皆様にとって、来年が良いお年でありますように。

 今年一年、当ブログにお付き合い下さり、誠にありがとうございました。
 当ブログにご訪問して下さった方、コメントを下さった方、拍手をして下さった方、各作品の原作者の方、その縁者の方々、皆様に感謝です。

 来年の九月でちょうど十周年を迎える当ブログですが、正直開設当初はここまで長続きするとは思ってもみませんでした。
 再現料理を始めたのはそれよりも遅かった為、まだ七年目にしかなりませんが、それでも感慨深い気持ちになっております。

 それもこれも、当ブログと当管理人に様々なご情報を提供して下さったり、優しいお言葉を下さったり、叱咤して頂いた皆様のおかげです。
 多くの方々の寛容な御心とご配慮があるからこそ初めて成り立つ、いつ消えてもおかしくない極めて脆いブログですので、年々その思いは強まり頭が下がる一方です。
 心より御礼申し上げます。

 今後も、各作品や料理への愛(←「自己満足」「独りよがり」「一方通行」が頭につきますが;)、そして「自分はこう感じて、こう解釈しました。本当に面白かったです」という熱い想いを込めた、いわば出す勇気がなくて手元に留めたままのファンレターのような記事を細々と更新し続けていければ、と考えております。
 ※もしご迷惑でしたら、当ブログのコメント欄にてご指摘して頂ければ速やかに削除致しますので、お手数ですがご了承の程何卒お願いします。


 来年も、ご縁がありましたら宜しくお願い致します。


P.S.
 2015年も、1月2日に再現料理の記事をアップする予定投稿を設定しています。

『美雪晴れ―みをつくし料理帖』の“立春大吉もち‏”を再現!

 先日、ある串揚げ屋さんへ行って色んな創作串を食べたのですが、どれもこれも今までに考えた事もない発想のものばかりで、とても面白かったです。
 中でも美味しくて楽しかったのが、タルタルソースとたっぷりのネギがかかった白身魚の串と、一見普通のナスのひき肉詰めに見えて実は隠し味にカレー粉が忍ばせてあった串の二つで、これは家でも試してみたいな~と感心しました。

 どうも、野菜天ぷらの中では蓮根とピーマンとナスとサツマイモが大好物四天王な当管理人・あんこです。

※注意:今回も多少のネタバレがございますので、未読の方はあらすじ部分を飛ばすことをお勧めいたします。




 本日作ってみる再現料理は、『美雪晴れ―みをつくし料理帖』にて澪ちゃんが師走の二十日頃からお店で出した“立春大吉もち‏”です!
『美雪晴れ―みをつくし料理帖』
 それは、澪ちゃんが“麗し鼈甲珠”を考え出してしばらく経った、文化十三年の冬の事。
 昨年の十一月に小松原様との結婚話が白紙に戻って以来、澪ちゃんは悲しみのあまり味覚と嗅覚を失ったり、又次さんは吉原で起こった大火事から野絵ちゃんを救う為に無理したのが原因で亡くなったり、芳さんはようやく息子・佐兵衛さんが見つかったものの「この先、料理人として生きる事はない」と断言されて衝撃を受けたりと、<つる家>は辛い出来事ばかり雪崩のように押し寄せてどこか暗い空気に包まれていたのですが、時が経つにつれて問題が解決したり、気持ちが少しずつ落ち着くにつれ、<つる家>にはようやくかつてのような明るい空気が満ちるようになります。
 文化十三年の六月頃まで、自分が選んだ道とはいえ料理人としても、人としても生きる道標を示してもらった初恋の人との別れがあまりに辛く、それが料理にも知らず知らずの内に影を落としていた観のある澪ちゃん(←時期的に『夏天の虹』の時で、この頃は「特別な誰か」に向けた料理ばかりで、お客さんみんなへ向けた名物料理と呼べる一品を考えていなかった事に気づき、愕然としている様子が痛ましかったです…。恐らく、それまでの心の余裕や平衡感覚が失われるくらい、小松原さんの影響は大きかったのだと推測されます)。
 しかし、この頃になるとようやくかつての傷が疼く事も少なくなり、自分が成し遂げたい事は「真っ直ぐに己の料理道と向き合うこと」と「野絵ちゃんの身請け」の二つだと再認識するようになったせいか惑いがなくなりましたので、読んでいて「心の安寧が得られて、よかったな~」と目頭が熱くなりました(つД`)。
 個人的に『美雪晴れ』は、将来澪ちゃんの代わりに<つる家>をしょっていく事になる料理人・政吉さんと臼さんご夫婦が参入したり、芳さんが再婚して新たな伴侶・柳吾さんを得て長屋を出たり、美緒ちゃんが出産して娘をもうけたりと、「次の舞台へ出発」「世代交代」がテーマになっているように感じる巻で、話全部が温かな日差しが差し込んでいるような展開が多い為、久々に心から安心して読む事が出来たのを覚えています;。

 中でもその変化を一番喜んでいたのは、“とろとろ茶碗蒸し”が料理番付で初星を取って以来、無意識の内に澪ちゃんへ料理番付に名が載るようプレッシャーをかけてしまっていた種市さんで、その事を反省していた分今の平穏がありがたかったのか、ある日の午後、「何かよぅ、嫌なこと哀しいことの多かったこの一年を気持ちよく締め括れる料理を考えちゃあくれまいか」と澪ちゃんにお願いします。
 その際、澪ちゃんが縁起のいい材料をバランスよく加えて味も美味しく仕上げて生み出したのが、この“立春大吉もち‏”です!
 作り方は単純なようで手間がかかり、おろし蓮根・おろし蕪・えびのすり身・上新粉・卵白・塩をよく混ぜ合わせて軽く蒸し、一旦取り出してヘラでしっかり混ぜ合わせたら小判型に成形してまた蒸し器でさっと蒸し、最後にゴマ油で両面を焼いて醤油を回しかけて風味づけしたら出来上がりです。
 ポイントは、蓮根をすりおろす時は必ず絞り汁も全部取っておくことと(←お餅のように粘る素が汁に含まれているそうです)、二回とも決して蒸しすぎないことの二つで、当初はこれだけシンプルな食材でお餅みたいな料理が出来るなんて…
と衝撃を受けたものです。

