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『まかない君』の“自家製プラムジャム入りパンプディング”を再現!

 先日、件のお寺へ馴染みの猫に会いに行った所、どこからともなく「クルック~、クルック~」という鳴き声が聞こえてきた為、「ん?鳩はいなかったはずだけど…」と頭の中がはてなマークでいっぱいになったんですが、その声が当の猫本人の喉から発せられている事に気づき驚きました。
 その子は普段クールなので、てっきりあまり甘えてこないタイプだと思っていたのですが、どうやら甘えなかったのは他の弟妹猫の手前プライドが邪魔して寄ってこれなかったようで、その日たまたま一匹のみだったせいか、ゴロゴロ音がクルック~と訛るほど興奮して甘えてきました;。
 今まで多くの猫を実家で飼ってきた相方さんも、さすがにクルック~鳴きは初体験だったそうで、「お前かわいいな~」といつも以上にナデナデしていました(^^;)。

 どうも、猫の個性は無限大だと実感した管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が弥生ちゃんにおすすめしていた“自家製プラムジャム入りパンプディング”です!
プラムジャム入りパンプディング図
 前回、浩平君はプラムジャムを手作りして好評だったのがきっかけで“自家製プラムジャムのしょうが焼き”を夕飯に用意していましたが、そもそも自家製ジャムを拵える事になった原因は、弥生ちゃんにありました。

 九月も末になったある夕方、弥生ちゃんは浩平君の部屋の障子をスパーン!と何の前触れもなしに開けるやいなや、唐突に「浩平お菓子!」と言って甘い物を要求してきます←浩平君は「ハロウィーンには、まだ早いよ」と冷静に返していましたが、個人的には食堂へ入ると同時に「○○定食一つ!冷やもつけてね!」と威勢よく注文する親父さんの漢らしさにも通じる物があると感じ、苦笑しました;)。
 浩平君が詳しく話を聞いたところ、どうやら今度大学で行われる女子会でのお菓子係に弥生ちゃんが任命されたそうで、お菓子どころか料理自体苦手な弥生ちゃんは「そうだ、浩平に作ってもらおう!」と閃き、こうしてお願いしにやって来たとの事でした。
 とはいえ、浩平君は料理は得意なもののお菓子はジャムくらいしか作った事がなかった為困惑するのですが、弥生ちゃんは「じゃージャム作って!クラッカーにのっけるの」と押しまくり、自動的に浩平君はお菓子係の役目を手伝う事になっていました;(この辺のワガママ妹っぷりは『干物妹!うまるちゃん』のうまるちゃんを彷彿とさせるため、和みます)。
 弥生ちゃん曰く、「シロートは不用意に挟みがちだけど、はみ出すからそれはダメ!のっけるだけってとこがおいしく食べるヒケツだよ!」だそうで、ジャムのせクラッカーについて得意げに語っていましたが、聞き手の浩平君は心底どうでもよさげな顔で「…左様ですか」と素っ気なく返していました;。
 当管理人自身、弥生ちゃんのようにマイルールがある食べ物は多数ありますので(例:食パンはなるべく耳部分から食べるようにする、カントリーマアムはオーブントースターで温めてから食べるなど)、浩平君の反応は羞恥心を刺激されると同時に一抹の寂しさを感じます;。
まるで、ハロウィンにやってくる仮装行列の子どもみたいな要求をする弥生ちゃん
 その後、お二人は近所のスーパーでお出かけしてジャムに出来そうな果物を物色するのですが、浩平君は一番安かったプラムに目をつけてお買い上げしていました(←何でも、あんずジャムに似た味に仕上がるそうです)。
 レシピは普通のジャムとほとんど同じで、大量の砂糖やレモン汁と一緒に種を取った皮つきプラムを煮詰める事で完成するのですが、他のジャムと違うのは色合いの変化の美しさ。
 最初の内はほんのり黄色っぽいりんごみたいな果肉の色が鍋の中で目立つのですが、煮込んでいく内に徐々に皮の色が溶けだして鮮やかな深紅色に染まるので、普段はあまり乙女要素がない弥生ちゃんですら「すごい、ルビー色できれー!」と歓声をあげていました。
 いちごにしろ、ブルーベリーにしろ、オレンジにしろ、どんなに煮込んでも「元の色がさらに艶やかになって深くなった」くらいで、正直色の変化はプラムほど派手ではない為、作る時も実験感覚で楽しみたい方にはプラムジャムを是非とも推奨したいです。
赤い皮の色が煮溶けるせいか、まるでルビーのような美しい深紅色に染まるジャム
 ちなみに、弥生ちゃんは当初このジャムをクラッカーに乗せるだけの予定でしたが、浩平君がおすすめしたあるジャムのお菓子を聞いて、「いいなそれ、作って作って」とすぐに計画を変更します。
 それが、この“自家製プラムジャム入りパンプディング”です!
 作り方は結構お手軽で、自家製プラムジャムを底に敷いた容器へ耳を取って切った食パンを詰め、温めた牛乳で煮溶かしたプリンの素を上から注いで冷蔵庫で冷やし固めたらもう出来上がりです。
 実際に食べた浩平君が言うには「簡単だし、しっとりもっちりしておいしいよ」だそうで、食パンを詰める時に隙間を作らずギュウギュウに入れるのがポイントとの事でした。
 個人的に、パンプディングはオーブンでじっくり焼いた「カスタードプリン方式」のみだと考えていましたが(以前ご紹介した、“衣良流バナナブレッドのプディング‏”が好例です)、これはゼラチンを入れて冷やして作る「プッチンプリン方式」という珍しいレシピだった為、初見時は大変興味を持ったのを覚えています。

