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『まかない君』の“サバと春菊のスパゲッティ”を再現!

 うちのキジ白猫(オス)は冬になると、当管理人が座っているコタツ布団の上に高確率で丸くなって寝るのですが、当管理人を母と思っている節がある白黒猫(メス)はそれを「自分だけずるい!」と思うのか、ニャーニャー鳴いてものすごく強引にお尻をタイトな隙間にねじこんで座ってきます;。
 突然四~五キロ近くの重しダイナマイトボディーが寄りかかったキジ白猫は、一瞬「何だ?」と言いたげに眠そうなまぶたを開けてこちらを見てくるのですが、基本白黒猫には甘いので事態を把握すると苦悶の表情のまま眠る感じで、おかしいやら気の毒やらでほろ苦く笑ってしまいます。
 家に来た当初は弱々しくて儚げな乙女でしたが、最近は見た目の可愛さはそのままでも中身は関西マダムのようなたくましさを身につけた隠れ強気な性格になってきており、「ちょっとだけ昔に戻ってもいいんだよ?」と思っている今日この頃です…。

 どうも、猫には肉系のフードを与えるのが望ましいという情報を知ったものの、我が家の猫達はおやつだと魚系(←猫用減塩カツオ節など)の方が圧倒的に好物なので悩んでいる当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が材料不足で急遽メニュー変更した時に作った“サバと春菊のスパゲッティ”です!
サバと春菊のスパゲッティ図
 個性豊かな従姉妹たちに囲まれているのもあり、一番大人しそうで常識人に見える浩平君ですが、大学ではなかなかエキセントリックな謎のサークルに所属するなど、結構大胆な一面があります。
 幼い頃は近所に落ちていたどんぐりをかじったり、海水浴に行くと海草をかじりながら海から出てきたりするというアグレッシブな拾い食いもしていたようで、何だかRPGのフィールドで木の実とか薬草をゲットして食べて回復する勇者みたいだな~と苦笑しました(←思えば当管理人も小さい頃は全てが未知に満ちていて、ちょっと離れた場所を歩くだけでもクエスト攻略気分だった気がします。椿の蜜を舐めたり、グミの実をおやつ代わりにしたりと、今だったらしない事でも平気でしてました;)。
 あと、食卓にも時々変わった食材が登場していたようで、ヤツメウナギがおかずとして出された模様。
 実は、ヤツメウナギはシーラカンスやオオサンショウウオ同様「生きた化石」として有名であり、生物学的に非常に興味深く貴重な存在のはずなのですが、食用禁止とされて保護されている他の同胞達と違って普通に巣鴨辺りで蒲焼きになって食べられて続けているという、彼らからしたら「なんやねん!」と突っ込みたくなってもおかしくない、ちょっと気の毒な生物(´∀`;)。
 浩平君の家ではブツ切りにして煮付けにされていたようで、味は「脂っこくて割とおいしかった」そうですが、頭の方はSFホラーのクリーチャーみたいであまり食欲をそそる見た目ではなかったらしく、「頭には栄養がある。それは成長期の君が食べるべきものだ」「ありがとう父さん。でも、やっぱり一家の大黒柱が食べるのがスジだよね」と言い合いながらお父さんと押し付け合いをしたのだとか(←ネットで頭部を拝見した所、『エイリアンVSプレデター』ならぬ「ワラスボVSヤツメウナギ」があってもおかしくないグロさ迫力でしたので、気持ちは分かりますが…)。
 結局、頭はお母さんが食べて「食べ物で遊ぶな」と怒られたそうですが、その姿はまるでリスの脳みそやカワウソの頭を「脳や目玉は栄養がある」としてありがたく「ヒンナヒンナ(食べ物に感謝する言葉)」するアシリパさんに通じる物があっただろうな~と思い、ほっこりしました。
その昔、グロいヤツメウナギの頭を父と押し付け合いしたことあり;
 その頃、椎名誠先生の『全日本食えば食える図鑑』という珍食界では有名な作品を読んでいたそうなので、この路線のまま成長したら『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』みたいな雑食系グルメコメディの主人公になってもおかしくなかったのですが、浩平君はどうやらそっち系の興味はなかったらしく、ごく一般的な食の好みのまま成長したようでした。
 もし浩平君が椎名先生や桐谷さんの如く食の冒険者になっていたら、『まかない君』というよりは『キワモノ君』となり、弥生ちゃんが過去に作った料理とは違う意味で「むごたらしい食卓」になっていた可能性が高いので、浩平君がノーマル属性でよかったと胸を撫で下ろしました;。
