皆様にとって、来年が良いお年でありますように。

 今年一年、当ブログにお付き合い下さり、誠にありがとうございました!
 ご訪問して頂いているいる方、コメントを下さった方、拍手をして下さった方、そして某出版社様に当ブログの事についておハガキを送って頂いた方(ご連絡頂いた時は、心から衝撃を受けました。ありがとうございます)、皆様に感謝です。

 相変わらず、自らの拙さが目立つ更新ばかりで、赤くなったり青くなったりの連続でしたが、皆様のお声のおかげで、日々コツコツと続ける事が出来ました。
 本当に、感謝の念で一杯です。

 来年は、徳川家康の「人の一生は重き荷を背負いて遠き道を行くがごとし。いそぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし」という言葉を座右の銘にし、さらに精進していこうと考えております。


 来年も、ご縁がありましたら宜しくお願い致します。


P.S.
 一月一日に、再現料理の記事をアップする予定です。

『酒のほそ道』の“焼きカレー南蛮”を再現!

 毎年この季節になると、「今年こそ、太宰府天満宮で年越し&初詣するか否か」という問いが頭を駆け巡ります。
 というのも、物ぐさな当管理人は行列を面倒がって一月三日くらい(予定が立て込んでいる年は、第二週にずれ込む事も…)にしか行かない為、気合を入れた初詣にほのかな憧れを抱いているのですが、正月における太宰府天満宮の鬼のような混雑っぷりは地元民の間では有名で、すぐに気がなえてしまいます;。
 なので、年越しは無理でも、せめて一日のお昼くらいまでには初詣できるよう、来年は気合を入れて頑張ってみるつもりです。

 どうも、普段うどんを食べる機会が多い為、年越しの際にそばを食べると新鮮な気持ちになる管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『酒のほそ道』のレシピコーナーにて作者のラズウェル細木先生がご紹介していた“焼きカレー南蛮”です!
焼きカレー南蛮図
 主人公・岩間宗達さんは「飲む事、食べる事好き!」な人間なので、大概の物は好物なのですが(但し、好きがゆえに細かい注文をつける事もしばしばなので、店側から疎まれる事も;)、海のミルク・カキもその内の一つ。
 生ガキを食べれば「うっはー、海の香り!この岩のようにゴツイからの中に、こんなうまいもんが隠れているんだもんな~」と歓声を上げ、カキの味噌鍋を食べれば「うほほー、これまたプリプリと立派なカキじゃー。冷えた日本酒とぴったりだし」と喉を鳴らすなど、その熱愛振りはすごく、悪友二人組から呆れられつつもお代わりしまくる姿はいっそ潔さすら感じました。
 「ここまでカキLOVEな主人公を描けるのだから、作者自身もさぞかし…」と思いながら読んでいたのですが、案の定ラズウェル細木先生もカキ好きだったらしく、漫画だけではなくコラムでもカキへのこだわりを熱く語っているのに思わず苦笑しました(^^;)。
 もっとも、ラズウェル細木先生は宗達さんと違ってカキフライが一番好きな食べ方だそうで、熱々のカキフライをパクッといったすぐ後に冷たいビールを飲むのがたまらないと力説していたのには、当管理人も「確かに!」と強く頷かされました。
 ただ、「かけるのはタルタルソースではなく、ウスター・ソースに限る。トンカツソースも駄目。中濃はちと迷うとこが…やっぱりペケ。ウスターのみ許す。これは譲れん」と、まるでしめ鯖を語っている時の東海林さだお先生並みに力説していたのはちょっとタジタジになってしまい、内心「ああ、やはり宗達さんのレベルには私は未だ到達できていない…」としみじみ実感しました;。
生カキも味噌カキ鍋も大好物でしょっちゅう食べている主人公・岩間宗達さん;
 今回作ってみるのは、そんなラズウェル細木先生が創設した酒肴委員会の委員長・ひ印さんという方が提案したおつまみ・“焼きカレー南蛮”。
 作り方はそこそこお手軽で、クミンシード・カルダモン・麺つゆなどを加えて作った和風カレーあんにカキと長ネギを入れてとろみをつけ、両面をこんがり焼いた日本そばの上にかけたら出来上がりです(←お好みで、柚子の皮と三つ葉を薬味として乗せるとさらにナイスとの事)!
 実際に作って試食したラズウェル細木先生曰く、「あまりの美味さに、続けてどんどん食べてしまいたくなる危険な一品」だそうで、考案者のひ印さんの言う通り確かにつまみにはなるそうですが、おつまみにする前に食べきってしまいそう人が続出しそうなので、日本そばは一口サイズに切った方がいいかもしれないとアドバイスしていました。
 カレーとカキの相性の良さは、同じく『酒のほそ道』内でご紹介された“カキカレー”でも立証済みなので、初めて読んだ時は「これは食べてみたい!」とワクテカしたものです(^^)。
カレー南蛮にしては珍しい事に、スパイスの効いた本格派カレーつゆを使います
 最近、近所で生食用のカキが考えられないほど安く出回っていた為、これをいい機会に再現することにしました。
 早速作中にある詳細なレシピを見ながら、作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、カレーあん作り。小鍋にクミンシードを入れて軽く煎り、香りが出てきたら麺つゆと水を投入して沸騰させ、カレー粉を加えて混ぜます。
焼きカレー南蛮1
焼きカレー南蛮2
 そこへ、長ネギとカルダモンパウダーを入れてひと煮立ちさせたら、今度は生食用のカキを加え、さっと火を通しつつカレー味をなじませます。
 あんまりカキに火が通らない内に、水溶き片栗粉を回し入れて満遍なく混ぜ合わせ、数十秒加熱してとろみをつけます。
 ※水溶き片栗粉は溶いてすぐのものではなく、溶いて時間がたったものの方がとろみの持続時間は格段長くなるそうです。
焼きカレー南蛮3
焼きカレー南蛮6
焼きカレー南蛮7
 その間、茹ででしっかり水切りした日本そば(乾麺の方がおすすめ)を、やや多めの油を引いて中火~強火に熱したフライパンでかき混ぜず両面ともじっくり焼き、表面をカリッとさせておきます。
 イメージとしては、固焼き焼きそばを作る時の手順に近いです。
焼きカレー南蛮4
焼きカレー南蛮5
 この焼きたて日本そばをお皿へ滑らせるようにして移し、上から先ほどのカレーあんをかけて仕上げに刻んだ三つ葉と柚子皮をあしらえば“焼きカレー南蛮”の完成です!
焼きカレー南蛮8
 カレー南蛮は大抵茶色一色なのが定番ですが、こちらの場合柚子の黄色や三つ葉の緑色が見るからに美しく、どことなく垢抜けた印象を受けます。
 意外な事に、柚子の風味とカレーの香りがマッチしていて驚きました。
 日本そばをお焦げがつくまで焼いて食べるやり方はあまり広まっていませんが、以前『クッキングパパ』の“そば焼き”を再現した時ちゃんと合う事が分かっていますので、どんな感じか楽しみです。
焼きカレー南蛮9
 それでは、出来立て熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
焼きカレー南蛮10


