『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“ごちそう唐揚げ”を再現!

 先日、油を一切使わず作ったコロッケをカフェで頂いたのですが、それなりにおいしかったものの「これじゃない感」がどうにも強く、とうとう帰りにコンビニでコロッケを買って食べてしまいました;。
 その時、油と炭水化物がタッグを組むと、最強の旨さと最凶のカロリーを生み出すのだな~としみじみ実感したものです。

 どうも、相方さんへ豆腐のメンチカツを作って食べてもらった時に「豆腐はいらない、肉オンリーで」と言われたことをふと思い出した管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にてお料理教室の講師・芝田先生が様々なリクエストに応えるために作った“ごちそう唐揚げ”です!
ごちそう唐揚げ図
 『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の連載が始まって半年以上が経過したある日、とうとう広田先生と芝田先生の元へリクエストのお便りが届くようになります。
 女性漫画誌で連載されているせいか、お便りを寄せられた読者の方はほぼ全員が女性だったみたいですが、上は三世代同居のベテランママから下は新婚ほやほやの初々しい奥さんまで幅広い層から支持を集めていた模様で、早くも着実に長期連載化への道を積み重ねていっている様子に嬉しくなったのを覚えています(←当時、同じ出版社さんの週刊誌で連載されていた『AL』・『はみどる!』・『キガタガキタ!』等のお気に入り漫画が次々と打ち切られていった矢先の事でしたので、喜び倍増でしたorz)。
 ただ、リクエスト内容は「ママ友とのホームパーティーで出せるおもてなしメニュー」「仕事で帰って来た夫を感動させるくらい美味しい料理」「子どもにもお年寄りにも好かれるおかず」など見事にバラバラで、それを知った広田先生は「この方々のすべてのリクエストにお答えできるようなレシピはさすがに…」と途方に暮れたような顔になります;(←当管理人なら、散々考えた末に「ご、豪華なカレー?」と安直な意見しか言えなさそうです;)。
 しかし、いつもにも増してハイテンションな芝田先生は、「あるのよ!!」「ご老人にも、子どもにも好かれて、特に男性は好きな方が多い!そして、おもてなしごちそう料理にうってつけなレシピが!!」と断言し、ある料理を紹介します。
 それが、この“ごちそう唐揚げ”です!
お子さんにもご年配の方にも好評な定番料理・唐揚げを、たった一つの調味料で大変身させます!
 作り方はとってもお手軽で、一口大に切って塩・醤油・紹興酒をもみこんだ鶏もも肉へ、さらにサラダ油・片栗粉・卵を混ぜて少し寝かせ、弱火の油でじっくり揚げたらもう出来上がりです。
 当管理人はそれまで唐揚げといえば、しょうがやにんにくで下味をつけたり、ごま油で風味づけしたり、二度揚げして肉汁を保とうとしたりと、結構手を込んだレシピで作っていたタイプですので、初見時は広田先生同様「え~?!たったこれだけで、本当にびっくりするくらい味は変わるのかな?」と半信半疑だったのですが、そんな意見を芝田先生は「それじゃあ、ありきたりの味じゃあないの…フフフ」と不敵な笑みで一刀両断しており、何故か「お、おお~…」と妙にワクワクしたのを覚えています;。
 何でも、紹興酒は肉の臭みを消す・代わりにいい香りをつける・ジューシーに仕上げるという、たった一つで三役もこなせる優れものだそうで、よくある居酒屋風のにんにくしょうががガンガンに効いたワイルドな唐揚げとは一味違った、上品でさっぱりしているのにおつまみもピッタリというお高いお店の味に仕上がるとの事。
 調べた所、紹興酒に含まれている二十種類以上ものアミノ酸は肉を柔らかくすると同時に、醤油に含まれているアミノ酸と結びついて旨味の相乗効果を発揮するようで、「理論的にも芝田先生のレシピは正しいんだな~」と感心したものです。
 正直、紹興酒を使った唐揚げレシピ自体はちらほら見かけますので全くのオリジナルという訳ではないのですが、あちこちを探してみてもここまでシンプルな材料で勝負しているのは芝田先生のみでしたので、それを知って尚更尊敬させられました。
珍しい事に、このお話ではいつもキャッキャッと乙女みたいな芝田先生が不敵な笑みを浮かべます;
 試食した広田先生が言うには、「うっ、うまい!こ…高級な…中華料理屋さんの味がする!」「何だろう、口の中に入れた途端ほんわりと…高級な香りが…そう!!紹興酒の香り!」と興奮する美味しさの唐揚げで、これなら味に癖がないのでアレンジがききやすい上、にんにくが効いていない分いろんな場面で使いやすいと絶賛されていました。
 冷えてもふんわりしたままというのも普段使いにうってつけですし、物足りない場合にかけるネギタレの説明まであって至れり尽くせりという感じの一話でした。
 また、紹興酒を丸一本買うと持て余しそうだという心配も、芝田先生の「ほとんどの中華料理に使えます」「カクテルのベースにも」「そこまで高くないし、大抵のスーパーに置いてるわよ」という言葉で払拭される為、読めば読むほど唐揚げが食べたくて仕方が無くなります;。
紹興酒を入れるだけで、びっくりするほどお店の味に近づくそうです!
 紹興酒の存在自体は知っていて何度か使用したことはあったものの、唐揚げに使ってみた事は一度もありませんでしたので、早速再現してみる事にしました。
 作中には詳細な分量つきレシピが記載されていますので、その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、下ごしらえ。食べやすい大きさのブツ切りにした鶏もも肉をボウルに入れ、その上から醤油と塩をふって手でざっと混ぜ合わせ、そこへ紹興酒をくわえてよ~くもみ込みます(←ここで香りと柔らかさが決まりますので、念入りに揉んだ方がいいです)。
 ※シンプルな料理ですので、紹興酒はいい物を使われる事をお勧めします。
ごちそう唐揚げ1
ごちそう唐揚げ2
 やがて、鶏もも肉が調味料を吸っていい具合に色づいてきたら、卵、片栗粉、サラダ油を投入してさらに揉みながら混ぜ、そのままラップをして冷蔵庫で少し寝かせます。
 なお、時間がない場合は、風味はちょっと落ちますがすぐに揚げてもOKです。
ごちそう唐揚げ3
ごちそう唐揚げ4
 衣がお肉になじんだら、160度に熱した揚げ油でゆっくり時間をかけながら揚げます(上に浮いてきたら、時折ひっくり返した方がいいです)。
 全体がきつね色に色づいてきたらキッチンペーパーの上へ引き上げ、余分な油を切ります。
ごちそう唐揚げ5
ごちそう唐揚げ6
 油が大体落ちたら、ちぎったレタスを敷いておいたお皿へ高く盛り付け、そのまま熱い内にテーブルへ運べば“ごちそう唐揚げ”の完成です!
ごちそう唐揚げ7
 見た目はごく普通の唐揚げに見えますが、香りはすでに紹興酒の物とおもわれる芳しい風味がついている感じで、これだけでもう喉がゴクリと鳴ります。
 部位によっては何とお箸で千切れるくらい柔らかく、その上断面から肉汁が雪解け水のようにあふれ出てくるのがたまらなく、食べる前からおいしそうな予感がぷんぷんしています。
 紹興酒を使うと、一体唐揚げはどれだけご馳走度を増すのか…食べて確かめてみようと思います!
ごちそう唐揚げ9
 それでは、揚げたて熱々の内にいざ実食!
 いっただっきま~すっ!
ごちそう唐揚げ10