 残念なことに、この“自家製プラムジャム入りパンプディング”は作中で実際に食べられず、代わりにジャムのせクラッカーが食べられていたのですが、その時浩平君は弥生ちゃんの手によって「はい、あーん」とされ、ドギマギして赤面しています(←普段落ち着いていて何事にも動じない割に、弥生ちゃんとちょっとした触れ合いがあるとすぐ赤くなる浩平君に萌えます)。
 何だかんだ言いつつ、弥生ちゃんにはどうしてもかなわない浩平君の心の揺れが見どころな回でした。
自分にジャムのせクラッカーを食べさせた後、指を舐めた弥生ちゃんに思わずゴクリ
 前回作ったジャムがまだ残っていた為(←というより、再現狙いで取っておきました;)、再現を決意しました。
 作中の詳細なレシピを参考にして、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、下準備。自家製プラムジャムを細長くて深みのある容器(又はタッパー)に敷き、そこへ耳を取り除いてダイス状に切った食パンの身の部分をみっちり詰めます。
 その間、プリンの素を箱の裏にある説明書き通りに、小鍋で牛乳と共に煮溶かしておきます。
 ※隙間があり過ぎるのはもちろんNGですが、あんまりギュウギュウ詰めにし過ぎて食パンの細かな穴が潰れてしまっても美味しくなくなりますので、要注意!
プラムジャム入りパンプディング1
プラムジャム入りパンプディング2
プラムジャム入りパンプディング3
 プリンの素入り牛乳が温まりきったら、熱い状態の内に先程の食パン入りの容器へ静かに注ぎ込んで上にフタ(又はラップで覆う)をし、そのまま冷蔵庫で冷やし固めます。
 ちなみに、一番下の画像は固まり切ってひっくり返した所ですが、プリンの素とプラムジャムが混ざり切ってしまわず綺麗な二層に仕上がっているのに感動しました。
 ※プリンの素はちょっとくらい多めに入れても、意外と食パンがスポンジのような役目をはたしてほぼ吸い取ってくれますので大丈夫です。
プラムジャム入りパンプディング4
プラムジャム入りパンプディング5
プラムジャム入りパンプディング6
 プリンの素部分が固まりきったら冷蔵庫から取り出し、食べやすい大きさに切ってお皿へ並べれば“自家製プラムジャム入りパンプディング”の完成です!
プラムジャム入りパンプディング7
 自家製プラムジャムのルビーのように透明感のある深紅色が、乳白色のプリン部分に映え、見た目的にも完成度が高い仕上がりになっています。
 柔らかめになるのではと危惧していましたが、いざ切り出してみると案外しっかりした切り口で、一体どんな舌触りなのか気になって仕方がありません。
 冷やし固めたパンプディングは今までに食べた事がないため、ドキドキします。
プラムジャム入りパンプディング8
 それでは、一口分だけ取っていざ実食!
 いっただっきま~す!
プラムジャム入りパンプディング9


 さて、味はと言いますと…ゆったり穏やかな気持ちになれるデザートで美味し!確かにプリンっぽくて、驚きです!
 当初は「パサパサして、悪い意味でパンっぽさが消えてないんだろうな…」と心配していたんですが、実際に一口食べると、パサパサどころかトロッとした柔らかい舌触りとジュワッとした歯触りが印象的な、プリンに近いようで違う儚い食感でした(←ババロアに比べると大分肌理が粗いですが、それっぽい空気を含んだジュワッと感がよかったです)。
 フレンチトーストよりも優しくしっとりした舌触りで、尚且つ生の卵黄や生クリーム、バターを使っていない為ずっとさっぱりした後味なのが特徴的で、お腹いっぱいでもこれなら一切れスルッと胃に収まりそうな気がしました。
 ただ正直、パンプディングだけだったら淡泊過ぎて物足りなかったかもしれませんが、上にたっぷりかかっているプラムジャムの気品溢れる爽やかな香りと、果実その物みたいに瑞々しくあっさりした甘味がいいアクセントを全体にプラスしており、ちょうどよく調和しているのに感心です←ベリー系ジャムのように濃密な甘さなのに、ピーチ系ジャムみたいなすっきり後を引かないキレのよさで、それがパンプディングとの相性をさらに高めていました)。
 焼いたパンプディングと違って香ばしさやお焦げはないですが、良い意味で食パンのふんわり感が活きた、乙な冷菓子です。


 自家製プラムジャムは、見た目のねっとりしてそうなイメージを裏切って爽やかに甘酸っぱいので、甘ったるいジャムが苦手な方にお勧めしたいです。
 このパンプディングはもちろん、トーストにぬったり、紅茶に落とし込んだり、無糖ヨーグルトに混ぜ込んでも合いますので、便利でした。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『残月―みをつくし料理帖』の“面影膳の謎の揚げ物”を再現!

