『まかない君』の“カツオたたきピリ辛マヨ和え”を再現!

 先日、知人から「アジのたたきはごま油をたらしてみてもイケるよ」とおすすめされたので、試しに作ってみたのですが、これが和風とも中華風ともいえない妙に病みつきになる美味しさで、ハマりました。
 醤油味のアジのたたきはお酒のおつまみに最適な感じですが、ごま油入りのたたきはご飯との相性がさらに向上した感じで、目から鱗です。
 あまったのを焼いてサンガ焼き風にしてもなかなかですので、おすすめです。

 どうも、マグロのたたきもあると知って驚いた管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が旬の初ガツオを活かして作った“カツオたたきピリ辛マヨ和え”です!
カツオたたきピリ辛マヨ和え図
暖かい陽気が続く六月のある日、浩平君はいつものように弥生ちゃんを夕食の買い物へ誘おうとするのですが、弥生ちゃん折悪しく昼寝をしており、仕方なく一人で出かけようとします。
 するとその時、ちょうど手が空いていた佳乃さんが「じゃああたしが一緒に行ってあげよう」と声をかけ、浩平君は珍しく佳乃さんと二人っきりで買い物に行く事になっていました。
 どうやら佳乃さんは専業小説家らしく、食事や気分転換をする以外は自室にこもってもっぱら創作活動をするのが日常なのですが、この日はちょうど欲しい物があったみたいでついて来れたようでした(←どんな分野を書いているのか、残念ながら詳細は不明ですが、食事中に幅広い文学ネタや雑学ネタを披露している所から「純文学系かな?」と推測しています)。
 からかい甲斐のある浩平君にちょっかいを出すのが好きな佳乃さんは、出かけ間際に「キレイなお姉さんと歩けて嬉しいねー」と早速軽いジャブをしかけますが、佳乃さんのペースに振り回されないよう徐々に気を付け出している浩平君は「おかげさまで」とかわしており、佳乃さんからその背伸びっぷりを「またさらりと受け流してくれること」と少しつまらなさそうに笑われていて、何とも言えない気分になりました;。