 澪ちゃんが言うには、見通しを良くする吉祥な食材として蓮根、蓮根と喧嘩しない淡泊な味で風邪に効くとして蕪・「腰が曲がるまで元気に」という願いを込めてエビを混ぜ込んだのだそうで、これらを合わせると「もっちりとした不思議な味わいの一品」になると作中で語られていました。

 蓮根と蕪で作るお餅というのがどうしても想像がつかず、これは是非来年の吉祥を願って年内までに食べたいと思い、再現する事にしました。
 巻末には分量つきと詳細な工程付きの親切なレシピが載っていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。蓮根は皮を剥いてから酢水にしばらく浸け、水気をふき取ってからすりおろし器ですります(←この時出る汁気は大事ですので、決して絞らないようにします)。
立春大吉もち‏1
立春大吉もち‏2
立春大吉もち‏3
 その間、えびは殻を剥いて背ワタを取り除から包丁で細かく叩いてすり身状にし、蕪はやや分厚く皮をむいてすりおろします。
 その際、すりおろした蕪は水分を軽く絞っておきます。
立春大吉もち‏4
立春大吉もち‏5
立春大吉もち‏6
 次は、生地作り。
 ボウルへおろし蓮根(←必ず汁ごと入れます)、おろし蕪、すり身状のえび、上新粉、卵白、塩を加えてよ~く練ります。
 全体がしっかり混ざったら器へ移し、蒸気が上がった蒸し器へ入れ、数分程蒸し上げます。
 ※単行本に詳しい蒸し時間が載っていますが、蒸し器や火力によって差が生じると思いますので、時々様子を見た方がいいと感じました。
立春大吉もち‏7
立春大吉もち‏8
立春大吉もち‏9
 やや固まってきたら一旦取り出し(←かなり熱いので、火傷に要注意です)、ゴムベラか木べらを使って、全体をまとめあげるようにしてよくこねあげます。
 生地に粘りが出てまとまったら何等分かに分け、手水を用いて小判型に成形し、再度蒸し器に戻して十分くらい蒸します。
立春大吉もち‏10
立春大吉もち‏11
立春大吉もち‏12
 ここまで来たら、いよいよ焼き作業。
 先程蒸しあがった生地を、ゴマ油をひいて熱したフライパンできつね色になるまで両面を焼き、最後に醤油を鍋肌に沿わせるようにして垂らして風味をつけます。
立春大吉もち‏13
立春大吉もち‏14
 全体に醤油の香ばしい風味と塩気がついたら火からおろし、熱い内に器へ並べれば“立春大吉もち‏”の完成です!
立春大吉もち‏15
 一見ゴマ油の香ばしい風味がする大根餅風に見えますが、よ~く匂いを嗅ぐ蓮根や蕪の甘やかな香りが強く香る為、少し頭が混乱します;。
 今までに食べた事がないタイプのお餅なので、一体どういう味がするのか気になって仕方がありません。
立春大吉もち‏16
 それでは、出来立てほやほやの内にいざ実食!
 いっただっきま~す。
立春大吉もち‏17


 さて、感想はといいますと…確かに餅っぽくて美味し!ここまで最初と最後で食感が違い、口溶けがいいなんちゃって餅は初めてです!
 一口目はモチモチムチムチしたコシのある弾力と、それでいて本物の餅よりもふんわり優しい噛み心地が印象に残る味わいなのですが、噛み進める内にすりおろした蓮根の涼やかなシャリシャリ感と、エビのほのかなプリプリ感が段々口の中に溢れ、気がつけば先程のむっちり感が嘘のように消えて大根おろしのようにホロリと柔らかに崩れていきます。
 同系統の大根餅と少し似ていなくもないですが、それよりも粘りがあって旨さの質が和風のあっさり味な為、ほぼ別物だと感じました。
 蓮根特有の滋養に満ちた甘やかな旨味エキスがじゅわ~っと舌に広がる為、蓮根の存在感が圧倒的に大きいイメージですが、作中にあった通り後から蕪の繊細で素朴な甘さが徐々に立ち上ぼり、蕪の甘味と合わさってグラデーションを描く為、奥が深いな~と思います。
 この淡泊な餅に、ごま油の香ばしい風味が効いたコクのある焦がし醤油味は抜群の相性で、「磯辺巻きから海苔を抜いて、中華風に味付けしたらこんな感じかな?」というイメージを持ちました。
 材料のほとんどが野菜なせいか、こんなにボリューム感があってお腹に溜まるというのに後口がさっぱり軽やかなのが素晴らしく、胃に負担がかからないのがよかったです。


 お餅に似ているのに、口溶けは全く真逆で、蒸野菜を食べた後みたいな後味がよかったです。
 今回、薬味はネギを使いましたが、淡泊な味を壊さないようこれは何も乗せて食べない方がいいのかな?と感じました。

●出典)『美雪晴れ―みをつくし料理帖』 高田郁/角川春樹事務所
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『風流つまみ道場』の“唐揚げバルサミコソース”を再現!