 いつも昼食をご一緒している女性の方が、手作りの卵サンドを持ってこられたんですが、今までに見た事がない卵サンドで驚きました。
 コンビニでよく見る卵サンドは、潰した茹で卵にマヨネーズや塩こしょうを混ぜた至ってシンプルなものですが、その方の卵サンドはオムレツをマヨネーズやレタスと一緒に挟んだもので、一風変わっているもののとても美味しそうでした。
 なのでこの前の休日、朝食にと試しに作ったんですが、ふわふわした触感の素朴な旨さのサンドイッチで、すぐに気に入りました。
 スクランブルエッグや、味付けによっては玉子焼きをはさんで合いそうでしたので、その内実験してみようと考えています。

 どうも、イタリアの港町で食べられているオイルサーディンサンドも試したいと思う管理人・あんこです。
※注意:今回はいつもにも増してネタバレがひどい回です。未読の方は、あらすじ部分を飛ばすことをお勧めいたします。




 本日作ってみる再現料理は、『残月―みをつくし料理帖』第一話にて澪ちゃんが今は亡きある人を偲んで作った“面影膳の謎の揚げ物”です!
『残月―みをつくし料理帖』
 前巻『夏天の虹―みをつくし料理帖』の四話にて、吉原で起こった大火であまりにも急に又次さんを失った<つる家>のみんなは、静かな悲しみをそれぞれ胸に抱きつつ、その後も変わらずお店を営業し続けます。
 澪ちゃんを始めとする皆が又次さんを偲んでいましたが、中でも又次さんにまるで実の娘かのように思われ、無骨ながらも深い優しさを注がれていたふきちゃんは何日過ぎてもショックが消えなかったようで、もうすぐで四十九日が訪れようとしている時でも会話の端々で又次さんの事を口にすると声に震えが生じていた為、何とも痛々しく感じました。
 正直、当管理人自身も全巻のラストには呆然自失とした読者の一人で、今巻の『残月―みをつくし料理帖』が出るまでの約一年間、「今後は一体どうなるのか」とひたすら悶々としました;。
 実を言いますと、元々又次さんはある事情で<つる家>へ助っ人として駆けつける事が出来なくなってしまっていたので、「三方よしの日」の調理が大変になる事は亡くなる前からも十分予測できていたのですが、吉原で籠の鳥となっているあさひ太夫こと野絵ちゃんを身辺で守る人が一人もいなくなってしまったという事態になる事まではさすがに予想がつかなかった為、初見時は大分衝撃を受けた物です。
 つまり、澪ちゃんにとっては大事な料理人仲間を失ってしまったという辛さだけではなく、友が敵陣で身を守る術もなく本当の意味で独りぼっちのまま取り残されているという苦痛をも味わわなくてはいけない状態になった訳で、これまでにも増して焦燥感と責任感は重くなったことが察せられます。

 しかし、実際に『残月―みをつくし料理帖』を読むと、それまで抱いていた絶望感は和らぎ、かえって「希望」「再出発」というキーワードが頭に思い浮かびます。
 それまで心配されていた不安要素を、ある人は凜と跳ね返す事で、ある人は送り出そうと努める事で、ある人は新しい人生を選んだ事で解消し、それぞれのキャラが同じ方向を見つめつつ別の道を使って歩もうとしている話が目立ち、ようやく話が徐々に収束されようとしているのだと実感させられ、感慨深い心境になりました(←澪ちゃんがそのどれに当てはまるかは、次回の再現で詳細にご説明しようと思っています)。
 事実、冒頭では悲しみを完全に消化できず震えていたふきちゃんも、七月十五日にある料理を食べた後、もはや祖父同然になっている種市さんから「良いさ、良いさ。悲しみを無理に封じるこたぁ無ぇし、今夜は存分に泣いて良いんだぜ」「明日は又さんをちゃんと向こうへ送るんだ。お前がいつまでもそんなんじゃあ、又さんだって辛ぇよ」と言われ、ひとしきり大泣きした後「強くあろう」という決意を持つまでに成長していて、温かい気持ちになりました。

 その際、ふきちゃんが食べていたのが、この“面影膳の謎の揚げ物”です!
 作り方は単純で、水で戻して醤油・日本酒・しょうがで味付けした高野豆腐を高野豆腐の粉をまぶし、カラッと揚げて青のりを散らしたら出来上がりです。
 ポイントは、高野豆腐の衣がはがれないよう衣をはたいてから三十分以上寝かせる&最初は低温で、徐々に油の温度を上げてこんがり揚げるの二点で、これさえ守ればちゃんと上がりますと巻末にて高田郁先生が語っていました。
 元々、又次さんの初盆に<つる家>のみんなが食べる為にと澪ちゃんが考えていた“面影膳”の中の一品だったんですが、六月に江戸で疫病が流行して小さな子供たちが次々と亡くなったのを見て「お客さんにも…」とお店で盂蘭盆会の三日間だけ提供し、好評を得ていました。
 <つる家>のお客さんたち曰く、「この噛み心地と味わい、一体正体は何だ?」「噛んでるとじわじわ味が出てきて、昔の色んな事を思い出しちまう。とうにくたばった親父のこととか、お袋のこととか…」と言いたくなるほど、高野豆腐とは思えない不思議な食感だそうで、結局誰もその正体をあてる事が出来ませんでした。
 
