『華中華』の“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”を再現!

 先日、車で長々と信号待ちしている時、高架下で二羽のハトが寄り添ってラブラブしているのを発見し、和みました(←他にハトはおらず、文字通り二人っきりの世界でした)。
 鳴き声は聞こえず車内は静かだった為、まるでパントマイムかサイレント映画を観ているような感じだったんですが、時折羽をパタつかせたり、首を交差しあったり、短距離を走ってキャッキャッウフフ的なやり取りをしているの彼らの様子は、十分微笑ましかったです。
 しかし数分後、ハトといえどカップルの求愛活動を影ながらじっと見ている自分はかなり怪しい…というより失礼だと反省し、そっと視線を外しました。

 どうも、相方さんと交際したてで初々しかった頃は九年以上も前の事で全く思い出せない為、その内昔の日記でも読み返そうと思った管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが後輩の原田明菜ちゃんの為に作った“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”です!
オクラと花山椒のチャーハン図
 それは、島野さんとの料理対決が一件落着して少し経った、ある夏の日の事。
 義両親は温泉旅行、康彦さんは青年会の研修で北海道へ行った為留守番を任されていたハナちゃんは、久しぶりに楊貴妃さんと二人っきりの休日を過ごし、羽を伸ばします。
 ハナちゃんが同居生活に突入してからというもの、それまではアパートでのびのびくつろいでいたのが一変して人目を気にするライフスタイルになっていた楊貴妃さんでしたが(←バレそうになったらすぐにパッと消えたり隠れたりと、まるでちょっとした間男みたいで苦笑しました;)、この時ばかりは自由気ままにハナちゃんと話したりご飯を食べられるようになったせいか、とても活き活きしてて微笑ましかったです。
 
 しかし、そんなのんびりモードの夜は、一本の電話によって打ち切られます。
 電話の主は、満点大飯店にいた頃にハナちゃんが何かと面倒を見ていて、チビ太さんと微妙な仲になっていた後輩・原田明菜さんで(初登場話はこちらで、チビ太さん関連の話はこちら)、何故か泣いている上「今、三浦海岸駅にいます…。今晩泊めてもらえないでしょうか?」と必死にお願いするのを放っておけなかったハナちゃんは、偶然車で出かけようとしていた康彦さんの友達である漁師・山田明さんに「乗せてってやるよ」と誘われたのに甘え、二人で明菜さんを迎えに行って義実家へ連れ帰っていました。

 人もまばらな馴染みのない駅で一人ぼっちなのはさぞかし怖かったと思いますので、思いがけず車でスピーディーに駆け付けられてよかったな~と、こちらまでほっとしました(←その昔、終電をギリギリ逃して「今、あの角から『バイオハザード』や『サイレントヒル』のクリーチャーが出てきても不自然じゃない」というくらい、暗くて静かで人気がない某駅構内に取り残された記憶が蘇りましたorz)。
義両親も康彦さんも出かけていて留守だったある夜、ハナちゃんは急に明菜さんから連絡をもらいます
 車中で明菜さんが語った内容によりますと、三浦海岸のビーチハウスへ今年も料理人として派遣されたチビ太さんに元気を出してもらおうと栄養ドリンクを差し入れした所、仕事中にひと箱全部飲んで「なんだか体中が熱くて、エネルギーが噴き出しそうだよ…へへへ」と目をぎらつかせた挙句、誰もいなくなった閉店後の店内で「チューしようよ!」と迫られたようで、怖くなって一発カバンで殴った後逃げ出してきたとの事。
 明菜さんとしては、「友達以上恋人未満の関係かな?」という感覚でチビ太さんに接していたようなのですが、どうやらチビ太さんは「はっきり告白はしてないけど、何度かデートをしたしよく話すようになったから、付き合ってるも同然!」と完全に思いこんでしまっていたみたいで、それが今回の暴走に繋がったみたいでした;(←う~ん…巷でよくある、悲しいすれ違いですね;)。

 無論、相手の意志を確認しないままギンギン状態で迫ったチビ太さんは悪いですが、正直明菜さんの方も交際経験がゼロなせいかかなり近い距離感でチビ太さんに近寄っていて、「そりゃ、恋人と信じたくなるのも無理ないかも…」と思うシーンはいくつかあった為、罪な事をするな~と苦笑したものです;。

 おかげで明菜さんは、ハナちゃんの「うちでお茶でも…」という誘いを「ダメダメ、旦那や義父母がいない時に男が家に上がるなんてできないよ…勘違いされちゃ困るだろ?」←田舎だと本当にどこに目と耳があるのか分かりませんので、ないと言いきれないのが辛い所;)と紳士な態度で断って帰った明さんを目の当たりにして、「素敵…」「ちゃんとした方ですね…私、ああいう人がいいなぁ」と心がぐらついており、さらに一波乱ありそうな予感をぷんぷん匂わせていました(←チビ太さんがあんな風だった分、さぞ後光が差して見えたものと思います;)。
栄養ドリンクを飲み過ぎたせいでテンションがおかしくなり、明菜さんにキスを迫って殴られたチビ太さん;
 その後、義実家に帰宅したハナちゃんがお腹を空かせていた明菜さんの為、お隣の福田さんからお裾分けされた新鮮なオクラを使ってハナちゃんが用意したのが、この“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”です!
 作り方はとても簡単で、フライパンで刻んだオクラ・花山椒・ゴマ油・醤油を炒めて味付けし、基本チャーハンにさっと混ぜ込んだらもう出来上がりです(←花山椒の代用で、日本の山椒・黒胡椒・一味唐辛子を使うのもありです)。
 ポイントは、あらかじめオクラを塩で板ずりして細かい毛を落としておくことと、オクラを炒めすぎてヘナヘナにさせないことの二つで、シンプルな料理の分、オクラの下処理を如何に丁寧にするかが鍵なように感じました。
 オクラに含まれるビタミンやミネラルには、ストレスに対抗するホルモンを作ったり、疲労回復させる効果もありますので、チビ太さんも栄養ドリンクよりこのチャーハンを食べた方がよかったのでは…と今さらながら思いました;。

 実を言いますと、このオクラは楊貴妃さんの「今日のお昼は上海亭のチャーハンだったんだよ…夜はあっさりした物が食べたいよ」というリクエストにより、軽くゆがいて刻んだ後おつゆに混ぜて食べる予定だったのですが(←これはこれで美味しそうですね^^)、元々オクラのチャーハンにチャレンジしたがっていたハナちゃんは明菜さんのリクエストをこれ幸いとし、このチャーハンを即興で作ったみたいでした。
 最初は「何よ、ハナちゃんまで…意地悪ね」とすねていたものの、山椒のさっぱりした香りにつられて「これならチャーハンでもいいかもね!」と機嫌が直った楊貴妃さんでしたが、チャーハンを拒否されたのを何気に根に持っていたハナちゃんから「楊貴妃さんには後で素麺を作りますね」とちょっとしたいけずを言われており、ぎゃふんとなってました;。

