『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“サックリ簡単スコーン三種”を再現!

 先日スーパーで買い物をしていると、小学三~四年生くらいの少年がお母さんの後ろをついて行きながら「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ(以下略」とずーっと言っているのを目撃し、思わず花京院典明のあの名シーンが脳裏に蘇りました;。
 将来、少年がさくらんぼをレロレロ転がしながら食べるようにならない事を祈るばかりです。

 どうも、プリンのフタを未だにレロレロしてしまうお行儀悪な当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて芝田先生が一押しされていた“サックリ簡単スコーン三種”です!
サックリ簡単スコーン三種図
 ある日、広田先生はパン屋さんでちょっと高めながらも美味しそうなチョコスコーンを発見し、試しに一つ買って味見されたそうなのですが、それが顔をしかめてしまう程ものすごく苦いスコーンで、大失敗;。
 かと言って捨てる訳にもいかず、結局苦労しながら全部完食されたとの事で、「甘いザク切りチョコが入っているのに苦いって、どれだけなんだろう…」と思わず同情したものです;(←当管理人も経験がありますが、妙に値段が高い割に味がイマイチな食べ物は、自分の的外れな勘への腹立ち・激しい後悔・いつも以上に発動する勿体ない精神もあって、意地でも完食しやすいんですよね;)。
 後日、広田先生が芝田先生へ一部始終を話された所、それはスコーンを膨らませる為に入れる重曹を多く入れ過ぎたのが原因では…との事で、それは苦いはずだと納得しました。
 調べた所、重曹に色々添加したベーキングパウダーよりも重曹の方が膨らむ力が強い分、ちょっと量が過ぎるとすぐ苦みがストレートに出やすいみたいで、「やっぱりお菓子は分量厳守が鉄則なんだな~」としみじみ納得したのを覚えています。
ある日、スーパーのパン屋さんで買ったチョコスコーンがすごく苦かったと語る広田先生;
 その際、芝田先生が「私のレシピは苦くないの!!重曹をギリギリまでおさえて作った、小麦の味のするおいしーいレシピがあるのよー!」とおっしゃり、朝食やおつまみに如何かと広田先生にご紹介されていたのが、この“サックリ簡単スコーン三種”です!
 作り方は確かに簡単で、プレーンスコーンは小麦粉・バター・ベーキングパウダー・塩・砂糖・牛乳・水を切るようにして混ぜて作った生地を丸く成形し、オーブンで焼いたらもう出来上がりです。
 残る二つはハーブと岩塩のスコーンベーコンと枝豆のチーズスコーンなのですが、前者は焼く前のプレーンスコーンの生地へ岩塩・ローズマリー・パセリを散らし、後者は基本生地に粉チーズを混ぜた物へベーコンと枝豆を折りこんで成形して焼くだけで完成というお手軽さです。
 ポイントは、粉類やバターを合わせる時にテーブルナイフでしつこいくらいチャッチャッと切り混ぜる事、その後に全体がおから状になるまで粉をギュッと掴んでパラパラ落とす作業を繰り返す事の二つだそうで、これらのポイントさえ押さえたら最高にサックリしたスコーンになると力説されていました。
 正直、鬼気迫る表情を浮かべてテーブルナイフで生地を切り混ぜてらっしゃる芝田先生のシーンを見た時は、「とがった方のナイフじゃないとはいえ、こんな物騒な物でお菓子を作るとは…」とびっくりしたものでしたが、どのご家庭にもある物で一番切り混ぜするのに向いていた道具がこのテーブルナイフだったそうで、スコーン作りにおける切り混ぜ作業にこだわる芝田先生の執念に脱帽しました;(←あるならスケッパーが最適のようです)。
重曹をギリギリまでおさえ、キリ混ぜにこだわった特別なスコーンレシピ
 何でも芝田先生曰く、「このスコーンレシピは、私が研究に研究を重ねてできた特別なレシピなんですよー」との事で、その思い入れの強さがうかがえます。
 ネットや本のレシピ数点と見比べてみた所、芝田先生のレシピはベーキングパウダーだけではなく砂糖も少なめ、おまけにバターがやや多めの配合という独特な特徴があり、自分好みになるよう本当に試行錯誤された様子がレシピから伝わって来たのを覚えています(当ブログの方針により、分量は公開できませんが;)。
 これら三種のスコーンの他にも、ザク切りチョコスコーンやチーズスコーンの作り方がご紹介されていたのですが、特にスコーンが好物という訳でもない当管理人でも「食べてみたい!」と食欲がそそられるものばかりで、未だに読むたび胸がときめきます(^^*)。

 実を言いますと、広田先生は試食して「うわあ…おいしい。とにかく苦くない!」と当初は喜んでらっしゃったんですが、後々「めんどくさいけど」「だ…だってオーブン使ったり、切り混ぜたり…おいしーけど、朝食にこんなの作れませんよ」ともこぼしており(←当管理人も休日ならともかく、平日の朝に用意するのはきついな…という感想を抱きましたorz)、芝田先生をがっくりさせる一幕もあったのですが、それでも最終的には「(作る作業は)めんどくさいけど、作る価値があるから全然面倒じゃない」というメッセージが広田先生に伝わったようで、ほっとされた様子でした(←実際に打ち合わせされる時、一体どんな会話が繰り広げられたのか気になって仕方がありません;)。
このスコーンは、芝田先生が研究の末に満足のいく配合を見つけた思い出深いレシピとの事確かにおいしいけれど、朝から作るのはちょっと厳しいと話す広田先生に芝田先生はがっくり;
 これまでスコーンにはあまり興味を持たなかった為、ずっと作らずにいたのですが、芝田先生のご紹介されたスコーン三種は色んな意味で魅了を感じた為再現を決意しました。
 作中に記載されている詳細なレシピを眺めつつ、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、生地作り。ボウルへ小麦粉、バター、ベーキングパウダー、塩を投入し、テーブルナイフでバターが小指の頭くらいの大きさになるまでよ~く切り混ぜます。
 途中、バターが小さくなりだしたら砂糖を加え、さらに切り混ぜます(砂糖を最初から入れた場合、砂糖が溶けてべっちょりした生地になり、さっくりした出来栄えになりませんので要注意です)。
 ※スケッパーがあるなら、それが一番です;!
サックリ簡単スコーン三種1
サックリ簡単スコーン三種2
サックリ簡単スコーン三種3
 バターと小麦粉を混ぜ終えたら、粉を両手でギュッとつかむ→上からぱらぱら落とすという作業を何度も繰り返し、粉とバターが一体化してくるまで根気よく続けます。
 やがて、粉がおからみたいにボロッとした感じになってきますので真ん中をへこませ、牛乳に水を足した物を中央めがけて注ぎ、もう一度テーブルナイフで切り混ぜます。
サックリ簡単スコーン三種4
サックリ簡単スコーン三種5
サックリ簡単スコーン三種6
 切り混ぜていく内、ボウルの底に生地がくっつかなくなって生地全体が一つにまとまってきたら混ぜ終わりですので、ここまできたら丸くまとめてラップに包み、冷凍庫で約三十分寝かせます。
 これで、基本の生地は出来上がりです!
 この時、同時にベーコンと枝豆のチーズスコーン用の生地も用意しますが、こちらは先程と同じ材料で基本生地を作っている最中に粉チーズを投入し、後は普通に切り混ぜするだけで準備完了ですので簡単です。
サックリ簡単スコーン三種7
サックリ簡単スコーン三種8
サックリ簡単スコーン三種10
 次は、成形&焼き上げ作業。
 先程の基本生地を小麦粉を薄くふった清潔な台の上へ置き、麺棒で約二センチ程度の厚さになるよう伸ばします。
 この生地に、口の回りに粉をまぶしたコップをギュッと押し付けて型抜きします。
 プレーンは型抜きしたらそのままでOKですが、ハーブと岩塩のスコーンは上から岩塩、ローズマリー、パセリをたっぷり振りかけておきます(←ある場合は、ミックスハーブも足して香りを補強するのがおすすめです)。
サックリ簡単スコーン三種9
サックリ簡単スコーン三種11
サックリ簡単スコーン三種12
 一方、粉チーズ入りの生地は刻んだベーコンとさやからむいた塩茹で枝豆を折り込み、やや分厚い一つの大き目な円形になるよう形を整えたらナイフでケーキ切りにします。
 これら成形済の生地はオーブンシートの上に並べ、180度に熱したオーブンで約二十分焼きます(←オーブンの癖によって焼き時間は変わりますので、時々様子を見たり時間を調節した方がいいです)。
サックリ簡単スコーン三種13
サックリ簡単スコーン三種14
サックリ簡単スコーン三種15
 スコーン全体に火が通って表面がこんがり焼きあがったらオーブンから取り出し、そのまま器へ移してメープルシロップの容器を傍らへ添えれば“サックリ簡単スコーン三種”の完成です!
サックリ簡単スコーン三種16
 さっくり香ばしく焼き上がった表面といい、バターの芳しい香りといい、おいしそうな予感がビンビンします(←枝豆とベーコンのチーズスコーンは焦げたチーズの匂いがしますが、こちらも胃袋をぎゅんと刺激します)。
 これまで、スコーンと言えばお店で冷めた物を買ってそのまま食べるくらいでしたが、正直焼きたてがここまでいい香りだとは思わなかった為、思わずため息がもれました;。
 ここまで個性的なスコーンは今まで食べた事がないので味の想像がつかず、一体どんな感じなのかワクワクします。
サックリ簡単スコーン三種17
 それでは、プレーンスコーンだけメープルシロップをかけていざ実食!
 いっただっきまーす!!
サックリ簡単スコーン三種18


