『将太の寿司』の“ひよっこ寿司”を再現!

 その昔、あるラーメン屋さんで相方さんとテーブルに着いた時、「蒸し卵」と書かれたプレート付きのボウルに殻付き卵が入っているのを発見し、頭の中がはてなマークだらけになったことがありました;。
 結局、二人とも「ただの茹で卵?いや、温泉卵?半熟卵?えーい、気になる!」という誘惑に打ち勝てず、あえて店員さんにどんな卵か聞かずに一個剥いて食べたのですが、びっくりするくらい普通の固茹で卵で、二人ともガクッと肩を落としたものです。

 どうも、黄身裏返し卵を一度食べてみたいと思う管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『将太の寿司』にて将太君が新しく出来た弟分の飛男君と一緒に作り上げた“ひよっこ寿司”です!
ひよっこ寿司図
 将太君が鳳寿司に来て一年が経過した頃、親方が知人に頼まれて一人新人を入れる事になり、将太君に初めての後輩が出来ます。
 名前は吾子飛男君で、歳は将太君よりも一つ年下の十六歳なんですが、初登場時からやたらと調子がよくて軽い性格で、初対面の将太君に向かって「ちぃーっす!よろしくおねげーしやーす!!」「荷物入れんの手伝ってくんねー?」と言い放ち、哀れ将太君は威厳を示すどころか後輩の荷物運びをするという前代未聞の災難にあっていました;。
 当初は自由奔放すぎる飛男君と、真面目な将太君とではチグハグな関係になってしまうのではないかと心配したものですが、飛男君が調子に乗り過ぎた時に絶妙な手綱さばきで指導する将太君の姿はいい先輩っぷりで、意外としっくりくる関係になっていた為ほっとしたのを覚えています。
 これだけでも十分問題児ですが、その他にも堪え性がなく自分勝手・仕事中にヤケ酒・隠れて煙草を吸う・ジャンクフードしか食べられない偏食家(←一度、わざわざ寿司を握ってくれた小政兄さんに向かって「寿司ってまずいじゃないっすかぁ、カップ麺でも食ってますよ」という、悪気がない分タチが悪い暴言をした事有り;)など、数えたらきりがない程問題行動を取ってその都度クビ寸前になる危機を迎えるのですが、将太君が時には励まし、時には叱咤する事によって無事苦難を乗り越え、最終的には職人としても人間的にも大きく成長していました。
 最初は生魚すら食べられませんでしたが、実は職人としての才能はそこそこある方で、割と早い時期から創作寿司を色々考えては先輩方から「なかなかどうして、見どころがあるじゃねえか!」と感心されていましたので、人間どう化けるかわからないものだな~と感心したものです(^^;)。
初っ端から飛ばしっぱなしの飛男君は、最初からすごく浮いてました;。
 そんな飛男君が、先輩方から一目置かれるようになっためでたいエピソードが、第180話「飛男の恩返し」。
 飛男君が将太君の指導によって寿司職人の仕事に遣り甲斐を感じ始めるようになったある日、小学校時代の恩師・神部先生が飛男君の様子を気にかけて鳳寿司へ訪ねてきます。
 普段はマイペースで話を真剣に聞いているのかイマイチ分からない飛男君も、小学校四年から六年にかけての三年間、唯一自分の事を心配してよくしてくれた神部先生には頭があがらないようで、久々に会ったのにも関わらず「はい!頑張ります!」と神部先生のいう事を素直に聞いており、将太君を微笑ましい気持ちにさせてました。
 最初はお寿司を食べながら昔話に花を咲かせていましたが、神部先生の一人息子である寿司職人・卓司さんが長年の念願が叶って独立したものの、お店に閑古鳥が鳴いてうまく立ち行かなくなっていることに話が及ぶと神部先生は「このままだと潰れてしまうかもしれない」と辛そうな顔になり、飛男君は何とかして力になりたいと一念奮起します(←ちなみに、神部先生は落ち込みつつも「おっと…お前を励ましに来たのに、こんな湿っぽい話はいかんな」「とにかく頑張れよ!お前が一生懸命に頑張る事が、先生には一番うれしいんだ!」と力強いエールを飛男君に送ってくれるくらいいい先生で、思わずぐっときました。何だかんだで飛男君は、先生や先輩にはかなり恵まれていると思います)。
 そんな時、飛男君が将太君に「起死回生の必殺の新メニュー!これがあれば先生の息子さんのお店も大繁盛間違いなしっすよ!」「だけど俺一人じゃ無理なんス!何とか…何とか手伝ってやってくれねっすか…!?」と頼み込んで手伝ってもらい、三日三晩ほとんど寝ずに試行錯誤を重ねて完成させたのが、この“ひよっこ寿司”です!
 作り方は結構簡単で、茹で卵の黄身にエビのおぼろを混ぜ込んだ物を真っ二つに切った茹で卵の白身の穴に詰め戻し、酢飯で普通の握り寿司みたいに握ったら出来上がりです。
 試食した神部先生が言うには「エビと卵の旨味、それに白身のプリプリした食感が素晴らしい一体感だ!」だそうで、すっかり塞ぎ込んでいた卓司さんも「いけるよ父さん!このメニューでもう一回頑張ってみるよ!」と一転してやる気を取り戻していました。
 調べてみると、実はエビと黄身の相性の良さは昔から認められていたようで、エビの黄身焼き・エビの黄身煮・エビの黄身酢など数々の料理が現代まで伝わっており、それを勘で探り当てた飛男君はすごい逸材なんじゃないんだろうか…と見直したものです。
新しいお寿司を作るのに飛男君が選んだ食材は、魚ではなく何と卵!単なる茹で卵ではなく、何と海老のおぼろを混ぜ込んで甘味や食感もプラスしていました
 実を言いますと、飛男君が魚ではなくわざわざ茹で卵を新メニューの材料に使ったのには、理由があります。
 それは、飛男君が小学校四年生の時に先生と食べた、今でも忘れられない昼食タイムの想い出がきっかけ。