 最初は「百戦錬磨の頼りになるお母さん(=楊貴妃さん)に守られる世間知らずの娘」という感じだったハナちゃんですが、結婚してからはどんどん「お母さんに一本とれるくらい成長した、しっかり者の若奥さん」という雰囲気になっており、寂しいようなほっとしたような不思議な気持ちになります;。
最初は素麺派だった楊貴妃さんでしたが、花山椒の香りによって「これならチャーハンでもいいかも」と思います
 食後、久々にハナちゃんのチャーハンを食べて元気が出た明菜さんは、「今でもチビ太さんはいい人だと思っています。でも、今は友達以上、恋人未満としか答えられません…」と本音を打ち明け、ハナちゃんの勧めで明日二人で本当の気持ちを伝えに行くことになります。
 けれども翌朝、ハナちゃん達よりも先にビーチハウスに辿り着いた人物が、話をもっとややこしくさせます…。
 その人物とは、何とあの山田明さん!
 明さん曰く「俺、夕べ原田明菜さんに一目惚れしちゃったっす」だそうで、明菜さんがチビ太さんとの事をどうするべきか困っている様子を見て「俺が守らないと!」と庇護欲が刺激され、チビ太さんへ直接ライバル宣言をしに行ったようでした;。
 面白がっているのは人の恋愛の揉め事が大好きな楊貴妃さん一人という状況の中、果たして収拾はつくのか…詳しくは、次回またご紹介したいと思います!
何と、明菜ちゃんに一目ぼれしてしまった山田明さんは、チビ太さんへ宣戦布告をしに行きます
 近所のスーパーでいいオクラが安売りされていた為、再現する事にしました。
 作中には詳細な作り方がきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下ごしらえ。オクラは塩をまぶしてこすり合わせるか、まな板の上で優しく板ずりして表面の細かい毛を取り除き、流水でさっと洗います。
 オクラについた塩を全部落としたらしっかり水気をきり、包丁で五ミリ幅の厚さになるよう刻みます。
 その間、すり鉢とすりこ木で花山椒を丁寧にすりつぶし、細かいパウダー状に仕立てます。
 ※花山椒が苦手な方は、日本の山椒で代用しても可です。
オクラと花山椒のチャーハン1
オクラと花山椒のチャーハン2
オクラと花山椒のチャーハン3
 次は、具の炒め作業。
 熱してごま油をひいたフライパンへ先ほどのオクラを投入して炒め、軽く火が通ったら花山椒と醤油を加え、ざっと混ぜ合わせます(←あんまり炒めすぎますと、オクラがフニャフニャになって食感が悪くなりますので要注意です)。
 花山椒と醤油がオクラに染み込んだら、これで具は準備完了です!
オクラと花山椒のチャーハン4
オクラと花山椒のチャーハン5
オクラと花山椒のチャーハン6
 ここまできたら、今度はチャーハン作り。
 フライパン(又は中華鍋)で、以前作り方をご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りチャーハンを作り、そこへさっきの味付きオクラを投入して混ぜます。
 オクラにはすぐ火が通りますので、火を消してから混ぜ合わせた方がいいです。
オクラと花山椒のチャーハン7
オクラと花山椒のチャーハン8
 基本チャーハン全域にオクラが行きわたり、花山椒入り醤油がなじんだらお皿へ移し、丸く形作ったら“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”の完成です!
オクラと花山椒のチャーハン9
 オクラの生き生きとした鮮やかな緑色がとてもきれいで、花山椒の爽やかな香りとあいまって食欲がわいてきます。
 チャーハンとオクラの組み合わせは初めてですので、どういう感じに仕上がっているのか楽しみです!
オクラと花山椒のチャーハン10
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきま~すっ!
オクラと花山椒のチャーハン11


 さて、感想はといいますと…見た目同様、かなり夏らしい旨さ!花山椒の華やかな芳香が、オクラをキリッと引き締まった味わいに仕上げています!
 熱が通った後もなお強い粘り成分が生きているオクラのネバネバザクザクした食感が美味で、パラパラチャーハンを食べているはずなのに噛めば噛む程どんどんとろみが出てきてご飯粒に絡んでくる為、まるでとろろご飯を食べているような気分になります。
 花山椒のビリビリッと舌が強烈に痺れる辛さと、ハッカみたいに口の中がスーッと凍るかの如く冷えていく清々しい後味が、体の熱を確実に芯から吹き飛ばしていくイメージで、ある意味素麺を食べて一時的に体を冷やすよりもいい暑気払いになるんじゃないかと思いました(←独特の苦味が若干残りますので好みが別れそうですが、本場風の四川麻婆豆腐が平気な方なら十分大丈夫な範囲です)。
 味付け自体はシンプルなあっさり醤油味ですが、花山椒の刺激的な辛味が効いてぐっと奥深い塩気になっており、軽い食べ口ながらも凝った印象的に受けました。
 日本の山椒の万人受けする上品で奥ゆかしい風味も素晴らしいですが、花山椒のアクが強い分半端じゃない爽快感が得られるすっきりした風味も捨てがたいな~と実感させられる一皿です。


 後日、日本の山椒を使って作ってみたんですが、そちらはすっきり感が弱めなものの辛味が弱い分いろんな方に好かれそうな味わいだった為、甲乙つけがたいな~と感じました。
 オクラのネバネバがパワーを与えてくれますので、夏場にお勧めです。


P.S.
 無記名さん、先日はコメント欄にてリクエストに関するご質問をして下さり、ありがとうございます。実を言いますと、『ミスター味っ子』再現は過去再現されていたmayuさんという方の記事の方が面白いと未だに痛感している為、ここの所ずっと躊躇していたのですが、無記名さんのお言葉をきっかけに先日『ミスター味っ子』を読み直した時、「下手は下手なりに、やっぱり作って食べてみたい!」と熱意が少し蘇りました。時間の都合等もある為、すぐにご対応する事は難しいですが、また何かアップ出来るようなるべく努力致しますので、よろしくお願いします。


●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『くーねるまるた』の“肉燥餃子”を再現!

 先日街を歩いていると、近々改装工事をするのか、あるマンションが半分透けて見える緑色で細かい網の布ですっぽり丸ごと覆われているのを発見し、ギョッとしました;。
 「結構な高さの建物だから、これは壮観!」と少しの間眺めていたのですが、時期が時期だけに、まるで巨大な蚊帳を張る事によってマンションが虫から身を守っているように見え、ちょっと笑いました。

 どうも、実家は昔から扇風機とアース○ーマットで蚊を撃退していた為、中学生の頃はかえって蚊帳に憧れていた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんが神永さんを元気づける為に気合を入れて用意した“肉燥餃子”です!
肉燥餃子図
 ある暑い夏の日、涼みに行った図書館からアパートへ戻ってきたマルタさんはポストにハガキが二枚きているのを発見し、その場でチェックします(←当管理人の近所の図書館は冷房よりも扇風機の方が活躍していますので、激しく羨望しましたorz)。
 一枚は美緒子さんからの暑中見舞いで、内容は「すこし早い夏休みを使って、仙台・青森とまわってます。お土産買って帰りますね*」という微笑ましいものだったんですが、もう一枚は当直先の病院から送られたらしい神永さんからの速達ハガキで、裏には太ペンで「暑い!だるい!!6日の夜、元気になるものつくってくれ!金は出す!!」という漢らしい文面が堂々と綴られており、マルタさんを困惑させていました。
 ちなみに、ハガキが届いたのは6日の夕方です(´∀`;)。