 さて、味はと言いますと…ラズウェル細木先生の言う通り、お箸が止まらない危険な美味さ!おつまみにも主食にもなる便利さが嬉しいです!
 固焼きそば風に焼き上がった日本そばの表面はパリパリ、中はふんわりツルツルした二通りの食感が歯に心地よく、こんがりした部分とそうでない部分で味に変化があるのが面白いです(瓦焼きそばに似た歯触りです)。
 この香ばしいそばに、カレーあんのまったり甘辛い和風醤油味のとろみがぴったり合っており、もっと詳しく例えるとするなら「カレー南蛮味のカキのあんかけ固焼きそば」みたいだな~と思いました。
 基本的な味わいは一般的なカレー南蛮の味とほぼ同じですが、クミンシードの野性的な風味とカルダモンパウダーの爽やかな香りがカレーあんにさらなる奥行きを与えています。
 カツオ節の勝ったキリリとキレのある出汁と、カキからにじみ出た磯の風味たっぷりのミルキーなエキスが混然と混ざりあっているせいか、即席で作ったにしては本格的な味わいでした。
 ぶつ切りになった長ネギの中からとろ~っと溶けて出て来る、ねっとり甘い旨味がカレーの辛さを時折和らげるのがちょうどいいバランスで、結構ヒリヒリくる辛さなのにも関わらず最後までペロッと平らげられます。
 あと、香辛料によってスパイシーに仕上ったプリプリジューシーな半熟カキがとにかく美味で、下手すればこれだけでも副菜になりそうなくらいクオリティが高かったのが印象的でした。
 柚子と三つ葉のフレッシュで清々しい香気が後口をさっぱりさせますし、言うことなしです!


 カキもカレーも個性が強い味なので、その二つを組み合わせるとなると合う麺は大分限られますが、そばだと味が見事にまとまります。
 昔ながらのかけそばで年を越すのも風情があっていいですが、「いい加減飽きたから、そばはそばでも今年は違う食べ方をしたい…」という方にお勧めです!

○追記(2012/12/29)
 ぽ様からご質問を頂きました、そばの焼き方について、追加&訂正をいれさせて頂きます(原作のレシピ欄には焼き方の詳しい指示はなかった為、当管理人オリジナルの焼き方になります)。
 乾麺のそばを固焼き風にパリッとさせるには、下記五点のポイントを守られますと、大体うまくいくように思います。

 ・油の量は、チャーハンを炒める時のようにやや多めにひいて焼く。
 ・ざるそばにして食べると「ちょっとパサパサだな~」となるくらい、水気を切る。
 ・麺は画像のように、横に平たく均等に広げる。
 ・火力は中火~強火にし、外はパリッとしつつ中にも火が通るような火加減にして、じっくり火を通す(文中を見ますと、強火のみになっていました。誠に申し訳ございません)。
 ・片面がこんがり焼けてきたら、菜箸を中心に差し込み、横へほぐすようにして揺らすと、まんべんなく火が通りやすくなります。

 作り方の説明を見返したところ、説明が不十分な所や誤りがありましたので、すぐに上記のように訂正させていただきました。
 申し訳ございませんが、何卒宜しくお願いいたします。
 ※明日以降もお正月にかけて記事をアップできるよう、予約投稿を設定していますが、当管理人自身は明日から1月3日にかけてパソコンを使えない環境へ外出予定になっている為、すぐにご対応が出来ない可能性がございます。
 その為、ご迷惑をおかけしておいて大変心苦しいのですが、これ以降のご回答はお正月にずれ込むかもしれませんので、ご了承して頂けますと幸いです。

●出典) 『酒のほそ道』6巻 ラズウェル細木/日本文芸社
       『酒のほそ道』26巻 ラズウェル細木/日本文芸社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『華中華』の“クリスマス・チャーハンⅡ”を再現!

