『華中華』の“バラの紅いチャーハン”を再現!

 先日、いつものスーパーへ買い物に行った際、もはや習慣になっている値札シールのキャッチコピーの確認をした所、きびなごのお刺身に「きれいな色しとるやろ?」という宣伝文句が貼られており、思わず『タッチ』のかの名言「きれいな顔してるだろ」を思い出し、一瞬吹きそうになりました;。
 元ネタを知っててそうしたのか、それとも全くの偶然なのか分かりませんが、内心「<ウソみたいだろ。死んでるんだぜ>がついていたら、タッチネタ確実だったな…」と思いつつ、何事もなかったかのようにその場を立ち去りました。

 どうも、その日の肴は「脂のすごか!」と書かれていたマグロの刺身だった管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが島野さんを元気付ける為に差し入れした“バラの紅いチャーハン”です!
バラの紅いチャーハン図
 楊貴妃さんが玄宗皇帝似の男性を見送ってから(←詳しくはこちら)少し経ったある日、ハナちゃんは楊貴妃さんと一緒にいつもよりも早く家を出て、港の見える丘公園にあるローズガーデンへ足を延ばします。
 実は、ハナちゃんが一番好きなお花は紅いバラだそうで、久々に元気をもらう為に見学しに行ったとの事。
 楊貴妃さん曰く、「人間だけでなく、動物全般に言えるらしいんだけど…紅い色は、熟した果物の色だろう?甘く熟した果物は、栄養たっぷり。食べれば元気になると人や動物の脳に遺伝として記憶されているから、見ただけで元気になるそうだよ」だそうで、初めて読んだ時は目から鱗が落ちました。
 元々、光の三原色の一つである赤には気持ちを活発にする効果があるという事はぼんやり覚えていたんですが、そういう太古の記憶も知らず知らずの内に影響を与えているんだな~と考えると、命は単独ではなく無数の先祖達と一本に繋がっている存在なんだと実感させられます。
横浜にあるローズガーデンで、楊貴妃さんとつかの間の花見をしていたハナちゃん
 おかげで、早朝からリフレッシュ出来たハナちゃんは元気一杯になって出勤するのですが、上海亭に慌てた様子の島野さんが「大変よ!」と言って駆けつけ、銀河楼飯店の前へ連れて行った事からほのぼのした空気は一気に吹き飛んでしまいます。
 そもそも、銀河楼飯店は「一日でも多く開店してお客を引っ張り込むんだ!」という有田さんの方針で年末だろうが正月だろうが休まず営業していたんですが、この時は大幅に工事していて臨時休業中で、表には「近日リニューアルオープンします。しばらくの間ご迷惑をおかけします」という看板が立てられており、ハナちゃん達はびっくりしていました。
 このシーンを今読み返すと、某牛丼店のパワーアップ休業みたいな物だったら問題解決だったんだけどな…ブラックの度合いもいい勝負な気がするし」と心から思うのですが勿論そんなことはなく;、単に回転寿司のコンベヤーを流用して回転中華にする工事だったようで、むしろガン攻めの態勢でした(←ネットで調べてみると、何と中華街に実在する事が分かりびっくりしました。当然、銀河楼飯店とは全然違う優良店です^^;)。
けれどもそうしている間にも、銀河楼飯店は不気味な改装工事をしており、島野さんをハラハラさせます
 最初に読んだ時は、「違法すれすれのパクリではなく、やっと正攻法で勝負する気になったんだ」と感心しかけましたが、回転させるのは定番中華料理だけではなく、かつてハナちゃんが有田さんに渡した百種類のオリジナルチャーハンレシピ集のチャーハンも含まれると知り、がっくりしたのを覚えています;。
 当然、それを知った島野さんは憤慨するのですが、パクられた張本人であるハナちゃんは「わたしのチャーハンレシピが他のお店の役に立ち、多くのお客様に食べて頂けるなら、料理人として嬉しいです」と一向に危機感を感じず笑っており、島野さんから「おバカ!それは相手によりけりでしょ!自分が苦労して作ったメニューで銀河楼が儲かって、有田の奴が調子に乗ってもいいの!?」と喝を入れられてました(←上海亭のおじいさんもおばあさんも康彦さんもハナちゃんと同じおっとり型なので、島野さんの鋭いツッコミを聞くとほっとします;)。

 その後、有田さんが登場して「視察ですかな?」「ノートならいつでも返してやるさ。でも、コピーしてうちの料理人達に配っちゃったから…もう手遅れよん♪」と散々挑発し、島野さんは「許せないわ!」と大激怒するのですが、肝心のハナちゃんはもう心の整理がついていたのか「レシピノートは返して頂かなくて結構です」「お気遣いありがとうございました、島野さん!私も上海亭さんも、もういいんです」と言い残して早々と帰った為、島野さんは振り上げた拳の持っていき場をなくして脱力し、満点大飯店へ戻った後も完全に気が抜けて仕事に支障が出てしまいます。
 正直、どんなに理不尽で悔しかったとしても、ハナちゃんがいいと決めた以上は気にしちゃいけないんじゃないのかな?と思わなくもないのですが、島野さんは師匠としてだけでなく、まるで母のようにハナちゃんを心配したり面倒を見たりするシーンが多々ありましたので、如何にハナちゃんが納得しても「どうして分かってくれないの?」と心を痛め続けても仕方がないのかもしれません←あまりにも母子のすれ違いの構図に似ていた為、一瞬島野さんがれっきとした男性であることを忘れてました;)。
「役に立つなら…」と話すハナちゃんのあまりの人のよさに、ポカーンとした島野さん;
 その日の夕方、島野さんの様子が変だとチビ太さんから聞いたハナちゃんは、まるで自分の事のように心配してくれた島野さんに素っ気なくし過ぎたのでは…とすぐに反省し、今朝楊貴妃さんから聞いた「紅」の力を活かしたチャーハンを作って島野さんを元気づけようと決意します。
 こうして、ハナちゃんが紅い色の食材をふんだんに使って作り上げたのが、この“バラの紅いチャーハン”です!

 作り方はそこそこ簡単で、紅鮭・赤パプリカ・太白胡麻油・塩・こしょうを炒め合わせて用意した具を、チリパウダーとパプリカパウダーで色づけした基本チャーハンに入れて炒め合わせ、最後に食用バラの花びらを散らして混ぜたら出来上がりです。
 これまで、バラはバラでも豚バラを使ったチャーハンが身近だった当管理人は、色んな意味で衝撃を受けたのを覚えています(←ここまでイメージが真逆な組み合わせは珍しいです;)。
 しかし調べてみますと、食用バラは意外にもビタミンCと繊維質が豊富な食材で、同じくビタミンCを多く含んで抗酸化作用のある赤パプリカ、老化予防の効能がある紅鮭と合わせると、まさに美容面では無敵のチャーハンと言えなくもありませんので、美の追求に余念がない島野さんの為、見た目や味だけではなく栄養面でもこだわって考え出したんだな~と少し感動しました。