 神永さんからすれば、携帯も固定電話も持っていない超アナログ人間のマルタさんに至急連絡するにはこれしかないと考えた末の苦肉だったと思うのですが、妙齢の女性からというよりはまるで男子中学生からのお便りみたいな無骨さに、思わず苦笑しました(←初見時、作中に載っていた神永さんのハガキを一目見て「どこかで見たような…」とちょっとしたデジャブに襲われたのですが、少しして「ああ、ジャンプ放送局に掲載されていた直筆ハガキの、あの何とも言えない文体に似ているからだ」と謎が解けました;)。
 正直、少々バテ気味とはいえど十分お元気そうに見えましたので、そこまで心配はいらなさそうでしたが;、日頃神永さんのご飯の面倒を見ている女房役のマルタさんとしては放っておけなかったようで、大急ぎで料理の準備を始めていました。
当直先から直球な料理の依頼が神永さんから来て、少し戸惑うマルタさん;
 こうして、マルタさんが神永さんに元気を出してもらおうとして一生懸命作ったのが、この“肉燥餃子”です!
 作り方は多少手間がかかるものの簡単で、熱したフライパンへごま油・にんにく・しょうが・長ネギを入れてカサが減るまでよく炒めたら豚ひき肉を加えてさらに混ぜ合わせ、醤油・日本酒・蜂蜜で味付けして水分が飛ぶまで炒め、ひとまず餃子の元となる“肉燥”を作ります。
 この“肉燥”を冷ました物に、刻んだ白菜とニラを投入してしっかり練り合わせ、皮に包んで蒸し焼きにしたら、“肉燥餃子”は出来上がりです。

 マルタさん曰く、“肉燥”は昔から台湾に伝わる伝統的な家庭料理との事で、かの有名な小説家・檀一雄氏も好んでよく作っていた一品だと紹介していました。
 本場ではエシャロットを必ず加え、各家庭にそれぞれ伝わっているこだわりの隠し味(八角、唐辛子、干しエビなど)を入れて仕上げているみたいですが、マルタさんの場合は檀一雄氏のレシピに倣って長ネギで代用した上、「私は甘いのが好きだから」という理由で砂糖よりも濃厚な甘さがつく蜂蜜を入れ、味にアクセントをきかせていました。
 ポイントは、大量の長ネギを最低でも七十~八十分以上炒めてねっとりさせる事と、豚ひき肉は豚ばら肉の塊を包丁で細かく叩いたものを使用する事の二つで、シンプルな料理な分、材料の下ごしらえは手抜きしないのが大事なように感じました。
かの著名な作家・檀一雄氏が好んで作ったという、台湾風にくそぼろ・肉燥を作ってました。
 その夜、やっと病院から帰宅した神永さんは既に一杯飲みながら「ビールは持ってきた!だからうまいもの食わせなさい」と相変わらず男よりも男らしいセリフを言いながらマルタさんの部屋に上がり、まずは突き出しとして肉燥を乗せたご飯とお豆腐をごちそうになります。
 幸い、両方とも神永さんに気に入られ、「うまっ!うま~!なんだこのネギ肉、ご飯が進む~!!」「すごいなこれ、そのままつまんでてもビールに合うし…」と手放しで絶賛されていた為、製作者のマルタさんも横で頬を染めながら嬉しそうに笑っていました(←こんなに無邪気に喜ばれ、バクバクおいしそうに食べてもらえたら料理のし甲斐がありますので、そりゃーマルタさんも本物の日本人女性以上に大和撫子な笑顔になる訳だよな~と納得です)。
 
 しかし、それ以上に喜んでもらえたのは、例の“肉燥餃子”。
 マルタさんとしては、ビール好きな神永さんに喜んでもらおうと半ば実験的に作った一品だったんですが、普通の餃子とは一味違う甘辛い餃子は神永さんの好みにドストライクな旨さだったようで、「!なんだっコレ!?う、うますぎだろ~!!!」「マルタぁ~なんなんだこの餃子は!?餃子様に何をした~!!」と大興奮。
 おまけに、よっぽど感動したのかその後神永さんから「マルタ!お前餃子屋になれ!!金ならなんとかする!!」と新たなビジネスの誘いとパトロン宣言までされ、ひと騒動起きてしまってました;。
 案外、食べ物屋さんは料理上手なマルタさんに向いている職業なのかもしれませんが、考えてみればマルタさんは作るのと同じくらい食べるのが大好きな女の子ですので、そそる香りを我慢してお客さんだけに食べてもらう状態は切なすぎて続かないかもな~…と勝手に予想しました;。
肉燥ご飯も好評でしたが、肉燥餃子はそれ以上に高評価で、「餃子屋を出せ!」と迫られてました;
 先日、スーパーで豚バラ肉の塊が安く売られているのを見つけましたので、再現することにしました。
 作中で詳細な作り方が絵入りで書かれていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。豚ばら肉の塊をよく切れる包丁で細かいミンチ状になるまで叩いてひき肉にし、長ネギは小口切りにした物を大量に準備します。
 その間、ゴマ油をひいたフライパン(中華鍋)へみじん切りにしたしょうがと、皮をむいて適当に切ったにんにくを投入して弱火にかけ、香りが立つまで炒めておきます。
肉燥餃子1
肉燥餃子2
肉燥餃子3
 次は、肉燥作り。
 にんにくとしょうがを炒めておいた先程のフライパンへ、長ネギをドサッと加えて弱火~中火の間の火力に調節し、長ネギが焦げてしまわぬよう木べらで丁寧に混ぜながら根気強く炒めていきます。
 七十~八十分も経ちますと、段々長ネギの量が激減してねっとりしてきますので、そこへ豚ばらのひき肉を入れてさらに混ぜ合わせます。
 ※長ネギの色が変わって粘りを帯び、木べらが重くなってきたくらいが、ひき肉を投入する頃合いです。
肉燥餃子4
肉燥餃子5
肉燥餃子6
 豚ばらのひき肉に火が通って白っぽくなってきたら、醤油、日本酒、蜂蜜を注いで味付けし、水分が飛ぶまで中火で炒め合わせます。
 やがて、水分がほとんどなくなって全体が醤油色に照り輝くようになり、調味料がしっかりなじんでいるのを確認したら、肉燥の出来上がりです!
肉燥餃子7
肉燥餃子8
肉燥餃子9
 ここまできたら、いよいよ餃子作り。
 ボウルへ冷ましておいた肉燥、みじん切りにした白菜、小さく刻んだニラを加えてよ~く練り合わせて餡を作り、餃子の皮の中央に乗せて包みます。
 全て包み終えたら、油をひいて熱したフライパンへ順々に並べて焼き、途中お水を注ぎ入れてすぐにフタをし、蒸し焼きにします。
 ※餡はほぼ火が通っているような物ですので、そこまで神経質に火にかけなくても大丈夫です。
肉燥餃子10
肉燥餃子11
肉燥餃子12
 餃子全域に熱が通っているのをチェックしたら火からおろし、そのままお皿へ盛り付ければ“肉燥餃子”の完成です!
肉燥餃子13
 既に炒めた具を皮に包んだら、ポロポロこぼれてまとまらないのではないかと不安でしたが、思ったよりも形になってちゃんと焼きあがった為、ほっとしました。
 見た目はにんにくの香りが濃ゆいごく普通の餃子ですので、どこがどう違うのか想像もつきませんが、一体どういう味なのか食べて確かめてみたいと思います。
肉燥餃子14
 それでは、焼き立て熱々の内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
肉燥餃子15


