『華中華』の“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”を再現!

 先日、車で長々と信号待ちしている時、高架下で二羽のハトが寄り添ってラブラブしているのを発見し、和みました(←他にハトはおらず、文字通り二人っきりの世界でした)。
 鳴き声は聞こえず車内は静かだった為、まるでパントマイムかサイレント映画を観ているような感じだったんですが、時折羽をパタつかせたり、首を交差しあったり、短距離を走ってキャッキャッウフフ的なやり取りをしているの彼らの様子は、十分微笑ましかったです。
 しかし数分後、ハトといえどカップルの求愛活動を影ながらじっと見ている自分はかなり怪しい…というより失礼だと反省し、そっと視線を外しました。

 どうも、相方さんと交際したてで初々しかった頃は九年以上も前の事で全く思い出せない為、その内昔の日記でも読み返そうと思った管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『華中華』にてハナちゃんが後輩の原田明菜ちゃんの為に作った“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”です!
オクラと花山椒のチャーハン図
 それは、島野さんとの料理対決が一件落着して少し経った、ある夏の日の事。
 義両親は温泉旅行、康彦さんは青年会の研修で北海道へ行った為留守番を任されていたハナちゃんは、久しぶりに楊貴妃さんと二人っきりの休日を過ごし、羽を伸ばします。
 ハナちゃんが同居生活に突入してからというもの、それまではアパートでのびのびくつろいでいたのが一変して人目を気にするライフスタイルになっていた楊貴妃さんでしたが(←バレそうになったらすぐにパッと消えたり隠れたりと、まるでちょっとした間男みたいで苦笑しました;)、この時ばかりは自由気ままにハナちゃんと話したりご飯を食べられるようになったせいか、とても活き活きしてて微笑ましかったです。
 
 しかし、そんなのんびりモードの夜は、一本の電話によって打ち切られます。
 電話の主は、満点大飯店にいた頃にハナちゃんが何かと面倒を見ていて、チビ太さんと微妙な仲になっていた後輩・原田明菜さんで(初登場話はこちらで、チビ太さん関連の話はこちら)、何故か泣いている上「今、三浦海岸駅にいます…。今晩泊めてもらえないでしょうか?」と必死にお願いするのを放っておけなかったハナちゃんは、偶然車で出かけようとしていた康彦さんの友達である漁師・山田明さんに「乗せてってやるよ」と誘われたのに甘え、二人で明菜さんを迎えに行って義実家へ連れ帰っていました。

 人もまばらな馴染みのない駅で一人ぼっちなのはさぞかし怖かったと思いますので、思いがけず車でスピーディーに駆け付けられてよかったな~と、こちらまでほっとしました(←その昔、終電をギリギリ逃して「今、あの角から『バイオハザード』や『サイレントヒル』のクリーチャーが出てきても不自然じゃない」というくらい、暗くて静かで人気がない某駅構内に取り残された記憶が蘇りましたorz)。
義両親も康彦さんも出かけていて留守だったある夜、ハナちゃんは急に明菜さんから連絡をもらいます
 車中で明菜さんが語った内容によりますと、三浦海岸のビーチハウスへ今年も料理人として派遣されたチビ太さんに元気を出してもらおうと栄養ドリンクを差し入れした所、仕事中にひと箱全部飲んで「なんだか体中が熱くて、エネルギーが噴き出しそうだよ…へへへ」と目をぎらつかせた挙句、誰もいなくなった閉店後の店内で「チューしようよ!」と迫られたようで、怖くなって一発カバンで殴った後逃げ出してきたとの事。
 明菜さんとしては、「友達以上恋人未満の関係かな?」という感覚でチビ太さんに接していたようなのですが、どうやらチビ太さんは「はっきり告白はしてないけど、何度かデートをしたしよく話すようになったから、付き合ってるも同然!」と完全に思いこんでしまっていたみたいで、それが今回の暴走に繋がったみたいでした;(←う~ん…巷でよくある、悲しいすれ違いですね;)。

 無論、相手の意志を確認しないままギンギン状態で迫ったチビ太さんは悪いですが、正直明菜さんの方も交際経験がゼロなせいかかなり近い距離感でチビ太さんに近寄っていて、「そりゃ、恋人と信じたくなるのも無理ないかも…」と思うシーンはいくつかあった為、罪な事をするな~と苦笑したものです;。