 近頃、クリスマス和菓子が周囲で話題になっており、にわかに気になってきています。
 もみの木、サンタさん、トナカイ、ケーキ、雪だるまなどを模した色とりどりの可愛らしい見本が近所のお店で売られているのを見て、つい一個買って試しに食べてみたんですが、味もおいしくて尚且つケーキよりもカロリーが低くて満足しました。
 ホールケーキの晴れがましさもいいですが、こういう手のひらサイズのつつましいクリスマスも悪くないと考え始めています。

 どうも、毎年クリスマスは家で家族と『明石家サンタ』を見つつ酔っ払うのが定番になっている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんがイブの日に上海亭で特別に作った“クリスマス・チャーハンⅡ”です!
クリスマス・チャーハンⅡ図
 クリスマスが近づくにつれ、横浜中華街も客足が多くなってきたある日、ハナちゃんの身近にいるある人物がハナちゃんに恋心を抱いている事を自覚します。
 その人物とは、何とあの三バカトリオの一人であるブーちゃんで、初見時は「えー!フラグどこどこ?!」とかなり驚いたのを覚えています;。
 何でも、島野さんの専属アシスタントとしてハナちゃんと近い位置で働いている内に自然と意識するようになっていったようで、ブーちゃん自身気付いていなかったのをチビ太さん達に「もしかして、中村華子の事を恋人にしたいとか?」「そういや、最近仲いいもんなぁ~」と冗談交じりにからかわれて初めて分かったようで、そうと分かると急にドキドキして仕事中顔が真っ赤になっていました(^^;)。
 正直、康彦さん以外にハナちゃんとフラグ立ちの可能性が濃厚だったのはチビ太さんの方だった為、予想の斜め上をいく結末を結構意外に感じましたが(『ドラゴンボール』の悟空で例えるなら、ブルマやチチがいるのにランチさんとくっつく並の不自然さ!)、考えてみればチビ太さんはハナちゃんを女の子というよりあくまで後輩兼パシリという目でしか見ていなかったので、ある意味自然な成り行きなのかもしれません。
 どっちにしろ、ハナちゃんは満点大飯店のみんなに隠しているとはいえれっきとした人妻で、尚且つ康彦さんとは未だにラブラブで仮に告白したとしても振られることは火を見るより明らかな為、気の毒だな~と思います;。
遅ればせながら、ハナちゃんに恋心を持ってしまうぶーちゃん(※人妻である事実は知らず)
 そんなブーちゃんの気持ちは露知らず、ハナちゃんは四国にいるお父さん・お母さん・妹さんへクリスマスプレゼントとして送るエプロンを手縫いしながら、イブにクリスマスらしいチャーハンを作ろうと構想を練ります。
 というのも、実は一昨年ハナちゃんはクリスマスパーティーを開いた子ども達のために“クリスマスチャーハン”を特別に振る舞った事があったのですが、その時はパーティーに来た一部のお客さんだけにしか作れなかった為、今度は上海亭に来てくれるみんなにも作れるような新レシピはないものかと色々考えます。
 おかげで、ただでさえ連日の重労働で疲れていたハナちゃんはまだエプロンが出来ないうちに熟睡してしまうのですが、ハナちゃんの頑張りを優しい眼差しで見守っていた楊貴妃さんによって「仕方ないね。千二百年ぶりだけど、ちょいとやってみるか!」と最後の仕上げを手伝われ、無事チャーハンレシピもクリスマスプレゼントもイブの前日までに間に合わせる事が出来ていました;。

