『たけだみりこの極楽ゴハン』の“グリーンコロッケ&ピンクバター”を再現!

 五月の季語に「更衣」という言葉がありますが、先人が実感していた通り、この時期になると服をしまったり出したりする機会が非常に多くなるため、感慨深くなります。
 ただ、去年とは違い今年は年齢に合わない服を処分する事もしばしばあり、「この服はまだセーフかな?」と考え込む時間がある分、例年よりも服の整理に時間がかかっています;。

 どうも、近頃服を選ぶ基準が「五年後に着ても引かれないかどうか」になってきている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『たけだみりこの極楽ゴハン』にてかまどの神様がある奥さんに教えた“グリーンコロッケ&ピンクバター”です!
グリーンコロッケ図ピンクバター図
 今回ご紹介するのは、夫一人妻一人息子一人の、ごく普通の一家のお話。
 五月に入って新緑が芽吹き、花が次々と開いていくのにウキウキした奥さんは、休日で家にいるご主人や息子・マサヒコさんに「ちょっと外に出てきたらぁ、いい天気よ~」と呼びかけるのですが、二人揃って拒否されてしまいます。
 というのも、ご主人は期待していた課長昇進を逃して意気消沈、マサヒコさんは大学受験に失敗し浪人生活に突入してものすごく落ち込み、季節を愛でるどころではなかった為。
 しかし、奥さんは二人の失敗を全くと言っていい程気にしてない様子で、「もう、二人とも暗いわねぇ。課長昇進や大学受験に失敗したからって何よー」とおおらかに構えていました;。
 大抵、こういう場合は本人以上に自分が沈んで余計暗い空気になるタイプと、すぐに気持ちを切り替えて「次、次!」と明るく元気付けようとするタイプの二種類に分かれると思うのですが、どうやら奥さんは後者の典型的な例だったらしく、読んでいてほっとしたのを覚えています。
 とはいえ、当の二人がのってこないのでは何ともしようがないので奥さんはため息をつき、「もったいないわあ、こんないい季節をあたし一人で楽しんでるなんて。この清々しい緑に触れれば二人ともきっと元気になると思うんだけど」と考え込んでしまいます。
今回の相談者は、昇進に失敗した夫と大学受験に落ちた息子を持つ奥さん
 すると、そんな奥さんの悩みを察知してかまどの神様が空から鍋に乗ってやって来(←当管理人なら悲鳴を上げてパニックになる所ですが、奥さんは知り合いだったみたいで普通に応対してました;)、「わしにいい考えがあるぞよ」「この清々しい緑そのものを食べさせるのじゃよ、どうじゃ」とアドバイスします。
 こうして、かまどの神様が奥さんに緑や花の息吹を感じさせる料理としてレシピを教えたのが、“グリーンコロッケ&ピンクバター”です!
 作り方は両方ともお手軽で、“グリーンコロッケ”はフードプロセッサーで粉々にしたグリーンピース・ニラ・パセリ・玉ネギ・にんにくへ卵・カレー粉・塩・こしょう・重曹を混ぜて丸め、白ごまをまぶして揚げるだけ、“ピンクバター”は刻んだむきエビ・塩・こしょう・ジンジャーパウダー・ナツメグを混ぜて弱火でバターと一緒に炒め、冷蔵庫で冷やし固めるだけで出来上がりです。
 かまどの神様が言うには、「茶色の表面と中の鮮やかな緑のコントラストが印象的な、生の豆が出回る初夏のお楽しみコロッケじゃ」「パンに乗せるだけで立派な食事になってしまう、ほんのりピンクの乙なバター」との事で、前者はケチャップとタバスコを混ぜたソース、後者はタバスコをそのままつけて食べても美味しいと書かれていました。
 見た目の色鮮やかさだけではなく、食材で季節感まで感じさせる所に、初見時はかなり感心したのを覚えています。
かまどの神様は、新緑を連想させるものを食べさせたらどうかとアドバイス!
 その後、奥さんはお昼になって起きてきたご主人とマサヒコさんに“グリーンコロッケ&ピンクバター”を出して様子を見るんですが、“グリーンコロッケ”を割ったご主人は「おわっ、中が緑だ!…なんて鮮やかな緑なんだ」と感嘆、“ピンクバター”を見たマサヒコさんは「うわっ、こっちのバターはピンクだぜ!」と驚きます。
 おかげで気分が和んだ二人は、新緑の季節になった事をしみじみと実感し、最終的には「我々も、いつまでもクヨクヨしてちゃいかんなあマサヒコ」「うん、何かオレこの昼飯見てたら元気が出てきたよ」と笑い合うにまで回復しており、奥さんも涙ぐみながら「よかった、よかった」と喜んでいました。
 …と、ここまでだったら「いい話だなー( ;∀;) 」で終わるんですが、物語はさらに一年後、すっかり緊張感がなくなった二人が「今年もダメだったが、焦ってもしょうがないよな、昇進なんて」「うん、何かオレもこの昼飯見てたら大学なんてどうでもよくなってきたよ」と話すシーンまで挿入されており、ずっこけました;。
 なお、かまどの神様はこの時「ワシャ知らん」と無責任な事を言いながら空を飛び回っており、改めて「神様って勝手だな~;」と感じたエピソードでした。
色鮮やかなピンクや緑色に触れ、「もう新緑の季節か…」と明るくなりますが…今度はかえって気がゆるみすぎてしまい、すっかり腑抜けた状態になっていました;
 さやに入った生のグリーンピースが格安で売られているのを発見し、再現する事を決意しました。
 グリーンピースをコロッケ風にするとどういう感じになるのか、早速作って確かめてみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、“グリーンコロッケ”作り。グリーンピース(ない場合は、ソラマメでもOKだそうです)をさやから一つずつ取り出してフードプロセッサーに入れ、細かくなるまでスイッチを入れます。
 細かく砕けだら、ボウルへ移しておきます。
 ※荒すぎても細かすぎても食感が台無しになるので、何度か覗きながらかけた方がいいです。
グリーンコロッケピンクバター‏1
グリーンコロッケピンクバター‏2
 続けて、フードプロセッサーへ大雑把に切ったニラ、玉ネギ、パセリ、にんにくを入れて再度スイッチを入れ、細かくなったら十分に水分を絞ってグリーンピースの入っているボウルへ加えます。
 見た目によらず、結構水気だらけでちょっと絞っただけで緑色の液体がボタボタこぼれますので、ぎゅ~っと思いっきり力を込める事をお勧めします;。
グリーンコロッケピンクバター‏3
グリーンコロッケピンクバター‏4
グリーンコロッケピンクバター‏5
 このボウルへ、溶き卵、カレー粉、塩、こしょう、重曹を投入してざっくり混ぜ合わせ、直径三センチくらいの円盤状に丸めて両面に白ごまをまぶします(空気を抜かないと破裂しますので、要注意です)。
 このタネを中温に熱した油で揚げ、両面が茶色になってぷ~っと膨らんだ所でキッチンペーパーに取り上げたら、準備完了です!
グリーンコロッケピンクバター‏6
グリーンコロッケピンクバター‏8
グリーンコロッケピンクバター‏9
 次は、“ピンクバター”作り。
 生のむきエビから背ワタを取り除いて包丁で細かく切り刻み、ボウルに入れて塩、こしょう、ジンジャーパウダー、ナツメグパウダーをふりかけ、木べらでよく練り合わせます。
グリーンコロッケピンクバター‏10
グリーンコロッケピンクバター‏11
グリーンコロッケピンクバター‏12
 このむきエビミンチを、バターを極々弱火で溶かしておいたフライパンへ加え、そのまま混ぜ合わせながら弱火でじっくりゆっくり炒めます。
 やがて、むきエビに火が通ってきたら小さなココット型へそれぞれ注ぎ、冷めたら冷蔵庫に入れて自然に冷やし固めます(たけだみりこ先生曰く、ラップをして冷蔵保存したら約四~五日は保存できるそうです)。
 これで、“ピンクバター”も用意万端です。
グリーンコロッケピンクバター‏13
グリーンコロッケピンクバター‏14
グリーンコロッケピンクバター‏15
 紙を敷いたお皿へコロッケを盛り付け、固まったバターを薄切りしたフランスパンに塗ってお皿に並べれば“グリーンコロッケ&ピンクバター”の完成です!
グリーンコロッケピンクバター‏16
 “ピンクバター”は想像していたよりもピンクっぽさがそこまでなくて落ち込みましたが“グリーンコロッケ”は絵に描かれていた通りの美しい緑色で、ほっとしました。
 両方ともだいぶ前から「本当はどんな味がするんだろう…」とワクワクしていた一品なので、実際に食べるのがすごく楽しみです。


