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『どんぶり委員長』の“なんちゃってトムヤムクン丼”を再現!

 先日、町中でバイクを見かけて思い出した事があります。
 それは、当管理人がまだ小学生だった頃のこと。
 アニメ『魔法戦士レイアース2』をお茶の間で鑑賞している時、主人公・光ちゃんが近未来的なバイクに乗った少年の後ろに座り、2人乗りするシーンがあったのですが、たまたま側で見ていた母が「将来、男の子と一緒にバイクに乗ったりしないでね」と言った事がありました。
 バイクが嫌いなのではなく、「不良にならないで」という密やかなメッセージだったのだと思いますが(←母の青春時代、田舎でバイク乗りといえば暴走族が大半でした)、当時から非モテのサラブレッドで全く男子から相手にされず、しないではなく出来ない方の生涯独身の予感を子供心にヒシヒシと感じていた為、自信を持って「大丈夫、絶対ないから!」と曇りなき眼で断言したのを今でもはっきり覚えています。
 万が一奇跡的に誰かと付き合うことがあったとしても、リア充そうなイメージのバイク乗りは時空が歪むレベルで異世界の住人だと考えていた為、100%その心配はないと当時は考えていたのですが、19歳の時にバイク乗りの初彼(=現夫)が出来、気がついたらバイクの後ろに乗っていました。
 当時は「約束破っちゃったなー…」と母に少し申し訳なかったですが、①バイク乗りだからといってリア充や陽キャな訳ではない②不良な訳でもない③快適そうに見えるが、実はバイク日和は年に10日もない④絶対という言葉はこの世に存在しないという事実を学べたのでよかったと思います(←学べた事のスケールが小さいですが)。