 それにしても、楊貴妃さんが手縫いしたエプロンとは…かなりご利益がありそうで羨ましいです(´Д`*)。
 一瞬、「玉の輿運、出世運、金運UP!」というフレーズが頭に思い浮かびましたが、考えてみれば楊貴妃さんは幸運が大きかった分晩年の不運も桁違いでしたので、あまり欲をかいてあれこれ願わず「ボーナスの額が増えていたら嬉しいな…」くらいの気持ちで持っていたほうがよさそうですね;。
前年とはまた違ったクリスマスチャーハンを作ろうと考えているハナちゃん
 こうして、イブ当日にハナちゃんが作ったのがこの“クリスマス・チャーハンⅡ”!
 作り方は手間がかかりそうに見えて実は簡単で、基本チャーハンに鶏ひき肉・長ネギ・塩・荒挽き黒胡椒・ほうれん草ペーストを混ぜて緑色のチャーハンにしたらツリーの形に型取り、その周りに卵の白身、パプリカ、柊の葉、ミモザ(卵の黄身をザルで漉してミモザの花に模した物)を飾り付けたら出来上がりです。
 ハナちゃん曰く、「高校の時使っていたクッキーのツリー型があったのを思い出し」て考え付いたレシピだそうで、前回は卵白のみでふわふわの雪を演出したのに対し、今年は全卵でクリスマスツリーを演出してみたとの事でした。
 卵白の雪も確かに美しかったですが、ほうれん草ペーストで表現された緑のツリーも想像するだけでドキドキする感じで、おまけにまたしても三百円という低価格を実現していた為、ハナちゃんの腕はもはやプロ級に上達したな~と感慨深くなります。
何と、ほうれん草ペーストでいつものチャーハンを緑色に染めます!
 その後、上海亭にきたお客さん達は“クリスマス・チャーハンⅡ”を注文するやいなや、 「クリスマスなんて俺たちには関係ないと思ってたけど、こんな凄いチャーハンだったなんて…」「見た目も可愛くて美味しいなんて、最高!」と大好評で、その日もめでたく満員御礼になっていました。
 しかし、この“クリスマス・チャーハンⅡ”の斬新なアイディアは、ブーちゃんにとんだ不幸を呼び込んでしまいます…。
 普段、ブーちゃんは滅多に上海亭に行かないのですが、「以前、華子は新しいチャーハンを作る人が好きだと言っていた…でも僕には考え付かない。そうだ!“牛タンチャーハン”の時みたいに、また上海亭さんにアイディアをもらいに行こう!」と単純に考えてイブの日に駆けつけ、ハナちゃんが帰って一息ついていたおじいさんとおばあさんに、“クリスマス・チャーハンⅡ”のレシピを教えてもらうよう必死に頼み込みます(←まさか、当のハナちゃん自身が考えたチャーハンとも知らずに…;。楊貴妃さんじゃないですが、「自分で考える事をしないのがダメダメなんだよ!」と手厳しくアドバイスしたい所です)。
 結局、おじいさんとおばあさんはブーちゃんの熱意に負けてレシピを教えるのですが、そこにやってきたのは何と偶然“クリスマス・チャーハンⅡ”を試食しに来ていた島野さん!
 「ブーちゃん、あんたスパイでもしてつかまったわけ!?」と最初は怒っていた島野さんですが、料理の勉強の為に教えてもらったという建前を聞くと感激し、「素敵よ、その前向きな気持ち!」と言ってブーちゃんに抱きつきます。
 これだけでも十分ブーちゃんにとって災難ですが、さらに興奮した島野さんから「これは、あたしからのクリスマスプレゼント!」と数秒間に渡って強烈なキスをされてしまい、哀れブーちゃんはショックの余り気絶してしまいました…orz。
 島野さんには失礼ですが、どう甘く見積もっても若い男から精気を吸い取るゲイの吸血鬼とその生贄以外の何物にも見えず、思わず「セクハラっていうレベルじゃねぇぞ!」元ネタ)と、ブーちゃんの散らされた純情に涙したエピソードでした。
全く嬉しくない強烈なクリスマスプレゼントをもらってしまい、気絶した哀れなぶーちゃん;
 ちょうど今日はイブなので、何かクリスマスらしい物が食べたいと思い、再現を決意しました。
 上記のショッキングな画像をごまかしつつ、早速レシピ通り再現しようと思います。


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、ツリー用のチャーハン作り。しっかり水洗いして泥を落としたほうれん草を塩入りの熱湯でやや柔らかめに茹で、すぐに冷水で色止めして余分な水気を絞ります。
 このほうれん草を適当にザク切りしたらフードプロセッサーにかけ、もったりとしたペースト状になるまで細かくします。
クリスマス・チャーハンⅡ1
クリスマス・チャーハンⅡ2
クリスマス・チャーハンⅡ3
 次に、油を引いて熱したフライパンへ鶏ひき肉を投入してほぐしながら炒め、白っぽくなってきたら塩、荒挽き黒胡椒、刻んだ長ネギを加えてざっと炒め合わせます。
 その合間に、茹で卵を白身と黄身に取り分け、白身の方は大雑把なみじん切りにし、君は金ザルで裏漉ししてミモザにしておきます。
クリスマス・チャーハンⅡ4
クリスマス・チャーハンⅡ5
クリスマス・チャーハンⅡ6
 この鶏ひき肉と長ネギの炒め物を、あらかじめ用意しておいたハナちゃん流基本チャーハンへ投入して混ぜ、最後にほうれん草のペーストを加えてまんべんなく行き渡るようよく混ぜ合わせます(火を通しすぎると変色するので、火力を弱めるか消すかしてから混ぜた方がいいです)。
 これで、ツリー用チャーハンの出来上がりです!
クリスマス・チャーハンⅡ7
クリスマス・チャーハンⅡ8
クリスマス・チャーハンⅡ9
 ここまできたら、いよいよ盛り付け作業。
 ツリーの型(当管理人の場合、探してもいい物が見つからなかったので、アルミホイルと型紙で自作した物を使用しました。形がいびつですみませんorz)に先程のチャーハンを詰めて形を整え、型を取ったらその周りに刻んだ白身を雪のように散らします。
 この白身の上に、星型にくり抜いて油でさっと炒めておいた赤色&黄色のパプリカとピーマンをトッピングし、柊の葉(又は柊に模した飾り物)をそっと添えます。
クリスマス・チャーハンⅡ10
クリスマス・チャーハンⅡ11
クリスマス・チャーハンⅡ012
 仕上げに上からミモザをパラパラとふりかけ、ツリーでライトが点滅しているように見えるよう仕立てれば“クリスマス・チャーハンⅡ”の完成です!
クリスマス・チャーハンⅡ13
 ほうれん草によって瑞々しい緑色のチャーハンに、ミモザの目に眩しい鮮やかな黄色が映え、雪に模した白身とあいまって本当にクリスマスツリーっぽい出来栄えで感動しました。
 パプリカやピーマンの星がお皿をカラフルにしている為、とても華やかな印象です。
 味の方がどうなるのかちょっと想像がつきませんが、どんな味がするのかワクワクします。
クリスマス・チャーハンⅡ14
 それでは、ミモザをチャーハンに絡ませていざ実食!
 いっただっきま~す!
クリスマス・チャーハンⅡ15


