『美味しんぼ』の“栗田さん流祝いのさくらんぼ酒”を再現!

 桜というと、「入学式」「新生活」「四月」というイメージが一番メジャーだと思いますが、当管理人は南の方に位置する九州で三月中旬~四月初旬に桜が開花のピークを迎えるのを見てきたせいか、「卒業式」「回顧」「別れ」「三月」というイメージが強いです。九州の桜は散るのが早い為、入学式は桜というよりむしろ青々とした新緑の印象が色濃く、おかげで漫画などで見る春のシーンはいつ見ても羨ましい気持ちで一杯になります。
 どうも、お花見と聞くとお団子、桜の塩漬けあんぱん、たい焼きなど何故か甘いものばかり連想してしまう管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『美味しんぼ』にて栗田さんが海原雄山氏を説得する為に即興で考え出した“栗田さん流祝いのさくらんぼ酒”です!
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒図
 色々とごたつきながらも、めでたく結婚する事が決まった東西新聞社文化部花の女性社員・田端さんと写真家・荒川さんですが、田端さん達が結婚式で出す料理について話し合っている時、偶然打ち合わせに来ていた帝都新聞社の編集者が「そうだ!今度は披露宴を舞台に究極のメニューと至高のメニューの対決をしよう!」「うむ!究極も至高もどんな披露宴のメニューを作るのか興味がある!」と盛り上がったのがきっかけで、急遽田端さんの結婚式は究極のメニューVS至高のメニューの披露宴料理対決の場として使われることが決定してしまいます。これにはさすがの田端さんも「迷惑な話だわ…私的な披露宴を、会社の仕事に使われるなんて」と愚痴を漏らしていましたが、山岡さんから「その分、会社が披露宴の費用をかなり負担するなんて部長が言っていたけどねぇ…」と聞いた途端、ガラッと意見を変えて「一生の思い出になるわね(´∀`*)!」と喜んでいました;。確かに、何百万円かかってもおかしくない費用が格安になるのであればちょっとやそっとの不満なんか吹っ飛んでもおかしくないですね(^^;)。
 しかしそんな中、荒川さんの育ての親と言っても過言ではない師匠・木曽先生が「披露宴の愚劣さは、年を経るごとにひどくなっている!」「そんな場所に出席するくらいなら、死んだ方がマシだ!」と激怒してしまった事から話は一転、最終的に田端さんと荒川さんはすっかり落ち込み、「木曽先生に出席してもらえないなら、披露宴なんか開いても仕方がない…もう、このお話は断ろうか」という結論に至ってしまうまでになります。けれども、田端さん達の結婚式を心から楽しみにしていた栗田さんは一計を案じ、木曽先生と公私共に親しい海原雄山氏に披露宴へ何とか出席してもらうよう説得してもらうよう美食倶楽部へ直訴しに行く事にします。
 ここまで読むと「栗田さんは相変わらずお人よしでいい人だな~」という感想だけで終わるのですが、実を言いますと栗田さんは田端さんと荒川さんの為だけではなく、「このままだと、<究極>と<至高>の対決はなくなってしまいます」「今度の対決がなくなると、山岡さんが海原さんに勝つ機会が一つ減るので困ります!」というもう一つの目的の為に動いていた事が後に明らかになります。こういう緊迫した環境の中、つい一つの事柄しか目に入らなくなりがちなのが人の常ですが、栗田さんは田端さんと荒川さんのみならず、東西新聞社、山岡さん、そして自分自身が満足する為にと広範囲に目を配っている為、最初読んだ時は「何て目配りのきく女性なんだろう」と舌を巻いたのを覚えています。こういう前向きな欲は己だけではなく周囲の人にもいい結果を招く事が多いので、栗田さんが担当した対決が何気に勝率が高いのはこういう気質と決して無関係ではないと思います。
 当初は素っ気なく対応していた雄山氏も、こういった栗田さんの姿勢と山岡さんへの密かな想いを透かし見たのに好印象を持ったらしく、栗田さんに一つ試験を与える事にします。その課題とは、「縁起がよいと同時にうまい、めでたい席にふさわしい飲み物」を作ってもらうというなかなかの難題。雄山氏曰く、即興でどれだけ想像力・創意工夫・食べ物の本質を把握する力を発揮できるのかを試した飼ったとのことで、いきなりそんな不意打ちの課題を出された栗田さんは「一体どうしたらいいの…!」と悩みに悩みます。
まるでRPGのラスボスみたいにどーんと立ちはだかる雄山タン
 そんな時、栗田さんがちょうど桜が咲いている今の季節と、東西新聞社文化部での「田端さん、いい時期に結婚するねぇ。桜の花を背に花嫁姿か」「はは、めでたいめでたい。今年は姥桜も咲きます(by山岡さん。当然の如くどつかれてました;)」というやり取りをヒントにして思いついたのが、この“栗田さん流祝いのさくらんぼ酒”!作り方は材料さえ揃っていればあっという間に出来上がる簡単なもので、熟成期間十年を過ぎた雄山氏秘蔵のさくらんぼ酒を水で割り、塩出しして戻した塩漬け桜を中に入れて最後に肉桂の粉を散らせばもう出来上がります。栗田さん曰く、 「昔から結婚を祝う際には八重桜の塩漬けを使った桜茶を用いますし、ちょうど桜の開花時とも重なる事だし、桜の花を使おうと決めたのです」だそうで、とにかく心が浮き立つような楽しい飲み物になるようにと考えて作ったと話していました。
 ※ちなみに、実はこの時山岡さんサイドの味方でもあるおチヨさんは栗田さんを助けようとして、山岡さんが書いためでたい飲み物メモを渡そうと屋敷内を走り回ってくれていたのですが、わざとなのか天然なのか絶妙なタイミングで雄山氏が現れて「おチヨ、本を書斎に運ぶのを手伝ってくれ」と大量の本を手渡したり、書道の助手として傍にいてもらって「ふむ、今日は気合が充実している。おチヨ、新しい紙を」と言って引き止めたりとするなど、なかなかにユーモラスなシーンがあったのには笑いました;。見ようによってはおチヨさんに甘えているようにも感じる雄山氏は結構かわいかったので、こういうシーンを集めた日常系スピンオフ作品があったら案外面白い…かもしれません(^^;)。
桜の開花にヒントを得て生み出された、季節的に相応しい飲み物
 その場で考えたにしては十分すぎる程立派なお祝いの飲み物に見えるのですが、それでも雄山氏にとっては不満点が多かったらしく、「桜湯からの発想か…何とも安易な」「祝い事が起こるのは春と限ったわけではないから、桜の花が相応しいとは限らない」「アルコールが入っているのは万人向きではない」と容赦なくズバズバ突っ込んでいましたが、何だかんだ言いつつ結局は「日本人にとって桜の花は特別な意味を持つ。たとえ季節はずれでも、祝いの場に桜を飾りたいのは日本人の信条だ」「アルコールがはいているとはいえ、昔からお神酒と言って祝いの席には酒はつき物」「この演出は大勢がいる場では使える」と栗田さんのアイディアを認めていますので、元祖ツンデレキャラの面目躍如なシーンだと思いました;。おかげで、海原雄山氏の課題をクリアした栗田さんはめでたく木曽先生に披露宴に出席してもらい、究極のメニューVS至高のメニューの対決を行ってもらう事が出来たのですが…この続きは、是非『美味しんぼ』27巻にてご確認ください(^^)。
何だかんだ言いつつも、栗田さんの飲み物を誉めて認める雄山タン
 レシピ自体は非常に簡単なものの、肝心のさくらんぼ酒の熟成期間が半端ではない長さだったのでずっと再現を躊躇していたのですが、最近ようやく去年に作成して寝かせていた“雄山のさくらんぼ酒”の味がいい具合にまろやかになってきた為、なんちゃってでもいいので再現してみようと決心しました。作中に出てくる本物とは雲泥の差ですが、お暇つぶしにでもお読みして頂けますと幸いです;。