 今年のイブは、家族と一緒に街へ出て食事をしたり、クリスマスイルミネーションを見に行ったりしたのですが、予想以上にきらびやかで美しく、「来てよかったな~」と感じました。
 実を言いますと、こんな風に外へ出てクリスマスを祝うのは本当に久々で、毎年イブが来ると家族と実家でささやかなご馳走を作って軽い宴会をするのがお決まりのコースだったんですが、今年は何故か「いつもと違う事をしてみたい」という衝動がわき出て、じっとしていられなくなりました;(←大学時代は相方さんや友達と飲み騒いでましたが、社会人になるとなかなか予定が合わず、結果家族と一緒がスタンダードに;)。
 それまでは、「クリスマスの中心街は恋人だらけで甘い雰囲気なんだろうな~」と偏見丸出しな事を考えて半ば敬遠していたのですが、いざ行ってみると確かにカップルの比率はやや高かったもののそんなに甘々という感じでもなく、友達同士や家族連れの方々も結構多かったので、もっと早く素直に楽しんでいたらよかったな~と後悔しました;。

 どうも、一番好きなクリスマスソングはマライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」な当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『風流つまみ道場』にて錦ちゃんがある年のクリスマスイブに作った“唐揚げバルサミコソース”です!
唐揚げバルサミコソース図
 それは、ある年に迎えた日曜日のクリスマスイブの事。
 前日の夜遅くまで記憶が曖昧になるほど飲みまくった錦ちゃんは、どうせ今日も休みだという思いでついつい爆睡するのですが、ハッと起き上った時には既にとっぷりと日が暮れており、「もう夕方か…」と憂鬱な気持ちになります(←睡眠も大事ではありますが、それで休日が丸々潰れてしまうとひどく損した気分になりますので、錦ちゃんに共感しました;)。
 重い足取りでリビングまで移動した錦ちゃんは、何となくTVのニュース番組を見るのですが、そこで繰り広げられていたのはクリスマスイブの街中中継。
 さっきまで頭がぼんやりしていた錦ちゃんは、ここでようやく「そうか、今日はクリスマスイブか…」と気づくのですが、だからと言って何か予定がある訳でもなく、アナウンサーが「こちら湾岸でもクリスマスイブをともに過ごそうとたくさんのカップルやファミリーが…」と華やかなクリスマスイルミネーションを紹介する様を覇気のない表情でじっと眺めており、何だかいたたまれない気持ちになりました;。

 別にクリスマスイブだからといって特別な事をしないといけない訳ではありませんので、肩身を狭くする必要は全くないと思うのですが、錦ちゃんはあまり割り切れないタイプらしく「あーッ、寂しい…」と呟いてTVを消し、「世間は今夜はクリスマス一色なんだろうな」「オレはどうしよう?」と今夜どうするかを真剣に考えます。
 こういう手持ち無沙汰な時、いつもだったら馴染みの飲み屋さんの<夕月>か<WINE Napa BEER>へ行くか、お隣のマユミさん&辰五郎さんカップルと共に宴会するかの二択なのですが、折悪く飲み屋さんは両店とも休業、マユミさん達も予約したディナーを食べに出かけて不在で、錦ちゃんはますます暗い顔になっていました;。

 当管理人も何度か同じ体験をしたので分かるのですが、「大事な予定も共に過ごす相手もない=寂しい」という単純な気持ちよりも、自分一人だけが取り残されたかのように感じて押し寄せる虚無感と、「こんな日に一人で何やってるんだろ…」と自嘲する瞬間の方がずっと胸にきましたので、普段仲のいい人達と過ごせないのは結構きつかったろうな~と思いました←まあ、ネットをするようになってからは案外同じ境遇の方が多い事がわかりましたので、大分気が楽になったのですが;)。
クリスマスイブのニュースを見て、初めて今日がイブだと気づき、急に虚しくなった錦ちゃん;
 けれども、その内悩むだけ無駄だと思った錦ちゃんは「しゃあない、ひとりでワインでも飲むか~ッ」と開き直り、近所のコンビニへ買い出しに行きます。
 こうして帰宅後、コンビニで買ってきた唐揚げを使って錦ちゃんが作り上げたのが、この“唐揚げバルサミコソース”の完成です!
 作り方はとても簡単で、お水を入れて沸騰させたフライパンへコンソメ・赤ワイン・バルサミコ酢・砂糖・水溶き片栗粉を加えて煮詰めてソースを作り、そこへ温め直した唐揚げを投入して絡めたら出来上がりです。
 ポイントは、バルサミコソースを作る時割としっかりめに煮詰めることで、こうすると安いバルサミコ酢でも高級品に近づくと、作者のラズウェル細木先生がご説明されていました。

 あえて本格的な鶏料理をさけ、コンビニの唐揚げを使用したのは「一見わびしく見えるけど、ひとりで丸ごと1羽なんて料理してたらそれこそ悲しいよッ」というこだわりがあったからだそうで、確かにこれなら食べ切りサイズなので一人でも気軽に作れそうだな~と感じました(←ホールケーキみたいに、一人だとどうしても食べきれず翌日まで持ち越してしまうアイテムはより虚しさが募りますので、これは助かります;)。
 実際に食べた錦ちゃん曰く、「うんうん、コクがあって酸味のやわらかなバルサミコソースが、コンビニの唐揚げを極上のイタリアンに変身させたぞ!」との事で、赤ワインにぴったりだと上機嫌になりながらグラスを傾けていました。
 ちなみに、ラズウェル細木先生は巻末で「これで、ひとりのクリスマスももう淋しくありません。チキンをたくさん買ってきて、大いに飲んだくれましょう。幸せそうなカップルを呪いながら。メリー・クリスマス!」というあまりにも率直すぎる一文を残されており、初見時は苦笑しました;。
バルサミコソースとコンビニの唐揚げを絡めるだけで、極上のイタリアンに大変身!
 その後、錦ちゃんは“唐揚げバルサミコソース”をつまみつつ「そもそもクリスマスにチキンを食べるのは、家族で豊かな食卓の象徴であるチキンの丸焼きを食べるイギリスの風習からきているらしな…」と独り言で薀蓄を語るのですが、すぐに空しくなり、さっきまでの躁状態が嘘のように静まってしまいます;。
 それどころか、「あ~あッ、恵梨花さんも雪江さんも(←注:お二人とも錦ちゃんの想い人)、誰かと楽しいイブを過ごしているんだろうなあ」「チクショーッ!クリスマスのバカヤロ~ッ!!」とヤケ酒状態になってしまい、そのまま赤ワインを何杯も飲んで早くも酔いつぶれちゃってました。