 初めて読んだ時から気になっていたものの、ちょっと勇気が出せなくて作れずにいましたが、この度思い切って再現する事にしました。
 巻末のレシピには詳細なレシピが載っていることですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、高野豆腐の下準備。高野豆腐を水の入ったボウルに浸け、袋の後ろにある手順通りに戻したら、やや強めに絞って余分な水分を出します。
 水分を取り終えたら、よく切れる包丁で一枚を半分に→厚みを三等分になるよう、慎重に切ります。
 その間、ボウルに醤油、日本酒、おろししょうがを入れ、よ~く混ぜ合わせておきます。
面影膳の謎の揚げ物1
面影膳の謎の揚げ物2
面影膳の謎の揚げ物3
 この合わせ調味料入りボウルへ先程の高野豆腐を投入し、全体に味が染みるよう調味料をもみこんだら、冷蔵庫にしまって約十五分漬け込みます。
 時間が経ったら漬け汁をギュ~ッと絞り、高野豆腐をおろし金でおろして粉状にしたものを全面にまぶしつけ、三十分以上放置して高野豆腐の粉をしっかりなじませます。
 ※戻していない高野豆腐はカチカチなので、卸すのも大変そうだと思ったんですが、これが意外にもガリガリいいつつ簡単に粉っぽく砕けてくれました;。時間はかかりますが、楽しい作業です。
面影膳の謎の揚げ物4
面影膳の謎の揚げ物5
面影膳の謎の揚げ物6
 高野豆腐の粉がなじんだら、ごくごく低温に熱したごま油で片面をじ~っくり揚げ、徐々に温度を挙げながらこんがりするまで揚げます。
 やがて、片面がきつね色に色づいてカリッとしてきたらまた低温に戻してそっとひっくり返し、再度徐々に温度を挙げつつゆっくり上げていきます。
 ※一応、レシピにあったアドバイスを守ったはずなんですが、衣は半分くらいはげてしまい落ち込みましたorz。もしかしたら、馴染ませ方が不十分だったのかもしれません…。 
面影膳の謎の揚げ物7
面影膳の謎の揚げ物8
面影膳の謎の揚げ物9
 両面がきれいに上がったらキッチンペーパーに引き上げて余計な油分を落とし、お皿へ飾り付けて仕上げに国産青のりをふりかければ“面影膳の謎の揚げ物”の完成です!
面影膳の謎の揚げ物10
 揚げる事によって香ばしいこげ茶色になった高野豆腐に、青のりの渋い緑色が映え、見るからに美味しそうな出来栄えです。
 ごま油の胃にガツンとくる風味と、青のりの磯風味が混ざる事によって強烈に食欲をそそる香りに変化しており、早く食べたい気持ちでいっぱいになります。
 挙げた高野豆腐がどういう味になるのか想像もつかないので、食べるのが非常に楽しみです。
面影膳の謎の揚げ物11
 それでは、揚げたての内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
面影膳の謎の揚げ物12


 さて、味はと言いますと…確かに、これは不思議な食感!高野豆腐本体はともかく、粉の正体を当てるのはかなり難しいです!
 表面はカリカリザクッと軽やかな食感なのですが、中心はムチムチモチッとした弾力に仕上がっているのが面白いです。
 高野豆腐は煮物にして食べると、作中で言われていた通り「きしきしした噛み心地」「中途半端に歯応えのある」という何とも言いにくい食べ味になる為、好き嫌いが極端に分かれやすいですが(下手に煮てしまうと、ただの味のないスポンジみたいになってしまうのも難点)、これは揚げる事によってきしきし感が見事になくなっている上、歯触りも風味も食べやすく変化しているのがいい感じでした。
 しょうが醤油のキレのある塩気、ごま油の癖になる香ばしい風味が淡泊な高野豆腐へ程よく染み、ちょうどいいバランスで旨味が増幅しているのがよかったです。
 高野豆腐の粉の衣は天かすをもっともろくしたようなサクサク感が印象的で、何より高野豆腐の内側に油が染み過ぎてギトギトになるのを防いでいるのに感心しました。
 あと、何気に重要な役割を果たしていたのが青海苔で、鮮やかに濃い磯の香りが味に奥行きを生み出し、後口をすっきりさせて揚げ物特有のくどさを優しく押さえているのが素晴らしいです。


 作中では膳の一品として添えられていましたが、ご飯のおかずというよりはおつまみor口寂しい時のおやつに向いている気がしました。
 衣がとにかくはがれやすいので作るのは難しいですが、久々に初めて食べるタイプの食感に出会えて満足しました。

●出典)『残月―みをつくし料理帖』 高田郁/角川春樹事務所
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『家呑みのススメ』の“琉球丼”を再現!

