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『どんぶり委員長』の“ビギナーズコンビーフハンバーグ丼”を再現!

 数日前、夫が「肉にかけると何でも美味しくなる魔法のスパイスがあるらしいから、取り寄せてみた」と言って、「マキシマム」というスパイス調味料をネット通販で購入したんですが(魔法のスパイスというワードとか、簡素で妙に軽い小包で届いた事もあり、一瞬そっち方面の怪しいおハーブを連想してしまったのは内緒)、これが本当に肉料理にぴったりで衝撃でした。
 最初はステーキにかけたんですが、肉の臭みを消して旨味の輪郭をはっきりさせる優れもので、安いお肉でもお店みたいなビシッと決まった味になります。
 何と、肉とは関係ないチャーハン・スープ・野菜サラダにかけてもいけるみたいですので、一度試してみる予定です。

 どうも、 マキシマムザホルモンを連想して思い出し、ホルモンにかけてみても合うかもしれないとふと考えた当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『どんぶり委員長』にて委員長が吉田君のサポートを受けながら初めて作った“ビギナーズコンビーフハンバーグ丼”です!
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼図
 前日の帰り道、洋食屋さんの窓から見えた鉄板焼きハンバーグに心奪われた委員長は、朝一番に「アタシのためにハンバーグでどんぶり作ってくれる!?」「どうせ今日提出する英語の課題やってないんでしょ?それを教えてあげる代わりにアタシのために…」と理論武装して唐突に吉田君にお願いします。
 普段だったら「だから何で俺が…」と文句を言いながらも丼を用意するのが様式美の流れなのですが、実は吉田君の得意料理はハンバーグで、いつかは作ってあげたいと思いつつ「自分から言うのも違うかなー」と今まで構想を温めていたとの事で、すんなりOKしていました(←嬉しいはずなのに、思いも寄らぬ反応に「えーっ!?」と青ざめていた委員長が妙にリアルでした。もしかしたら、最初は嫌がっている吉田君を何だかんだでその気にさせる過程も密かな楽しみだったのかもしれません;)。

 ちなみにこの時、吉田君は「ハンバーグのどんぶり食べたいんだよな?」「でも今日は用事があるから明日でもいいか?」と聞いて委員長が素直に頷くのをいいことに、「じゃ、英語の他に数学の課題も教えてもらっていいか?」とドサクサにまぎれて報酬を増加させていました;。
勉強が出来てしっかりしているのは委員長ですが、交渉上手で要領がいいのは吉田君の方で、お互いに足りないものを補いあえていい関係だと思います(´∀`)。
吉田君がこんなに良い笑顔で丼作りを了承するの初めて見ました;
 しかし翌日、前夜に料理をしていて利き手を怪我した吉田君は料理が出来ない状態になっており、委員長は大ショックを受けます;。
 何でも、突き指した後切り傷とヤケドをいっぺんにしてしまったそうで読むだけでも痛々しく、思わず指を押さえてしまったものです一体何を作っていてこんな重症を負ったのか、激しく気になります…もしかして、手作りピザ!?←材料を包丁で材料を切って切り傷、生地を叩きつけている時に突き指、焼こうとしてオーブンで火傷と推理)。
 なので、委員長はすっかり諦めモードに陥っていたのですが吉田君はやる気満々で、「俺が隣で作り方を教えるから」委員長が代わりに丼を作ってみようと提案し、委員長を「ムリムリムリムリ!!」DIO風にさらにパニック状態にさせていました。
 なお委員長のお料理スキルは、親子丼を作ろうとして炭化した何かになったり、塩水を作ってと言われて相撲の立会い並に塩を入れようとしたり、キャベツを千切りにしようとして三分の一カットにしたり、切って混ぜて乗せるだけの丼でも家で再現できなかったりと、まるで噛み切れないパスタや黒こげと半生が両立した唐揚げを作ったかつての当管理人を彷彿とさせる程の初心者レベル(←大昔、○mm幅という表記がレシピにあったらいちいち定規で測って切っていたのは未だに黒歴史orz)。
 いきなりそんなことを言われても、「怪我」「生焼け」「食中毒」など失敗する未来予想図が生々しすぎて、ぶっつけ本番では挑戦したくないだろうな~と苦笑しました。
運悪く負傷した吉田君の代わりに、なんと自分で作ることに;
 けれども、吉田君は委員長の為に勝利が苦手な超初心者でも危険なしでおいしく作れるレシピを考えており、おそるおそる委員長はハンバーグ作りに取り掛かることにします。
 その際、ドタバタしつつも吉田君の的確な指示を受けながら何とか委員長が作り上げたのが、この“ビギナーズコンビーフハンバーグ丼”です!
 作り方は簡単で、電子レンジにかけた玉ねぎ・牛乳に浸した食パン・コンビーフをよくこね合わせてフライパンで両面を焼いてご飯に乗せ、仕上げにフライパンに残った油に醤油と水を加えてソースにしたものをかけ、クレソンとバターを乗せたら出来上がりです。
 ポイントは、ハンバーグの片面がしっかり固まるまで弱火でじっくり火を通してからひっくり返すことで、こうするとコンビーフを使っている分柔らかいタネもちゃんと焼きあがると説明がありました(どうやら、卵みたいな粘りのあるつなぎが入っていないのが崩れやすい原因みたいです)。
 ネットにあるコンビーフハンバーグのレシピはほとんどが合いびき肉使用のもので、ここまでシンプルかつ独創的なレシピは存在しなかった為どんな出来栄えになるか全然想像できず、委員長と同じくらいドキドキしたのを覚えています(^^;)。

