『3人分クッキング』の“カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風”を再現!

 先日、相方さんが会社の人と時々食べに行くというパスタ屋さんへランチを食べに行ったのですが、そこのオリジナルメニューだという担々麺風パスタを一口食べた途端、全身に稲妻が走りました(←大げさですみません;)。
 担々麺風なのですが「ちょい辛」くらいであまり辛くなく、ゴマ油と生クリームが効いててかなりこってりしているんですが、たっぷりかかったゴマとシャキシャキ小ネギも相まってものすごく後を引くタイプの中華風クリーミーソースで、ペロリと平らげました。
 こういう「この店でしか食べられない一皿」に出会うと、一日中幸せな気持ちになります。

 どうも、生タイプのタリアテッレを食べるたび「きしめんに似ているなぁ…」と懐かしく思う当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『3人分クッキング』にてまどりさんが家にある缶詰だけで作った“カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風”です!
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風図
 それは、ジメジメと長雨が続いていた梅雨の日の事。
 雨ばかりでつい買い物をサボっていたまどりさん達は、ある日とうとうお米とパスタの蓄えが尽き、冷蔵庫の中も空っぽになってしまいます。
 けれども、そんな時に備えてまどりさんは前々から缶詰を買い込んでいた為、「最近は安価なのに絶品のスキヤキとかタイカレーが楽しめたり、おかず系以外にもフカフカのパンが入ってたり、いろいろあるんですヨー」とかえってワクワクします。

 一昔前だと、缶詰は独特の匂いがある・手を加えないとあまりおいしくない・貧乏くさい・いざという時用というマイナスイメージばかりがつきまとっている感じでしたが、まどりさんの言う通り近頃はそのまま食べても本格的で美味しい缶詰が増えてきており、売り場にいくたび感心しています。
 上記で紹介されている缶詰以外にも、浜名湖名産うなぎ蒲焼缶(←何と、ひつまぶしにも使えるとか)、いなばの煮物系缶(←中でもとりごぼうやぶた大根は、お酒にもご飯にも合います!)、京都の出汁巻き卵缶、缶つまシリーズのムール貝の白ワイン蒸し風缶など、もはや缶詰の域を超えた物が多数世に出回っていますので、まどりさんのワクワク感は分かるように気がしました。

 おまけに、まどりさん自身普段から一人の時は鯖缶をつまみつつグルメ番組を見るという質素な夕食が好きだったみたいですので、尚更楽しみだったんだろうな~と苦笑しました(←グルメ番組を見ながらご飯を食べると、ありきたりな料理でも気分が高まって美味しさが倍増しますので、当管理人も大好きです^^。まあ、煮魚を食べている時に焼肉特集を見たりすると「こっちの方がそそるなぁ…」と引きずられてしまうなど、逆効果な場合もあるのですが;)。
最近は色々とユニークで美味しい缶詰が出回っている為、ワクワクしていたまどりさん
 …しかし、まどりさんの知らぬ間に、あゆむさんとほずみさんはそのままでも食べられるタイプの缶詰を密かに食べ尽しており、残っていたのは手を加えないと食べられないホールトマト缶・ミニじゃがいも缶・あさりの水煮缶の三つのみ。
 当然の権利としてまどりさんはお二人にゲンコツを落とすのですが(←このシーンを見ると、その昔楽しみにとっておいた袋菓子を家族に勝手に食べられた怒りが生々しく蘇ります;)、幸いこの三つの缶詰を見てピンとくるメニューがあったらしく、すぐに調理に取り掛かります。

 その際、まどりさんがあゆむさんとほずみさんに手伝ってもらいながら作ったのが、この“カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風”です!
 作り方は簡単で、フライパンにオリーブ油・にんにく・ホールトマト缶・塩・こしょう・あさりの水煮缶を入れてコトコト煮込んでボンゴレロッソソースを作り、そこへミニじゃがいもと小麦粉をジップロックに入れてよくこねた後小さく成形して茹でた自家製ニョッキを投入し、ざっと混ぜ合わせたら出来上がりです。
 ポイントは、にんにくを炒める時に極弱火で焦がさぬようじっくり火を通して香りを移す事と、じゃがいもと小麦粉を合わせる時はとにかくまんべんなくよくこねて一体かさせる事の二つで、それさえ守ればまず失敗はなさそうでした。

