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『紺田照の合法レシピ』の“高野豆腐のゴボウサラダホットサンド”を再現!

 最近、近所でお祭りがあったので少し立ち寄ってみたのですが、定番屋台の中に何とケバブを売る屋台があり、びっくりしました(←後々調べてみたところ、今ではすっかりポピュラーな屋台みたいですね)。
 よくよく見てみると他にもクロワッサンたい焼き、ステーキ、サーターアンダギーなど、子どもの頃には考えられなかったものばかり乱立しており、近頃は国際色豊かなんだな~と感心しました。
 久々のお祭りでうきうきしていた為(←ここ数年バタバタしていたので通り過ぎてました…)、買ってみようか迷ったのですが、値段を見ると千円あれば豪遊できていた時代の人間としては財布も心臓もヒュンと縮み上がるものばかりで、結局そそくさと帰宅しました;。

 どうも、金魚すくいよりもヨーヨーすくい派だった当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『紺田照の合法レシピ』にて紺田君が職場での日常風景をヒントに作り出した夕食・“高野豆腐のゴボウサラダホットサンド”です!
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド図
 それは、紺田君が霜降肉組の若頭・狼須さんや先輩方と、ある借金滞納顧客を事務所で説得という名のスリリングな脅迫をしていた時のこと。
 殺伐とした事務所には場違いな、可憐なお嬢さんが迷い込みます。
 お嬢さんの名前は麦野美空さんで、何とあの狼須さんの一人娘!
 美空さんが言うには、一年前まで仲がよかった狼須さんとお母さんが何故いきなり離婚したのかずっと納得していなかったらしく、どうしてもよりを戻して欲しくて知り合いづてで情報を集め、ようやく事務所にたどり着いたとの事でした←まだ13歳なのにしっかりしているな~と思う反面、そういえば『ズッコケ三人組』シリーズでも小学六年のハチベエ達がお父さん探しで飛び回った事があったな~と懐かしく思い出しました。この年頃の子どもって、大人が思ってるよりずっと色々考えてる気がします)。
 実を言いますと、狼須さんは長年自分の職業を探偵だと美空さんに偽っていたらしく、ドスが突き刺さったテーブルや、裸で正座したままの顧客を見て怪しまれるのですが(←犯罪を追う側ではなく、犯罪を作り出してる側の匂いがプンプンしますね~;)、紺田君が機転を利かせて「彼も助手の1人です。ある事件の検証のため脱いでいたんです」と話してくれたおかげでうまくごまかせ、狼須さんをほっとさせてました。
 毎度ながら、プロの役者と見紛う程のアドリブ能力の高さに脱帽します。
 かつて、『名探偵コナン』で阿笠博士が「冷静、沈着、かつ慎重に…これが君の好きなホームズじゃろ?」という名言を残した事がありますが、紺田君ならその条件ぴったりですので、余裕でホームズ級の探偵になれるんじゃないかな~と思いました←ただ、尾行も聞き込みも威圧感のある外見が邪魔してうまくいかなさそうなので、ワトソン級の助手が必須ですが…)。
独身貴族に見えた狼須さんでしたが、何とバツ一子持ちでした!
 本当は今も狼須さんは元奥さんと美空さんが大切で、よりを戻せるなら戻したい気持ちでいるのですが、数年前に若頭になって敵が増えてからは毎日が物騒な事ばかりで、「これ以上一緒にいたら家族に危険が及ぶ」と断腸の想いで離婚したとの事(←いつも女性を周囲に集めていたのは、元から女好きで羽を伸ばしたい気持ちもあったでしょうが、家族と共に生きれない寂しさもあっての事なんだろうなと切ない気持ちになったものです)。
 その為、今更真実を言う訳にはいかなかった狼須さんは「家庭を持って改めて気付いたんだ。俺には独り身が性に合ってるってな」「お前らの顔を見るだけでウンザリだぜ」と強がりの大嘘を言い、美空ちゃんをそのまま帰らせていました。
 親サイドの年齢ですので、子どもを思うがゆえの優しい嘘だというのは痛いほど分かりますが、必死に探し求めてやっと会えた親からもらった言葉がこれだと、心が折れるどころじゃないんじゃ…と読んでてハラハラしたのを覚えています。

 その様子を見ていて放っておけなかった紺田君は、見送りという名目で美空さんの後ろをついていき、「狼須さん…お父さんはその…」と珍しく口ごもりながら本当の事を話すかどうか迷っていました。
 普段は器用なのに、誰かを想って行動する時は温かくも不器用な思いやりを示すところが紺田君の可愛気で、長所なんだよな~としみじみ感じます。
 しかし、紺田君の心配は杞憂で、聡明な美空さんは狼須さんの大嘘を「嘘つくと鼻の穴が開く」という独特の癖で全て見抜いており(←こういう細かい癖を把握してるのって、家族だなぁって感じします…)、「バカだなぁパパ…」「でも良かった…私やママのこと嫌いになったわけじゃなくって」と涙ぐみながら喜んでおり、一安心しました。
 それにしても、薄々ヤ○ザの事務所だと分かっていながら堂々と入ってきたり、どう見ても拷問寸前の裸姿の顧客を見ても落ち着いていたりと、こう見えて美空さんは腹が据わっている所が父・狼須さんとそっくりなんだな~と苦笑しました。
嘘をついてでも娘さんを守ろうとしていましたが、あっさり見破られてました;
 その後、帰宅した紺田くんは家に残っていた賞味期限間近の高野豆腐とカニカマを使い、先輩から身包みはがされて追い込まれる顧客の姿をヒントにある創作料理を作ります(←相変わらず発想がえぐい個性的ですねorz)。
 それが、この“高野豆腐のゴボウサラダホットサンド”です!
 作り方は簡単で、水に浸して水分を絞った後横半分に切った高野豆腐にバターを塗り、ゴボウ・カニカマ・マヨネーズ・塩・こしょう・すりゴマを和えて作ったゴボウサラダを挟み、ホットサンドメーカーで両面がこんがりするまで焼いたら出来上がりです。
 ポイントは、ゴボウは丸めたアルミホイルで身包みをそっと剥がした後ささがきにしてしっかりあく抜きすること、高野豆腐の水分抜きは表面がぼろぼろにならないようゆっくりと圧力をかけて行うことの二点で、こうするとゴボウサラダがくどくならず高野豆腐もうまく焼けるのだとか。
 初見時は「高野豆腐がパン代わりになるのかな…?」と半信半疑でしたが、ネットで調べてみるとこれが意外とそっくりに仕上がるらしく、紺田君も「ほう、上出来だ」「外はカリッと中はモッチリ!」と満足そうでした。
 炭水化物抜き&糖質制限まで出来るところが健康的にもダイエット的にも嬉しいですし、これは画期的な発明なんじゃないかと想います。
紺田君が言うと、監獄か何かにぶちこんでいるようで物騒ですね
 前々から高野豆腐が本当にパン同然になるのかすごく気になっており、遂に好奇心を抑えられなくなり再現を決意しました(←ちょうどダイエット中でしたし)。
 作中には詳細な作り方がきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと想います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、中に挟む具の準備。
 ボウルへ細かく裂いたカニカマ、ささがきにしてアク抜きした後さっと下茹でして水気をきったゴボウ、すりゴマ、マヨネーズ、塩、こしょうを入れ、よく混ぜ合わせておきます。
※ゴボウはささがきにする前、丸めたアルミホイルでこすって泥汚れや皮を取り除いた方がいいです。
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド1
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド2
 次は、焼き作業。
 水に浸した後しっかり水分を搾り取っておいた高野豆腐を半分の厚さに切り分け、それぞれ片面にだけバターを塗り、バターを塗った方が外側になるようホットサンドメーカーへセットします。
 その上へ先ほどの具を乗せ、さらに高野豆腐を乗せて挟み(←こちらもバターを塗った面が外側に来るようにしてください)、ホットサンドメーカーのフタをセットして閉じ込め、両面が焼けるまでじっくりと火を通します。
※高野豆腐はいきなり力をこめて絞ると破けたり潰れてしまいがちですので、ゆっくりと優しく、それでいて着実に両手でそっとプレスして少しずつ水分をとることをお勧めします。
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド3
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド4
 高野豆腐の外側がこんがりと狐色に焼けたら取り出し、半分に切ってレタスを飾ったお皿へ盛り付ければ“高野豆腐のゴボウサラダホットサンド”の完成です!
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド5
 紺田君のホットサンドメーカーと違い、うちのホットサンドメーカーは焼くと同時に切れ目が自動的に入るタイプだった為、原作とはかなり違った見た目になってしまいました|||orz|||。
 しかし、ぱっと見は本物のパンに似ている色合いと質感で、触ってみてもそこまで違和感を感じないという完成度の高さで、これは味の方にも期待が持てます!
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド6
 それでは、焼きたての内にいざ実食!
 いただきますっ!
高野豆腐のゴボウサラダホットサンド7


