『じったんの時短レシピ』の“里芋揚げ”を再現!

 最近、母が砂肝を揚げるだけの簡単おつまみを作るのにハマっており、ここ数週間かなりの頻度で食べています。
 作り方は単純そのものなのですが、しょうが醤油につけてから揚げたり、下味なしでそのまま塩こしょうで味付けしたり、もしくはガーリックパウダーをふりかけて風味つけしたりと結構バリエーション豊富で、砂肝の万能さ(と母の料理上手っぷり)を実感している今日この頃です。

 どうも、先日日差しは夏なのに風は秋になっているのに気づき、風流だな~と感じた当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『じったんの時短レシピ』にて珠里さんが冷蔵庫に残っていた野菜だけでちゃちゃっと作った“里芋揚げ”です!
里芋揚げ図
 前回の合コンから少し経った後、珠里さんは趣味のボルダリング繋がりで先に彼氏を作った友人・菜月さんから、ある歳下の青年を紹介されます(←残念ながら名前は不明)。
 天然パーマと無邪気な笑顔が特徴的な、四捨五入すればまだ二十歳の若い青年で、「あんたはさぁ、胃袋で男つかめると思うんだよねー」と菜月さんから提案された珠里さんは、一緒にピクニックへ行った際に手製のお弁当やスープをふるまい、そこそこいい雰囲気になります←同じ食べ物を同じように「おいしい!」と感じるかどうかは、長い付き合いになればなるほど地味に響いてくる重要ポイントですので、それを推し量る意味でも最初の内に手料理を食べてもらうのはナイスアイディアだな~と思いました)。

 おかげでお二人はメール交換し合う中にまで発展するのですが、珠里さんはどうしてもあるマイナス点が気になって前向きになれず、残念ながらこの青年とはそれ以上進展せずに終わってしまいます…。
 そのマイナス点とは、若さ&経験不足ゆえの無神経さ。 
 というのも、珠里さんのスープを飲んですぐに笑顔で「腹減ってると何でもおいしいね!」と言ったり、その次のお誘いも「珠里ちゃんの料理も美味しかったけど、もっと美味しい店知ってるんだ!今度二人で行かない?」と送ってきたりと、珠里さん曰く「悪気なく言っちゃうんだよねこっちが傷つくこと」「その一言!その一言がなければこの誘いがどれほど嬉しいか!」という余計な言葉のチョイスが多かったみたいで、たまに遊びに行く関係ならともかく、それが毎日続くときついというのが自然消滅した理由のようでした。
 
 思うに、この青年は頭に浮かんだことをついそのまま口に出してしまううっかり者タイプで、前者のセリフは裏の意味をよく考えず素直な感想を漏らしただけで、後者のセリフは「あんなに美味しい料理よりも美味しいなんて、気になるでしょ?行きたくなるでしょ(・∀・*)!?」とこちらの気を引こうと一生懸命な所が見えなくもなく、個人的にはむしろ好印象だっただけに、「人の感じ方というのは千差万別なんだな~」としみじみ感じました←何故ここまで想像できるかと言いますと、同じタイプである相方さんから似たような無神経セリフを放たれるたびにその意味を解説してもらい、「なるほど、そういう思考回路で発言してたのか…!」「むしろ私は誰かと話す時、考えすぎなのかも!」と目からウロコを落としつつ納得してきた過去があるからですorz)。
菜月さんの彼氏から年下男子を紹介されるも、その無神経っぷりに早くも撃沈;
 なお、その青年との事がきっかけで歳下男性とは分かりあえないかも…と思いかけていた珠里さんに、「…歳は関係ないんじゃないですか。結局相性ですよ。マイナス点もかわいいと思えば許せます」とばっさり助言したのが、この回で初登場だった社内一のクールビューティー女史・沢井さん。
 一見、マイナス点をプラスに捉えるというのは難しいように見えますが、よくよく考えてみれば完璧すぎるがゆえにかえって縁遠くなっていたり、頼りない所が逆に庇護欲をそそられてモテるというケースは男女問わず世の中で多々ある事象ですので、初見時は説得力を感じたものです。

 ちなみにこの沢井さん、珠里さんとは同期っぽいのですが、とてもそうは思えない程大人びたしっかりタイプで、時々珠里さんへ容赦ないツッコミを行う所を見るとどうやらかなりのドSな模様;。
 それでいて、「さては沢井、お前も年下の男と…」と聞かれて「私は年上以外お断りです」と僅か数秒でサラッと矛盾した発言をしたり、珠里さんから暗に同居中の弟さんを紹介して欲しいと言われて「弟はやらん」とブラコンな一面を見せたり、会社で珠里さんが美味しそうなマヨ玉トーストを食べているのを見て「お昼食べなきゃよかった…!」と真顔でよだれをたらしたりと、結構お茶目でかわいい女性ですので、当管理人的に今後のさらなる登場に期待したいキャラです!
社内一のクールビューティーな同僚・沢井さんは、結局は相性だと言っていました
 その後、珠里さんは「恋の悩みは仕事で忘れろ」と言わんばかりに沢井さんからたっぷり注文書をもらい(←会社には申し訳ないですが、結構効果的な手段ではあります;)、すっかり帰宅が遅くなってしまうのですが、冷蔵庫にたまたま残っていた里芋と大根で手早くおつまみを作ります。
 こうして、珠里さんが帰宅してたった17分43秒という短時間で用意したのが、この“里芋揚げ”です!
 作り方は本当に簡単で、ラップにくるんだ里芋を電子レンジで加熱して皮を剥いた後片栗粉をまぶしてさっと揚げ、最後に白だしで味付けした大根おろしをかけたらもう出来上がりです。