 その日、飛男君は学校行事のハイキングで近所の山へ登っていたんですが、同級生たちが色とりどりの手作り弁当を見せ合っている中、自分だけ菓子パンとコーヒー牛乳を持ってきているのをひやかされてしまい、たまらなくなって一人別の場所で昼食をしませる事にします。
 「パパもママも仕事してて…」と強がってみせはしたものの、同級生の一人が放った「お弁当も作ってもらえないなんて超みじめ!嫌われっ子じゃないの~?」という心無い一言に傷ついていた幼い飛男君は、涙ぐみながらカレーパンにかぶりつくのですが、そこへ神部先生がさりげなくやってきて「うまそうだな」と言いながらお弁当を広げます。
 その言葉に反発した飛男君は、どこでも売っているパンだからちっともうまかないと答えるのですが、実は神部先生は夕べから奥さんと喧嘩していて今朝もお弁当を作ってもらえず、今日はこっそり白ご飯と漬け物だけ弁当箱に詰めてやって来たというちょっぴり情けない笑い話を飛男君に語り、「先生のこのお弁当に比べたら、カレーパンとコーヒー牛乳の方がずっとごちそうだ!」とおちゃらけて、飛男君に笑顔を取り戻させていました(←なお、飛男君は「そんな強そうなヒゲ生やして、奥さんには本当弱いんだから!」とからかっていますが、神部先生は「お前はうちの奥さんの恐ろしさがまるでわかってない!怒ると本っ当に怖いんだからな…!」と思わず真顔に戻っており、普段の尻に敷かれっぷりが垣間見えた気がしました;。どこのご家庭も大変ですね; )。
 お弁当を食べ終わると、飛男君は神部先生から「先生は茹で卵作らせたら、日本で一番の腕なんだぞ!」と言われながら差し出された沢山の茹で卵を一緒におやつ代わりに食べ、お父さんとお母さんやお弁当の事について励まされた後、「お前はいつも下ばかり向いているな…それではとても大切なことも見逃してしまうぞ。ほら、空を見上げてごらん。本当に綺麗な青空だぞ!」とも勇気づけられ、そのおかげで今のように前向きな性格になったようでした。

 この時に食べた茹で卵の美味しさ、そして感謝と感動の気持ちを、どうしてもお寿司で表現したかったからこそ茹で卵を材料に選んだと飛男君は語っており、その話を聞いた神部先生は「ありがとう…ありがとうよ、飛男…!本当に立派になったなあ…お前はもう、立派な一人前の男だよ…!」と男泣きに泣いていました。
 このシーンを見るたび、心と心の通い合いが人をどれだけ強くし、成長させてくれるのか実感出来ますので、個人的に大好きなエピソードです。
小学校の頃、市販のパンをお弁当代わりに持ってきた飛男君に茹で卵をわけた先生
 奇想天外な発想のお寿司ですが、どんな味がするのか前々から気になっていた為、再現する事にしました。
 詳しいレシピはありませんが、想像で何とか作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、エビのおぼろ作り。殻を剥いて背ワタを取り除いたエビを熱湯でさっと茹で、フードプロセッサーで細かいみじん切り状にした後、日本酒、みりん、砂糖、塩と共に小鍋へ入れ、お箸で絶えずよ~く炒め合わせます。
 味付けは結構甘めにした方が黄身といい対比になりますので、砂糖は多めがおすすめです。
ひよっこ寿司1
ひよっこ寿司2
ひよっこ寿司3
 やがて、水気が完全になくなってポロポロのそぼろ状になってきたら、エビのおぼろはできあがりです。
 このエビのおぼろの粗熱が取れるまで一旦冷まし、茹で卵の黄身と一緒にボウルで混ぜ合わせたら、準備完了です。
 ※黄身のホコホコ感を大事にしたい時はそのまま潰すようにして混ぜ、反対に口当たりをより繊細にしたい場合は一度漉し器で黄身を裏漉ししてから混ぜた方がいいと思います。
ひよっこ寿司4
ひよっこ寿司5
ひよっこ寿司6
 次は、握り作業。
 先程の黄身入りエビのおぼろを、真っ二つに割っておいた卵の白身の穴部分にたっぷり詰め込み、その上から酢飯をかぶせて優しく握ります。
 ※酢飯を握る時は、酢水を手に付けてから作業した方が手にくっつかず、味も損なわなくて済みますのでおすすめです。
ひよっこ寿司7
ひよっこ寿司8
 酢飯と卵の白身がしっかりくっついたら形を崩さぬようそっとお皿へ盛り付け、そのまま食卓へ運べば“ひよっこ寿司”の完成です!
ひよっこ寿司9
 上の部分だけ一見すると確かにただの茹で卵みたいですが、横から見ると酢飯や黄身がうっすらと見えるので、「お寿司だ!」と分かります。
 白身のプリッとした白い輝きが綺麗で、食欲をそそります。
 醤油をかけずにそのままぱくっと食べていいみたいですので、一体どういう味になるのか見当もつきません;。
ひよっこ寿司10
 それでは、いざ実食!
 いただきまーす!
ひよっこ寿司11


 さて、味はと言いますと…エビのおぼろが酢飯にしっくりなじんで美味。思わず口許が綻ぶ素朴な味わいで、幸せな気持ちになります。
 ツルツルプリンとした舌触りやさっくりした歯応え、淡泊な味が特徴的な卵の白身に、ハラリと甘くほどけていくエビのおぼろがぴったりで、噛むごとに優しい甘塩っぱさが舌の上を染み渡っていきます。
 細かくつぶされた後もホコホコ感が残っている黄身がエビと酢飯をうまく結び付ける橋渡し役となり、より複雑な旨さに仕上げているのがナイスでした。
 エビのおぼろを使ったばらちらし寿司は何度か食べた事がありますが、こちらは卵の白身が抜群のアクセントとなっているので目新しく飽きのこない感じで、一口で一気に食べられる為非常に食べやすいのがよかったです。
 酢飯のかすかな塩気により、まるで和菓子の黄身餡を思わせるようなエビのおぼろの、ふくよかで品のいい自然な甘味がさらに際立っているのが印象に残りました。
 刻む前の茹でエビは強い弾力でぷっつりと噛み切る感じの食感ですが、細かいそぼろ状になった途端プリプリと歯を震わせるような繊細な口当たりになる為酢飯との一体感が増しており、さっと口の中に広がって他の具材と調和していくのがたまりません。


 使う海老によって味がかなり異なる為、単純そうに見えて実は奥が深い料理です。
 酢飯だけではなく、白いご飯にのせて食べてもしっとり美味ですので、おすすめです。

●出典)『将太の寿司』 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『華中華』の“本鰹節チャーハン”を再現!