 さて、味の感想は…本当にパンを食べたような満足感があるのに、全く新しい味わいにもなってて美味!むしろ、本物を使ったホットサンドより癖になるかもです!
 表面のカリッとした噛み応えと、最初のふっくらフカフカした柔らかい食感は耳をとってトーストした食パンにそっくりですが、噛むごとに徐々に増していく大豆由来の優しい自然な甘味と、本物のパンよりもしっとりふんわりした口当たりが主張してくる為、「ん?え、コレ豆腐?」となります。
 ただその違和感はむしろ心地よく、一定以上火を通すとどうしても硬くパサパサになるパンとは違い、高野豆腐は全く乾燥せずふんわりしたまま、それでいてパンみたいにさっくりした噛み心地なのが絶品でたまりません。
 味の方はバタートースト風焼き豆腐という感じですが、豆腐料理だと必ずある汁気がないので不思議な感覚になりました(←一番近い物を挙げるなら徹底的に水切りして焼いた豆腐ステーキですが、あれよりも豆腐のキメがさらに細かくてみっちりと密度が濃く、しなやかな食感というのが特徴的です)。
 この淡白でありながらバターの旨味が染みてコクもあるという面白い生地に、まろやかに香ばしくこってりしたすりごまマヨネーズ味の温野菜サラダがぴったりで、和のようで洋な一品に仕上がっていました。
 アクを抜いて上品な風味になったゴボウのザクザクした歯触りと、カニカマの甘塩っぱさがいいアクセントになっており、濃い味の割には後口があっさりしているのがよかったです。
 あと、面白いことに時間が経つと固焼きした卵の白身っぽい味(?)にもなってました。


 炭水化物抜きだと、お腹がいっぱいでもどこか物足りない気がして落ち着かなくなる事がほとんどでしたが、こちらはパンっぽさがちゃんと演出できているせいか全然気になりませんでした。
 具は豆腐に合うものだったら何でも合いそうでしたので、また試してみようと思います。


●出典)『紺田照の合法レシピ』 馬田イスケ/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『華中華』の“玉々チャーハン”を再現!

 先日、外出しようとして玄関のドアを開けようとした瞬間、何だか嫌な予感がして扉をピタッと触った事があったのですが、目玉焼きは無理でもお湯を沸かして温泉卵を作れるんじゃなかろうかと思う程熱く、ぞっとしました。
 聞いた話によりますと、今年の夏は気温が高すぎて蚊すら日陰でじっとするか死ぬかのどちらからしく、どおりで今年は全く蚊に刺されないはずだ…と今更ながら恐ろしくなってます(←蚊にとって体がでかい当管理人の血は霜降り和牛のようなものらしく、毎年必ず集中攻撃されます)。
 おかげで日中はあまり出かけられず、最近は日がほぼ沈んでからスーパーへ買い物に出かけている今日この頃です。

 どうも、自宅の蛇口をひねると水に設定しているはずなのにぬるま湯状態で、毎回温度設定を二度見してしまう当ブログの管理人・あんこです(←ガス代をかけずに洗い物の汚れが落ちやすくなるなんて助かるな~とポジティブな現実逃避をしています)。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが上海亭で最後に生み出した創作チャーハン・“玉々チャーハン”です!
玉々チャーハン図
 前回、三浦海岸チャーハンバトル大会が大好評の内に終了してから大分経った、ある初肌寒い冬の日のこと。
 一流ホテルやショッピングモールなどを手がけ、事業を急速に拡大させつつある巨大IT企業・S&Gホールディングが横浜中華街で最大級の中華飯店を開店する事になるのですが、ハナちゃんにそこでチャーハン担当チーフとして働かないかとヘッドハンティングの声がかかります。
 何でも、町中をリサーチしたところ上海亭のチャーハンはとても評判が良く、偵察で食べに行った舌の肥えた担当者も絶品だと認めたことから「小さくても巨大なライバルになる店」と脅威に感じたらしく、絶対に引き抜いてみせるとお偉いさんから目を付けられていました(←満点大飯店のマダム奈可子さんといい、島野料理長といい、銀河楼飯店の有田店長といい、ハナちゃんは一筋縄ではいかない人にばかり目を付けられるな~と思わず同情しますorz)。
 満点大飯店を心ならずも退職して上海亭オンリーの出勤になってからというもの、最先端の技術を習得する機会は大幅に失われ、材料も安いものに限定されるなどどうしても修行に不利な点が目立っていたハナちゃんですが、このお話を受けたらその問題が解決する上にお給料まで大幅にアップする為、まさにいい事尽くしな申し出に思えたものです。

