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『紺田照の合法レシピ』の“ねば~る山芋ペペロンチーノ”を再現!

 今から数ヶ月前、お気に入りの納豆・「糸の力」が生産工場の機械の不具合が原因でお店から姿を消したことがあり、一時納豆ジプシーになったことがありました。
 色々な納豆を食べ比べして、どれもそれぞれのよさがあってとてもおいしかったんですが、納豆料理を作る際には「糸の力」だったら出せる強力で大量のねば泡がないとどうも物足りなく、ほとほと困りました;。
 ただ、ご飯に乗せて食べる分には大粒納豆の方がおいしいかもしれない、ひき割り納豆は青魚や酢飯と相性がいいけどイカにはあまり合わない気がするなど新しい発見がありましたので、強制的に食生活が変わるのもたまにはいいかもしれないと感じたものです。

 どうも、納豆に刻みネギ・バター・めんつゆ・醤油(たまにレモン汁を入れても美味)をパスタに合わせて作る納豆パスタが好物の当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて紺田君がある山でとってきた食材を使って作った“ねば~る山芋ペペロンチーノ”です!
ねば~る山芋ペペロンチーノ図
 ある夜、紺田君はいつも通り幹部組員・狼須さん(“なんちゃってアンチョビとポテトのパリパリピザ”を作ってもらって以来、すっかり紺田君がお気に入りになった模様)の警護をしながら街を歩いていたのですが、そんな中いきなり刃物を持った男に襲撃され、狼須さんを庇ってお腹を刺されるという事件が起きます。
 いつも泰然自若な紺田君ですので、刃物で刺されても平然として「大丈夫です」とか言いそうなイメージがあったのですが、刺された次のコマでは血を吐いてすぐに意識を失っており、心配すると同時に「そりゃそうか!」と不謹慎ながら妙に納得したのを覚えています;。

 幸い、ポケットに携帯していたスプーン型おろし金が刃物に刺さって一命はとりとめたものの(←女子力が高いと生存率も上がるんですね、勉強になります)、狼須さんと紺田君を暗殺未遂された霜降肉組が黙っているはずがなく、数日後に犯人・八下国幸さんを特定して拉致してとある山中に連行し、見せしめとして銃殺&穴に埋めることを紺田くんに命じて二人きりにしていました。
 先輩組員曰く、「コイツに腹刺されたんだ、ムカついてるだろう?好きなだけブチ込んでやれ」との事ですので、ご褒美的な意味で譲られたみたいですが…すみません、当管理人だったら正直かなりありがた迷惑です;
 普段はぎりぎりのきわどい所でギャグっぽくなる描写ですので笑えますが、この時は珍しくハードボイルドかつガチな展開でしたので、「あれ…?おかしいな、これヤクザ漫画だったっけ?(※ヤクザが主人公です)」と首をかしげつつも緊張したのを覚えています。
不意打ちでしたのでかなりピンチでしたが、紺田君が間一髪間に合ってました
 その後、紺田君は八下さんの「嫁と娘の声を聞かせてくれ…」という望みを叶えて電話させてあげるのですが、日頃の行いが行いだったせいか、奥さんからは「今何時だと思ってんの?どうせまた博打なんでしょう?」と呆れられ、娘さんからはお遊戯会に行く約束を破ったものあって「お父さんのバカー!!大っ嫌い!!」と叫ばれ、ブツ切りされていました(´д`;)。
 組に入ってからは博打で借金まみれ、稼ぎは奥さん頼りで酒に溺れては喧嘩する毎日だと話していましたので仕方がないのかもしれませんが、こんな電話が最後になってしまったらどれだけ後味が悪く辛い思いをするだろうと、お二人の気持ちを想像するだけで気が重くなったのを覚えています。

 しかし、本来であったら八下さんは殺されていたはずですが、報酬で再起を図りたくて無謀な計画に乗ったこと、昔から何をやっても堪え性がないんだという最期の言葉に何か感じる物があったらしい紺田君は、「…実はさっきから気になっていてな、この山芋が」「山芋は地中深くに生育し大きい物で1メートル以上。掘り出すのは数時間を要する重労働だ」「いいか…この山芋を掘ったらお前を始末する。絶対に逃げるんじゃないぞ」とわざと背中を見せて天然物の山芋を掘り始め、八下さんを漢泣きさせて逃がしていました。
 ダチョウ倶楽部の「押すなよ!絶対に押すなよ!!」並にお約束で優しい救い船の出し方に、初見時は温かい気持ちになったものです。
 ただ、その時の紺田君の顔が威圧感があって怖すぎるので、お笑いに疎い方だと本気で逃げるなと圧をかけているように誤解される危険性もあったかもしれない…と読み返しててふと思いました;。
天然の山芋堀りを口実に、優しい助け船を出していました…美しい話です
 それから数時間後、ひと仕事終えて帰宅した紺田君がとれたての立派な山芋とありあわせの材料で作った夕食が、この“ねば~る山芋ペペロンチーノ”です!
 作り方は簡単で、にんにく・唐辛子・オリーブ油・ベーコンを炒めた後パスタの茹で汁を加えて乳化させたフライパンへ茹でたてのパスタとニラを加えて混ぜ、仕上げにわさび入りのとろろ・タコ・刻み海苔を飾り付けたら出来上がりです。
 ポイントは、油と茹で汁の乳化をしっかりしてとろとろのソース状に仕立てること、練りわさびがとろろ全体に行き渡るよう気をつけること(←詳しいやり方はこちらの公式ページに載ってます)の二点で、見た目の派手さの割りにはお手軽に作れそうで驚きました。
 山芋を使ったパスタはそこそこありますが、ペペロンチーノとの組み合わせ、それもタコやニラを具にした物は前代未聞だった為、紺田君の挑戦精神は改めてすごいな~と思います(←思いつきで食材を足したり、逆にうっかり切らしていて代用したりと、臨機応変さが毎回すごいです)。 