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、トッピングする桜の塩漬けの用意。水を張ったボウルに、桜の塩漬け(「桜茶」という名称で売られているものでも可です)を入れて軽く混ぜ、そのまま十五分~三十分水に浸けて塩抜きをします。桜の花から余分な塩気が抜けてちょうどいい塩梅になったら水を切り、キッチンペーパーか清潔な布巾で水気をしっかりとっておきます。
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒1
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒2
 次は、さくらんぼ酒の準備。あらかじめ仕込んでおき、約一年近く経過して深い琥珀色に変化した“雄山のさくらんぼ酒”を大きなガラス容器に入れ、そこへ好きな配合で水を加えたらよく混ぜ合わせます。このガラス容器へ先程塩抜きしておいた桜の花を投入し、ざっと混ぜます。
 ※この時、冷蔵庫で冷やしておくと口当たりがさらに良くなるのでお勧めです。
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒3
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒4
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒5
 このさくらんぼ酒の上から肉桂の粉を少しずつ加減しながらギリギリの量まで散らし、ガラスのティーカップと共に机へ運べば“栗田さん流祝いのさくらんぼ酒”の完成です!
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒6
 思っていたよりも香りが強いのが印象的で、少し離れた所からでも甘くて高貴な芳香が漂ってきたのにはドキドキしました。さくらんぼの清々しい香りと、肉桂の艶やかな香りが複雑に入り混じって鼻腔に届くせいか、目の前にあるだけで不思議とリラックスします。琥珀色のさくらんぼ酒と桜の塩漬けの薄ピンク色の対比も予想より美しく、これは味の法にも期待が持てます。
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒7
 それでは、ティーカップに一人分注いでいざ実飲!いただきます!
栗田さん流祝いのさくらんぼ酒8

さて、味はと言いますと…一口飲んだ途端、春を感じる美味しさ!思わず襟を正したくなる、とっても雅で香り高い飲み物です!
 塩漬けにされる事によって艶やかな風味がギュッと凝縮された桜と、じっくり熟されたさくらんぼの爽やかな風味が口の中で混然一体となり、うっとりします。惜しくも、作中で登場した雄山氏秘蔵・十年物のさくらんぼ酒とは違って一年未満しか寝かせていない為そこまで深みのある味わいにはならなかったんですが、「肉桂の香りがうまい具合に、桜の花とさくらんぼ酒の二つの香りを結び付けてくれました」「色といい、香りといい、全体にウキウキと心の浮き立つ楽しい飲み物」という栗田さんの言葉そのままな出来栄えでした。
 肉桂の甘やかな風味がさくらんぼ酒の自然な甘酸っぱい滋味を際立てており、華やいだ気持ちにさせてくれます。時折桜の塩漬けを噛むとわずかな塩気がにじみ出してジワジワと舌へなじんでいく為、スイカと塩の原理で甘さがより引き立つと同時に程よいアクセントとなっていました「ほろ酔い気分になれる桜湯風チューハイ」というイメージです)。そのまま飲むのはもちろん、桜餅やまんじゅうと一緒に食べても相性が良さそうに感じました。

 食前酒として出すのはもちろん、甘い物を頂く時に一緒に食べてもいけるんじゃないかな~と思いました。見た目が華やかなのはもちろん、香りも優雅な気持ちになれる甘美な物でしたし、何より「春」「お祝い事」を一口で身近に感じる事が出来る力を持つ飲み物はそうないので、強く印象に残った再現でした。

●出典)『美味しんぼ』 原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『貧民の食卓』の“切り干し大根と豚の味噌炒め”を再現!