 おかげで明菜さんは、ハナちゃんの「うちでお茶でも…」という誘いを「ダメダメ、旦那や義父母がいない時に男が家に上がるなんてできないよ…勘違いされちゃ困るだろ?」←田舎だと本当にどこに目と耳があるのか分かりませんので、ないと言いきれないのが辛い所;)と紳士な態度で断って帰った明さんを目の当たりにして、「素敵…」「ちゃんとした方ですね…私、ああいう人がいいなぁ」と心がぐらついており、さらに一波乱ありそうな予感をぷんぷん匂わせていました(←チビ太さんがあんな風だった分、さぞ後光が差して見えたものと思います;)。
栄養ドリンクを飲み過ぎたせいでテンションがおかしくなり、明菜さんにキスを迫って殴られたチビ太さん;
 その後、義実家に帰宅したハナちゃんがお腹を空かせていた明菜さんの為、お隣の福田さんからお裾分けされた新鮮なオクラを使ってハナちゃんが用意したのが、この“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”です!
 作り方はとても簡単で、フライパンで刻んだオクラ・花山椒・ゴマ油・醤油を炒めて味付けし、基本チャーハンにさっと混ぜ込んだらもう出来上がりです(←花山椒の代用で、日本の山椒・黒胡椒・一味唐辛子を使うのもありです)。
 ポイントは、あらかじめオクラを塩で板ずりして細かい毛を落としておくことと、オクラを炒めすぎてヘナヘナにさせないことの二つで、シンプルな料理の分、オクラの下処理を如何に丁寧にするかが鍵なように感じました。
 オクラに含まれるビタミンやミネラルには、ストレスに対抗するホルモンを作ったり、疲労回復させる効果もありますので、チビ太さんも栄養ドリンクよりこのチャーハンを食べた方がよかったのでは…と今さらながら思いました;。

 実を言いますと、このオクラは楊貴妃さんの「今日のお昼は上海亭のチャーハンだったんだよ…夜はあっさりした物が食べたいよ」というリクエストにより、軽くゆがいて刻んだ後おつゆに混ぜて食べる予定だったのですが(←これはこれで美味しそうですね^^)、元々オクラのチャーハンにチャレンジしたがっていたハナちゃんは明菜さんのリクエストをこれ幸いとし、このチャーハンを即興で作ったみたいでした。
 最初は「何よ、ハナちゃんまで…意地悪ね」とすねていたものの、山椒のさっぱりした香りにつられて「これならチャーハンでもいいかもね!」と機嫌が直った楊貴妃さんでしたが、チャーハンを拒否されたのを何気に根に持っていたハナちゃんから「楊貴妃さんには後で素麺を作りますね」とちょっとしたいけずを言われており、ぎゃふんとなってました;。