 さて、味の感想ですが…見た目通り洋風な味わいで美味し!ホウレン草がいい仕事をしています!
 型でしっかり押し固めたので、最初は「ちょっと固そうだな…」と心配だったのですが、鶏ひき肉とホウレン草ペーストがチャーハン一粒一粒の間に入ってばらつくようになっていた為、意外にもパラッとすぐほぐれる仕上がりになっていました。
 ホウレン草の素朴な甘味とほのかな苦味が効いているせいか、ヘルシーな美味しさが印象的なチャーハンで、時々荒挽き黒胡椒のビリッとくるスパイシーな辛さがいいアクセントになっています。
 それまでのチャーハンに比べると醤油控えめでシンプルなネギ塩味が特徴的な味わいなのですが、ホウレン草の風味のおかげで物足りなくなるギリギリ寸前で美味しく頂けるように工夫されているのに感心しました。
 とはいえ、鶏ひき肉の淡泊な旨味が程よいコクをプラスしているので、一口ではあっさりした味に感じても徐々に食べ応えが増し、最終的にちょうどいい腹持ちになるのがよかったです。
 また、肉厚パプリカのジュワッと甘い汁気といい、白身のプリプリした食感といい、目先の変わる添え物のおかげで飽きが防げてるのがナイスでした。
 ミモザのふんわり柔らかいような、それでいてホコホコしているような不思議な舌触りもチャーハンの口当たりをフワッと優しい物にしていますし、普通のチャーハンとはまた違った味なのが面白い一皿です。


 今回のチャーハンも、第一弾の物と同じく卵をうまい具合に活かした(しかも今回は、卵黄もちゃんと料理に使ってます)、クリスマスらしい一皿でした。
 家で食べるのはもちろん、冷めてもおいしいので、お弁当にして持っていてもよさ気です。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『クッキングパパ』の“あさり丼”を再現!

 先日、近所に元・五ツ星レストランでカレーを作っていたというシェフがいるという触れ込みで本格カレー店がオープンしたのですが、その割にはカレーラーメンがメニューにあるらしい事を聞き、フリーダム過ぎて信じるべきか否か迷っています。
 一応、「格式高いレストランで思うような料理を作れないシェフが、全てを投げうって独立し、自由な発想のカレーを作る為にお店を出したのかもしれない」という勝手な脳内ストーリーを作って納得しようとしているのですが、やはりカツカレーやカレーうどんならまだしもカレーラーメンは地雷度が高いように感じ、結局一度も行けずにいます…。

 どうも、カレーショップ亜橋のチーズナンの虜になっている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて上田守君が調理師専門学校へ入学した夜に荒岩主任から習って作った“あさり丼”です!
あさり丼図
 今では<丼のひとみ>を順風満帆に営業している守君ですが、その昔は何かと波乱ぶくみで、お店どころか調理師の資格が取れるのかどうかも危うい時もありました。
 その内の一つの出来事が、調理師専門学校入学直後にあった髪の毛事件!
 荒岩主任と同じアパートのおばあちゃんから料理の楽しさを教えられたのをきっかけに、料理人になる夢を描いた守君は、その後一念奮起して調理師専門学校の入学試験を受け、見事合格します。
 大喜びした守君は、入学式当日に意気揚々として調理師専門学校の門をくぐるのですが、何故か受付で呼び止められ、別室へ行かされます。
 何が何だか分からないながらも、一応素直に別室に入った守君ですが、そこには長髪で見るからに悪そうな男性ばかりがズラリと勢ぞろいで、「変な奴ばっかりだ…」と急速に不安になっていきます(ロッカー風、チンピラ風、バンドマン風など多種多様でしたが、一人だけ地味な浪人風だった守君は思いっきり浮いており、気の毒でした;)。

 どうしてこれらの面々だけ別室に呼ばれたかというと、見るからにやり手そうな女性校長・伊藤先生曰く「ここは学校だけど、もうすでにプロの世界は始まってるの!学校はたった一年間だし、明日からすぐにでも本格的に料理を習って作る事になるのよ」「調理師を目指すなら、ツメ・髪の毛など身の回りをきっちりするのは最低限の常識です!!」という理由で、無造作に長く伸ばした髪&清潔感がない生徒に髪や身だしなみをきっちりして欲しかったからだそうで、明日までに髪をスパッと切ってこないと、教室には入れないと宣言します。
 当然、その場にいた全員が戸惑い、中でもロッカー風の青年は「おうおう、冗談じゃねえぜ!髪は俺の命だぜ!髪切るくらいならやめるぜ、俺は!」と威勢よく反発するのですが、伊藤先生はあっさり「ハイッ、やめなさいっ!それぐらいの事でやめる人はどんどんやめなさい(´∀`)!」とニコニコしながら返し、怒ったロッカー青年は「ケッ、やめたやめた、俺は帰るぜ!」と帰ってしまいます。
 けれども、伊藤先生は全く意に介さず「ハイ、さよならグッバ~イ」と茶目っ気たっぷりに見送り、残った守君達に対して「あなた達も本気で調理師目指すんなら、髪の毛なんかにこだわらずにスパッと切ってらっしゃい!」と念押ししていました。