 小さい頃は「チョコが多そう」という理由できのこの山派だったんですが、最近たけのこの里のクッキー部分の旨さに目覚めた為、あっさりたけのこ派へと鞍替えしました;。
 最近では大人のたけのこの里も発売されているとの事ですので、機会があったら是非試そうと思います。

 どうも、たけのこの里とポテチを交互に食べた時のしょっぱさと甘さの対比が癖になりつつある管理人・あんこです。


本日再現する漫画料理は、『家呑みのススメ』にて著者・カツヤマケイコ先生が作中で自己流に作っていた“琉球丼”です!
琉球丼図
 漫画『家呑みのススメ』とは、主に女性誌へのカットイラストを描いて生活しているイラストレーター・カツヤマケイコ先生が月に一度だけ自宅居酒屋<我が家>を開店し、旦那さんやお子さん二人(柊太君三歳&京香ちゃん一歳)と共に全国各地の郷土料理とB級グルメに舌鼓を打ちつつ家呑みをするという、エッセイ風ご当地グルメ漫画です!
 何でも、カツヤマケイコ先生は今から十年以上前の独身時代、毎晩立ち飲み居酒屋で飲んでから帰るという飲兵衛生活を送っていたそうなのですが、サラリーマンをしている旦那さんと結婚してお子さん二人をもうけてからというもののすっかり居酒屋とは縁遠い生活をおくるようになったようで、今では好きな時に好きなだけ飲みに行ける旦那さんを恨めしく思いつつ、台所で夕食の準備をしながら立ち飲み気分するという飲兵衛にはきつい毎日を過ごされているとの事;何でも、「趣味は?」と聞かれたら「呑むこと」と答えてしまうくらいお酒がお好きみたいですので、その辛さたるや如何ほどか…。当管理人自身、お酒も居酒屋も好きなので、他人事ではありませんorz)。
 それでも、お子さんが小さい内は…と頑張っていたそうなんですが、ある日とうとう「す…少しでもいい!!外呑み気分を我にっ!!」という願望がピークに達し、それならせめて普段おつまみにしないご当地グルメを食べればより外呑み気分が味わえるのでは?と考え、自宅居酒屋<我が家>を開始したと話されていました。
 何が何でも居酒屋へ行こうとするのではなく、ご家族との時間を大事にしつつ外呑み気分を楽しみたい!その為に工夫しよう!という、自分もご家族も大事にしつつ前向きに飲兵衛生活を追及するカツヤマケイコ先生の姿勢が好きで、ちょくちょく読み返しては旦那さんとの夫婦漫才シーンで笑い、お子さんたちの可愛らしいしぐさのシーンで頬を緩めています。

 残念ながら四十七都道府県全てを網羅している訳ではないのですが、なじみ深い料理から聞いたことがない料理までバランスよく分かりやすくご当地グルメの作り方が描かれているのが面白く、つい読みふけってしまいます。
 個人的に恐れている料理本は、分量がかなり適当or材料が手に入りにくい(←トンデモ系の料理本に多いです;)の二点がそろった本なんですが、 『家呑みのススメ』は詳しい分量とコラム付きレシピを全料理につけていますし、材料は「手に入りやすい物、ある物でアレンジして作る!」方式を採用していて挑戦しやすい為、初めて読んだ時は「読みやすい…!」と感動したものです(←忠実に再現された郷土料理もいいですが、カツヤマケイコ先生が作りやすくアレンジしたレシピもまた違った魅力があって美味そうで、そそられます)。

 ※ア○ゾンで「真似して晩酌するのは難しい」という意味合いのレビューが投稿されていましたが、作中には混ぜるだけの“塩納豆”、電子レンジにかけて乗せるだけの“塩からじゃがバター”、切って煮るだけみたいの“焼き鯖とネギの煮込み”などといった簡単な料理も数多く、時間がある時に作れる物から片手間にちゃちゃっと作れるものまで幅広くご紹介されていましたので、今後記事をアップする事によってその魅力を伝えられたら…と思います。
ご主人が好きに飲みに行くのを見送りつつ、ずっと居酒屋に行けない生活が始まります;。少しでも外のみ気分を味わいたくなったカツヤマケイコ先生は、各地の郷土料理を手つくりする事に
 中でも、魚が大好きな当管理人の心をくすぐったのが、大分県の郷土料理・“琉球”が作られた時のエピソード。
 この作品を雑誌で連載中、カツヤマケイコ先生は友人のイラストレーター・佐々木千絵さんが教えてくれた「唐揚げダイエット」(その名通り、唐揚げを始めとする肉ばかりを食べるダイエット。ポイントは唐揚げを中心にお肉を夕食時によく噛んで食べ、肉→野菜の順に食べて極力炭水化物を食べないようにする事だとか)という、前代未聞のダイエット法を約一ヶ月実践されていた時期があったんですが、時間が経つにつれて肉ばかり食べるのに飽きて苦痛になり、魚料理を求めるあまり「魚…魚…魚…さかなーをーたべーるとー♪」と白目で歌うまで禁断症状が出てしまいます;。
 正直、肉を好きなだけ食べられるダイエットなんて夢のようだったので初見時は迷ったんですが、このページを見て瞬時に「あ、やめとこう」と熱が冷めたのを覚えています;。
 おかげでカツヤマケイコ先生はすっかりリバウンドし、アジを十尾以上も買って全部刺身にして食べるのですが、案の定十尾分もの刺身を一気に胃に収める事は出来ず、少し残してしまいます。