 けれども、ハナちゃんの答えはきっぱりNO(←正直、薄々予想していました;)!
 ハナちゃん曰く、「わたしは、ずっと上海亭さんでチャーハンをこしらえたいんですから!」「一人前300円でどんなチャーハンがこしらえられるか、それを考え出すのが料理人としての修行にもなるんです」だそうで、ハナちゃんらしいな~と苦笑いしました(←『みをつくし料理帖』の主人公・澪ちゃんの、「贅を尽くした特別なものではなく、食べる人の心と身体を日々健やかに保ち得る料理を、私は作り続けていきたい」というセリフを思い出しました。美味しいのは勿論、欲得なしに誰かを思いやって作るからこそ多くの人たちの心と胃袋を掴むのだと感じます)。
 それにしても、連載当初は「徳島の村一番の料理人になる」と誓い、実家の食堂こそが自分の帰る場所だと考えていたハナちゃんですが、今では生まれ故郷の徳島よりも嫁ぎ先の三浦半島よりも横浜中華街が自身にとっての「軸」で、もはや自分よりも上海亭を一番の料理店にすることが新しい夢になったんだな~としみじみしました。
何と、ハナちゃんを新しい中華飯店の主任はどうかといきなりスカウトしてきます!
 しかし、断られた後もS&Gはハナちゃんを諦めきれずにとうとう上海亭の土地を買い取り、地区の再開発を理由に立ち退きと閉店を要求します。
 おかげでハナちゃんは困り果てるのですが、満点大飯店から話を聞いて駆けつけたマダム奈可子さんご夫妻と、同じくヘッドハンティングの話が来ていたものの断った島野料理長(←とはいえ、CEOから提示された月収一千万・ボーナス青天井という話には未だに後ろ髪を引かれている様子でした;。アヒルさんの保険会社が昔のCMで歌っている通りお金は大事ですから、仕方ないデスヨネ!)から先住権を盾にした訴訟をすることをおすすめされ、顧問弁護士を紹介される一歩手前までいきます。
 …が、何と上海亭の主であるおじいさんは「もし、うちがS&Gさんと訴訟でもめているとお客様がお知りになったら、どんな気持ちになるんだろうかと思って…」「きっと、もめている店なんかに行ってまで食事をしたくないと思われるはずです」と言い、立ち退き料を高く取りたいと勘繰られるのも煩わしいとして訴訟はしたくないと反対します。
 そして、最終的には上海亭の立ち退き抗議のデモをする常連のお客さんたちへ「わたしはもめごとが大嫌いです。だから立ち退きを受け入れる事にしました」「今の店は畳んで…上海亭は屋台で再出発いたします!!」という爆弾発言をし、その言葉通り本当に引っ越してしまってました(゜д゜;)。

 おじいさんとハナちゃんが言うには、一旦ランチボックスカーでチャーハンを売って資金を貯め、今度こそ一方的に立ち退きしなくていいような新しい上海亭を手に入れようと決意してこの度のような思い切った行動に出たようなのですが…まさかここまで大胆な策に出るとは考えもしなかった為、初見時はしばし呆然としたのを覚えています。
 その昔、『三国志』である武将が敵からの侵略を防ぐのが難しい歴史あるお城を捨て、守りに特化した新城を建てたお話を読んだことがあったのですが(詳しくはこちら)、それに似ていなくもないかも…と感じました。
 道のりは厳しそうですが、ハナちゃんには陰ながら見守りいざという時には強力な助っ人になってくれる楊貴妃さんと大叔父さん、実の親子のように強い絆で結ばれた上海亭ご夫妻、何より愛すべき夫の康彦さんがついていますので、めげずに頑張ってほしいと節に思ったものです。
揉め事が嫌いな上海亭のおじいさんは、一旦閉店して出直すことにします
 今回ご紹介するのは、上海亭から立ち退く前にハナちゃんが新しく生み出してお客さんに出していた最後の創作チャーハン・“玉々チャーハン”です!
 作り方はお手軽で、油・豆板醤・玉ねぎ・ゆで卵の白身・ホタテパウダー・醤油を炒めて用意した具を基本チャーハンへ加えて炒め合わせ、仕上げに茶漉しで裏漉ししてミモザ状にしたゆで卵の黄身をトッピングしたら出来上がりです。
 ポイントは、醤油ベースの味付けになるので塩分が強くならないよう基本チャーハンは塩を入れずに作ること、ゆで卵の白身はいためすぎるとゴムみたいになるのでさっと炒める程度に留める事の二つで、こうする事によってありふれた材料でも凄くおいしくなると説明されていました。
 試食したおじいさんは「心が明るくなるチャーハンだな!」「味も食感もいいし、ピリ辛なのが、今日みたいに寒い日だとお客様に喜んでいただけそうだな!」と大喜びで、ハナちゃんもそう考えてこしらえたと話していました。
 ゆで卵のミモザはサラダやオードブルといった洋風メニューに使われることが多く、チャーハンみたいな中華料理に使われる事はまずない為、味の想像がまったくつきません;。
 ただ、ミモザ仕立てにしたゆで卵とせりをご飯に乗せてお出汁を回しかけた山吹飯が和食では有名ですので、あながち無理のある組み合わせではないのかも…とも思います。
卵の黄身を茶漉しで漉してミモザ飾りにするのがみそ!
 冷蔵庫や食品棚の整理をしていた所、材料が全て揃っているのに気づきましたので再現することにしました。
 単行本には分量や手順が細かく書かれたレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、具の用意。
 フライパン(又は中華鍋)へ油と豆板醤を入れて弱火で熱を通し、辛味成分が油に溶けていい香りがしてきたらみじん切りにした玉ねぎを投入して炒めます。
玉々チャーハン1
玉々チャーハン2
 玉ねぎが程よい食感を残すくらいにまで炒まったら、みじん切りにしたゆで卵の白身を加えてさっと混ぜ、玉ねぎの汁が絡んだらホタテパウダーと醤油で味付けします。
 あんまり長く火を通すとゆで卵の白身は硬くなり、食感の魅力がなくなってしまうのでなるべく手早く炒め合わせて別皿に取り出しておきます。
 これで、具は準備完了です!
玉々チャーハン3
玉々チャーハン4
 次は、チャーハン作り。
 油を入れて強火に熱したフライパン(中華鍋)へ溶き卵を一気に投入し、続けてご飯を入れて急いで混ぜ合わせます(←卵でご飯をコーティングして黄金色のご飯を作るような感覚が望ましいです)。
 ご飯に卵がなじんでパラリとしてきたら醤油を少したらして混ぜ、先ほど用意した具を汁ごと加えてよく炒め合わせ、刻んだ長ネギとこしょうを入れて手早く混ぜ合わせます。
玉々チャーハン5
玉々チャーハン6
玉々チャーハン7
 具と調味料全てがご飯に行き渡ったらすぐに火からおろし、上からゆで卵の黄身を茶漉しで裏漉ししながら散らしてミモザ飾りをあしらえば“玉々チャーハン”の完成です!
玉々チャーハン8
 本当にミモザの花がぱっと散らされたようなキレイな色合いで、黄色って気分を明るくするだけでなく、癒しのパワーも兼ね備えた色なんだな~と実感しました。
 以前、ゆで卵をチャーハンの飾りとして使用したことはありますが、ゆで卵が主役のチャーハンというのは初めてなため、一体どんな感じの味わいなのか非常に楽しみです!
玉々チャーハン9
 それでは、出来立て熱々の内にいざ実食!
 いっただっきまーすっ!
玉々チャーハン10