 ちなみに、佳乃さんが欲しかったのは作品を書くのに必要な資料だったみたいで、お二人は一旦本屋さんへ立ち寄るのですが、そこで佳乃さんは紙袋にずっしり入るくらいの本を買っており、浩平君から驚かれています。
 佳乃さん曰く、「図書館で借りてもいいんだけどさ、やぱり買った本じゃないと今いち身にならないんだよね」との事で、こういうシーンを見ると浩平君同様「プロっぽい」と感心します。
 当管理人は作家ではありませんが、考えてみれば図書館で借りても一度目を通しただけでは読み足りない、頭に内容を叩き込みたい作品は気づけば購入しちゃってますので、佳乃さんの言葉は数百分の一ながらもその感覚が分かるような気がしました。
今回は弥生ちゃんが昼寝中だった為、珍しく佳乃さんが買い出しに付き合ってました
 本屋帰り、お二人はスーパーへ行く前に喫茶店に立ち寄ってちょっと休憩し、昔話に花を咲かせます。
 この時佳乃さんはクリームソーダを注文していたのですが、弥生ちゃんがわかめを見るたび浩平君を思い出すのと同じように、佳乃さんの場合はクリームソーダを飲むと浩平君を思い出すと話しており、浩平君を意外がらせています。
 何でもその昔、まだ幼かった佳乃さんがクリームソーダを飲んでいると浩平君から飲みたいとせがまれ、ストロー二つを使ってカップルの如く相飲みをした事があったそうなのですが、それを見て羨ましがった弥生ちゃんが佳乃さんからストローを譲ってもらって代わりに飲み、結局ほとんどをお二人に飲みつくされてしまったという苦い出来事があったみたいで、それ以来奪われたクリームソーダがあたしを呪縛していると冗談交じりに語っていました;。
 さすがに全部平らげてしまうのはあんまりですが;、確かに人が飲み食いしている美味しそうなものは自分の手元にある物よりも数段魅力的に見えやすいので、小さかった頃の浩平君達の気持ちも分からないでもないな~と苦笑しました。 
 今は遠慮なく食欲を表す佳乃さんも、どうやら昔は内気な少女だった模様で、もしかしたら従兄弟四人組の中で一番性格が変化したのは佳乃さんなのかもしれません。
喫茶店でメロンソーダを飲んでいる時、ちょっとした昔話に花が咲いていました
 その後お二人はやっとスーパーへ行き、夕食の買い物をするのですが、メインの食材は佳乃さんが「なんか季節ものがいいなあ」とリクエストしたことにより、初ガツオのたたきに決定します(←なお、その際佳乃さんは「刺身じゃなくたたきにしたのは何か策があるんだね」「分かった!焼けてる所全部そぎ取って生のところだけ刺身で食べる、名付けて“カツオたたきのプライドズタズタ造り”でしょ!」と恐ろしい予想をしており、浩平君を呆れさせてました;。なかなかのドSですね;)。
 こうして帰宅後、浩平君が「ヨッちゃんのおごりで何かいい物食べてきたの?」と拗ねかけていた弥生ちゃんと一緒に作ったのが、この“カツオたたきピリ辛マヨ和え”です!
 作り方は意外と簡単で、豆板醤・醤油・しょうが・青じそ・ごま油・マヨネーズ・初ガツオのたたき・玉ネギをざっくり混ぜ合わせ、それらを千切りにしたレタスやきゅうりの上へ盛り付け、最後にトマトや揚げにんにくを飾り付けたら出来上がりです。
 通常、生玉ネギは水にさらして辛味を抜いてから使う事が多いですが、浩平君が言うには「マヨネーズで和らぐから大丈夫だよ」だそうで、この料理は切ってそのまま使うと説明していました(←水に浸けると玉ネギの栄養が逃げてしまいますので、これは名案だと思います)。
 ポイントは生の刺身ではなくたたきを使うことで、表面がつるっとしている刺身よりも、焼かれてざらついているたたきの方がマヨネーズがよく絡むと書かれており、「なるほど、だからたたきを…」と納得したものです。
かつおのたたきをわざと刺身だけにしてプライドをずたずたにするとは…佳乃さん、恐ろしい人!
 実際に食べた弥生ちゃんは「ピリ辛でおいしー!揚げにんにくの食感がすごくいいねー」と歓声を挙げ、佳乃さんは「目には目を 歯にはハムラビ 初がつを」と独特の感性の一句をひねって美味しさを表現するなど、一風変わったこのたたきは幸い好評だった模様で、浩平君も安心したように笑っていました。
 カツオにマヨネーズという組み合わせで真っ先に思い出すのは、『美味しんぼ』三巻で山岡さんがマヨネーズ醤油でカツオを食べて雄山氏をぎゃふんと言わせたエピソードなのですが、こちらは他の個性的な調味料や薬味を加えてマヨネーズの癖を緩和させている為、マヨネーズ醤油よりもぐっと万人受けしそうな一品になっているのが素晴らしいな~と感じました。
 ※今回は長くなってしまったので省略しましたが、この日の夕食には初ガツオと同じくらい美味しそうな準メイン“鶏ひき肉の塩肉じゃが”も登場していましたので、次回はそちらをご紹介する予定です(^^)。
揚げにんにくの食感とピリ辛な味わいが気に入った弥生ちゃんは、ニコニコしていました
 最近ようやく初ガツオが店頭に並ぶようになって来た為、再現する事にしました。
 作中には図入りで詳細なレシピが記載されてされていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、マヨソース作りと和える作業。ボウルへ豆板醤、醤油、おろししょうが、千切り青じそ、ごま油、マヨネーズを投入し、菜箸でよ~くかき混ぜます。
 味見をしてお好みの味付けになるよう調味料を微調整しつつ足したら、マヨソースは出来上がりです。
 このマヨソースへ、薄くスライスした玉ネギを加えてざっと混ぜます(←この時期だと、新玉ネギを使ってもおいしそうですね)。
カツオたたきピリ辛マヨ和え1
カツオたたきピリ辛マヨ和え2
カツオたたきピリ辛マヨ和え3
 新玉ネギにマヨソースが大体絡んだら、食べやすい厚さに切った初ガツオのたたきも投入してさっくり和えます。
 この時、あんまり混ぜすぎますとカツオの身がボロボロになりますので、底から持ち上げるようにして短時間で優しく回し混ぜた方が失敗がなくておすすめです。
カツオたたきピリ辛マヨ和え4
カツオたたきピリ辛マヨ和え5
カツオたたきピリ辛マヨ和え6
 その間、大皿へ大ざっぱな千切りにしたレタスと細長く切ったきゅうりを敷いて飾り付け、熱した油をひいたフライパンで輪切りにんにくを揚げて揚げにんにくを作っておき、トマトもくし型に切ってスタンバイさせます。
カツオたたきピリ辛マヨ和え7
カツオたたきピリ辛マヨ和え8
 マヨソースがカツオのたたきと玉ネギに絡みきったら先程の大皿の中央へ盛り付け、仕上げにトマトをあしらい上から揚げにんにくをパラパラと散らせば“カツオたたきピリ辛マヨ和え”の完成です!
カツオたたきピリ辛マヨ和え9
 レタスやきゅうりの鮮やかな緑、トマトの瑞々しい赤、新玉ネギ入りマヨソースの白の彩りが美しく、見るからに華やかな一品です。
 カツオのたたきと言えばポン酢やおろしにんにくが一番の薬味だと思っていましたが、生にんにくの強烈な風味とはまた違った、揚げにんにくの香ばしい風味もいいな~と感じました。
 いつもカツオのたたきは和風の味付けで食べていましたので、一体どんな味か楽しみです。
カツオたたきピリ辛マヨ和え10
カツオたたきピリ辛マヨ和え11
 それでは、野菜ごとカツオをガバッとつまんでいざ実食!
 いっただっきまーすっ!
カツオたたきピリ辛マヨ和え12