 幸い、このチャーハンは島野さんの口に合ったようでみるみる内に元気を取り戻していくんですが、それは決して味や紅のパワーだけでなく、「百種類のチャーハンレシピを取られたのなら、また新しく百種類のチャーハンレシピを生みだします」というハナちゃんの密かなメッセージが伝わったのが一番大きいのでは…と思わずにはいられないエピソードでした。
何と、このチャーハンは鮭だけではなく深紅の食用バラも入っているスペシャル版!
 ずっと食用バラが手に入らず、どうしたものかと困っていたのですが、先日デパートで発見したのでやっと再現する事にしました。
 巻末には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、具の用意。太白胡麻油を入れて熱したフライパンへ、塩とこしょうを振ってなじませた紅鮭を入れて炒め、続けて種を取って食べやすく切った赤パプリカを投入し、ざっと混ぜ合わせます。
 大体熱が通ってきたら火からおろし、ボウルに入れておきます(←後々チャーハンに加えますので、九割程火が入ればOKです)。
 これで、具は準備完了です!
バラの紅いチャーハン1
バラの紅いチャーハン2
バラの紅いチャーハン3
 次は、チャーハンの炒め作業。
 中華鍋(又はフライパン)で、以前ご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りチャーハンを作ります。
 仕上げる直前、パプリカパウダーとチリパウダーを加え、全体に行き渡るまでよく炒め混ぜます(←チリパウダーだけは、辛味が前に出過ぎないよう控え目にするのが無難です)。
バラの紅いチャーハン4
バラの紅いチャーハン5
バラの紅いチャーハン6
 パウダー類によってチャーハンがほんのり赤く色づいてきたら、先程ボウルに取っておいた具を投入して一気に炒め合わせ、途中食用バラの花びらをふりかけてさっと混ぜます。
 ※抵抗感がある方は彩り程度の量でも大丈夫ですが、出来ればたっぷり使った方が色んな意味でアクセントになりますのでおすすめです。
バラの紅いチャーハン7
バラの紅いチャーハン8
バラの紅いチャーハン9
 チャーハン全域に具が混ざりきったらすぐに火からおろし(←バラの花を入れてからはあまり時間をかけないのがコツです)、レタスを敷いたお皿へ丸く盛り付けて仕上げに食用バラを飾り付ければ“バラの紅いチャーハン”の完成です!
バラの紅いチャーハン10
 チャーハンというよりはどこか南国系のトロピカル料理を彷彿とさせるカラフルな一皿で、「美味しそう」というよりは「変わっている」という印象の方がどうしても先立ちます;。
 意外にもバラ特有の華やかな香りよりもチャーハンの匂いの方が強いので、思っていたよりも違和感やチグハグ感はありませんでした。
 鮭とバラとパプリカの組み合わせは今まで見た事もありませんので、一体どんな味になっているのか非常に気になります…。
バラの紅いチャーハン11
 それでは、熱い内にいざ実食!
 いただきま~すっ!
バラの紅いチャーハン12


 さて、味はと言いますと…見慣れない見た目に反してかなりしっくりくる美味しさ!バラと鮭は結構合います!
 食用に改良した品種だからか、意外にもあの独特の強い香りはバラから漂わず、味も無味といっていいくらい淡泊だったんですが、カイワレの葉をやや薄く大ぶりにしたようなサクサクシャリシャリした張りのある歯触りが爽やかで、食感的にはなかなかいいアクセントになっています。
 当初は、お酒を下味につけない鮭は生臭いのでは…と心配していましたが、パプリカパウダーやチリパウダーのスパイシーな風味で全体がキリッと引き締まっている為、全く気になりませんでした。
 塊状の鮭がゴロンと入っているチャーハンは初めてだったんですが、フレーク鮭だとどうしても炒め過ぎてパサパサになるのが、こちらはしっとりハラリとほどける柔らかさとジューシーな旨味エキスがそのまま残っており、鮭好きにはたまらない仕上がりになっています。
 香辛料が効いているせいか、中華風というよりは「エスニック風鮭の焼き飯」というイメージで、レタスで巻き巻きして食べるとさらにそれっぽい感じになりました。
 この旨さが濃い分いつまでも後を引く鮭の脂の後口を、赤パプリカの甘くてジューシーな汁気と、レタスのフレッシュでシャキシャキした食感がすっきりリフレッシュさせ、さっぱりさせるのが抜群のコンビネーションでよかったです。


 食用といえど、バラの花をこんなにたくさん食べるのは初めてでしたのでやや緊張したんですが、実際に食べるとほぼ野菜感覚でパクパク食べられました。
 見た目がパッと華やかになるのはもちろん、味的にも結構いけますので、またいつか料理に使いたいな~と思いました(ちなみに、飾りに使った食用バラはそのままだと食べにくかったので、ジャムと一緒にヨーグルトへ混ぜて食べました;)。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『くーねるまるた』の“畑の魚(ポルトガル風天ぷら)”を再現!

 近頃、仕事関係の事で頭が痛くなる時は、いつもTOKIOの『宙船』を聞いて己に喝を入れています。
 この曲が発表された当時は「いい曲だな~」くらいの感想だったんですが、年を経るごとに「おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールを任せるな」の一句が特に胸に沁みるようになりました。
 今後も、こんな感じで歌詞の意味が実感で分かるようになってくるかと思うと、ちょっと楽しみです。

 どうも、その昔二歳年上の相方さんがえらく大人に見えたものの、今はむしろ同い年くらいに思えてきた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんがある日本文学作品を参考にして作った“畑の魚(ポルトガル風天ぷら)”です!
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)図
 ある夏の日、家で三浦哲郎の『盆土産』(この作品集に収録)を読んでいたマルタさんは、作中に出てきた「口の中に入れると、しゃおっ」と音が鳴るえびフライのシーンに差し掛かるや否や、えびフライが食べたくて仕方がなくなってしまいます。

 『盆土産』とは、お盆に出稼ぎ先から帰省した主人公の父親が、当時はまだ珍しかった大きな冷凍えびフライをお土産として持ち帰ってきた時の思い出を描いた短編小説。
 今では「特別なご馳走」というかつてのイメージは消え、いつでも当たり前に食べられる定番料理になったえびフライですが、昭和初期の田舎に住まう主人公や他の家族にとっては「見た事も聞いた事もない、でも素晴らしく美味しいんだろうな~」という漠然とした印象しかない未知のご馳走で、父が帰ってくる直前まで主人公が「河にいる小エビは知ってるし、給食で鯖フライは出るから<えび>と<フライ>は分かるけど、その二つが合わさった物は想像もつかない」「かき揚げみたいに揚げるのかな、それともコロッケみたいにして揚げる?」と頭の中がグルグルになりながらも待つ様子が、ひたすら愛おしいです。