 さて、感想はといいますと…神永さんの衝撃の程が納得できるおいしさ!思ったよりも軽く頂けますが味付けはしっかりしており、ビールとご飯が進む罪作りな一品です!
肉燥餃子16
 塊を一から叩いたおかげでひき肉の粒の大きさにばらつきが出ており、柔らかジューシーというよりはギュッと歯を押し返すような弾力のある食感に仕上がっている豚ひき肉が美味で、噛むごとにバラ肉特有の重厚なコクがじわ~っと溢れるのがたまりません。
 お店で食べる餃子は、豚の脂身が活きたとろける旨さであるケースがほとんどですが、こちらは赤身肉のあっかりかつ奥深い肉汁が活きた硬派な旨さというイメージで、餃子では得にくい「肉をがっつり食べてる!」という満足感が得られるのが特徴的でした。
 蜂蜜のこっくりした練れた甘味と、醤油のまろやかな塩気が効いて、まるでにんにく風味の照り焼きダレを彷彿とさせる病み付き甘辛味に仕上がった肉燥は、ゴマ油の香ばしさが色濃く残っているのに不思議と和風な感じの味わいになっており、初めて食べるはずなのにどこか懐かしい気持ちになります←砂糖を一切使っていませんので、甘さが効いている割にベタッとせず、すっきりした後口が特徴的)。
 飴色玉ネギと同等の蜜のようにねっとり甘い長ネギ、にんにくそっくりでパンチのきいた味のニラ、瑞々しい汁気で全体を優しくまとめている白菜が、よくも悪くも癖があってこってり系な味の肉燥を餃子の具としてうまく順応させており、食が進みました。


 一回炒めた具を使っていますので、口に含んだとたんスープが溢れるといった類のおいしさではないのですが、たっぷりの野菜と肉にあらかじめ染みている味付けが秀逸な為、全く気になりません。
 ミンサーで挽いた柔らかいひき肉では出せない、赤身と脂身がバランスよく両立した旨さがお気に入りで、そのままでも美味ですが酢醤油につけて食べてもぴったりでいい感じでした。

●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『3人分クッキング』の“赤きラー映えし氷結ぶっかけそば”を再現!

 昨夜、ワールドグランプリ女子バレーの日本VS中国の試合をTV観戦して日本がストレート勝ちしたのを見届け、その後にあった選手のインタビューを拝見していたんですが、その時宮下遥選手が「ブログで失敗して迷惑をかけて」と言ったように聞こえ、一瞬ギョッと動揺;。
 前々からブログやツイッターで炎上する有名人の姿を何度も目にしていた為、「もしかして、私が知らないだけで何か騒ぎがあったんだろうか…」とハラハラしていたのですが、それに気づいたバレー大好き人間の母が「違う違う、ブログじゃなくてブロック!!」と聞き違いを訂正してくれましたので、それ以上恥の上塗りをせずに済みました(←心の中で「ナイスディフェンス!」と思いましたが、冷たくあしらわれそうなので言うのはやめときました;)。
 このように呪われたイヤホンをつけた耳を持つ当管理人ですが、不思議な事に検査で引っかかった事は一度もなく、ヒソヒソ話を聞きのがしたこともありません。

 どうも、暑さがひどいと口を開くのも億劫になって、「何て言ったの?」とよく聞き返されるほど言葉が不明瞭になる当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『3人分クッキング』にてまどりさんがマンネリ化していた夕食を変えるべく作った“赤きラー映えし氷結ぶっかけそば”です!
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば図
 それは、真夏のある日の事。
 クーラーがなかなかきかない暑い室内で長時間調理するのが面倒になったまどりさんは、作るのが楽でスルッと軽く涼しく頂ける冷たい麺類ばかり作るようになり、とうとう「ざるそば→ざるうどん→素麺→ざるそば…」という魔のループを繰り返すようになってしまいます。
 炭水化物だけで夕食を済ませると体に悪いので、「これはまずい傾向だな…」と読んでてお三方が心配になったものでしたが、考えてみれば当管理人もこの時期になると必ず乾麺の冷やし中華を具なし・付属のふりかけオンリーでツルッと頂くのをハイローテーションで繰り返していますので、内心ギクッとしたのを覚えています;←外で食べる具沢山な冷やし中華もいいですが、お店ではまずお目にかかれない、ふりかけのサクサク感だけで駄菓子っぽく食べるチープな冷やし中華は家ならではの味って感じで、好きなんです…)。

 当然、そんな日々にいい加減嫌気がさしたほずみさんは、「飽きたよ!!」「NO MORE 冷そば」と抗議するのですが、冷静なあゆむさんは「待て!ほっさん!まどりは手札に最強のカードを持っている」「全てを放棄するスペルカード<じゃあ自分で作れば!?>だ!!」ともっともな事を言って説得していた為、すぐに黙っていました;(←どこのご家庭でも、すごい効力を発揮するセリフですよね…。家に帰れば自動的においしいご飯が出来ているのは、かなり楽な事だったんだと当管理人も実感しておりますorz)。
毎日そばか素麺かうどんのループで、飽き飽きしていたほずみさんが爆発!
 しかし、幸いにも当のまどりさん自身が冷たい麺にうんざりしていたおかげで、台所ストライキ権の執行という最悪の事態は免れ、私も飽きたしいいでしょう!今回は冷たい麺類の飽きさせないアレンジ法といきましょう!」とかえってやる気を出してくれてました;。
 その際、まどりさんが家にある材料をこれでもかとばかりに総動員して作り上げたのが、この“赤きラー映えし氷結ぶっかけそば”です!
 作り方はとても簡単で、茹でてカツオ風味の麺つゆをかけたおそばの上に、冷凍スライスオニオン(←玉ネギを薄く切って冷凍するだけで出来ます)・食べるラー油・いりゴマ・卵の黄身・もみ海苔をトッピングし、最後に氷を数個飾り付けたらもう出来上がりです。

 いりゴマと卵の黄身はともかく、冷凍スライスオニオンや食べるラー油まで乗せるとは予想外だった為、初見時は「まるでパスタソースみたいな組み合わせ…」と完全に度肝を抜かれたものです←ちなみに、ネットで「そば 食べるラー油」で検索した時意外とヒットしましたので、「え、実はよくあるレシピ?!」と衝撃を受けたのですが、よく見るとそばはそばでも中華そばだった為、「そっちか!」と思わずずっこけました;)。
 まどりさん曰く、「他の冷やし麺にも合いますが、そばが一番合うんですよー」との事で、正直初めは半信半疑でしたが、よくよく思い返せばフランスではガレットというそば粉のクレープにチーズと玉子を合わせられてたり、ネパールではそばがきみたいなディロという料理に唐辛子やカレーのタレをかけられていたりと、意外とそばは個性の強い食材と調和する事がわかっていますので、これも案外ありなのかもしれない…と興味深く感じました。
「じゃあ、自分で作れ!」という攻撃は、自身も飽き飽きしていたことから避けられました;何と、ざるそばにあの「食べるラー油」をプラスするという大胆な策にでます!
 その後、あゆむさんとほずみさんは「なんだってー」とMMR風に驚きつつも恐る恐る食べるのですが、「うっ!うっま!止まらん」「刺激的な味でそばが復活!!」「無限おかわりからのデッキアウトは不可避!!」とすっかり夢中になっており、最終的には「イケる!こーゆーアレンジを駆使すればひと夏、イヤ10年はそばだけで闘えるネ!」とざるそばOK宣言をされる程気に入られていました(←結局、まどりさんはアレンジがこれのみしか思いつかなかったので、再び絶望しているのですが;)。
 ざるそばを食べるだけでも十分ひんやりしますが、これは凍った玉ネギがさらに口の中を冷やし、食べるラー油と卵黄が冷やし麺とは思えぬボリューム感をプラスしてくれそうですので、ありきたりな麺メニューに飽きがちな夏に重宝しそうなレシピだな~と感心したものです。
一見ゲテモノ風な組み合わせですが、かなりおいしかったみたいで二人ともショック!
 食べるラー油が思いがけず安く手に入りましたので、再現してみる事にしました。
 作中には大体の作り方が書かれていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。玉ねぎは薄くスライスしてバラバラにした後平べったくなるようジップロックに入れ、冷凍庫に丸一日以上入れてキンキンに凍らせます(←凍らせる時厚みがあると、一つに固まって使いにくいことこの上ないです;)。
 その間、卵は卵黄のみ分けておき、そばは袋の裏に書いてある時間通り茹でて流水でもみ洗いし、水気をしっかりきってお皿に移しておきます。
 ※卵白はこの料理には使いませんので、ほかの料理に使ってOKです。
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば1
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば2
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば3
 次は、盛り付け作業。
 そばへカツオ風味のめんつゆを回しかけたら、その上に冷凍スライスオニオン、食べるラー油、いりゴマをまんべんなくふりかけ、中央に卵の黄身を割らないようそっと落とします。
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば4
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば5
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば6
 調味料と具を乗せ終えたら最後にもみ海苔を散らし、食べる直前に氷をそばの回りにカランと飾れば“赤きラー映えし氷結ぶっかけそば”の完成です!
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば7
 そばというよりはユッケ風の見た目ですが、真っ赤なラー油とツヤツヤした黄身の取り合わせがとてもおいしそうで、見るからに食欲がそそられます。
 にんにくの香りがするそばキムチ味のそばは食べたことがありますが、ここまで中華風の味付けのそばを食べるのは初めてですので、一体どういう仕上がりになっているのか楽しみです!
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば8
 それでは、麺が伸びないうちにいざ実食!
 いただきまーすっ!
赤きラー映えし氷結ぶっかけそば9