 どうも、タイならではのかわいいタクシー・トゥクトゥクに一度は乗ってみたいと最近まで思っていたものの、窓もシートベルトもないのに荒い運転をする人が多くかなりスリリングな乗り物だと先日知り、潔く諦めた当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『どんぶり委員長』にてすっかりタイ気分になった委員長の為に吉田君が想像で作った“なんちゃってトムヤムクン丼”です!
なんちゃってトムヤムクン丼図
 ある休日、委員長はご両親に連れられてタイへ旅行に行き、バカンスを楽しみます(←お正月は毎年ハワイで過ごすという『ちびまる子ちゃん』花輪君ばりにセレブな女子高生だと思います)。
 裕福な家の子である委員長は、なかなかグレードの高いリバーサイドホテルに泊まっていたようで、美しい夕日に照らされるチャオプラヤ川をベランダから眺めてうっとりしていました(←なんでも、タイは内陸側と川沿い側とでは物価が段違いだそうで、川沿いだと庶民の料理・パッタイですら9倍以上割高な価格で売られているとこちらでご紹介されていました…恐るべし)。
 個人的にタイといえば、多くの先人の方々が絶賛しているローカルな屋台飯が真っ先に頭に浮かびますが、この時委員長はホテル内にある高級レストランで食事をしたようで、室内で上品に夕食タイムを過ごしていました(←見た目から察するに、どうやらアユタヤ王朝から伝わるという宮廷タイ料理のコースだった模様…羨ましいです!)。
 どの料理もおいしそうでしたが、中でも委員長が感動していたのが、トムヤムクン
 世界三大スープの一つに挙げられる有名なスープで、意外にも委員長はまだ食べたことがなかったようなのですが、一口食べるや否や「美味しーっ!!辛さとすっぱさが混在した旨みの中に深いコクのあるスープ!!これがトムヤムクン!!」と感動していました。
 おかげで、委員長はかなりタイが気に入ったみたいですので、将来吉田君と結婚した暁には、『クッキングパパ』の田中君&夢子さん夫婦のように新婚旅行はタイにするのかも…とちょっとした妄想をしました。
家族旅行でタイに行ったときに食べた、本場のトムヤムクンに感動!
 数日後、帰国した委員長はいつもの如く吉田君に「アタシのためにトムヤムクンでどんぶり作ってくれる!?」とお願いします(←ちなみに、お土産は小さな象の人形のみ;。女子ならともかく、男子にとってはいやげ物なんじゃ…と少し気の毒になったものです)。
 しかし、吉田君は今まで一度もトムヤムクンを食べたことがない為、どう作っていいかわからず困惑します(←東郷平八郎から、日本の材料だけでビーフシチューを再現するよう命じられた料理長も同じ気持ちだったんでしょうか…)。
 唯一、味の参考になりそうな物は委員長が差し入れしてきたトムヤムクン味のプリッツのみで、まるで『スーパーくいしん坊』を渡し、これを参考にして料理漫画を描けと料理未経験の寺沢大介先生に命じた某編集者の如き無茶ぶりだと同情しました;。
 実際に食べた委員長にしても、食べたのはタイ旅行で一回こっきりだった為、「キノコみたいのと、食べれない固いネギみたいのと…」と既に味の記憶があやふやになっており、「子供の頃からみそ汁代わりに飲んでるわっ!!」という嘘を吉田君からすぐに見抜かれていました(←ちなみに、現地ではトムヤムクンは毎日のように食べる料理ではないとのこと。日本人が毎日すき焼きや寿司を食べる訳ではないのと似てますね)。
 けれども、偶然その場に居合わせた吉田君の友達が「そのキノコは多分マッシュルームだな」「昨日、食ったトムヤムクン味のカップめんの容器に書いてあった」「辛くてすっぱくて旨かった」という味のヒントを与えてくれた為、「辛くてすっぱい…なるほど…意外と単純に考えればいいのかも…」と色んなアイディアが思い浮かんできます。
案の定、帰国するや否やトムヤムクンで依頼を出されます;
 こうして、吉田君が空想や長年の料理経験を元にして何とか作ってくれたのが、この“なんちゃってトムヤムクン丼”です!
 作り方は簡単で、シーフードミックス・マッシュルームの水煮・キムチ鍋の素・お水・レモン果汁を入れて炒めてご飯の上へ乗せ、パクチーとレモンをトッピングしたらもう出来上がりです。
 ポイントは、レモン果汁は瓶詰されているものではなく本物のレモンを絞って入れることで、こうするとより本場っぽくて香り高い味わいになるのだとか。
 委員長はいきなりキムチ鍋の素を入れた吉田君を見て、何とも言えない目で不安を訴えていましたが、吉田君曰く「これは辛みの部分の味付け!!」とのことでした(←トムヤムクンの素が手元にない以上、様々な旨味成分を手軽に付け足せる鍋の素で代用するのは、かなり得策なアイディアだと思います)。
 なお、委員長は本場のトムヤムクンにはイカやアサリは入っていなかったとシーフードミックスを見て心配そうにしていましたが、実はタイでも魚・イカ・豚肉・鶏肉などが使われるレシピは普通にあるそうなので、相変わらず吉田君の勘は冴えているな~と感心しました。
 その後、実食した委員長が言うには「ふ…不思議…!!ちゃんとトムヤムクンの味になってる…!!」とのことで、「今アタシ…あの日、タイで思い描いてた、トムヤムクンを日本米でかっ込みたいという夢を…遠く離れたここ、日本で体感している…!!タイ感を実感している…!!」ドラマ版『孤独のグルメ』の五郎ちゃんみたいなモノローグを入れながら一気食いしていました。
キムチ鍋の素をタイ料理の再現に使うとは、結構大胆です
 少し前、「スシロー」で“旨辛食べるトムヤムクンすし”という創作寿司を食べたのですが、これが思った以上に美味しく、当管理人も委員長の如く日本米でもっとトムヤムクンをかっ込みたくなったため再現することにしました。
 作中には分量付きの詳細なレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、具の用意。
 熱したフライパンへ、凍ったままのシーフードミックス(←原作通り、エビ・イカ・アサリ入りの物を使用)を投入し、炒めながら荒っぽく解凍します。
 シーフードミックスの氷が溶けて火が通りだしたら、しっかり汁気を切っておいたスライスマッシュルームの水煮を加え、ざっと炒め合わせます。
なんちゃってトムヤムクン丼1
なんちゃってトムヤムクン丼2
 シーフードミックスとマッシュルームが混ざったら、キムチ鍋の素とお水を入れて炒め煮し、味が染み込むまで混ぜ続けます(←あんまり長く火にかけすぎると固くなりますので、表面になじむくらいでOKです)。
 そこへ、全体的にレモン果汁をギュ~っと絞り入れてさらに混ぜ、ご飯をよそっておいた丼の上へ汁ごとかけます。
なんちゃってトムヤムクン丼3
なんちゃってトムヤムクン丼4
なんちゃってトムヤムクン丼5
 具を乗せ終えたら、その傍らにくし形にカットしたレモンと刻んだパクチーを飾り付け、そのままテーブルへ運べば“なんちゃってトムヤムクン丼”の完成です!
なんちゃってトムヤムクン丼6
 想像していたよりもキムチっぽい匂いはせず、むしろレモンやパクチーのしゃっきりした香りのほうが強く漂う感じで、見た目はお洒落なカフェにありそうなアジアン飯というイメージが強かったです。
 正直、当管理人もキムチの素で本当にトムヤムクンっぽさが出るのだろうか…と半信半疑ですが、吉田君の料理センスを信じて食べてみようと思います。
なんちゃってトムヤムクン丼7
 それでは、熱々の内にスプーンですくっていざ実食!
 いただきまーすっ!
なんちゃってトムヤムクン丼8