 先日、仕事から帰ってドアを開けようとしてふとインターホン近くを見ると、そこには大きな蝶か花のような飾り物が。「誰が飾ったのかな~?」と不思議に思いつつ顔を近づけると(視力が極端に悪い為、近寄らないとあまり物が見えません;)、それは飾り物ではなく田舎名物・発育のいい巨大な蛾がぴたっと身じろぎもせずに止まっていました。当然、近所迷惑な大声で叫んでしまったのは言うまでもありませんorz。
 どうも、夏場に車に乗っているときは虫が無尽蔵に入ってくる為車窓を開け放つのは厳禁な区域に住んでいる管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『貧民の食卓』にて主人公・赤柿留吉さんが久々に帰った田舎の実家で作った“切り干し大根と豚の味噌炒め”です!
切り干し大根と豚の味噌炒め図
 それは、ある暑い夏の日の事。夏休み中、家で留守番していた中学生の長女・千夏ちゃんは、田舎にある父方の実家からかかってきた「く、苦しい~。助けて~死にそおや~」「もーあかん。すぐ来てくれへんかったら、死んでまう~」というおばあちゃんからの電話にびっくり仰天します。心配した千夏ちゃんは「いつもの事や」で軽く流そうとする赤柿さんをどついてせっつき、大急ぎで列車を乗り継いでおばあちゃんの待つ実家へ帰ることにします。毎度の事ながら、グータラな赤柿さんの腰を上げさせようと必死な千夏ちゃんの様子が可愛らしいのでほのぼのします。
 しかし、いざ実家にたどり着いてみると、そこには元気に川で魚を素手で獲ろうとする泳ぎ回るおばあちゃんの姿が!どうやらおばあちゃんは赤柿さんの予想通り体調的には全然元気だったものの、毎年漬けている梅干しをかびさせてしまったり(何でも、「梅干しにカビを生やしたらその家には死人が出る」という迷信があるのだとか…。出典元が気になります)、裏の畑が荒れ放題になったりしたのを気に病んで少々心細くなった模様で、それでちょいとばかり大げさに助けを呼んだみたいでした;。その有様を目の当たりにした千夏ちゃんは「口先だけなんは親子そっくりや!」と呆れますが、「かわいい孫が来てくれたから元気が出た~(´∀`*)」とニコニコするおばあちゃんを見てやれやれという風に弟・ハジメ君と一緒に笑っていました。赤柿さんも最初は「元気そうやないか」と突っ込んでいましたが、おばあちゃんと「留吉、知ってるか?うさぎはな、寂しいと死んでまうねんで」「80のもののけババアが何メルヘンゆーてんねん。後ろで昔の友達がはよこっち来いゆーてんで」「へらず口きく口はどの口や!一人でおっきなったよーな顔せんときや(`Д´#)!」という親子漫才をしている内に事の真偽をうやむやにしてしまってました;。何だかんだ言いつつとても仲睦まじい様子だったので、お互いに会いたい気持ちを素直に表現できなかったからおばあちゃんの方から強引に呼び寄せちゃったんだろうな~と苦笑させられるシーンです(^^;)。
久々に再会するや否や、親子漫才を始める赤柿親子;
 この時、おばあちゃんが「何もあらへん…あるのはこれだけ」と言って出してきた豚の薄切り肉、ナス、ピーマンと、実家の戸棚をガサゴソあさって見つけ出した切り干し大根とで赤柿さんが即興で作った夕食のおかずが、この“切り干し大根と豚の味噌炒め”!作り方は簡単で、ごま油でしょうが・赤唐辛子・豚の薄切り肉・ナス・ピーマン・水で戻した切り干し大根を炒め、仕上げに味噌や砂糖などを合わせてあらかじめ用意しておいた味噌タレを入れて混ぜたらもう出来上がりです。
 赤柿さん曰く「しわくちゃババアが、娘(モガ)に若返り!」したような味だとの事で、脳内でかつてモダン・ガールとして一世を風靡したかつての若かりし日のおばあちゃんの姿をイメージ画像として思い浮かべてました。当初、このコマを見た時は「仮にも実母とはいえ、女性を切り干し大根に例えるのはいかがなものか…;」とちょっと気の毒に思ったものでしたが、案の定おばあちゃんは当然の権利として赤柿さんに「誰が切り干し大根やねん!」と雷を落とし、一度などは「えらそーな事ゆうて、小学校あがってもよれよれのおっぱいしゃぶりたがったんは誰やねん!?え!?もっぺんしゃぶらせたろか~!!」という恐ろしい衝撃発言をして、赤柿さんを「そらおかん、ゴーモンやで!」と慌てさせていました;。
切り干し大根を瑞々しい味にすると宣言する赤柿さん
 その後、何だかんだ言いつつも赤柿さん一家とおばあちゃんは「切り干し大根がシャキシャキしてて美味しい~」と賑やかな食卓を囲み、他にもカブトムシをとりに行ったりや縁側でスイカを食べたりして田舎の夏を十分に謳歌していました。実はこの時、おばあちゃんは赤柿さんが眠っている隙に千夏ちゃんへ「あんたらのとーちゃんくらいやで、文句言いつつほいほい実家に来てくれんのは」「結局、かけた愛情の分だけ今返してもろとる思たら、涙が出るほど嬉しいわ」とこっそり漏らしています。ケンカするほど仲がいいとはよくいったものだと感じたエピソードでした。
何だかんだ言って実家に帰る末っ子に、おばあちゃんは愛情を感じています
 夏になるにはまだ程遠い時期なのですが、近所の八百屋さんで大安売りされていたナスとピーマンを見て何を作ろうか考えた時にこのレシピをふと思い出して作りたくてたまらなくなった為、作ってみることにしました。早速、巻末レシピ通り再現してみようと思います!

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下ごしらえ。切り干し大根は流水でさっとぬらした後にちょっと塩を振って塩もみしてからまた洗い、約五~十分水に浸けて戻します。水を吸った切り干し大根がぶわ~っと膨らんできたら水気をギュッと絞り、包丁で適当な大きさにザク切りにします。
切り干し大根と豚の味噌炒め1
切り干し大根と豚の味噌炒め2
 ナスとピーマンは棒状に切り、ナスは水にさらしたアク抜きをしておきます。豚の薄切り肉は三~四センチ幅に切り、しょうがは皮をむいて千切りにし、赤唐辛子は水に浸けて種を取ったら小口切りにします。その際、ボウルに味噌、砂糖、日本酒を入れてよく混ぜ合わせ、味噌タレを準備しておきます。これで、用意はOKです。
切り干し大根と豚の味噌炒め3
切り干し大根と豚の味噌炒め4
切り干し大根と豚の味噌炒め5
 次は、炒め作業。フライパンにごま油、千切りしょうが、輪切り赤唐辛子を入れて熱し、香りが立ってきたら豚の薄切り肉を投入して炒めます。豚肉の表面に火が通ってきて油がにじみ出てきたら切り干し大根を加え、ほぐすようにしてよく混ぜ合わせます。
切り干し大根と豚の味噌炒め6
切り干し大根と豚の味噌炒め7
切り干し大根と豚の味噌炒め8
 豚肉の油分と切り干し大根が馴染み始めたらナスを入れて炒め、やがてナスが油を吸って少しヘタッとしてきたらピーマンを投入してさらに混ぜ合わせます。ピーマンがシャキッとした最適の炒め具合になる直前になったら、先程用意しておいた味噌タレを入れ、具によく絡ませながら炒めます。
 ※この時、黒ゴマや白ゴマをパラリと散らしてもいいそうです。
切り干し大根と豚の味噌炒め9
切り干し大根と豚の味噌炒め10
切り干し大根と豚の味噌炒め11
 全体に味噌タレが行き渡ったら火を止め、お皿にそのまま盛りつければ“切り干し大根と豚の味噌炒め”の完成です!
切り干し大根と豚の味噌炒め12
 見るからにご飯が進みそうなイメージで、食べる前からワクワクしてきます(^^)。意外にもあれだけたっぷり入れたはずの切り干し大根はあまり目立たず拍子抜けしましたが、味噌の香りに混じって大根特有の懐かしい匂いがするのですぐに入っているのが分かります。炒め物は大抵こってりそうな見た目ですが、これはさっぱりしている印象を受けるので食欲がないときでもついお箸がのびそうです。
切り干し大根と豚の味噌炒め13
 それでは、熱々の内にご飯へ乗せていざ実食!いただきま~すっ!
切り干し大根と豚の味噌炒め14

