FC2ブログ

『夜廻り猫』の“貧むす”を再現!

 お久しぶりです、あんこです。
 大変ご無沙汰してしまったので肩身が狭いのですが、今月末からまったり更新を再開できそうですので、こっそり戻ってまいりました(^^;)。
 本当はもっと早く戻りたかったのですが、スマホの液晶を転んで割ってしまい全データ消失の危機→マウスを接続して何とかデータをPCに移したかと思ったら、今度はそのPCが壊れて夫共々データ消失の危機→データを外付けHDDに移すことに成功して人心地ついていたら、職場から退職時期の異議申し立て&ドロドロ人間模様に消耗して一休み→諸々がやっと一段落ついた矢先、今度は私のうっかりミスで猫が脱走→料理どころではなく食事も喉を通らず、毎夜猫を探しにほぼほぼ不審者状態で近辺を徘徊したり、休日はビラ配りや情報収集に費やす→諦めかけていた矢先、奇跡的に脱走していた猫を無事保護してやっと落ち着くという、まるで厄年の厄が一気に降りかかってきたような暗黒期がつい最近まで続いていた為、今日まで遅れてしまいましたorz。
 人生何が起こるかわかりませんので断言できませんが、今の所は再現数1000をとりあえずの目標としてコツコツ続けていく予定ですので、ご縁がありましたらお付き合いいただけますと幸いです!
 ちなみに次回は、波多野鵡鯨さんリクエストの『はらぺこ男子飯』と、友人Yリクエストの『1日外出録ハンチョウ』から一品ずつ再現予定です(しばらく遠ざかっていた『ミスター味っ子』再現も徐々に再開していきます)。

 どうも、猫がパソコン画面のど真ん中に座っている為、こまめに視点を変えながらブログを書いている当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『夜廻り猫』にて遠藤さんがある料理が苦手な女性に教えていた“貧むす”です!
『夜廻り猫』貧むすリアル画像
 『夜廻り猫』とは、人の言葉と心が分かるちょっと不思議な猫・遠藤平蔵さんが、夜毎に町を歩いて涙を流す人々の元へ現れ、共に泣いたり笑ったり励ましたりすることで心を癒していく姿を描いた、8コマ猫漫画です。

 遠藤さんは涙の匂いを辿って悲しみを持つ人々の所へ駆けつけるのですが、涙とはいっても実際に泣いていることはむしろ稀で、心の中で静かに流されている涙であることがほとんど。
 その上涙の理由も様々で、単に悲しいだけではなく心の傷にしみるような切ない涙、憂いを帯びた悩みの涙、追い詰められて苦しむ涙、はたまた感極まった嬉し涙まであり実に多種多様で、色んな人生に触れているようなリアルさに満ちており、どれもこれも人事に思えません。
 
 泣こうにもストレートに泣けない、解決しようにもすっぱり解決できない事例が大半を占めているのですが、遠藤さんが話を聞き、正直な感想を言い、そして寄り添うだけで不思議と救われていく感じで、ある人は覚悟を決め、ある人は「これでもいいか」と開き直り、ある人は慰められていくのが読んでいてほっとします。

 こういったら元も子もないかもしれませんが、切羽詰った悩み相談をされた時に必要なのは、解決案のアドバイスも無論大事だとは思うのですが、一番大切なのは話をしっかり聞いて気持ちに添い、「自分は最終的にどうしていきたいのか」という芯の部分を引き出すことなのではと個人的に感じています。
 話を聞いてもらっている内に安心して落ち着くので徐々に現状把握をしやすくなりますし、何より自分一人じゃないと思えることが精神の余裕につながるので、そうする事によって最善の結論をご本人に気づかせる遠藤さんのスタイルは実に理想的だと思いました。
 以前、作者の深谷かほる先生のインタビュー記事「悩み相談された人が、悩んでる本人より考えてるわけがない」「自分の力で解決しないと意味がない」「読んでいる人を寂しくさせない」という一節があったのがすごく心に残っていて、だから『夜廻り猫』は押し付けがましくもなく話がすとんと受け止められるのだと感じたものです。
子猫の重郎ちゃんと一緒に、夜中涙を流す人の元へ現れます
 また、『夜廻り猫』で特徴的なのは、登場する人々の年齢層が幅広く、三十代~六十代の方のお話が結構多いこと(←もちろん若年層の方やご年配の方のお話もありますし、それどころか犬猫動物が主人公のお話もあります)!
 私が今まで見た限りでは、動物漫画は極端に若いか極端にご年配の方が主要登場人物であることが多かったのですが、こちらではちょうどその中間の年齢層が数え切れないくらい出てきて、それぞれの年代ならではの悩みを話すため、三十二歳の当管理人としては内容的に非常に共感しやすいです。
 例えるとするなら「猫漫画界の黄昏流星群」というイメージで、いくつになっても悩みはあるし、逆に言えばどの時点でも自分を変えようと思えばいくらでも変われるんだと実感できて、勇気付けられます。