 さて、味の感想は…本格派ではなく、あくまでもなんちゃって風な仕上がりではありますが、パッと食べた感じはそれっぽくて美味し!魚介類の種類が多いのもあり、贅沢な後味です!
意外と侮れない再現率だったようで、びっくりしていました
 キムチ鍋の素の旨辛いエキスと、絞りたてレモンの爽快な甘酸っぱさが組み合わさることにより、一瞬では判別がつかない程エスニックな辛酸っぱい味付けになっていました。
 トムヤムクンペーストなどに入っている濃厚なエビエキスとは別物ではありますが、様々なシーフードの出汁がしっかり効いている為、これはこれで充分いけます。
 キムチ鍋の素に含まれる魚醤がナンプラーの代役となっている感じで、塩気の質はほぼ同じなのでは…と感じました。
 本物に比べると、やはり香辛料が入っていないせいかやや奥深さに欠けますが、途中パクチーを噛み締めると、清涼感のあるハーブっぽい風味が加わり、途端にエキゾチックな深みがプラスされるのに感心です(←シャリシャリシャキッとした爽やかな歯触りがまた、いいアクセントになっていました)。
 プリプリした食感の海老やマッシュルームは勿論、シコシコした弾力のイカ、潮の旨味が強いアサリもこのトムヤムクン風の味付けにぴったりで、ちょっと海鮮チゲに似た味わいだとも思います。
 本来、トムヤムクンはココナッツミルクが入っている為後味はほのかにクリーミーだったりするのですが、こちらは入っていない分すっきりあっさりしている感じで、辛さがより際立っているのが印象的でした。


 単品で食べておいしいのはもちろん、ちゃんとご飯に合わせておいしいのが丼の具という感じで、「さすが吉田君、期待を裏切らない!」と思いました。
 さらに再現度を上げたいなら、ココナッツミルク・ナンプラー・青唐辛子などを足すとよりそれっぽくなりそうですので、今度試してみたいです。


P.S.
 銀猫さん、ゆゆさん、まーさん、無記名さん、コメントを下さりありがとうございます!


●出典)『どんぶり委員長』 市川ヒロシ/双葉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『どんぶり委員長』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『ミスター味っ子』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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