 さて、味の感想はと言いますと…本当にサックリして美味し!思っていたよりも優しい味わいでびっくりです!
サックリ簡単スコーン三種19
 今まで食べた市販のスコーンは、クッキーやソフトビスケットみたいで少し硬めな物がほとんどで(運が悪ければ苦い物が当たる事も…)、さほど好きでも嫌いでもなかったんですが、これは苦味の欠片もない小麦の素朴な味がする家庭的なおいしさで、見た目によらず外はサクサクホロッと香ばしくも簡単に崩れていく食感、中はもっちり感を帯びたふんわり柔らかい口当たりなのに感動しました。
 柔らかとは言ってもパン生地みたいにフカフカなのではなく、バターがたっぷり入っているせいかより香り高く、脂分でしっとり潤った適度に弾力のある生地がリッチな旨さで、「焼き蒸しパン」と例えたくなるような不思議なモチモチ感が癖になります。
 お腹が割れた所は水分が飛んでちょっとカリッとしているんですが、トーストにした食パンの表面みたいな心地よい噛み応えで、ここにすっきり甘いメープルシロップを染み込ませてパクッと頬張るとケンタッキーのビスケットにそっくりな味わいになった為、びっくりしました。

 ハーブと岩塩のスコーンは、岩塩のミネラル分豊富でまろやかな塩気と、ハーブの爽やかな香りが効いたシンプルながらも奥深い味わいが特徴的。
 岩塩のガリガリと派手に砕けるワイルドな歯触りがいいアクセントとなり、塩分が弾けるたびに小麦の甘味が際立つのがいいです。
 ローズマリーやバジルの胸をすくような芳しい風味が、噛むごとに鼻腔をくすぐるのがよかったです。
サックリ簡単スコーン三種20
 ベーコンと枝豆のチーズスコーンは、チーズの艶かしい香りや熟成されたコクが病み付きになる大人好みの生地に、カリカリベーコンのこってりした肉の旨さと枝豆のあっさりした甘塩味がよく合っていて、おつまみとして最適な仕上がり。
 実は三種のスコーンの中で、一番後引く味わいです。
 こんがり焼けた表面はチーズパンやポンデケージョに近い美味しさで、焦げた事によってチーズの風味が凝縮され、品よくまとまっているのがナイスでした。
サックリ簡単スコーン三種21


 プレーン味のスコーンは朝食向きですが、ハーブと岩塩のスコーン、そしてベーコンと枝豆のチーズスコーンはおつまみにぴったりで、ビールやワインと一緒に頂きたいイメージです。
 特に、ベーコンと枝豆のチーズスコーンは相方さんに特に気に入ってもらえたので、スコーンにあまり興味がない男性の方でもとっつきやすいのでは…と感じました。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ おやつ編』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
    (2014フォアミセス1月号別冊ふろく)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『クッキングパパ』の“豆腐グラタン”を再現!

 大学時代、カフェ飯好きな知人に誘われて色んなカフェ飯を食べ歩いた時期があったのですが、当時色気よりも食い気だった当管理人は「確かにおいしいけど、この値段なら近所のうどん屋さんでカツ丼セットを頼んだ方が、もっとお腹いっぱいになるんだけどな…」とそこまで夢中になれなかった記憶があります(←豚に真珠とはまさにこの事ですね;)。
 ただ、最近は胃が少し縮んで食の好みが変わってきたせいか、違う味をちょこちょこ楽しめるタイプのカフェ飯に興味が出てきており、近いうちにまたいけたらなーと考えています。

 どうも、オーガニック系カフェ飯店における木製スプーン率は異常だと思っている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、 『クッキングパパ』にてある小料理屋の主が田中君とその友人・沢村さんに出した“豆腐グラタン”です!
豆腐グラタン図
 今回ご紹介するのは、以前“あわび丼”の回で気持ちのいい食べっぷりを見せた田中君の同期・沢村さんが久々に再登場した時のお話。
 ある日仕事で小倉にやってきた田中君は、小倉支社にいる沢村さんへ「鰻屋にいるから仕事終わったら来いよ、飲もうぜ!」と電話やメールで連絡を取ろうとしたものの全く返事が来ず、一人不貞腐れながら鰻屋で先に食事を取っていたのですが、明らかに怪しい人影がこそこそと店を出ていくのを発見した為呼び止めると、何とそれは三十キロ痩せてすっきりした沢村さん本人(←夜なのにサングラス&付けヒゲで不審度マックス;)!
 沢村さんといえば、初登場時「何よりも食い意地を優先する」「うまい物をバリバリ食う!これが元気の素だろーが!!」「一食たりともおろそかにできない!」という名言を数多く残した大の食いしん坊で、美味しい物を食べる為にはどんな努力をも惜しまない食欲第一主義の男性だったのですが、去年医師から「血糖値や血圧が非常~にやばい」「今のままの生活を続けていくと大変なことになるよ」と注意されて以来、ドカ食いムチャ食いをやめてヘルシー志向になったそうで、それが照れくさくて田中君に会うのを躊躇していたとの事でした。