 さて、感想はといいますと…イロモノかと思いきや、意外とちゃんと美味しくて衝撃!食べるラー油の新しい使い道発見です!
 食べるラー油に含まれている唐辛子のほのかな辛さ、にんにくチップのがっつりした旨味、ゴマ油の香ばしい香りが、そば独特の素朴で少し癖のある風味と相性抜群で、妙に後引く個性的な甘辛コク味に仕上がってます。
 正直、水気のない和え麺風にしてたらややくどい味わいになっていたと思いますが、卵黄と氷により程よくまろやかでスルッと頂ける濃度のつゆに変身しており、満足しました。
 例えるとするなら、「酸味を取り除いて和風仕立てにしたビビン麺風冷やしそば」というイメージで、食べ進めて氷が溶けてくるにつれ、韓国冷麺風のさっぱりした味つけに変化していくのが面白かったです。
 冷凍する事でシャリシャリとフローズンで涼しげな食感になり、不思議と生以上に濃い甘さになった玉ネギがいいアクセントになっていて、少々こってり系になったそばつゆを爽やかな後口にしているのに感心しました(←薄くスライスしたせいか、凍った物を囓った時特有のキーンとしみる感じがほとんどしないのがよかったです)。
 あと、ゴマのプチプチ感と海苔の磯風味が地味に単調さを防いでいたのがナイスで、最後まで冷たく飽きずにスルッと頂けるのにしっかりスタミナがつくのが夏バテの身には嬉しかったです。


 一度そうめんで試してみましたが、まどりさんの言う通りそばの方が断然相性がいいように感じましたので、これはそば専用のレシピといってもよさそうです。
 但し、時間が経てば経つほど冷凍スライスオニオンが溶けてふにゃっとしてしまいますので(←これはこれで美味です)、食感の鮮やかさを重視する方はすぐに食べきってしまう事をおすすめします。

●出典)『3人分クッキング』 futa/一迅社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『花のズボラ飯』の“サバネギご飯&サバマヨご飯”を再現!

 毎年夏になると、スーパーでよく特売されているとろ~りれん乳三昧シリーズのいちご味と宇治抹茶味を交互に買って食べ、暑さを吹き飛ばしています。
 練乳が入っているのに甘くなりすぎず、ちょうどいいバランスでしゃりしゃり頂け、程よく体が涼しくなるのがいい感じです。
 個人的にはブラックモンブランも好きなんですが、あれは食べているとクランチがボロボロこぼれて部屋も服も汚れやすい為、食べる場所を選ぶのが唯一の難点です;。

 どうも、この季節になるたび熊本蜂楽饅頭の蜂蜜をベースにしたふわふわかき氷が懐かしくなる管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが疲れてぐったりした時に手早く用意した“サバネギご飯&サバマヨご飯”です!
サバネギご飯サバマヨご飯図
 ある初夏の日、ちょうど本屋の仕事がお休みだった花さんは、いよいよお腹が目立ってきて出産間近になったミズキさんの部屋を掃除しに行きます。
 正直、「花さん=足の踏み場もないほど豪快に散らかった部屋」というイメージが根強い為ハラハラしましたが、花さんは「人んちだと張り切っちゃうのよね」というタイプで意外にも手際よく作業を終えられたらしく、ミズキさん同様「花にお掃除とかしてもらっちゃうなんて信じられないよ」と感慨深い気持ちになりました;(←よくよく思い返せば、花さんはこれまでも必要な時は信じられないくらいの集中力を発揮して部屋を綺麗にしていましたので、やればできる子なんだと思います。ただ、持続力がないからすぐ汚れてしまうだけで…;)。
 一時期は色々と迷って不安定になっていたミズキさんでしたが(詳しくはこちら)、現在は花さんの献身的なサポートのおかげもあって大分落ち着いており、よかったな~と一安心です。
大分お腹が大きくなってきたミズキさんの部屋のお掃除をしに出かけていた花さん
 帰り間際の会話によりますと、どうやら近々ミズキさん夫婦と花さん&ゴロさん夫婦の四人で手巻き寿司大会を開く予定だそうで、それも花さんのモチベーションをアップするのに一役買っていたみたいでした。
 花さん曰く、「ゴロは食うよぉ、手巻き寿司の鬼だから」「ゴロはなんでも巻くよ、アボカドもニンジンもチーズも…オクラだってシシャモだって、魚肉ソーセージまで巻くからね。放っといたら、冷蔵庫の中のもの洗いざらい巻くよ」という、鍋奉行ならぬ手巻き奉行との事で、アボカドはともかくニンジンやシシャモまで巻くとは…と衝撃を受けたものです;。

 今は100円回転寿司が広く定着しましたので、準備に手間と時間がかかる&費用もそれなりにかかる手巻き寿司をする機会は昔よりもガクンと減った気がしますが、好きな物を好きなだけ巻けるフリーダムな手巻き寿司は、自分の手を加える余地がない回転寿司とはまた違った魅力がありますので、読んでいて羨ましくなりました(←親の目を盗んでいくら+ウニ+イカという贅沢な組み合わせにしてササッと食べたり、『将太の寿司』に影響されてマグロをヅケ風にして巻いたら塩辛くなりすぎて(´・ω・`)な顔になったり、タクアン+マヨネーズをウケ狙いで巻いたら案外いけてびっくりしたりなど、手巻き寿司には結構思い出があります)。
ミズキさん夫婦と花さん&ゴロさん夫婦で、合同手巻き寿司パーティーをする予定;
 その後、帰宅した花さんは久々に掃除した疲れでソファーへ倒れこみ、「腹はへった。でもなんも作る気力無し」と放心状態になるのですが、やっとの事で冷凍ご飯を解凍し、キッチンを物色し始めます。
 こういう時、瓶詰とか漬け物とかレトルトがあったら助かるのですが、こんな性も根も尽き果てた時に限って何も出てこないもので、見つかるのはネギやじゃがいもといったご飯のおかずにはならない野菜、作るのに時間がかかる季節外れのトマトシチューのルー、賞味期限の切れた北海道スープカリーの素という微妙な顔ぶれのみで、一人ツッコミしつつも静かに落ち込んでいく花さんが気の毒になりました;(←先日、当管理人も冷蔵庫整理をしたんですが、化石のようになったドライトマトや賞味期限が過ぎたドレッシングが発掘されるたびに自責の念に駆られた為、花さんが暗くなるのも無理ないと思いましたorz)。
 しかしその時、花さんは運よく買ったきり忘れていたサバの水煮缶を発見し、涙ぐみながら「いやったぁあ!!これでいいじゃん!!」と大喜びしていました。
疲れてご飯を作るのが面倒だった時、偶然サバ缶を見つけ出して歓喜した花さん;
 この時、花さんが「こうなるとガゼン…一本のネギが働いてくれるのよね~♪」とご機嫌になりながらちゃちゃっと用意したのが、“サバネギご飯&サバマヨご飯”です!
 作り方はものすごく簡単で、“サバネギご飯”はご飯の上にサバの缶詰のサバ・缶汁・千切り長ネギ・醤油を乗せるだけ、“サバマヨご飯”は“サバネギご飯”の上にマヨネーズと七味唐辛子をかけるだけで、もう出来上がります。