 さて、味の感想は…びっくりする程奥行きのある美味さ! たったあれだけの材料で作ったとは思えないくらい本格な仕上がりです!
みても食べても心が明るくなる素敵なチャーハンでした!
 ホタテのミルキーでふくよかな甘さを帯びた磯の風味がご飯全域に染みており、噛むごとに深みが増していくのにうっとりしました(←パウダーの原料は干し貝柱ですので、生のホタテを煮たのとは違うぐっと熟成されたエキスなのがナイスです)。
 ホタテの炊き込みご飯に近い味ですが、炒めご飯特有の香ばしさがあるせいか焼きホタテに醤油をたらしたのをもっとあっさりさせたような醍醐味がプラスされており、ひと味違います。
 この海鮮系中華出汁醤油味のあっさりかつ濃密な味付けのチャーハンに、ふんわりしっとりした口当たりでコクのあるミモザが溶け込み、さらに味を膨らませつつまろやかな後口にしていくのが心地よいです。
 意外と存在感があったのが卵の白身で、プリプリツルルンとした柔らかいようで弾力に富んだ歯応えと淡白な味わいが濃い旨さのチャーハンと相性抜群で、玉ねぎや長ネギのシャキシャキした歯触りや爽やかな香りと同じくらいいいアクセントになっていました。
 ただの唐辛子ではなく発酵させた豆板醤を使っている為、明太子みたいに単に辛いだけではない複雑で旨味の強い辛さなのが印象的で、短時間で用意したとは思えない凝った感のある味わいなのがよかったです。
 ピリ辛で刺激的とまではいかないものの、ほのかで優しい辛味が後から追いかけてじんわり効いてくるのがちょうどいい感じで、病み付きになりました。


 安くて栄養もありどこでも手に入るのに、調理法や切り方でこんなにも味が変化していく卵…改めてすごい食材だな~と感心しました。
 にんにくもしょうがも入ってないのにひと口ごとに力が湧いてくる一品で、おすすめです。


P.S.
 無記名さん、キンメさん、おもちさん、あめふらしさん、コメントとご指摘をしてくださり、ありがとうございました。


●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『ミスター味っ子』の“味吉陽一特製超極厚カツ丼”を再現!

 先日、実に十数年ぶりくらいにプールへ泳ぎにいったんですが、思っていたよりも体が泳ぎ方を覚えていてびっくりしました(←夏休み限定のスイミングスクールへ通わせてくれた両親に感謝)。
 ただ、泳ぎ方は分かっていても悲しい事に体力の衰えは隠せず、小学生の頃だったら何時間でもスイスイ泳げていたはずなのに今は数十分経つともたついた泳ぎしか出来なくなっており、最後の方は水中ウォーキングを主にしていましたorz。
 おまけに、家に帰ると早くも筋肉痛がきて体がだるくなるという情けない有様で、今度は基礎体力をしっかりつけてからプールへ行こうと固く決意しました。

 どうも、その昔プールの匂いがまだ抜け切っていない手で食べる肉まんがひと泳ぎした後の密かな楽しみだった当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ミスター味っ子』にて主人公・味吉陽一君が初対面の味皇こと村田源二郎さんに作った“味吉陽一特製超極厚カツ丼”です!
味吉陽一特製超極厚カツ丼図
 漫画『ミスター味っ子』とは、14歳という若さで母・法子さんと共に亡き父から引き継いだ「日之出食堂」を切り盛りしている天才少年料理人・味吉陽一君が、日本料理界のトップに位置する味皇・村田源二郎さんに見出され、様々なライバル達と料理勝負して磋琢磨しつつ成長していく過程を描いた、熱血料理バトル漫画です。
 主人公の陽一君はいうなれば料理漫画版・悟空という感じで、ある時など「ほかのことはどうでもいい!!ただ!!料理だけは!!料理のことに関してだけは!!どんな人にも負けるのはいやだ!!たとえそれがどれくらいの名人だったとしても!!神様にだって 負けたくないんだよ!!」(文庫版『ミスター味っ子』10巻より抜粋)と叫ぶほど料理に対して負けず嫌いで、その熱気に引き寄せられてかライバル達も皆情熱的な人ばかりですので、内容は近年の料理漫画ではまず見られないほどかなり熱いです;。
 けれども、作中に出てくる独創的で奇想天外ながらも魅力的な料理・個性的でどこか惹きつけられる登場人物達・王道ながらも目が離せないストーリー展開で次第に目が釘付けになり、単行本を一冊を読み終える頃にはその熱さがすっかり癖になること請け合いです。 

 料理勝負のテーマとなる料理はラーメン・カレー・ハンバーグ・お好み焼き・ピザ・アイスなど身近な物ばかりで味の想像がしやすいのですが、それでいて自分では思いつかない目新しいアイディアで毎回全く違った印象の一品に変身するのが特徴的で、「試したらどうなるんだろう?」と絶妙に好奇心を刺激するものばかりでバランスがすごくいいです。
 アニメ版・漫画版共にリアクションが大きく独特なことで知られていますが(東の『ミスター味っ子』・西の『中華一番!』と勝手に心の中で番付してます)、内容は料理物としてもバトル(?)物としてもピカ一で、色んな方にお勧めすることが出来ます。
日之出食堂を引き継いだ若き天才料理少年・味吉陽一君が主人公です
 今回ご紹介するのは、陽一君が初めて味皇こと源二郎さんとその秘書・垂目さんと運命的な出会いを果たした、記念すべき第一話!
 その日、あるオープンしたてのレストランを付き合いで訪れたものの、「三十点…」「完全な落第点だ!」「いくらいい材料を使ってもそれを調理する技量がなくては何にもならん!」と酷評した源二郎さんは、口直しとばかりに偶然目に入った日之出食堂で食事することにします(←まるで辛口ピーコのファッションチェック並に容赦ないコメントですが、一応気を使って支配人の前ではお茶を濁していたり、初期のロックだった海原雄山氏みたいに「なんだこの店は!」「だから私は食事に呼ばれるのは嫌なんだ!人を呼んでおいて、こんなものを食わせるとは!」と言って料理をお皿ごと払いのけるようなパンクな行為はしていませんので、まだ優しいのかもしれません;)。
 しかし、ちょっと荒っぽいお客さんに一張羅を汚され、料理人がまだ中学生くらいの陽一君だったのに腹を立てた垂目さんが「子供の作った料理なんぞ食えるかあっ!!」と思わず言ってしまったのにカチンときた陽一君は、「ま、無理にとはいわないけどさ」「一口食べてみなっ。腰抜かすほどうまいもの作ってやるよっ。料理の文句は食べ終わってからにしてもらおうじゃん!」と挑発し、お二人に料理を評価してもらうことになります。
 『ミスター味っ子Ⅱ』では35歳になって清濁併せ呑む大人になった陽一君ですが、やはりこの頃はまだまだ子どもだったんだな~とついニヤニヤします(←ちなみに成長した陽一君は、接客業をしていると自然と身につくスキル・「馬耳東風」が備わったせいか、すっかり飄々とした性格になっています;)
記念すべき出会いですが、残念ながら不穏な空気の内に始まりました;
 こうして、陽一君が自信を持って出したのが日之出食堂の看板商品である“味吉陽一特製超極厚カツ丼”です!
 作り方は意外とお手軽で、小麦粉・卵・パン粉をつけた極厚の豚ロース肉を二度揚げし、玉ねぎや丼つゆと一緒に卵でとじてご飯の上へ乗せるだけで出来上がりです。
 ポイントは、豚ロース肉は普通のとんかつ用のお肉よりも数倍分厚いものを使うこと(アメリカの1ポンドステーキレベルでちょうどよし!)、小麦粉にはすりおろした山芋を溶いて使うこと、そして高温の油と低温の油で二度揚げすることの三つ!