 さて、味の感想ですが…切り干し大根の小気味良い食感が何ともウマーーー!ご飯のおかずにもビールのおつまみにも向いている、万能料理です!
おばあちゃんがモガに若返る旨さだと赤柿さんは言っていました;
 ナスの皮のキュッキュムッと楽しげな歯触りと身のとろけそうな舌触り、豚肉のがっしりした食べ応えと強いコク、ピーマンのパリッと瑞々しい食感とほろ苦さ、切り干し大根の心地よいシャキシャキ感とお腹に優しいボリューム感が、甘じょっぱい味噌ベースの味わいとうまくなじんでいて美味です。しょうがのキリリと爽やかかつ引き締まった風味が全体によく効いていて、そのせいか豚肉の脂分でご飯がバクバクいけちゃう味なのにも関わらず軽い食べ口でした。大根と味噌を一緒に炒めると相性がここまでいいとは、正直驚きです。にんにくが入っていない為こってり感は欠けていますが、その分お腹にに負担がかからない優しい感じの後口で、切り干し大根からにじみ出ている独特の甘苦いおつゆとあいまって非常にヘルシーな一品でした。
 切り干し大根が様々な食材から染み出た旨味出汁と味噌味をたっぷり吸い込んでおり、噛めば噛む程お出汁がジュワッと溢れ出すのがたまりません。柔らかいのにしなやかな歯応えがある切り干し大根が、病み付きになります。通常よく食べる、にんにく入りの豚肉とナスとピーマンの味噌炒めはガツンと濃厚な味で男性的なイメージですが、こちらはしょうがや切り干し大根を加えてやや和風のさっぱり味に仕立てたせいか女性的なイメージの炒め物でした。

 味噌の種類を代えて作るだけで結構味が変わるので、色々試してみても面白そうに感じました。熱々でも美味しいですが冷めても十分に美味しくいただけるので、汁気をきったらお弁当のおかずとしてもいける感じです。切り干し大根は煮ても焼いてもいける素晴らしい食材なので、どんどん活用したいな~と思った再現でした。

●出典)『貧民の食卓』 おおつぼマキ/新潮社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『ゆめ色クッキング』の“びっくりカレーライス”を再現!

 最近、知人からカレーの隠し味はバナナがお勧めだと聞いて驚きました。何でも、よく熟して皮が黒く中が柔らかくなったバナナをペースト状にして入れるとフルティーさ+自然な甘さが出て癖になるのだとか…。知人が言うには「ほら、はちみつとりんごだってカレーに合うでしょ!あんな感じ!」だそうですが、当管理人はいちごカレーで痛い目を見たので当分作る勇気は出なさそうです…。
 どうも、残ったカレーとピザ用チーズをとろけさせたお餅にかけてオーブントースターで焼くと美味しい事を知りつつも、カロリーが極悪的に高い為もう数年食べていない管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『ゆめ色クッキング』にて芹香ちゃんが風邪を引いている時に南野さんと歩さんが作った“びっくりカレーライス”です!
びっくりカレーライス図
 クリスマスを目前に控えたある日、芹香ちゃんは広島出身の従兄弟でルームメイトの歩さん(詳しいエピソードは、“おもち入りチーズ春巻き”再現の時にお話します^^)が風邪で寝込んだ事と雑誌連載の締め切りが急に早まった事とが重なってしまい、一時大忙しな状態になります。実はこの頃、芹香ちゃんは偶然カレーの箱を発見したのをきっかけに「そういや、ずーっとカレー食べてないなぁ」という事実に気付き、無性~にカレーを食べたくて仕方がない衝動に駆られてしまうのですが、落ち着く暇がない為タイミングを逃しずっとモヤモヤしていました。確かに、カレーはラーメン・焼き肉・お好み焼きに並んで最も魅力的かつ抗いがたい香りの料理ですので(当管理人は個人的に「たまらん香り四天王」と呼んでいます;)、芹香ちゃんのようにいてもたってもいられない気持ちになっても無理はないと苦笑しました。調べてみた所、何とカレーの香りの主成分であるスパイスのほとんどには脳を刺激して食欲を増幅させる効果があり、たとえ体が弱りかけている場合でも半ば強引にお腹がすくようにさせられるだとの事で、それを知った際は内心「なるほど!だから、風邪が治りかけた時に食べるカレーは妙に美味しいのか~」と納得させられました。
無性にカレーが食べたくなる日ってありますね^^
 その後、芹香ちゃんはラッキーな事に南野さんから締め切りが早くなったお詫びとしてインド料理屋さんへ連れて行ってもらう約束をしてもらい有頂天になるのですが、間の悪い事に歩さんから風邪をうつされて高熱を出し、結果インド料理屋にも学校にも行けず丸二日寝込んでしまう事になります;。蛇足になりますが、ここら辺の流れをじっくり読むと風邪を引いた時に感じやすい「妙に心細い」「怖くて変な夢を見る」「宇宙遊泳してるみたい」といた独特の描写が妙にうまいので、初見時は感心したのを覚えています。特に、中でも秀逸だったのはうとうとまどろんでいた芹香ちゃんが小学校の鐘が鳴るのを聞いて「…お昼かな」と思いつつ、夢と現実の境目が分からないまま眠ってしまうシーン。当管理人自身、小学校の頃風邪を引いて休んだ時に遠くから漏れ聞こえる給食の時間のメロディーを聴きながら何とも言えない不思議な感覚に陥った事がある為、ついつい読み込んじゃいました;。
しかし、ルームメイトの歩さんから風邪をうつされ寝込む事に
 そんな時、芹香ちゃんを心配してお見舞いに来た南野さんと(ちなみに、寝ぼけた芹香ちゃんに手を握られるという嬉しいアクシデントがあったものの、「お父さんの手を思い出しちゃった」という一言でガクッときていました^^;)、風邪をうつしてしまったお詫びに看病をしてくれていた歩さんが「カレーが食べたい!!」という芹香ちゃんのお願いを聞いて台所に立ち、結果的にあれこれ芹香ちゃんのアドバイスを受けつつ危なっかしい手つきで作ったのが、この“びっくりカレーライス”です。
 作り方は普通のカレーとほとんど同じですが、冷蔵庫で中途半端な量が余っている野菜(オーソドックスな材料は勿論、カボチャ・ナス・ピーマン・ブロッコリーなど何でも!)を全部放り込んだり、お肉の代わりにツナ缶を投入したり、ご飯にレーズンとゆで卵を飾り付けたりと割かしフリーダムに作る感じで、トマトやりんごのような定番食材ではなくカボチャで甘みを付け足すのがポイントみたいでした。当初は南野さんも歩さんも「カレーって普通は…」と戸惑っていましたが、結果的に芹香ちゃんの言う通り「カレーって意外と何でも合うのよ」を実感する出来栄えだったようで、三人仲良くカレーを食べて和気藹々としている内に芹香ちゃんの風邪は大分よくなっていたようでした(^^)。
歩さんと南野さんに代わりにカレーを作ってもらうことに
 当管理人自身、カレーが食べたくてしょうがない気分が何日も続いた為、早速再現してみる事にしました。巻末レシピに対して忠実に作ろうと思います! 