 それでは、いざ実食!
 一品目は、“グリーンコロッケ”。
 いただきますっ!
グリーンコロッケピンクバター‏17
 さて、味はと言いますと…初夏らしい一品で旨し!ご飯よりパンやビールに合うお味です!
グリーンコロッケピンクバター‏18
 油で揚げる事によってザクザクプチプチッと小気味良い食感になったゴマと、豆が持つ油分によってねっとりホクホクした舌触りに仕上がったグリーンピースが、ぴったり合っています。
 パセリが苦手なので当初は躊躇していたんですが、ペーストになっている為あのモサモサ感がきれいに消えていますし、ニラやにんにくのガツンとくる強い香りのおかげで独特の匂いが抑えられているので、全く気になりませんでした。
 カレーのスパイシーな風味とストレートな辛さが個性的な食材を一つにまとめあげており、後を引かせる出来栄えになっています。
 揚げ物にしては意外な事に、熱々の時よりも冷めた時の方が豆本来の素朴な甘味がさらに活きて美味しく感じた為、お弁当向きかもしれません。
 ほっくりした口当たりはどことなく本物のコロッケに似てなくもないですが、それよりはしっとりしててさっぱり食べやすいのが印象的でした。


 二品目は、“ピンクバター”をぬったフランスパン!
 いっただっきま~す。
グリーンコロッケピンクバター‏19
 さて、味はと言いますと…見た目通り優しい味わいで美味し!エビのプリンとした食感とフランスパンが抜群の相性です!
グリーンコロッケピンクバター‏20
 むきエビを使ったせいか、ブラックタイガー系のブルブルしてしっかりした弾力はなく、どちらかと言うと甘エビみたいな透明感のあるプリプリ感が特徴的で、シンプル塩味なのがエビの甘味を効果的に引き出しています。
 火を通していく過程でエビからにじみ出た旨味エキスがバターへまんべんなく溶けこんでなじんでおり、そのおかげでただのバターよりも数倍濃厚さとコクが増していました(一回溶かして固めた為少しざらついた舌触りになっていますが、舌の上でサッととろける口溶けは変わっていないのでそこまで気になりません)。
 ジンジャーパウダーのすっきり清々しい香りと、ナツメグの甘やかで刺激的な風味がわずかに漂う為、味に奥行きが生まれているのがよかったです。
 フランスパンのパリパリッと程よく砕ける硬い耳と、エビの柔らかい身の取り合わせが絶妙な一品でした。


 両方ともフランスパンとすごく合っていて、食が進むことこの上なしでした(^^)。
 “グリーンコロッケ”はビールに、“ピンクバター”は白ワインに合うので、朝食にはもちろん、おつまみとしても優秀な料理です。

●出典)『たけだみりこの極楽ゴハン』 たけだみりこ/竹書房
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『花のズボラ飯』の“花さん流カレー鍋うどん”を再現!

 ちょっと前までカレーはインドカレー派だったんですが、最近美味しいスリランカカレーのお店を見つけてからは、すっかりそちら派になっています。
 かなり辛口で口がヒリヒリするんですが、少し経つと爽快感だけ残して辛さは跡形もなく消えますし、何より太るどころか逆に体の老廃物をすっきり洗い流してくれるような健康的なカレーなので、今では一ヶ月に一度は必ず食べています。