 何故とんかつをここまで分厚くしたかというと、「トンカツの旨味は肉から出る肉汁の多さで決まります!!」「肉汁が多ければ多いほど、まろやかでやわらかい極上のトンカツになります!!」と言う垂目さんと同じ考え方を陽一君もしていたからで、そんなに分厚かったら中まで火が通りにくくなるという問題も、高温で中の肉汁をさっと固め、低温の油で内部までじっくりと温めるという工夫でいとも簡単に解決していました←その一方で、『美味しんぼ』では山岡さんが「肉の旨味と衣の旨味が調和するのは5ミリが限度、それ以上厚いとバランスが崩れる」という『ミスター味っ子』とは正反対の持論を展開していた為、昔は「どっちが正しいんだろう…?」と大分混乱したものです;)。
 尚且つ、小麦粉に山芋に使ったのも、そうした方が小麦粉だけにするよりも揚がった時にふんわりサクサクした風味のいい衣になるからだそうで、初見時は脇役の衣にすらそんな細心の注意を払ってるとは…と感心したのを覚えています。
二度揚げすることによって、極厚のカツにも均一に火が通ります!
 ずーっと気になっていたものの、既に多くの方が見事な再現記事をアップされていたので躊躇していたのですが、稚拙で不器用な当管理人でも作れるという記事があったらかえって参考になる方もいらっしゃるかもしれないと思い、再現してみることにしました。
 作中には大体の作り方が書かれていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、とんかつ作り。
 常温に戻しておいたとびきり分厚い豚ロース肉を包丁の背などで全面を軽く叩き、筋に軽く隠し包丁を入れた後塩とこしょうで下味をつけます。
※肉が厚すぎて反り返る心配はまずありませんので;、大きい筋を断つくらいでOKです。
味吉陽一特製超極厚カツ丼1
味吉陽一特製超極厚カツ丼2
 豚肉全体に小麦粉と山芋粉をブレンドしておいた物をまんべんなくまぶして軽く粉をはたき、続けて山芋粉を混ぜておいた溶き卵にくぐらせ、パン粉をしっかりつけておきます(←本物の山芋を使うとつき具合にどうしてもムラが出やすいので、乾燥させた粉タイプを使用しました)。
 衣がなじんだら、強火(約180度)に熱した油へ入れてさっと揚げます。
※寺岡先生の別作品『喰いタン』で、「カツ丼はカツをだしと玉子でとじる時に衣があまりもったりしないように小さなパン粉を使うんだ」というセリフがありましたので、比較的きめの細かいパン粉を使用しました!
味吉陽一特製超極厚カツ丼3
味吉陽一特製超極厚カツ丼4
味吉陽一特製超極厚カツ丼5
 数十秒くらいで一旦引き上げて休ませ、その間に油の温度を弱火(150~160度くらい)になるまで下げ、再度豚肉を入れてじっくり揚げます。
 10分経ち、油の泡の音が小さく高い音になってきたくらいが揚げ上がりですのでその時に引き上げ、余計な油分をきると同時に肉を休ませるためにも四~五分程休ませておきます。
 これで、とんかつは準備万端です!
味吉陽一特製超極厚カツ丼6
味吉陽一特製超極厚カツ丼7
味吉陽一特製超極厚カツ丼8
 次は、カツ丼作り!
 フライパン(又は丼鍋)へだし汁、醤油、砂糖、みりんを入れて火にかけて煮溶かしたところへ玉ねぎを投入して少し煮て、中央に食べやすいサイズに切ったとんかつを入れて煮汁を全体にさっとなじませます(←あんまりやりすぎると衣がべシャッとなりますので、丼つゆでちょっと湿ったかな?程度がいいです)。
 煮立ってきたら溶き卵を回しかけてすぐにフタをし、一分くらい立ってから火を消して数十秒蒸らします。
味吉陽一特製超極厚カツ丼10味吉陽一特製超極厚カツ丼9
味吉陽一特製超極厚カツ丼11
 卵がいい具合の半熟状になっているのを確認したら手早く丼ご飯の上へつゆごと移し、急いでテーブルへ運べば“味吉陽一特製超極厚カツ丼”の完成です!
味吉陽一特製超極厚カツ丼12
 上からだとよく分かりませんが、横から見るととんかつの厚みとでかさが桁外れなのが丸分かりで、思わずテンションが高くなります。
 実は丼へ移す時、とんかつが大きすぎて器からはみ出しまくり、大慌てしました(←結局、下へ微妙に押し込むことで何とか解決しました…規格外すぎです;)。
 カツ丼というよりは「黄金の雲に浮かぶ雄大なとんかつ大陸」という感じで、これは味にも期待が持てます!
味吉陽一特製超極厚カツ丼13
味吉陽一特製超極厚カツ丼14
 それでは、出来立てほやほやの内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
味吉陽一特製超極厚カツ丼15


 さて、味の感想は…今までの食べてきたカツ丼とは一線を画す美味さ!一級のカツを口一杯に頬張る喜びを思う存分享受できます!
全てにおいて完璧なカツ丼に、味皇は大喜びします
 とにかく豚肉の厚みがものすごく、冗談ではなく噛むごとにジューシーな肉汁がジュバジュバと岩清水の如く溢れだしてきます。
 普通の厚さのとんかつは衣と具の存在感が強く、サクサクギュッとした口当たりですが、こちらは肉が圧倒的に主張してくる為衣というよりは薄皮という感じな上、歯応えもザクザクギュムギュムガシガシというもはやアメリカの特大ステーキ級の食べ味で、丼というよりは肉料理を食べている感覚に陥りました。
 どこをかぶりついても豚肉の旨味エキスでしっとり柔らかく潤っているのですが、特に脂身がすごく、歯を通すとトロトロ〜とすぐにほどけて濃厚なコクで口中を満たしていくのが絶品です。
 この豪快なカツに、半熟トロトロで甘辛い卵と玉ねぎが絡み、程よいアクセントを足しているのがナイスでした(←ただ肉が偉大すぎて、対等な具というよりはサポートするソースというイメージ)。
 あと、肉の比率があまりに大きいせいかカツの後口は予想以上にあっさりしており、塩コショウを効かせたつもりでも中まで浸透せずそこそこ薄味だったのが特徴的で、濃いめの丼つゆが染みたご飯や衣と一緒に食べて初めて味の調和がとれ、一応はギリギリ丼物として成り立っているのが印象的でした。
 また、衣は山芋効果なのか小麦粉のみの衣よりさっくり軽く、しかも油切れもよくてカラッとしており、とんかつ屋のカツというよりは串カツ屋さんチックな衣だなーと思いました。


 味付けや材料を大幅に変更せず、ただとんかつを分厚くするだけで味がここまで変わるとは思わなかった為、なかなか衝撃を受けました。
 確かにお肉の方が衣よりも際立っていたので山岡さんの言いたいことは分からなくもないですが、それはそれで美味でしたし、何より衣も見合うようそれなりに厚くすれば解決する問題だと思いましたので、今度試してみようと思います。


P.S.
 りんごさん、コメントを下さりありがとうございます。
 ご質問頂きました分量の件ですが、恐れ入りますが以前こちらでご説明している通り完全非公開に致しております。お力になれず、誠に申し訳ございません。


●出典)文庫版『ミスター味っ子』1巻 寺沢大介/講談社
     文庫版『ミスター味っ子』10巻 寺沢大介/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『華中華』の“ペペロンチーノしらすチャーハン”を再現!

