『紺田照の合法レシピ』の“なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ”を再現!

 先日、熊本地震の影響でお水を大量に買っていくお客さんが増えたと某ショップ勤務の知人から聞き、一瞬「買占め…?」と暗い気持ちになったのですが、知人の店ではほとんどが熊本の方々へ車で直接届ける為にどうしても買いたいと話すお客さんばかりだったそうで、少しほっとしました(←届け先は家族や親戚だけでなく、部下、友達、学生時代の後輩など多岐に渡ったそうです)。
 一日でも早く地震の影響がおさまり復旧する事を祈りつつ、私が今できる事は何か、再度考えながら職場と家の往復をしている今日この頃です。

 どうも、缶詰では「日本近海どり さんまとハバネロ」が好きな当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて主人公・紺田照君が激怒した上司を落ち着かせる為に作った“なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ”です!
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ図
 漫画『紺田照の合法レシピ』とは、若干18歳という若さにして暴力団「霜降肉組」で新人極道生活を送っている高校生・紺田照君が、生きるか死ぬかのスリリングな日常の中、趣味の料理に没頭する日々を描いたギャグ系任侠料理漫画です。

 性格は寡黙にして冷静で表情に乏しく、まだ十代だというのに幹部組員並の度胸と強さを持っている為、周囲から恐れられている紺田君ですが(『寄生獣』の後藤さんにビジュアルがちょっと似ているのがまた怖さを倍増させてます;)、実際はとても礼儀正しく庶民的な性格で、自分に唯一気軽に話しかけてくれる同級生・春真希ちゃんの為に手料理を持って引退試合に駆けつける心優しさを持ち合わせているので好感が持てます。
 主人公が暴力団に所属してますので物騒なシーンも多々あるのですが、紺田君自身がこんな性格な上、薬の販売はしない・一般人には手を出さない・密漁品取引は許さないなど、もはやファンタジーと言っていいくらい古風でクリーンな組に属している為、殺伐としつつもどことなくシュールギャグっぽい世界観が形成されており、そのせいか読後感は不思議なほのぼの感が残るのが印象的な作品です。

 普通だったらどう切り抜けるかで頭が一杯になりそうなデンジャラスな日常の中、何にでも料理に結び付けて新しいアイディアを思い浮かべる紺田君の想像力のたくましさが個人的にツボで、「もしかして、斬新な料理のネタを得る為に組に入ったんじゃ…」と時々錯覚しそうになります(←但し、割れたビール瓶を見てタジン鍋を連想するなど、やや強引すぎる場合もありますが;)。
※くどいようですが、彼は18歳で現役の高校生です。未成年です。←仕事中家に帰った後は、昼間の出来事をヒントにしながら優雅に夕食つくり。←帰宅後
 あと、今作で最も魅力的なのが、『ミスター味っ子』と『中華一番!』をミックスして任侠要素を色濃く反映させたような、独特な料理表現の数々!
 シソを「合法ハーブ」、片栗粉を「魔法の白い粉」、調理を「カチコミ」などと不穏な横文字で彩ったり、炊き立てご飯の湯気を「ずっと吸引していたい」、低カロリー料理を作る際に「余分なカロリーを殺ってやる」といちいち危ない言い方をしたりするのはデフォルト。
 それどころか、美味しさを伝える時も「カレーの香りと辛味が凶暴。完全に武闘派だ!!」「ご飯組も加わり、口の中の抗争がより一層激しくなった!!もはやこれは戦争だ!!」「あの表情…極上の合成麻薬に違いない」というキワドイ言葉のチョイスばかりで、読んでいるこちらがハラハラします;。
 しかし、最初は困惑していたこれらの危ない言葉遊びも、一話二話と読み進めていくにつれ段々癖になり、最終的には「もっと過激なブツを…」とジャンキーになってハマること必至です(←※漫画のことです)。

 なお、表現はおどろおどろしいものの出てくる料理は家庭的かつ身近なレシピばかりで、繊細な下処理、彩りや栄養バランスへのこだわり、果てにはおいしそうに出来た日は画像撮影後クック○ッドに投稿するなど女子力がすごく、そのギャップが非常に面白いです(←ちなみに、公式キッチンは実在します)。
料理の感想がいちいち紛らわしい表現ばかりで、毎回感心笑っています
 今回ご紹介するのは、第四話「狼の晩餐」で登場した“なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ”!
 作り方はとても簡単で、オリーブ油を塗って三枚重ねた春巻きの皮の上にきゅうり抜きのポテトサラダ・イカの塩辛・ピザ用チーズを乗せてオーブントースターで焼き、最後にレモン汁をかけたらもう出来上がりです。
 ポイントは、焼く前も後も形が崩れやすいので必ずアルミホイルの上で作ることと、オリーブ油を塗る時は春巻きの皮が焦げないよう焼き過ぎに注意することの二点で、包丁もフライパンもなしであっという間に作れる手軽さが嬉しいです。