 作中に登場する他の猫たちも魅力的で、遠藤さんがカラスに襲われているところを救って育てて以来ずっと夜廻りについていく仔猫・重郎ちゃん、重郎ちゃんを何かと気にかける兄貴分の野良猫・ニイ、夜廻り見習いで少し図々しいけどどこか憎めない猫・ワカルなど、書いていたらきりがなくなります。
 中でも、当管理人が最も好きなのは遠藤さんと旧知の仲であるサバ白柄の猫・宙さんと、その飼い主である先生のコンビで、お二人ののんびりしたユーモアあふれるやり取りが好きで今後も目が話せません(←昭和の文豪と書生チックな雰囲気なのが好みです^^)!
年齢層が高いゲストが頻繁に登場するので、すごく共感しやすいです先生と宙さんと、庭の野良猫(?)一家がすきです
 今回ご紹介するのは、第百八十一話で登場した“貧むす”!
 作り方はものすごく簡単で、炊き立てご飯に刻んだ三つ葉・めんつゆ・揚げ玉を混ぜ込み、ラップでくるんで海苔やしそを巻いたらもう出来上がりです。
 ポイントは二つで、一つ目はご飯が炊き立て熱々のうちにつくること、二つ目は揚げ玉にめんつゆをしみこませてからご飯を混ぜ込むことで、ちょっとした一手間ですが、シンプルな分これで味がだいぶ変わるみたいでした。

 彼氏と同棲中なものの、料理が出来ないのを理由にお弁当で晩御飯をすませていたある女性が、彼氏から「うちの台所はキレイだな…つかわないもんな」言われて心の中で涙を流していたのを発見した遠藤さんが教えてくれたレシピで、これくらいだったらとすぐに作っていました。
 遠藤さんいわく、「人間は温かい料理を作ってもらうと元気が出るそうだ」だそうで、確かに仕事でクタクタになった肌寒い夜、こんな手軽につまめてほかほかのおにぎりを出されたらありがたいだろうな~とほっこりしました。
 どういう訳か、『夜廻り猫』に出てくる猫たちはそそるご飯を作るのが得意な猫たちが多く、あちこちに飯テロな料理がちりばめられている罪な作品ですので、夜中の読書には注意が必要です;。
『夜廻り猫』“貧むす”図
 前々から試してみたかった料理なのと、再現料理記事を書くのが久々な自分でもこちらなら何とか書けるのでは?という思いが重なり、再現してみることにしました。
 作中には詳しいレシピが載っていますので、早速そのとおりに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。三つ葉は流水で洗った後に水気をよくきって刻み、揚げ玉はめんつゆを加えてよくなじませておきます(←とても簡単な料理な分、素材の良し悪しがはっきりでますので、いいものを使われることをおすすめします。特に揚げ玉は、天ぷら屋さんで入手した方が絶対にいいです)。
貧むす1
貧むす2
 次は、混ぜ込み作業。
 揚げ玉にめんつゆが染みたら、そこへ炊き立ての白ご飯、刻んだ三つ葉を投入してしゃもじでさっくり混ぜ合わせ、ラップで三角形のおにぎりの形になるよう握ります。
貧むす3
貧むす4
 全て握り終えたら一部のおにぎりにしそや海苔を巻きつけ、そのままお皿へ盛り付ければ“貧むす”の完成です!
貧むす5
 お出汁や三つ葉のいい香りが温かな湯気と一緒に立ち上ってくるのが何とも食欲をそそり、空腹時にはたまらない仕上がりになっています。
 見た目はあっさりしていそうですが、揚げ玉パワーでツヤッツヤになっているご飯を見るとこってりしてそうにも見え、いったいどんな味かわくわくします。
貧むす6
 それでは、冷めないうちにささっといざ実食!
 いっただっきまーす!
貧むす7