 卵かけご飯というと、ほとんどの方が「朝」のイメージを頭の中で描かれるのでは…と思うのですが、当管理人には実は「夜」のイメージが強いです。
 と言いますのも、その昔まだ当管理人も妹も幼かった頃、食が細くて一気に大量のご飯を食べられなかった母が、夜更けに小腹がすいて軽く一杯分の卵かけご飯を作って食べるのを、ちょくちょく見かけたからです。
 ご飯より卵が少し多めで、茶色がかって艶のある黄色に照り輝くご飯は、子ども心にすごく美味しそうに見えたの覚えています。
 たま~に姉妹揃って一口二口分けてもらったりした事もあったのですが、この「ちょっとだけ分けてもらう」卵かけご飯が妙に美味しくて、未だに印象に残っています(←意地汚いお話でお恥ずかしいです;)。

 どうも、鰹節と醤油のみの猫まんまにネギのみじん切りをちょい足しして食べるのが好きな管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが実家の飼い猫・チコを思って作った“本鰹節チャーハン”です!
本鰹節チャーハン図
 それは、ハナちゃんが横浜中華街に来てまだ一~二年目くらいだった頃の事。
 満点大飯店が閉店した後、いつも通り最後の点検をしてお店を出たハナちゃんは、帰り道の途中、不思議な出会いをします。
 それは、徳島の実家で長年飼われている白猫・チコによく似た猫で、最初は気づかなかったものの、去り際に振り向いた顔がチコにそっくりなのに驚いたハナちゃんは、「そういえば、チコは今どうしているんだろう…」と妙な胸騒ぎがします。
 とはいえ、月給三万円(←いつ見ても、驚愕する金額です;。寮費や保険料が天引きされていると仮定してもやり過ぎな額面ですので、もはやブラックという言葉では生温い気がします;)のハナちゃんは携帯電話を持つ余裕がなく、おまけに部屋にも固定電話が備えられていなかった為、もどかしく思いつつもお手紙でご家族にチコの安否を尋ねていました。
 ちょうどそんな時、ハナちゃんは横浜中華街に住むノラ猫達がなかなかご飯にありつけないのを見てチコの姿をだぶらせ、「かわいそう…」と思わず同情するのですが、それを見た楊貴妃さんは何か企んだ顔で「そう思うんだったら、猫ちゃん達が喜ぶチャーハンでも作っておあげよ」「猫ちゃん達が喜んで食べるなら、人間だって…いや、その逆かしら?」と囁きます。
 最初は怪訝そうな顔になったハナちゃんでしたが、たまには違った角度からチャーハンを作ってみるのもいいかも…と思い至り、「猫が喜んで食べるチャーハン」の構想を色々と練っていました。
 ちょっと突飛な気もしますが;、毎日なるべく違ったオリジナルチャーハンを作ろうとしても、日々忙しさに追われているとどうしてもマンネリ化してしまうのは否めない所ですので、楊貴妃さんの提案はハナちゃんの成長を考えるとなかなかいい助言だったのでは…と感じました。
仕事帰り、ハナちゃんは横浜中華街で飼い猫・チコによく似た猫を見かけます
 その日の夜、同じような発想でハナちゃんの為になりそうだと思った上海亭のおじいさんとおばあさんも、「猫が喜んで食べるチャーハン」作りについて一緒に悩んでくれます。
 当初は「今時の猫はペットフードしか食わないんじゃないのか?」と言っておばあさんから「そんなのお客さんにはお出しできませんよ!」と当然の突っ込みをされていたおじいさんですが(←猫ではなく、保健所がまっしぐらですね;)、その内しらすチャーハンはどうかとハナちゃんに薦めだします。
 しらすチャーハンは以前作った事がある為、一瞬乗り気になったハナちゃんですが、おばあさんが「それも悪くないけど…鰹節の方がいいんじゃないかしら?」と言ったのを聞いて、チコの大好物が鰹節ご飯なのを思い出し、早速鰹節をメイン材料に選んでいました。
 こうして、ハナちゃんが実家のチコを思い出しつつ夜中の上海亭で作り上げたのが、“本鰹節チャーハン”です!
 作り方は簡単で、いつも通りの基本チャーハンを仕上げる寸前に昆布茶・鰹節・醤油を投入してざっと混ぜ、最後に鰹節と一味唐辛子or七味唐辛子をふりかけたら出来上がりです(←ちなみにこれは人間用のレシピで、猫用はちゃんと調味料、ネギ、油を控えた体に優しい仕様になっていると思われます;)。
 ポイントは昆布茶を入れる事で、鰹節と昆布というそれぞれグルタミン酸が強い食材を組み合わせる事により、旨味の相乗効果で味に深みが増すと作中で紹介されていました。
 醤油を鍋肌に沿ってやや濃いめに効かせるのも、鰹節の香りをさらに引き立たせるためには有効みたいで、読んでいるだけで喉がゴクリとなったのを覚えています;。
今回は猫が喜ぶようなチャーハンがテーマ!という事で、かつお節が選ばれます鰹節チャーハンに入れた隠し味は、今ではすっかりおなじみの調味料・昆布茶でした
 その後、ハナちゃんは翌日まで待ちきれずに出来立ての猫用の“本鰹節チャーハン”を外へ持っていき、チコによく似た白猫に差し出すのですが、幸いにも気に入られたみたいでハグハグ食べてもらえます。
 しかし、他の猫たちも引き寄せられてお皿の周りがあっという間に大混雑になった頃、何故かチコに似た白猫は忽然と姿を消してしまい、ハナちゃんは不安でたまらなくなります。
 果たして翌日、ハナちゃんの嫌な予感は的中し、実家から届いた「お前が手紙を書いてくれた日に、猫のチコは逝ってしまったんだよ。歳だったからからね…。お墓は裏山に作ったから、帰ってきた時に参ってやってくれ」という残念な知らせの手紙に涙していました(´・ω・`)。
 修行中の身の上な為、こういう突然の別れはある程度覚悟していたものの、それでも「会いたかったのに…」「私の作ったご飯を食べてもらいたかったのに…」と後悔ばかりが募っていたハナちゃんでしたが、そこで楊貴妃さんが衝撃の告白をします。
 それは、あのチコによく似た白猫は、死んで幽霊となったチコ本人だったという事。
 楊貴妃さん曰く、魂だけとなって色んなことから自由になれたチコは、ハナちゃんを気にかけてはるばる徳島から横浜中華街へと尋ねてきてくれたようで、それを知った楊貴妃さんの粋な計らいで「猫が喜ぶチャーハン」を食べる事が出来て満足し、昨日の夜に天国へ旅立ったそうです。
 死んでしまった命が同じ形で戻ってくることはもう二度とありませんが、それでも何らかの形でかつての縁を思い起こさせるような存在に姿を変えて返って来てくれたら、これほど嬉しい事はないと個人的に感じる為、本当によかったとほっこりしたエピソードでした(幽霊でなくとも、本人が残した遺物、それが誰かに及ぼした影響、その子に残る面影など、色々あると思います)。
故郷で死んでしまった白猫のチコが、ハナちゃんに会いにはるばる来ていたとの事
 猫用のチャーハンだと淡泊すぎますので躊躇しますが;、人間用の“本鰹節チャーハン”ならぜひ食べたいと感じた為、再現を決意しました。
 巻末には分量つきの詳細なレシピがある事ですし、なるべくその通りになるよう作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、基本のチャーハン作り。熱した中華鍋(又はフライパン)で、以前作り方をご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りにチャーハンを作り、途中昆布茶を加えて炒め合わせます。
 ※後々また醤油を使いますので、通常よりも塩や醤油の量を控え目にした方がいいです。
本鰹節チャーハン1
本鰹節チャーハン2
 この基本チャーハンが出来上がる直前、本鰹の削り節をたっぷり加えてざっと混ぜ、仕上げに醤油を鍋肌に沿わせながらちょっと多めに回しかけ、よく混ぜ合わせます。
 ※普段は、あんまり醤油の匂いが付き過ぎますとメイン食材の風味が損なわれる為そこそこにしますが、今回は猫まんまっぽさを出すのが狙いですので、焦がし醤油風味を強めにプラスしてください。
本鰹節チャーハン3
本鰹節チャーハン4
 鰹節と醤油がチャーハン全域へ行き渡ったらすぐに火からおろしてお皿に丸く盛り付け、その上からさらに本鰹の削り節と一味唐辛子(又は七味唐辛子)をかければ“本鰹節チャーハン”の完成です!
本鰹節チャーハン5
 鰹節と醤油によって茶色一色に染まったチャーハンは一見地味ですが、一味唐辛子の赤味がある為あまり気になりません。
 とにかく焦げた醤油と鰹節の香りが食欲をそそる感じで、うっとりさせられます。
 猫まんまとまるっきり同じ材料ですが、炒めるやら一味唐辛子をかけちゃうやらしたので、どういう味に変化しているかちょっと気になります。
本鰹節チャーハン6
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いっただっきま~すっ!
本鰹節チャーハン7