 ただ、全く影響を受けなかった訳ではなく、椎名先生が別のエッセイで書いた「しょう油マヨネーズスパゲッティ」(←バターをまぶしたスパゲッティにマヨネーズとしょう油をたらしてかき混ぜるだけで完成!)が初めて作った料理で、それを楽しくておいしいと感じたのが料理を始めたきっかけだったとの事←生クリームをパスタに合わせたら「地獄行きだ、死ぬほど罪深いね」と言ったイタリア人の方が見たら激怒しそうな案件の料理ですが、純日本人の夫は「いいんじゃない?バターとマヨネーズと醤油、うまいじゃん」ときょとんとしていました。イタリア人にとってのパスタ=日本人にとってのお寿司でしょうから、無理ないかもしれませんが…;)。
 『美味しんぼ』の山岡さんや『ミスター味っ子』の陽一君は、料理人の親から影響を受けたり特異な才能があったがゆえ、そして『クッキングパパ』の荒岩主任は忙しい母に代わって必要に迫られてに料理を始めたという感じで別世界の人間というイメージですが、当管理人も浩平君と同じくこういう何気ない事がきっかけで料理を始めた為、親近感を覚えたものです。
今や立派なオシャレ料理を作る浩平君ですが、入り口は何と椎名誠さんでした!
 そんな浩平君が、お米を買ってくるのを忘れた時にたまたま買ってきていた材料で作った夕食が、この“サバと春菊のスパゲッティ”です!
 作り方は簡単で、焼いて骨を抜いてほぐした塩サバ・にんにく・オリーブ油・春菊を炒めたら茹で上がったスパゲティと粗挽き黒胡椒を加えて混ぜ、仕上げにみじん切り&すりおろした新玉ねぎ・塩・レモン汁・オリーブ油を合わせて作ったソースをかけたら出来上がりです。
 ポイントは、塩サバを焼く時は多めのオリーブ油でふっくらと焼き上げること、塩サバが焼けてきたら臭みが移った油をキッチンペーパー等で入念に拭き取ることの二点で、こうするとしっとりして臭くないサバに仕上がると作中で説明されていました。
 普通、サバ定食にするつもりでご飯がなかったら、仕方なく他のメニューにするか慌てて買いなおしに行くかの二択になりそうなものですが、浩平君はこともなげに「米が無ければパスタを食べればいい」「文句があるなら鯖街道へいらっしゃい!」と冗談交じりにすぐ発想転換してパスタとサバを合体しており、とんだ『ベルばら』のポリニャック公爵夫人だと考えつつもやるな~と思いました(←妄想の世界とはいえ、まさか浩平君が女装をするとは想像もしなかったのでちょっとびっくり;)。
 浩平君曰く、「本来なら焼きサバにかけるつもりだったけど、今回はスパゲッティの付け合せに使おう」という理由で新玉ねぎソースを添えたそうで、まるで洋風おろしそばっぽいな~とその斬新なアイディアに感心しました。
文句があるなら鯖街道…こんなポリニャック公爵夫人は嫌だ(笑)
 行きつけのスーパーで塩サバが安売りされていたので再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、新玉ねぎのソース作り。
 ボウルへすりおろした新玉ねぎ、みじん切りにした新玉ねぎ、塩、レモン汁、オリーブ油を加え、スプーンか菜箸でよ~くかき混ぜます。
 調味料が新玉ねぎに行き渡ってトロリとしたら、ソースは出来上がりです。
サバと春菊のスパゲッティ1
サバと春菊のスパゲッティ2
 次は、塩サバの下準備。
 オリーブ油を少し多めに入れて熱したフライパンへ、塩サバの皮が下になるよう並べていき、こんがりした焼き目がつくまで中火でじっくり焼きます。
 いい具合に火が通ってきたらひっくり返して身の方も焼き、中にまで熱が入ったのを確認したらキッチンペーパー等で臭みが移った油をきっちりふき取り、火を止めます。
 塩サバの身が熱い内に骨を丁寧に取り除き、身をほぐしておきます。
サバと春菊のスパゲッティ3
サバと春菊のスパゲッティ4
サバと春菊のスパゲッティ5
 ここまできたら、いよいよ炒め作業。
 ほぐしたサバの身が入ったフライパンへみじん切りにしたにんにくを投入し、再度オリーブ油を回しかけて中火にかけます。
 にんにくのいい香りが立ち上ってきたら、ザク切りにした春菊を入れて手早く炒め合わせます(←最初に茎だけ入れて少し経ってから葉を入れると、火の通りが均等になります)。
サバと春菊のスパゲッティ6
サバと春菊のスパゲッティ7
 春菊がしなっとしてきたら、茹で上がって湯きりしたばかりのスパゲティを加え、続けて粗挽き黒こしょうを振りかけてしっかり混ぜ合わせます。
サバと春菊のスパゲッティ8
サバと春菊のスパゲッティ9
 スパゲティと具がよく混ざったらすぐにお皿へ移し、その傍らへ小皿に盛り付けた新玉ねぎのソースを添えれば“サバと春菊のスパゲッティ”の完成です!
サバと春菊のスパゲッティ10
 春菊の緑色が見るからに色鮮やかで、にんにくの香りとあいまって食欲をそそります。
 パスタ料理にソースが別添えされているというのは初めてですが、果たしてどんな味になるのか、予想がつかないだけに楽しみです!
サバと春菊のスパゲッティ11
 それでは、新玉ねぎのソースをかけていざ実食!
 いっただっきまーす!
サバと春菊のスパゲッティ12