 これが当管理人だったら「いやぁ、実はダイエットに成功しちゃって~!」とここぞとばかりに会いたがる所ですが;、確かにその頃の沢村さんは「健康など気にしてばかりいると体に悪いゾ」と断言して食べるのを控えていた田中君を情けないと批判していましたので、会わす顔がなくても無理からぬところかな~と苦笑いしました。
 それにしても、ダイエットとは露とも思わず「病気か?」と聞いた田中君の言葉は、不謹慎ながらも当管理人が初見時に抱いた感想そのままで、「まさか糖尿病…!」とさらに突っ走った想像をしたのは失礼だったと反省しました;。
久々に会った沢村さんは、昔よりも三十キロ痩せるという快挙を成し遂げてました
 そんな沢村さんが一年以上続けられて成功したダイエットは、ズバリ糖質制限ダイエット!
 糖質制限ダイエットとは、ご飯・パン・麺・菓子・果物・芋類といった炭水化物や糖質を含む食品を避け、その代わり肉・魚・豆腐・野菜・チーズといったたんぱく質や脂質を含む食品は食べてもOKというダイエット法(※ただし、あまりにも極端に炭水化物をとらずにいるとかえって体に害をもたらすので、低糖質ダイエットに留めた方が安全です)。
 このダイエットの嬉しいポイントは、肉や魚ならカロリーを気にせずお腹いっぱい食べても大丈夫という所で、空腹感が感じられない分そこまでストレスを感じず続けられるのが大食家にはありがたいな~と思います。
 その上、何と糖質を含まない蒸留酒(焼酎・ウイスキー・ウオッカ等)ならいくら飲んでも構わない、例えば「焼き鳥で一杯」「焼肉で一杯」も十分可能というという飲兵衛にも優しいダイエット法で、読んでてかなり惹かれました;。
 だからこそ、大食漢の沢村さんも無理なく続けられたんだな~と妙に納得です。

 ちなみに、沢村さんはご飯や麺の代替品として豆腐を活用しているみたいで、例のデジカメで撮った様々な豆腐料理の写真を田中君に見せていたのですが(←中には豆腐をご飯に見立ててかけたカレー豆腐という涙ぐましい一皿もあり、ダイエットへの本気度が伺えました)、その画像の数々を見ていると当管理人自身、ダイエット中に豆腐=ご飯と考えておかずを食べていたのを思い出し、妙にしんみりしてしまいましたorz。
 結局、<喜多>のスペシャル大盛りカツ丼やとんこつラーメンを愛する田中君は自分には無理と諦めてしまったようですので、夢子さんの心労はまだまだ続きそうだな~と気の毒に感じました;(←見た目は健康そうに見えますが、実は病院にかかるシーンが結構ある田中君。盲腸、痔、ぎっくり腰、成人病予備軍…最近は尿道結石まで体験しちゃってました;)。
沢村さんの場合、糖質ダイエットが性にあったようで成功したみたいです
 その後、田中君は沢村さんが自宅に帰る前によく寄るという小料理屋<こはる>に誘われ、そこの女主人・はるさんを紹介されます。
 女一人で飲食店を切り盛りする店主といいますと、どうしても<きんしゃい屋>の迫力満点ママを思い出してしまいますが;、はるさんはほっそり上品なショートカットの似合う美人で、沢村さんとは「オーッス」「おかえりなさーい」と言い合うなど大分親しげな様子。
 この時、田中君との挨拶もそこそこにはるさんが用意したのが、“豆腐グラタン”です!
 作り方は意外と簡単で、グラタン皿へ水気を抜いて両面を焼いた木綿豆腐→鶏もも肉・エビ・にんにく・玉ネギ・にんじん・えのき・塩・こしょうを炒めて豆腐や牛乳で作ったソースを混ぜた物→とろけるチーズの順に具を重ねていき、高温に熱したオーブンでこんがり焼いたら出来上がりです。

 このグラタンの特徴はとにかく糖質を抑えてある所で、ホワイトソースを豆腐ソースに、マカロニを焼き豆腐に置き換える事でぐっとヘルシーに仕上げたとの事。
 ポイントは、豆腐の水気を事前にしっかり抜いて豆臭さを消す事、鶏もも肉は皮を除く事(←皮さえ除けば、皮なし鶏胸肉の身とカロリーはそう変わらないみたいです)、豆腐ソースの材料をミキサーにかける際はしっかり一体化するまで根気よく合わせ続ける事の三つで、これさえ守れば失敗はまずなさそうです。
 豆腐グラタン自体は前々からあるメニューですが、具もソースもここまで豆腐で統一したレシピは見た事がなかった為、初めて知った時は興味津々だったのを覚えています(小麦粉を一切使いませんし、牛乳や生クリームは豆乳でも代替可能ですので、アレルギーをお持ちの方にも優しいのに感心です)。

 実を言いますと、沢村さんが糖質制限ダイエットを始めたのも、豆腐メニューを教えてくれたのもみなはるさんのおかげだったそうで、何と近々結婚すると照れくさそうに田中君に報告していました。
 正直、あそこまで食い意地命だった沢村さんがここまで急速に変わったのは今一つ腑に落ちなかったのですが、それも全て愛すべき伴侶が傍にいたからだったんだな~とこちらまでこそばゆい気持ちになりました;。
マンションの近くにある小料理屋「こはる」の店主はるさんが、沢村さんを変えました
 最近、「ヘルシーだけどボリューム満点な料理が食べたい」という気持ちが高まっていた為、再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピが分量つきできっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、豆腐の下ごしらえ。適度に切り分けた後重石をするなどしてしっかり水分を抜いた木綿豆腐を用意し、ソース用と具用の二つにあらかじめ分けておきます。
 ソース用の木綿豆腐は、牛乳、塩、こしょうと共にミキサーに入れ、なめらかなペースト状になるまでかけ続けます。
 牛乳と豆腐が徐々に一体化し、分離しているように見えなくなったらソースは出来上がりです。
 一方、具用の豆腐はさらに食べやすい大きさに切り、オリーブ油を引いて中火に熱したフライパンで表裏をこんがり焼き、軽く塩こしょうで味付けしたら準備OKです。
豆腐グラタン1
豆腐グラタン2
豆腐グラタン3
 次は、炒め作業。
 みじん切りにしたにんにくとオリーブ油を香りが出るまで炒めておいたフライパンへ、皮を取り除いて一口サイズに切った鶏もも肉を投入してじっくり焼きます。
 鶏肉の中まで火が通ってきたら、殻を剥いて背ワタを取ったエビ、食べやすい大きさに細長く切ったにんじん、薄くスライスした玉ネギ、石突きを切り落としたえのきを加えて、しんなりするまで炒め合わせます。
豆腐グラタン5
豆腐グラタン6
豆腐グラタン7
 野菜類に火が通ったら、先程の豆腐ソースと生クリームを注ぎ入れ、ざっくりと混ぜ合わせます。
 ソース類が具に絡まったら、すぐに火からおろします。
 これで、グラタンの元となる具入りソースは用意万端です。
豆腐グラタン8
豆腐グラタン9
 ここまできたら、後は焼き作業。
 バターを薄くぬったグラタン皿(気にならない場合は、ぬらなくても大丈夫です)へ具用の豆腐を一つ一つ並べ、さっきの具入りソースを上からどっさりかけ、とろけるチーズをお好みで振りかけます。
 これを、200度に熱したオーブンに入れて十五分前後かけて焼きます。
豆腐グラタン4
豆腐グラタン10
豆腐グラタン11
 グラタンが焼きあがったら取り出し、その上へ刻んだパセリをパラリと散らせば“豆腐グラタン”の完成です!
豆腐グラタン12
 以前、全く別のタイプの豆腐グラタンを作った事がありますが、そちらよりもこちらの方がぐっとクオリティーが高い感じです;。
 にんじんの赤やパセリの緑がいい彩りになっているうえ、所々チーズから鶏肉やエビといった豪華な具がのぞいている為、食べる前からワクワクします。
 ダイエットを目的とした食事はちょっと殺伐とした気持ちになりがちですが、このグラタンにはそんな気配がみじんもありませんので、一体どんな味がするのかとても楽しみです。 
豆腐グラタン13
 それでは、焼きたてほやほやの内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
豆腐グラタン14