 どうも、レジで精算する時に厨房の奥からこちらを見て軽く会釈する店長らしき男性に恐縮している管理人・あんこです。 


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんがある冬の日にありあわせの材料で作った“花さん流カレー鍋うどん”です!
花さん流カレー鍋うどん図
 年が明けて少し経ったある寒い日の午後、花さんはいつもの如く「作るのめんどくさいけど、お腹すいたモード」に突入します。
 実はその直前、花さんは窓拭き掃除をしていたのですが、外に出た時お隣に住むヒッピー風カップルの部屋からカレーの匂いが漂ってきて胃袋がノックアウトされたのもあり、急激にカレーが食べたくなります。
 確かに、空腹時に嗅ぐカレーの匂いには眩暈がする程魅惑的ですので、気持ちはよ~く分かります;
 しかし、家に今ご飯がないのを思い出した花さんはどうしたものかと悩み、その結果「もしもし、隣の駒沢ですが、ヒッピーカレーひとつ出前お願いできますか。あ、はい、大盛りで…」とエア・出前注文の電話をかけるまでに意識が朦朧としまってました;(←お隣さんに聞こえたらえらい事になりそうなので、アパートの壁が薄くないことを祈るばかりorz)。
 結局、我に返って余計虚しくなった花さんは「いいなぁ~っ!!カレーの匂いって暴力的に腹減らす!!」「食べたい食べたい食べたい、カレー食べたい」とソファーの上で暴れ回り、何とか家にある物だけでそれらしいものを作れないかどうか、冷蔵庫を覗きに行っていました(^^;)。
 それにしても、一人の成人女性をここまで狂わせるカレーを作れるとは…お隣さん恐るべし!
 ※ヒッピー&カレーの組み合わせで真っ先に思い出すのは、『孤独のグルメ』第十話に出てくる自然食料理店の「うへーっ」なカレー;。もしかしたら、原作者の久住昌之先生が遊び心で少し繋がりを持たせたのかもしれません。
お隣のヒッピー風のカップルが作るカレーの匂いに、すっかりノックダウンされた花さん
 その後、花さんは冷蔵庫から気まぐれで買い置きしていたうどんを発見して「カレーうどん!いいじゃん、いいじゃん」と一気にテンションが上がるのですが、具になりそうな物は舞茸・しめじ・春菊・油揚げ・豚バラ肉など、どちらかというと鍋にぴったりな材料しか見つからず、「揃いも揃ってコンソメスープって連中じゃないな」と落胆します(←タイミング悪く麺つゆがちょっとしかなかった為、コンソメで味を調えようと考えていた矢先の事でした;)。
 が、ズボラ料理に関しては天才的な勘を発揮する花さんは、「いっそ和風のカレー鍋っぽく味付けして、最初からシメのうどんを入れたらいい」という名案を思い付き、「やっぱアタシ天才!」と興奮していました。
 正直、カレーうどんを作る時に麺つゆがないとイマイチ味が決まりにくいので困るんですが(醤油やみりんで似たような味を作れない事もないんですが、味の調節作業が地味に面倒;)、この作り方なら少ない調味料で大雑把に作っても大量の野菜の出汁によってそれなりにいける味になりますので、感心しました。
材料が鍋にぴったりなものばかりで挫折しかけるも、カレー鍋うどんにすればいいと閃きます
 こうして、花さんが限られた材料をうまく活用してちゃちゃっと作りあげたのが、“花さん流カレー鍋うどん”です!
 作り方は適当かつ簡単で、昆布と鰹の出汁・豚バラ肉・舞茸・しめじ・春菊・油揚げ・ミックスベジタブルを鍋に入れてグツグツ煮込み、全体に火が通ったらカレールーと麺つゆ少しを加えて味を調え、うどんを投入して煮たら出来上がりです。
 花さん曰く、「正しいカレーうどんってたぶん片栗粉入れたりするんだろうけど、そんなのありませんよーだ!いいの鍋だもん、カルダモン」だそうで、とろみは一切つけないのが花さん流だとの事でした。
 なお、花さんはミックスベジタブルを入れる時少し後ろめたかったのか、「鍋だもん!これでタブーも無事通過!」と言っていますが、個人的に「カレーうどんならともかく、鍋にミックスベジタブルを入れる方がハードル高いような…」と感じた為、複雑な気持ちになりました;。
カレーうどんは通常片栗粉でとろみをつけますが、花さんは今回入れてませんでした
 調理後、よほど美味しかったのか花さんは「…やっぱうま!代官山に店開けるわアタシ!!」「やっだ~ミクベジ、山のきのこ達と油揚げオヤジと、すっかり仲良くしてるし!!」と自画自賛しながら“花さん流カレー鍋うどん”をすすり、服に汁を飛ばしても「家だからすぐ洗えるもん!」と上機嫌で大笑いするのですが、声が大きすぎてお隣さんに筒抜けになっており、「隣…誰か来てるのかな」「カレー持ってってあげよっか」とヒッピー風カップルから気を使われていました;。
 ともあれ、思いがけずヒッピーカレー大盛りひとつを食べられる事になりそうな花さんが羨ましくなったエピソードでした。
あまりの美味しさにハイになった花さんは、お隣さんから「誰か来てる?」という疑惑をもたれてました;
 早くも真夏のような暑さになってバテている為、気分を一新するべく再現する事にしました。
 カレールーを使うカレーうどんは初めてですが、今回も早速張り切って作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、お鍋のおつゆ作り。お鍋に水と昆布を入れて一時間放置し、昆布が水分を吸って戻ってきたら火にかけ、出汁を取ります。
 その間、春菊、舞茸、しめじ、油揚げ、豚バラ肉を食べやすい大きさに切りそろえておきます(きのこ類は軸を取る時以外は包丁を使わず、後は手でほぐすだけに留めた方が食感がいいです)。
花さん流カレー鍋うどん1
花さん流カレー鍋うどん2
 お鍋から昆布を取り出しだら鰹出汁の素を投入し、続けて先程用意した春菊、舞茸、しめじ、油揚げ、豚バラ肉、ミックスベジタブルを投入し、醤油とお酒で味付けします。
 ※この時、味が少々薄めでも後々カレールーを入れてちょうどよくなりますので、そこまで塩分を強めにしないことをお勧めします。
花さん流カレー鍋うどん3
花さん流カレー鍋うどん4
花さん流カレー鍋うどん5
 お鍋が沸騰してきたら一旦火を止めてカレールーを加えて混ぜ、麺つゆをちょっぴり入れて味を最終調整しつつ煮込みます。
 その際、カレールーは気持ち少な目にし、とろみがしっかりつくくらい入れ過ぎないよう注意します。
花さん流カレー鍋うどん6
花さん流カレー鍋うどん7
花さん流カレー鍋うどん8
 お鍋にうどんを投入して煮立てたら火を消し、そのまま深みのある器に汁ごと盛り付ければ“花さん流カレー鍋うどん”の完成です!
花さん流カレー鍋うどん9
 カレーうどんはどうしても茶色一色になりがちなので地味な印象を持っていましたが、ミックスベジタブルのおかげでカラフルになっている為、彩りは今までの中で一、二を争うほどいいです。
 野菜が豊富に入っているせいか複雑な香りで、空っぽの胃袋をストレートに刺激されました;。
 普通のカレーうどんとどんな風に違うのか、食べて確認しようと思います。
花さん流カレー鍋うどん10
 それでは、麺がのびない内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
花さん流カレー鍋うどん11


 さて、味はと言いますと…どことなく懐かしい和風カレー味で旨し!代官山は無理でも、十分店は開けると思います!
代官山に店を開けるとまで豪語させたカレーうどん;
 様々な野菜や豚バラ肉から出た深みのあるエキスがおつゆへまんべんなく溶け込み、シコシコのうどんに染みているのが美味で、とてもあれだけの手順で作ったとは思えない程の完成度に達しています。
 隠し味として入れた麺つゆによってピリッとした中に優しい甘辛さが活きた味付けで、油揚げから出た出汁が何とも言えないコクをプラスしていました。
 片栗粉を入れていないのでとろみはそこまでありませんが、カレールーのおかげでほんのりトロトロした口当たりになっており、逆に後味が軽い感じで食べやすくなっていたのがよかったです。
 中でも地味にいい仕事をしていたのが舞茸と春菊で、舞茸は弾力と歯切れの良さを兼ね備えたシャキシャキザクッとした食感、春菊は野草を思わせる濃い香りとほろ苦さが和風カレーの旨さを底上げするのに役立てていました(なので、カレーうどんというよりは「具沢山なカレー鍋のシメのうどん」という表現の方がよりしっくりきます)。
 花さんの狙い通り、ミックスベジタブルに含まれるコーンやグリーンピースのプチプチ感や、にんじんの甘味が程よいアクセントになっていますし、即席にしては上出来だと感じました。


 このまま食べても美味しいですが、もっと本格的に具を増やしてカレー鍋にしちゃったり、お餅を入れたりしてもいいんじゃないかな~と思いました。
 心もち汁も飛びにくかったので、不器用な人にもおすすめしたい一品です。

●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
   (月刊エレガンスイブ 2013年5月号 掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『クッキングパパ』の“タイラギのヒモドリア”を再現!