 父が帰省前に手紙で「土産は、えびフライ。油とソースを買っておけ」←この台詞、妙にかっこよくて好きです…そこはかとなく漂う家長の頼もしさがあって。ただ、現代でこの手紙を渡してもごく普通のおつかいメモにしかならないのが切ない;)と送ってきて皆が内心ザワ…ザワ…となるシーンも味があってよく、インターネットという物がなかった当時、<家>という小さな繭の中で色んな空想を繰り広げ、表立って見えずともさりげなく支え合う家族の様子が感じられるのがいいです。
 あと、いざ父が帰省してきて本物の冷凍えびフライを見て「いつも見るエビより肥えてる…!」と姉と二人目を丸くして驚く主人公のシーンも可愛いですし(←幼い頃、活きてぴょんぴょん跳ねる車海老が家に贈られてきて「こいつ…動くぞ!」と衝撃を受けた記憶が蘇りました;)、早速揚げて実際に食べた後「かむと、緻密な肉の中で前歯がかすかにきしむような、いい歯ごたえで」とあまりの美味しさに無我夢中になったシーンも微笑ましいので、「初めて食べた○○」の記憶を思い出したい方に是非お勧めしたい作品です。
三浦哲郎の『盆土産』を読んでからというもの、急にエビフライモードになってしまうマルタさん;
 結局、読書後もえびフライ熱が冷めなかったマルタさんは、神保町にあるお気に入りの洋食店へえびフライランチを食べに行くのですが、折悪く移転していたことが発覚してショックを受けてしました;。
 しかし、どうしてもカラッと揚がったエビを食べたい!と思ったマルタさんは方針変更し、次はえび天丼の美味しいお店へ行こうとするのですが、今度は長い行列ができていてすぐに店内に入れなかった上、急に大雨が降ってきて並べなくなり、やむなく近くの古本屋さんへ非難するという災難に見舞われてしまいますorz(←マルタさんは美味しい物に関してはかなりの強運を発揮しますので、ここまでツイていないのは珍しいです;)。
 とはいえそこまで長居する気はなく、あくまでも雨がやむまでの暇つぶしのつもりだったんですが、運がいいのか悪いのか三浦哲郎の短編『とんかつ』が載っている作品集を発見してどうしても読みたくなってしまい、泣く泣くえびを食べる為に持ってきていた八百円の内五百円を手放して購入していました;。
 いつもなら食べ物最優先なマルタさんですが、この時ばかりは読むたびに何度も美味しそうなとんかつが脳裏に蘇る本の方を優先したみたいで、こういうシーンを見ると文学少女だな~と思います
海老フライだけでなく、とんかつにまで興味を持ってしまい、また本を買ったマルタさん;
 おかげで雨が止んだ後も天ぷら屋さんを素通りし、揚げ物モードなお腹を抱えつつすごすご帰ろうとするマルタさんでしたが、偶然通りかかった八百屋さんで特売のいんげんを発見し、ある料理を閃きます。
 こうして帰宅後、その日の夕食にマルタさんがいんげんを使って作った“畑の魚(ポルトガル風天ぷら)”です!
 作り方はとても簡単で、いんげんを下茹でして食べやすい大きさに切り、小麦粉・オリーブ油・卵・塩・こしょう・ビールをさっくり混ぜて用意した衣を二本ずつつけて二度揚げしたら出来上がりです。

 マルタさん曰く、「昔は内陸だと魚が手に入りにくかったから、形だけでもって考え出されたんだろうなぁ」という由縁で生み出されたポルトガル料理らしく、いんげんを魚に模して天ぷら状に揚げるから「畑の魚」という洒落た呼び名なのでは…と推測していました。
 ポイントは、一度衣をつけて揚げた後また引き上げて衣をつけて二度揚げする事で、どうやらマルタさんは衣はなるべく分厚い方がお好みみたいでした(←作中でも「しっかりした衣好き」と話しています;)。

 そんなこんなで最終的にえびフライは食べられなかったマルタさんでしたが、「日本人風に言うと、これが夏の味ってヤツかな?」「とんかつ食べてみたいな~」と心もお腹も大満足だったみたいで、ほっとしたエピソードでした。
その昔、内地のポルトガルでは生の魚に手に入りにくかった事からこの料理が生まれたのでは?と推測してました
 スーパーでいんげんが大量に安売りされていた為、迷わず再現を決意しました。
 作中にも詳しい作り方や大体の分量が載っていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。いんげんは水洗いした後に筋を取り(「筋なし」の表記がされている物はそのままでOKです)、お湯を沸騰させた小鍋へ入れて十秒そこそこ茹でてからすぐにザルにあけます。
 さっと流水をかけて冷やし、水気を丁寧に拭き取ったら食べやすい大きさに切っておきます。
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)1
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)2
 次は、衣の準備。
 ボウルへ小麦粉、オリーブ油、卵、塩、こしょう、ビールを入れ、お箸でさっくり混ぜ合わせます(←混ぜすぎると粘りが出て、揚げた時にべっちょりした生地になりますので要注意!)。
 ビールを注ぐとシュワ~!となかなか派手な音が出て泡が膨らみますが、気にせずグルグル混ぜちゃって大丈夫です;。
 これで、食材は用意万端です。
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)3
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)4
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)5
 ここまできたら、いよいよ揚げ作業。
 先程のいんげんを二本菜箸で取って衣をつけ、高温に熱した揚げ油でさっと揚げ、軽く揚がった所で一旦キッチンペーパーの上へ引き上げます。
 この一度揚げたいんげんへさらに衣をまとわせたら、再度揚げ油に投入し、さっくりと二度揚げします。
 ※作中で「コルクを入れてから揚げると、油がはねなくなる」という小ネタがありましたが、残念ながら手元になかったので試せませんでした;。もし気になった方がいましたら、是非試してみてください。
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)6
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)7
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)8
 二度揚げし終えたいんげんをキッチンペーパーでしっかり油切りし、敷紙を引いたお皿へ順々に並べれば“畑の魚(ポルトガル風天ぷら)”の完成です!
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)9
 二度揚げする為、なるべく衣は薄めにつけようとしたんですが、それでも結構ぽぼってりとした衣の天ぷらに仕上がりましたorz(←マルタさんはむしろ大喜びかもしれませんね;)。
 見た感じではビールが入っているとは分かりませんが、普通の天ぷらよりもやや濃い香りのする天ぷらですので、何かがちょっと違うな~とは薄々分かる感じです。
 ビール入りの天ぷらは以前食べた事がありますが、二度揚げした物を食べるのは初めてですので、一体どんな味になっているのか非常に気になります。
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)10
 それでは、揚げたての内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
畑の魚(ポルトガル風天ぷら)11


 さて、味はと言いますと…すっきり食べられる初夏の天ぷらって感じで美味!確かにこれなら、いくらでも入りそうです!
 程よく火が通ったさやいんげんのシャキシャキシャクッと爽やかな食感を、フリッター風のふんわりフカフカした天ぷら生地が引き立てており、そのギャップがたまりません。
 当初は「こういう分厚い天ぷらは、ベチャッと油っこくなりがちだけど…」とやや不安だったんですが、実際に食べるとビールの効果かすごくカラッと油切れのよい生地で、内側が柔らかいのに対して外側はカリッとクリスピーな口当たりなのがよかったです(←恐らくこれは二度揚げしたから生まれた独特の歯触りで、一度にさっと揚げて繊細に薄く仕上げる天ぷらとはまた違った魅力がありました)。
 あと、オリーブ油と卵が入っているおかげで普通の天ぷらよりもぐっとまろやかでコクのある味わいで、材料が似ているせいかマヨネーズ入りの衣と風味が非常に似ている気がします。
 比較的濃いめな味の洋風衣なので、噛むごとにさやいんげんの瑞々しい汁気が飛び出すのがよりフレッシュに感じられ、和の天ぷらだと隅っこに追いやられているイメージの野菜天ぷらが、これだと一気に準主役へとのしあがっているように感じました。


 作中の擬音通り、本当に「しゃおっ!」とした食感なのが感動的で、ビールと一緒にすいすい食べられました。
 この衣はいんげん以外にも、本物の白身魚をくぐらせて揚げても合いそうでしたので、近々試してみようと思います!