 正直、これだけでもかなり悲惨なのですが、その数時間後、もっと気の毒な事実が判明します…。
 その事実とは、<夕月>はクリスマスイブも営業していて、そこでは恵梨花さんも雪江さんも常連さんも揃っており、錦ちゃんがやってくるのをずっと待っていたということorz。
 実は、錦ちゃんは前日も<夕月>で飲んでいて、ママから直接「イブは特別に営業する」という話を聞いてとても喜んでいたのですが、あまりに飲み過ぎたせいでその記憶がすっかり消えてしまったらしく、おかげで本当は「イブは<夕月>でいつもの面々とクリスマス会!恵梨花さんも雪江さんもやってくる!」という最高にうれしい予定があったにも関わらず、一人で飲んだくれて台無しにしたのでした;。
 正直、ここまで重大な約束を忘れるのは逆にすごいな~と思いましたが、もし自分がそれをやらかしたら…と考えると、ぞっとします;。

 一応、心配になったママが何回か電話してくれていたのですが(←いつもはかなり適当な性格ですが、いざという時は勘が鋭く、気も利くのが頼もしいです)、ただでさえお酒に弱いのに赤ワインを丸一本飲んで泥酔した錦ちゃんの耳にそのコールは届かず、無情にも携帯はテーブルの上で空しく震えるのみでした…。
 残念ながらこれで話は終わっていますので、その後どうなったのか分からないのですが、やっぱりこのままだと散々すぎるので、「この後、トイレに起きた錦ちゃんはコールに気づいてママと話し、すぐにコートをひっかぶって<夕月>へ駆けつけた」という展開があったと勝手に脳内保管しています(←個人的に、これは一生後悔しそうな案件ですので…;)。
泥酔していた錦ちゃんは、本当は今日<夕月>が空いていることも、恵梨香さん達が来ていることも思い出せず;結局、ママからのコールに気がつかないまま、大いびきをかいて眠っちゃっていました;
 バルサミコソースと唐揚げという組み合わせが以外で、急に食べたくなりましたので再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、バルサミコソース作り。水を入れたフライパンを火にかけ、少し沸騰してきたらコンソメ(←顆粒がお勧めされてますが、よく溶かすならキューブでもOKです)、赤ワイン、バルサミコ酢、砂糖を投入し、弱火~中火の間でゆっくり煮詰めていきます。
唐揚げバルサミコソース1
唐揚げバルサミコソース2
 全体が程よく煮詰まり、味見してちょうどいい塩加減になっていたら一旦火を消して水溶き片栗粉を加えてしっかりかき混ぜ、また火にかけてとろみをつけます。
 これで、バルサミコソースは出来上がりです。
 この出来立てほやほやのバルサミコソースが入ったフライパンへ、温め直したコンビニの唐揚げを投入し、ざっと混ぜ合わせます。
 ※作中ではコンビニの唐揚げとしか指定されていませんでしたので、今回はセ○ンイレブンの薄衣唐揚げを使用しました。ない場合はスーパーのお惣菜唐揚げや、手作り唐揚げで代用しても大丈夫です。
唐揚げバルサミコソース3
唐揚げバルサミコソース4
 唐揚げにまんべんなくバルサミコソースが絡みきったら火からおろし、そのままお皿へ盛り付ければ“唐揚げバルサミコソース”の完成です!
唐揚げバルサミコソース5
 パッと見はイタリアンというより、まるで黒酢オンリーのシンプル酢豚という感じで、香りさえ嗅がなければ中華風と見紛う感じです;。
 どことなく赤ワインを思わせる芳しい香りが洒落たイメージで、一体どんな仕上がりか楽しみです!
唐揚げバルサミコソース6
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきまーすっ!
唐揚げバルサミコソース7


 さて、感想はといいますと…即席で作れたとは思えない程練れた味の一品!これはワインに合いそうです!
 今回はセ○ンイレブンの唐揚げを使ったんですが、思ったよりも衣は薄くて油ギッシュではない上、脂身は極力取り除かれていて身はしっとり柔らかな歯応えで、なかなかレベルが高い仕上がりなのに感心しました←難点を言うとするなら、衣はカリッとしておらずモロモロフニャッとややふやけた所ですが、餡をかけている為あまり目立たないようになっています)。
 唐揚げの下味は専門店によくあるタイプのこってりしたにんにく醤油系で、そのまま食べても十分なくらいしっかりした旨味で、おかげで赤ワインベースの濃い洋風餡にも力負けしておらずバランスよく感じました。
 一方餡ですが、バルサミコ酢は黒酢と旨味の質が近いのか、中華の黒酢豚にやや似た味わいになっており、驚きました。
 例えるとするなら「イタリア版黒酢の酢豚~アーリオ仕立て~」というイメージの美味しさで、フルーティな甘酸っぱさが出来合いの唐揚げにありがちな強い油分を出来る限りさっぱりさせているのがよかったです。
 ただ、奥深いコクとまろやかな酸味は黒酢を使った餡にそっくりなものの、こちらは赤ワインでぶどう由来の芳しい風味がつき、バルサミコ酢ならではの甘味に特化した熟成された旨さが効いているせいか、より上品でフレッシュな印象の餡なのが特徴的でした。


 今回は原作通りコンビニの唐揚げを使って再現しましたが、手作りの唐揚げで作るとさらに美味しくなると思います。
 ただ、竜田揚げを使うとパラパラの粉っぽいのがソースに混ざってざらっとした舌触りになりそうですので、表面がしっかりしたタイプの唐揚げを使った方が良さげです。

●出典)『風流つまみ道場』 ラズウェル細木/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『くーねるまるた』の“冬至グラタン”を再現!