 さて、味はと言いますと…これ以上ないくらい和な味付けで旨し!鰹節の良さを活かした粋なチャーハンです!
 一瞬、「出汁醤油を使ったっけ?」と混乱してしまったくらい強烈な出汁が染み渡っており、噛めば噛む程和風醤油の風味と旨辛い塩気が口の中へ広がっていきます。
 仕上げに醤油をたっぷりいれたおかげで猫まんまっぽい美味しさが出ている上、鍋肌に沿わせて加えたせいか焦がし醤油の香ばしさもプラスされていてより味に膨らみが増しており、シンプルながらも後を引く一品になっていました。
 上に散らされた鰹節をギュッと噛み締めた途端、熟成された旨味がジワジワと溢れてご飯粒に絡み、鰹のエキスが二重に効いていくのがたまりません。
 鰹節のキレのある深い辛口出汁と、昆布茶のまったり優しい甘口出汁が入り混ざる事によって奥行きが生まれていたので、ある意味これは鰹節だけではなく醤油が主役のチャーハンではないかと感じました。
 時々、一味唐辛子のピリッとくるドライな辛さがいいアクセントになって全体を引き締めているのがナイスです。
 以前、同じく鰹節をメインにした『クッキングパパ』の"おかかチャーハン"を食べた事がありますが、旨味の元が魚由来なので濃口にも関わらず後味があっさりしている所は同じものの、あちらは紅しょうがの酸味が主張してくる分たこ焼き生地を彷彿とさせる出来なのに対し、こちらは関西風うどんのおつゆみたいな純和風なイメージなのが決定的に違うな~と思いました。


 いい鰹節でも、さほどでもない鰹節でも、ちゃんと美味しく出来ますのでとても便利なレシピです。
 意外とビールに結構合いますので、おつまみ代わりに食べてもいいかもしれません。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『想い雲―みをつくし料理帖』の“里芋黒胡麻あん”を再現!

 クレオパトラの美貌を保つ秘訣の一つに、ごま油があったと聞いて驚きました。
 それも食用として摂取していただけではなく、香料・化粧品・エステオイルとして使用し、肌の美しさをキープしたとの事。
 調べてみると、現在でも美容用ごま油は存在し、それを塗ると肌荒れ予防、老化防止、アンチエイジングに役立つのだそうで、昔の美容術も案外的外れではなかったのだな~と驚きました。

 どうも、クレオパトラの「まるで楽器のようだ」と称賛された声はどんなものだったのだろうと空想した管理人・あんこです。


 本日作ってみる再現料理は、『想い雲―みをつくし料理帖』にて澪ちゃんが秋に<つる家>で出す思い出の料理・“里芋黒胡麻あん”です!
『想い雲―みをつくし料理帖』 澪の鮎飯
 それは、今ではすっかり澪ちゃんの妹的存在になっている下足番・ふきちゃんが、<つる家>へやって来て半年以上経った秋の事。
 <登龍楼>に奉公している弟・健坊が、姉のふきちゃんと離れ離れのまま受ける厳しいしつけに耐え切れずにお店を飛び出し、それ以来何日間も見つからないという騒動が起きます。
 実は健坊が行方不明になる直前、一度は「おいら、ねえちゃんの傍がいい」と言って逃げ出してきたのを、心を鬼にしたふきちゃんが「奉公先を勝手に抜けてきたりしたら駄目じゃないの。今ならお目玉だけで済むから」と強引に送り返した矢先の出来事だったので、ふきちゃんは自分を責めるあまりに食事が喉を通らなくなり、徐々に衰弱していってしまいます(←唯一の身内が行方不明になるというだけでも相当な衝撃なのに、その上「自分のせいかもしれない」という重圧まで加わったのですから、無理もないと思います…。読んでいて、痛々しく感じました)。
 そんなふきちゃんを澪ちゃん達は案じながらも、その内お店を閉めてみんなで健坊を探し続ける事に限度が来た為、幾日か経ってようやく<つる家>を開ける事にします。
 ふきちゃん・種市さん・芳さんは今まで通り健坊捜索に出て、お三方が抜けた穴をおりょうさんとりうさんが補うという形での変則的な営業でしたが、澪ちゃんは「こんな時に…」と心苦しい反面、料理によって心が解き放たれ、それまでに感じていた不安や心配事も自分を蝕まなくなったことに、ありがたさを感じていました。
 澪ちゃんが申し訳なく思う気持ちも分からなくはないですが、不安で苦しくて仕方がない時、何か救いを見つけて精神の均衡を保つのはとても大事な事だと思いますので、このシーンを読んだ時は少しほっとしたのを覚えています。
 そんな時、澪ちゃんが自分の料理の原点を思い出しつつ久方ぶりに作り、お昼時に<つる家>で出したのが、この“里芋黒胡麻あん”です!
 作り方はそこそこ簡単で、お出汁や醤油などで関西風に薄く味付けして煮た里芋の煮物へ、すった黒胡麻・お出汁・砂糖・みりん・醤油・葛粉を合わせて作った黒胡麻あんをかけたら出来上がりです。
 澪ちゃん曰く、これは昔まだ大阪で暮らしていた頃、天満一兆庵の板場に入れてもらって間もない時に今は亡き店主・嘉兵衛さんに初めて褒めてもらった一品だそうで、「今日のような日にこそ、こういう一品を出しておきたかった」という想いでお店に出したと作中で述懐していました。
 なお、高田郁先生が言うには、この料理は『江戸のおそうざい 八百善料理通』に乗っていたあるレシピを参考に創作したオリジナルレシピだそうで、色々と応用がききますとお勧めされていました。
 初めて読んだ際は、「黒胡麻はお菓子に使う胡麻というイメージが強いような…」とその組み合わせに驚きましたが、後々調べてみますと1785年に刊行された『大根一式料理秘密箱』という本に、“利休あえ大根”(薄く切って煮た大根に、すった黒ごま・白みそ・みりん・シナモンを混ぜたタレを合わせて作る和え物)という、江戸時代の物とは思えない程衝撃的な料理も存在していたようですので、澪ちゃんが作ったような黒胡麻あんが実際に江戸時代にあったとしても何ら不思議はない、と妙に納得したのを覚えています。

