『クッキングパパ』の“豆腐グラタン”を再現!

 大学時代、カフェ飯好きな知人に誘われて色んなカフェ飯を食べ歩いた時期があったのですが、当時色気よりも食い気だった当管理人は「確かにおいしいけど、この値段なら近所のうどん屋さんでカツ丼セットを頼んだ方が、もっとお腹いっぱいになるんだけどな…」とそこまで夢中になれなかった記憶があります(←豚に真珠とはまさにこの事ですね;)。
 ただ、最近は胃が少し縮んで食の好みが変わってきたせいか、違う味をちょこちょこ楽しめるタイプのカフェ飯に興味が出てきており、近いうちにまたいけたらなーと考えています。

 どうも、オーガニック系カフェ飯店における木製スプーン率は異常だと思っている管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、 『クッキングパパ』にてある小料理屋の主が田中君とその友人・沢村さんに出した“豆腐グラタン”です!
豆腐グラタン図
 今回ご紹介するのは、以前“あわび丼”の回で気持ちのいい食べっぷりを見せた田中君の同期・沢村さんが久々に再登場した時のお話。
 ある日仕事で小倉にやってきた田中君は、小倉支社にいる沢村さんへ「鰻屋にいるから仕事終わったら来いよ、飲もうぜ!」と電話やメールで連絡を取ろうとしたものの全く返事が来ず、一人不貞腐れながら鰻屋で先に食事を取っていたのですが、明らかに怪しい人影がこそこそと店を出ていくのを発見した為呼び止めると、何とそれは三十キロ痩せてすっきりした沢村さん本人(←夜なのにサングラス&付けヒゲで不審度マックス;)!
 沢村さんといえば、初登場時「何よりも食い意地を優先する」「うまい物をバリバリ食う!これが元気の素だろーが!!」「一食たりともおろそかにできない!」という名言を数多く残した大の食いしん坊で、美味しい物を食べる為にはどんな努力をも惜しまない食欲第一主義の男性だったのですが、去年医師から「血糖値や血圧が非常~にやばい」「今のままの生活を続けていくと大変なことになるよ」と注意されて以来、ドカ食いムチャ食いをやめてヘルシー志向になったそうで、それが照れくさくて田中君に会うのを躊躇していたとの事でした。

 これが当管理人だったら「いやぁ、実はダイエットに成功しちゃって~!」とここぞとばかりに会いたがる所ですが;、確かにその頃の沢村さんは「健康など気にしてばかりいると体に悪いゾ」と断言して食べるのを控えていた田中君を情けないと批判していましたので、会わす顔がなくても無理からぬところかな~と苦笑いしました。
 それにしても、ダイエットとは露とも思わず「病気か?」と聞いた田中君の言葉は、不謹慎ながらも当管理人が初見時に抱いた感想そのままで、「まさか糖尿病…!」とさらに突っ走った想像をしたのは失礼だったと反省しました;。
久々に会った沢村さんは、昔よりも三十キロ痩せるという快挙を成し遂げてました
 そんな沢村さんが一年以上続けられて成功したダイエットは、ズバリ糖質制限ダイエット!
 糖質制限ダイエットとは、ご飯・パン・麺・菓子・果物・芋類といった炭水化物や糖質を含む食品を避け、その代わり肉・魚・豆腐・野菜・チーズといったたんぱく質や脂質を含む食品は食べてもOKというダイエット法(※ただし、あまりにも極端に炭水化物をとらずにいるとかえって体に害をもたらすので、低糖質ダイエットに留めた方が安全です)。
 このダイエットの嬉しいポイントは、肉や魚ならカロリーを気にせずお腹いっぱい食べても大丈夫という所で、空腹感が感じられない分そこまでストレスを感じず続けられるのが大食家にはありがたいな~と思います。
 その上、何と糖質を含まない蒸留酒(焼酎・ウイスキー・ウオッカ等)ならいくら飲んでも構わない、例えば「焼き鳥で一杯」「焼肉で一杯」も十分可能というという飲兵衛にも優しいダイエット法で、読んでてかなり惹かれました;。
 だからこそ、大食漢の沢村さんも無理なく続けられたんだな~と妙に納得です。