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。厚手のお鍋にバターを入れて中火で溶かし、みじん切りにしたにんにくとしょうがを入れて香りが立つまで炒めます。いい匂いがしてきたら、ザク切りした玉ねぎ、皮をむいて乱切りにしたにんじん、一口大に切って面取りしたカボチャ、皮むきして食べやすい大きさに切ったじゃがいもを投入し、表面に油が染みて軽く透き通ってくるまでよく炒めます。
びっくりカレーライス1
びっくりカレーライス2
 次は、煮込み作業。野菜の表面に火が通ってきたらあらかじめ作っておいた鶏がらスープを加え、野菜全体に火が通りきるまでコトコト煮込みます。やがてカボチャの中心にまで竹串がスッと通るようになったら一旦火を止め、お好みのカレールーを投入してよく混ぜ(作中で芹香ちゃんはジャワカレーの辛口を使用していた様子だったので、そちらを使いました)、弱火でとろみがついてくるまで煮込みます。火を止める間際に油分をきったツナ缶を入れ、ざっと混ぜます。
びっくりカレーライス3
びっくりカレーライス4
びっくりカレーライス5
 火を消した直後、オリーブ油などでさっとソテーしておいたナスとピーマン、そして塩茹でしておいたブロッコリーを投入してぐるぐるかき混ぜ、余熱でルーと馴染ませておきます。これで、ルーは出来上がりです。
 ※個人的には、ツナを入れた状態のルーを一晩寝かせてからこれらの野菜を加えた方がそれぞれのいい所取りになるように感じたので、そちらの方がお勧めです。
びっくりカレーライス6
びっくりカレーライス7
びっくりカレーライス8
 薄くスライスしたゆで卵とレーズンをトッピングした炊き立てご飯の上に先程のルーをたっぷりかけ(彩りようのブロッコリーを後から飾るのもナイスです)、最後に冷たい水を入れたグラスを傍らに添えれば“びっくりカレーライス”の完成です!
びっくりカレーライス9
 レーズンをご飯にちりばめるのは生まれて初めてだった為、用意するときは結構勇気が要りました(^^;)。ブロッコリーの緑色、にんじんの赤色、ゆで卵の黄色、なすの紫色、ルーの茶色、ご飯の白色などといった非常にカラフルな色合いが目に嬉しいカレーで、こんなに色鮮やかなカレーを自宅で作るのは久々の事です。カレーのえもいわれぬそそる香りが空腹を激しく刺激する為、画像を撮っている最中食欲と戦うのが大変でした;。
びっくりカレーライス10
 それでは、出来立ての内にいざ実食!いっただっきまーす!
びっくりカレーライス11

 さて、味の感想ですが…ヘルシーかつあっさり頂けるカレーで美味し!お肉が入ってなくても、十分ボリューム満点です!
 最初にバターでしっかり炒めたせいか、独特のなまめかしい風味と香り高いコクがばっちり効いており、それが野菜とツナだけのややさっぱりめなシンプルカレーにまろやかな旨味をプラスしています(バターチキンカレーならぬ、バターツナカレーという感じでした)トマトやりんごなどの水気が多い素材が入った野菜カレーは「最初から直球でくるフルーティでしっかりした甘さ」が特徴ですが、これは根菜が多く入っているせいか「後からじんわり押し寄せる穏やかな甘さ」が印象的な野菜カレーです。
 カレーのスパイシーな辛さが七割、やや溶けたカボチャの濃密な甘味が三割といった対比でよく合っており、想像していたよりも複雑な味わいでした。野菜ごとにそれぞれ最適な煮込み具合になるよう火を通している為、どの野菜も個性がはっきり出て非常に生き生きとした味わいなのに感心です。
 ブロッコリーの房のザクザク感、とろけるように甘いにんじんと玉ねぎ、ホクホク感とねっとりした口溶けがカレーにぴったりなじゃがいも、サクッと噛んだ途端オリーブ油の爽やかな風味が溢れてほどけていく揚げナス、まるで蒸し栗のようなホコホコした食感がたまらないカボチャ、ほろ苦い後味がナイスなピーマンがこの甘辛いカレーと抜群の相性で、一緒に食べる野菜によって同じカレー味でも味がクルクル変わる為一向に飽きません。カレーの濃い味を緩和させるのにいい茹で卵と、熟成された華やかな甘酸っぱさが箸休めになって単調さを防いでいますし、言う事なしな出来栄えでした。

 最近カレーを作る時は、野菜は原型を留めないくらいトロトロに煮る事が多かったんですが(実家のカレーはいわゆるオーソドックスな感じだったんですが、近年無水カレーみたいなのに凝っていました;)、“びっくりカレーライス”みたいに緑の野菜を仕上げに入れると野菜の味がはっきりわかって楽しいのでこちらのタイプのカレーもやっぱりいいな~と思いました。さつまいもを入れてみても合いそうです。

●出典)『ゆめ色クッキング』 くりた陸/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『クッキングパパ』の“おにぎりコロッケ”を再現!