 その際、旦那さんからヅケにする事をすすめられたカツヤマケイコ先生が「どうせなら、ご当地のヅケ的なものはないかな…」と考え、調べた結果検索に引っかかったのが“琉球”です!
 琉球というからには沖縄の郷土料理だと早合点しそうになりますが、実は大分県の郷土料理。
 名前の由来は諸説あり、「沖縄の漁師から教わった」、「千利休がゴマが大好きで、ゴマを使った料理を利休○○というのを応用した」、「利休がなまって琉球になった」などいくつかの説があるそうです。
 作り方は簡単で、一口大に切ったアジの刺身・醤油・みりん・ごま・しょうが・万能ねぎをボウルで混ぜて数時間~一日置いて寝かせたらもう出来上がりです(本場では、サバやぶりを使う場合もあるとの事)。
お友達のイラストレーターさんから教わった、夢のような唐揚げダイエットを開始!ある日、反動で山ほどアジの刺身を食べた物の余らせたため、それを生かせる郷土料理を探してました;
 カツヤマケイコ先生曰く、「んん!何だかねっとり?むっちり?してるね!」な味だそうで、本場風に醤油とみりんを1:1で合わせる事、薬味をたくさんぶっかける事がポイントだと説明されてました。
 なお、本来は“琉球”単体で頂く予定だったようですが、旦那さんの「酒にも合うけど…この甘辛さは丼にした方がいいかもね」という一言で火がついたカツヤマケイコ先生は、細切り海苔と卵黄と一緒に“琉球”を丼ご飯に乗っけた“琉球丼”を用意し、「おいしくない訳がない(・∀・*)!」とモグモグ頬張っていました;。
 こうして早くも唐揚げダイエットを挫折してしまったカツヤマケイコ先生は、冷や汗を流す旦那さんから「なあ、何度も聞くけど、唐揚げダイエットでどんだけやせたん?」と突っ込まれるのを華麗にスルーしつつ、“琉球”に関する薀蓄をベラベラしゃべる事によって誤魔化そうとするのでした(←後ろめたい時ほど饒舌になる気持ち、すごく分かりますorz)。
 ちなみに、唐揚げダイエットは太りも痩せもしなかったようで、カツヤマケイコ先生は「あんだけ肉食べて太ってないんだから、よくない?」と独白していましたが、個人的に唐揚げダイエットをしつつ必ずビールも飲んでいたのが最大の敗因だったと思う為、「禁酒するだけで大分変わるのでは…」という言葉があやうく喉元まででかかりました…;(←もっとも、欄外コメントで「よくないと思います」とセルフ突っ込みをしていたので、自覚はしていると思います;)。
すっかりハマってしまい、おかげで唐揚げダイエットはあえなくとん挫してしまっていました;
 “琉球”だけでも十分美味しそうでしたが、ご飯にのせて丼にするともっとおいしそうという誘惑に負け、再現することにしました。
 新鮮なアジも手に入ったことですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、アジの下ごしらえ。頭を落として三枚おろしにしたアジの身から皮と小骨を丁寧に取り除き、食べやすい刺身状の大きさに切ります。
 ※生食しますので、必ず刺身用の新鮮なアジをご使用ください。
琉球丼1
琉球丼2
 次は、漬け込み作業。
 ボウルへ先程のアジ、醤油、みりん、炒りごま、おろししょうが、刻んだ万能ねぎを投入して菜箸でよく混ぜ合わせ、調味料がアジ全体に絡んできたら冷蔵庫に入れて数時間~翌日までかけて寝かせます。
 ※あんまり漬けすぎますと固くなりますので、要注意!
琉球丼3
琉球丼4
琉球丼5
 アジが調味料を吸ってむっちりしてきたら、細刻み海苔を散らした炊き立てご飯入りの丼の上へ漬け汁ごとたっぷり移し、仕上げに真ん中へ卵黄を落とせば“琉球丼”の完成です!
琉球丼6
 ゴマと醤油と海苔の香りがご飯の湯気に少し入り混じって漂うのが食欲をそそる感じで、思わずのどが鳴ります。
 ネギの緑、海苔の黒、卵黄の黄色が炊き立て白ご飯に映え、醤油で染まった刺身をより美味しそうに見せるのに役立っていました。
 見た目は漬けにそっくりですが、果たして味はどうなのか…実際に食べて確認してみようと思います!
琉球丼7
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いっただっきま~すっ!
琉球丼8


 さて、味の感想ですが…刺身とはまた違った美味しさになってて良し!どっさり入った薬味がいい仕事をしています!
琉球丼9
 当初は「福岡の郷土料理・ごまさばに似た味わいかな?」と思っていましたが、実際に食べてみると結構違っていて驚きました。
 みりんのトロンとした丸みのある甘味と、しょうがのキリッと爽やかな辛味が効いたキレのある甘じょっぱい醤油味が新鮮なアジの旨味を引き立てており、ご飯が進みます(通常のヅケに比べるとやや甘めですので、少し好みが別れそうなのが気になりますが…;)。
 ごまさばはすりゴマを使ったり混ぜてすぐ食べたりするせいか、ゴマの風味が濃厚でさばの食感も生の時とほぼ変わらないワイルドな料理なのですが、琉球は炒りゴマを和えるに留めている為さっぱり上品な後口な上、調味料と合わせて数時間寝かせてたおかげで身がプリッと引き締まり、ムチムチした程よい弾力のある口当たりになっているのが魅力的でした。
 ゴマのプチプチ弾ける香ばしさ、ネギのシャリシャリ感、海苔から漂う磯の風味がいいアクセントになって時折味に変化を与えている為、一向に飽きません。
 途中、卵黄を崩して絡ませるともったりとろみのついた海鮮ユッケ風になり、醤油の塩気がまろやかになってより濃厚でコクのある味付けになるのがよかったです。


 そのまま“琉球”として食べても焼酎のいいおつまみになりますが、ご飯にのせるとまた格別ですので、是非ともおすすめしたいです(^^)。
 甘すぎるのが苦手な方は、みりんの割合を調節して作る事をおすすめします。

●出典)『家呑みのススメ~全国ご当地オツマミ作ってみました~』 カツヤマケイコ/双葉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『たけだみりこの極楽ゴハン』の“新親子丼”を再現!