 正直、こういう手作りパスタは敷居が高く感じられてなかなか手を出せなかったのですが、このニョッキはじゃがいもと小麦粉の二つだけですぐに作れるのが魅力的で、これなら自分でも作れるかも…と大いに勇気づけられたのを覚えています。
 ただ、ニョッキにするためこねる作業は腕になかなか負担がかかってきついみたいですので、疲れている時に作るのはやめた方がよさそうです(←自業自得とはいえ、腕がしびれてヘロヘロになったあゆむさんとほずみさんの様子は気の毒でした;)。
残っていた缶詰は、ホールトマト、ミニじゃが、あさり水煮など、そのままでは食べられない物ばかり;ミニじゃがと小麦粉をジップロックの中でコネコネしてもらい、自家製ニョッキを作ってました
 当初は「ニョッキ?」といまいちピンとこない様子のあゆむさんとほずみさんでしたが、缶詰で作れたとは思えぬ立派な出来栄えに驚き、一口食べた途端「トマトの爽やかな酸味、香ばしいにんにくの風味、そしてこの、素朴でモチッとしたニョッキ!まさにBUONO!」と感動し、一瞬イタリアの空を舞い飛ぶ錯覚を起こしていました;(←懐かしのアニメ版ミスター味っ子を思い出す演出で、ちょっとしたノスタルジーに浸れます;)。
 まどりさん曰く、粉チーズをかけてコクをプラスしても美味しいとの事でしたが、残念ながらこの時は家になかったみたいで、少し悔しそうな顔をしていました。
 が、それでも美味しいニョッキでお腹も心も満たされて三人は何とか仲直りできていましたので、怪我の功名でうまくいってよかったな~と微笑ましく感じたエピソードでした。
缶詰だけで作ったとは思えなくクオリティで、ミスター味っ子風に空を舞うあゆむさんやほずみさん
 ミニじゃがいもの缶詰が近所でなかなか扱っていなかった為諦めかけていたのですが、先日偶然コンビニで発見しましたので再現する事にしました。
 作中には大体の分量と作り方はきちんと記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、自家製ニョッキ作り。ミニじゃがいもの缶詰をザルにあけ缶汁をしっかりきった後、小麦粉と一緒にジップロックに入れ、袋の上から指を使ってじゃがいもを細かく潰しつつ丁寧にこね合わせます。
 この時、ミニじゃがいもが大まかにしか潰れてなかったり、こね加減が中途半端だったりしますと、茹でる時に分離して口当たりがぼそぼそしたニョッキになりますので、とにかくよ~くこねます。
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風1
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風2
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風3
 やがて、ミニじゃがいもが少し粒が残るくらいのペースト状になって小麦粉にまんべんなくまざり、表面にツヤが出てしっかり一つにまとまったら、ジップロックから出して小麦粉を敷いた台の上に置きます。
 この生地を手で小さく丸めてフォークの背で溝をつけ(←少し潰れちゃってもOKです)、塩をいれて沸騰させた熱湯入りのお鍋でプカ~ッと浮かんでくるまで茹でます。
 茹で上がった後ザルでしっかり水気をきったら、自家製ニョッキは準備完了です!
 ※台だけではなくフォークの背にも小麦粉をはたいた方が、生地がくっつきませんので作るのが楽です。あと、生地は冷蔵庫で寝かせてから使いますと、扱いやすくなりますのでお勧めです。
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風4
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風5
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風6
 次は、ボンゴレロッソソース作り。
 オリーブ油を多めにひいたフライパンへすりおろしにんにく(チューブでも可)を入れて極弱火にかけ、いい香りがオリーブ油に移ったのを確認したらホールトマト缶を缶汁ごと投入し、塩とこしょうで味付けしながらトマトを木べらで荒く潰していきます。
 トマトがあらかた細かくなり、ソースが少し煮詰まってきたらあさりの水煮の缶汁だけを加えてさらに煮詰め、ソースと缶汁が一体化してグツグツ煮えたら今度はあさりの身を全て入れ、さっと混ぜて軽く煮ます。
 ※↑面倒な場合は缶汁ごと入れちゃっても全然大丈夫なんですが、こうした方があさりが固くならずに済みますので、あえて手順を足してしまいました;。勝手な真似をし、すみませんorz。
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風7
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風8
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風9
 ソースにあさりの身が行き渡ったらすぐにニョッキを投入して混ぜ、中火で手早くなじませてそのままお皿へ移せば“カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風”の完成です!
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風10
 パパッと適当に作れた割にはかなり本格的な見た目に仕上がり、びっくりしました。
 ボンゴレロッソソースは何度も食べた事がありますが、自家製ニョッキは生まれて初めて食べますので、一体どんな味がするのか楽しみです!
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風11
 という事で、熱い内にいざ実食!
 いただきま~すっ!
カンドゥメ・デ・ニョッキ ボンゴレロッソ風12