 最近、個人的にすごく注目している新連載があります。
 それは、「モーニング」にて掲載されている『しばたベーカリー』という作品で、どう見ても柴犬にしか見えない主人公・しばたさんが脱サラして息子の小太郎君(←この子も柴犬に激似;)と共に新規開店したしばたベーカリーを切り盛りしていく日常を描いた漫画なんですが、これが妙にツボにはまってて面白いです!
 口癖は「負け犬根性で頑張りますよ」で、息子の小太郎君から「父ちゃん、そんなんだから母ちゃんでてっちゃうんだよ」といわれてしまうくらいちょっと頼りない所があるんですが;、時々反応に困る下ネタ風パン屋ジョーク(?!)を飛ばしつつも、前向きに頑張るしばたさんの姿が何とも愛らしい為、現在応援したい漫画NO1になっています。

 どうも、サラリーマン時代のしばたさんが上司から「ふざけた顔しやがって!」と怒られてるのを見て、「生まれつきそんな顔なんだから、無茶言わんといて~!」と思った管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任の部下・ルリちゃんが昔を懐かしみつつお母さん達に作った“タイラギのヒモドリア”です!
タイラギのヒモドリア図
 ある休日、荒岩主任はいつものように商店街で夕食の買い物をするのですが、伊藤鮮魚店でタイラギを購入している時に偶然ルリちゃんと遭遇します。
 二人とも別の地域に住んでいるので、休みの日に会う事は滅多にないのですが、この日はルリちゃんが商店街方面に住んでいる友達の所へ遊びに来たからたまたま会えたようで、これも何かの縁という事で荒岩主任はルリちゃんにタイラギの剥き方や料理法を教える事にします。
 初登場してからしばらくは、奇想天外な発想の料理(でも、味はとても美味しいという天才っぷりで、ある意味物語後期で料理に覚醒した虹子さんに通じるものがあります;)ばかり作っていたルリちゃんですが、この頃になると創作料理の枠に収まるセンスの高い料理が作れるようになっていた為、手際よく荒岩主任のお手伝いが出来ていました。
偶然、休日にタイラギを購入している荒岩主任に会ったるりちゃん
 この時、ルリちゃんは荒岩主任からタイラギの貝柱で作られた刺身や握り寿司をふるまわれて「たまりませ~ん(´∀`*)」とすっかり幸せ気分になるのですが、食事後に荒岩主任から「このヒモの部分もうまいゾ。バター焼きしたり、刻んでチャーハンやグラタンなんかに入れてもいいし」と言われて余ったヒモを見せられ、唐突にお母さんの事を思い出します。

 実は今から一ヶ月くらい前、ルリちゃんはお母さんと会ってあちこちへ遊びに行っていたんですが、ある洋食レストランで食事をしている時、グラタンを食べているルリちゃんを見たお母さんは昔が懐かしくなったのか、「ルリ子はホ~ントにチーズの香りが好きなんだからー」「思い出すな~、毎日のようにルリ子の為にピザを作ってた頃を…」と言い、当時の話を鮮明に語り出します。

 前回、バイオリンの才能を開花させた弟・まさる君のサポートの為にお母さんが忙しくなった事、それを申し訳なく思ったお母さんは毎回ルリちゃんの大好物であるピザを置いて出かけていた事、最初はよかったものの最終的にピザが苦痛になったルリちゃんはピザを嫌いになった事など、ルリちゃん視点のストーリーを書いたことがあったんですが、今回はお母さん視点で説明されており、なかなか興味深かったです。
 それによると、お母さんは栄養が偏らないよう気を配りながらピザを用意していたようで、時には飽きないようピザの厚さを変えたり、チーズの種類を変更してみたり、上に乗せる食材をバランスよく変化させたりと、かなり心をこめてピザを手作りしていたとの事。
栄養が偏らないように色んな食材を組み合わせたり、生地の厚さを変えたり、チーズを変えたり…
 お母さんが言うには、当時「まさるのバイオリン教室もあってルリ子には寂しい思いをさせたから、イロイロ工夫してね」「夜ひとり、キッチンでね、明日はどんなピザにしようかなーって思いながら仕込むの」「大変だったけど、楽しかったわ。だって、ルリ子の喜ぶ顔が目に見えるようだったもの」という心境だったそうで、まさる君だけでなくルリちゃんにもきちんと愛情をもっていた様子がじんわり伝わってきたのを覚えています。
 結局、ルリちゃんは最後までお母さん達に気を使って「本当はつい最近まで、ピザ嫌いだったよ」と言えてませんでしたが、その話を聞いて少し救われたような表情になっていたので、何もかも暴露する事が一番の解決法という訳ではないのだな~とほろ苦いような、ほっとしたような不思議な気持ちになりました。
 これはあくまで想像にすぎませんが、おそらく弟が生まれてからずっと刷り込まれてきた「お姉ちゃんだから」という意識が頭のどこかにあって、甘えるよりは自分がしっかりした方がやりやすいという真面目な長女気質がより口を重くさせたと推測されますので、同じ長女の身としては複雑な共感を覚えます(←もっとも、当管理人はこんな出来たお姉さんではないですし、長女とは言っても『私立T女子学園』の竹田姉のように要領がいい例外も確かに存在しますが;)。
るりちゃんの喜ぶ顔を想うと、どんなに時間がかかる下ごしらえでも苦にならなかったそうです
 その後、ルリちゃんは荒岩主任からタイラギのヒモを分けてもらって久々に実家へ帰り(←何と、奇遇な事に弟のまさる君も留学先から里帰りしてきていました)、昔を思い出しながら夕食を作ります。
 それが、この“タイラギのヒモドリア”です!
 作り方はそこそこ簡単で、バター・にんにく・玉ネギ・タイラギのヒモ・粉チーズ・白ワイン・ご飯・ホワイトソース・パセリを炒め合わせた物をタイラギの殻(又はグラタン皿)に乗せ、上からさらにホワイトソース・ピザ用チーズ・パセリ・パン粉をかけてオーブンで焼いたら出来上がりです。
 荒岩主任の「グラタンにするといい」というアドバイスをヒントにドリア風へとアレンジした一品で、ルリちゃん曰く「タイラギのヒモはあんまり小さく刻み過ぎない事」がポイントだそうです。
 なお、この“タイラギのヒモドリア”はお母さんだけではなくお父さんやまさる君にも好評で、久方ぶりにルリちゃんは四人そろっての家族団欒を楽しんでいました。