 花さんが言うには「ネギを刻むだけで、安いサバ缶がご馳走に昇格する!!」一品だそうで、コツはとにかく長ネギをたっぷり使う事だと書かれていました。
 とてもシンプルなレシピですので、有名な食べ方なのかな~とあちこちで調べてみたんですが、びっくりする事に同じ組み合わせのご飯は今の所どこにも見当たらなかった為、こういう簡単料理で被らないのはある意味すごい事だなーと花さんを尊敬しました。
 なお、“サバマヨご飯”は「マヨネーズと醤油と七味のトリオの完璧さは!居酒屋のアタリメで証明されている!!」という直感で急遽作ったとの事で、初見時は「確かに!」と激しく納得したものです;(←となると、これは晩ご飯兼おつまみ向けの一品かもしれません…ゴクリ)。

 ちなみに、食後花さんはゴロさんと何を食べたか電話で報告し合っていたのですが、奇遇な事に二人とも同じ時間にサバの水煮缶を食べた事が発覚しており、「あははは、やだー信じられない」「ウチら、胃袋が異空間で繋がってんじゃないの?」と大爆笑していました。
 仲がいいご夫婦ほどシンクロ率が高くなるとよく言われていますが、さすがに胃袋まで連動している例は今まで見た事がない為、食いしん坊なお二人らしい気の合い方だな~と苦笑しました;。
シンプルなさばご飯の他に、居酒屋のあたりめ風のさばご飯も発明していました。
 やっとサバの水煮缶を扱っているスーパーを見つけた為、再現する事にしました(←一時期本当に見かけませんでしたので、焦りました;)。
 作中で大体の作り方が分かりやすく説明されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下準備。長ネギを縦に細く千切りにして水にさらし、辛みが抜けたらキッチンペーパーで水気をしっかりふき取って、白髪ネギに仕立てます(←本当は白い部分だけで作るんですが、花さんはあまりこだわっていない様子ですので、緑色の部分も使っちゃって大丈夫だと思います;)。
 その間、サバの水煮缶からサバを二等分にして取り出し、二つのお茶碗によそった熱々ご飯の上へそれぞれ大雑把にほぐしながら乗せ、両方とも上から白髪ネギ→醤油→サバの水煮缶の缶汁の順に材料をかけておきます。
 一つはそのままでOKですが、もう一つのお茶碗はそこへさらにマヨネーズを絞り、七味唐辛子を振りかけます。
サバネギご飯サバマヨご飯1
サバネギご飯サバマヨご飯2
サバネギご飯サバマヨご飯3
 両方とも材料を乗せ終えたらすぐさまテーブルへ運び、傍らにお箸を添えれば“サバネギご飯&サバマヨご飯”の完成です! 
サバネギご飯サバマヨご飯4
 ご飯の熱でほんのり温まったおかげで、ただ乗せただけとは信じられないくらい醤油とネギと七味の香りがふわりと立ち上り、食欲がそそられます。
 サバの水煮缶で料理を作った事はありますが、こういうぶっかけご飯風に仕立てたことは一度もありませんので、どういう味になっているのかワクワクします!
サバネギご飯サバマヨご飯5
 それでは、ご飯が冷めない内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
サバネギご飯サバマヨご飯6
サバネギご飯サバマヨご飯7


 さて、感想はと言いますと…たった一手間でサバの水煮がご馳走ご飯に大変身!あっという間に作れてこの味わいは素晴らしいです!
サバネギご飯サバマヨご飯8
 最初は「こんな単純な味付けで大丈夫かな…」と心配でしたが、サバは白っぽい見た目によらず光り物特有の濃厚な脂分と、ガツンときてとろけるような旨味エキスが効いており、塩と醤油だけの味付けが返ってサバの美味しさをシンプルに引き立てている印象を受けました←ご飯の熱のおかげで、乗せる前は硬めだった身が温め直したかのように柔らかい口当たりになっていたのがナイスです)。
 このこってりしたサバに、程よい辛味とシャキシャキシャリッと張りのある食感の刻みネギがよく合っていて、缶詰にありがちな金物っぽい癖を見事に打ち消していました。
 時々、歯が当たるだけでサクサクホロッと崩れるくらいもろくなった骨に口の中で遭遇するのですが、全く気にならずむしろ「あったあった!」と目先が変わる感じで嬉しくなります。
 個人的に、こういう丼物はご飯にもちゃんと食べやすいよう味がついているか気になるんですが、これは水煮のちょっぴり塩気を帯びたおいしい出汁が茶碗の底にまで届いてしっとり絡んでいる為、サバなしでも十分満足して頂けました。
 一方、サバマヨの方はハナさんの言う通り「居酒屋のあたりめ」風の味付けで、七味マヨのピリ辛なのにまろやかな味わいがサバを刺激的な美味しさに変化させており、よかったです。
 ツナマヨネーズをサバに置き換えたような、そのまんまな味ではあるのですが;、一味にはない七味の爽やかで香り高い風味のせいか、ワンランク上の仕上がりになっているのに感心しました。
サバネギご飯サバマヨご飯9


 所要時間三分で作れる割には満足度の高いぶっかけご飯で、蒸し暑くて食欲がない時でもこれならペロリといけちゃいます。
 このままでも美味ですが、お好みでごま油をたらしたり、ポン酢をかけてみたり、わさびやゆず胡椒を足してみてもいけそうですので、色々試してみたいな~と思いました。


P.S.
 志麻さん、先日は非公開コメントにて温かいお言葉とご質問を下さり、ありがとうございます。実を言いますと、志麻さんから提示して頂いた作品は、私が何年も前に少しだけ目を通して以来、題名も箸者名も忘れてそれっきりになっていた小説と大変内容が似ており、もしかしたら…と只今興奮しております。作品を確認次第、再現料理にチャレンジしたいと思っておりますので、その際は宜しければお目通しして頂けますと幸いです。教えて下さり、感謝致します。

●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
    (季刊「もっと!」 VOL.7 2014年 08月01日増刊号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

『華中華』の“島野料理長の酢豚包みチャーハン”を再現!