 さて、感想はと言いますと…缶詰だけで作ったとは思えない高クオリティな美味しさ!お店のニョッキとはまた違った味わいです!
 にんにく風味のあっさり甘酸っぱいトマトソースがニョッキに刻まれた溝に程よく絡み、噛むごとにモチモチトロ~と徐々に一体化していくのがナイスです。
 塩こしょうだけのシンプルな味付けなんですが、水煮缶の汁を加えたおかげであさりの奥深い潮の旨味がプラスされ、後引く仕上がりになっていました。
 お店で頂くニョッキよりもちょっと柔らかめで、表面はふんわりした感じになっていますが、じゃがいものほっくり感が活きた素朴なモチモチ食感は十分にあり、癖になります(←ツルンとした舌触りとほんわかした弾力は、例えるとするなら「じゃがいも味の分厚いすいとん」というイメージでした)。
 時々、ニョッキからはがれたじゃがいもの小さなかけらがホコッとさりげなく歯に当たり、ほんわかした気持ちになるのがいいです。
 また、全体的に優しい口当たりの一品ですので、一歩間違えれば途中で飽きてしまう可能性もあったのですが、あさりのシコシコした歯触りとにじみ出る強い磯のエキスがちょうどいいアクセントになっており、逆にどんどん食が進みました。


 これまで、小麦粉を使って一から作るパスタは失敗ばかりしていた為苦手だったんですが、これはさくっと作れて美味しいので気に入りました。
 力はいりますが意外と短時間で作れますので、おすすめです。

●出典)『3人分クッキング』 futa/一迅社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2014.08.12 Tue 01:51  |  

いつも楽しく拝見しています。斬新なお料理の数々に脱帽!
今日のニョッキは美味しそうですね。これなら私にもできるかも(´∀`*)ウフフ

  • #Ydr6HEBA
  • かおりんこ
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2014.08.12 Tue 15:01  |  

いつも美味しそうな再現料理ありがとうございます!
色々読んだ事のない作品もあって、読んでみようかなという気になります。

ところで、最近人気の「食戟のソーマ」やアニメ化が決定した「幸腹グラフィティ」はまだ再現されてないでしょうか?
ぜひとも再現していただけたら嬉しいです!

  • #cvOzIPco
  • rokky
  • URL
  • Edit

2014.08.13 Wed 17:10  |  おいしそうですね。

こんにちは、いつも楽しみにしています。

今はじゃがいもの缶詰なんてあるんですね。缶詰は魚の水煮くらいしか食べませんが、今度じゃがいもも探してみます。

ところで、このブログで知って読み始めた『みをつくし料理帖』が完結しましたね。
そのうち、完結記念に何か再現していただけたら嬉しいな~、と、図々しい事を考えました(^_^;)

  • #JalddpaA
  • さく
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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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