 ちなみに、ルリちゃんは調理中「姉ちゃん手際よくなったな、さては彼氏できたなー」とまさる君からからかわれ、「ブゥーッ、大はずれ」と日頃の礼儀正しい姿からは想像がつかないような茶目っ気のあるやり取りをしたり、お母さんから「ホントにルリ子はチーズの香りが好きね~」と言われても「そうよ、だってママのピザが大好きだったんだも~ん」と屈託なく返したりしています。
 完全にわだかまりのない幸せというものはありませんし、100%不満のない家族関係も存在しないと思いますが、何だかんだあっても明るく笑いあえるひと時が確かに存在するなら、それは十分合格点な「家族」だと感じたエピソードでした。
色んな感情を抱きつつも、結局最後まで「ピザ大好き!」で押し通してました
普段はおしとやかにふるまうるりちゃんですが、家族といる時はいたずらっ子みたいで意外でした
 タイラギの貝柱は食べた事がありますが、ヒモは初めてなので、一体どんな味がするのか気になっていました。
 ちょっと特殊な材料なので、なかなか手に入らないだろうな~と諦めかけていたのですが、何と近所のスーパーで売られているのを奇跡的に見つけた為、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、簡単ホワイトソース作り。やや弱めの中火に熱したフライパンにバターを溶かして小麦粉を投入し、木べらで混ぜ合わせます。
 途中、牛乳を分けて入れながらよ~くかき混ぜ、ちょうどいいとろみがついてきたら塩とこしょうで味をと整え、ボウルに入れて冷まします。
 これで、簡単ホワイトソースは出来上がりです。
 その間、タイラギのヒモは塩もみと水洗いを何回か繰り返しながら丁寧に洗い、ぬめりが完全に取れたらキッチンペーパーでしっかり拭いて適度な大きさに切っておきます(小さすぎると縮み過ぎて硬くなりますので、二~三等分くらいに切ればOKです)。
タイラギのヒモドリア1
タイラギのヒモドリア2
 次は、ホワイトソースライス作り。
 熱してバターを溶かしたフライパンへみじん切りにしたにんにくを炒め、いい香りがしてきたらみじん切りにした玉ネギとタイラギのヒモを加えてさっと炒め合わせます。
 ※タイラギのヒモを入れてからは手早く炒める事を意識した方がいいです。
タイラギのヒモドリア3
タイラギのヒモドリア4
タイラギのヒモドリア5
 タイラギのヒモに火が通りだしたら、粉チーズと白ワインを入れて強火でアルコール分を飛ばし、軽くほぐした冷ご飯を投入してまんべんなく混ぜ合わせます。
 この時、なかなか混ざりにくいのでめげそうになりますが、根気強く混ぜると味が格段に上がるので、ご飯全体がしっとりするまで混ぜた方がいいです。
タイラギのヒモドリア6
タイラギのヒモドリア7
タイラギのヒモドリア8
 そこへ簡単ホワイトソースと細かく刻んだパセリを加えて混ぜ、よくなじんで来たら火を止めます。
 こうして出来上がったホワイトソースライスをタイラギの殻(…は残念ながら手に入らなかった為、グラタン用のお皿で代用しました。再現度が低くてすみませんorz)へ移し、上から簡単ホワイトソース→ピザ用チーズ→パン粉→パセリの順にトッピングして、200度くらいに熱したオーブンで約七~八分かけて焼きます。
タイラギのヒモドリア9
タイラギのヒモドリア10
タイラギのヒモドリア11
 時間が経過し、香ばしい匂いがしてきたらオーブンから取り出し、そのままテーブルへ運べば“タイラギのヒモドリア”の完成です!
タイラギのヒモドリア12
 少し焦げたパン粉の香ばしい匂い、チーズの芳しい香り、パセリの清々しい風味がたまらない感じで、食欲をそそります。
 残念ながらタイラギの殻は時期的に手に入らず使用できなかったのですが、それでも十分美味しそうに出来上がったのでほっとしました。
 タイラギのヒモとホワイトソースの相性は果たして本当にいいのか、食べて確認しようと思います!
タイラギのヒモドリア13
 それでは、熱々とろとろの内にいざ実食!
 いっただっきま~すっ!
タイラギのヒモドリア14


 さて、味の感想ですが…穏やかな味のドリアで旨し!レストランのメニューに載っていてもおかしくない一品です!
 牛乳・バター・白ワインによって香り高くまろやかに仕上がったライス、舌の上でトロトロにとろけるミルキーなホワイトソース、ガツンと濃厚なコクのピザ用チーズの三層で成り立っているドリアなので、最初はさぞこってりしてるだろうと予想していたのですが、実際に食べてみるとびっくりするくらい優しい美味しさで衝撃を受けました。
 玉ねぎの甘味が効いたライスがとにかく美味で、「硬めに仕上げたホワイトソース味のチーズ・リゾット」と例えたくなるような味わいで、正直これ単品でも一品料理を名乗れそうな程完成度が高かったです。
 あと、塩こしょうが控え目なせいか結構淡泊な後味で、そのままだと素っ気なくなる所をピザ用チーズの強い塩気が素材の旨味を丸ごと封じ込め、「三層食べたらちょうどいい」という感じにまとめていた為感心しました。
 一方、タイラギのヒモはホタテのヒモよりもずっとしっかりした食感で、噛めば噛む程コリコリと歯を押し返してくるのが小気味良く、チーズに負けないくらい存在感があります。
 実を言いますと、タイラギは他の貝類に比べるとそこまで香りは強くはないのですが、それでも時折フワッと潮の香りが漂う為、そこまで物足りなくありませんでした。
 こんがりサクサクに焼けたパン粉が香ばしくていいアクセントになっていますし、言う事なしです。


 正直、タイラギは身しか食べた事がなかったので味の想像がつかなかったのですが、思ったよりも食べ応えがあって満足しました。
 タイラギのヒモがない場合は、ホタテのヒモや身で作ってみてもいけそうです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『まかない君』の“玉子だらけの朝ご飯”を再現!

 先日、卵かけご飯が生まれた経緯を調べた所、明治時代に日本初の従軍記者・岸田吟香氏が旅先から卵を取り寄せて作りだしたのが有力な説だと知り、びっくりしました(但し、詳しい経緯は不明との事)。
 てっきり、鶏を飼っている方が偶然編み出した食べ方だと予想していたのですが、まさかジャーナリトが好きで食べ始めたのが始まりだったとは…事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものです。

 どうも、卵を溶く時は必ずカラザを取らないと気が済まない管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて主人公の浩平君が引っ越し翌日に用意した“玉子だらけの朝ご飯”です!
卵だらけの朝ご飯図卵の黄身漬け乗せご飯図
 同居生活二日目の朝、浩平君は起きてすぐに朝ご飯の支度を始めます(ちなみに、一日目の様子はこちら)。
 着替えている最中、弥生ちゃんが突然「朝だー!浩平起きなー!!」と乱入してすぐに赤面し、「バカッ!なんてカッコしてんの!?」と叫んで出ていくのを浩平君が「いきなり入ってきてなんだよ」と冷静に突っ込むなど、朝もはよからドタバタと慌ただしいのが微笑ましいです(←この「着替え中にばったり遭遇ハプニング!」は、もはや同居物漫画ではお約束の展開ですよね;)。
 何と、用意がいい事に浩平君は昨夜の内に朝ご飯の下準備をしていたとの事で、弥生ちゃんへ既にしっかり浸かっている“玉子の黄身の醤油漬け”を見せてくれます。
 浩平君曰く「朝はやっぱり玉子でしょう」だそうで、この他にも前日のスープの残りを再利用して“トマトとベーコンと玉ネギの玉子スープ”を作ったり、余った玉子の白身を焼いて“白身と干しエビの餡かけ玉子焼き”を用意したりと、まさに玉子尽くしの料理を手早く拵えていきます。
 確かに、玉子かけご飯・目玉焼き・オムレツ・出汁巻き卵といった定番の玉子料理はいずれも朝に食べる物というイメージが根強い気がしますので、浩平君のいう事はもっともだと思いました←ただ、茶碗蒸しだけは何故か夜のイメージが強い気がします)。
まめな事に、引っ越ししてきた当日夜にすでに漬け込んで作っていたとの事。
 作り方はどれも簡単で、“玉子の黄身の醤油漬け”は生卵の黄身を醤油と麺つゆを半々ずつ割ったものに漬けて一晩置くだけ、“トマトとベーコンと玉ネギの玉子スープ”はコンソメで味付けした卵と長ネギのスープへさらにトマト・ベーコン・玉ネギ・水・コンソメを足して煮るのみ、“白身と干しエビの餡かけ玉子焼き”は白身・干しエビ・塩を混ぜた物をごま油で焼き、上から冷凍グリーンピースや鶏ガラスープを入れてとろみをつけた餡をかけたら出来上がりです。