 アンチョビがなかった為イカの塩辛を代わりに使ったとの事で、当初は「本当に代わりになるのかな?」と半信半疑でしたが、紺田君曰く「北海道ではじゃがいもと一緒に食べる事も多いんで」と相性の良さを見込んで使ったそうで、目から鱗でした。
 餃子の皮でピザ風はよく見かけますが、春巻きの皮は何故かあまり見かけませんので、どういう味になるのか気になってしょうがなかったのを覚えています。
塩辛とジャガイモの組み合わせが鉄板であることは、北海道で立証されています。
 おいしいイカの塩辛が手に入ったので再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下準備。アルミホイルの上で春巻きの皮に一枚ずつオリーブ油を塗って三枚重ね、その上へきゅうりが入っていないタイプのポテトサラダを広げます。
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ1
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ2
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ3
 そこへさらにイカの塩辛(透明な塩辛より、ワタを使った塩辛が断然お勧めです!)とピザ用チーズを散らし、オーブントースターでこんがりするまで焼きます。
 ※春巻きの皮は結構すぐに焦げてしまいやすいので、こまめに焼き具合をチェックする事を推奨します。
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ4
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ5
 全体的にいい感じに焼けてきたらすぐに取り出してレモン汁を振りかけ、食べやすいサイズに切り分ければ“なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ”の完成です!
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ6
 本当にアンチョビを使ったかのような深い香りがチーズと混然となって漂い、ものすごく食欲をそそります。
 イカの塩辛を調味料代わりに使うことは何度か試しましたが、ピザにするのは初めてですので、一体どんな味がするのかとても楽しみです!
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ7
 それでは、焼きたて熱々の内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ8


 さて、味の感想ですが…ちゃんとピザっぽくなってて驚くと同時に感動!おやつっぽい見た目ですが、意外と食べ応えがあってボリューム満点です。
ほんの数秒前は激怒していたのに、一口食べただけで少年の目に戻りました;
 一口食べて連想したのは某ピザチェーン店でおなじみのアイダホピザで、マヨとチーズとじゃがいものゴールデンコンビっぷりを実感させる、間違いのない旨さでした(←すごく濃厚なポテトグラタン風ともいうべき味で、お酒にぴったりです)。
 狼須さんの言う通り外側は冬の落ち葉を連想させる軽い食感の皮で、薄く儚くパリッと砕けるのがすごくクリスピーかつ香ばしくていいのですが、底の方はほんのりムチッとしつつもほとんど口に残らない独特な極薄生地に仕上がっており、一度で二度おいしい印象を受けました。
 火が通ったイカの塩辛は、生の時の臭みが完全に消えて本当にアンチョビっぽい熟成されたコク深い塩気に生まれ変わっており、まろやかなポテサラにビシッと一本真の通った味付けをして後引く味わいになってます(←例えるとするなら明太子クリームパスタっぽい感じで、しょっぱい食材とクリーミーな食材が相反しつつも互いが互いを引き立てあうイメージ)。
 ポテサラのねっとりホクホクした舌触りの中、イカの塩辛のプリプリ感やにんじんのサクサク感が程よくアクセントを与えているのが味のマンネリを防いでいます。
 レモン汁の爽やかな酸味がじゃがいも料理にありがちな野暮ったさを鮮やかに打ち消して垢抜けさせ、後味をさっぱりさせて全体にメリハリをつけているのがナイスでした。


 紺田照君の言う通り、変化球でブラックペッパーをふって食べてみてもいけました。
 簡単に作れるのに期待以上の味に仕上がる為、時間がない時には大変ありがたいレシピだな~と思います(←あまりに簡単&おいしく作れるので、既に三~四回くらい作りました)。

●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

取り急ぎ、近況報告です。

 お久しぶりです。
 当ブログの管理人・あんこです。

 この度の熊本地震でコメントを下さったkawajunさん、メールを送って下さった皆さま、お気遣い誠にありがとうございました。
 私の住んでいる福岡も何度か揺れましたが、私を含め家族も親戚も無事です。

 熊本にいらっしゃる被災者の方々へのお見舞と、亡くなられた方々へのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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