P.S.
 七師の権兵衛さん、コメント欄でのご指摘ありがとうございます。おっしゃる通り、せんげい→せんべいですorz。どうやらこの記事を書いてるとき、相当焦ったものと思われます;。ご協力感謝いたします。

●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『ひよっこ料理人』の“おばあちゃん直伝のおじや”を再現!

 今月の初め、来年再現予定の料理の為に自家製の梅酒を漬けたんですが、簡単な割にワクワクする作業ですっかりその魅力に取りつかれました(←時々、瓶の中の変化を確認するのが密かな楽しみです)。
 母が言うには、その昔実家で祖母と祖父が一緒に梅酒を漬けていたとの事で、懐かしそうに作業を手伝ってくれました。
 来年は梅酒二号はもちろん、梅シロップも自作してサワーを作りたいな~と夢が広がっている今日この頃です。

 どうも、この分だと将来は自家製梅干しにまで手を伸ばしそうだと予感している管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ひよっこ料理人』にて妃代子さんが歯を治療したばかりの公太さんの為に作った“おばあちゃん直伝のおじや”です!
おばあちゃん直伝のおじや図
 それは、妃代子さんの根強い努力がやっと実を結び、子ども料理教室が軌道に乗りだしたある日のお話。
 現役の歯科医でもある妃代子さんの父・今田秀好先生から、何度も歯の治療をアドバイスされていたにも関わらず「まあ、その内に…」とはぐらかしていた公太さんは、とうとう片頬が腫れ上がる程にまで病状が悪化してしまいます。
 後に、妃代子さんから「すご~い、コブ取りじいさんみたい!」とびっくりされてましたが本当にそんな感じで、もう何年も歯科医院へ行っていない当管理人ですら、見るだけで歯がうずうずしてきたのを覚えています;。
 驚くべき事に、公太さんはそれでも「病院は絶対嫌だ!」と心配する旬君に反論したり、あまりの惨状を見かねた校長先生から「今すぐ歯科医に直行して下さい!」と命令されて早退してもなかなか病院の中へ入れなかったりとかなりの抵抗を見せており、初見時は「過去にどんなトラウマを植え付けられたんだろう…」とそっちの方に興味を持ったものです(←歯の神経の痛覚は人体で二番目に強力ですので、想像するだけで恐ろしいですね;。仕方がないとはいえ、痛い時に手を挙げても「はいはい、もうちょいガマンね~」とスルーされた記憶しかないですしorz)。

 結局、最寄りの病院から逃げた所を偶然妃代子さんに発見された公太さんは、そのまま秀好さんのいる大学病院へ連れていかれ、そこでも逃げそうになったのを歯科医さん達に取り押さえられ、治療室へと強制連行されていました;。
 さすがの公太さんも、屈強な男性四人にがっちりホールドされては手も足も出なかったらしく、「職業柄なのか、暴れる患者さん慣れしているな~」と妙に感心しました(←秀好さんは小児歯科に所属してます)。
怖くて歯医者に行かなかった結果、虫歯をひどく悪化させてしまった公太さん;何度も病院から逃げようとしますが、大学病院のひよこさん父によってとうとう捕まります;
 こうして、公太さんはようやく治療にかかる事になるのですが、妃代子さんに手を握ってもらうという大サービスを受けても尚ガタガタ震えており、皆を苦笑させていました;。
 作中で紹介されたデータによりますと、「歯医者が怖くて痛い時にしか行けないという大人は15%もいる」のだそうで、公太さんが特に臆病という訳ではないらしいのですが、それでもこれを機に意識を改善して欲しかったようで、秀好さんは歯の健康が如何に大事か切々と語っていました。
 秀好さん曰く、「一本の虫歯ができると口の中全体が虫歯になりやすい環境になっているんだ。ここだけ治療して安心したらダメだ!」「虫歯と歯周病を悪化させれば最悪どうなる?歯が全て抜け落ちる。そして、若くして総入れ歯になっちまう」との事で、仮に一本抜くだけで済んだとしても噛む能力が40%に落ちる→一本歯がないと噛みにくいので反対側で噛むようになる→アゴが痛くなりますます噛むのが億劫になる→よく咀嚼できないと、発ガン物質の作用を低下させる効果のある唾液が十分に出ず病気に繋がり、寿命を縮めてしまうと淡々と話しており、思わずゾッとしました。
 健康な時はつい忘れがちですが、歯は「歯車」という言葉通り、一つでもなくなってしまうと全体が狂ってしまうすごく重要な部分だという事実を、再確認させられます。

 ちなみに、この時秀好さんは「我々生き物は<食>を断てば、それは死に繋がる」「しっかり食べることがしっかり生きるということだ!」という、含蓄のある言葉を公太さんに言い聞かせています。
 今の日本は、非常時でない限り周囲に食べ物が溢れかえっている為、飢えと長期間背中合わせになる確率はかなり低くなっていますが、それでも手の届く場所に好物があっても食べられなくなる歯になるという可能性は誰しも十分にありますので、改めて歯を大事にしようと強く感じました。
自前の歯でしっかり物を食べる、それは自分の人生をしっかり生きる事と同義
 数十分後、妃代子さんは全てが終わってグッタリした公太さんを連れてなじみのお食事処へ行き、治療後の麻酔がきいた歯でも食べられそうな料理を作ります。
 その際、妃代子さんが公太さんに出したのが、“おばあちゃん直伝のおじや”です!
 作り方は非常に簡単で、鍋へ水をいれて沸騰させた後に椎茸・油揚げ・しらす・ご飯・醤油・日本酒を入れて煮込み、汁にとろみがついてきたら溶き卵をたらしてフタをして蒸らし、最後に白いりゴマをかけたら出来上がりです。

個人的に、「おじやは味噌汁にご飯を入れて煮たもの」というイメージがあったんですが、wikiを見てみますと、「おじや=ご飯を水で洗わないまま煮込んで水分を飛ばし、米飯の粒の形をさほど残さないもの」で、味付けは厳密に決まっている訳ではないらしい事にちょっと驚きました;。
 使う調味料は醤油と日本酒だけ、出汁も一切なしというシンプルさで、これなら体が弱った時でも抵抗感なく頂けそうです。
 妃代子さんが言うには、これは山形出身のおばあちゃん譲りのおじやだそうで、おばあちゃんはおじやの古い呼び名である“みそず”と呼んでいると話していました。
 ポイントは、溶き卵は必ず煮立った時に回しながら流し入れることで、こうする事によって卵がフワッと仕上がると書かれていました(←何と蒸らし方まで細かく説明されていました!どんなにお手軽な料理でも、丁寧で手抜きのないレシピに感動です)。