 初見時は弥生ちゃん同様、「えっ?!わざわざ餡までかけるの?」と不思議でしたが、浩平君が言うには「これじゃ四人分に足らないだろ?おかずを獲りあって骨肉相食む暴力の荒野を回避するため、餡かけで増量するんだよ」との事で、さりげなく背景に『カムイ伝』風の凜さん・『北斗の拳』風の佳乃さん・『魁!男塾』風の弥生ちゃんが雄々しく死闘している様子が描かれているのには苦笑しました;。
 おかげで、弥生ちゃんから「どんだけあたし達を無法者だと思ってるんだ!」と不服そうな顔をされてしまうのですが、実際弥生ちゃんたち女性陣の食い意地はすごく、後に冷やし麺を食べる時うっかり最後の一口を食べた浩平君は「こらー!最後の一口あたしが取ろうとしてたのに!」「荒野!ここは暴力の荒野!」「いいんだよ、浩平…私たちがひもじいのを我慢すれば済むことだ」など、凄まじく非難されていましたので、浩平君の観察眼はなかなか鋭かったと言う他ありません(^^;)。

 なお、これだけ玉子だらけだとコレステロール値への影響が心配される所ですが、浩平君曰く「ものの本によると、1日4~5個食べてもコレステロール的には問題ないそうだよ」だそうで、これは玉子好きの当管理人にとって嬉しい豆知識でした。
 調べた所、このデータはコレステロールが心臓発作を起こす原因だと調べたフラミンガム心臓研究所自らが立証した模様で、ヘビ並に玉子を食べている当管理人はほっと胸をなでおろしました;。
おかずが足りないことによって起こり得る暴力の荒野を、餡かけによって阻止;何と、特に制限がない限りは一日四~五個卵を食べても、コレステロールの心配はないそうです
 結局、佳乃さんはぐっすり眠って起きてこなかったので、浩平君・弥生ちゃん・凜さんの三人で“玉子だらけの朝ご飯”を食べる事になっていましたが(=暴力の荒野は回避;)、「米と玉子と醤油で不味いはずが無い、鉄壁の布陣だね」「黄身漬けおいしー!」「小エビが効いてるね」と至極好評で、浩平君も満足そうでした。
 ただ、凜さんはここまで手が込んだ朝ご飯が作られる事は予想外だったらしく、最初は「そうは言っても大したものだよ」「あまり気張らなくてもいいんだよ」と浩平君を気遣っていました。
 こういう「こちらの心や意気込みが伝わった!」と感じるさりげない気遣いをされると、ますます張り切りたくなりますね(^^*)

 ちなみに、この時浩平君たちは玉子を食べている内にお祖父ちゃんが存命だった頃を思い出したらしく、「昔、お祖父ちゃんエッグスタンドで茹で玉子の黄身だけすくって食べてたよね」「お祖父ちゃんちで朝ご飯の時は、残った白身よくもらって食べてたよ。黄身は佳乃がせがむんでほとんど食べられちゃったりしてたな」「お祖父ちゃん、テレビに挨拶してたよね」「あー、してたしてた!昔の人らしい律儀さだな」と、昔話に花が咲いていました。
 当管理人の場合、エッグスタンドというと真っ先に思い出すのは『ルパン三世 カリオストロの城』の伯爵が豪勢な朝食を食べているシーンなので、初めて読んだ時は「貴族的で上品なお祖父ちゃんだったんだな~」と感心しました。
 あと、テレビに挨拶の下りもどうやらうちの祖父と同じだったらしいので(←幼い頃に亡くしている為、目撃はしてません)、「もしかしたら浩平君達のお祖父さんも、うちの祖父と同じく、電話する時に頭を下げる癖があったのかもしれない…」と読んでいてほのぼのしました。
おじいちゃんはよくエッグスタンドで卵を食べていたらしく、凜さんは懐かしそうに思い返していました
 玉子が大好物なので、単行本を買った時から「これは再現せねば…!」と決めていました;。
 近所で評判のいい卵を背伸びして買ったことですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、“玉子の黄身の醤油漬け”作り。底が深い容器へ醤油と麺つゆを半々の割合になるよう注いでよく混ぜ、白身とカラザを取り除いた黄身を入れてラップでフタをし、冷蔵庫で一晩寝かせます。
 時間が経ったら小鉢へ漬け汁少々と共によそい、刻みネギとごま油をトッピングしたら出来上がりです。
 ※ある程度水分が抜けてしっかりしてきたら、途中でスプーン等を使って卵黄をひっくり返した方がまんべんなく浸かります。
卵だらけの朝ご飯1
卵だらけの朝ご飯2
 次は、“トマトとベーコンと玉ネギの玉子スープ”作り。
 小鍋にコンソメキューブと水を加えて火にかけ、沸いてグラグラしてきたら溶き卵を回し入れ、最後に長ネギを投入して火を消します。
 これで、基本の玉子スープは準備OKです(このままでも勿論美味しいです)。
卵だらけの朝ご飯3
卵だらけの朝ご飯4
卵だらけの朝ご飯5
 この基本の玉子スープをもう一度沸騰させ、小さめに切ったトマト、拍子切りにしたベーコン、スライスした玉ネギを投入して火を通し、器によそったら“トマトとベーコンと玉ネギの玉子スープ”の出来上がりです!
 ※もし、作中のように卵スープが半分に減っていたら、水とコンソメキューブを足して量を増やしてから火にかけます。あと、最初から“トマトとベーコンと玉ネギの玉子スープ”にしたい場合は、溶き卵は後から入れてもいいかもしれません。
卵だらけの朝ご飯6
卵だらけの朝ご飯7
卵だらけの朝ご飯8
 今度は、“白身と干しエビの餡かけ玉子焼き”作り。
 ボウルに余った白身、塩、干しエビを加えてさっくりかき混ぜ、サラダ油とゴマ油をひいて熱したフライパンへ流し込み、丸く成形しながら両面を焼き上げてお皿に移します。
 その間、別の小鍋で水を沸騰させて鶏ガラスープで味付けし、塩と冷凍グリーンピースを投入して煮立たせたら水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、先程の玉子焼きの上にたっぷりかけます。
 これで、“白身と干しエビの餡かけ玉子焼き”は出来上がりです。
卵だらけの朝ご飯10
卵だらけの朝ご飯11
卵だらけの朝ご飯9
 これら三種の料理をテーブルへ運び、炊き立ての白いご飯をよそった茶碗を傍らに添えれば“玉子だらけの朝ご飯”の完成です!
卵だらけの朝ご飯12
 “玉子の黄身の醤油漬け”の夕焼けを思わせるオレンジ色、“トマトとベーコンと玉ネギの玉子スープ”のふんわりした薄い黄色、“白身と干しエビの餡かけ玉子焼き”の目にも鮮やかな緑色など、カラフルで食欲をそそられます。
 特に、“白身と干しエビの餡かけ玉子焼き”は白身に干しエビの紅色が映えているのが美しく、目にも楽しい一皿でした。
 「出来る程度の事はしなくちゃ」という浩平君の心意気が感じられる献立です。
卵だらけの朝ご飯13


