『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“サックリ簡単スコーン三種”を再現!

 先日スーパーで買い物をしていると、小学三~四年生くらいの少年がお母さんの後ろをついて行きながら「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ(以下略」とずーっと言っているのを目撃し、思わず花京院典明のあの名シーンが脳裏に蘇りました;。
 将来、少年がさくらんぼをレロレロ転がしながら食べるようにならない事を祈るばかりです。

 どうも、プリンのフタを未だにレロレロしてしまうお行儀悪な当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて芝田先生が一押しされていた“サックリ簡単スコーン三種”です!
サックリ簡単スコーン三種図
 ある日、広田先生はパン屋さんでちょっと高めながらも美味しそうなチョコスコーンを発見し、試しに一つ買って味見されたそうなのですが、それが顔をしかめてしまう程ものすごく苦いスコーンで、大失敗;。
 かと言って捨てる訳にもいかず、結局苦労しながら全部完食されたとの事で、「甘いザク切りチョコが入っているのに苦いって、どれだけなんだろう…」と思わず同情したものです;(←当管理人も経験がありますが、妙に値段が高い割に味がイマイチな食べ物は、自分の的外れな勘への腹立ち・激しい後悔・いつも以上に発動する勿体ない精神もあって、意地でも完食しやすいんですよね;)。
 後日、広田先生が芝田先生へ一部始終を話された所、それはスコーンを膨らませる為に入れる重曹を多く入れ過ぎたのが原因では…との事で、それは苦いはずだと納得しました。
 調べた所、重曹に色々添加したベーキングパウダーよりも重曹の方が膨らむ力が強い分、ちょっと量が過ぎるとすぐ苦みがストレートに出やすいみたいで、「やっぱりお菓子は分量厳守が鉄則なんだな~」としみじみ納得したのを覚えています。
ある日、スーパーのパン屋さんで買ったチョコスコーンがすごく苦かったと語る広田先生;
 その際、芝田先生が「私のレシピは苦くないの!!重曹をギリギリまでおさえて作った、小麦の味のするおいしーいレシピがあるのよー!」とおっしゃり、朝食やおつまみに如何かと広田先生にご紹介されていたのが、この“サックリ簡単スコーン三種”です!
 作り方は確かに簡単で、プレーンスコーンは小麦粉・バター・ベーキングパウダー・塩・砂糖・牛乳・水を切るようにして混ぜて作った生地を丸く成形し、オーブンで焼いたらもう出来上がりです。
 残る二つはハーブと岩塩のスコーンベーコンと枝豆のチーズスコーンなのですが、前者は焼く前のプレーンスコーンの生地へ岩塩・ローズマリー・パセリを散らし、後者は基本生地に粉チーズを混ぜた物へベーコンと枝豆を折りこんで成形して焼くだけで完成というお手軽さです。
 ポイントは、粉類やバターを合わせる時にテーブルナイフでしつこいくらいチャッチャッと切り混ぜる事、その後に全体がおから状になるまで粉をギュッと掴んでパラパラ落とす作業を繰り返す事の二つだそうで、これらのポイントさえ押さえたら最高にサックリしたスコーンになると力説されていました。
 正直、鬼気迫る表情を浮かべてテーブルナイフで生地を切り混ぜてらっしゃる芝田先生のシーンを見た時は、「とがった方のナイフじゃないとはいえ、こんな物騒な物でお菓子を作るとは…」とびっくりしたものでしたが、どのご家庭にもある物で一番切り混ぜするのに向いていた道具がこのテーブルナイフだったそうで、スコーン作りにおける切り混ぜ作業にこだわる芝田先生の執念に脱帽しました;(←あるならスケッパーが最適のようです)。
重曹をギリギリまでおさえ、キリ混ぜにこだわった特別なスコーンレシピ
 何でも芝田先生曰く、「このスコーンレシピは、私が研究に研究を重ねてできた特別なレシピなんですよー」との事で、その思い入れの強さがうかがえます。
 ネットや本のレシピ数点と見比べてみた所、芝田先生のレシピはベーキングパウダーだけではなく砂糖も少なめ、おまけにバターがやや多めの配合という独特な特徴があり、自分好みになるよう本当に試行錯誤された様子がレシピから伝わって来たのを覚えています(当ブログの方針により、分量は公開できませんが;)。
 これら三種のスコーンの他にも、ザク切りチョコスコーンやチーズスコーンの作り方がご紹介されていたのですが、特にスコーンが好物という訳でもない当管理人でも「食べてみたい!」と食欲がそそられるものばかりで、未だに読むたび胸がときめきます(^^*)。