 実際に食べた紺田君が言うには、「パスタ山に積もった美味しいとろろ雪。この山なら遭難しても構わない!」「ワサビが効いた山芋の濃厚な旨み、舎弟のニラも風味と歯応えで良い仕事をする。山出身同士相性がいい」な仕上がりのパスタで、上に乗っているタコも「敵対する海出身にもかかわらず山の幸組との相性抜群…!」だったようで、満足げでした。
 そして、食事しながら「現実もこう上手くいけばな…」「田舎にでも逃げて地道にやり直すと良い。粘り強く」と心の中で呟き、山芋に八下さんの前途を祈っていました。
 ちなみに、ロープでぐるぐる巻きにされた八下さんを思い出して山芋とパスタの組み合わせを思いついたようで、あんな仕事をしている最中でも料理のことを考えられる紺田君…恐ろしい子!と震えました;。
ペペロンチーノの上に、何とわさび入りの山芋をのせてしまう斬新な発想!
 ずっと気になっていた料理だったものの勇気が出ず、今日までのばしのばしにしてきましたが、そろそろ本格的に試してみたくなったので再現することにしました。
 単行本には分量つきの詳細なレシピが記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います。


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下ごしらえ。
 山芋は皮をむいてすりおろした後に練りわさびを加えてよく混ぜ合わせておき、スライスしたにんにくと種を取って輪切りにした赤唐辛子はオリーブ油が入っているフライパンへ入れ、弱火でじっくり火を通しておきます。
ねば〜る山芋ペペロンチーノ1
ねば〜る山芋ペペロンチーノ2
 次は、炒め作業。
 先ほどのフライパンからにんにくの香りが立ってきたら、食べやすくきったベーコンを投入してこんがりするまで炒め、途中パスタの茹で汁を少量ずつ注いでよ~く乳化させます。
 ※パスタの茹で汁は一気に加えないこと、その都度フライパンをゆすりながら木べらで混ぜること、パスタの茹で汁は白っぽくなった茹で上がる直前のものを使うこと、混ぜあがりがドレッシングみたいにとろんとした状態になっていることを気をつければ、失敗はないと思います…たぶん(←時々失敗してるので、いまいち自信がないですorz)。
ねば〜る山芋ペペロンチーノ3
ねば〜る山芋ペペロンチーノ4
 ソースが乳化したら茹で上がったばかりのパスタを入れてがーっと混ぜ合わせ、パスタにソースがしっかり絡まったら切ったニラを投入してざっくり混ぜます。
ねば〜る山芋ペペロンチーノ5
ねば〜る山芋ペペロンチーノ6
 ニラがしなっとしてきたらすぐにお皿へ移してぶつ切りにしたタコをトッピングし、最後にとろろと刻み海苔をかければ“ねば~る山芋ペペロンチーノ”の完成です!
ねば〜る山芋ペペロンチーノ7
 タコの赤、ニラの緑、とろろの白、海苔の黒、パスタの黄色など色の取り合わせがとても鮮やかで、見た目はかなり完成度が高いです。
 ただ、食材の組み合わせは全くの未知数で味の想像はつかない為、ドキドキします;。
ねば〜る山芋ペペロンチーノ8
 それでは、とろろをパスタに絡めていざ実食!
 いただきまーすっ!
ねば〜る山芋ペペロンチーノ9


 さて、味の感想は…一口目からガツンとくるパワー系な美味さ!紺田君の言う通り、疲労回復を腹で感じる一品です!
 にんにくの力強い風味が濃厚なオーソドックスな旨辛いペペロンチーノと、野趣溢れる強い甘さでしんなりシャキッとしたやや半生のニラが相性ぴったりで、これはありだと思いました。
 この個性的すぎるこってりしたパスタを、わさびのキリッとした辛さが効いたとろろがねっとりと絡んでまろやかにしているのがナイスで、後口は不思議と切れがよくあっさりしつこくないのが印象的です。
 ニラがあまりに合いすぎて、山芋がなければ「バリ硬麺を使った塩焼きそば風パスタ」というイメージになっていた所でしたが、とろろの圧倒的な「和」の味わいが遥かに上を行っている為、最終的には「イタリアン風滋養強壮ワイルドとろろそば」っぽい一皿に仕上がってるなと感じました。
 この山の幸感が強いトロトロソースや具に、意外にもコリコリした歯応えと滋味のある優しい甘味の海の幸・タコがよく合っていて、海苔の磯の香りも相まって何とも複雑で無国籍チックなおいしさになっています。
 驚くべきことに、ニラとタコと山芋の三位一体さの前ではあのジューシーな旨味の塊みたいなベーコンですら存在が霞んでただの添え物となっていた為、もはやシーフード系パスタと名乗ってもいいくらいでした。


 そのままのとろろがパスタに合うとは思っていなかった為、いい意味で衝撃を受けました.。
 とろろ・オクラ・納豆・めかぶなどに卵や出汁醤油を合わせたねばねば丼の具をパスタに乗せてもいけるかも…とただいま思案中です。


P.S.
 kawajunさん、この度はコメントと誤字のご指摘をしてくださり、ありがとうございましたm(_ _)m。


●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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