 さて、味はと言いますと…ちゃんとグラタンの味がするのに、グラタンとは思えぬさっぱりヘルシーな旨さでびっくり!豆腐好きにはたまらない一品です!
 水気が抜けてふっくらかつしっかりした噛み応えになり、大豆の風味がギュッと凝縮された豆腐ステーキは主役としての貫禄十分で、チーズとの相性も意外にいいです。
 ホワイトソースのようにクリーミーな濃厚さやバターの香りこそないものの、豆腐の自然な甘味と淡いコクがじんわりと舌に広がる豆腐ソースはほっと落ち着く美味しさで、洋食なのにどことなく和を感じさせられる出来栄えでした。
 牛乳や生クリームが入っているせいか、豆腐を使ったクリームにありがちな豆臭さや苦みがほとんど残っておらず、スルッと頂けます。
 細切りにされてシャキシャキになった玉ねぎ、サクサクした歯触りのにんじん、シコシコな食感のえのきへこのフルフルモロモロと絶妙なとろみ加減に仕上がった豆腐ソースがまったり絡む事により、それぞれの歯ごたえが一層際立っているのが癖になり、食が進みました(←味付けは全く違いますが、口当たりは白和えにちょっと似ています)。
 ガーリックチキン風に仕上がった鶏もも肉、プリプリのエビが豆腐では出せないがっつりしたボリューム感をプラスしており、ダイエット豆腐料理にありがちな物足りなさは一切ありませんでした。

 豆腐尽くしなので胃に全くもたれず、尚かつ具沢山なので満足感がすごいです。
 残念ながら豆腐ソースは熱を入れ過ぎると分離してしまうので応用はききにくいですが、何かに乗せてオーブンで焼く分には心配はいりませんので、色んな組み合わせを試してみたいな~と思いました。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『まかない君』の“カツオたたきピリ辛マヨ和え”を再現!

 先日、知人から「アジのたたきはごま油をたらしてみてもイケるよ」とおすすめされたので、試しに作ってみたのですが、これが和風とも中華風ともいえない妙に病みつきになる美味しさで、ハマりました。
 醤油味のアジのたたきはお酒のおつまみに最適な感じですが、ごま油入りのたたきはご飯との相性がさらに向上した感じで、目から鱗です。
 あまったのを焼いてサンガ焼き風にしてもなかなかですので、おすすめです。

 どうも、マグロのたたきもあると知って驚いた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が旬の初ガツオを活かして作った“カツオたたきピリ辛マヨ和え”です!
カツオたたきピリ辛マヨ和え図
暖かい陽気が続く六月のある日、浩平君はいつものように弥生ちゃんを夕食の買い物へ誘おうとするのですが、弥生ちゃん折悪しく昼寝をしており、仕方なく一人で出かけようとします。
 するとその時、ちょうど手が空いていた佳乃さんが「じゃああたしが一緒に行ってあげよう」と声をかけ、浩平君は珍しく佳乃さんと二人っきりで買い物に行く事になっていました。
 どうやら佳乃さんは専業小説家らしく、食事や気分転換をする以外は自室にこもってもっぱら創作活動をするのが日常なのですが、この日はちょうど欲しい物があったみたいでついて来れたようでした(←どんな分野を書いているのか、残念ながら詳細は不明ですが、食事中に幅広い文学ネタや雑学ネタを披露している所から「純文学系かな?」と推測しています)。
 からかい甲斐のある浩平君にちょっかいを出すのが好きな佳乃さんは、出かけ間際に「キレイなお姉さんと歩けて嬉しいねー」と早速軽いジャブをしかけますが、佳乃さんのペースに振り回されないよう徐々に気を付け出している浩平君は「おかげさまで」とかわしており、佳乃さんからその背伸びっぷりを「またさらりと受け流してくれること」と少しつまらなさそうに笑われていて、何とも言えない気分になりました;。

