『3人分クッキング』の“あっさり和風パスタ若干スープパスタ風”を再現!

 実は今月の初め、ある事で少し悩んでいたんですが、『ヤングキングアワーズ』2014年08月号で『それ町』の歩鳥ちゃんが語っていた漠然とした不安がまさに自分の抱えていた悩みそのもので、あまりのタイミングの良さにびっくりしました。
 偶然とはいえ、その出来事で心がちょっと軽くなったのは事実ですので、作者の石黒正数先生には非常に感謝しております。

 どうも、時が経つにつれて貧乏で何もないけれども自由だったかつての自分を懐かしく思い返している管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『3人分クッキング』にて主人公・まどりさんがある日の夕方に作った“あっさり和風パスタ若干スープパスタ風”です!
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風図
 『3人分クッキング』とは、料理上手でしっかり者の松島まどりさん、マイペースでゲーマーの天橋あゆむさん、アニメ大好き眼鏡オタっ子な安芸ほずみさんの女子大生三人組が、築16年3Kの部屋で共同生活を営む日々を描いた、ルームシェア系ドタバタ料理漫画です。
 大抵のグルメ漫画では、2人分or4人分の分量でレシピが書かれる事が多いのですが、『3人分クッキング』はその題名通り3人分のレシピと大体かかる費用(!)まで明記されている珍しいタイプの作品。
 その為、一部の方は少々使いづらいと感じられるかもしれませんが、当管理人の場合は「お腹が空いた2人分の料理を2人前の分量で作ると、少なく感じることが多い…しかしこれなら、多過ぎず少な過ぎず2人共ちょうどよくお腹を満たすことが出来そう!便利だ!」とありがたく感じたものです;。
 また、作中に出てくる料理は身近にあってお安く手に入る材料しか使わない物がほとんどなのに、今まで見た事がないタイプの斬新なレシピが結構出てくる為、読んでいて興味深いです。
 ※ちなみに、作者のfuta先生ご自身も現在は3人でルームシェアしつつ漫画家生活を送られているとの事だった為、初見時は「もしや、これは限りなく実体験に近い作品なのでは…!?」とワクワクしましたが、実際は作ろうとしても「タダじゃないならパス…」「自分で作るし」と断られているのでこの漫画は完全なフィクションだと書かれており、ずっこけました;。ただ、3人でお食事を取られる機会はそこそこ多いように見受けられましたので、作中のギャグチックなやり取りはあながちフィクションではないのでは…と希望を持っています;。
食事を作るのは主にまどりちゃんで、他のお二方は料理が超絶に苦手な設定です;
 残念ながらあゆむさんとほずみさんは料理が苦手な為(←一度ほずみさんが料理に挑戦した回もあったんですが、ミスの連発でかなり悲惨な事になっていました;)、料理当番はまどりさん一人なのですが、和洋中お菓子と様々な料理が紹介されていますので、物足りなさは一切ありませんでした。
 五月病・メタボ化・リア充への嫉妬・花見用のおつまみ要請など、毎回様々なトラブルを抱えて部屋に飛び込んでくるあゆむさんとほずみさんを、半ば呆れつつも受け入れて問題解決の為に料理を作るまどりさんの姿は読んでいて好感の持てる物で、「大変だな~」と苦笑しつつも全体的に微笑ましく読めます。
 また、食事シーンの方もアニメ版ミスター味っ子風のオーバーリアクションで感想を言うのが面白い上(←アイス乗せ小倉トーストを食べたほずみさんが「目を閉じればそこは素敵なオープンカフェ。これで私もリア充の仲間入り?」とうっとりしたり、ナス料理を食べたあゆむさんが小型のナス達と一緒にサーフボードに乗って波乗りしているような錯覚を起こしたりなど;)、三人そろってミニテーブルで狭いながらも賑やかな食卓を囲んでいる様子がほのぼのする感じで癒されますので、明るい気分に浸りつつ食欲を刺激されたい方にはおすすめの作品です。
ルームシェアをして賑やかな毎日を過ごしている、三人暮らしの女の子を描いた作品です。
 今回ご紹介するのは、記念すべき第一話目でまどりさんがスーパーで買い物した直後に3人分作っていた夕食・“あっさり和風パスタ若干スープパスタ風”です!
 作り方は簡単で、熱したフライパンへ塩とこしょうをまぶした豚ひき肉・長ネギ・しめじを入れて炒めた後料理酒を加えてざっと混ぜ、砂糖・チューブしょうが(おろししょうがでも可)・醤油・麺つゆ・スパゲティの茹で汁も足してよく混ぜ合わせ、そこに茹でたスパゲティを投入して軽く和えてから刻み海苔を散らしたら出来上がりです。
 まどりさんが言うには、小麦の溶け込んだ茹で汁には油と水分が混ざりあう「乳化」を手伝う作用があり、ひき肉や食材を炒めた時の油がスープに溶けてうまくなるとの事で、スパゲティの茹で汁でスープの素を作ると同時に全体を乳化させてさらに美味しく仕上げるのがこの料理の最大のポイントのようでした。