 幸い、ここしばらく歯が痛くてろくに食事が出来ず、未だに口の中が無感覚な公太さんでもこの“おばあちゃん直伝のおじや”はするっと食べられたようで、「ああ…食べられる…それにうまい…」「物が食べられるってシアワセだなあ…」と感極まって泣いていました;。
 この話を読むたび、痛い所はどこにもないからと油断せず、近い内に歯の健診へ行かなきゃなーと考えさせられます(←ただ、困ったことに緊迫感がないせいか毎回すぐ忘れてしまいますorz。その為、自戒の念を込めてこの記事を書きました;)。
おじやだったら食べられると思ったひよこさんは、病院の帰りに手作りおじやを公太さんにふるまいます
 今までに食べたことがないタイプのおじやで、ずっと興味を抱いていた為再現する事にしました。
 作中には分量やコツが細かく紹介されたレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下準備。椎茸は石突きを取って半分に切った後薄切りにし、油揚げは熱湯をかけて油抜きをしてから三等分にして五ミリ幅に切ります。
 その間お鍋へ水を入れて強火で沸騰させ、先程の椎茸と油揚げ、しらす、ご飯を投入し、そっと混ぜます(←あんまり強く混ぜ過ぎると、ご飯が崩れてボロボロになりやすいです)。
 材料がほぐれて混ざったら弱火にして醤油と日本酒を加え、そのまま汁にとろみがつくまでコトコト煮込みます。
おばあちゃん直伝のおじや1
おばあちゃん直伝のおじや2
 次は、仕上げ作業。
 汁がトロリとしてきたら再び強火で煮たたせ、お鍋の中がグツグツ言い出した時に溶き卵を回し入れます。
 卵が固まりだしたらすぐに火を消してフタをし、約三分放置して蒸らします。
 時間が経ったらフタを取って軽く混ぜます(←蒸らす時間は卵がふんわり固まるだけではなく、ご飯にお出汁を程よく吸収させる効果もありますので、絶対必要だな~と感じました)。
おばあちゃん直伝のおじや3
おばあちゃん直伝のおじや4
おばあちゃん直伝のおじや5
 卵が大体行き渡ったら器へ取り分け、その上から白炒りごまをパラリと散らせば“おばあちゃん直伝のおじや”の完成です!
おばあちゃん直伝のおじや6
 緑の色味がないので地味に見えますが、煮込まれた椎茸特有の芳しい香りがふわりと漂い、徐々に食欲が湧いてきます。
 白ごまをおじやに入れるのは初めてですが、実際に作ると香ばしい風味が和風出汁と共に鼻腔をくすぐるのが心地よく、これは合いそうだと感じました。
 一見した所だと特に目新しい所はありませんが、果たして味の方はどうなのか…食べて確かめようと思います!
おばあちゃん直伝のおじや7
 それでは、出来立てほやほやの内にいざ実食!
 いっただっきま~すっ!
おばあちゃん直伝のおじや8


 さて、味はと言いますと…見た目によらず色んな味がして旨し!シンプルな味付けですが、それが逆に飽きなくてスルッと頂けます!
 予想した通りやや塩気が控え目で薄味だったんですが、それぞれの食材からにじみでている出汁成分が強いせいか意外にも濃い味わいで、全くぼやけていませんでした。
 一口食べた途端、油揚げのまろやかなコク、椎茸のしみじみ深い旨味、しらすの磯の香りが効いた潮味がじわ~っと静かに、それでいてしっかりと広がり、出汁の素の類を一切入れていないのが信じられない出来栄えです。
 面白い事に、使った調味料は醤油とお酒だけなのにまるで味噌を使ったような懐かしい風味がわずかについており、不思議と奥行きのある美味しさになっていのが印象的でした。
 フワフワの卵がご飯に絡んで口当たりをさらに優しくし、白ごまがプチプチ弾けて香ばしいアクセントを付け加えてくれるのがいい感じです。
 雑炊はおつゆたっぷりでサラサラした感じですが、おじやはおつゆをたっぷり吸い込んでいるせいかホロホロになってて汁気がほぼなく、長めに火を通す事によってお粥みたいなとろみが生まれている為、さらに食べやすいのが特徴的でした。
 お粥に似ている割にはそれより柔らかくなく食べ応えがありますので、ご飯を食べたという満足感があるのがよかったです。


 椎茸や油揚げがここまでいい出汁を出すとは思わなかったので、食べた瞬間思わず目を見張ってしまいました;。
 お好みで味付けをもっと濃くしたり、具を増やしたりしてもかなりいけそうですので、長く愛用しそうなレシピだと感じました。

P.S.
 とおりすがりさん、先日はコメント欄にて誤字をご指摘して下さり、誠にありがとうございます。仰る通り、黒胡椒と書くべきところをミルクスープにしてしまってました…orz(←確認した瞬間、顔から火がそうでした;)。おかげさまですぐに訂正できました、ご協力感謝いたします。

●出典)『ひよっこ料理人』 魚戸おさむ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『クッキングパパ』の“荒岩流スパゲティーボンゴレ”を再現!

 近所にある大阪王将で時々天津飯を食べるのですが、作る方によって卵の厚さがかなり変動する為、毎回ドキドキしながら注文しています。
 運よく上手な方にあたると、ゆうに1.5センチ以上はあるふわふわで分厚い極上卵がご飯に乗っている為、内心ガッツポーズをするのですが、あまり得意でない方が作るとかき玉汁に入ってる卵に匹敵するくらいぺらっぺらで、油をほとんど吸ってないのかコクのない卵が出てくる為、勝手とは思いつつもがっかりします;。
 その為、最近では一種のギャンブルと割り切って行くようにしている今日この頃です。