 吉田君曰く、「コンビーフは牛肉を塩漬けにしたもので、サラダとかにそのまま使えるから、生のままでも食べられるしハラ壊す心配もないだろ?」という理由でコンビーフを選んだとの事で、確かにこれなら敷居が低くて安心かも…と感心しました(←何気に難易度が高い味付けも、始めから味がついているコンビーフを使う事によって最小限に抑えられているのもありがたし!)。
 玉ねぎも本当は炒める所を電子レンジ使用にして焦がさないようにしたり、両手で空気を抜く作業もボウルに叩きつけるだけでいいようにしたりと、随所に吉田君の気配りが行き届いており、「委員長は愛されているな~」と思わずニヤニヤしたものです。
 お味の方も、「こ…このコンビーフの塩気の効いたコクのある肉感!!」「タマネギの甘みとつなぎの食パンの柔らかさも相まって…どこに出しても恥ずかしくないハンバーグに仕上がってる…」とかなりの高クオリティだったみたいですし、吉田君のアイディア力のすごさが浮き彫りになったお話でした。
そのままでも食べられるコンビーフなら、生焼けの心配もしなくてよし!
 何故か作中に出てきたような缶入りコンビーフがお店で見つからず作れていなかったのですが(←プラスチックで微妙に量が少ないタイプしか見つからず)、あるコンビニで偶然発見したので再現することにしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下準備。
 食パンは耳を取ってあらかじめ牛乳に浸して柔らかくしておき、玉ねぎはみじん切りにした後ラップをして約一分半ほど電子レンジにかけ、程よく熱が通ったら荒熱を取っておきます。
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼1
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼2
 次は、混ぜ込み作業。
 ボウルへ先ほどの食パンと玉ねぎ、コンビーフを入れてよく練り合わせ、両手に叩きつけながら空気を抜きつつ小判型に整形します(←通常のタネと違って少し柔らかめですので、形崩れに要注意です)。
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼3
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼4
 今度は、いよいよ焼き作業。
 油をひいて弱火に熱したフライパンへさっきのタネをいれ、片面に火が通るまでじっくりゆっくり待ちます(←この時、慌ててひっくり返そうとするとグズグズになってしまいますので気をつけて下さい)。
 焼けているのを確認したら慎重にひっくり返してもう片面もじっくり焼いて内も外もしっかり火を通し、焼けたら炊き立てご飯を盛った丼へ乗せます。
 その間、フライパンに残った肉汁や油に醤油と水を加えて煮詰め、ハンバーグ用のソースを用意しておきます。
 ※このタネ、当管理人の手際が悪かったからかもしれませんが、初心者というよりはむしろ上級者向けといいたくなるほど、すごく扱いづらいです…。ちゃんと焼いたつもりでもフライパンに焦げ目がくっついて中がデロ~ンと露出したり、いつまでたっても中が固まる様子がなかったりと、とにかくちゃんと焼けるのに時間がかかりますので、根気強く様子を見てあげてください(^^;)。
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼5
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼6
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼7
 出来立て熱々のソースをハンバーグ丼に回しかけて中央にバターをのせ、最後にちぎったクレソンを上に添えれば“ビギナーズコンビーフハンバーグ丼”の完成です!
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼8
 見るからに肉々しくてそそるビジュアルのハンバーグで、ひき肉を使っていないとは思えないくらい本格的な出来栄えにわくわくします。
 クレソンの緑とバターの黄色が食欲をそそりますし、これは味の方にも期待が持てます!
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼9
 それでは、とろとろのバターにハンバーグを絡めていざ実食!
 いっただっきま~す!
ビギナーズコンビーフハンバーグ丼10