 昔から一度食べてみたいと思いつつ、何故か食べれていない料理があります。それはコロッケそばで、何故か九州の方ではあまり売られていない為(ごぼう天そばや丸天そばだったらどこにでもあるのですが…)、「あれは揚げたてを上に乗せるのがメジャーなのか…それとも、冷えたのを乗せて汁で温めながら食べるのが正解なのか…」など、ずっともやもやしています。一度、家で出来合いのコロッケとそばを組み合わせて作ってみた事はあるのですが、何分食べたことがない為これが正しいのかどうかも分からず、いつかお店で見かけて注文できたらいいのにな~と夢見ています。
 どうも、あるうどん屋でいなり寿司やかしわ飯の代わりに蒸籠蒸しの鰻飯が置いてあるのを見て驚愕した事がある管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が夢子さんにお願いされて作ってきた“おにぎりコロッケ”です!
おにぎりコロッケ図
 それは、金丸産業がまだ隔週休二日制だったある土曜の夜の事。時間がかかりそうな仕事を抱えていた荒岩主任は夜遅くまで残る事を覚悟していたのですが、たまたま一緒に残業してくれていた夢子さんが手際よく片付けていってくれた為、予想以上に早く仕事を終わらせる事ができます(さすが、一巻で「営業二課のコンピュータ」とけいこちゃんから言われただけの事はあります^^)。それまでにも何かと夢子さんに助けてもらって仕事を早く切り上げられていた荒岩主任は、あらかじめまこと君に残業で帰りが遅くなると連絡していたのもあって夢子さんに「お礼に夕食をご馳走しよう」とお誘いしますが、心優しい夢子さんはまこと君を気遣い「いいです!家でまこと君が待ってるでしょう。早く帰ってあげてください」と少し寂しそうに辞退します。実を言いますとこの頃、夢子さんは荒岩主任に擬似恋愛と憧れが入り混じったような複雑な感情を抱いていた時期だった為、とても嬉しかったであろう事が推測できるのですが、最終的には周囲に気を使って遠慮しちゃう所が歯がゆいながらも夢ちゃんらしいシーンだな~と思います(´・ω・`)。
 ただ、さすがの夢子さんもお誘いを受けた事からちょっと大胆になったのか、この時日頃から密かに願っていた「主任さんのお弁当を食べてみたいな~」という願望を勇気を出して荒岩主任に打ち明けています。考えてみればこのお話が載っている11巻当時、夢子さんは荒岩主任から“スペシャルモーニングトースト”や“デコレーションケーキ”などといった料理を作ってもらった事は時折あったものの、お弁当だけはまだ作ってもらったことがなかったので、余計気になっていたのだろうと思います(実際、初期の荒岩主任が作ったお弁当の数々は地味な絵柄ながらも妙に美味しそうなものばかりなので、夢子さんの気持ちはよ~く分かります!)。当然、このささやかなお願いを荒岩主任は快く引き受け、早速来週の月曜日に夢子さんの為にお弁当を作って持っていくことを約束します。
荒岩主任のお弁当が食べたいと思い切っておねだりする夢子さん
 その後、帰宅して夕食を作りながら荒岩主任は「若い女性が好む弁当か、どんなメニューにしようか」とお弁当作りの構想を練るのですが、タイミング悪く翌日の日曜日にまこと君が所属する少年サッカーチームが地区予選を出場する事もあって差し入れ作りや応援などでバタバタしてしまい、結局日曜日の深夜までその事をすっかり忘れて何の用意もしないという大失態をおかしてしまいます;。不幸中の幸いで、何とか真夜中に夢子さんとの約束を思い出せた荒岩主任は飛び起きるのですが、何の買出しもしていない・材料も揃っていない・お店も開いていないというないない尽くしの状態だった為、一体どんなお弁当を作るべきか荒岩主任は途方に暮れてしまいます。現代でしたらコンビニでお肉や野菜を買い出す事もそう難しくないですが、このエピソードが掲載された1980年代後半はスーパーが閉店したら生鮮品を買う手段はほぼ断たれたと言っても過言ではなかった為、当管理人が小学生だった頃に始めて読んだ時は荒岩主任の慌てぶりが目に見えるようでハラハラしたのを覚えています。
 そんな時、荒岩主任が少年サッカーチームに差し入れしたものの大量に余ってしまった残り物のおにぎりを使って用意したのが、この“おにぎりコロッケ”!作り方はほぼトマト味のライスコロッケと同じなのですが、細切れにしたカシューナッツやチーズを混ぜ込んだり、お肉はささみだけにしてさっぱりめに仕上げたりと、少しでも夢子さんに喜んでもらえるよう工夫して作ってあるらしい所が随所に見えて微笑ましいレシピです。ライスコロッケは通常小さいサイズにまとめてあげることが多いんですが、この“おにぎりコロッケ”は結構大きめなおにぎりサイズにまとめてあげるとのことで、結構ボリュームたっぷりそうなイメージの一品でした。
 そして月曜日、荒岩主任は心なしか少し残念そうな表情をしながら夢子さんに“おにぎりコロッケ”弁当を渡すのですが(多分、量好きな荒岩主任としては手の込んだお弁当をあげれなかった&残ったおにぎりで作ったのが申し訳なかったんだろうな~と思います;)、夢子さんはそんなことはおかまいなしに大喜びし、「おいしいです、主任さん」とにっこり笑顔になっていました。
残り物のおにぎりで、何とかベストを尽くそうとします!
 今までライスコロッケを食べたことは数えられる程度しかなかった為、イマイチ味の想像がつかずずっと躊躇していたのですが(学生時代に「カプリチョーザ」のライスコロッケを食べて以来一度もお目にかかっていませんorz)、久々に食べてみたいと思い再現してみる事にしました。早速作中のレシピ通り再現してみようと思います!

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、中身のチキンライス作り。玉ねぎはみじん切り、マッシュルームは薄くスライスし、鶏のささみは白い筋を取って小さめに切り、プロセスチーズはダイス状に切り、缶入りグリーンピースは水気をきっておき、カシューナッツはやや細かく砕きます。
おにぎりコロッケ1
 中火で熱したフライパンに油を入れてなじませたらバターを溶かし、玉ねぎを投入して透き通るまで炒めたらマッシュルーム、鶏のささみを加えてよく混ぜながら炒め合わせます。やがて全体がしんなりしきたら冷ご飯を入れて切るようにほぐしながら混ぜ(あまったおにぎりでもOKですが、その時は塩味を少々控えめにします)、塩とこしょうで味付けします。
おにぎりコロッケ2
おにぎりコロッケ3
おにぎりコロッケ4
 冷ご飯と具が混ざってきたらケチャップを加えて強火にし、ご飯全体にケチャップ味をまんべんなく広げながらそこへグリーンピース、カシューナッツ、プロセスチーズを投入して、さらに混ぜ合わせます。これで、チキンライスの出来上がりです。
 ※ケチャップが多すぎるとベタッとして口当たりが悪くなるので、最初は少なめに入れて後から徐々に足していくのをお勧めします。
おにぎりコロッケ5
おにぎりコロッケ6
おにぎりコロッケ7
 次は、揚げ作業。チキンライスはなるべく温かい内に手でやや固めに握っておき(冷えた後だと、何故かまとまりにくいです)、小麦粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつけ、170~180度に熱した揚げ油で数分間カラッと揚げます。表面がキツネ色になってきたらキッチンペーパーに引き上げ、油をきります。
おにぎりコロッケ8
おにぎりコロッケ9
おにぎりコロッケ10
 油がきれたのを確認したらペーパーをひいたバスケットの中に入れ、傍らに茹でたブロッコリーとマッシュポテトを添えれば“おにぎりコロッケ”の完成です!
おにぎりコロッケ12
 それまでライスコロッケというのは、小さい球状のライスコロッケがトマトソースをかけられてお皿にちょこんと盛られているという認識を持っていたのですが、こぶし大はあろうかという特大おにぎりサイズのライスコロッケがお弁当箱の真ん中でデンと構えているのを見るのは生まれて初めてだった為、少々戸惑いました;。キツネ色に上がった衣をスプーンでサクッと突き入れると、中からケチャップライス特有の甘酸っぱい香りがふわっと漂い、思わず食欲がわいてきます。
おにぎりコロッケ13
おにぎりコロッケ14
 それでは、揚げたての内にいざ実食!いただきまーすっ!
おにぎりコロッケ15