 ちなみに、沢村さんはご飯や麺の代替品として豆腐を活用しているみたいで、例のデジカメで撮った様々な豆腐料理の写真を田中君に見せていたのですが(←中には豆腐をご飯に見立ててかけたカレー豆腐という涙ぐましい一皿もあり、ダイエットへの本気度が伺えました)、その画像の数々を見ていると当管理人自身、ダイエット中に豆腐=ご飯と考えておかずを食べていたのを思い出し、妙にしんみりしてしまいましたorz。
 結局、<喜多>のスペシャル大盛りカツ丼やとんこつラーメンを愛する田中君は自分には無理と諦めてしまったようですので、夢子さんの心労はまだまだ続きそうだな~と気の毒に感じました;(←見た目は健康そうに見えますが、実は病院にかかるシーンが結構ある田中君。盲腸、痔、ぎっくり腰、成人病予備軍…最近は尿道結石まで体験しちゃってました;)。
沢村さんの場合、糖質ダイエットが性にあったようで成功したみたいです
 その後、田中君は沢村さんが自宅に帰る前によく寄るという小料理屋<こはる>に誘われ、そこの女主人・はるさんを紹介されます。
 女一人で飲食店を切り盛りする店主といいますと、どうしても<きんしゃい屋>の迫力満点ママを思い出してしまいますが;、はるさんはほっそり上品なショートカットの似合う美人で、沢村さんとは「オーッス」「おかえりなさーい」と言い合うなど大分親しげな様子。
 この時、田中君との挨拶もそこそこにはるさんが用意したのが、“豆腐グラタン”です!
 作り方は意外と簡単で、グラタン皿へ水気を抜いて両面を焼いた木綿豆腐→鶏もも肉・エビ・にんにく・玉ネギ・にんじん・えのき・塩・こしょうを炒めて豆腐や牛乳で作ったソースを混ぜた物→とろけるチーズの順に具を重ねていき、高温に熱したオーブンでこんがり焼いたら出来上がりです。

 このグラタンの特徴はとにかく糖質を抑えてある所で、ホワイトソースを豆腐ソースに、マカロニを焼き豆腐に置き換える事でぐっとヘルシーに仕上げたとの事。
 ポイントは、豆腐の水気を事前にしっかり抜いて豆臭さを消す事、鶏もも肉は皮を除く事(←皮さえ除けば、皮なし鶏胸肉の身とカロリーはそう変わらないみたいです)、豆腐ソースの材料をミキサーにかける際はしっかり一体化するまで根気よく合わせ続ける事の三つで、これさえ守れば失敗はまずなさそうです。
 豆腐グラタン自体は前々からあるメニューですが、具もソースもここまで豆腐で統一したレシピは見た事がなかった為、初めて知った時は興味津々だったのを覚えています(小麦粉を一切使いませんし、牛乳や生クリームは豆乳でも代替可能ですので、アレルギーをお持ちの方にも優しいのに感心です)。