 どうも、先日初めて天津飯チャーハンを食べた時に胃がもたれ、「こうやってどんどん油に耐性がなくなっていくのかな」と遠い目になった当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にて荒岩主任が新鮮なアサリを使って作った“荒岩流スパゲティーボンゴレ”です!
荒岩流スパゲティーボンゴレ図
 それは、田中君がまだ二十五歳くらいで独身だった頃のお話。
 あるうららかな春の日曜日、姪浜近くをぶらりと散歩していた田中君は、ふと「今日はなんか予定なかったっけ?結構大事な用だったような…」と考え込むのですが、たまたま美女が傍を通りかかった為一気にどうでもよくなって後をつけ、最終的にはフェリーに乗って能古島にまで足をのばしてしまいます(←結婚前の田中君はとにかく惚れっぽかったのですが、同時に「フラレの田中」と呼ばれるくらい振られてばかりだった為、内心「サラリーマン版寅さん」だと思ってました…性格もほんのり似てますし;)。
 一歩間違えばストーカーすれすれの行動ですのでかなり危険でしたが;、幸いこの女性はご主人と一緒に小料理屋を営んでいる三児の母でしたので、女性につられてお客として入店した田中君は早々といかついご主人の存在を知ってすぐにちょっかいを出すのを諦めており、ほっとしました(←普段は女性に目がない田中君も、さすがにそこら辺は自制心が働くみたいです;)。
 ただ、それでも余程好みだったのか田中君はこの美しい女性を眺めながら一杯飲みたかったようですが、ちょっと前に口から出まかせで「潮干狩りをしに、ぶらりと来た」と話していたせいで、気を利かせたご主人が子どもたちに田中君を浜へ案内するように言い、結果そのまま強引に退店して気が乗らないまま潮干狩りをする羽目になっていました。
 自業自得とはいえ、ちょっと気の毒ですね(^^;)。
能古島へ向かう美女を発見した田中君は後をつけますが、残念ながら既に結婚されてました;
 そういう訳で最初は不貞腐れていた田中君ですが、子どもたちから薦められて適当に掘ると、余程タイミングと場所がよかったのか大きなアサリがザクザク掘れてすっかり有頂天になり、結局日が暮れるまで潮干狩りを楽しんでいました。
 おかげでバケツ一杯の新鮮アサリを手に入れた田中君は、海水&泥まみれなのも気にせずお裾分けしようと荒岩主任の家へ直行するのですが、留守番していたまこと君から「いないよ、会社だよ。今日は休日出勤だって」と告げられた事で、やっと思い出しそうで思い出せなかった大事な用…今日は荒岩主任と二人で休日出勤する日だったという事を思い出し、血の気が引きます(←逆に、ここまで重大な要件を忘れられる田中君はある意味すごいです;)。
 その瞬間、田中君はアサリを置きっぱなしにして大急ぎで会社へ駆けつけるのですが、既に仕事は荒岩主任と代わりに休日出勤した夢子さん(←突然休日が台無しになったとは思えないくらい穏やかで、「気にしないで」と言いたげな微笑を浮かべていたのが余計胃を締め付けます…)によって片付けられており、愕然としていました。
当初は全く気乗りしていなかった潮干狩りでしたが、穫れまくるせいか思わず夢中に;
 普段だったら荒岩主任が雷を落として終了なんですが、この時はさすがに怒りが頂点を超えていたのか、まるで青い炎を思わせるような静かな表情で、「たった今終わったところだよ」「どこで泥遊びしてたんだい!?坊ちゃん」「お前を頼りにした俺が間抜けだったのさ」と冷めた視線で痛烈な皮肉を浴びせた後、すぐに部屋を出ていってしまってました…。
 これが携帯のある時代だったら、午前中に荒岩主任から「バカタレー!」と怒鳴られて慌てて出勤するだけで事は済んだと思うのですが、家から出たらどこにいるのか行動が全く掴めない時代だった分、余計イライラして許せなくなっていたんだろうな~と思います。
 おまけに、入ってきてすぐにすみませんと言った以外は「サボるつもりはなかったんスよ、つっ ついころーっと忘れて」と火に油をそそぐような言い訳をしたのですから、わざわざ相手を思って説教するのがバカバカしくなったとしても、荒岩主任を責める事は出来ません…。
休日出勤をすっかり忘れていたせいで、荒岩主任にも夢子さんにも迷惑をかけます;
 その翌日、荒岩主任は田中君と一言も口をきかず焦らせるのですが、夕方になって初めて「今夜うちに来いっ!七時かっきりに来いっ!!分かったか」と言われ、これからどうなるのかヒヤヒヤします。
 けれども、荒岩家へ向かう途中「わたしも呼ばれたのよっ」と夢子さんがついてきたり、出迎えた虹子さんがいつも通り陽気な様子だったりと怒られるにしては妙な感じで、田中君はすっかり戸惑ってしまいます。
 その後、先程とは打って変わって笑顔になっていた荒岩主任が田中君達に出したアサリ料理の一つが、この“荒岩流スパゲティーボンゴレ”です!
 作り方は簡単で、熱したフライパンへオリーブ油・バター・にんにく・アサリ・白ワイン・シソ・牛乳を入れて炒めてボンゴレソースを作り、そこへ茹でたてのパスタを加えたらもう出来上がりです。

 ポイントは、ディチェコの細めのパスタを使う事(←断然おいしいと作中で書かれていました)、みじん切りにしたシソを仕上げにたっぷり加える事、アサリから出る塩分のみで塩味は付け足さない事の三つとの事。
 ボンゴレ・ビアンコのレシピというと、赤唐辛子でピリッと仕上げたり、バジルかパセリで香りづけしたり、オイルベースでシンプルな味付けにしたりするのが基本とされていますが、荒岩流ボンゴレだと赤唐辛子は一切使わず、シソで和風の香りをつけ、牛乳とバターで丸みのある味にするのが特徴だそうで、初めて読んだ時は驚いたものです。

 どうやら、荒岩主任は昨日の内に家に置きっぱなしだったアサリとまこと君の話を見聞きして、心が広い事に「仕方ない奴だ」と苦笑しながら許す気になったそうで、仲直りがてらお世話になった夢子さんも読んでアサリパーティーをしようと決めて呼び出したそうでした(←何だかんだ言って、甘い上司だと思います;)。
 「昨日のお前の忘れもんだ」「まっ、今回だけはこの新鮮なアサリの土産に免じて許してやろうっ。今度やったらタダじゃ済まんぞ!」と笑う荒岩主任も大概ツンデレだと思いますが、危機が去ったと知るや否や「スンマセンでしたーっ。あのおかわり!」と立ち直りが早い田中君も大概図太い神経をしているな~と苦笑したエピソードでした。
幸い、荒岩主任は穫れたてアサリのお土産でぎりぎり許してくれていました
 アサリが大安売りされてたのを発見したのをきっかけに、再現しようと決めました。
 作中には詳細なレシピが細かいコツ付きで記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、ボンゴレソース作り。
 弱火に熱したフライパンへオリーブ油とバターを入れて溶かし、にんにくのみじん切りを加えて香りが立つまでじっくり火を通します。
 いい香りがしてきたら強火にし、殻と殻をすり合わせてよーく洗って砂抜きを済ましたアサリを投入して白ワインを注ぎ、全体に火を通します(なかなかアサリの口が開かない時は、フタをすると案外すぐに開きます;)。
荒岩流スパゲティーボンゴレ3
荒岩流スパゲティーボンゴレ4
荒岩流スパゲティーボンゴレ5
 アサリの口がほぼ開いたのを確認したら、オリーブ油や全体の汁気をまんべんなく混ぜて乳化させ、粗くみじん切りにしたシソと牛乳を加えて一気に混ぜます。
 アサリに火が通りきり、ソースと牛乳が混ざり切ったのを確認したら、ボンゴレソースの出来上がりです。
荒岩流スパゲティーボンゴレ6
荒岩流スパゲティーボンゴレ7
 次は、パスタの準備と仕上げ作業。
 ボンゴレソースが出来上がるまでに、塩を入れて沸騰させたたっぷりのお湯へ細めのパスタを入れ、袋の裏にある規定時間通り茹でておきます。
 茹で上がったらザルで軽く湯きりしてボウルへあけ、こしょうとオリーブ油を加えて手早く和え、先程のフライパンへ一気に投入してざっと混ぜ合わせます。
 ※荒岩主任はディチェコの細めのパスタを是非にとお勧めしていましたので、今回はディチェコのNo.10 フェデリーニという、1.4mmサイズの物を使用しました。
荒岩流スパゲティーボンゴレ1
荒岩流スパゲティーボンゴレ2
荒岩流スパゲティーボンゴレ8
 パスタにソースがしっかり絡んだのを確認したらすぐに火からおろし、そのままアサリごとお皿へ盛れば“荒岩流スパゲティーボンゴレ”です!
荒岩流スパゲティーボンゴレ9
 牛乳を使ったのでもっと白っぽく仕上がるかな?と思っていたんですが、見た目的には普通のボンゴレとあまり変わりませんでした。
 シソは多めに使った方がいいと作中でお勧めされていましたので、思い切って一束使ったんですが、おかげでとても香りよく仕上がっています。
 牛乳やバター、シソをボンゴレに使った事は今までありませんので、一体どういう味がするのか楽しみです!
荒岩流スパゲティーボンゴレ10
 それでは、出来立て熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!!
荒岩流スパゲティーボンゴレ11