 それにしても、真剣なシーンのはずなのに、伊藤先生の少女のようにきらきらした瞳と厳しさの中にある優しさが魅力的であまり深刻さが感じられず、正直このくだりを読むと守君の方より伊藤先生ばかり目がいってしまいます(後々再登場しますが、その時もこのキャラは健在^^;)。
 この先生には、チャーミングとかコケティッシュといった前時代的な誉め言葉がぴったりで、学校の先生はまさに天職だったろうな~と読むたびに思います。
子どもっぽく怒って帰るロッカー君に対して、あくまでチャーミングに返答する校長先生;生徒達の前途を思っての言葉ですが、守君は悩みます
 実を言いますと、守君は髪の毛にこだわりがあるタイプで出来る事なら切りたくないという願望を持っていたのですが(ちょっと意外でした←失礼;)、かといって切らなければせっかく掴みかけた夢が台無しになるというのもあり、どうするべきか悩みます。
 そんな時、潮干狩りで採ってきたあさりのおすそ分けにやって来た荒岩主任が、「簡単だから作り方を教えてあげよう。うまいぞ!」と言って教えてくれたレシピが、“あさり丼”です!
 作り方はかなり簡単で、合わせ出汁・日本酒・みりん・醤油・しょうがの入った出汁であさりに火を通し、三つ葉入りの溶き卵でとじてご飯に乗せたら出来上がりです。
 荒岩主任が言うには、あさりバターやボンゴレに匹敵するほど美味しいとの事で、すぐに出来て栄養満点だとお勧めしていました。

 この一件以来、荒岩主任に感謝と尊敬の念を抱いている守君は早速“あさり丼”を夕食に作ろうとするのですが、あさりを洗っている時髪の毛が一本抜け落ち、危うく料理を台無しにしてしまう所だったのを見て「やっぱり、切らないとダメだ」と覚悟が決まり、一緒に暮らしている恋人のひとみさんにばっさり切ってもらいます。
 当管理人自身、髪型を変えるのは結構抵抗があるタイプなので、勇気を出せた守君は偉い!と感心したのを覚えています(最近では、髪の毛は切らずにしっかり結んで帽子をかぶる、ピンで止める等すれば見逃してくれる所が多いようですが、やはりもしもの時を考えたら切った方が安全そうです)。
髪にこだわるタイプだった守君でしたが、見事に思い切り髪をばっさり切りました!
 そして翌日、きっちり校門前でチェックの為に立っていた伊藤先生から「入ってよろしい!」とOKをもらった守君はいそいそと教室に入るのですが、何とそこには昨日「やめてやる!」と豪語してたロッカー青年の姿が!
 どうやらあの後、何だかんだ言いつつも結局料理の道を諦め切れなかったロッカー青年は「まあ、この際しょうがないぜ!」と吹っ切れたようで、守君同様すっきりした頭になっていました(ただ、髪は切りつつもファッションは断固譲らないあたりが最後のプライドを感じさせます;)。
 他にも、昨日居合わせた長髪メンバーの四人中二人は髪を切って教室に来ており、それを見た守君は嬉しい気持ちになりながら席に着き、短いようで密度の濃い学校生活をスタートするのでした。
結局、ほとんどの志望生が残る事になり、めでたくみんなで入学していました
 新鮮なあさりを手頃な値段で手に入れられた為、前々から気になっていたこのレシピを再現する事にしました。
 作中のレシピどおり、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、丼つゆ作り。昆布とカツオ節を煮出して漉した濃い目の出汁に、みりん、日本酒、醤油で「そばつゆにしては、ちょっと薄いかな?」と物足りないくらいに味付けします。
 その間、塩水に浸けて砂抜きしておいたあさりの殻と殻をこすり合わせるようにしてよく洗い、表面についているぬめりをしっかり洗い流します。
あさり丼1
あさり丼2
あさり丼3
 次は、火入れ作業。
 丼用の小鍋(又は小さめのフライパン)へ先程の丼つゆ、あさり、千切りにしたしょうがを入れ、殻が開くまで強火で熱します。
 この時、傍にいつでも加えられるよう刻んだ三つ葉入りの溶き卵を用意しておきます。
 ※そのまま火を通してもいいですが、フタをして加熱した方がすぐにあさりの口が開きます。
あさり丼4
あさり丼5
あさり丼6
 やがて、あさりの口が一つ残らず開いてきたら(最後まで口が開かない物は死んでしばらく経っている可能性が高いので、取り除きます)、三つ葉入り溶き卵を流し込んで素早くフタをします。
 ※フタをして二十五~三十秒程経ったらフタを開け、ふんわりしていたら火からおろすのがベストです。火を通す時間が短く蒸らし時間が長いと、逆に卵の固まり具合が安定しない事が多いので要注意です。
あさり丼7
あさり丼8
 卵が半熟状に固まっているのを確認したら火からおろし、熱々の炊きたてご飯をよそった丼につゆごと移せば“あさり丼”の完成です!
あさり丼9
 三つ葉の鮮やかな緑色と、卵のくっきりした黄色の対比が非常にきれいで、食べる前から「これなら間違いない!」と直感させられます。
 あさりから漂う磯の香りが、食欲をそそります。
 殻ごと卵とじにしたので若干食べにくそうですが、味の方は期待が持てそうです。
あさり丼10
 それでは、殻からあさりをほじほじして取り出し、いざ実食!
 いただきま~す!
あさり丼11