 先日、周富徳さんのレシピでエビマヨを作ってみたのですが、お店で食べるものと同じくらいおいしく仕上がり、感激しました。
 それまでどんなに試行錯誤しても、お店のマヨソース特有のクリーミーなコクが再現できず、自分的に「あと一歩及ばず」なエビマヨしか出来ませんでしたので、やっぱりプロは違うな~と天国の周富徳さんに感謝しました。
 今度は、お店の味の天津飯に挑戦してみたいと思います。

 どうも、いつか高級中華料理店でふかひれの姿煮を食べたいと夢見つつ今は麻婆春雨を食べるのが精一杯な当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にて島野さんがハナちゃんとの料理対決の際に出した“島野料理長の酢豚包みチャーハン”です!
島野料理長の酢豚包みチャーハン図
 ハナちゃんが先行して“豚ばら肉とトマトのチャーハン”を審査員らに出して批評してもらい、島野さんが自分のチャーハンを作っている間、試合会場である満点大飯店の外ではちょっとした騒ぎが起きます。
 原因は、島野さんのファンであるセレブな奥様方が「島野様とチャーハン対決している相手って、元弟子でちっぽけな店にいる女の子だそうよ」「それじゃ、島野様の勝ちね」「いや、分からないわよ…酷評する事で有名な美食評論家たちが審査員だっていうから…」と話し合っているのを、ハナちゃんを心配して来ていた上海亭の常連客達が「ふん、絶対ハナちゃんが勝つに決まってるわよ!」「ハナちゃんのチャーハンは最高にうまいからな」「けど、相手の島野は一流店だし…きっと高級な食材を使ってくるぜ」「ヤダッ、そうだとしたら、審査員は高級な方を支持しちゃうわ」と知らず知らずの内に挑発した事で、お互いムカッときて言い合いが始まってしまったため;。

 どうやら、島野さん応援団としては「高い材料だろうかそうでなかろうが、島野様の腕ならちゃんとおいしく作れるわ!島野様が普段どれだけおいしい料理を作るか知らないくせに!」と腹が立ったみたいなんですが、ハナちゃん応援団としては「高い値段でおいしい料理を作るのは誰でも出来るが、ハナちゃんは毎日三百円でそれ以上においしいチャーハンを作ってる!そっちこそハナちゃんのチャーハンを知らないくせに!」と激しい対抗心があって引けなかったみたいで、ここまで親身になってくれるファンがいてお二人は幸せだな~と苦笑しました。
 個人的には、高級品をそれに見合うよう上手に調理する技術も、劣る食材の旨さを何倍も引き出せるよう工夫する技術も、全く別のベクトルですごいと考えていますので、初見時は「ケンカはやめてー」と心底止めたくなったのを覚えています;。
 結局、この争いはすぐに収まってそれ以上騒ぎにはならなかった為、お二人のバトルに変な形で水が差されずに済みほっとしたものです;。 
満点大飯の外では、勝負の行方を気にする常連さん達が一触即発の状態になってました;
 こうして、外野が少しもめている間にも島野さんが淡々と仕込み、後攻として審査員たちに出して勝負を賭けたのが、この“島野料理長の酢豚包みチャーハン”です!
 作り方はやや手間がかかり、ホタテパウダーなどで下味をつけた豚肩ロース肉に片栗粉をまぶしてさっと揚げ、型抜きして油通しをした玉ネギ(ある場合は新玉ネギ)・ズッキーニ・ピーマン・赤パプリカと共に香味油で炒め、ケチャップ・醤油・黒酢・片栗粉で味付けして仕上げた酢豚を甘い薄焼き卵に包み、基本チャーハンの中へ覆い隠すようにして盛り付けたら出来上がりです!

 本当は、最初から酢豚を上に乗せて出す予定だったそうなのですが、ハナちゃんが炒め物をたっぷりかけて出しているのを見て「お華が豪快さとボリューム感で勝負に出るなら、私は中を開けて初めて溢れる黒酢の香り…繊細さとワクワク感をアピールするわ!」と臨機応変に考え、あえて薄焼き卵で主役を隠す戦法に出たみたいでした。 
 ポイントは、豚肩ロース肉はホタテパウダー・日本酒・醤油・ゴマ油を揉みこんでしっかり下味をつけてから衣をつけること、野菜類はハート型や星型でかわいく型抜きしたりさっと油通しをしたりして手を抜かず下ごしらえをすること(←型抜きは見た目が楽しいだけでなく、凹凸が増えて味が絡みやすくなるのが最大の利点です)、黒酢はたっぷり使用してもケチャップは隠し味程度に留めて酢の味わいを殺さないように注意することの三つで、こだわってるな~と感心です。
一見はごく普通のチャーハンですが、何と中から薄焼き卵に包まれた酢豚が出てきます!
 普段、島野さんは時間もお金も余裕がある富裕層のお客様をターゲットにしているせいか、こういう遊び心や洒落た仕掛けをさりげなく忍ばせるのが上手で、読んでいて勉強になります(←これは、以前“賀茂茄子チャーハン”“横浜三塔物語チャーハン”を作った際にも感じていたことです)。
 もちろん、ハナちゃんが作るチャーハンにも若い女の子らしいかわいい遊び心は活かされており(←“クリスマスチャーハン”Ⅰ“西瓜チャーハン”等)、見ていて飽きないのですが、ハナちゃんが全年齢層に受けるよう幅広く料理を考えているのに対し、島野さんの方は「ある程度のパフォーマンスを期待している、高級店に通い慣れしたお客様」に喜ばれるようぐっと照準が絞られている感じで、それが料理に安定感や洗練された雰囲気をプラスし、ブレない「格の違い」を出しているように思うのです。
 もちろんどちらのスタンスも素敵ですし、料理に正解はないのですが、この先ハナちゃんが明確に師匠超えをしようと目指すのならば、島野さん同様素早くニーズを見極めて料理に緻密な計算を入れられるよう経験と勘を磨くか、もしくはそんな要素すら凌駕するような「何か」を極めた凄腕の料理人になるかの二択しかないと思った為、思わず「大変だな~」とため息が出たものです。
ハナちゃん自身、島野さんのチャーハンを見てうっすらながらも問題点と課題にきづいたようです
 その後、双方のチャーハンの出来のよさに審査員はどちらを勝ちにするか迷ったみたいですが、最終的に「上海亭は300円、満点大飯店は1800円と多少値段に不利なところがあったが、それを差し引いても満点大飯店のチャーハンは完成度が高かった」という理由で、勝負は満点大飯店の勝利に終わります。
 正直、「1500円も差があるんだから、もうちょっとそこら辺を加味しても…」と思わないでもなかったのですが、審査員の顔ぶれをみて何が一番受けがいいのかを見抜いた所といい、ハナちゃんのチャーハンを見て弱点と対抗策をすぐに思いついた力量といい、ハナちゃんはまだまだ叶わないと実感しましたので、これが妥当な結果なのかもしれません。

 ただ、だからと言って審査員が「見た瞬間に全容がわかるし…あとは食べる楽しみしかない、野暮ったいチャーハンだったわ」「味はいいけど品格がないわ。ボリュームで勝負というのも、ちょっと下品ね」とフルボッコするのはやり過ぎだと、ハナちゃんが気の毒になりましたorz。
 まあ、その直後に島野さんが「ホント、あんた達ったら…何もわかってないのね。上海亭さんは近隣で働く方々がお昼に来るお店…お客様は時間がないから、見た瞬間に全容がわかって、食欲をそそるものがベストなの」「それを評価できないなんて、アホか大バカよ」ともっともな意見を辛口コメント付きで言ってくれましたので、ちょっとすっきりです;(←狙った通り審査員好みのチャーハンを作って勝てたとはいえ、あまりの的外れな批評っぷりに我慢できなくなったのかもしれないと予想してます。あと、「わが子同然の弟子であるお華に厳しく言っていいのは、私だけなの!」という複雑な愛情もあったのではないかとも勝手に推測;)。
 結果、お二人の絆はライバル関係にあれどさらに強まったようでしたし、ハナちゃんのこれからの課題もはっきりしましたので、色々と収穫のあったエピソードでした。
結局、ハナちゃんは師匠に勝つ事は出来ませんでしたが、清々しいラストを迎えてました
 酢豚なのに餡に使う調味料がたった三つと単純なのに衝撃を受け、再現することにしました(←普通は、中華スープの素や砂糖も使って濃い目に味付けします)。
 作中には詳細なレシピが絵入りでご紹介されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。ボウルに豚肩ロース肉の塊を小さめの一口大に切った物を入れて、上から日本酒、醤油、ホタテパウダーをふりかけてしっかり手で揉みこみ、ゴマ油を加えて全体をコーティングします。
 少し時間を置き、調味料の味を豚肉に染み込ませたら片栗粉をまんべんなくまぶし、衣をつけます。
 一方、玉ネギ(ある場合は新玉ネギ)、ズッキーニ、ピーマン、赤パプリカは流水で洗った後水気を拭き取り、好きな型を使ってかわいい形に型抜きしておきます。