 先日、とあるお店で別居スタイルの親子丼(別々に火を通した鶏肉と煮卵がご飯にのっており、三つ葉・海苔・生の卵黄が別皿で用意されている変わり種)を頂いてきました。
 お店の方の腕がいいので、照焼き風の鶏肉も煮卵もちゃんと美味しくて「これはありかな~」と思いかけていたのですが、途中生の卵黄を入れて突き崩すと、卵黄が鶏肉にねっとり絡んで煮卵とのほのぼのした食べ味を台無しにしていた為(←まるで色っぽい愛人が夫婦の間に乱入し、奥さんを尻目にご主人へしなだれかかっているかのような、何ともきまり悪い味でした;)、卵黄はいらなかったんじゃないかな~?と感じました。

 どうも、チキンカツの親子丼をそのうち試したいと考えている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『たけだみりこの極楽ゴハン』にてかまどの神様が鶏助け(?)の為に作った“新親子丼”です!
新親子丼図
 それは、とある田舎の養鶏場での出来事。
 いつも鶏の世話をしているおばあさんが、最近卵を産まなくなった老いた雌鶏を見て「あれ、あんた今日も卵産んでねーのか…もう今夜のおかずになってもらうかねぇ。あんたももう年だもんねぇ」と独り言をつぶやくのですが、それを聞いてギクッとした鶏は「卵を産んだら役に立つ=役に立つなら生き延びられる=夕飯エンド回避!」と思ったようで、おばあさんが「何にして食うべかな~」と悩んでいる隙に一生懸命産もうといきみます。
 本当ならば産めないはずだったのですが、この鶏と知り合いだったらしいかまどの神様は「たまたま目に留まっちゃった以上、そのままなのは後味悪いし…」と思ったのかどうか、何と卵になって鶏の体内から生まれてあげる(!?)という、文字通りの神業をやってのけます;(←本当にひよこになった訳ではなく、神様の姿のままで卵の中に詰まってました)。
 しかし、卵が生まれてもおばあさんの意志は揺らがず、それどころか「そうじゃ、親子丼にしよう!」と夕飯メニューが決定してしまい、鶏は絶体絶命の大ピンチに!
 食用として育てられてきた以上、この結末は食物連鎖として仕方がない流れだと思いますが、鶏の方も必死になる気持ちは痛いほど分かりますので、何とも言えない気持ちになりました;。
つぶされる寸前の雌鶏が気の毒になったかまどの神様は卵に入って生まれるという離れ業を実行
 しかし、「このままだったら鶏もワシもまずい!」とさすがに危機感を抱いたらしく、かまどの神様は卵の殻をパカッと割って飛び出し、「おいばあさん、その親子丼はやめて、こっちの親子丼にせんかい?」と別のレシピを提案していました(←余談ですが、この時卵から出てきたかまどの神様の姿は『サ○エさん』のエンディングに出てくるタマにそっくりです; )。
 その際、かまどの神様がおばあさんへ必死に教えて作ってもらったのが、この“新親子丼”です!
 作り方はかなり簡単で、茹でてほぐした塩鮭・三つ葉・しょうがを混ぜ込んだご飯へもみ海苔といくらの醤油漬けを散らしたら、もう出来上がりです。
 かまどの神様曰く、「鮭が甘塩なら、焦がさぬよう焼くのもありじゃ」だそうで、とにかくしっとりやわらかに仕上げた塩鮭がご飯に合うとの事でした。
 正直、「鶏の代わりに、今度は鮭が困るんじゃ…」と初見時はモヤモヤが残った物でしたが(←一応、鶏は「鮭さんごめんね」と心の中で謝ってました)、よくよく考えればこちらの親子丼はあらかじめスーパーで商品となって置かれていた材料で作られており、今回の騒動が起きた頃にはもう食べ物になっていた素材でしたので、目をつぶる事にしました;。
 いや~、生きるって業が深いですね(^^;)。
やむうをえず卵の殻を割って助けに出てきたかまどの神様
その後、おばあさんは「ほう、こりゃこりゃ鮭といくらで親子ですなあ」と満足そうに“新親子丼”を頂くのですが、その内「でもいくらなんて高いから、そういつもいつもって訳にはねえ」と当然の不満を口から漏らします。
 確かに、いくらは美味しさに比例するかの如く値段もそれなりに高い為、初めて読んだ時は「さて、かまどの神様はどんな説得をするのかな~?」とワクワクしながら読んだのですが、何故か「その時は、いくらの代わりに炒り卵でもうまいぞよ」と鶏サイドにしては不穏な発言をしたので、鶏も当管理人も「んん?何か嫌な予感が…(゜Д゜;)」と冷や汗;。
 どうやら、かまどの神様はレシピを教えていく内に持ち前の料理大好き精神が目覚めて本来の目的をすっかり忘れてしまった模様で、おばあさんとうっかり「なるほど、玉子ならいつでも出来ますなあ。彩りもキレイだし」「ニセ親子丼ってとこじゃな」という会話をした上、「で、鮭がない時は卵と鶏肉で普通の親子丼という訳ですな」「その通りじゃー」とつい本音をポロッとこぼしっちゃってました;。
 結局、一喜一憂した末に問題が全く解決しなかった鶏は激怒してかまどの神様を追いかけますが、開き直ったかまどの神様は「新親子丼も、ニセ親子丼も、普通の親子丼も、みんなうまいぞよ~~」と逃げ回りながらトドメを刺す発言をしており、色んな意味で台無しにしちゃってましたorz。
 なので、最終的に今回のお話で一番得をしたのは、目新しい夕食を用意してもらった上に様々なアレンジレシピを教えてもらったおばあさんといえそうですね;。
料理の説明に夢中になるあまりうっかり「普通の親子丼もうまいぞよ~」と言ってしまった神様
 塩鮭もいくらも大好物ですので、ぜひ食べたいと思い再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピも記載されている事ですし、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、塩鮭の下処理。小鍋でお湯をグラグラするまで沸かした所に塩鮭の切り身をそのまま入れ、全体が白っぽくなるまで茹でます。
 中に火が通ったら取り出して皮や骨を丁寧に取り除き、キッチンペーパーに包んで身を大雑把にもみほぐします。
 ※いくらは市販の物でもOKですが、実はこの時当管理人は生いくらの醤油漬けを拵えていた為、それを使う事にしました。ちなみに、当管理人は煮切っていない日本酒や合わせ出汁を使用し、醤油の味が少し勝った濃いめの味付けの物が好きですので、そんな感じに漬けています(^^)。
新親子丼1
新親子丼2
新親子丼6
 次は、ご飯作り。
 炊飯器で普通に炊いたご飯へ、先程のほぐし塩鮭、おろししょうが、刻んだ三つ葉を加え、しゃもじでさっくり切るようにして混ぜ合わせます。
 ※その際、三つ葉を最初から一緒に入れて混ぜるとどうしても水っぽくなりますので、塩鮭とおろししょうがを投入して少し熱が逃げた時に合わせる事をお勧めします。
新親子丼3
新親子丼4
新親子丼5
 具がご飯全域へ行き渡ったら丼へふんわりよそい、仕上げに上からもみ海苔といくらの醤油漬けを好きなだけ散らせば“新親子丼”の完成です!
新親子丼7
 塩鮭のピンク、三つ葉の緑、海苔の黒、いくらの深紅が白いご飯に映えて何とも美しく、見るだけで「秋だな~」と感じます。
 鮭を使った割には、三つ葉の鮮やかな香りのおかげで生臭みはほとんどなく、ほっとしました。
 美味しい物同士を「これでもか!」と詰め込んだご飯ですので、試食する前からどんな味がするのか、楽しみで仕方がありません;。
新親子丼8
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
新親子丼9