 それでは、いざ実食!
 まず一番目は、“玉子の黄身の醤油漬け”から。
 そのまま&ご飯にかけて、いっただっきま~す!
卵だらけの朝ご飯15
卵だらけの朝ご飯14
 さて、味の感想ですが…単品でもご飯に乗せても旨し!玉子好きにはたまりません!
卵だらけの朝ご飯16
 卵の黄身にありがちな生臭みが醤油の風味によって完全に消し飛び、純粋なコクだけが活きています。
 水分が抜けたせいか生卵の時よりもやや引き締まり、黄身が本来持つ濃厚な甘味がギュッと凝縮された上、醤油の深い塩気と麺つゆの複雑な出汁によって全くの別物に生まれ変わっているのに感動しました。
 思った程しょっぱくなく、ゴマ油の香ばしい旨味によってさらにまろやかな後味になっている為、甘口コク醤油味ともいうべき味に仕上っています以前、イクラの醤油漬けと卵黄の黄身漬けはそっくりと書いた事がありますが、今はどちらかと言うとウニ醤油の方がより近いと思いました)。
 これを炊き立てご飯に乗せて食べると、温泉卵の黄身に似たもったり重いとろみがご飯粒へねっとりと絡み、卵かけご飯とはまた違った感じで調和しているのが堪えられません。
 正直、卵黄に醤油や麺つゆがしっかりなじんで奥深さが出ている分、往来の卵黄卵かけご飯よりこちらの方が上だと実感しました(但し、卵白入りはまた違った良さがあるので引き分け)。
 ネギのシャキシャキ感と鮮やかな香味がいいアクセントになり、単調さも防げているのも地味によかったです。
 あと、黄身と醤油とゴマ油とネギが入っているせいか、よく混ぜてから食べると「生のネギチャーハン風」と言いたくなる面白い美味しさに変化しました;。


 二番目は、“トマトとベーコンと玉ネギの玉子スープ”。
 いただきまーす。
卵だらけの朝ご飯17
 さて、味はと言いますと…食事中いい箸休めになってナイス!思っていたよりも、軽く飲めて美味しいです!
 トマトから出た甘酢っぱいエキスとベーコンの脂分が効いた、洋風であっさりした具沢山コンソメスープというイメージで、見た目によらず食べ出があります。
 作中で浩平君は「大概の物はトマト入れるとイタリアンになるよね」と言っていましたが、切ってスープに投入しただけなのでそこまでトマトトマトしておらず、あくまで具の一つに留まっている感じで、そこまでイタリア風にはなっていませんでした;。
 野菜から出た優しい出汁と、玉ネギの小気味良いザクザク感が体に嬉しいスープです。
 また、卵スープの時よりも溶き卵は若干固くなっていますが、スープを吸って十分フワフワして麩っぽい美味しさになっているのに満足しました。


 三番目は、“白身と干しエビの餡かけ玉子焼き”。
 いただきま~すっ!
卵だらけの朝ご飯18
 さて、味の感想ですが…フワフワの卵白と餡が合ってて美味し!これは奪い合いになってもおかしくありません!
 中華風のさっぱり塩味な鶏がらスープに、グリーンピースからにじみ出た爽やかな風味の出汁が溶け込んでおり、それが癖のない卵白の卵焼きとぴったりの相性です。
 はっきり言って、卵白のみだと淡泊過ぎる味になっていた所ですが、干しエビのサクサクパリパリした歯触りや、エビ殻を炒ったような強烈に香ばしい旨味のおかげで味に深みが出ており、物足りなさを解消していました。
 グリーンピースの瑞々しく弾けるプチプチ感が美味で、癖になります←驚くべき事に、ボソボソした奴は一つもありませんでした。まるでコーンみたいで、日本の冷凍技術の進化に感激!)。
 これをご飯にかけると、まるで「卵白餡かけエビ入り中華粥」と例えたくなるような味わいの汁かけご飯に変身し、食が進みました。


 どれもこれも丁寧な仕事がされている料理ばかりで、改めて浩平君の料理上手っぷりを実感させられました。
 特に意外だったのがグリーンピースの餡で、一昔前みたいにモソモソしてて粉っぽい粒は皆無だった為、この餡なら何にかけても合うだろうな~とうっとりしました。

P.S.
 notenさんからリクエスト頂きました『わかったさん』シリーズの再現、承りました(「再現料理を予定中の漫画」一覧に追加しました)。
 いつになるかはちょっと明言できませんが、機会がありましたら再現しようと思います。
 個人的に、マドレーヌのお話が好きでしたので、もう一度読み返す予定です。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『澤飯家のごはんは息子の光がつくっている。』の“いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え”を再現!

 先日、ネットでお酢の情報を集めていたところ、「お酢で酢敵な酢っぴん美人!」というフレーズを見つけ、少し吹き出しました。
 単純かもしれませんが、こういうダジャレは嫌いではありません。

 どうも、小さい頃「お酢はお酢でも、りんご酢は果物を使っているから甘いはず!」という勘違いをし、後々酸っぱい顔で跳ね回る羽目になった管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『澤飯家のごはんは息子の光がつくっている。』にて主人公の光君の友達・壱吾君がお母さんのために作った“いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え”です!
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え図
 お母さんが亡くなってからというものの、お父さんの代わりに家事をするのがデフォになった光君は、放課後すぐに帰宅して幼稚園に通う妹・瑞穂ちゃんの迎えへ行くようになった為、友達付き合いがめっきりなくなってしまうのですが、そんな中気の合う友達が一人できます。
 名前は盛実壱吾君で、パッと見はごく普通の体育会系スポーツ刈少年。
 元々はただのクラスメートだったんですが、壱吾君はクラスの中で唯一自分と同じくお昼にパンを食べていた光君に対して密かに仲間意識を持っていたらしく、ある日料理が出来るようになった光君がお弁当を持ってきたのを見て「何で弁当なんだ!パン仲間だと思っていたのに…裏切られた気分だぜ!」と突っ込んできたのをきっかけに仲良くなりました;(←それにしても、一度もしゃべった事がない子にここまでフレンドリーに話しかけられるとは…将来大物になると思います^^;)。

