『クッキングパパ』の“寿司チャーハン”を再現!

 先日、くら寿司が発売した魚介ラーメンや豚丼が意外と好評だというニュースを聞き、びっくりしています。
 デザート、コーヒー、ラーメン、豚丼ときたら、あと出てきてびっくりするメニューといえばカレー・パスタ・ステーキくらいなものですが、この分だと本気で出してきそうで、半分ビクビク半分ワクワクしています…。

 どうも、「そういえば、和歌山ラーメンは鯖の早寿司がサイドメニューとして存在するとの事だから、そこまでおかしな組み合わせではないのかな?」と最近考え直した当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『クッキングパパ』にてルリちゃんが余った差し入れのお寿司を再利用して作った“寿司チャーハン”です!
寿司チャーハン図
 それは、ルリちゃんが経理課に配属されたばかりの初々しい新人だった時のお話。
 ルリちゃんが営業第二課へ転属した頃には大分打ち解けていた江口君でしたが、この頃は同期といえど課が離れていた事もあってなかなか接点が出来ず、あっという間にアイドル的存在になって取り巻きが出来たルリちゃんには近づくことも出来ない日々が続きます。
 とはいえ、江口君自身は「しょうがないよな…」と半ば諦めに近い心境で淡々としたものでしたが、兄貴分であり上司でもある田中君はじれったく感じたらしく、「江口君!!君はそれでいいのかネ、ん~!?」と心配そうに問いかけていました(←ちなみに、続けて田中君は「独身時代はモテてモテて~」と見栄を張ってアドバイスをしようとしていましたが、いつの間にか背後にやってきていたけいこちゃんから「いよっ、フラレの田中君!日本一の失恋男!!」と呆気なく真実をばらされ、大恥をかいていました。新人相手にいい恰好をしようとしても、入社当時の様子を知る仲間にかかっては威厳形無しですね;)。
 田中君としては、その昔高嶺の花だった夢子さんに猛アタックをして見事結婚にまで行き着いた過去がありますので、奥手で何かと後手に回る江口君が見ていられなかったんだろうな~と苦笑しました;。
 そこで田中君は、タイミングよく荒岩係長から「うちのヤツが酒蔵で取材している内、滅多に手に入らないうまい焼酎を何本かもらったそうだ」「うちだけで飲むのはもったいない、お酒好きの田中君も誘ってみては?と言うんだが…来るか?」と招待を受けていたのもあり、江口君を焚き付けて一緒にルリちゃんを飲み会へ誘っていました。
 実はルリちゃんは幼い頃、一度荒岩係長に助けられていた過去があった為、「きちんとお礼を言いたいので、是非行きます」と即答しており、田中君と江口君を喜ばせていました。
小さい頃に荒岩主任に助けられたルリちゃんは、飲み会でお礼を言おうとしていました
 こうして飲み会当日、お酒も料理もすっかり準備を整えた荒岩係長の自宅へ田中君・江口君・ルリちゃんは集い、宴会を始めます。
 もはや荒岩一家とは家族同然のお付き合いになっている田中君は、「係長は料理好きだから、どうせ当日も沢山ご馳走を作ってるんだろうな~」と予想がついていたらしく何も持ってきていなかったのですが、ルリちゃんは気を使って桶一杯に詰まったお寿司を持参しており、「…余計でしたね」と言ってちょっと気まずそうな顔をしていました(←当管理人は昔、手作り料理を持ち寄るホームパーティーへ参加した事があったのですが、料理上手な方々のカラフルで豪華なおかずが並ぶ中、茶色っぽい唐揚げオンリーという差し入れをして大分恥ずかしくなった思い出がありますので、ルリちゃんのいたたまれない気持ちは少しわかる気がします;)。
 それでも時間が経つにつれて一同はアルコールの力もあって打ち解け、田中君はベロベロに酔っ払い、江口君に至っては泥酔するのですが、ルリちゃんは意外とお酒に強かったらしく、強い焼酎をロックで飲んでもハキハキとしゃべる酒豪っぷりを見せていました。
 いい所を見せたり親交を深めるどころか、声にならない声をあげて眠っちゃう江口君は正直残念なキャラかもしれませんが、何だか放っておけなくて憎めません;。