 ちなみに、佳乃さんが欲しかったのは作品を書くのに必要な資料だったみたいで、お二人は一旦本屋さんへ立ち寄るのですが、そこで佳乃さんは紙袋にずっしり入るくらいの本を買っており、浩平君から驚かれています。
 佳乃さん曰く、「図書館で借りてもいいんだけどさ、やぱり買った本じゃないと今いち身にならないんだよね」との事で、こういうシーンを見ると浩平君同様「プロっぽい」と感心します。
 当管理人は作家ではありませんが、考えてみれば図書館で借りても一度目を通しただけでは読み足りない、頭に内容を叩き込みたい作品は気づけば購入しちゃってますので、佳乃さんの言葉は数百分の一ながらもその感覚が分かるような気がしました。
今回は弥生ちゃんが昼寝中だった為、珍しく佳乃さんが買い出しに付き合ってました
 本屋帰り、お二人はスーパーへ行く前に喫茶店に立ち寄ってちょっと休憩し、昔話に花を咲かせます。
 この時佳乃さんはクリームソーダを注文していたのですが、弥生ちゃんがわかめを見るたび浩平君を思い出すのと同じように、佳乃さんの場合はクリームソーダを飲むと浩平君を思い出すと話しており、浩平君を意外がらせています。
 何でもその昔、まだ幼かった佳乃さんがクリームソーダを飲んでいると浩平君から飲みたいとせがまれ、ストロー二つを使ってカップルの如く相飲みをした事があったそうなのですが、それを見て羨ましがった弥生ちゃんが佳乃さんからストローを譲ってもらって代わりに飲み、結局ほとんどをお二人に飲みつくされてしまったという苦い出来事があったみたいで、それ以来奪われたクリームソーダがあたしを呪縛していると冗談交じりに語っていました;。
 さすがに全部平らげてしまうのはあんまりですが;、確かに人が飲み食いしている美味しそうなものは自分の手元にある物よりも数段魅力的に見えやすいので、小さかった頃の浩平君達の気持ちも分からないでもないな~と苦笑しました。 
 今は遠慮なく食欲を表す佳乃さんも、どうやら昔は内気な少女だった模様で、もしかしたら従兄弟四人組の中で一番性格が変化したのは佳乃さんなのかもしれません。
喫茶店でメロンソーダを飲んでいる時、ちょっとした昔話に花が咲いていました
 その後お二人はやっとスーパーへ行き、夕食の買い物をするのですが、メインの食材は佳乃さんが「なんか季節ものがいいなあ」とリクエストしたことにより、初ガツオのたたきに決定します(←なお、その際佳乃さんは「刺身じゃなくたたきにしたのは何か策があるんだね」「分かった!焼けてる所全部そぎ取って生のところだけ刺身で食べる、名付けて“カツオたたきのプライドズタズタ造り”でしょ!」と恐ろしい予想をしており、浩平君を呆れさせてました;。なかなかのドSですね;)。
 こうして帰宅後、浩平君が「ヨッちゃんのおごりで何かいい物食べてきたの?」と拗ねかけていた弥生ちゃんと一緒に作ったのが、この“カツオたたきピリ辛マヨ和え”です!
 作り方は意外と簡単で、豆板醤・醤油・しょうが・青じそ・ごま油・マヨネーズ・初ガツオのたたき・玉ネギをざっくり混ぜ合わせ、それらを千切りにしたレタスやきゅうりの上へ盛り付け、最後にトマトや揚げにんにくを飾り付けたら出来上がりです。
 通常、生玉ネギは水にさらして辛味を抜いてから使う事が多いですが、浩平君が言うには「マヨネーズで和らぐから大丈夫だよ」だそうで、この料理は切ってそのまま使うと説明していました(←水に浸けると玉ネギの栄養が逃げてしまいますので、これは名案だと思います)。
 ポイントは生の刺身ではなくたたきを使うことで、表面がつるっとしている刺身よりも、焼かれてざらついているたたきの方がマヨネーズがよく絡むと書かれており、「なるほど、だからたたきを…」と納得したものです。
かつおのたたきをわざと刺身だけにしてプライドをずたずたにするとは…佳乃さん、恐ろしい人!
 実際に食べた弥生ちゃんは「ピリ辛でおいしー!揚げにんにくの食感がすごくいいねー」と歓声を挙げ、佳乃さんは「目には目を 歯にはハムラビ 初がつを」と独特の感性の一句をひねって美味しさを表現するなど、一風変わったこのたたきは幸い好評だった模様で、浩平君も安心したように笑っていました。
 カツオにマヨネーズという組み合わせで真っ先に思い出すのは、『美味しんぼ』三巻で山岡さんがマヨネーズ醤油でカツオを食べて雄山氏をぎゃふんと言わせたエピソードなのですが、こちらは他の個性的な調味料や薬味を加えてマヨネーズの癖を緩和させている為、マヨネーズ醤油よりもぐっと万人受けしそうな一品になっているのが素晴らしいな~と感じました。
 ※今回は長くなってしまったので省略しましたが、この日の夕食には初ガツオと同じくらい美味しそうな準メイン“鶏ひき肉の塩肉じゃが”も登場していましたので、次回はそちらをご紹介する予定です(^^)。
揚げにんにくの食感とピリ辛な味わいが気に入った弥生ちゃんは、ニコニコしていました
 最近ようやく初ガツオが店頭に並ぶようになって来た為、再現する事にしました。
 作中には図入りで詳細なレシピが記載されてされていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、マヨソース作りと和える作業。ボウルへ豆板醤、醤油、おろししょうが、千切り青じそ、ごま油、マヨネーズを投入し、菜箸でよ~くかき混ぜます。
 味見をしてお好みの味付けになるよう調味料を微調整しつつ足したら、マヨソースは出来上がりです。
 このマヨソースへ、薄くスライスした玉ネギを加えてざっと混ぜます(←この時期だと、新玉ネギを使ってもおいしそうですね)。
カツオたたきピリ辛マヨ和え1
カツオたたきピリ辛マヨ和え2
カツオたたきピリ辛マヨ和え3
 新玉ネギにマヨソースが大体絡んだら、食べやすい厚さに切った初ガツオのたたきも投入してさっくり和えます。
 この時、あんまり混ぜすぎますとカツオの身がボロボロになりますので、底から持ち上げるようにして短時間で優しく回し混ぜた方が失敗がなくておすすめです。
カツオたたきピリ辛マヨ和え4
カツオたたきピリ辛マヨ和え5
カツオたたきピリ辛マヨ和え6
 その間、大皿へ大ざっぱな千切りにしたレタスと細長く切ったきゅうりを敷いて飾り付け、熱した油をひいたフライパンで輪切りにんにくを揚げて揚げにんにくを作っておき、トマトもくし型に切ってスタンバイさせます。
カツオたたきピリ辛マヨ和え7
カツオたたきピリ辛マヨ和え8
 マヨソースがカツオのたたきと玉ネギに絡みきったら先程の大皿の中央へ盛り付け、仕上げにトマトをあしらい上から揚げにんにくをパラパラと散らせば“カツオたたきピリ辛マヨ和え”の完成です!
カツオたたきピリ辛マヨ和え9
 レタスやきゅうりの鮮やかな緑、トマトの瑞々しい赤、新玉ネギ入りマヨソースの白の彩りが美しく、見るからに華やかな一品です。
 カツオのたたきと言えばポン酢やおろしにんにくが一番の薬味だと思っていましたが、生にんにくの強烈な風味とはまた違った、揚げにんにくの香ばしい風味もいいな~と感じました。
 いつもカツオのたたきは和風の味付けで食べていましたので、一体どんな味か楽しみです。
カツオたたきピリ辛マヨ和え10
カツオたたきピリ辛マヨ和え11
 それでは、野菜ごとカツオをガバッとつまんでいざ実食!
 いっただっきまーすっ!
カツオたたきピリ辛マヨ和え12


 さて、味はと言いますと…ポン酢やしょうが醤油と同じくらいカツオに合ってて美味し!浩平君と美味しんぼは正しかったです!
 ゴマ油の香ばしい風味が効いた中華風ピリ辛醤油マヨ味が、表面が焼かれて絡みがよくなったモチモチで旨味の濃いカツオのたたきにしっかり絡み、噛めば噛む程味が深まっていきます。
 青じそのすっきり清涼な香りや、しょうがですっきりキレのいい風味が効いたマヨダレによって、臭みのない爽やかな後口になっているのがたまりません。
 パリパリと張りのあるレタス、シャキシャキのきゅうり、甘酸っぱくてジューシーなトマトと共に食べるせいか、刺身というよりはサラダ感覚で頂ける一品で、マヨネーズやにんにくでややこってりしているにも関わらずさっぱりしているのは、このたっぷりの野菜のおかげだろうな~と感じました。
 正直、マヨネーズやゴマ油だけだったら少々くどかったと思いますが、豆板醤のスカッとした辛さが爽快感を演出し、適度に刺激がプラスされてマンネリが防がれて為、さほど気にならなかったです。
 最初は、水にさらしていない玉ネギは辛くて食べられた物じゃないんじゃ…とハラハラしていましたが、マヨネーズのクリーミーな油分で辛味成分はすっぽり覆われ、辛いどころかマリネ感覚でパクパク食べられました。
 揚げにんにくのカリカリした食感や、ガツンと食欲を増幅する力強い旨味が全体にメリハリを与えているのもいい感じで、ご飯のお供には勿論ビールのおつまみとしても優秀な一品です。


 戻りガツオだとさらにくどくなりそうですので、こってり好きではない場合は初ガツオ限定のメニューにした方がよさそうです。
 揚げにんにくが合うのならフライドオニオンも合いそうな予感がしますので、今度また試してみたいと思います。

P.S.
 kanehitoさん、先日は非公開コメントにてご指摘ありがとうございます。長年無頓着に書いてきたため、ご指摘されて初めて気がつきました、申し訳ございません。例の記事で該当する箇所はすぐに訂正した上、今後もなるべくそのように書いて行こうと思います。ただ、急いでいる時期だともしかしたら無意識に出る事があるかもしれませんので、その時は「また昔の癖がでているな」と笑って見過ごして頂けますと幸いです…。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『くーねるまるた』の“ピカパウ”を再現!

 ポルトガル生まれの有名なお菓子と言いますと、今や世界中で愛されているエッグタルトが筆頭に挙げられると思いますが、個人的に興味を持っているのはパン・デ・ローという、カステラのルーツになったのではないかと言われているお菓子です。
 見た目はスポンジケーキ風ですが、実際は少量の小麦粉と大量の卵や砂糖を使って焼いた、ケーキともカステラとも違う食感のお菓子だそうで、一度は是非食してみたい一品です。

 どうも、ビールと相性が最高なバカリャウコロッケが日本中に普及したらいいのにな~と思う当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんや笑明館の皆さんが力を合わせて作った“ピカパウ”です!
ピカパウ図
 マルタさんは三人姉妹の次女で、上に優しくてしっかり者のお姉さん、下に元気でかわいい妹さんがいるのですが、第63話で姉・エリザさんの方が突然来日してきます。
 エリザさんはマルタさん同様リスボンの大学を卒業しているのですが、マルタさんが建築学や都市工学を学んでいたのに対し専門は植物学で、現在は結婚してイギリスのロンドンへ移住後、同国の植物園に勤務している才媛との事←マルタさんの日本文学や風習に対する博識っぷりから、てっきり民族学民俗学を専攻しているのではと予想していた為、そうじゃないと知った時は驚いたものです;)。
 小さい頃猫をあやすのが苦手だったマルタさんと違って、何とも言えない不思議な瞳と声で猫とすぐに仲良くなれるという羨ましい特技をお持ちだったようで、奇遇にも再会したのはマルタさんが猫探しをしている真っ最中、久々に会う妹を探しに来たエルザさんが偶然逃げた猫を捕まえた時でした。