 ※当管理人の場合、家にあったハート型・星型・くまさん型の三つを使って型抜きしてみました;。あるならお花型にしてもかわいいと思います。あと、型を抜かれて中途半端な形になった野菜はもちろん他の料理に使えますので、この後野菜炒めにして美味しく頂きました(←時々、「これは多分、星にしたヤツの残骸だ…」と推理してから食べるのが面白かったです)。
島野料理長の酢豚包みチャーハン1
島野料理長の酢豚包みチャーハン2
島野料理長の酢豚包みチャーハン3
 次は、揚げ作業。
 この下処理を終えたばかりの豚肉と野菜類を、それぞれ別の油鍋を使ってさっと揚げ、キッチンペーパーの上に置いて余計な油分をきっちりきっておきます。
 ※豚肉は九割くらい火が通るまで揚げますが、野菜の方は油通しするだけでいいですので、揚げ過ぎないよう注意します。油鍋を二つ用意するのが面倒な方は(←例:当管理人)、油をやや深めに注いだフライパンで野菜の油通しをしてもいいと思います。
島野料理長の酢豚包みチャーハン4
島野料理長の酢豚包みチャーハン5
島野料理長の酢豚包みチャーハン6
 次は、炒め作業。
 弱火に熱したフライパン(又は中華鍋)へ、太白胡麻油、米油、スライスしたしょうがを入れて香りが出るまでじっくり火を通し、香味油を作ります(←使い終えたしょうがは取り出します。塩を振って食べると健康にいいです)。
 この香味油の入ったフライパンを中火にかけ、先程の豚肉と野菜類を投入して手早く混ぜます。
 ※当管理人が貧乏舌なせいか、太白胡麻油と米油を合わせた意味や違いは、完食した後も遂に分かりませんでしたので、こだわりがない方はブレンドしなくてもいいと思いますorz。
島野料理長の酢豚包みチャーハン7
島野料理長の酢豚包みチャーハン8
 続けて醤油、隠し味のケチャップ、たっぷりの黒酢を加えてざっと炒め合わせ、全体的に味付けします。
 やがて黒酢の酸味と香りが立ってきたら水溶き片栗粉を回し入れ、隅々まで行き渡るようにあおりながら混ぜ合わせます。
 これで、酢豚は出来上がりです。
島野料理長の酢豚包みチャーハン9
島野料理長の酢豚包みチャーハン10
島野料理長の酢豚包みチャーハン11
 ここまで来たら、後は仕上げ作業のみ!
 出来上がったばかりの酢豚は、砂糖、塩、片栗粉、卵を混ぜて焼いた薄焼き卵の上へ破かぬよう優しく乗せ、四角形になるよう折りたたみます。
 その間、別のフライパン(又は中華鍋)で以前ご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通り、チャーハンを作っておきます。
 ※酢豚の塩気も考えて、塩気は若干薄めがいいです。
島野料理長の酢豚包みチャーハン12
島野料理長の酢豚包みチャーハン18
 酢豚入り薄焼き卵の包みを基本チャーハンですっぽり覆うようにして隠し、丸く成形すれば“島野料理長の酢豚包みチャーハン”の完成です!
島野料理長の酢豚包みチャーハン13
 見た目は本当に普通のチャーハンで、何も知らない方に出したら少しがっかりされそうですが;、中央を掘ると段々薄焼き卵が見え始め、中を開けてみたら黒酢の芳しい香りと目にも鮮やかな色合いの野菜やお肉がゴロンと飛び出す為、一瞬にしてとても華やかな印象のチャーハンに変身します。
 二段構えの楽しい仕掛けで、作中で言われていた通り突如香りが一気に溢れてくるのが面白く、一体どんな味になっているのか胸が躍ります。
島野料理長の酢豚包みチャーハン14
島野料理長の酢豚包みチャーハン16
 それでは、餡をチャーハンに絡めていざ実食!
 いっただっきま~す!
島野料理長の酢豚包みチャーハン17


 さて、感想はといいますと…黒酢のよさがストレートに反映した洒落た味!餡仕立てにしたのが功を奏し、チャーハンに黒酢の旨さがよく絡みます!
島野料理長の酢豚包みチャーハン15
 黒酢の熟成されたまろやかな酸味と、ケチャップの素朴で味わい深い酸味が醤油によって一つにまとまったおかげで、あっさりながらも複雑な旨味の酢豚に仕上がっていました。
 最小限の調味料しか使っていない為、普通の酢豚よりは甘さ控え目でシンプルな味付けになっていますが、その硬派さが黒酢の風味をかえって前面に出すのに成功しており、尚且つ胃にもたれないさっぱりした後口になってて食べやすかったです。
 ズッキーニのジューシーな汁気、ピーマンのほろ苦さ、玉ネギの甘味、パプリカの瑞々しさが爽やかに甘酸っぱい酢豚のタレとぴったりで、中華風というよりはトロピカルな出来栄えになっていたのに驚きました(←例えるとするなら、「上品かつフルーティーな南国風黒酢酢豚」という印象)。
 ハナちゃんのチャーハンが「若者向けの親しみやすいがっつり系の≪動≫の一皿」とするなら、島野料理長のチャーハンは「大人向けの洗練されたしみじみ美味しい≪静≫の一皿」というイメージです。
 片栗粉やごま油でしっかりコーティングされたせいか、香ばしいコクと弾力のある柔らかい噛み応えが両立している豚肉はとても美味で、薄い塩味だけのチャーハンと抜群の相性でした。
 酢豚を包む薄焼き卵はまるで和菓子みたいにほんのり上品な甘さで、酢豚やチャーハンの塩気をさらに引き立てていてよかったです。


 実は「薄焼き卵が入っていたら違和感ないかな?食べにくくないかな?」という懸念もないではなかったのですが、食べてみるとむしろいい箸休めになってました。
 手間がかかりますので気軽には作れませんが、酢豚自体はちょっとないくらいの美味しさですので、いろんな方に試して頂きたい一品です。


P.S.
 rokkyさん、さくさん、コメント欄でのご質問ありがとうございます。
 rokkyさんからご質問頂いた『食戟のソーマ』や『幸腹グラフィティ』の再現ですが、残念ながら調理どころか作品を本格的に読む段階にまで到達できていない状態の為;、機会がありましたら一度読んで検討したいと思います。
 さくさんからご質問頂いた『みをつくし料理帖』の最終巻の確認&記念再現ですが、実は昨日やっと読み終えて余韻に浸っていた為、近々いくつか再現する予定です。もしご機会がありましたら、その際はお目通しして下さりますと幸いです。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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