 当管理人は小さい頃、「バブルバス=完全に泡だけしか入っていないソフトなお風呂」だと思いこみ、「いつか入りたいな~」と夢見ていた時期があります;。
 しかし、その後しばらくして家族と某ホテルへ行った際、バスルームにあった入浴剤を使って母がバブルバスを用意しているのを見て「バブルバスは二層式で、泡の下にはお湯がたっぷり」という事実を知り、がっかりした記憶があります;(←今考えれば、100%泡のみのお風呂なんて落ち着かないわ滑りやすいわで、あまりいいとは思えないのですが;)。

 どうも、小学生の頃みかん風呂に入ろうとして皮を湯船にそのまま入れ、母から怒られた事がある当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんが小さいカボチャを使って作ったある寒い日の夕食・“冬至グラタン”です!
冬至グラタン図
 それは、十二月に入って寒さが一段と厳しくなったある日の事。
 ポルトガルではこの時期、「Noite de madeiro(材木の夜)」という、教会の広場に大きなたき火を用意して約一週間以上燃やし続けるという行事があるのだそうで、バイトから帰宅していて寒風が吹き荒れる中、マルタさんは懐かしそうにその光景を思い返します(←教会をシルエットに燃え盛る赤い炎…ビジュアル的に美しいですね。何より寒さが身に染みる時期、見かけによらず結構離れた所からでも熱気が伝わってくるたき火は道行く人の心を癒してくれそうですので、想像しただけでいいな~とほのぼのしました)。
 今やすっかり日本の文化に溶け込んだように見えるマルタさんですが、こういうシーンを見ると、やはり基本的にはポルトガル生まれポルトガル育ちのキリスト教徒なんだな~と実感します。

 それに比べると、日本は無宗教の方が大半を占めるお国柄で、その時々に都合のいい宗教を使い分けている節がある為、海外の敬虔なクリスマスに比べるとどうしても軽薄に見えるのではないかな?と、初見時はマルタさんに少し申し訳なく感じたものです;(←例えば、お正月は神道・クリスマスやハロウィーンはキリスト教・お盆は仏教など。…こうして考えると、ここまで色んな宗教行事を行う民族はかなり珍しいと思いますので、節操なしとか、宗教のつまみ食いとか言われても仕方ないように感じますorz)。
 が、マルタさんのおおらかな性格を見ていると、日本の何でもありなクリスマスも案外楽しんでいそうな感じですので、気にする事はないのかも知れません(^^;)。
十二月に入った途端めっきり寒くなり、外出時はコートが必須になったマルタさん
 そんなこんなで故郷が脳裏に浮かんでいたマルタさんですが、ある女性からすれ違いざま、かすかなゆずの香りが漂ってきたのに気づき、急いである場所へと駆け込みます。
 その場所とは、近所にある馴染みの銭湯・<神乃湯>さん。
 何でもこちらの銭湯では、毎年冬至の日にゆず湯を用意しているのだそうで、それを思いだしたマルタさんは急いで入りに行ったとの事でした(←しかし、慌てるあまり脱衣場でタートルネックセーターを頭に引っ掛け、下着姿のままパニックになっていました;。まさに、頭隠して尻隠さずです;)。
 マルタさん曰く、「1年で一番夜が長いこの日、ゆず湯に入ると、風邪をひかないと言われています」のだそうで、お湯にプカプカと浮かんだゆずの香りを胸いっぱいに吸い込んでいました。

 調べた所、ゆず湯は風邪の予防だけではなく血行促進効果もあり、冷え性・神経痛・腰痛・あかぎれ・湯冷めを緩和させる効能がある事も分かっているみたいで、改めて先人の知恵は侮れないな~と痛感しました。
 その昔、冬至の日は別名「死が一番近い日」と呼ばれて恐れられていたそうですので、それを防ぐために色々と対策が練られていたことがうかがえます。
 ゆず湯は海外ではあまり知られていない存在ですので、当初は物知りだな~と感心しましたが、自家製ローズウォーターや梅酒を作ったりするくらい自然由来の美容品&食品に関心のあるマルタさんですので、そこはぬかりなくチェックしていて当然なのかもしれません(←当管理人は自家製化粧水を使うと高確率でかぶれやすいアトピー肌ですので、自然に愛されているマルタさんがすごく羨ましいです;。映画『究極!!変態仮面』のキャッチコピーじゃないですが、「私は自然の味方だが どうやら自然は私の味方ではないらしい」と苦笑するばかりですorz)。
冬至の日、柚子湯に入ると風邪をひかないという言い伝えがあるそうです。
 その後、ゆず湯からあがって一息ついたマルタさんは、八百屋さんで安く売られていた小さいカボチャ(←形やサイズ的に、恐らく坊ちゃんカボチャだと推測しています)を購入し、張り切って料理します。
 その際、マルタさんが「今日はちょっと手のこんだ料理にするぞ~」と考えながら作ったのが、この“冬至グラタン”です!
 作り方は少し手間がかかるものの簡単で、坊ちゃんカボチャの上部を切り落として種やワタをくり抜いた後電子レンジで加熱し、その中へバター・玉ネギ・合挽き肉・ご飯・牛乳・塩・こしょうを炒めて作った具を詰めて上にチーズをふりかけ、最後にオーブントースターでこんがりするまで焼いたら出来上がりです。