 最初は「百戦錬磨の頼りになるお母さん(=楊貴妃さん)に守られる世間知らずの娘」という感じだったハナちゃんですが、結婚してからはどんどん「お母さんに一本とれるくらい成長した、しっかり者の若奥さん」という雰囲気になっており、寂しいようなほっとしたような不思議な気持ちになります;。
最初は素麺派だった楊貴妃さんでしたが、花山椒の香りによって「これならチャーハンでもいいかも」と思います
 食後、久々にハナちゃんのチャーハンを食べて元気が出た明菜さんは、「今でもチビ太さんはいい人だと思っています。でも、今は友達以上、恋人未満としか答えられません…」と本音を打ち明け、ハナちゃんの勧めで明日二人で本当の気持ちを伝えに行くことになります。
 けれども翌朝、ハナちゃん達よりも先にビーチハウスに辿り着いた人物が、話をもっとややこしくさせます…。
 その人物とは、何とあの山田明さん!
 明さん曰く「俺、夕べ原田明菜さんに一目惚れしちゃったっす」だそうで、明菜さんがチビ太さんとの事をどうするべきか困っている様子を見て「俺が守らないと!」と庇護欲が刺激され、チビ太さんへ直接ライバル宣言をしに行ったようでした;。
 面白がっているのは人の恋愛の揉め事が大好きな楊貴妃さん一人という状況の中、果たして収拾はつくのか…詳しくは、次回またご紹介したいと思います!
何と、明菜ちゃんに一目ぼれしてしまった山田明さんは、チビ太さんへ宣戦布告をしに行きます
 近所のスーパーでいいオクラが安売りされていた為、再現する事にしました。
 作中には詳細な作り方がきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下ごしらえ。オクラは塩をまぶしてこすり合わせるか、まな板の上で優しく板ずりして表面の細かい毛を取り除き、流水でさっと洗います。
 オクラについた塩を全部落としたらしっかり水気をきり、包丁で五ミリ幅の厚さになるよう刻みます。
 その間、すり鉢とすりこ木で花山椒を丁寧にすりつぶし、細かいパウダー状に仕立てます。
 ※花山椒が苦手な方は、日本の山椒で代用しても可です。
オクラと花山椒のチャーハン1
オクラと花山椒のチャーハン2
オクラと花山椒のチャーハン3
 次は、具の炒め作業。
 熱してごま油をひいたフライパンへ先ほどのオクラを投入して炒め、軽く火が通ったら花山椒と醤油を加え、ざっと混ぜ合わせます(←あんまり炒めすぎますと、オクラがフニャフニャになって食感が悪くなりますので要注意です)。
 花山椒と醤油がオクラに染み込んだら、これで具は準備完了です!
オクラと花山椒のチャーハン4
オクラと花山椒のチャーハン5
オクラと花山椒のチャーハン6
 ここまできたら、今度はチャーハン作り。
 フライパン(又は中華鍋)で、以前作り方をご紹介したハナちゃん流基本チャーハンのレシピ通りチャーハンを作り、そこへさっきの味付きオクラを投入して混ぜます。
 オクラにはすぐ火が通りますので、火を消してから混ぜ合わせた方がいいです。
オクラと花山椒のチャーハン7
オクラと花山椒のチャーハン8
 基本チャーハン全域にオクラが行きわたり、花山椒入り醤油がなじんだらお皿へ移し、丸く形作ったら“オクラと花山椒のピリ辛チャーハン”の完成です!
オクラと花山椒のチャーハン9
 オクラの生き生きとした鮮やかな緑色がとてもきれいで、花山椒の爽やかな香りとあいまって食欲がわいてきます。
 チャーハンとオクラの組み合わせは初めてですので、どういう感じに仕上がっているのか楽しみです!
オクラと花山椒のチャーハン10
 それでは、熱々の内にいざ実食!
 いただきま~すっ!
オクラと花山椒のチャーハン11


 さて、感想はといいますと…見た目同様、かなり夏らしい旨さ!花山椒の華やかな芳香が、オクラをキリッと引き締まった味わいに仕上げています!
 熱が通った後もなお強い粘り成分が生きているオクラのネバネバザクザクした食感が美味で、パラパラチャーハンを食べているはずなのに噛めば噛む程どんどんとろみが出てきてご飯粒に絡んでくる為、まるでとろろご飯を食べているような気分になります。
 花山椒のビリビリッと舌が強烈に痺れる辛さと、ハッカみたいに口の中がスーッと凍るかの如く冷えていく清々しい後味が、体の熱を確実に芯から吹き飛ばしていくイメージで、ある意味素麺を食べて一時的に体を冷やすよりもいい暑気払いになるんじゃないかと思いました(←独特の苦味が若干残りますので好みが別れそうですが、本場風の四川麻婆豆腐が平気な方なら十分大丈夫な範囲です)。
 味付け自体はシンプルなあっさり醤油味ですが、花山椒の刺激的な辛味が効いてぐっと奥深い塩気になっており、軽い食べ口ながらも凝った印象的に受けました。
 日本の山椒の万人受けする上品で奥ゆかしい風味も素晴らしいですが、花山椒のアクが強い分半端じゃない爽快感が得られるすっきりした風味も捨てがたいな~と実感させられる一皿です。


 後日、日本の山椒を使って作ってみたんですが、そちらはすっきり感が弱めなものの辛味が弱い分いろんな方に好かれそうな味わいだった為、甲乙つけがたいな~と感じました。
 オクラのネバネバがパワーを与えてくれますので、夏場にお勧めです。


P.S.
 無記名さん、先日はコメント欄にてリクエストに関するご質問をして下さり、ありがとうございます。実を言いますと、『ミスター味っ子』再現は過去再現されていたmayuさんという方の記事の方が面白いと未だに痛感している為、ここの所ずっと躊躇していたのですが、無記名さんのお言葉をきっかけに先日『ミスター味っ子』を読み直した時、「下手は下手なりに、やっぱり作って食べてみたい!」と熱意が少し蘇りました。時間の都合等もある為、すぐにご対応する事は難しいですが、また何かアップ出来るようなるべく努力致しますので、よろしくお願いします。


●出典)『華中華』 原作:西ゆうじ 作画:ひきの真二/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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