 幸い、味の濃い料理を好む江戸っ子たちにもこの“里芋黒胡麻あん”は好評だったのですが、その日の夕方に夕餉用の下ごしらえをしている最中、ふきちゃんが倒れて<つる家>の奥へ運び込まれたのを見て動揺し、つい気がおろそかになって黒胡麻あんに加える調味料のバランスを崩して塩っ辛く仕上げてしまい、それを坂村堂さんから「昼の味とは違ってしまっています」と指摘されて残されてしまうという、料理人としては最大の失態をおかしてしまいます…。
 恥ずかしさと悔しさのあまり、思わず澪ちゃんは台所で膝から崩れ落ちて少しの間首を垂れるのですが、そんな澪ちゃんを見ていられなくなったのか、りうさんは自身の思う「真の料理人」像を語り出し、澪ちゃんに大きな影響を与えます-。
 一体、澪ちゃんはりうさんに何を教え諭されたのか、そして健坊はどこへ行ってしまっていたのか…これ以上書きますと話が長くなりすぎてしまいますので省略させて頂きますが;、どちらも心温まるエピソードになっていますので、是非原作にてご確認していただくことを強くお勧めいたします。

 最近、近所の市場でいい里芋を手に入れる事が出来ましたので再現する事にしました。
 作中には詳しい作り方が書かれていなかったものの、ありがたい事に高田郁先生が監修した料理本・『みをつくし献立帖』に分量つきのレシピがご紹介されていましたので、早速そちら通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、里芋の煮物作り。里芋の泥を落として包丁で皮を剥き、米のとぎ汁をはったお鍋に入れて火にかけ、下茹でします。
 程よくゆであがったらザルにあけ、余分な水気をきっちりきっておきます。
里芋黒胡麻あん1
里芋黒胡麻あん2
 この里芋を、鰹と昆布の合わせ出汁、お酒、みりん、醤油を加えて煮立ておいた煮汁入りのお鍋へ投入し、薄く味を煮含ませます。
 里芋の表面がうっすらとお出汁の色へと染まりだしたら、里芋の煮物は準備OKです。
 ※この時、味を濃く煮付けますと黒胡麻あんとの相性がイマイチちぐはぐになってしまいますので、関西風にあっさり煮るよう気を付けます。
里芋黒胡麻あん3
里芋黒胡麻あん4
 次は、黒胡麻あん作り。
 すり鉢へ炒った黒胡麻を加えてすりこ木でよ~くすり(←最初は白い部分が目立ちますが、根気強くすり続けていくと段々全体が漆黒に染まっていきます)、途中で鰹と昆布の出汁、砂糖、みりん、醤油を合わせておいた物を注いでのばします。
 黒胡麻ペーストが汁状になったら小鍋へ移して火にかけ、少量の水で溶いた葛を回し入れて丹念に混ぜ合わせます。
 やがて全体が煮詰まり、表面に透明感のある艶が出てきてとろみもついたら、黒胡麻あんは出来上がりです。
 ※葛を合わせる時は火を消してからがいいです。葛と黒胡麻ペーストがよく混ざったら再び弱火にかけ、じっくり練り合わせると、葛特有のねっとりしたとろみがつきます。
里芋黒胡麻あん5
里芋黒胡麻あん6
里芋黒胡麻あん7
 温め直した里芋の煮物を煮汁抜きで器へ盛り付け、仕上げに熱々の黒胡麻あんを上からトロリとかければ“里芋黒胡麻あん”の完成です!
里芋黒胡麻あん8
 うっすらと出汁色に煮上げられた里芋に、真っ黒な黒胡麻あんがくっきりと映え、見た目だけでもなかなかインパクトがあります。
 黒は黒でも、艶と照りのある輝くような黒色ですので、食欲をそそられます。
 黒胡麻の香りを含んだ湯気は、料理というよりはお菓子のようなイメージで、一体どういう味になっているかとても気になります。
里芋黒胡麻あん9
 それでは、出来立てでまだ湯気が立っている内にいざ実食!
 いっただっきま~っす!
里芋黒胡麻あん10


 さて、味の感想ですが…熱々里芋と黒胡麻あんの組み合わせがうっとりする旨さ!黒胡麻の香り高さに感嘆させられます!
 鰹と昆布の合わせ出汁を薄く上品に煮含ませた、関西風の優しい味付けの里芋に、こっくりと濃厚な砂糖醤油味の黒胡麻あんが抜群の相性で、互いの良さを邪魔する事なく引き立てあっています。
 例えるとするなら「みたらし団子のタレ風甘辛胡麻あん」というイメージで、白胡麻よりもさらに香ばしい風味が強い黒胡麻の個性を最大限まで活かしたあんだと感じました(←なので、お惣菜というよりはどちらかと言うとおやつっぽいな~と思ってます)。
 気のせいか黒胡麻は白胡麻よりもやや油分が薄く、ほんのりほろ苦くて比較的さっぱりした印象で、見た目のインパクトが強い割には里芋の淡泊な味わいを殺す事なく、アクセントだけ付け足しているのに満足しました。
 里芋の控え目な塩気と黒胡麻あんのサラッとした甘味のバランスが絶妙で、この二つが混然一体となった時に生まれる甘塩っぱさが癖になります。
 葛特有のもったりとした粘りのとろみがついた黒胡麻あんが、これまたねっとりと絡むような舌触りの里芋とよく合っており、噛み締めるごとに地味ながらも徐々に深みが増していく大人っぽい一品でした。