 さて、味の感想はと言いますと…ボリュームがあって旨し!残り物の冷や飯で即興で作ったとは思えない程よく出来ています!
 チキンライスが入っているせいかどことなくオムライスを思い出してしまう洋食風ライスコロッケで、初めて食べるはずなのに何だか懐かしい気持ちになります。ささみを使った為ややあっさりした味わいのチキンライスになっていますが、所々に紛れ込んでいるチーズが熱でトロ~ッととろけて絡んで濃厚なコクをプラスしているので、ちょうどいいバランスで頂けました。スプーンで食べてもいいですが、田中君のようにかぶりついた方が香ばしく揚がったサクサクの衣を噛み破るあの快感を楽しめますし、食べる直前までどの具が出てくるか分からない為ワクワクします(具沢山な為、食べるた途端溢れんばかりでゴロゴロ飛び出してくるのが迫力満点です)。
 クルミに似てカリカリポリポリした食感のカシューナッツは、硬いようですぐに砕けるソフトな口当たりと、噛むごとに段々ねっとりしてくる甘みを帯びた油分がいいアクセントになっており、おかげで普通のものとはひと味違うチキンライスに仕上がっています。また、プチプチ感がたまらないグリーンピース、シコシコした歯触りのマッシュルームも定番の具という感じで、時折バターの豊潤な風味がふわりと漂う甘酸っぱいチキンライスと相性ばっちりでした。不思議な事に、あんなに力を込めて握ったにも関わらず口の中でハラハラほどけて衣と一体になっていくベストな出来栄えで、ご飯粒がべとつかずふっくらしたままで食べやすかったです。

 揚げたてが最高なのはもちろん、冷めてからも味がしっかりしていて美味しくいただけました。冷蔵庫の余りものだけで作ったとはおもえないくらい凝った味で、一個だけでおなか一杯になるほどボリュームがあります。ケチャップ味ではなく、ホワイトソースとチーズでドリア風に仕立ててもまた違った美味しさになりそうです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『花のズボラ飯』の“ユーズリ・バージルペペロンチーノ”を再現!

 近頃、また再現したい料理漫画が増えたので、また懲りずに右の「再現料理を予定中の漫画」に『おいしい銀座』、『バナナブレッドのプディング』、『パンむすめ』、『幸福のディッシュ』を追加しました。作りたいものはいっぱいあるのに時間が圧倒的にたりない現状がもどかしいですが、慌てず少しずつ実現していこうと思います(とりあえず、今月には最低でも予定中リストから一作再現してアップしようと決めています)。
 どうも、今となっては漫画界で常識となりつつあるネコ耳キャラを初めて考え出して作中に登場させた大島弓子先生は偉大だと感じている管理人・あんこです。

 今回再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが遅く起きた朝に朝食兼昼食として作った“ユーズリ・バージルペペロンチーノ”です!
ユーズリ・バージルペペロンチーノ図
 庭に植えてある桜のつぼみがあともう少しで花開こうとしており、如何にも「あともう少しで春!」という嬉しい予感が漂っていたある日の事。花さんはお仕事が休みで何の予定も肺っていない事をいい事に、何と午後二時(!?)までダラダラ寝過ごしてしまうという失態をおかしてしまいます;。当管理人の場合、こういう時は「やってしまった…orz」という重い後悔と軽い失望感を感じてがっくりきてしまうのですが(午後二時を過ぎると、途端にサザエさん症候群の気配が背後から忍び寄ってくる気がするのは考えすぎでしょうか…)、我らがズボラ界のカリスマ主婦・花さんはそれどころか「このまま夕方まで寝続ける自信ある…」と大物臭漂う呟きをもらし、続けて「でも、おなかもすいたから、起きてやるかぁ」という、まるで朝の九時頃に起きたかのような余裕たっぷりな一言を放って起き上がっていました;。花さんのように、自己嫌悪になる事なくマイペースに自分の時間を楽しめる人は見ていてほのぼのする上こちらまでリラックスした気持ちになる為、こういうゆったりした大らかな姿勢は是非とも見習いたいな~としみじみ思います。
 その後、起き上がった花さんは冷蔵庫や戸棚をガサゴサ漁りながら遅い朝ご飯兼お昼ご飯の材料を探すのですが、花さんにしては珍しく食料は全くと言っていい程何もなく、あるものといえば乾麺のスパゲティというなかなかに悲惨な有様(私生活はズボラでも、常備してあるパスタは意外にも「ディ・チェコ」で何気にしっかりした物。ダイエットは簡単に諦めても、食に対するこだわりだけは決して放棄しないその心意気は見事です!)。パスタはあれども具がないという極めて絶望的な状況に、花さんは一瞬頭を抱えてしまいます。
具となる材料は何もないものの、パスタだけは在庫あり!
 けれども、すぐに「あ!にんにくがある」と思い出した花さんは、にんにく・赤唐辛子・オリーブオイルだけで簡単に作れてしまう究極のシンプルパスタ・ぺペロンチーノをお昼ご飯に採用する事を決定します。本来なら、ここでごく一般的なペペロンチーノを用意して食べるだけで終わるだけのはずだったのですが、“ポトケチャミルクミソ鍋”といい、“花さん&ミズキさんの変わり餃子三種”といい、極めて凡人な当管理人からするとかなり奇想天外…もとい、天才的な発想をする花さんは途中から徐々に色んなアイディアを閃き、目に付い使えそうな残り物を引っ張り出してどんどんぺペロンチーノに付け足していきます。こうして、何にもない状況にも関わらず花さんが台所にあるありあわせの材料を創意工夫で組み合わせて作ったのが、この“ユーズリ・バージルペペロンチーノ”です!
 作り方は途中までぺペロンチーノとほぼ同じなのですが、スパゲティとソースを混ぜる際に市販のバジルソースをスプーンでもりっと多めにすくって入れて混ぜたり、仕上げにくし形に切ったゆずを飾ったりするなど(ユズは最初から絞るのではなく、お好みでその都度絞るのがポイント)、随所に花さん独特の一工夫がなされているのが特徴的。花さん曰く「ユズしぼばっちし!!バジルにも合う!!」との事で、感動のあまり涙目になりながらおいしそうに食べていました(^^*)。応用としては、カリカリベーコンを入れるのもありだそうです。
何と、ぺペロンチーノとみせかけてバジルペーストまで入れちゃいます!
 ちなみに、当初このレシピは特に名前はついていなかったのですが、偶然とはいえその場限りの料理で終らせるにはあまりに惜しいと考えた花さんによって「アーリオ・オーリオペペロンチーノにならって…ユーズリ・バージルペペロンチーノと命名しよう!!」とめでたく名づけされています。この時、花さんは愛する夫・ゴロさんが飲み残していった赤ワインを気まぐれで添えて食べているのですが、何と赤ワインにもぴったりだったそうで、すっかり調子に乗った花さんは食べて飲んで優雅な昼食を満喫していました。ただ、正直そのすぐ後に「食べたらもう一回寝ようかな…」と呟いたのには、「ちょ、春眠暁を覚えずにも程がありますよっ(゜Д゜;)!」と内心激しく突込みを入れてしまいました;。
まるで「ルネッサ~ンス!」の元貴族のように高らかに宣言する花さん
 何故か近所で瓶に入った本格派バジルソースが売られていなかった為再現が遅れてしまったのですが(田舎はこういう時歯がゆいです;)、最近ようやく遠出した先の大手スーパーで瓶入りバジルソースを見つけたため、再現する事にしました。作中のレシピを元に、早速作ってみようと思います!

