『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“とろける餃子&ニラキムチ”を再現!

 先月の初めから、夏バテ対策として「飲む点滴」と呼ばれている甘酒をヨーグルトに混ぜ、食後にデザート代わりとして食べているのですが、下手な栄養ドリンクよりも体力が回復するのを実感していて驚いています。
 去年の夏はあまりの暑さにぐて~っとしてしまい、結局大好きなビアガーデンに行けなかったのですが、今年はこのまま順調に体力が戻ったら今週末には行けそうですので、甘酒様々だな~と感謝しました(←それでダウンしたら本末転倒と我ながら思いますので、飲み過ぎには注意します;)。 

 どうも、食欲と作る気力がない時はほっ○もっとで幕の内弁当を買い、晩酌と夕食を同時に済ませる手抜きを覚えてしまった当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて芝田先生が夏向けメニューとしてご紹介されていた“とろける餃子&ニラキムチ”です!
とろける餃子図もう一つおすすめなのがニラキムチで、これをかけると一転してこってり濃厚な美味しさに!
 それは、2013年の夏の事。
 当管理人は夏の夜特有のあのワクワクする感覚が好きですので、四季の中でも夏は結構好きな部類に入るのですが、広田先生は「ものは腐るし、虫は出てくるし、寝苦しいし」という理由で夏が嫌いとの事で、台所に立つのも嫌だと作中で芝田先生にこぼされます(←田舎は夏になると、妙に発育がいい多種多様な虫や爬虫類が我が物顔で辺りを徘徊してプチドラクエ状態になる為、当管理人もそれだけは憂鬱ですね;)。
 とはいえ、だからといって冷たいお茶や食べ物ばかり食べていたら、どんどん体力が奪われて自然と弱っていく事も広田先生は痛感されていたようで、暑い時期でもスルッと食べられる料理を芝田先生にリクエストされていました。

 この時、芝田先生は既に思い当たるレシピがおありになったようで、意気揚々と「なっちゃん任せて!今回はなんと餃子よ!!」と発表なさるのですが、広田先生は「エーエー」「いや…暑いのにいろいろな材料切ったり、混ぜてこねて包んで焼いてとか…もうね」という理由でしぶられ、いつも笑顔な芝田先生を「まさかのブーイング!?」と少しムッとさせてしまわれてました;。
 確かに、暑い季節に餃子とビールの組み合わせはもう反則なくらい最高ですので、芝田先生の着眼点はいつもながらお見事だと思うのですが、いざ作るとなると「キャベツor白菜とニラのみじん切り」「野菜類に塩を振って水分を絞る」「肉を練った後に調味料を入れ、さらに混ぜ込む」という、夏バテ気味の身には気が遠くなる程手間のかかる作業が待ち構えていますので、広田先生のお気持ちは分かるような気がしました;(←夏バテ末期になると、素麺をゆがくお湯を沸かす時すら「…暑い。電子レンジでパスタを茹でる容器みたいに、素麺を茹でる容器が売られたらいいのに」と眩暈がしますし…って、そこまで不精なのは当管理人だけでしょうか?すみませんorz)。
夏にぴったりな餃子を広田先生にご紹介しようとされるものの、最初はブーイング;
 けれども、芝田先生は「大丈夫よ!材料も少なめなのにおいしーいの!!」「胃もたれしないサッパリ餃子、なのにジューシィーで口の中で弾ける肉汁。そう…名づけてとろける餃子!!」と大いにそそる宣伝をされ、広田先生とご一緒に作り始めます。
 その際、芝田先生がレシピをご紹介されたのが、この“とろける餃子&ニラキムチ”です!
 作り方は本当に簡単で、“とろける餃子”は五ミリ角に切った大根を和風出汁で軽く煮て冷ました後、豚ひき肉・塩・こしょう・ゴマ油と一緒に練って餃子の皮に包み、油をひいたフライパンで普通に蒸し焼きにするだけで完成。
 もう一つの“ニラキムチ”は、刻んだニラ・キムチの素・醤油・ゴマ油をよく混ぜ合わせ、約半日寝かせるだけで出来上がりです。