 里芋の煮物だけではなく、お団子やトーストにかけて食べてもいけそうです。
 白胡麻と黒胡麻の違いがはっきりと分かりますので、いろんな方に是非一度は堪能していただきたいお料理でした。

●出典)『想い雲―みをつくし料理帖』 高田郁/角川春樹事務所
     『みをつくし献立帖』 高田郁/角川春樹事務所
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『あれも、これも、おいしい手作り生活。』の“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”を再現!

 ちょっと前に、「再現料理を予定中の漫画」一覧を更新しました。
 新たに追加した作品は『あさめしまえ』、『エプロンまま子のお元気レシピ』、『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』、『ホクサイと飯』の四つです。
 タイミングを見つつ、マイペースに再現したいと思いますので、お待ちして頂けますと幸いです。

 どうも、紫蘇の実シーズンをうっかり逃して悔しがっている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『あれも、これも、おいしい手作り生活。』にてまめこ先生が手作りなめこを使って作った“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”です!
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ‏図
 『あれも、これも、おいしい手作り生活。』とは、インドネシアへの留学経験がある埼玉県出身のイラストレーター・まめこ先生が、日頃は市販品を買って済ませちゃいがちな食品の数々を手作りしてはご家族と美味しく食べる日々を詳細に記した、実用コミックエッセイです。
 実際に作ってレシピ(分量やコツも記載)にまとめた手作り食品は113品で、これだけでもかなり大変だったはずなのに、その上何と全ページフルカラー&何十ページにも渡る補足漫画付きという豪華さで、まめこ先生のチャレンジ精神と好奇心のすごさが強く印象に残る一冊です。
 明るくかわいいタッチで描かれるまめこ先生ご一家の姿(まめこ先生の他にもご両親・祖母・お姉さん・姪のチヨピちゃんが登場します)、ほのぼのとした気分にさせられるアットホームな雰囲気、活き活きとしたユーモアによって構成されている面白いエッセイ風漫画が読んでいて飽きず、正直料理目的でなくても十分楽しめる内容に仕上がっていました。
 何と言っても、料理初心者が一番気になる「この手作り食品を作る際に気を付けるべき点はこちら!」「失敗しやすい部分はこちら!」という最大のポイントが漫画で感動するくらい丁寧にまとめられていたり、それだけに飽き足らず「何故こうなるかというというと、こういう理論が関係しているから」とまるで理科の実験のようにメカニズムが図解で説明されいたり、「この食品には、こんな発祥話が!」「こんなに種類が!」と裏話に事欠かなかったりと、いちいち痒い所に手が届くように書かれている所が素晴らしいです(´Д`*)。
 また、手作り食品系のレシピ本は「<○○さえあればあっという間に作れる!>って言うけど、ごく普通の一般家庭に○○はありません…orz」と突っ込みたくなるような特殊食材や、マイナーな調理器具を当然の如く使用している物も珍しくありませんが、この本は本当にごく普通に身近にある物だけで簡単に作れそうな手作り食品ばかりで、そのほとんどが思い立てば制作可能な手軽さも魅力的でした。
手作り食品を作ってはレポートされる、まめこ先生ご一家が主人公です理論をかわいいキャラクターでわかりやすく図解で説明して下さるので、とても便利!
 あと、まめこ先生がお料理する時に手伝うパートナーはほぼ母・コミさんなのですが、従来の母と娘の関係というよりは友達感覚の親子関係という感じで、お茶目で若々しい性格のコミさんと、しっかり者に見えて実はうっかりミスが多かったりするまめこ先生の掛け合いが読んでいてとても楽しいです。
 お母さんのダイエットネタにまつわるシーンや、まめこ先生が張り切り過ぎて失敗してしまうシーンは例外なく面白いので、これだけでも一見の価値ありだと思いました(中でも、食いしん坊で食べる事が大好きなコミさんが幸せそうに手作り食品を頬張っているシーンは見ているこちらまでつられてほんわか笑顔になりますので、当管理人にとっては貴重な癒しとなっています)。
 当時二歳だったかわいい盛りの姪っ子・チヨピちゃんも、「そりゃ~、まめこ先生もメロメロになるはずだ!」と納得する愛くるしさで描かれていて、見るだけで微笑ましい気持ちになるのも地味にポイントが高く感じました(←ただ、悲しい事にまめこ先生はチヨピちゃんにとってお姉さんご夫婦・アンパン○ン・まり○っこりよりも下の順位になっているようで、切ない片思い状態なのが読む者の哀愁を誘います…)。
『クッキングパパ』の虹子さん、『ミスター味っ子』の法子ママといい勝負が出来そうなくらい、母萌えしました片言で必死に美味しい物をおねだりする姪っ子・チヨピちゃんがとってもかわいいです!
 今回ご紹介するのは、ご飯の友の章に出てきた変わり種料理!
 それは、コミさんが二泊三日の北海道食い倒れ旅行へ行き、家にまめこ先生とおばあちゃんの二人だけになった時の事。
 おばあちゃんが深~いため息をついたのを見て、「どうしたの?もしや寂しい?」と茶化したまめこ先生でしたが、「お母さんがいない間、まともなご飯が食べられるか心配だわぁ…」とこれ以上ないくらい暗い顔でおばあちゃんから言われ、後ろめたさでギクッとしてしまいます(←何でも、過去にタイ風パパイヤサラダ・インドネシアのガドガドサラダ・ベトナム風生春巻きを出してしまった事があるようで、初見時は「ご年配の方に本格エスニック料理はハードル高いだろうな…」とおばあちゃんに同情したのを覚えています;)。
 そこで、反省したまめこ先生は一念奮起して海苔の佃煮・ふりかけ類・なめたけなどの和風ご飯の友を作るのですが、後々その手作りなめたけを使ってまめこ先生がアレンジして作ったのが、“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”です!
 作り方は相当に簡単で、手作りなめたけ・大根おろし・お茶漬けの素・ごま油・タバスコ・お酢を茹でたてパスタの上に乗せるだけでもう出来上がります。
 はっきり言って、組み合わせだけを聞いてもどんな味になるのか全く想像がつきませんが;、まめこ先生にとってはお気に入りの一品だそうで、欄外で「おいしいんだよ!」とお勧めされていました。
 ただ、残念ながらおばあちゃんにはイマイチ不評だったようですので、初めて読んだ時は「おそらくエスニック風の味がするんじゃないかな~」と色々想像したのを覚えています。