 実を言いますと、沢村さんが糖質制限ダイエットを始めたのも、豆腐メニューを教えてくれたのもみなはるさんのおかげだったそうで、何と近々結婚すると照れくさそうに田中君に報告していました。
 正直、あそこまで食い意地命だった沢村さんがここまで急速に変わったのは今一つ腑に落ちなかったのですが、それも全て愛すべき伴侶が傍にいたからだったんだな~とこちらまでこそばゆい気持ちになりました;。
マンションの近くにある小料理屋「こはる」の店主はるさんが、沢村さんを変えました
 最近、「ヘルシーだけどボリューム満点な料理が食べたい」という気持ちが高まっていた為、再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピが分量つきできっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、豆腐の下ごしらえ。適度に切り分けた後重石をするなどしてしっかり水分を抜いた木綿豆腐を用意し、ソース用と具用の二つにあらかじめ分けておきます。
 ソース用の木綿豆腐は、牛乳、塩、こしょうと共にミキサーに入れ、なめらかなペースト状になるまでかけ続けます。
 牛乳と豆腐が徐々に一体化し、分離しているように見えなくなったらソースは出来上がりです。
 一方、具用の豆腐はさらに食べやすい大きさに切り、オリーブ油を引いて中火に熱したフライパンで表裏をこんがり焼き、軽く塩こしょうで味付けしたら準備OKです。
豆腐グラタン1
豆腐グラタン2
豆腐グラタン3
 次は、炒め作業。
 みじん切りにしたにんにくとオリーブ油を香りが出るまで炒めておいたフライパンへ、皮を取り除いて一口サイズに切った鶏もも肉を投入してじっくり焼きます。
 鶏肉の中まで火が通ってきたら、殻を剥いて背ワタを取ったエビ、食べやすい大きさに細長く切ったにんじん、薄くスライスした玉ネギ、石突きを切り落としたえのきを加えて、しんなりするまで炒め合わせます。
豆腐グラタン5
豆腐グラタン6
豆腐グラタン7
 野菜類に火が通ったら、先程の豆腐ソースと生クリームを注ぎ入れ、ざっくりと混ぜ合わせます。
 ソース類が具に絡まったら、すぐに火からおろします。
 これで、グラタンの元となる具入りソースは用意万端です。
豆腐グラタン8
豆腐グラタン9
 ここまできたら、後は焼き作業。
 バターを薄くぬったグラタン皿(気にならない場合は、ぬらなくても大丈夫です)へ具用の豆腐を一つ一つ並べ、さっきの具入りソースを上からどっさりかけ、とろけるチーズをお好みで振りかけます。
 これを、200度に熱したオーブンに入れて十五分前後かけて焼きます。
豆腐グラタン4
豆腐グラタン10
豆腐グラタン11
 グラタンが焼きあがったら取り出し、その上へ刻んだパセリをパラリと散らせば“豆腐グラタン”の完成です!
豆腐グラタン12
 以前、全く別のタイプの豆腐グラタンを作った事がありますが、そちらよりもこちらの方がぐっとクオリティーが高い感じです;。
 にんじんの赤やパセリの緑がいい彩りになっているうえ、所々チーズから鶏肉やエビといった豪華な具がのぞいている為、食べる前からワクワクします。
 ダイエットを目的とした食事はちょっと殺伐とした気持ちになりがちですが、このグラタンにはそんな気配がみじんもありませんので、一体どんな味がするのかとても楽しみです。 
豆腐グラタン13
 それでは、焼きたてほやほやの内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
豆腐グラタン14


 さて、味はと言いますと…ちゃんとグラタンの味がするのに、グラタンとは思えぬさっぱりヘルシーな旨さでびっくり!豆腐好きにはたまらない一品です!
 水気が抜けてふっくらかつしっかりした噛み応えになり、大豆の風味がギュッと凝縮された豆腐ステーキは主役としての貫禄十分で、チーズとの相性も意外にいいです。
 ホワイトソースのようにクリーミーな濃厚さやバターの香りこそないものの、豆腐の自然な甘味と淡いコクがじんわりと舌に広がる豆腐ソースはほっと落ち着く美味しさで、洋食なのにどことなく和を感じさせられる出来栄えでした。
 牛乳や生クリームが入っているせいか、豆腐を使ったクリームにありがちな豆臭さや苦みがほとんど残っておらず、スルッと頂けます。
 細切りにされてシャキシャキになった玉ねぎ、サクサクした歯触りのにんじん、シコシコな食感のえのきへこのフルフルモロモロと絶妙なとろみ加減に仕上がった豆腐ソースがまったり絡む事により、それぞれの歯ごたえが一層際立っているのが癖になり、食が進みました(←味付けは全く違いますが、口当たりは白和えにちょっと似ています)。
 ガーリックチキン風に仕上がった鶏もも肉、プリプリのエビが豆腐では出せないがっつりしたボリューム感をプラスしており、ダイエット豆腐料理にありがちな物足りなさは一切ありませんでした。

 豆腐尽くしなので胃に全くもたれず、尚かつ具沢山なので満足感がすごいです。
 残念ながら豆腐ソースは熱を入れ過ぎると分離してしまうので応用はききにくいですが、何かに乗せてオーブンで焼く分には心配はいりませんので、色んな組み合わせを試してみたいな~と思いました。

●出典)『クッキングパパ』 うえやまとち/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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