 ポイントは、坊ちゃんカボチャは柔らかすぎず硬すぎず熱が通るよう何度もよく様子見しながら電子レンジにかけることで、それ以外はそこまで難しくないのに好感を持ちました。
 マルタさんが言うには、「冬至には<ん>のつく食べ物を食べると良いと言われていて、ポルトガルから日本に伝来した<南瓜(カボチャ)>を食べると、運気が上がるのだそうです」との事で、自身と同じくポルトガルからやって来たカボチャに縁を感じて運気アップの食材に選んだようでした。
 カステラの原型の方は廃れてしまったようですが、カボチャ料理はポルトガルで未だ健在らしく(←今回のように何か具を詰めたり、スープにしたりと、バリエーション豊富でした)、何となくほっとしたのを覚えています。
一年で一番夜が長いこの日、「ん」がつく物を食べると運気がアップするのだとか。
 先日、坊ちゃんカボチャを偶然スーパーで発見したので再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピがきちんと載っていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。熱したフライパンへバターを溶かしてみじん切りにした玉ネギをさっと炒め、少し透明感が出てきたら合挽き肉を投入して混ぜ合わせます。
 やがて、玉ネギと合挽き肉に火が通って肉汁が全体的に回ってきたらご飯を加え、さっくりと切るようにして混ぜます。
冬至グラタン1
冬至グラタン2
冬至グラタン3
 ご飯と玉ネギと合いびき肉がまんべんなく混ざったら、牛乳を足して半ば煮るようにしてクツクツ火を通し、塩とこしょうで味付けします。
 段々全体がトロッとしてきたら、中に詰める具は出来上がりです。
 その間、上部を切り落とした坊ちゃんカボチャを少量の水と共に器に入れてラップをし、電子レンジでしっかり加熱しておきます(←途中、何度か上下を入れ替えて電子レンジにかけると、固い所と柔らかい所の二つに分かれにくいです)。
冬至グラタン4
冬至グラタン5
冬至グラタン6
 坊ちゃんカボチャ全体に熱が通りきったら、スプーンを使って慎重に種とワタを取り出します(←柔らかくなってからワタ取りをすると底が抜けないかヒヤヒヤしますので、生の時点でワタ取りをしてもいいのですが、それだとかなり固くて四苦八苦しますので、どちらにしても大変だと思います;)。
 こうしてカボチャの中身が空洞になったら、先程の具を隅々までたっぷり詰め込み、その上へピザ用チーズをふりかけてオーブントースターで焼きます。
 ※但し、オーブントースターは小さい物だと上がつっかえてしまいやすいので、その場合はオーブンレンジで焼く事をお勧めします。あと、この時カボチャのふたも一緒に焼くとよりおいしく頂けるようになります。
冬至グラタン7
冬至グラタン8
冬至グラタン9
 オーブントースターを何度か覗いて、チーズがこんがりきつね色に焼けたのを確認したらすぐに取り出し、カボチャのフタごとお皿へ移せば“冬至グラタン”の完成です!
冬至グラタン10
 ツヤツヤとした緑色の表面に、見るからに甘そうな濃い黄色の断面が食欲をそそり、確かにこれを食べたら運気も、体の免疫力もアップしそうだな~と説得力を感じました。
 こんがり焦げたチーズの香りもまたたまらなく、これは味の方も期待が持てます!
冬至グラタン11
 それでは、食べやすい大きさに切っていざ実食!
 いっただっきま~す。 
冬至グラタン12


 さて、感想はといいますと…生クリームを入れたかのように濃いミルク味のご飯に、ほっこり癒される一品!かぼちゃの生命力を丸ごと堪能できるのがいいです!
冬至グラタン13
 坊ちゃんかぼちゃを食べたのは初めてだったんですが、普通サイズのかぼちゃよりも皮が比較的薄くて口溶けがいい上、実もホロリと簡単に崩れるくらい柔らかくてキメ細やかな身質なのが印象的でした←実と皮の境目がない感じで、噛むとすぐに一体化するのに感動です)。
 大抵、かぼちゃは柔らかくなるまでよ~く火を通すとどこか水っぽくなりやすいのですが、これは水分を含んでしっとりした後もギュッと実が詰まったままなのが魅力的で、口の中の水分が吸い取られるような粉っぽさは微塵もなく、あくまでもクリーミーでなめらかな舌触りなのにうっとりしました。
 ホコホコに蒸し上げる事によって自然な甘味がさらに濃縮されたかぼちゃと、こっくり優しくとろけるクリームリゾット系の味に仕上がった具を、チーズの熟成された強い塩気が一つにまとめて調和しているのがナイスで、例えるとするなら「リッチでまろやかなパンプキンチーズドリア」というイメージでした。
 玉ネギのサクサクした軽やかなアクセントと、合挽き肉の旨味たっぷりな肉汁によってちょうどいいコクが生まれた香り高くてシンプルなバターミルク味のご飯は、素朴なかぼちゃと相性抜群でよかったです。
 正直、最初は「具もかぼちゃも味付けが控え目過ぎないかな?」と心配だったんですが、このくらい淡泊でないとかぼちゃの旨さをかえって殺しかねず、かと言って逆に単純過ぎてもただの蒸しかぼちゃにしかなっていませんでしたので、味もボリュームもバランスがいいな~と思いました。


 フタ部分に当たるカボチャも見た目は固そうに見えますが、実際はすごく柔らかく、何もつけずともバクバク食べられました;。
 意外と短時間で柔らかくなり、おまけに実がグズグズに崩れる事もありませんでしたので、下ごしらえに手間も時間もかからないのがよかったです。


○おまけ
 翌日、作中でマルタさんが作っていた、乾煎りしたカボチャの種も食べてみました。
 種がまだ未熟だったせいかちょっと取り出しづらかったですが;、ナッツみたいでとても香ばしく、美味しかったです。
冬至グラタン14


●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“リピ確実!アボカドエビ丼”を再現!