 その後、おばあちゃんはまめこ先生が作ったご飯の友の数々を「…おいしい!ご飯によく合うわ!」と感動するのですが、うっかりしたまめこ先生が肝心のメイン料理を作り忘れ、夕食のおかずが海苔の佃煮やなめたけくらいになってしまった為、最終的には「でも、おかずがこれだけなんて…早く帰ってきて;」とおばあちゃんを嘆かせていました;。
母のコミさんがいない間、まともなご飯が食べられるか不安でたまらないおばあちゃん;
 ほとんどの食品が写真付きで説明されている中、これだけは写真なしで簡単に説明されいるだけなのが返って興味がそそられ、再現する事を決意しました。
 作中にあるレシピ通り、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、なめたけ作り。根元を切り落として三等分に切ったえのきを小鍋に入れて上からかぶるくらいの水を入れ、中火にかけてゆっくり火を通します。
 アクをちょくちょく取りながらとろみが出てくるまで約十五分くらい煮込んだら、醤油、みりん、砂糖を加え、トロ~ッとしてくるまで煮詰めます。
 やがて、水分が少なくなって全体が煮詰まり、えのきに艶がでてきたら手作りなめたけの出来上がりです。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ1
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ2
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ3
 その間、茹でたてスパゲティ・お好みのお茶漬けの素・お酢・タバスコ・ごま油をボウルに入れてざっと混ぜ合わせ、お皿に高く盛り付けておきます。
 ※お酢やタバスコは入れ過ぎにご注意、ごま油は多めがお勧めです。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ4
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ5
 先程のスパゲティの上に、適度に汁気をきった大根おろし→手作りなめたけの順に具を乗せれば“まめこ流おろしなめたけお茶パスタ”の完成です!
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ6
 青野菜が全く入っておらず、なめたけの茶色ばかりが目立つスパゲティの為、パッと見はちょっと殺風景に感じました;。
 香りの方も、お酢とタバスコのツンとくる匂いが第一にくるデンジャラスな風味に仕上がっている為、目をつぶっていたらパスタ料理だとはまず分からないと思います。
 内心、この時には「これはもしや…」というハラハラドキドキが止まらなくなっていたのですが、実際に食べてみませんとどんな味か分かりませんので、勇気を出して食べてみようと思います。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ7
 それでは、麺がのびない内にいざ実食!
 いただきまーす。
まめこ流おろしなめたけお茶パスタ10


 さて、味はと言いますと…ものすごく不思議な味で、分析するのが難しい一品。けれども確かに美味しい事は美味しい為、脳が混乱します。
 一口食べた途端、頭の中をよぎったのは「…冷やし中華の味がする?!」という驚き。
 お酢のストレートな酸味、ごま油の香ばしいコク、お茶漬けの素に含まれる強い魚介系の出汁が混然と入り混じって生まれた、癖になる酸っぱこってりした味付けがアルデンテに茹で上がったスパゲティを洋風中華麺のような面白い仕上がりにさせています。
 例えるとするなら、「温かい無国籍風冷やし中華スパゲティ」というイメージですので少し怪訝とされてしまうかもしれませんが、そこまで不自然な感じはなく、妙にしっくりくる味でしたので我ながら意外でした。
 タバスコの舌へビリッとくるスパイシーな辛さがいいアクセントになると同時に、まるでラー油を加えた冷やし中華に似たようなキレをプラスしていてよかったです。
 どういう訳かなめたけは最初からガツンとこず、後から徐々にえのき特有のこっくり濃厚な旨味エキスが効いて来る印象で、噛めば噛む程深い甘辛さが溢れだすのがスパゲティとぴったりでした。
海苔の磯風味と大根おろしのさっぱり感が、後口を程々軽くさせているのがナイスです。


 正直、人によってかなり好き嫌いが分かれると思う為、お世辞にも万人受けするメニューとは言えない感じでした;。
 「この組み合わせで、この味!」という新鮮な発見がありますので、創作系料理にチャレンジしたい方にはおすすめです。

●出典)『あれも、これも、おいしい手作り生活。』 まめこ/サンクチュアリパプリッシング
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『華中華』の“蒸籠チャーハン”を再現!

 七月に映画『風立ちぬ』のCMを初めて見た時、てっきり恋愛映画だと勘違いをしていたんですが、後々調べた所、どちらかというと物作りに携わる男達が主役の飛行機映画だという事を知り、俄然興味がわきました。
 スケジュールがあわなかったので、結局劇場では見られそうにないのですが、後日DVDで見てみようと考えています。

 どうも、「生きねば。」と思うと同時に「働かねば。」「稼がねば。」という想いを胸に図太く生きている管理人・あんこです。
 

 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが火事にあったあるお店の為に考え出した“蒸籠チャーハン”です!
蒸篭チャーハン図
 それは、ハナちゃんが上海亭のおじいさんやおばあさんと出会ったばかりで、まだ独身だった頃の事。
 満点大飯店のすぐ近所にあり、つい三日前に改装したばかりの小規模な老舗・「新美月楼」が運悪く火事にあい、せっかく綺麗にした店内が台無しになってしまいます。
 火事の原因は、二代目店主であるご主人が店の入り口で吸っていてうっかり消し忘れた煙草のせいだった為、ある意味自業自得ともいえるのですが、それだけにご主人は荒れたのかやけくそになり、おかげでお店の後片付けは全て奥さんがひっかぶる事になっていました。
 初見時は「やさぐれてる場合ですか?」とご主人に少し呆れたものですが、せっかく新装開店したお店をほかならぬ自分のせいでおじゃんにするという大失態をおかしたのですから、冷静になると頭がおかしくなりそうで必死に自我を保とうと足掻いていた真っ最中だったのかもしれません…。
 そして、そんな新美月楼の窮状を偶然目にしたお人よしのハナちゃんと楊貴妃さんはご夫婦を放っておくことが出来ず、一緒に手助けする事を決意します。
 幸い、壁やテーブルはすすけているだけで大して燃えておらず、全滅している物といえば食器くらいで厨房はほぼ無事だった為、ハナちゃんは炊き出し風にすぐお客さんへ提供できる中華料理は何か模索します。