 実を言いますと、広田先生は試食して「うわあ…おいしい。とにかく苦くない!」と当初は喜んでらっしゃったんですが、後々「めんどくさいけど」「だ…だってオーブン使ったり、切り混ぜたり…おいしーけど、朝食にこんなの作れませんよ」ともこぼしており(←当管理人も休日ならともかく、平日の朝に用意するのはきついな…という感想を抱きましたorz)、芝田先生をがっくりさせる一幕もあったのですが、それでも最終的には「(作る作業は)めんどくさいけど、作る価値があるから全然面倒じゃない」というメッセージが広田先生に伝わったようで、ほっとされた様子でした(←実際に打ち合わせされる時、一体どんな会話が繰り広げられたのか気になって仕方がありません;)。
このスコーンは、芝田先生が研究の末に満足のいく配合を見つけた思い出深いレシピとの事確かにおいしいけれど、朝から作るのはちょっと厳しいと話す広田先生に芝田先生はがっくり;
 これまでスコーンにはあまり興味を持たなかった為、ずっと作らずにいたのですが、芝田先生のご紹介されたスコーン三種は色んな意味で魅了を感じた為再現を決意しました。
 作中に記載されている詳細なレシピを眺めつつ、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、生地作り。ボウルへ小麦粉、バター、ベーキングパウダー、塩を投入し、テーブルナイフでバターが小指の頭くらいの大きさになるまでよ~く切り混ぜます。
 途中、バターが小さくなりだしたら砂糖を加え、さらに切り混ぜます(砂糖を最初から入れた場合、砂糖が溶けてべっちょりした生地になり、さっくりした出来栄えになりませんので要注意です)。
 ※スケッパーがあるなら、それが一番です;!
サックリ簡単スコーン三種1
サックリ簡単スコーン三種2
サックリ簡単スコーン三種3
 バターと小麦粉を混ぜ終えたら、粉を両手でギュッとつかむ→上からぱらぱら落とすという作業を何度も繰り返し、粉とバターが一体化してくるまで根気よく続けます。
 やがて、粉がおからみたいにボロッとした感じになってきますので真ん中をへこませ、牛乳に水を足した物を中央めがけて注ぎ、もう一度テーブルナイフで切り混ぜます。
サックリ簡単スコーン三種4
サックリ簡単スコーン三種5
サックリ簡単スコーン三種6
 切り混ぜていく内、ボウルの底に生地がくっつかなくなって生地全体が一つにまとまってきたら混ぜ終わりですので、ここまできたら丸くまとめてラップに包み、冷凍庫で約三十分寝かせます。
 これで、基本の生地は出来上がりです!
 この時、同時にベーコンと枝豆のチーズスコーン用の生地も用意しますが、こちらは先程と同じ材料で基本生地を作っている最中に粉チーズを投入し、後は普通に切り混ぜするだけで準備完了ですので簡単です。
サックリ簡単スコーン三種7
サックリ簡単スコーン三種8
サックリ簡単スコーン三種10
 次は、成形&焼き上げ作業。
 先程の基本生地を小麦粉を薄くふった清潔な台の上へ置き、麺棒で約二センチ程度の厚さになるよう伸ばします。
 この生地に、口の回りに粉をまぶしたコップをギュッと押し付けて型抜きします。
 プレーンは型抜きしたらそのままでOKですが、ハーブと岩塩のスコーンは上から岩塩、ローズマリー、パセリをたっぷり振りかけておきます(←ある場合は、ミックスハーブも足して香りを補強するのがおすすめです)。
サックリ簡単スコーン三種9
サックリ簡単スコーン三種11
サックリ簡単スコーン三種12
 一方、粉チーズ入りの生地は刻んだベーコンとさやからむいた塩茹で枝豆を折り込み、やや分厚い一つの大き目な円形になるよう形を整えたらナイフでケーキ切りにします。
 これら成形済の生地はオーブンシートの上に並べ、180度に熱したオーブンで約二十分焼きます(←オーブンの癖によって焼き時間は変わりますので、時々様子を見たり時間を調節した方がいいです)。
サックリ簡単スコーン三種13
サックリ簡単スコーン三種14
サックリ簡単スコーン三種15
 スコーン全体に火が通って表面がこんがり焼きあがったらオーブンから取り出し、そのまま器へ移してメープルシロップの容器を傍らへ添えれば“サックリ簡単スコーン三種”の完成です!
サックリ簡単スコーン三種16
 さっくり香ばしく焼き上がった表面といい、バターの芳しい香りといい、おいしそうな予感がビンビンします(←枝豆とベーコンのチーズスコーンは焦げたチーズの匂いがしますが、こちらも胃袋をぎゅんと刺激します)。
 これまで、スコーンと言えばお店で冷めた物を買ってそのまま食べるくらいでしたが、正直焼きたてがここまでいい香りだとは思わなかった為、思わずため息がもれました;。
 ここまで個性的なスコーンは今まで食べた事がないので味の想像がつかず、一体どんな感じなのかワクワクします。
サックリ簡単スコーン三種17
 それでは、プレーンスコーンだけメープルシロップをかけていざ実食!
 いっただっきまーす!!
サックリ簡単スコーン三種18