 さて、味の感想は…普通のハンバーグとは一線を画する味わいで美味し!コンビーフならではの洋風なスパイシーさが効いたパテですが、恐ろしい程ご飯に合います!
 肉汁たっぷりで柔らかい口当たりですが、ふっくらジューシーというよりはふわふわトロトロ〜とひとりでにとろけていく優しい味のハンバーグで、ご飯との一体感がすごいです。
 とはいえ、コンビーフのしなやかなようで噛めば噛むほど味が出てくる絶妙な噛み応えの繊維はそのままですので、単に柔らかいだけではない凝った食感なのが飽きを防いでナイスでした(←しっかりした舌触りなものの脂分でしっとりしている肉がホロリとほどけていく様は、豚の角煮を食べる時の醍醐味に似ているかもしれません)。
 この癒し系ともいえる穏やかなコクを持つハンバーグに、牛の旨味が効いた奥深く香ばしいバター醤油のソースが相性ぴったりでした。
 牛肉しか使っていないハンバーグは旨さが濃い分硬い肉質と独特の癖が特徴的ですが、こちらは牛脂たっぷりでハーブの豊かな風味で臭み消しがされてあるコンビーフを使い、玉ねぎや食パンをつなぎにして旨味はそのままに口当たりだけマイルドにしている為、牛肉100%とも合挽き肉とも全く違った新しい美味しさになっています。
 不思議な事に、チーズ系は一切入れていないのにチーズハンバーグっぽい味わいなのが印象的でした。
 このこってりハンバーグの後味を、少しツンとくる辛味があってシャキシャキ爽やかなクレソンがさっぱりリフレッシュしてくれるのがよかったです。


 正直、焼く作業が結構難しかったので初心者向けとは言いがたいのですが;、味はとてもおいしいので挑戦の価値ありだと思いました(←仮に中が半生のまま引き上げたとしても、食中毒の心配はないので安心ですし)。
 パンに乗せてチーズと一緒に焼いてもいけそうですし、また作ってみたいな~と思いました。


P.S.
 ろくぞうさん、くいいじももんさん、かなたさん、コメントを下さりありがとうございます。
 そして、更新をほぼ停止していた間に拍手コメントを下さっていた野際さん、定点観測者さん、rikkoさん、SAYAKAさん、はなびしさん、かえるさん、いちさん、センさん、ありがとうございました(チェックが漏れていました、お礼が遅くなり申し訳ございません)。
※ろくぞうさんのコメントはもう一つありましたが、内容が全く同じで二重投稿かな?と思いましたので、後の方だけ承認せずにそのままにしています。もし何かございましたら、ご指摘おねがいしますm(_ _)m。


●出典)『どんぶり委員長』 市川ヒロシ/双葉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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