 ※なお、この時楊貴妃さんは貧乏だった幼少期を思い出して、金銭的にさらに苦しくなった店主ご夫妻に同情していたので、初見時はかなり意外だったのを覚えています(←諸説あるものの、幼い頃に両親を亡くして叔父夫婦に引き取られた事はほぼ確実だそうなので、それなりに苦労した事が推察されます)。
改装したばかりだというのに、火事にあって内装や食器がダメになってしまった、気の毒な新美月楼
 しかし、ただでさえ借金して新装開店した新美月楼に中華用の新しい食器を一から買い直す余力はなく、ご主人は新料理を考案するどころか椅子の片づけ一つできない精神状態。
 ある物といえば、上海亭のおじいさんとおばあさんが厚意でくれたわずかな野菜類や蒸篭のみで、戦力になりそうなのは料理初心者の奥さん一人だった為、奥さんだけでも簡単に用意できる料理とは何か、ハナちゃんは大いに悩みます。
 その際、ハナちゃんが楊貴妃さんの「日本にはわっぱ飯とか、蒸し寿司とかあるじゃない」という言葉をヒントにして思い付いたのが、この“蒸籠チャーハン”です!
 作り方はとってもお手軽で、白菜を敷いた蒸篭に基本チャーハンを入れて真ん中へ生卵を落とし込み、そのまま数分だけさっと蒸すだけで出来上がりです。
 この方法なら、ハナちゃんに作り置きしてもらった基本チャーハンをそのまま詰めてちょこっと手を加えるだけで作れますし、出来て時間が経ったチャーハンでも程よい水分を吸わせて作り立てっぽい美味しさへ生まれ変わらせる事が可能になるので、なかなかうまいやり方だと感じました。
 おまけにどうやらハナちゃんは、火事によって暖房が壊れて肌寒い店内を逆手に取り、柔らかで温かな湯気が出る“蒸籠チャーハン”の魅力を効果的にお客さんへアピールしようとしたみたいで、初めて読んだ時は「見た目によらず商売上手!」とハナちゃんを見直したものです。
楊貴妃さんの言葉がいいヒントになり、ハナちゃんは新しいチャーハンを思い付きます!
 その後、お店を再開する前日にご主人は“蒸籠チャーハン”を試食するのですが、簡単さに見合わない美味しさにすっかりやる気を取り戻し、コロッと営業再開を手伝っていました;。
 ありがたい事に、この新チャーハンは「炊き出しみたいで面白~い!」と寄ってくるお客さんや(←関係ないですが、「炊き出し」と聞くとどうしても石原軍団を思い出してしまいます;)、「改装後に火事にあうなんて気の毒だ…」と同情した常連さんが通ってくることによって評判になり、おかげで新美月楼は往時同様とまではいかなくとも徐々に復活してきていました(^^*)。
ハナちゃんの作った蒸篭チャーハンの美味しさで、やっとやる気になってくれてました;
 最近ようやく蒸篭を購入した為、再現する事を決意しました。
 作中には詳細なレシピが載っていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。あらかじめ、中華鍋(又はフライパン)でハナちゃん流基本チャーハンを作っておき、別皿に取っときます。
 その間、白菜を流水で洗って食べやすい大きさに切り、水気をきったら蒸篭へ敷いておきます。
 ※水分が多いチャーハンだと、どうしても蒸気によってさらにベチャっとしやすくなりますので、極力パラッと仕上がるよう気を付けます。
蒸籠チャーハン1
蒸籠チャーハン2
蒸籠チャーハン3
 次は、蒸し作業。
 先程の白菜入り蒸篭の中へ粗熱を取った基本チャーハンをよそい、真ん中を少しくぼませて生卵を落としたらフタをし、そのまま沸騰した鍋の上に置いて約三分むします。
 ※生卵だけでも十分美味ですが、もうちょっと華が欲しかったらむきエビやイカ、豚角煮、チャーシューを追加して蒸すと、さらにおいしく豪華になります。
蒸籠チャーハン4
蒸籠チャーハン5
 卵がうっすらと半熟状になったら火からおろし、そのまま蒸篭ごとお皿へ移してフタを取れば“蒸籠チャーハン”の完成です!
蒸籠チャーハン6
 フタを開けた途端、きめ細やかで淡く、奥ゆかしい木の香りを帯びた湯気が頬をほわっと優しく包みこみ、思わずほっと癒されます。
 ただ単に蒸したりレンジでチンした時と違い、蒸篭によって絶妙な香りづけがなされているのが感動もので、正直「蒸篭がないならないでいいや」と考えていた時代にはもう戻れない感じです;。
 半透明になってプルンと蒸しあがった半熟卵と、白菜の瑞々しい色合いの対比がよく、一体どんな味がするのか楽しみです!
蒸籠チャーハン7
蒸籠チャーハン8
 それでは、チャーハンに半熟卵を絡めていざ実食!
 いっただっきまーす!
蒸籠チャーハン9


 さて、味の感想はと言いますと…普通の物とはまた違ったチャーハンで美味し!蒸籠からホカホカ立ち上ぼる湯気がたまりません!
 基本チャーハンは、そのまま食べるとある程度水分が飛んでいてパラリとした軽い仕上がりが特徴的なんですが、蒸す事によって蒸気をふんわりまといハラリとした口当たりになっているのが優しい印象で、どことなく蒸し寿司に似た醍醐味があるな~と思いました(←熱々の時間が長い為塩気が薄く感じられ、あっさり頂ける所までそっくり)。
 不思議な事に、蒸す前よりも蒸した後の方がご飯がくっつき合わず一粒一粒のパラパラ感が上がっており、かなり食べやすかったです。
 蒸されてしんなりジャクッと柔らかい食感になった白菜の瑞々しい甘味が、塩気の効いたチャーハンとぴったりな上後味をさっぱりさせるのに役立っていた為、丁度良い箸休めになっていると思いました。
 間接的にゆっくり火を通したおかげで、かろうじて固まった感じのフルフルトロトロな半熟卵の黄身が、濃く甘くとろけてチャーハンにまったり絡み、噛めば噛むほどコクが増していくのがよかったです。
 また、蒸籠からほのかに移った清涼感のある木の香りがチャーハンに高級感をプラスしていて感心しました。


 卵だけでも十分おいしいですが、豚の角煮や魚介類のボイルを加えると、さらに美味しさがアップしそうです。
 とにかく、木のぬくもりを感じる湯気がこんなにも料理の味を跳ね上げさせるとは思っていなかった為、蒸篭の効力について大いに勉強になった回でした。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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