 ポイントは、里芋は皮つきで洗った後に一個ずつラップでくるむことと(←こうすると、ラップの上から少し力を入れるだけでつるっと向けるそうです)、あまり揚げ過ぎず表面に焦げ目がついた所で引き上げることの二つで、たったこれだけで「ちょっと~、たいしたことしてないのに何、この気の利いた小料理屋感!」な出来になるのが素晴らしいです。

 里芋と言えば、煮汁が染みるのにある程度の時間がかかる煮物が真っ先に思い浮かびますが、これだとすぐに味の調節が出来るのが嬉しく、急いで夕飯なりおつまみなりを準備したい時に便利そうだな~と思いました。
 日頃から白だしは万能調味料として様々な料理に使っていましたが、さすがに火を通さない&大根おろしに単品で使うというのは考えつかなかった為、一体どういう味になるのか興味津々になったものです。
妄想に登場したという事は、何だかんだで結構気に入っていたんだと思います…
 数日前、おいしそうな里芋がスーパーで売っていたので再現する事にしました。
 作中には大体のレシピと手順が載っていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、里芋の下準備。里芋は泥付きの物を一回流水でよく洗った後に一個ずつ丁寧にラップに包み、電子レンジで加熱します。
 時間が経って里芋に程よく火が通ったらラップの上から力を入れて皮をツルンとむき(←ものすごく熱いので、火傷にご注意!清潔な布巾等を間に挟むなどすると安全です)、片栗粉をまんべんなくまぶします。
 この時、あんまり片栗粉をつけすぎると厚衣になりますので、細かくはたいた方がいいです。
里芋揚げ1
里芋揚げ2
里芋揚げ3
 この里芋を熱した揚げ油へ投入し、表面に適度な焦げ目がつくまでカリッと揚げ、揚がったら一旦キッチンペーパーへ取り出して余分な油をきっておきます。
 その間、ボウルへおろした大根と白だしを加え、しっかり混ぜ合わせておきます。
 ※里芋は電子レンジで火を通していますので、さっと揚げる感じでOKです。
里芋揚げ4
里芋揚げ5
里芋揚げ6
 揚げた里芋を器へ高くきれいに盛り付け、仕上げに先程の大根おろしをつゆごとたっぷり回しかければ“里芋揚げ”の完成です!
里芋揚げ7
 ほのかに焦げ目がついた里芋から、揚げ物特有の香ばしい匂いと合わせ出汁の香りがふわりと漂い、非常に食欲をそそられます。
 揚げた里芋はあまり食べた事がなく、ましてや白だしと合わせた事は一度もありませんのでちょっと味の想像がつきませんが、珠里さんを信じて食べてみよう思います!
里芋揚げ8
 それでは、揚げたてほやほやの内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
里芋揚げ9


 さて、感想はと言いますと…こじんまりしているけど雰囲気のいい割烹屋さんで出されていそうな、品の良さと気どらなさがいい具合に両立した乙な一品!地味ですが堅実な美味さで箸が止まりません!
 鰹と昆布の出汁がキリッと効いた上品な薄口醤油味のつゆに、大根の優しく甘苦いエキスが深みを、揚げ衣の程よい油分がまろやかさをプラスし、即席とは思えぬ完成度にまで高めています(←強引に例えるとするなら、甘くない出汁巻き卵風といった味わいです)。
 つゆをたっぷり吸い込んでホワホワジュワ~っと淡くてジューシーな口当たりになった大根おろしは、全体にしっかりした塩気がついて里芋へがっちりまとわりついているせいか、それ自体が具となると同時に調味料にもなっている感じで、とても下味なしとは思えません。
 片栗粉だけの粉っぽさが微塵もないカリッとした薄衣につゆがなじむと、むっちりツルンとした透明感のある舌触りになるのがたまらず、味付けもそうですが揚げ出し豆腐にそっくりな仕上がりだと感じました。
 歯に絡みつく勢いで粘るねっとりホコホコと力強い歯応え、そして根菜ならではの野趣溢れる旨味を持つ里芋を、王道そのものなあっさり和風つゆがシンプルかつ効果的に引き立てており、噛むごとにまるで香ばしい煮物を食べているかのような不思議な気持ちになります
 揚げ物なので食べ応えはあるものの大根おろしのおかげでさっぱりしており、バランスのいい副菜という印象を受けました。


 日本酒や焼酎にはもちろん、揚げ物なせいかビールとの相性も抜群で、重宝します(^^)。
 慣れない内は里芋の皮むきでちょっと手こずりますが、それさえクリアすれば本当にあっという間に作れますので、お勧めです!

P.S.
 励ましのコメントを下さったり、お勧め作品を教えて下さった皆様、誠にありがとうございます(『ゆかりちゃん』、近い内に読んでみますね!)。毎回結構な間が空いてしまい反省していますが、こんなにも気にかけて頂いている方がいるのかと思いますと、恐縮すると同時に勇気づけられます。あともう少しで再現料理の合計数が800個目に到達いたしますので、何とか年内にはたどり着けるよう、努力しようと思います。

●出典)『じったんの時短レシピ』 岡村みのり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
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 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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