 当管理人が通っている某お寿司屋さんには、お寿司だけではなく茶碗蒸しや椀物がプラスされたランチがあるのですが、結構本格的なお店にしては珍しいことに、エビフライやサラダもセットでついてきます。
 とは言っても真っ直ぐ揚がったエビフライではなく、なんとアジフライのようにうちわ状になった大きなエビフライで(←サイズ的にもアジフライとほぼ同等です;)、身を包丁で切り開いたにも関わらず肉厚かつ汁気たっぷりで、付属のタルタル風マヨソースがぴったりでうっとりします。
 なので、家でもそれっぽいのを作りたくて一度スーパーのエビで試してみたのですが、圧倒的に小さいせいかちょっと横に広い(そして薄っぺらいorz)フライにしかならず、あの値段であのサイズの海老を提供出来るあのお寿司屋さんは改めてすごいな~と尊敬しました。

 どうも、運動会のおかずはエビフライが定番だった当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて広田先生がハマりにハマったと力説されていた“リピ確実!アボカドエビ丼”です!
リピ確実!アボカドエビ丼図
 それは、二月になったある日の事。
 作中で広田先生は「もうね、寒いったらありゃしない」「年度末だし、バレンタインチョコ作んなきゃなんないし」「体は動かないし気力もわかないし…ああ夕飯作りたくないっ!!」と心の叫びを表明されるのですが、それらを一通り聞かれた芝田先生は「なっちゃん、ソレ夏も言ってたわよ」とさらりとしたツッコミをされます;(←夏になれば冬が、冬になれば夏が「まだマシだ!」と性懲りもなく思うのは当管理人も同様ですので、耳が痛いですorz)。
 広田先生がおっしゃるには、「気候に左右されやすいんですよね。私ってデリケートだから」との事でしたが、芝田先生は「いやーどうかしらー、とにかく怠け心満タンなのはわかったわー」とまたしてもサラリとかわされており、苦笑しました;。

 個人的には、冬だと火を使っても夏のような地獄絵図は起こりえず、食べ物も腐りにくく、さらに身体も動かしまくって体温が上がる為、逆に「あー、あったかい。煮込み料理もしやすいし、料理がしやすい季節だな~」とほのぼのするのですが、当管理人の場合は食欲があまりない父母&自分の料理を少量作ればいいだけで(←しかも、母と交代制)、広田先生のように育ち盛りのお子さん三人とご主人の分も含めて計五人分毎日作らなければならないお立場ではありませんので、責任の重さが違うからこそ憂鬱の度合いも段違いなのだな…と感じたものです。
夏も冬も「夕飯作りが面倒!」と仰る広田先生と、「いつものこと」と突っ込まれる芝田先生;
 そんな広田先生の為、芝田先生が「5分で作れるごちそうレシピなのよ!!しかも満腹おいしい豪華な見た目♡」とご紹介されていたのが、この“リピ確実!アボカドエビ丼”です(←但し、5分というのは作り慣れたプロの芝田先生が作られるからで、広田先生は大抵10分くらいかかるとおっしゃっていましたのでご注意を;)!

 作り方は本当にお手軽で、醤油とわさびをよく混ぜ合わせたボウルへ、日本酒をふって茹でたエビ・アボカド・レタスをいれてざっくり和え、汁ごと丼ご飯の上へ盛り付けたらもう出来上がりです。
 ポイントは、エビは茹でる時沸騰したお湯に二十秒くらい入れてすぐにざっと湯切りすることで、こうするとプリプリ感のある仕上がりになると作中でご説明されていました。

 …実を言いますと、広田先生はここをご覧になっている方の大半が思ってらっしゃる通り、「エ――先生…ノリノリのところ言いにくいんですけど…このレシピ…よくありそうなんですけど」とズバリご指摘され、非常に不安そうな表情を浮かべられていたんですが、案の定芝田先生も自覚されていたらしく、「テヘ♡よく言われるっ♡」と可愛らしく肯定されていました;。
 正直、当管理人も失礼ながら「アボカドにわさび醤油は『ミ○ター味っ子』の中でも<トロっぽい>と表現されるくらい有名な組み合わせで、エビアボカドの方も『ス○ロー』を始めとする回転寿司業界では、もはや鉄板の組み合わせ…」「定番×定番、おまけに味付けもわさびと醤油のみとは、シンプルを通り越して単純すぎるのでは…」「いつも意外性のある組み合わせで、あっと言わせる美味しい魔法のレシピをご紹介されていた芝田先生が、仕掛けが潜む隙もないように見える料理を発表されるとは…」となかなか衝撃を受けた方で、初見時は反応に困った記憶があります;。