 当初、マルタさんは「学会帰りに立ち寄った」というエリザさんの言葉を信じて歓迎していたのですが、エリザさんとしては修士論文を提出して後は帰国するだけだというのに、何も説明せずずっと日本に留まっているマルタさんの真意が気になったようで、どうやら用事のついでというよりはマルタさんがどうしているのか偵察する為に訪れたらしく、初見時は「一体どう判断されるんだろう…」とハラハラしたのを覚えています;。
 残念ながら、約一日の東京観光だけではマルタさんが何故日本にいたがっているのか理由が今一つ分からず、もしかしたら惰性でいるのかもしれない…と判断したみたいで、エリザさんは例の引き込まれるような瞳でマルタさんを見つめて「そろそろポルトガルに帰りなさい」と言い、マルタさんを激しく動揺させます。
 正直、マルタさんが日本で何をしているのかと聞かれても、美味しそうにご飯を食べて飲んでのんびり気ままな生活をエンジョイしているとしか言いようがない為、これといって説得力のある言葉が思い浮かばないのが辛い所です;。
ポルトガルからお姉さんがやってくるのですが、そろそこ帰国してはと勧められます
 実を言いますと、マルタさんは初日夜にエリザさんを笑明館へ招こうとしていたのですが、また美大に落ちてヤケ酒した挙句泥酔した神永さんが一升瓶を持って下着姿で暴れ回っているショッキングな現場に遭遇し、「取り込み中のようだから…」とエリザさんが帰ってしまう一幕があった為、マルタさんから一部始終を聞いた美緒子さんと由利絵さんは即座に「神永さんのせい!」「どこの国の人だって帰国をすすめますよ!」と断言し、きつめに責めていました;(←もしかしたら、冗談抜きでこれが決定打だったのかもしれませんorz)。
 その為、これにはさすがに強気な神永さんもしょんぼり顔になっていたのですが、マルタさんが「私はもっと日本で、…ここで暮らしたいと思ってます。みなさんともっと一緒にいたいし…」と素直に胸の内を打ち明けたのに心打たれ、「よーし、分かった!ここはもう一度、改めてマルタ姉をご招待して、ここの暮らしがそんなに乱れていないというとこを見せてやろうじゃないか!」と一念奮起し、歓迎会の企画を夜遅くまで話し合っていました。
 普段はジャイアン的な自由奔放さと豪胆さを持ち、それゆえに手がかかるお姉さん的存在の神永さんですが;、こういうピンチの時は映画版ジャイアン並に力を発揮しますので、頼りになるな~と思います。

 こうしてエリザさんが帰国する前日、マルタさんは再度エリザさんを誘い、今度は笑明館のある文京区を案内して回ります。
 これは意図してした事ではないのですが、町中の人達から慕われているマルタさんは歩いているだけで自然といろんな人達から声をかけられており、結果的にエリザさんはマルタさんが如何にこの町を愛し、そして愛されているかを目の当たりにします。
 文化も習慣も違う異国の地に、妹をたった一人だけで居続けさせるのを心配するのは家族として当然の感情だと思いますので、エリザさんの気持ちも痛いほどよく分かるのですが、少なくともこの瞬間マルタさんは日本にもう一つの居場所を作ったことを感じ取り、多少は安心したのではないか…と推測しています。
お姉さんをつれて町の案内をしているはずが、知らず知らずの内に挨拶回りになってました;
 その夜、エリザさんは笑明館の面々が開いた飲み会へ参加し、改めて日本に来たことを歓迎されて笑顔を見せます。
 この時、マルタさんが話し合いの結果みんなと協力し合って用意したのが、エリザさんが大好物のポルトガル料理・“ピカパウ”です!
 作り方は少し手間がかかるものの簡単で、牛肉に塩・赤唐辛子・ローリエ・ビールを揉みこんで一時間漬けた後、にんにく・オリーブ油・バターを熱しておいたフライパンで炒めてマスタードで味付けし、漬け汁を足して煮込んで煮汁が半分になったらカリフラワーのピクルスとオリーブを入れ、ざっと混ぜたら出来上がりです。
 ※作中ではカリフラワーと明言されてなかったのですが;、作中の絵がそれっぽいのと、調べた結果ポルトガルでは肉料理にカリフラワーのピクルスを添えて後口をさっぱりさせる事が多いという情報が目に留まりましたので、そのように表記しました。

 主に製作したのはマルタさん、それを手伝ったのが美緒子さん、カリフラワーのピクルスを手作りしたのは由利絵さん、ビールを用意したのは神永さんと、笑明館のみんなが力を合わせて作った力作で、元々神永さんがエリザさんの好物を作っておもてなしをしようと提案した事がきっかけでマルタさんが思い出した料理です。
 直訳すると「キツツキ」で、何でもあまりに美味しくてお酒に合う為、食べた人がキツツキのように何度も口へ運ぶからこの料理名がついたのだとか。
 実際に食べた美緒子さんや由利絵さん曰く、「マスタードの酸味が、お肉とこんなに合うんだ…おいし~」「バターとにんにくでとっても濃厚~パンに合うわ~!!」だそうで、酒量を控えようと考えていた神永さんもついついビールが進むくらい日本人好みの味に仕上がっていたようでした。
帰国する前日、改めて「日本へようこそ!」と歓迎されてピカパウや色んなご馳走を出されます
 その後、マルタさんは神永さん達がどれだけ頑張ってこの“ピカパウ”や飲み会を準備してくれたかを必死に説明するのですが、どうやらエリザさんは一口食べただけでその心づくしが伝わったらしく、「もういいのよ、マルタ」と穏やかに話しかけます。
 それを聞いたマルタさんは、てっきり日本に留まる事を再び止められるのかと思ったのか、顔を赤くして眉を寄せるのですが、エリザさんが続けたのは「今日マルタと一緒に街を歩いて、このアパートを見てよく分かったわ。あなたがここで価値ある日々を過ごしていることが…」「そして、素晴らしい皆さんに囲まれていることもね」という優しい言葉で、マルタさんは驚いて顔をあげていました。
 流されて何となくいるのではなく、日本でしか得られない様々な幸せをマルタさんなりに大切にしているからこそ滞在しているという事が伝わって、本当に良かったです。