 さて、感想は…シンプルなのに後引く、まさにサバが主役の料理!青魚の中のではサバが一番パスタに合うと実感させられます!
サバと春菊のスパゲッティ13
 味付けはサバ味のペペロンチーノというイメージですが、にんにくの力強い風味をさらに上回る程サバの旨味はこってりしていて、噛むごとに青魚のトロと言いたくなるような濃厚なコクがガツンと口の中に溢れます。
 肉系のパスタも濃い旨さですが、サバの脂は肉に匹敵するほど濃いのにより繊細でじんわりと舌に広がって染みる感じなのが癒される印象で、青魚好きには堪えられません。
 切り身を一からほぐしたおかげで、バラバラになっても身の一片一片がジューシーでしっとりしてパサつきが全くなく、しんなりシャキシャキした食感でほろ苦いアクセントがたまらない春菊とも相性バッチリです。
 ソースはオリーブ油でコーティングされているせいか、おろし玉ねぎとは思えないくらい滑らかなとろみがついてパスタにまったりと絡みやすく、まるで玉ねぎの味がするとろろみたいでした(←パスタなのに山かけそばみたいな醍醐味で面白し!)。
 新玉ねぎなので辛味も癖も控えめで瑞々しく、フレッシュでさっぱりした甘さが塩サバの味わい深い塩気を効果的に引き出しており、大根おろしをかけた焼きサバみたいな旨さになっているのが特徴的です。
 レモンの爽やかな酸味が加わると途端に品よくあっさり頂ける味付けへと変化し、塩レモンペペロンチーノともいうべき清々しい後口になるのが面白く、一度で二度おいしい一皿でした。


 ご飯に合うものは麺に合うとよく言われていますが、確かにご飯と負けず劣らずサバとパスタはぴったりの組み合わせでした。
 塩サバはそのままご飯と一緒に食べると単調になりがちですが、こちらのレシピなら最後まで飽きずに新鮮な気持ちのまま食べられますので、色んな方にお勧めしたいです。


P.S.
 ノリスケさん、無記名さん、キンメさん、コメントを下さりありがとうございます。
 あと蛇足ですが、先日『こまったさんのラーメン』の“ハム玉ラーメン”と、『こまったさんのオムレツ』の“納豆オムレツ”の料理写真をもう一度撮り直して再アップしました。


●出典)『まかない君』4巻 西川魯介/白泉社
     『まかない君』5巻 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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