 さて、味はと言いますと…ポン酢やしょうが醤油と同じくらいカツオに合ってて美味し!浩平君と美味しんぼは正しかったです!
 ゴマ油の香ばしい風味が効いた中華風ピリ辛醤油マヨ味が、表面が焼かれて絡みがよくなったモチモチで旨味の濃いカツオのたたきにしっかり絡み、噛めば噛む程味が深まっていきます。
 青じそのすっきり清涼な香りや、しょうがですっきりキレのいい風味が効いたマヨダレによって、臭みのない爽やかな後口になっているのがたまりません。
 パリパリと張りのあるレタス、シャキシャキのきゅうり、甘酸っぱくてジューシーなトマトと共に食べるせいか、刺身というよりはサラダ感覚で頂ける一品で、マヨネーズやにんにくでややこってりしているにも関わらずさっぱりしているのは、このたっぷりの野菜のおかげだろうな~と感じました。
 正直、マヨネーズやゴマ油だけだったら少々くどかったと思いますが、豆板醤のスカッとした辛さが爽快感を演出し、適度に刺激がプラスされてマンネリが防がれて為、さほど気にならなかったです。
 最初は、水にさらしていない玉ネギは辛くて食べられた物じゃないんじゃ…とハラハラしていましたが、マヨネーズのクリーミーな油分で辛味成分はすっぽり覆われ、辛いどころかマリネ感覚でパクパク食べられました。
 揚げにんにくのカリカリした食感や、ガツンと食欲を増幅する力強い旨味が全体にメリハリを与えているのもいい感じで、ご飯のお供には勿論ビールのおつまみとしても優秀な一品です。


 戻りガツオだとさらにくどくなりそうですので、こってり好きではない場合は初ガツオ限定のメニューにした方がよさそうです。
 揚げにんにくが合うのならフライドオニオンも合いそうな予感がしますので、今度また試してみたいと思います。

P.S.
 kanehitoさん、先日は非公開コメントにてご指摘ありがとうございます。長年無頓着に書いてきたため、ご指摘されて初めて気がつきました、申し訳ございません。例の記事で該当する箇所はすぐに訂正した上、今後もなるべくそのように書いて行こうと思います。ただ、急いでいる時期だともしかしたら無意識に出る事があるかもしれませんので、その時は「また昔の癖がでているな」と笑って見過ごして頂けますと幸いです…。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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 …『百姓貴族』
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 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
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