 スープパスタは今までに何度も聞いた事があり食べた事もありますが、ここまで和風に仕上げたスープパスタは見た事がなかった為、妙に記憶に残ったのを覚えています。
 よりさっぱり仕上げたい時は鶏ひき肉、もっと濃厚にしたい時は豚バラ肉を使うといいと説明されており、色々とアレンジのし甲斐がありそうなレシピだと思いました。
 なお、この料理は3人分作ったとしても材料費は468円、1人分に換算すると156円しかかからない超節約料理だそうで、バイト代の8割がDVDとアニメグッズに消えてしまうほずみさんでも「3人分でもワンコイン以内!」と感動して即座に財布を出していました(←が、朝にBD-BOXを着払いで買ったばかりだった為それすらも払えず、大目玉をくらってました…;)。
茹で汁でおつゆたっぷりに仕上げるのがこの和風スパゲティのコツだそうです。
 和風スープパスタに以前から興味を持っていた為、再現する事にしました。
 作中には分量と作り方が分かりやすく説明されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。包丁(又は調理用ハサミ)で長ネギを縦一直線にズバッと切った後適度な長さに切りそろえ、しめじは石突きを切り取ってほぐします。
 豚ひき肉は塩こしょうをまんべんなく振って軽く混ぜ、そのまま少し放置して味をなじませます。
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風2
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風1
 次は、ソース作り。
 油をひいて強火に熱したフライパンに豚ひき肉を投入してざっと炒め、白っぽくなってきたらしめじを加え、全体に油をなじませるようにして炒め合わせます。
 しめじが少ししんなりしてきたら長ネギも入れ、混ぜ合わせます。
 この間、スパゲティを塩をきかせた熱湯に入れて同時進行で茹でておきます。
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風3
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風4
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風5
 長ネギの表面に透明感が出るくらいにまで炒まったら、料理酒(日本酒でもOKです)を注いでざっくり炒め、あらかたアルコール分を飛ばしたら火を弱めて砂糖、すりおろししょうが、醤油、麺つゆを加え、さらに混ぜ合わせます。
 調味料が全体に行き渡ったらスパゲティの茹で汁を足して中火にし、フライパンを揺らしながらソースと一体化するようによ~くかき混ぜ、最後に茹でたスパゲティを投入して手早く混ぜ合わせます。
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風6
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風7
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風8
 ソースと茹で汁が混ざりきってスープ状になり、スパゲティにスープが絡んだらすぐに火からおろして具ごとお皿へ盛り付け、上から刻み海苔を散らせば“あっさり和風パスタ若干スープパスタ風”の完成です!
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風9
 しょうがと海苔の和を感じさせる香りが食欲をそそります。
 スパゲティの茹で汁と豚肉の油分が混ざり合ってまったりと乳化しており、スープのようなゆるい餡かけのような、不思議なとろみがついていました。
 初めて食べるタイプのスパゲティソースですので、どういう味がするのがちょっとドキドキしますが、勇気を出して食べてみようと思います!
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風10
 それでは、麺がのびない内にいざ実食!
 いただきまーす!
あっさり和風パスタ若干スープパスタ風11


 さて、味はと言いますと…結構ボリューム満点で美味し!初めて食べるはずなのに、不思議と懐かしくなる味わいです!
 大抵のスープスパはサラサラスルッとした飲み心地と、あっさりorさっぱりした味付けである事が多いですが、これは豚ひき肉の脂分やパスタの茹で汁がまんべんなく溶け込んでいるせいかトロンと舌にまとわりつくような口当たりで、予想以上に濃厚な味付けが特徴的でした。
 この絶妙なとろみ加減のスープが、まるであんかけスパゲティ並に麺によく絡むのがナイスで、食べやすかったです。
 例えるとするなら「豚南蛮そば風きのこのスープスパ」という印象の純和風な味わいで、しょうがのすっきりした風味が効いた甘辛砂糖醤油味が、こってりした豚ひき肉と相性ぴったりでした。
 スパゲティには牛ひき肉ばかり使われるイメージがありましたが、豚ひき肉特有の甘い肉汁とコシのあるスパゲティはよく合っていましたので、これはありだな~と感心です。
 正直がっつり系のスープですので、一歩間違えばくどくなっていた可能性があるのですが、シャキシャキ感とねっとりした甘味が両立した煮ネギと、シコシコした歯触りでいい出汁が出ているしめじのおかげでちょうどいい具合に緩和されており、最後まで飽きずに頂けました。


 スパゲティの茹で汁でもちゃんとスープっぽくなっていて、感心しました。
 しめじではなくエリンギや舞茸を使うとまた違った味になるとの事でしたので、今度試してみようと思います!

●出典)『3人分クッキング』 futa/一迅社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
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