 東京に滞在していた時、『孤独のグルメ』Season5の第一話でご紹介された焼肉屋・「寿苑」さんで夕食をとった事があるんですが、五郎さんの言う通りおいしすぎて一同感動しました。
 タン塩は分厚いのに柔らかくてごま塩ダレとぴったり、上カルビは濃厚でジューシー、キムチも辛さと酸味が丁度良く、どれも絶品だったんですが、中でも頭一つ抜けていたのがガーリックハラミ!
 柔らかいのにしっかりした弾力があり、噛めば噛むほどコクのある肉汁がジュワジュワといつまでも溢れ出てくるのがこの上なく美味で、「これは近い将来、絶対夫と一緒に食べに行きたい…!」と心の中で強く思いました。
 クーラーがないので全身汗だくになり、服を着たままシャワーを浴びたくなる程でしたが、時折通り抜けるほのかな風が肌に心地よく、お店の方々が親切で感じのいい接客をされていたこともあり、当管理人の中で一、二を争う程の名店として記憶に残っています。

 どうも、妹がお昼を自由に食べにいける部署にいた頃「孤独のグルメごっこ」をしていたと知り、間違いなく自分の姉妹だな…と実感した当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にて華ちゃんの元先輩・チビ太さんが新たに考案した“ペペロンチーノしらすチャーハン”です!
ペペロンチーノしらすチャーハン図
 前回、ハナちゃんが提案した三浦海岸チャーハンバトル大会は大盛況を博し、中でも明さんの海の家「楽々亭」は現状第一位になるという大成功を収めます。
 しかし、意外にも満点大飯店のビーチハウスはピタッと客足が止まり、お昼のかき入れ時だというのに閑古鳥が鳴く有様となってしまいます。
 その原因は、値段の高さ!
 「楽々亭」を始めとする他の海の家は平均六百円くらいでそこそこ手に取りやすいお値段なのに対し、満点大飯店のチャーハンは一皿千円と気軽に食べにくい価格設定で、高いお金を出さなくても色んなしらすチャーハンを食べられるようになった今、急に売り上げが落ちたのでは…とハナちゃん達は分析していました。
 確かに、たった数百円の違いでも桁が一つ違ってきたら途端に高く思えて買いにくくなりますので、これは大きいハンデだな…と読んでいて思いました。
 近年、大型連休でも家でのんびりコースや日帰りコースで済ませるご家庭が大半を占め(興味深い統計がありました)、海辺で遊ぶ時もあらかじめスーパーなどで購入した飲食物で済ませる傾向にあるくらい各家庭の財布の紐は固くなっていますので、むしろチャーハンバトルが盛り上がっただけでも御の字だろうな…としみじみ思いました;(←持ち込みに厳しい印象のディ○ニーも、最近はペットボトル飲料の持ち込みをなし崩し的に黙認しているみたいですし、時代ですね…)。
 尚且つ、島野料理長が考えた熱い黒酢餡のかかった天津飯風のしらすチャーハンだと、真夏日で弱った胃にはヘビー過ぎるという弱点もあったそうで、改めて単に美味しいだけでは売れないんだな…と痛感しました(←そう考えるとBBQって凄いですね。熱くてボリュームもあって手間もかかるのに、安定の人気…やっぱり野外だと、みんなでワイワイ盛り上がれるタイプの料理が強いです)。
意外にも苦戦する満点大飯店の弱点を冷静に分析します
 そして折悪しく、思いがけず大イベントになった事を知ったマダム奈可子さんから「程ほどに勝つよう手伝ってきて」と派遣されて来た島野料理長にこの事態を知られ、チビ太さんは大目玉を食らいます。
 この時、チビ太さんは恐る恐る値下げを提案するのですが、「満点大飯店は値下げするような安いお店じゃないのは、よーく分かっているはずでしょ、チビ太」という島野料理長の言葉通り、今更ブランドイメージを下げるのは最もしてはいけない悪手だというのが満点大飯店の総意であった為、あえなく却下されます←約十年以上前に行われたハンバーガーや牛丼の値下げ戦争は、一度下がったブランドイメージやロイヤリティは簡単には戻らない、本来の適正価格で来てくれていた得意客が来店しなくなるなど色んな弊害がありましたので、気持ちは分かるような気がします)。
 そこで、偶然ビーチハウスへアドバイスをしに来ていたハナちゃんが提案したのが、満点大飯店が材料的にも技術的にも六百円で出しても不自然ではない新作チャーハンを代わりにお店に出すことで、その役をチビ太さんに任せてみては…とお願いします。
 当然、島野料理長は「何を言うの、この子はまだ半人前よ」と慌てて反対するのですが(←不甲斐ないけどかわいい息子にそんな負担はかけさせられない!と心配するお母さんチックな言い方で苦笑;)、少し前にチビ太さんが“ペペロンチーノ・チャーハン”という他にないオリジナリティのあるチャーハンを生み出したことを知るや否や、チビ太さんにそれとしらすを合体させた新チャーハンをすぐに試作するよう命じます。
以前、創作ペペロンチーノチャーハンを作った事を島野さんに伝えます。
 その際、チビ太さんが自分なりに考えて発明したチャーハンが、この“ペペロンチーノしらすチャーハン”です!
 作り方はお手軽で、オリーブ油・にんにく・赤唐辛子・塩・しらすを炒め合わせた所へご飯を入れてざっと混ぜ、仕上げに刻んだバジルの葉を加えて炒めたらもう出来上がりです。
 ポイントは、オリーブ油とバジルとしらすは多めに使ってそれぞれの風味が強く出るようにすること、最初ににんにくを炒める時だけ弱火でじっくりにして香りを出しつつ焦げないようにすることの二点で、材料と手順が少ない分こういう細かい所で味が左右されるんだろうな~と思いました。
 シンプルに塩だけで味付けしている分、どのしらすチャーハンよりもしらすの香りと味がより引き立ってそうですし、見た目もバジルの緑色がきれいでさっぱりしてそうなのがお客さんの気をひきつけそうな感じだな~と初めて見た時は感心したものです。
 その後、一口食べた島野料理長は「(チビ太さんに話しかけられて)うるさいわね。今、余韻にひたってるとこなの、邪魔しないで…」「悔しいけどこのチャーハンは本当に美味しいわ!」とチビ太さんの力を認めて“ペペロンチーノしらすチャーハン”を大々的に売り出し、見事三浦海岸チャーハンバトルで逆転優勝することに成功していました(^^)。
ペペロンチーノチャーハンにバジルを加え、さらに夏向けに!
 東京から帰る時、あるスーパーで新鮮なバジルの大容量サイズが安く売られているのを発見し(ザル一杯で299円!)、すぐさま購入して再現することを決めました。
 単行本には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います! 


