甘さ、白玉のモチモチツルンとした歯触りが口の中で見事に調和していて、これこそ日本人好みのクレープって感じでした。悪く言えばありがち、良く言えば定番といった味わいで、いくつになってもしみじみ美味しく頂ける和洋折衷のおやつです。さっぱり上品な後口なので、どちらかと言えば大人向けのクレープでした。けれどもここに生クリームを足すと、今度は打って変わって子どもにも大受けなおやつになると思います。
虹色クレープ&抹茶クレープ27

斬新なクレープと古きよきクレープをいっぺんに楽しめて、有意義な再現でした(^^)。私だったら、とてもじゃありませんが優劣をつけられそうにありません;。それまでクレープはチョコバナナくらいしか知らなかったので、いざとなればこんなにもバリエーション豊かなクレープを堪能できると知って大変勉強になりました。

●出典)『ゆめ色クッキング』 くりた陸/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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