 さて、味はと言いますと…普段食べるボンゴレとはひと味違ってて美味し!アサリにシソがよく合ってます!
 通常のボンゴレはシンプルな塩味がアサリの出汁をストレートに引き立てるしょっぱ旨い味付けですが、こちらは乳製品を使っているせいかアサリの旨味がちゃんと活きつつもまろやかにまとまったコクのある塩味で、にんにくが効いたオイル系ソースにしては優しい後味が特徴的です。
 当初は赤唐辛子が入ってないと間が抜けた味にならないか不安でしたが、逆にさっと蒸し煮にしたアサリだけが持つ濃密でミルキーな甘味を純粋に堪能出来る感じで、赤唐辛子の代わりにシソとこしょうが全体をキリッと引き締めて味がだれるのを防いでいたのがナイスでした。
 パセリやバジルを使うと目が覚めるような爽快な香りになって本格的な仕上がりになりますが、シソだとやや刺激は落ちるものの、スーッと上品に鼻腔を抜けていく爽やかな和の香気がつく為、不思議とあっさり頂けるのがよかったです。
 例えるとするなら「ほんのりクリーミーなシソボンゴレ」というイメージで、牛乳やバターの脂分でリッチな美味しさになっているソースは、独特のミネラル豊富な潮のエキスが効いたアサリと相性抜群でした。
 あと、ディチェコのパスタ特有のもっちりシコシコした、ザラついた表面のスパゲティにアサリの出汁とガーリックオイルがよく絡むのが絶妙で、うえやまとち先生が力を込めて薦める理由が分かる気がしました。


 スタンダードなボンゴレのレシピとは結構異なる為、どんな感じになるのかイマイチ想像がつかなかったのですが、実際に食べると「これはこれでよし!」と満足しました。
 牛乳の量を増やしたり、生クリームを足したりしてさらにクリーム系っぽい味にしても美味しそうです。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『ハルの肴』の“缶アスパラのマヨネーズ焼き”を再現!

 つい最近、福岡名物の丸天(魚のすり身を丸く平べったく揚げた物。地元ではうどんの具としてポピュラーですが、年々目立たない存在になっていて哀愁が漂います)の亜流である角天(丸天を単に四角く揚げただけ)を軽く焼き、しょうが醤油をたらした物がおつまみとして最適なのを発見し、ちょくちょく晩酌のお供にしています。
 そこそこ食べ応えがあり、何より低カロリーでヘルシーで、その上値段も格安なのが体にも懐にも嬉しいです。

 どうも、その事を知人に話したところ「おっさんくさ!」と言われて微妙にへこみ、せめて刻みネギをちらして彩りを増そうと考えた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ハルの肴』にてハルちゃんが常連客の一人・マリさんに出した“缶アスパラのマヨネーズ焼き”です!
缶アスパラのマヨネーズ焼き図
 それは、ハルちゃんが<大門>で調理補助を始めた一年目の、「菖蒲華(あやめはなさく)」と呼ばれる初夏の頃のお話。
 いつも通り皿洗いをしていたハルちゃんは、飄々としているようでお店をさりげなく観察している親方・康造さんから「元気がないお姉さんに何か作ってやんな」と声をかけられ、ある女性を目線で示されます(←<大門>は老舗の割に肩ひじ張らず飲める空気が特徴的なんですが、一見放っておかれているようでこういう気配りがされる所は、さすが江戸時代から続く名店だな~と思います)。
 そのお姉さんとは常連客の一人であるバスガイド・マリさんで、いつもはリラックスしながら飲んでいるのに今日ばかりは沈んだ様子で、早速ハルちゃんは「パワーばつけるんだべか?」と気合を入れます。
 しかし、康造さんは軽く笑ってそれを否定して「…呑みが進む料理だ。呑んで元気になってもらうのが居酒屋だろうが」とアドバイスし、料理に取り掛からせていました。

 実を言いますと、この少し前にハルちゃんはお通し作りを任されていた為、調理自体は初めてではなかったのですが、特定のお客さん相手に合わせたオリジナルお通しを出すのはこれが初めてだった為、いつも以上に気が引き締まっていた様子でした。
 近頃はあってもなくても変わらないようなお通しを出すお店が増えていますが、<大門>では未だに「お通しはただの料理じゃねぇ。<大門>がどんな店か…ご常連には今日の<大門>がどうかを計っていただく≪掴み≫なんだよ!」という考えがあり、無難では楽しみにして来るお客さんに失礼だという精神が息づいていますので、初見時は厨房に入って数か月にしかならない女の子にとっては大分重荷な展開なんじゃないかと心配になりました;。
 ただ、確かに康造さん達が言う通り雑なお通しだとテンションが下がって「ここは期待できないな…」と慎重なオーダーになりやすいですし、そういうお店が珍しくない分、思いがけず心尽くしが見えるお通しが出ると「お!」と嬉しくなってつい色々と注文しちゃいたくなるものまた事実ですので(←※両方とも、当管理人の超個人的観点です;)、大変だろうけどハルちゃんには頑張ってもらいたい!と勝手な事を考えながら読んだのを覚えています;。
元気がでる料理ではなく、呑みがすすむ料理を出すよう助言する親方さん
 この時、ハルちゃんが酒屋の寛治さんから「凹んで売り物にならなくなった」とたまたまもらっていたホワイトアスパラガスの缶と、ありあわせの材料をうまく組み合わせて作ったのが、この“缶アスパラのマヨネーズ焼き”です!
 作り方はとても簡単で、ベビーコーンとホワイトアスパラガスを程よく切ってフライパンで炒め、マヨネーズ・ガーリックパウダー・粗挽き黒胡椒を散らしてざっと混ぜたらもう出来上がりです。
 唯一ポイントがあるとするなら、ガーリックパウダーと粗挽き黒胡椒を入れ過ぎない事ですが、注意すべきところは本当にそれくらいで、その気になったら五分かそれくらいで作れるのが魅力的な一品です。
 正直、ホワイトアスパラガスの缶詰は高い割に味が独特であまり好みではなかったのですが、アスパラガスとマヨネーズの相性はかなりいいので外れはまずなさそうですし、何よりこの味付けなら缶臭さがなくてお酒がすすみそうなので、「これだったら食べてみたい」と俄然興味を抱いたものです。