 さて、味はと言いますと…あさりの旨さが活きた、磯の香りが嬉しい丼!炊き込むのとはまた違った良さがあります。
 あさりからにじみ出た豊潤な潮の旨味と、塩気の効いたエキスがプルプルの半熟卵にしっとりとなじみ、食べ進めるごとに奥深さが増していくのが素晴らしいです(不思議な事に、「やや濃いめの海鮮茶碗蒸し」と言いたくなるような優しく柔らかい味の煮卵に仕上がっていました)。
 見た目通りあっさり上品な薄口醤油味が特徴的な一品で、カツオ節・昆布・あさりから出た出汁が幾重にも重なって舌に響いて来る為、シンプルながらも癖になる味わいです。
 噛んだ途端に潮騒を連想してしまう程濃い旨さの汁気が噴き出すあさりも勿論美味しいのですが、どちらかというとこれはあさりの出汁をギュッと濃縮した丼つゆが染みたご飯の方が影の主役という感じで、一言で例えるなら「あさり入りの贅沢玉子丼」というイメージでした。
 三つ葉のシャキシャキ感と爽やかな香り、そしてしょうがのすっきりキレのある風味が後口を程よく引き締めているのがまたいい感じで、庶民派料理であるはずの丼がまるで料亭に出てくるような洗練された味わいに変身していたのがよかったです。
 予想通り、殻がある分少し食べにくい所がネックでしたが;、あさりの身が最高の煮え加減の内に丼にする為には殻ごと火を通すのが一番だったんだろうなと作っていて感じたので、これは仕方がない事だと思いました。


 ご飯に乗せるのは勿論、そばの上に乗せたり、そのままお皿に移して食べたりしても美味しいんじゃないかな~と感じました。
 あさりの味噌汁がお好きな方になら、間違いなく気に入って頂けそうです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『セイシュンの食卓』の“ツナミルクスパゲティ”を再現!

 当管理人は昔から体温が高く(36.5度くらいで平熱)、そのせいか冬になっても熱がりであまり厚着をしない方です。
 そのせいか、小学校から現在に至るまで知人から「ホッカイロだ~」「冷え性だから羨ましい~」と手を握られる事が多く、内心複雑です;。

 どうも、その代わり夏は地獄でクーラーがないと熱中症・あせも・皮膚炎に悩まされる管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『セイシュンの食卓』にて大友君の友達が夕食に作ろうとしていた“ツナミルクスパゲティ”です!
ツナミルクスパゲティ図
 今日ご紹介するエピソードは、調子のいい学生・大友君と、その友達のお話。
 腐れ縁が長く、そのせいかお互い頻繁に部屋を行き来している様子のお二人ですが、ある日友達がアパートに帰ってくると、見覚えのない猫が一匹部屋に入っているのを見て驚きます。
 「何だ、その猫?」と聞くと、大友君は「かわいいだろ、お前んちの前に捨てられてたんだ」と微妙に応えになっていない返答をし、友達を「いや、そんなのここじゃ飼えないぜ」と少しイラッとさせていました;。
 こういう、人の話を全く聞かずマイペースに振る舞うのに何故か憎めない人はどこにでも一人はいるので(当管理人も、そういう友人を瞬時に数名思い出しまry)、この友達が他人に見えません;。
 それにしても、明らかに嫌そうな素振りを見せられたというのに、「そんな事言うなよ~」と明るく笑って返せる大友君の図々しさ度胸は凄いと思います;。
大友君とその友だちは、合鍵を渡し合うほど仲がいいそうです
 どうやら大友君のこういう言動は普段かららしく、友達も一旦は諦めて夕食作りにとりかかるのですが、冷蔵庫に入れておいた牛乳と、棚に入れていたツナ缶がなく困惑します。
 「まさか…」と思いつつ大友君に聞いてみると、「あ、ゴメンこいつにやっちゃったんだ」「な、何か腹すかせてるみたいだったから」と言われ、さすがの友達も「てめーっ、これは俺の夕食の材料だったんだぞ!」と激怒します。
 大友君はともかく、猫もまとめて詰め寄るのは大人気ない気もしますが、お腹がすいて帰ってきたのに勝手に材料を使われたら確かに怒るのも仕方がないように思います;。
 ただ、この時猫も人間の言葉が分からないながらも「ニャ…」と戸惑っている姿が微妙にかわいく、猫好きの当管理人だったらそれでも許しちゃうだろうな~と苦笑しました。

