『華中華』の“バラの紅いチャーハン”を再現!

 先日、いつものスーパーへ買い物に行った際、もはや習慣になっている値札シールのキャッチコピーの確認をした所、きびなごのお刺身に「きれいな色しとるやろ?」という宣伝文句が貼られており、思わず『タッチ』のかの名言「きれいな顔してるだろ」を思い出し、一瞬吹きそうになりました;。
 元ネタを知っててそうしたのか、それとも全くの偶然なのか分かりませんが、内心「<ウソみたいだろ。死んでるんだぜ>がついていたら、タッチネタ確実だったな…」と思いつつ、何事もなかったかのようにその場を立ち去りました。

 どうも、その日の肴は「脂のすごか!」と書かれていたマグロの刺身だった管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが島野さんを元気付ける為に差し入れした“バラの紅いチャーハン”です!
バラの紅いチャーハン図
 楊貴妃さんが玄宗皇帝似の男性を見送ってから(←詳しくはこちら)少し経ったある日、ハナちゃんは楊貴妃さんと一緒にいつもよりも早く家を出て、港の見える丘公園にあるローズガーデンへ足を延ばします。
 実は、ハナちゃんが一番好きなお花は紅いバラだそうで、久々に元気をもらう為に見学しに行ったとの事。
 楊貴妃さん曰く、「人間だけでなく、動物全般に言えるらしいんだけど…紅い色は、熟した果物の色だろう?甘く熟した果物は、栄養たっぷり。食べれば元気になると人や動物の脳に遺伝として記憶されているから、見ただけで元気になるそうだよ」だそうで、初めて読んだ時は目から鱗が落ちました。
 元々、光の三原色の一つである赤には気持ちを活発にする効果があるという事はぼんやり覚えていたんですが、そういう太古の記憶も知らず知らずの内に影響を与えているんだな~と考えると、命は単独ではなく無数の先祖達と一本に繋がっている存在なんだと実感させられます。
横浜にあるローズガーデンで、楊貴妃さんとつかの間の花見をしていたハナちゃん
 おかげで、早朝からリフレッシュ出来たハナちゃんは元気一杯になって出勤するのですが、上海亭に慌てた様子の島野さんが「大変よ!」と言って駆けつけ、銀河楼飯店の前へ連れて行った事からほのぼのした空気は一気に吹き飛んでしまいます。
 そもそも、銀河楼飯店は「一日でも多く開店してお客を引っ張り込むんだ!」という有田さんの方針で年末だろうが正月だろうが休まず営業していたんですが、この時は大幅に工事していて臨時休業中で、表には「近日リニューアルオープンします。しばらくの間ご迷惑をおかけします」という看板が立てられており、ハナちゃん達はびっくりしていました。
 このシーンを今読み返すと、某牛丼店のパワーアップ休業みたいな物だったら問題解決だったんだけどな…ブラックの度合いもいい勝負な気がするし」と心から思うのですが勿論そんなことはなく;、単に回転寿司のコンベヤーを流用して回転中華にする工事だったようで、むしろガン攻めの態勢でした(←ネットで調べてみると、何と中華街に実在する事が分かりびっくりしました。当然、銀河楼飯店とは全然違う優良店です^^;)。
けれどもそうしている間にも、銀河楼飯店は不気味な改装工事をしており、島野さんをハラハラさせます
 最初に読んだ時は、「違法すれすれのパクリではなく、やっと正攻法で勝負する気になったんだ」と感心しかけましたが、回転させるのは定番中華料理だけではなく、かつてハナちゃんが有田さんに渡した百種類のオリジナルチャーハンレシピ集のチャーハンも含まれると知り、がっくりしたのを覚えています;。
 当然、それを知った島野さんは憤慨するのですが、パクられた張本人であるハナちゃんは「わたしのチャーハンレシピが他のお店の役に立ち、多くのお客様に食べて頂けるなら、料理人として嬉しいです」と一向に危機感を感じず笑っており、島野さんから「おバカ!それは相手によりけりでしょ!自分が苦労して作ったメニューで銀河楼が儲かって、有田の奴が調子に乗ってもいいの!?」と喝を入れられてました(←上海亭のおじいさんもおばあさんも康彦さんもハナちゃんと同じおっとり型なので、島野さんの鋭いツッコミを聞くとほっとします;)。