 さて、味の感想ですが…たったあれだけの工程なのに、何故?!と唸る旨さ。もう少しアレンジしたらお店に出せそうな完成度です。
 カツオの風味がきりりときいた天つゆ風の甘辛い出汁味のほかほかご飯をかみ締めると、しゃっきりした小気味よい食感の三つ葉と、サクサク感としっとりふんわりした口当たりが絶妙に入り混じった揚げ玉がほろりと口の中でほどけ、本当に具のない天丼を食べているような気分になります。
 最初は天むすと似ているのかな?と予想していたのですが、揚げ玉からにじみ出る何ともいえないコクと香ばしさがご飯全体に染みて一体感が高まっているところは天むすとはまた一風違った感じで、天むすを「上品で女性的」とするならこちらは「がっつり男飯!」という印象を受けました。
 海苔を巻いた方は天丼っぽさがぐっと増す上、磯の風味が加わってさらに味わい深くなるのに対し、しそを巻いた方は生のしそ特有の強烈な和のアロマが後口を極力さっぱりさせるのがよかったです(←レタス巻きの原理で、油を丸ごと包み込んでこってり感をちょうどよく緩和させるのがナイスです)
 あと、油分がまんべんなくいきわたっているせいか、時間がたってもご飯粒がもっちりふっくらしたままで冷めても硬くならずおいしいままなのが特徴的でした。
 たっぷり揚げ玉が入っているのに後引く味わいしている重要な立役者はやはり三つ葉で、要所で清々しい香気と、ザクザクシャキシャキキュッとしたアクセントを加えているおかげで結構な量でもパクパクいけちゃいます。


 冷めると揚げ玉がしなってしまうので食感の楽しみが減ってしまうのが難点ですが、出来立てをパクッといくのならこれ程簡単で美味な混ぜご飯おにぎりはそうないと思います。
 思い出したらまた食べたくなる、そんな料理でした(←但し、食べすぎには要注意です!当管理人のように調子に乗って何個も連続して食べると、後々胃もたれしてしまいますので…orz)。


 P.S.
 きくじろさん、kawajunさん(何度もコメントくださり、感謝です!)、ROMさん、ママさん、あんこさん大好きさん、キンメさん、おもちまるさん、銀猫さん、波多野鵡鯨さん、ささみさん、無記名さん、まなかさん、BUBUさん、鯛さん、かるまさん、無記名さん、西村順二さん、もちさん、きら。さん、Sullaさん、らむねさん、小野さん、たきあさん、アイコさん、無記名さん、あめふらしさん、椅子さん、小枝さん、杏さん、磯さん、無記名さん、無記名さん、ななさん、まろーねさん、三世さん、ゑのさん、エイカさん、さこさん、そらまめさん、無記名さん、マニさん、恭さん、雪猫さん、あぷりさん、無記名さん、くいいじももんさん、マロニーさん、十子さん、けんたっきーさん、無記名さん、ほりさん、無記名さん、ゆゆさん、無記名さん、kackyさん。
 いつ再開するか不透明だった当ブログに、励ましのお言葉やご感想を下さり、誠にありがとうございます。
 今後も状況が変わらない限り、細々と続けていくつもりですので、何卒よろしくお願いいたします(←リクエスト頂きましたうちの猫たちの写真や日常のブログは、タイミングがあったらその内アップしようと思います^^)。


●出典)『夜廻り猫』1巻 深谷かほる/講談社
     『夜廻り猫』2巻 深谷かほる/講談社
     『夜廻り猫』3巻 深谷かほる/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