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、具の炒め作業。
 弱火に熱したフライパン(又は中華鍋)へ多めのオリーブ油と細かく刻んだにんにくを入れ、焦がさないようじっくり時間をかけながら熱を通します。
 やがて、にんにくのいい香りがたってほんの少しだけ色づいてきたら輪切りにした赤唐辛子と塩を加えてさらに火を通し、途中しらすを加えたら中火に切り換えてざっと炒め合わせます。
ペペロンチーノしらすチャーハン1
ペペロンチーノしらすチャーハン2
ペペロンチーノしらすチャーハン3
 しらすに油がなじんできたらご飯を投入してパラッとしてくるまでしっかり混ぜ合わせ、ご飯全体が油でコーティングされたのを確認したら塩気を微調整し、刻んだ新鮮な生バジルをたっぷり入れて手早く炒めます。
ペペロンチーノしらすチャーハン4
ペペロンチーノしらすチャーハン5
 バジルとチャーハンが混ざったらすぐに火からおろし、仕上げに丸く盛り付けて生バジルをトッピングすれば“ペペロンチーノしらすチャーハン”の完成です!
ペペロンチーノしらすチャーハン6
 生バジルの鮮やかな緑色とすっきりした香りがとても清々しい印象のチャーハンで、夏場に海の家で出されたら確かに見栄えがよくてインスタ映えしそうです。
 パスタなら間違いなくありな組み合わせですが、ご飯でも果たしておいしいのか…食べて確認してみようと思います!
ペペロンチーノしらすチャーハン7
 それでは、冷めない内にいざ実食!
 いただきまーすっ!!
ペペロンチーノしらすチャーハン8


 さて、味の感想は…シンプル・イズ・ベストな味わいで旨し!しらすとにんにくの相性がこんなにいいとは衝撃です!
 にんにくのワイルドかつパンチの効いた旨味と、しらすの磯の香りをまとった潮味が溶け込んだオリーブ油がご飯一粒一粒をコーティングしているのが何とも美味で、単純なのに噛めば噛むほど味わい深くなっていくのがたまりません。
 味付けはまんまご飯版ペペロンチーノという感じで、単純なようで奥行きのあるほんのりピリ辛なにんにく塩味が特徴的ですが、例えるとするなら「イタリアン仕立てのフレッシュバジルとしらすのガーリックライス」という印象で、より日本人好みに仕上がっているのがナイスです。
 卵やネギなどが定番の具が入っておらず他の具も少ない為、くどくて単調になるのではと心配でしたが、バジルのスーッと鼻を抜ける爽快な風味がチャーハン全体に行き渡っているせいかしつこさがなく、バジルの食感もザクザクシャリシャリと意外に存在感があったので、物足りなさはありませんでした(←逆に具が多いと味のバランスが崩れ、旨味が濃いご飯に集中出来なさそうなのでこれがギリギリのラインだったと思います)。
 最初の一口はにんにくが強いですが、食べ進めていく内にしらすからにじみ出る潮気を帯びた海の幸ならではのコクがどんどん色濃くなっていくイメージで、これはれっきとしたシーフードチャーハンだと感じました。


 味が濃い目なせいか、不思議と冷めてもそのままおいしく頂けました(←がっつりにんにく味ですので、残念ながらお弁当には不向きですが;)。
 女性受けしそうな見た目ですが、夫に試食してもらったところ意外と受けがよかったので、男性にもおすすめしたいチャーハンです。


P.S.
 kawajunさん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

『じったんの時短レシピ』の“肉巻き谷中しょうが”を再現!

 先日東京へ行った際、様々な飲食店で飲み食いして食いしん坊万歳な生活を送っていたのですが、その時うっすら気づいたことがあります。
 それは、餃子の皮の厚さと焼き鳥のタレが福岡とは少し異なるということ!
 福岡は本格中華のお店でない限り餃子の皮はほとんどがピラッと薄く、焼き鳥のタレもどちらかといえばサラサラ系で肉に絡めてそのままパックに入れるという感じなのですが、気のせいか東京の餃子の皮はもうちょい厚めでむっちりめ、焼き鳥のタレも比較的濃い目でとろみもあり、パックに入れる時もお玉で注いでから渡してくれる感じで、当初は「些細だけど、何となく違う!」とびっくりしました(←数店しか食べ比べしていませんので、一概には言えないかもしれませんが…)。
 当管理人的にはどちらもおいしくて好みで、帰宅後しばらくは餃子も焼き鳥もダイエットを気にせずもっと食べればよかったな~と嘆息していました;。