 その後、有田さんが登場して「視察ですかな?」「ノートならいつでも返してやるさ。でも、コピーしてうちの料理人達に配っちゃったから…もう手遅れよん♪」と散々挑発し、島野さんは「許せないわ!」と大激怒するのですが、肝心のハナちゃんはもう心の整理がついていたのか「レシピノートは返して頂かなくて結構です」「お気遣いありがとうございました、島野さん!私も上海亭さんも、もういいんです」と言い残して早々と帰った為、島野さんは振り上げた拳の持っていき場をなくして脱力し、満点大飯店へ戻った後も完全に気が抜けて仕事に支障が出てしまいます。
 正直、どんなに理不尽で悔しかったとしても、ハナちゃんがいいと決めた以上は気にしちゃいけないんじゃないのかな?と思わなくもないのですが、島野さんは師匠としてだけでなく、まるで母のようにハナちゃんを心配したり面倒を見たりするシーンが多々ありましたので、如何にハナちゃんが納得しても「どうして分かってくれないの?」と心を痛め続けても仕方がないのかもしれません←あまりにも母子のすれ違いの構図に似ていた為、一瞬島野さんがれっきとした男性であることを忘れてました;)。
「役に立つなら…」と話すハナちゃんのあまりの人のよさに、ポカーンとした島野さん;
 その日の夕方、島野さんの様子が変だとチビ太さんから聞いたハナちゃんは、まるで自分の事のように心配してくれた島野さんに素っ気なくし過ぎたのでは…とすぐに反省し、今朝楊貴妃さんから聞いた「紅」の力を活かしたチャーハンを作って島野さんを元気づけようと決意します。
 こうして、ハナちゃんが紅い色の食材をふんだんに使って作り上げたのが、この“バラの紅いチャーハン”です!

 作り方はそこそこ簡単で、紅鮭・赤パプリカ・太白胡麻油・塩・こしょうを炒め合わせて用意した具を、チリパウダーとパプリカパウダーで色づけした基本チャーハンに入れて炒め合わせ、最後に食用バラの花びらを散らして混ぜたら出来上がりです。
 これまで、バラはバラでも豚バラを使ったチャーハンが身近だった当管理人は、色んな意味で衝撃を受けたのを覚えています(←ここまでイメージが真逆な組み合わせは珍しいです;)。
 しかし調べてみますと、食用バラは意外にもビタミンCと繊維質が豊富な食材で、同じくビタミンCを多く含んで抗酸化作用のある赤パプリカ、老化予防の効能がある紅鮭と合わせると、まさに美容面では無敵のチャーハンと言えなくもありませんので、美の追求に余念がない島野さんの為、見た目や味だけではなく栄養面でもこだわって考え出したんだな~と少し感動しました。