 その後、ハルちゃんはマリさんへ「私っちでなくて親方さんが!しっかり呑んで頂けるようにって…」と言って“缶アスパラのマヨネーズ焼き”をそっとお出しするのですが、これが思った以上にマリさんの口に合ったみたいで、「とってもビューな肴よっ。サワーのお代わりもらっちゃおうかな!」と元気を取り戻していました。
 よくよく考えてみれば、サワーやビールのように飲み口が爽やかなアルコール類には、ガーリックマヨみたいにこってりした味のおつまみが罪作りなくらい合いますので、ピッチが早くなって当然だろうな~と苦笑しました(←もしこの辺を意識して味付けしたとしたら、ハルちゃんの作戦勝ちだと思います;)。
どうやら呑みが進むばかりではなく、元気も出てくる一品だったみたいで明るくなってました
 そんなマリさんを見て、内心「どうかしたのかな?」と気になっていたらしい他の常連さん達は、さりげなく「お仕事で難しい事でもありましたか?」と話しかけたりしていましたが(←近すぎず遠すぎずな間合いで相談にのろうとする姿勢が、何とも粋でした)、幸いお仕事は順調だったみたいで笑って否定していました。
 というのも、実はマリさんには密かに片思いしてる既婚者の男性がおり、そんな微妙な心境の中叔母さんから強引にお見合いを紹介されて断り切れなかったという厄介な問題を抱えて悩んでいたとの事で、後々こっそり打ち明けられた恋愛経験ゼロのハルちゃんはただひたすら混乱しており、ちょっと気の毒でした;。
 結局お見合いはお断りし、片思いは気持ちがおさまるまで進めず放っておく事を決意した模様でしたが、清廉な見た目によらずなかなかディープな秘密を抱えたマリさんに、初めて読んだ時は「妙にリアルだな~」と唸った物です(←ちなみに、これはハルちゃんにも明かされていない事ですが、片思いの相手はあの康造さんです;)。

 なお、顔見知りに過ぎないハルちゃんにこんな大事な話を何故しちゃったかと言いますと、マリさん曰く「ハルちゃんのお料理で気持ちよく呑んで、気持ちの整理がついたから」だそうで、ハルちゃんは自分の料理が初めて誰かの心を動かした事に、大きな喜びと衝撃を感じています。
 これまで単に「美味しい」と褒められたことはあっても、ここまで深く影響を与えた経験がなかったハルちゃんにとってこの一件は大変心に残ったようで、このエピソード以来明らかに「もっと料理を作りたい」と考えるシーンが増えている気がしました。
 これからハルちゃんがどんなお通しを、そしてどんな一品料理を作っていくのかが、楽しみで仕方がないです。
ハルちゃんの料理で気持ちよく飲めて、心の整理がついたので素直に悩みを話したそうです。
 先日、ホワイトアスパラガスの缶詰が比較的安く売られていましたので、再現する事にしました。
 作中に載っているレシピ通り、早速作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下ごしらえ。缶詰のホワイトアスパラガスは軽く汁気をきってから食べやすい大きさに揃えて切り、ベビーコーンは流水でさっと洗ってしっかり水滴を拭いてから半分に割ります。
 ※缶詰なのでホワイトアスパラガスは柔く、二つ切りで済ましてしまいたい気にもなりますが、時々頑丈な筋が軸に残ってたりしますので、それを断ち切る為にも長すぎず短すぎずで切った方がいいと思います。
缶アスパラのマヨネーズ焼き1
缶アスパラのマヨネーズ焼き2
缶アスパラのマヨネーズ焼き3
 次は、炒め作業。
 薄く油をひいて熱したフライパンへ先程のベビーコーンを入れて炒め、塩をふって味付けします(後々マヨネーズを入れますので、程々でOKです)。
 ベビーコーンの表面が大体炒まってきたらホワイトアスパラガスを投入し、ざっと炒め合わせます。
缶アスパラのマヨネーズ焼き4
缶アスパラのマヨネーズ焼き5
 ホワイトアスパラガスに熱が通ってきたらマヨネーズを加えて味を決め、途中ガーリックパウダーと粗びき黒胡椒を振りかけてまんべんなく混ぜ合わせます。
缶アスパラのマヨネーズ焼き6
缶アスパラのマヨネーズ焼き7
 調味料が全体へ行き渡って絡まったら火を止め、そのままお皿へ盛り付ければ“缶アスパラのマヨネーズ焼き”の完成です!
缶アスパラのマヨネーズ焼き8
 火が入る事によって風味が強まったマヨネーズとガーリックパウダーの香りが否が応にも食欲をそそり、思わず喉が鳴ります。
 ほぼ黄色がかったクリーム色一色ですので少し彩りが寂しい気がしますが、ブラックペッパーの黒色のおかげでそこまでのっぺりした印象ではないです。
 見た目だけでしたら如何にもお酒がすすみそうな料理という感じですが、果たして味はどうなのか…食べて確かめてみようと思います!
缶アスパラのマヨネーズ焼き9
 それでは、熱い内にいざ実食!
 いっただっきま~すっ!
缶アスパラのマヨネーズ焼き10


 さて、味はと言いますと…ベビーコーンのほのかな甘味がすこぶるビュー!マリさんがサワーを追加した理由が分かります!
 ホワイトアスパラは缶詰のせいか想像していたよりもかなり柔らかくて、軸は口に含んだ途端にトロトロホロリと甘く崩れ、穂先は最初から半ばペースト状になってねっとりと他の具に絡むくらい淡い口当たりだったんですが、それがかえって生のベビーコーンのサクサクシャキッとした爽やかな食感をより引き立ていて、ばっちり合ってました(←穂先ペーストがついたベビーコーンは、アンチョビを抜いてさっぱりさせたバーニャカウダをつけたような味がして面白かったです)。
 基本、にんにくの力強い旨味が効いた濃いめのガーリックマヨ味なんですが、生ではなくパウダーを使っているせいかそこまでしつこい感じではないのが食べやすく、スイスイ入りました。
 ベビーコーンもホワイトアスパラも油分が少ない為そのままだと今一つお酒が進みませんが、マヨネーズを足す事によってしっとりとコクが出ており、後引く美味しさになっていたのがよかったです。
 ガーリックパウダーやマヨネーズ、そしてホワイトアスパラのエキスでこってり甘じょっぱくてマイルドに仕上がっているのを、荒挽き黒胡椒のビリッとくるドライな辛さが程よく引き締めててだらしなくなるのを防いでおり、見た目よりはあっさりした後口に仕上がってました。


 多めに用意して味をさらに濃いめにしたら、スパゲティと和えてもいけそうです。
 生のホワイトアスパラガスだとまた違った印象になりそうな一品ですので、もし手に入る機会があったらそちらでも試してみたいな~と思いました。

●出典)『ハルの肴』 原作:末田雄一郎 作画:本庄敬/日本文芸社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