 さて、味の感想はと言いますと…本当にサックリして美味し!思っていたよりも優しい味わいでびっくりです!
サックリ簡単スコーン三種19
 今まで食べた市販のスコーンは、クッキーやソフトビスケットみたいで少し硬めな物がほとんどで(運が悪ければ苦い物が当たる事も…)、さほど好きでも嫌いでもなかったんですが、これは苦味の欠片もない小麦の素朴な味がする家庭的なおいしさで、見た目によらず外はサクサクホロッと香ばしくも簡単に崩れていく食感、中はもっちり感を帯びたふんわり柔らかい口当たりなのに感動しました。
 柔らかとは言ってもパン生地みたいにフカフカなのではなく、バターがたっぷり入っているせいかより香り高く、脂分でしっとり潤った適度に弾力のある生地がリッチな旨さで、「焼き蒸しパン」と例えたくなるような不思議なモチモチ感が癖になります。
 お腹が割れた所は水分が飛んでちょっとカリッとしているんですが、トーストにした食パンの表面みたいな心地よい噛み応えで、ここにすっきり甘いメープルシロップを染み込ませてパクッと頬張るとケンタッキーのビスケットにそっくりな味わいになった為、びっくりしました。

 ハーブと岩塩のスコーンは、岩塩のミネラル分豊富でまろやかな塩気と、ハーブの爽やかな香りが効いたシンプルながらも奥深い味わいが特徴的。
 岩塩のガリガリと派手に砕けるワイルドな歯触りがいいアクセントとなり、塩分が弾けるたびに小麦の甘味が際立つのがいいです。
 ローズマリーやバジルの胸をすくような芳しい風味が、噛むごとに鼻腔をくすぐるのがよかったです。
サックリ簡単スコーン三種20
 ベーコンと枝豆のチーズスコーンは、チーズの艶かしい香りや熟成されたコクが病み付きになる大人好みの生地に、カリカリベーコンのこってりした肉の旨さと枝豆のあっさりした甘塩味がよく合っていて、おつまみとして最適な仕上がり。
 実は三種のスコーンの中で、一番後引く味わいです。
 こんがり焼けた表面はチーズパンやポンデケージョに近い美味しさで、焦げた事によってチーズの風味が凝縮され、品よくまとまっているのがナイスでした。
サックリ簡単スコーン三種21


 プレーン味のスコーンは朝食向きですが、ハーブと岩塩のスコーン、そしてベーコンと枝豆のチーズスコーンはおつまみにぴったりで、ビールやワインと一緒に頂きたいイメージです。
 特に、ベーコンと枝豆のチーズスコーンは相方さんに特に気に入ってもらえたので、スコーンにあまり興味がない男性の方でもとっつきやすいのでは…と感じました。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ おやつ編』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
    (2014フォアミセス1月号別冊ふろく)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2014.06.06 Fri 21:32  |  

こんにちは。はじめてコメントさせていただきます。いつも楽しく読ませてもらってます(*^_^*)
あんこさんの作品と作中に描かれた食への愛と料理を作る喜びが伝わってきて、読むといつも普段の家事としての自分の料理への思いを見直す良いきっかけになります。
スコーン、大学時代の思い出があってコメントさせていただきました。大学に通っていた時のこと、とあるパン屋さんのスコーンにどハマりし、週3,4で通ってました(笑)喫茶もできるお店だったのでサイフォンで淹れたコーヒーと一緒にいつもいつもスコーン…。しっとりほろほろしていて、バターの香りももちろんのこと、小麦粉のなんとも言えない甘ーい風味がたまらなかったんですよね。お値段84円と安かったんです(^ν^)
ただこのお店、ひとしきり通い詰めて、「さすがに行き過ぎだろ…」と自粛したところ、なんと一月もしないうちに閉店てしまったのです(T_T)以来パン屋さんでスコーンを見かけるといつも買ってみるのですが、あのスコーンには遠く及びません…苦いのも確かにあります…!
今回、美味しそうなスコーンレシピだったので嬉しくなりました。あのスコーンを思い浮かべながら作ってみたいです。

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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