 が、一見どこにでもありそうなこの丼、実はネット上や料理本をいくら探してみても全く同じ組み合わせの料理は見当たらず、こんなに簡単だというのにかえってオリジナリティが出ているという、不思議な現実を目の当たりにさせられました;。
 作中で芝田先生がおっしゃっていた通り、「ごま油やレモン汁や、マヨネーズやらにんにくやらオリーブオイルやらコチュジャンやら、のりかけたり、カイワレかけたり、おしゃれ~な物」は数えきれないくらいあったんですが(←当管理人自身、単純な味付けだと単純な味になりそうで怖くて、やたら何か足したくなる病にかかっていますので、そういう感じなのかな?と勝手に想像しました;)、ここまで男前なエビアボカド丼はそうなく、無性に食べたくなったのを覚えてます。
当管理人も初見時は、先生と同じ思いを抱かずにはいられませんでした…;
 その後、広田先生は出来上がったばかりの“リピ確実!アボカドエビ丼”を試食されるのですが、一口食べられるや否や「ナニコレ…!なぜか止まらない!確かにくどくない!飽きない!相性バツグンコンビだから当然のような気もするし、説明が難しい」「ごはんにからみついたわさびじょうゆが止まらないおいしさ!底の方がウマイ!」「海鮮丼とは違うんですよ。サッパリしててもたれません!!」と大絶賛されており、かなり気に入られていました。
 凝った味付けのご馳走レシピも貴重ですが、こういう「何の変哲もない味付けなのに、ふっとした時にまた食べたくなる、旨さの記憶が色あせないレシピ」は見つけ出すのがかなり難しいと思いますので、すごいな~と尊敬します。

 ちなみに、広田先生は打ち合わせ後もちょくちょく“リピ確実!アボカドエビ丼”を作ってらっしゃるらしく、「正味な話…私、もう50回は作っています…」という驚きの告白をされていました(←これにはレシピの考案者である芝田先生もびっくりされて、「50回!?」と目をまん丸にされてますが;、ここまでご自分のレシピを好きになってらえたら料理研究家冥利に尽きるのではないかな~と感じたものです)。
 何でも、元のレシピのまま作るのはもちろん、サーモンなどを入れてみても美味しくバリエーション豊かなのがハマられた要因の一つだったそうで、読んでいて再現欲が激しく刺激されたものです;。
単純極まりないレシピなのに、何度も作りたくなる、癖になる美味しさだと語られてました
 先日、いい具合に熟れたアボカドを見つけたので再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピもきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います(←こういう簡単すぎるレシピだと分量次第で味がガラッと変わりますので、すごく助かります;)!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。殻と背ワタを取り除いたエビに日本酒をふってなじませ、沸騰したお湯が入ったお鍋へ加えて二十秒茹で、すぐザルにあけて余熱で火を通します(←単行本では、よりお手軽な電子レンジバージョンの下ごしらえもご紹介されてます)。
 その間、アボカドは皮と種を取ってスライスし、レタスは流水で洗ってしっかり水気を拭いた後一口大にちぎります。
リピ確実!アボカドエビ丼1
リピ確実!アボカドエビ丼2
リピ確実!アボカドエビ丼3
 次は、味付け作業。
 ボウルへ醤油とわさびを入れて泡立て器でよ~くかき混ぜ、完全に一体化したら先程の茹でエビ、アボカド、レタスを投入してしっかり和えます。
 ※簡単に混ぜるだけでもいいと思いますが、具に味が染みた方が尚おいしいので、個人的には醤油が少しずつ表面に染みかけたくらいが乗せ時だと思います。
リピ確実!アボカドエビ丼4
リピ確実!アボカドエビ丼5
リピ確実!アボカドエビ丼6
 炊き立てご飯をよそった丼の上へさっき混ぜたばかりの具を乗せ、仕上げにボウルに残った汁を回しかければ“リピ確実!アボカドエビ丼”の完成です!
リピ確実!アボカドエビ丼7
 薄々予想していた事でしたが、実際に作ってみても案の定、「どこかで見たような…」と凄まじくデジャヴを感じる丼で、最初広田先生が「よくありそう」とおっしゃった理由が分かる気がしました;。
 ただ、それは同時に「無難で外れはない」という事でもあると感じますので、期待して食べてみようと思います!
リピ確実!アボカドエビ丼8
 それでは、底から軽く混ぜていざ実食!
 いっただっきまーす!
リピ確実!アボカドエビ丼9


 さて、感想はといいますと…確かにこれは、説明が難しい食べ慣れた美味しさ!単純な味なのに、妙に癖になります!
 確かに、予想した通りのさっぱりしてツンと辛いストレートなわさび醤油味ではあったのですが、ごく普通のわさび醤油のように辛味が先立つドライな味わいではなく、それより大分丸みのある辛味とまろやかな塩気に仕上がっており、不思議な深みが生まれているのに驚きました。
 恐らく、レタスの水分で醤油が少し薄まったり、アボカドのあっさりした油分やエビの旨味エキスが加わったりしたから若干味が変化したと思うのですが、そのおかげでくどさが和らいでて後口が軽く、ご飯とも絡みやすくなっているのがよかったです(←正直、醤油ご飯だけでもバクバクいける程でした)。
 広田先生が「海鮮丼とは違うんですよ」と仰っていた通り、途中からどの刺身も似たような味に感じられて少々飽きがきてしまう海鮮丼とは異なり、これはくったりシャキシャキしたレタスの爽やかさ、噛んだ途端ホロリととろけるアボカドのコク、弾けそうな弾力のエビの甘味など、具が全て明確に異なる味なせいかなかなか飽きません。
 レシピ通り火を通したエビは、今まで食べたどの茹でエビよりも半生になるかならないかくらいのプリプリ感でとても甘く、それがトロを思わせるアボカドと相性抜群でナイスでした。


 「すごい!」「食べた事がない!」と目を見開くタイプの一品ではないのですが、ちょっとした時にふっと「また食べたいな~」と地味に惹きつけられるタイプの一品です。
 今度は、広田先生のおっしゃる通りサーモンを足して作ってみようと思いました。

●出典)『ママの味♥芝田里枝の魔法のおかわりレシピ』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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