 どちらかというと大人しめで真面目な光君と違い、壱吾君は明るく社交的な楽天家なのですが、そんな壱吾君にも頭痛の種があります。
 それは、スナックを経営して女手一人で自分を育ててくれている母・翠香さん。
 お化粧をばっちり決めてスーツを着込むとやり手ママに変身しますが、料理が壊滅的に下手な上、朝から昼まで休んでいる時は「アタシャ二日酔いで寝てんだよっ!」と初対面の光君に怒れるくらい気の荒い性格に変わってしまうという、なかなか難儀なタイプのお母さん;(そのせいか、壱吾君の理想は「料理の出来る子」)。
 親子というよりは友達みたいな関係で、しょっちゅう「おいババァ」「ババァ言うなこのハゲガキ!!」「ハゲじゃねぇ坊主だ!!」「同じようなモンだ」と言い合ったり、蹴りあい張り合いの喧嘩をしてはいつの間にか仲直りしている感じで、少々過激ですが、ここまでくると一周回って仲がいい親子なんじゃないかと思わされます;。
 後々光君に料理を習ったり、スナックに出すおつまみを時々用意してもらったりと、壱吾君共々奇妙な交流が続いていました(←一見無遠慮に見えて、実は鋭く光君の背伸びを見透かしたり、壱吾君の食費を渡したりと気配りするシーンがあるので、そういう所はさすが経営者だな~と感心します)。
一見険悪に見えるので光君もびっくりですが、実はそこそこ仲良しな親子です;
 そんな壱吾君が、連夜の仕事と二日酔いで頭痛に悩む翠香さんの為に用意した飲み物が“いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え”!
 作り方は時間がかかるもののお手軽で、いちご・氷砂糖・お酢を密閉容器に入れて冷暗所に置き、一週間かけて一日一回以上振って混ぜてを繰り返して出来たいちご酢を、牛乳とはちみつで割って氷とミントを入れたらもう出来上がりです。
 元はと言えば、壱吾君がお母さんの料理を食べた事がないと嘆いていた時に「壱吾が作ればいいやん」とアドバイスした光君が、いきなり料理は難しくても飲み物作りなら簡単では…とレシピを教えたのが事の発端で、最初は躊躇していた壱吾君も「それなら俺にも出来るかも…」と乗り気になって毎日密閉容器をフリフリしていました(←瑞穂ちゃんから「毎日フリフリしてる~」と不思議そうに言われて「俺が飲みてーの!カン違いすんなよ」とツンデレ風に言い訳する壱吾君がかわいいです)。
 作中で光君が「壱吾だけにいちご酢!」と言っているので、最初はギャグ狙いか?と勘ぐってしまいましたが;、調べた所いちご酢は二日酔い・疲労回復・むくみ解消・老化防止といった効果があるとの事で、夜遅くまでお酒を飲みつつ仕事をしている翠香さんにはまさにうってつけな飲み物だと納得しました。
料理をいきなりするのは無理でも、のみものつくりなら大丈夫だと言う光くん毎日いちごの入った瓶をワクワクした顔でフリフリしていました^^
 素直になれない壱吾君は、いつもの調子で「おい、ババァ。飲めよ」とぶっきらぼうな勧め方しかできていませんでしたが(おかげで翠香さんは、一瞬「ババァって呼ぶなってあれほど…!!」と般若のような顔になってました;)、翠香さんの方は素直に受け取って「うまいじゃン。飲みやすいし、サワヤカ♪」「お、心なしかスッキリしたわ」と喜んで飲んでいました。
 その後、顔にこそ出しませんでしたがよっぽど嬉しかったのか、翠香さんは「お礼に今度、アタシが飯作ってやるか」と珍しく料理に積極的になり、壱吾君(と、その場にはいませんでしたが光君)に感謝しています。
 正直、初見時はさすがの壱吾君もこれには笑顔になるのでは…と思っていましたが、中学一年という年齢ゆえの気恥ずかしさかついぞ仏頂面のままで、内心「男の子は難しい」と感じました;。
いちご酢のおかげで、久々にいい感じで親子の語らいが出来ました。
 いちごジャムや果実酒は作ったことがあるものの、果実酢にはまだ挑戦したことがなかった為、一度は作ってみたいなと考えていました。
 やっといちごが手ごろな値段になったことですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、いちご酢作り。熱湯消毒して自然乾燥させた密閉容器(ジャムの空き瓶とかでも可)に、氷砂糖→洗ってヘタを取った後水気をしっかり拭き取ったいちご→お酢の順に材料を入れ、フタを閉めたら冷暗所に置きます。
 一日一回フタをしたままフリフリして中身を軽く振り混ぜる作業を、一週間以上繰り返します。
 ※長期保存する事も可能ですが、その場合は後々いちごを取り除いた方がいいです。
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え1
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え2
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え3
 ちなみに、下記一枚目の画像は初日、二枚目は三日目、三枚目は一週間目のいちご酢の様子を写した物です。
 一週間も経過すると、いちごはすっかり萎んでお酢も綺麗な紅色に染まっており、見るからに美味しそうな状態になるのでワクワクします(原作通りの分量で仕込んだ所、氷砂糖の比率が多かったのか、お酢と言うよりはシロップみたいな出来栄えなのにちょっと動揺しました;)。
 これで、いちご酢は準備OKです!
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え4
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え5
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え6
 次は、ドリンク作り。
 グラスにいちご酢、冷やした牛乳、はちみつを入れてスプーン(パフェ用スプーンがあればそちらの方がやり易いです)でよく混ぜ合わせます。
 ※なお、材料の割合はいちご酢:牛乳:はちみつ=1:5:適量です。偶然ですが、語呂は「いちご(1:5)」になるので覚えやすいと思います;。
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え7
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え8
 氷を投入したら再度軽く混ぜ、上にミントの葉をあしらえば“いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え”の完成です!
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え9
 パステルピンクにほんのり染まっているグラスがとてもきれいで、「子どもの頃よく食べた、いちごと牛乳と砂糖を混ぜて作るいちごミルクの色に似ているな~」とノスタルジーに浸りました。
 いちごの赤色とミントの緑色が白っぽいドリンクに映えており、見るからに乙女チックな飲み物です(←飲む人間が乙女でないのに申し訳なさを感じます;)。
 いちご酢と牛乳が合わさると、一体どんな味がするのか…飲んで確かめてみようと思います!
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え10
 それでは、氷が溶け過ぎない内にいざ実飲!
 いただきま~す。
いちご酢はちみつ入り牛乳割りミント添え11


 さて、味はと言いますと…すっきり爽やかなドリンクで旨し!確かにこれは疲れが取れそうです!
 そのままだと少しきつい酢の酸味を、いちごのフルーティな甘味、牛乳のまったりしたコク、はちみつの艶のある風味が和らげている為、かなり飲みやすいです。
 例えるとするなら「いちご味のまろやかヨーグルトドリンク」というイメージで、普通のヨーグルト飲料よりもさらに酸味が控え目で優しい後口なのが特徴的でした。
 氷砂糖といちごを丸々漬け込んでじっくり寝かしたせいか、酢とは言っても果物特有の自然な甘さやフレッシュな香りの方が酸っぱさよりも勝っている印象で、これなら酢が苦手な方でも抵抗感なく飲めるのではと思います。
 また、酢と牛乳の成分が反応し合ったせいか全体に弱めのとろみがついており、よりヨーグルトっぽさに拍車をかけているのに驚きました(まるでヤクルトみたいなサラサラトロリとした飲み心地で、痛んだ喉でも安心して飲めます)。
 あと、いちごの方は火を通していないのにまるでコンポートにしたようなねっとり甘酸っぱい味が美味で、酢漬けになったというよりは手作りジャム風になったと言いたくなるような、とろける甘味がよかったです。


 牛乳の代わりに豆乳で割るとさらにトロトロでヨーグルトその物っぽい味、水で割るともっとストレートに甘酸っぱい味になる感じで、それぞれに良さがあります(全く同じ見えますが、下記画像は豆乳割りバージョンです;)。
 果実酢とうよりは、まるでシロップみたいな美味しさでした。
いちご酢豆乳割りバージョン

●出典)『澤飯家のごはんは息子の光がつくっている。』 山田可南/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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