 さて、味の感想ですが…鮭といくらのハーモニーが秀逸で旨し!丼というよりは混ぜご飯っぽいですが、そんな些細な問題など吹っ飛んでしまうくらい美味です!
 一口食べた時にまず感じたのは、「極度にさっぱり仕上げたはらこ飯や鮭おこわっぽい味」
 はらこ飯みたいにお米や調味料と一緒に炊き込んでいない為、どちらかというと淡泊な味わいに留まっているのですが、白ご飯のふっくらシンプルな味わいのおかげで塩鮭の後引く甘塩っぱさやじんわりと効いてくるあっさりした脂分がよりくっきりと際立っており、これはこれでよかったです。
 最初は「茹でたら旨さがお湯の中に逃げてパサパサになっちゃいそう…」と心配でしたが、実際にやってみると身はしっとり柔らかジューシーで、おまけに鮭にありがちな臭みまで綺麗に消えていた為、混ぜご飯にする時はむしろ茹でた方がいいと確信しました。
 正直、混ぜご飯のみだったら地味過ぎて印象に残らなかったと思いますが、所々に散らばっているいくらをプチプチッと噛み当てた途端、上等な卵黄の醤油付けに似た濃厚ないくらの旨味エキスがトロ~っとご飯に絡んでいい味付けをするのがたまらなく、贅沢な一品へと早変わりしていて満足です。
 三つ葉のフレッシュかつ爽やかな香気、海苔の強い磯の香り、しょうがのキリッと爽やかな風味が全体に馴染んで混ぜご飯全体を引き締めるのに役立っており、特に三つ葉はシャキュッとした瑞々しくて涼しげな食感が後口をすっきりさせていてナイスでした。


 寿司酢を加えて鮭ちらし風にしたり、かまどの神様の言う通り炒り卵を散らしても美味しそうです。
 冷めても美味しかったので、お弁当に詰めてみてもいいかもしれません。。

●出典)『たけだみりこの極楽ゴハン』 たけだみりこ/竹書房
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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