 この時、自分が用意したお寿司が多すぎて余っているのを見つけたルリちゃんが責任を感じ、「係長キッチン貸して下さい!」と言って作ったのが“寿司チャーハン”です!
 作り方は簡単で、握り寿司や巻き寿司といったお好みのお寿司を強火に熱した中華鍋(又はフライパン)でパラパラになるまで炒め、コチュジャン・ごま油・炒り卵・刻みネギ・塩・こしょう・醤油を加えてまんべんなく混ぜ合わせたら出来上がりです。
 はっきり言って、ルリちゃんが中華鍋とお玉を使ってお寿司をガッガッとつぶし、「ホラ、段々チャーハンになってきたでしょーっ」と陽気に笑っているシーンを初めて読んだ時は「ワ、ワイルド~!」「酢飯の酸っぱさはチャーハンに合わなさそうな予感が…」とハラハラしたものでしたが、途中で荒岩係長が傍に立って「よし、じゃこっちで卵を焼こう」「それからコチュジャンとごま油も加えてみようか」とさりげなく助け舟を出す事によって何とか形になっていった為、こちらまでほっとしたものです;。
 荒岩係長が言うには、「コチュジャンが酢飯の酢を中和して、うまいチャーハンが出来るぞ!」のだそうで、確かにそれなら最大のネックである酸っぱさがちょうどいい具合に押し隠せるかもしれないと感心しました。
荒岩係長の作った料理が多かった為お寿司があまり、責任を感じたルリちゃんはリメイク料理を作ります
 それにしても、普段はごくごく普通の明るいお嬢さんであるルリちゃんがここまで大胆な行動(いきなり上司のキッチンを借りる・お寿司をチャーハンにする事を考えつく・おまけに調理後は大の字になって爆睡;)を取るとは思っていなかった為、当初はかなりびっくりしたのですが、それは荒岩係長や田中君も同じだったみたいでしばらくはポカーンとしていました。
 正直、酔っぱらって破天荒な料理をしている人間というのは、周囲からすると色んな意味で不安な存在だというのは分かり過ぎるほど分かっているのですが、案外酔っぱらってデタラメな組み合わせをしている時にこそ意外と美味しいトンデモ料理を生み出せたりしちゃいますので、ルリちゃんを責める気にはなれないです;(←大学時代など、一人暮らしの知人宅で酒盛りしてはそういう調理実験を行い、数々の謎料理を生み出し合ってました…大抵が悲惨な結末でしたがorz。ただ、そばカルボはヒット作で時々作ってます)。
 おかげで田中君は、繊細そうに見えて実は豪胆なルリちゃんと、根明そうに見えて実は気が小さい江口君の組み合わせが一筋縄ではいかなさそうな事にほんのり気付いたらしく、後々江口君に「しかしなんだね、結構大胆で思い切った事をするコだな」「江口だめだ、こりゃお前に手におえる娘さんじゃないぜ」と漏らしていました;。
見た目に寄らず大胆なルリちゃんに対して、ちょっとタジタジになっていた江口君でした;
 お寿司屋さんのお寿司で試すのはあまりにもったいなさすぎた為ずっと躊躇していたのですが、先日スーパーで売られているパック寿司をみて「これだ!」と思い、再現する事にしました(←スーパーのお寿司部門様、申し訳ございません)。
 作中には分量つきの詳細なレシピが記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、ご飯の炒め作業。お好みの握り寿司と稲荷寿司(←今回はサーモン・穴子・マグロ・エビ・鯛・ハマチ・稲荷を使いましたが、太巻きや鉄火巻きを使用しても可です)を用意し、強火に熱して油を引いた中華鍋(又はフライパン)で炒めます。
 フライパンを揺すりながら、お玉やヘラなどで塊を平らになるよう軽く押しつぶすようにして手早く混ぜるのがコツです。
 ※あんまりギュウギュウに押し付けてもご飯に粘りが出て粒が崩れますので、程々にしておくのがポイントです。
寿司チャーハン1
寿司チャーハン2
寿司チャーハン3
 次は、具を混ぜ込む作業。
 ご飯がばらけてきたらコチュジャン(最近、全材料を熊本県産で揃えて作っているコチュジャンが販売されていますので、そちらを利用しています。風味がよくておすすめです)とゴマ油を投入し、全体に味がなじむよう丁寧に混ぜ合わせます。
 コチュジャンがご飯全域へ行き渡ってパラッとしてきたら、あらかじめ別のフライパンで多めの油でふんわり火を通しておいた半熟炒り卵、刻んだ細ネギ、塩、こしょうを入れてざっと混ぜ合わせ、最後に鍋肌へ添わせるようにして醤油を回しかけてさらに炒め合わせます。
寿司チャーハン4
寿しチャーハン6
寿司チャーハン7
 チャーハン全域に味と材料がなじんだら火からおろし、お皿へ丸く盛り付け仕上げに汁気を切ったガリを飾り付ければ“寿司チャーハン”の完成です!
寿司チャーハン8
 当初は「酢飯でチャーハン!」となじめない想いがありましたが、実際に作ってみるとしっくりくる感じでびっくりしました。
 コチュジャンにそまって通常ではありえない程赤いチャーハンになりましたが、香りはそこまでおかしくなく、ほっとしました(酢のツーンとする感じは全くないです)。
 一体どういう味になっているか想像もつきませんが、食べて確かめてみようと思います!
寿司チャーハン9
 それでは、熱い内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
寿司チャーハン10


 さて、味はと言いますと…思ったよりもしっくりくる出来栄えで衝撃!もったいないようでもったいなくない、妙な美味しさです!
 酢飯を使用していますので独特の甘酸っぱい味わいがご飯にしっかりついているのですが、コチュジャンの刺激的な辛さや、砂糖とはまた違った甘味が加わる事により、病み付きになる甘辛い味付けになっています(←火を通したおかげで、想像していたよりも酸っぱくないのにほっとしました)。
 材料や調味料が個性的なせいか、チャーハンというよりは「海鮮ビビンバ風甘辛焼き飯」というイメージですが、ふんわり優しい炒り卵やシャキシャキなネギが辛味を緩和させてくれるのがちょうどよかったです。
 入っている具が多種多様な為、食べるごとに味わいが微妙にかわっていくのが面白く、飽きずにどんどん食べ進められるのがいい感じでした。
 意外にもコチュジャンと相性がよいように感じたのは稲荷寿司のお揚げで、油揚げの程よい油分とふっくらした噛み心地は、ごま油の香ばしさが染みたご飯とぴったりでした(←キムチ鍋に入れたお揚げと似た味わいです)。
 正直ここまでグチャグチャだと、魚の方はあまり明確な違いが分からなかったのですが、サーモンは塩気がない焼き鮭風、エビはプリプリした食感、穴子や鰻はこってりした甘さで辛うじて判別出来、尚且つ辛旨いチャーハンとよく合っているように思いました。


 酢飯の癖が消えているかどうか心配でしたが、食べてみるとそこまで残っていなかったのでほっとしました。
 太巻きや海苔巻きオンリーで作ってみてもいけそうですので、いずれまた試そうと思いました(実は後日、イカ・ホタテ・バッテラも足したバージョンも作ってみたのですが、これはより豪華版といった味でいけます)。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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