 今回作ってみるのは、もし材料が揃っていたら友達が作ろうと考えていたオリジナル料理・“ツナミルクスパゲティ”!
 作り方は期待を裏切らない簡単さで、水と牛乳を入れて沸騰した鍋へ玉ねぎと折ったスパゲティを投入し、最後にツナ缶、塩、こしょうを入れたら出来上がりです。
 たけだみりこ先生曰く「スパゲティの茹で汁で程よいとろみがつきます」「牛乳の代わりにトマトジュースや野菜ジュースでも可」だそうで、物足りない時は野菜を足して作っても美味しいとの事でした。
 実を言いますと、スパゲティの茹で汁を応用して作るメニューはたけだみりこ先生の十八番で、前々から色んなレシピを試していますがどれも外れた試しがない為、これも美味しいんだろうな~と初見時から確信を持っている一品です(´Д`*)。
猫が牛乳もツナも食べてしまったと聞き、激怒する大友君の友達
 その後、これ以上猫相手に怒っても仕方がないと思ったのか、友達は「ったく、人間だったらタダじゃおかないところだぞ!」と言って不承不承許すのですが、尚も猫は不思議そうな顔をして友達と大友君を見比べます。
 それもそのはず、何と本当に材料を食べてしまったのは大友君の方で、傍にいた猫はとっさに罪を被せられたに過ぎなかったからです;。
 さすがに大友君も申し訳ないと思ったのか、勘付いて自分をじっと見つめてくる猫に小声で「ゴメンナ…;」と謝っていました(これが『動物のお医者さん』のミケだったら鋭い一発がおみまいさそうですが、どうやらこの猫は気が弱かったようで黙ってました。不憫…orz)。
 これだけだったら後味が悪いお話ですが、結局この事を負い目に思った大友君によってこの猫は引き取られ、後日安い猫缶ばかり食べさせる大友君が出かけた隙に猫缶とツナ缶を入れ替えて食事させるなど、猫の方もきっちりやり返している為、何となくほっとしました(可愛い猫もいいですが、強くたくましく生きる猫も好きです^^;)。
何と、猫は罪を押し付けられていただけでした;。気の毒に…
 安上がりな割には美味しそうだったので、前々から気になっていました。
 ちゃんと分量つきのレシピもあるので、なるべく忠実に作ってみようと思います!

 
 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、煮込み作業。鍋に牛乳と水を入れて火にかけ、沸騰してきたら玉ねぎの薄切り、軸を取ってほぐしたしめじを入れて煮込みます。
 ※当管理人の場合、完成図通りの絵になるようしめじだけプラスしましたが、しいたけ・エリンギ・じゃがいも・にんじん・ピーマンを足してもナイスです。
ツナミルクスパゲティ1
ツナミルクスパゲティ2
 野菜類に火が通ってきたら、手で半分に折ったスパゲティを加えて、さらに煮ます。
 やがてスパゲティがアルデンテになってきたら、軽く油をきったツナ缶を投入して混ぜ合わせ、味見をしながら塩とこしょうで塩加減を整えます。
ツナミルクスパゲティ3
ツナミルクスパゲティ4
ツナミルクスパゲティ5
 ちょうどいい味になったら火を止め、底の深い器にそのままスープごとスパゲティを移し、仕上げに刻んだパセリを飾り付ければ“ツナミルクスパゲティ”の完成です!
ツナミルクスパゲティ6
 パッと見ではクリーム味のスープスパゲティみたいな感じで、言われなければ茹で汁で作ったスープにはとても分かりません。
 また、スパゲティの方も白いスープに隠れている為折ったスパゲティには見えず、そのせいか食べようとかき混ぜた途端、わかっていはいても「ん?」と戸惑う事必至です;。
 シンプルすぎる材料なのでどういう味になったかちょっぴり心配ですが、実際に食べて確かめて見ようと思います。
ツナミルクスパゲティ7
 それでは、麺が延びない内にいざ実食!
 いただきます!
ツナミルクスパゲティ8


 さて、味の感想はと言いますと…出汁を一切入れていないのが信じられない程美味し!ツナがいい仕事をしている一品です。
 スープを一口啜ると、まるで生クリームを入れたかのようにまったりした口当たりと乳製品特有の脂分を感じさせられる味わいで、ツナから出たあっさり風味の出汁、玉ネギの優しい甘味、しめじの旨味エキスがいい具合に効いているのにびっくりしました。
 スパゲティを入れてそのまま茹でたせいか、クラムチャウダーみたいに一からルーを作ってとろみをつけたスープに仕上がっているのが特徴的で、例えるとするなら「ヌードル入りクリーミーツナチャウダー」というイメージです。
 元が牛乳な分、ホワイトシチューやチャウダーよりもさっぱりして胃にもたれない為食べやすく、それでいて結構濃いコクが楽しめました。
 今回はしめじだけプラスして作りましたが、もっと具を増やして煮込んだら牛乳だけがベースのスープだとは信じられない程豪華な出来栄えになりそうです。
 スパゲティは、半分の長さにはしたもののお箸ならそこまで食べにくいという事はなく、パスタというよりはちょっと太めでツルツル度アップなラーメンの麺という感じで食べられました(その為、「イタリアン牛乳ラーメン」という別名も思い付いた程です)。
 太めのスパゲティならちゃんぽん風、中間のスパゲティなら中太中華麺風、細めのスパゲティならそうめん風という印象で、甘塩味のちょっととろみのあるスープが程よく絡んで意外に相性抜群でした。


 「そこまでお腹はすいてないけど、軽く何か食べたい…」という時にうってつけな一品です。
 簡単にすぐ出来る割には手の込んだ感じに仕上がるので、おすすめです。

●出典)『セイシュンの食卓(4)感涙編』 たけだみりこと東京ブリタニアン/角川書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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