 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、花さん流ぺペロンチーノ作り。弱火で熱したフライパンへオリーブオイルとみじんぎりにしたにんにく(真ん中の根の部分は焦げやすいので、必ず取り除いた方がいいです)を入れてじっくり熱を通し、やがてにんにくのいい香りがピークにまで達してきたら輪切りにした赤唐辛子を加えてさらに火を通します。
 ※強火で熱するとかなりの確立でこげて台無しになりやすいので、じれったいかもしれませんはここは慌てず気長に弱火で攻める事を推奨します。
ユーズリ・バージルペペロンチーノ1
ユーズリ・バージルペペロンチーノ2
 赤唐辛子の辛味がオリーブオイルに溶け出したと感じたら一旦火を止め、塩とスパゲティの茹で汁を加えながら余熱でとろみをつけ、茹でたてのスパゲティを投入して菜箸でソースとまんべんなく混ぜ合わせます。この時味見をして塩加減を調節しますが、後々バジルソースが入るのでやや薄めにした方がいいです。
ユーズリ・バージルペペロンチーノ3
ユーズリ・バージルペペロンチーノ4
 全体的に味がついてぺペロンチーノが出来上がったら、お好みのバジルソースを心持ち多めに加え、ざっと手早く和えていきます。ぺペロンチーノにバジルソースが行き渡ったら、そのままお皿に盛り付けます。その間、ユズの表面を流水でよく洗い流して水気をふき取っておきます(余分な汚れが落ちるのは勿論、香りが数倍たちます)。
ユーズリ・バージルペペロンチーノ5
ユーズリ・バージルペペロンチーノ6
 スパゲティの上にくし形に切ったユズを二つ飾り、傍らに赤ワインを注いだグラスを添えれば“ユーズリ・バージルペペロンチーノ”の完成です!
ユーズリ・バージルペペロンチーノ7
 バジルソースの濃い色が移ったせいか、作中の完成絵よりも大分暗めな色合いに仕上がったのが心残りですがorz、花さんの言う通りユズの黄色い色味のおかげでパッと華やいだのでほっとしました。バジルとユズの爽やかな香り、そしてにんにくの濃厚な匂いが鼻腔を激しく刺激する為、お腹がすいている時にはたまらない一皿です。
ユーズリ・バージルペペロンチーノ8
 それでは、スパゲティがのびない内にユズをジュッと絞っていざ実食!いただきま~す!
ユーズリ・バージルペペロンチーノ9

 さて、味はと言いますと…和と伊が融合した不思議な美味しさ!赤ワインとの相性抜群です!
 一口食べた途端、まず先にバジルのどことなく甘やかで清々しい風味がガツンと口の中に広がり、その後からユズのフレッシュ極まりない爽快な柑橘系の風味がふわ~っと立ち上ぼっていくので、すごく爽やかな後味を堪能出来ます。例えるとするなら「バジル風味のユズチンチーノ」という感じで、にんにくのがっつりした強い旨味とすっきりしたバジルソースがシコシコに茹で上がったスパゲティによく合っており、こってりしているのに全くしつこくないのが印象的でした。
 バジルソースに入っているチーズの優しいコクとまろやかな塩気が、赤唐辛子のピリッとくる辛味でバランスよくまとめられており、程よく濃い味わいな為赤ワインが進みまくる酒肴系スパゲティだと思います。また、ユズの香り高い上品な酸味が後口をキリッと引き締めてくれるので、見た目よりもさっぱりキレよく頂けました。
 ジェノベーゼパスタの味とペペロンチーノパスタの味は完全に混ざり合ってはおらず、むしろそれぞれの味わいが分かれて主張しあっているイメージなのですが全然反発しておらず、一皿で二度楽しめる感じの珍しい美味しさです(うまく言えませんが、ペペロンチーノに集中して食べるとそっち主体の旨さに切り替わり、反対にジェノベーゼの方に注意して食べるとそちらを強く感じました)。意外にもユズの繊細な風味とチーズの熟成された味わいは相性がよく、思わぬ相乗効果で深みを増していくのがたまらない創作スパゲティでした。

 その後、ユズの代わりにレモン、かぼす、すだちなどを絞って色々試してみましたが、その結果ダントツでユズとレモンが相性ばっちりである事が分かりました。レモンだと洋風、ユズだと和風なイメージになるので、その日の気分で使い分けると楽しめそうな感じです。また、個人的にしそで作ったジェノベーゼ風ペーストで作っても美味しく頂けそうだと思いました。

●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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