 どうも、金子半之助の秘伝甘辛ダレと胡麻油の香りが効いた絶品江戸前天丼を食べて以来、「全ての天丼に半熟玉子天が標準装備されたらいいのに…」と真剣に考えている当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『じったんの時短レシピ』にて傷心の珠里さんがあるお土産を使って作った“肉巻き谷中しょうが”です!
肉巻き谷中しょうが図
 二十×歳、彼氏いない歴三年半に一刻も早くピリオドを打ちたい珠里さんは、ある初夏の日に新しい男性と東京下町デートをします。
 実を言いますと、珠里さんはアクセサリー会社のチーフとして忙しい日々を送っている割には結構チャンスが多い方で、一巻から二巻にかけて少なくとも七回は出会いや恋愛のきっかけがあるなど、そこそこ恵まれている方(←某恋愛シュミレーションゲームばりにイベントが豊富だと思います)。
 今回デートする男性も、何と読者が知らない内に知り合って休日に二人きりで会う仲にまで行きついていたという、まさに時短の極みな進行をしており、初見時はそのあまりの展開の早さに目を白黒したものです(←個人的に、『究極!!変態仮面』で主人公が初期からいるお嬢様ヒロインではなく、途中から転校してきたサブヒロイン的チャイナ娘といつの間にか結婚していた時に近い衝撃でした)。
 しかし、何かしっくりこない事でもあったのか、デートも佳境に入ろうかという夕方近くにいきなり「…ごめん。珠里さんとは付き合えない…」と男性は告げて去ってしまい、登場ページ僅か半ページというあまりに時短過ぎる恋の終わりに珠里さんは呆然と立ち尽くします…。
 ちなみに、お二人が話していた場所は夕やけだんだんという夕焼けの絶景スポットで、この日も美しい夕焼けの光が階段を照らしていたのですが、失恋したばかりの珠里さんの目には眩し過ぎたようで、「夕日が目にしみるぜ…」と遠い目でたそがれていました(←失恋直後のヒタヒタと押し寄せて徐々に濃くなっていく絶望感と、次第に色を失っていく夕焼けのグラデーションって、どことなく似ていますよね…orz)。
 はたから見てると出会いが多いのは華やかで楽しそうですが、考えてみれば交際に至らなければ間接的にも直接的にもフラれる機会が増え続けるという事でもありますので、ありんこメンタルな当管理人だったらとっくの昔に押しつぶされてそうです;。
夕焼けだんだん名物の美しい夕日を、一人で見る羽目に…
 その後、大泣きしながら自宅に帰った珠里さんは「谷中ぎんざで手に入れたのは…このデートで手に入れたのは…彼氏じゃなくて谷中生姜だけ!!!」と叫び、涙を流しつつも失恋の痛みを癒す為に晩酌の準備をします(←何だかんだで既に立ち直りつつある珠里さんのたくましさを尊敬します;)。
 珠里さん曰く、「江戸時代は谷中の特産品だったんだよね…この<葉しょうが>というものは生でも食べられるほど…辛みも少ない!!」だそうで、勢いのあまり洗わずそのままパキィッとかじっていました(^^;)。
 調べたところ、谷中生姜は収穫時期がお盆に重なっていたのもあってお坊さんからお中元として贈られることが多かったらしく、その美味しさから「盆生姜」とも呼ばれ段々広まって有名になったとの事。
 ニンニク・タマネギ・ネギ・ニラ・ラッキョウのように力の出る野菜を禁止されていた中、生姜は強い風味で元気をつけてくれる貴重な香味野菜だったんだろうな~と色々考えさせられます。
 けれども、実は生姜は古代ローマで何と媚薬として使われていた恋愛ハーブだそうで(←中枢神経を刺激して全身の血行がよくなる=体が熱くなり恋の意欲もわいてくるという理屈で、現代のフランスでも普通に媚薬扱いされているのだとか…)、この知識が江戸時代に普及して禁止されてなくてよかったな~と思わず胸を撫で下ろしました;。
 この余計な豆知識を得て以来、谷中生姜を片手に下町デートというプランが色っぽく思えてなりません;。
江戸時代、谷中の特産品だったといわれる谷中生姜が唯一の戦利品
 この時、その谷中生姜を使って珠里さんが作ったおつまみが、“肉巻き谷中しょうが”!
 作り方はすごく簡単で、葉を切り落とし皮を取った谷中生姜の下部分に豚の薄きり肉を巻き付け、油をひいたフライパンで両面を焼いた所に醤油・みりん・砂糖を混ぜて作った調味液を入れて煮詰めつつ絡めたらもう出来上がりです!
 ポイントは、谷中生姜の皮を取る時はスプーンで優しく軽くこそげ取る程度に留めること、火入れは豚肉に火が通るくらいにしておくことの二点で、こうする事により生で食べられる生姜の旨さを存分に活かせるそうです。
 砂糖とみりんを一緒に使う上、原作レシピの割合だとなかなか甘めに仕上がりそうですが、生の谷中生姜という味の濃い食材と組み合わせるなら、それくらいがちょうどいいのかも…と思いました。
 実際に食べた珠里さんが言うには「甘☆辛ぁ!!」「わはは!タレの濃い味がしょうがのスッキリ感で中和され…ついつい手ののびるうまさ!」な一品だそうで、ビールにもってこいな味わいみたいでした(←日頃はキリンの一番搾りやサッポロ黒ラベルが好みですが、こちらの料理には珠里さんがセレクトした通りアサヒスーパードライのような辛口ビールが合いそうです)。
 作中にて描写されている「シャクシャク」という擬音がおいしそうで、読み返すたびにお腹がすいたものです。
豚肉のこってり味を生姜がすっきり緩和!ビールにぴったり!
 東京から福岡に帰る際、スーパーに並ぶ谷中生姜を見て「これだ!やっと挑戦できる!」と購入し、帰宅早々再現することにしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、谷中生姜の下ごしらえ。
 流水で谷中生姜の泥を落としつつ食べやすい大きさに折り、茎を約十センチ程残して切り落としたら、皮をスプーンで軽くこそげ取ります(←あんまり神経質に取りすぎなくて大丈夫です)。
 ここに、豚肉の薄切りをぐるぐるっと巻き付けておきます。
※作中にはどこの部位なのか明確な指定がありませんでしたので、豚ロース肉と豚ばら肉の薄切りをそれぞれ使ってみました。今回は味の違いを食べ比べてみたかったので別々にしましたが、両方巻いてみるのもいいかもしれません。
肉巻き谷中しょうが1
肉巻き谷中しょうが2
肉巻き谷中しょうが3
 次は、焼き作業。
 熱したフライパンに油を薄くひいて先ほどの谷中生姜を並べて焼き、片面に焼き色がついたらすぐにひっくり返してまたこんがり焼きます(生でも食べられる生姜ですので、肉に火が通りさえすればOKです)。
 豚肉が全面焼けたら、醤油、砂糖、みりんをよく混ぜ合わせて作った調味液を回しかけて煮詰めながら焼きます。
 この時、谷中生姜にタレを絡めるようにして焼くと見た目的にも味的にもいい感じになります。
※せっかく手に入れた東京ならでは食材、醤油の違いで味が変わったらいけないので、今回は甘くないキッコーマン醤油を使いました。
肉巻き谷中しょうが5
肉巻き谷中しょうが6
 全体にタレが染みたら火からおろしてお皿へ盛り付け、最後にフライパンに残ったタレをまんべんなくかければ“肉巻き谷中しょうが”の完成です!
肉巻き谷中しょうが7
 照りっ照りに仕上がった豚肉のこげ茶色に、谷中生姜の艶やかな紅色と鮮やかな緑色が美しく映え、見るからに食欲をそそります。
 味の記憶も残らないほど大昔、焼き魚に添えられていた小さいはじかみ生姜を食べた記憶はありますが、谷中生姜を食べた事は恥ずかしながら一度もない為、どんな味がするのかとても気になります…!
肉巻き谷中しょうが8
 それでは、焼きたてほやほやの内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
肉巻き谷中しょうが9


 さて、味の感想は…日本の夏を象徴するような、キリリとした粋な美味しさ!これほど旬を感じる照り焼きはそうそうありません!
 生姜を丸ごと食べた事はなかったので正直怖かったのですが、確かに生姜らしいピリッとシャープな辛さはあるものの生でも全然いけるくらいのちょうどいい塩梅の辛味で、腹の底から力がわいてくる食べ味です。
 固いのにサクサクシャキッと簡単に歯が通り、瑞々しいすっきりとした汁気が噛むごとにジュワ〜ッと溢れてくる感じはちょっとヤングコーンに近いですが、そちらよりも圧倒的に実が詰まったような存在感の強い食べ応えは他に類をみない感じで、癖になりました。
 ここにやや甘めの甘辛照り焼きダレと、豚肉のジューシーで濃厚な肉汁が加わるとさらに生姜のすっきりした味わいが際立ち、後を引きます。
 スタンダードな生姜焼きとそっくりな味付けですので親しみはありますが、こちらの方が生姜の比率が大きい分より洗練された酒の肴へと進化しており、谷中生姜の旨味が強いあまり「生姜の豚肉添え」というような完全に主役が逆転してしまった観がありました。
 豚ロース肉だとしっとりあっさりした赤身肉が生姜を引き立てるヘルシー系の旨さ、豚ばら肉だとこってりしっかりした脂で生姜を引っ張っていく骨太な旨さで、意外と使う部位によって味が変化したのも面白かったです。
 一応お肉料理なのに、生の生姜を丸ごと使うせいか肉サラダともいうべきかなり爽やかな後口なのが印象的でした。


 生でもいけますが、当管理人的にはちょっとだけ熱が通った方がさらに食べやすい気がしましたので、こちらのレシピはまさにうってつけでした。
 たったあれだけの調理工程なのに、こんなにおいしくて栄養満点で、尚且つビールにもぴったり…福岡では手軽に入らないのがものすごく残念です(つд`)。


P.S.
 おもちさん、オーロラさん、???さん、kawajunさん、無記名さん、コメントを下さりありがとうございます。


●出典)『じったんの時短レシピ』 岡村みのり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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