 おかげで、マルタさんは見る見る内に元気を取り戻して明るい表情になるのですが、エリザさんは瞬時に「いいこと?お母さんに手紙だけは欠かさないこと!」「あとは自分で決めなさい」ときっちり釘も指しており、しっかりしてるな~と苦笑しました;(←1話目では積極的に手紙や贈り物のやり取りをしている様子が描かれていましたが、どうやら最近はご無沙汰になってたみたいで、そりゃ~ご家族は不安になっても仕方ないと思います;)。
 ちなみに、エリザさんは「マルタ…あなたらしい贅沢な時間を過ごしているわね」と密かに耳打ちしており、早くも文京区や笑明館の魅力に気付いていたみたいでした。
アパートは勿論、町中の人達と家族のように親しくしているマルタさんを見て、感じる所があったようです。
 ビールでお肉を柔らかくする技法は聞いたことがありますが、そのお肉を使って作るポルトガル料理は今まで見た事も食べた事もなかった為、「これは食べてみたい!」と思い再現を決意しました。
 作中には大まかな作り方と材料が記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。ステーキ用の牛肉(牛塊肉を使用してもOK)を細長く切り、ボウルに入れて塩をふって混ぜます。
 そこへ、種を取って大まかに千切った赤唐辛子と、二つに千切ったローリエを加え、手でよく揉みます。
ピカパウ1
ピカパウ2
ピカパウ3
 塩や香辛料を揉み終えたらビールを注いでざっと混ぜ合わせ、そのままラップをかぶせて冷蔵庫で約一時間寝かせ、味を染み込ませます。
 時間が経ったらザルにあけ、牛肉と漬け汁の二つに分けておきます。
ピカパウ4
ピカパウ5
ピカパウ6
 次は、炒め煮作業。
 フライパンへ潰したにんにく、オリーブ油、バターを投入して火にかけ、にんにくから香りが出てバターが半分溶けてきたら先程の牛肉を加え、炒めます(バターの量にびっくりされる事と思いますが、作中の絵では本当にこれくらいドカンと入れてました;)。
 牛肉に焼き色がついてきたらマスタードを入れ、全体になじませるようにして混ぜます。
ピカパウ7
ピカパウ8
ピカパウ9
 牛肉にマスタードがよく絡んだら、取っておいた漬け汁を注ぎ入れてコトコト煮込み、やがて煮汁が半分くらいになってきたらブラックオリーブとカリフラワーのピクルスを投入し、さっと炒め合わせます。
 ※カリフラワーのピクルスは、茹でたカリフラワーを寿司酢・赤唐辛子・ローリエ・塩を合わせた液に三日間漬けて作った自家製の物を使用しました。
ピカパウ10
ピカパウ11
ピカパウ12
 マスタードベースの味付けが全体に行き渡り、カリフラワーのピクルスやオリーブが混ざったら火からおろし、お皿へ盛り付ければ“ピカパウ”の完成です!
ピカパウ13
 マスタードの鮮烈な風味の方が色濃く漂い、意外とにんにく臭がそこまでしないのに驚きました。
 カリフラワーの白とオリーブの黒、赤唐辛子の赤の対比が地味ながらも美しく、みるからに食欲をそそります(食べにくさとかが気にならない方は、ローリエを入れっぱなしにするともっと彩り豊かになりそうです)。
 今まで一度も食べた事がありませんので味の想像が一向につきませんが、マルタさんの作る物に外れは一個もありませんでしたので、頂いてみようと思います!
ピカパウ14
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
ピカパウ15


 さて、味はと言いますと…ビールにこよなく合って美味し!唐辛子のわずかな辛味がいいアクセントになっていて、本当にキツツキみたいにつまんじゃいます!
 ビールの炭酸パワーでしっとり柔らかい弾力に仕上がった牛肉に、にんにくの強い旨味とバターの濃厚なコクがベースになっている、しょっぱ旨いアヒージョ風のオイルが溶け込んだ煮汁がぴったりの相性で、ガーリックステーキよりもあっさりしているのに匹敵する程食べ応えがありました基本的にシンプルなハーブにんにく塩味なんですが、ピクルスが入っているせいかほのかに酸味が舌に残ります)。
 煮ていく内に油分が浸透したのか、赤身にも関わらず噛むごとに肉汁ともオイルとも言えぬ複雑なエキスがにじみ出てくるのが印象的で、これは安い牛肉をより美味しくさせるのにふさわしい調理法なんじゃないかな~と思いました。
 意外な事に、にんにくやバターの香りよりもマスタード特有の鼻をツーンと抜けていく刺激的な風味と、マイルドでフルーティな酸味の方が効いている感じで、見た目の割にはあまりギトギトきつい感じがしないのが特徴的です。
 牛肉とマスタードという組み合わせのせいか、どことなくハンバーガーを彷彿とさせるような味付けで、初めて食べるとは思えないくらい親しみを感じる味わいでした。
 どちらかと言えばこってり系の味付けですが、カリフラワーのピクルスの癖になる甘酸っぱさや、オリーブの瑞々しくて優しい塩気が後味をさっぱりリフレッシュさせる為、交互に食べると止まらなくなります。


 茹でたカリフラワーはブロッコリー以上に淡泊な味な為、いままでどういう食べ方が向いているか分からなかったんですが、ピクルスこそが最高の調理法だと思わされました。
 煮汁はパンにつけてもいけますし、牛肉とピクルスを交互に食べるともうやめられなくなりますので、食べすぎには要注意です;。

●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
   (週刊ビッグコミックスピリッツ NO15 2014年3月24日号掲載分 通算NO1695)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“5分で完成!!ココナッツミルクカレー”を再現!

 先日、前の号のモーニングに読みきりで載っていた猫漫画『ミーコ』を立ち読みしたのですが、隣にいた相方さん共々不覚にも涙ぐんでしまい、即その号を購入しました。
 猫漫画にしては珍しく、猫が喋るシーンや独白シーンは一切ないのですが、猫がちょっとした瞬間に見せる表情や行動がリアルに描かれており、はっとさせられます。
 十六年飼い主である青年に寄り添ってきた白猫ミーコと、青年とミーコが同じくらい大好きな青年の新しい彼女の、言葉がなくとも少しずつ心を通わせる様子が微笑ましくて、キャラだけでなく漫画の中に流れている独特の「空気」をも愛しく感じたのは、この作品が久々でした。

 どうも、近所に住む老猫が「ちょっとだけやで」と余裕半分諦め半分で構ってくれる瞬間が至福の当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて広田先生が芝田先生から教わったカフェ飯風な一品・“5分で完成!!ココナッツミルクカレー”です!
5分で完成!!ココナッツミルクカレー図
 広田先生はお洒落なお店や食べ物に結構弱い方なのか、作中でもリア充達のたまり場みたいなカフェ(何故か鳥取県だけに出店しない某有名珈琲店とはまた別です;)に想いを馳せるシーンがちょこちょこ登場しているのですが、その中でも特に憧れ度が高そうに感じられたシチュエーションが、イケてるグループのママ友たちとのランチ会!
 と言いますのも、広田先生は漫画家というお仕事柄、お昼の時間帯に気軽に連絡を取り合ってランチをするママ友がいらっしゃらないらしく、「小洒落たお店で気の置けないママ友とランチをしたい」という願望が叶う機会がなかなかなくて「一人ぼっち」「孤独で死にそうだー」と少数派の苦しさに苛まれていたとの事(←当管理人も、お昼は薄暗い室内で変わり映えのしない自作弁当をモソモソ食べるだけで終了しますので、そのきつさは分かるような気がしますorz。そもそも知人達も、ランチする仲というよりは居酒屋をはしごする仲で、ママ友ランチのような健全さ、品の良さが欠片もありませんし…;)。
 しかし、そんな広田先生の悩みを聞いた芝田先生は、「大丈夫よ、なっちゃん!!このメニューで解決よー」とあるカフェ飯風のメニューを教えて下さいます。
 こういう、「行けないなら行けないで、お家でそれっぽい物作っちゃえばいい!」という発想は視野が広まるので好きですね(´∀`*)。
漫画かという職業柄、ママ友とおしゃれなカフェでランチが出来ない事を悩まれてました;
 この時、芝田先生がご紹介されていたのが、“5分で完成!!ココナッツミルクカレー”です!
 作り方は5分とおっしゃるだけあってとても簡単で、みじん切りにしたしょうがと油を熱したフライパンへ、カレー粉を練りこんだ合挽き肉・玉ネギ・にんじん・ピーマンを入れて炒め、続けてコンソメ・醤油・塩・砂糖・ケチャップ・ココナッツミルクパウダー・お湯を投入して味を調え、最後に雑穀米ライスの上へかけたら出来上がりです。
 ポイントは野菜を大きめのみじん切りにする事で、こうすると一段とシャキシャキ感が増して口当たりが俄然よくなると芝田先生は説明されていました。
 調べてみますと、ココナッツミルクパウダーは液体タイプのココナッツミルクよりも癖がなくあっさりしていて、脂肪分も少な目になっている為大分食べやすくなっているとの事で、ココナッツミルクがあまり得意でない方にも受け入れられそうなのが嬉しい一品です。