 幸い、このチャーハンは島野さんの口に合ったようでみるみる内に元気を取り戻していくんですが、それは決して味や紅のパワーだけでなく、「百種類のチャーハンレシピを取られたのなら、また新しく百種類のチャーハンレシピを生みだします」というハナちゃんの密かなメッセージが伝わったのが一番大きいのでは…と思わずにはいられないエピソードでした。
何と、このチャーハンは鮭だけではなく深紅の食用バラも入っているスペシャル版!
 ずっと食用バラが手に入らず、どうしたものかと困っていたのですが、先日デパートで発見したのでやっと再現する事にしました。
 巻末には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、具の用意。太白胡麻油を入れて熱したフライパンへ、塩とこしょうを振ってなじませた紅鮭を入れて炒め、続けて種を取って食べやすく切った赤パプリカを投入し、ざっと混ぜ合わせます。
 大体熱が通ってきたら火からおろし、ボウルに入れておきます(←後々チャーハンに加えますので、九割程火が入ればOKです)。
 これで、具は準備完了です!
バラの紅いチャーハン1
バラの紅いチャーハン2
バラの紅いチャーハン3
 次は、チャーハンの炒め作業。
 中華鍋(又はフライパン)で、以前ご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りチャーハンを作ります。
 仕上げる直前、パプリカパウダーとチリパウダーを加え、全体に行き渡るまでよく炒め混ぜます(←チリパウダーだけは、辛味が前に出過ぎないよう控え目にするのが無難です)。
バラの紅いチャーハン4
バラの紅いチャーハン5
バラの紅いチャーハン6
 パウダー類によってチャーハンがほんのり赤く色づいてきたら、先程ボウルに取っておいた具を投入して一気に炒め合わせ、途中食用バラの花びらをふりかけてさっと混ぜます。
 ※抵抗感がある方は彩り程度の量でも大丈夫ですが、出来ればたっぷり使った方が色んな意味でアクセントになりますのでおすすめです。
バラの紅いチャーハン7
バラの紅いチャーハン8
バラの紅いチャーハン9
 チャーハン全域に具が混ざりきったらすぐに火からおろし(←バラの花を入れてからはあまり時間をかけないのがコツです)、レタスを敷いたお皿へ丸く盛り付けて仕上げに食用バラを飾り付ければ“バラの紅いチャーハン”の完成です!
バラの紅いチャーハン10
 チャーハンというよりはどこか南国系のトロピカル料理を彷彿とさせるカラフルな一皿で、「美味しそう」というよりは「変わっている」という印象の方がどうしても先立ちます;。
 意外にもバラ特有の華やかな香りよりもチャーハンの匂いの方が強いので、思っていたよりも違和感やチグハグ感はありませんでした。
 鮭とバラとパプリカの組み合わせは今まで見た事もありませんので、一体どんな味になっているのか非常に気になります…。
バラの紅いチャーハン11
 それでは、熱い内にいざ実食!
 いただきま~すっ!
バラの紅いチャーハン12


 さて、味はと言いますと…見慣れない見た目に反してかなりしっくりくる美味しさ!バラと鮭は結構合います!
 食用に改良した品種だからか、意外にもあの独特の強い香りはバラから漂わず、味も無味といっていいくらい淡泊だったんですが、カイワレの葉をやや薄く大ぶりにしたようなサクサクシャリシャリした張りのある歯触りが爽やかで、食感的にはなかなかいいアクセントになっています。
 当初は、お酒を下味につけない鮭は生臭いのでは…と心配していましたが、パプリカパウダーやチリパウダーのスパイシーな風味で全体がキリッと引き締まっている為、全く気になりませんでした。
 塊状の鮭がゴロンと入っているチャーハンは初めてだったんですが、フレーク鮭だとどうしても炒め過ぎてパサパサになるのが、こちらはしっとりハラリとほどける柔らかさとジューシーな旨味エキスがそのまま残っており、鮭好きにはたまらない仕上がりになっています。
 香辛料が効いているせいか、中華風というよりは「エスニック風鮭の焼き飯」というイメージで、レタスで巻き巻きして食べるとさらにそれっぽい感じになりました。
 この旨さが濃い分いつまでも後を引く鮭の脂の後口を、赤パプリカの甘くてジューシーな汁気と、レタスのフレッシュでシャキシャキした食感がすっきりリフレッシュさせ、さっぱりさせるのが抜群のコンビネーションでよかったです。


 食用といえど、バラの花をこんなにたくさん食べるのは初めてでしたのでやや緊張したんですが、実際に食べるとほぼ野菜感覚でパクパク食べられました。
 見た目がパッと華やかになるのはもちろん、味的にも結構いけますので、またいつか料理に使いたいな~と思いました(ちなみに、飾りに使った食用バラはそのままだと食べにくかったので、ジャムと一緒にヨーグルトへ混ぜて食べました;)。

●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
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