 さて、味の感想ですが…予想を上回る本格的なおいしさで感激!思っていたよりもしっかりした味付けです!
 広田先生がおっしゃっていた通り、まさに「高級な中華料理屋さんの味」というイメージで、口から鼻へふわ~っ!と鮮烈に抜けていく芳醇で気品溢れる香りが、鶏もも肉のこってりした旨味を最大限まで活かしています。
 紹興酒の力なのか、砂糖や香辛料といった類の物は全く入れていないのに、熟成されたコクと深い甘味が噛むごとににじみ出てくるのが印象的でした(←カラメルの焦げた風味に似た、練れた感じの美味さです)。
 また、紹興酒&低温でじっくり熱を通したおかげで、唐揚げというよりはまるで蒸し鶏みたいなしっとり柔らかな弾力のお肉になっており、噛んだ途端にジュワッとジューシーで臭みのない肉汁が飛び出してくるのがたまりません。
 衣はべとつかずにカラッと軽く揚がっていますが、唐揚げ特有のカリカリした香ばしい食感ではなく、フリッター風のさっくりかつふんわりした口当たりに仕上がっているのが特徴的でした。
 作中では「さっぱり上品」「しょうがにんにくがガンガン効いた居酒屋の唐揚げとは対極」であると表現されており、確かにがっつり系唐揚げとは対照的な上品唐揚げであったのですが、さっぱりというよりはむしろ重厚なあっさり感と例えたくなるような新ジャンル的な味わいで、油っこくないのに余韻がいつまでも残る奥行きのある後味は、一度食べたら忘れられないです。


 衣はもっとざっくばらんに例えると「餃子の○将」に出てくる唐揚げのそれに似ているのですが、それよりもずっと粉っぽくなく香り高く、思わずうっとりします。
 冷めてもおいしいままですのでお弁当のおかずとしてもぴったりですし、唐揚げ好きな方にはぜひ一度食べて頂きたいと力説したくなる一品でした。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ おかず編』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (2013フォアミセス5月号別冊ふろく)
●参考資料)『ママの味♥芝田里枝の魔法のおかわりレシピ』 著者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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2014.02.05 Wed 22:49  |  管理人のみ閲覧できます

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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