 実を言いますと、このカレーは芝田先生の娘さんの大好物で、帰省する際にはいつもリクエストされるそうなのですが、材料も家にある物ばかりですぐに対応できる為、ちょっと急な時でも「まかせて、5分で作るから!」と了解すると作中でお話されていました。
 実際に試食した広田先生がおっしゃるには、「こっこれはおいしい!ココナッツミルクのクリーミーな感じと、カレーのスパイシー感がバッチリな相性!!」「噛むたび野菜がザクザクしていて、病みつきになる食感!!」とかなり高レベルな味わいのようで、じっくり煮たカレーとはまた一味違った美味しさみたいでした(←煮込んで味をまったり熟させる欧風カレーもいいですが、こういうさっと短時間で作れるフレッシュな本場インド風カレーもいいな~と思います)。
試食したなっちゃん先生によりますと、ザクザクした野菜の食感が癖になるのだとか
 ただ、「5分で完成!!」と銘打ってはいるものの、芝田先生が実演されるのを傍で見ていらっしゃった広田先生は後に「これならすぐできますね!!…でも5分は……ないかと…」と遠慮がちにおっしゃっていましたので、余程スピーディーで手慣れた方でないと、実際に5分で作る事は無理なようです;。
 ちなみに、この他にも芝田先生は電子レンジとミキサーを駆使して作る“かぼちゃのポタージュ”や、余ったココナッツミルクパウダーを流用して作れる“いちごの超簡単デザート”のレシピもご紹介し、広田先生が家の中でも本格っぽいカフェ飯が楽しめるようにして下さっており、広田先生も少女のように喜んでいました。
 …けれども、如何にカフェ飯風のお洒落ランチが用意できた所で結局食べるのは一人、肝心なママ友とのおしゃべりランチタイム問題は解決できていないと最後の最後で気づいて落ち込まれた広田先生は、その後開き直って一人ランチを満喫されてました;。
 まあ、『孤独のグルメ』でも一人飯の達人・五郎さんは「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで…」という名言を残してますし、一人ランチだと自分のペースで100%ご飯に集中して食べられて非常に気楽ですので、ある意味究極の結論に至られたのかもしれません(←と、フォローさせて頂きます;)!
芝田先生は超人的スピードで五分以内に作れるみたいですが、よほど手際がよくないと難しそうです;カフェ飯風に作れたとしても、結局一人で食べる事には変わらないことに気づいて青ざめる先生;
 先日、ココナッツミルクパウダーをやっと輸入食材店で見つけられましたので、再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下準備。牛豚の合挽き肉をボウルに入れて上からカレー粉をふり、全体にスパイスがなじむまでよく揉みこみます(←後々ばらばらにして炒めますので、ハンバーグを作る時程長く揉まなくて大丈夫です)。
 にんじん、玉ネギ、ピーマンは、全て大きめのみじん切りに切っておきます。
 その間、フライパンにしょうがのみじん切りと油を入れて弱火で熱し、香りが出るまで焦がさないよう火を通します。
5分で完成!!ココナッツミルクカレー2
5分で完成!!ココナッツミルクカレー1
 次は炒め作業。
 先程のフライパンからしょうがの香りがたってきたら中火にし、カレー粉入り合挽き肉を投入して細かくほぐしながら炒め、全部茶色くなるまで火が通ってきたらにんじん、玉ネギ、ピーマンを加えて炒め合わせます(←にんじんだけ心持ち早めに入れた方が、生煮えの心配がないです;)。
 全体的に半分くらい火が通ったらコンソメ、塩、醤油、ケチャップ、砂糖を入れて味を調えます。
5分で完成!!ココナッツミルクカレー3
5分で完成!!ココナッツミルクカレー4
5分で完成!!ココナッツミルクカレー5
 そこへ間髪入れず、ココナッツミルクパウダー(ない場合は缶詰のココナッツミルクでもOKです)と熱湯を加えてざっと混ぜ合わせ、そのまま煮ます。
 ※こちらのカレーは野菜の食感が命ですので、ぐつぐつ沸騰しだしてきたらすぐに火を止めてコンロからおろした方がいいです。
5分で完成!!ココナッツミルクカレー6
5分で完成!!ココナッツミルクカレー7
5分で完成!!ココナッツミルクカレー8
 カレーが沸騰してきたら手早く火からおろし、炊き立ての雑穀米ご飯を丸く盛り付けたお皿へたっぷりよそえば“5分で完成!!ココナッツミルクカレー”の完成です!
5分で完成!!ココナッツミルクカレー9
 にんじんの赤、ピーマンの緑、玉ネギの黄色、そして雑穀米の紫のカラフルな色合いが見るからに綺麗で、テーブルに置くとその場がパッと華やぎます。
 ココナッツパウダーを結構入れた割にココナッツの匂いは気付かないくらい薄かったので、ココナッツが苦手な方でもすんなり受け入れられそうな感じがしました。
 煮込まず作るカレーは今まであまり作ったことがありませんので、どういう味に仕上がっているのか楽しみです!
5分で完成!!ココナッツミルクカレー10
 それでは、ご飯とカレーをスプーンですくっていざ実食!
 いっただっきま~す!
5分で完成!!ココナッツミルクカレー11


 さて、味の感想ですが…野菜がバクバク食べられるヘルシーカレーで旨し!ひき肉にカレースパイスがちゃんと染み渡っていて、食べやすいのがナイスです!
 玉ネギのザクザク、ピーマンのバリバリ、にんじんのサクサクした歯触りがすごく爽快で、カレーに入れて煮込んだ野菜にしてはあまりにもシャキシャキとフレッシュな野菜の食感が癖になりました←カレーの具というより、カレー風味の温野菜サラダみたいな感覚で頂けます)。
 その為、野菜の出汁は欧風カレー程は溶け込んでいないのですが、相場よりもやや多めに入っているひき肉の旨味たっぷりな油分と、ココナッツミルクのエキゾチックな風味のコクがカレーのスパイシーな味わいをうまくまとめるのに一役かっており、あっさりかつそこそこ深みのあるルーへと仕上げるのに成功していました。
 例えるなら、ドライカレーの肉々した感じと、スープカレーのサラッとしつつもエキスが濃縮された感じを足して二で割ったようなイメージですが、スープカレーにしてはほんのりとろみがついて優しい口当たりなのが特徴的です。
 意外にも、ココナッツミルクにありがちな独特の甘やかな香りは予想以上に残っていませんでしたので、エスニック料理が苦手な方でも気にせず食べられそうでした。
 ココナッツミルクによってついたほのかな甘味とクリーミーさが効いた、無国籍風の甘辛いカレー味が美味な一品で、普通のカレーとは一風違った後口を、ちょっぴりモチモチして力強い味の雑穀米がしっかり受け止めているのが相性抜群でよかったです。


 未熟な当管理人の腕では五分以内に作る事は出来ませんでしたが(準備も含めて二十分かかりましたorz)、味は短時間で作ったにしては本格派ですのでかなりおすすめです。
 ココナッツミルクを使ったり、カレースパイスをあれこれいじったらまた違った美味しさになりそうですので、近々また試してみたいと思います。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ おかず編』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (2013フォアミセス5月号別冊ふろく)
●参考資料)『ママの味♥芝田里枝の魔法のおかわりレシピ』 著者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

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・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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