 ポイントは、大根を煮る時は五分以内でグズグズにならないよう注意すること、煮た大根は必ず冷めてから使うこと、タネを練る時は肉が熱を持たない内にガーッと手早く混ぜることの三つで、とにかく短時間で作れそうなのが魅力的でした。
 通常、餃子に入れる野菜と言えば「キャベツ・白菜・ニラ」が三強で、仮に他の野菜を使うにしても、香味野菜のにんにくとしょうがは必ずという程入れられるものですが、芝田先生は「入れません!!サッパリ餃子なんで」と、大胆にも大御所野菜たちをリストラ宣言!
 使用する調味料も、味付けは塩とこしょうのみ、風味はゴマ油のみというシンプルさはとても新鮮で、餃子の味付けと言えばいつも醤油やオイスターソースを入れてコテコテ系にしている当管理人には味の想像がつかず、初見時は興味津々で目が釘づけになったのを覚えています(←今回もあちこちで検索してみましたが、案の定ここまでさっぱりにこだわった餃子は芝田先生のレシピのみでした;)。
キャベツやニラどころか、にんにくもしょうがもガラスープも醤油も、なーんにも入れないサッパリ餃子です 
 気になって調べてみた所、この“とろける餃子”が軽く食べられるのは食感のせいだけではなく、胃腸の調子を整えたり、タンパク質の消化を助けたりする酵素・ジアスターゼが大いに関係しているらしく、どうやらそれがさっぱり感を助長しているみたいでした。
 それだけでなく、大根の汁にはお肉を柔らかくする効果もあるという嬉しいおまけもありますので、まさに二重、三重の意味で「とろける」餃子なんだな~と感心したものです。

 その後、 広田先生は焼きたての“とろける餃子”を試食なさったんですが、その第一声は「うわぁ~。と、とろけるう~」
 広田先生がおっしゃるには、「そ、そうかわかった!!大根たちがジューシィで柔らかくって、スープも抱き込んでて、肉汁との相乗効果で、口に入れるとまさにトロウマなんだ~」「アッサリサッパリになってて、うわこれ、パクパクイケちゃいますね!!」な一品だそうで、一つ食べたらあともう一つと後を引く、まさに魔法の餃子だと感嘆されていました(←ちなみに、さっぱりし過ぎて物足りない時は、ビールに合いそうながっつり系の“ニラキムチ”をかければすぐに解決する模様)。
 ちなみにこの餃子は芝田先生ご自身も好物で、打ち合わせで試食する際はなんと広田先生の分まで含めて五個をぺろりと平らげられたとのエピソードが書かれており、「たくさん試行錯誤してきたからこそ、強い思い入れがあるんだろうな~」と読んでて和みました。
大根から出るスープと肉汁が口の中で一体化し、とろける旨さになるとの事でした。
 大根の値段が高騰していたのでずっと躊躇していたのですが、最近やっと元通りになりましたので再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピが載っていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、“ニラキムチ”作り。流水で洗って水気を拭き取ったニラを小さく刻んだら器に入れ、キムチの素、ゴマ油、醤油をかけて混ぜます。
 よく合わさったら瓶かタッパーへ移して冷蔵庫に入れ、約半日ほどかけて味をなじませたら、“ニラキムチ”は出来上がりです!
 ※完全国産のキムチの素を探すのは至難のわざだった為、今の所一番信用できる桃屋製のキムチの素を使用しました(よくある質問コーナーと、商品が出来るまでを拝見して判断しました。日本企業である事や、こちらのエピソードも大きな判断材料の一つです)。
とろける餃子1
とろける餃子2
とろける餃子3
 次は、“とろける餃子”作り。
 大根を五ミリ角のみじん切りにして小鍋へ入れ、お水と出汁の素を加えて混ぜてから中火にかけ、五分程煮ます(←お水は大根が隠れないくらいの量です)。
 鍋の中の水分があらかたなくなってきたら火を止め、そのまま冷ましておきます。
 この時、大根はお出汁を吸ってほんのり透き通るんですが、水晶をちょっと思わせるようなキラキラさで美しいです。
 ※煮過ぎてグニャッとなると全てが台無しですので、大根の固さを注意深く観察しながら慎重に火を通すことをお勧めします。
とろける餃子4
とろける餃子5
とろける餃子6
 大根が冷めたら豚ひき肉入りのボウルへ移し(←煮汁も多少入れちゃってOKです)、塩、こしょう、ゴマ油も投入してダーッと手で思いっきりかき混ぜます。
 豚ひき肉全域にまんべんなく大根が混ざり、粘りが出て肉の繊維がぴーっと糸を引いてきたら、餃子のタネは準備完了です。
 ※あまった煮汁は、お水と具(わかめや大根等)を足して味噌を溶けば、美味しい大根風味の味噌汁になります。
とろける餃子7
とろける餃子8
とろける餃子9
 先程の餃子のタネを市販の皮に包み終えたら、油をひいて中火で熱したフライパンへ急いで並べ、お水を注いですぐにフタをします(←均等に火を通したい方は、火にかける前に並べてしまっても大丈夫です)。
 やがて、中からパチパチと水分がなくなってきたような音がしたらフタを開け、最後の水分が飛ぶまで待ちます。
とろける餃子10
とろける餃子11
とろける餃子12
 全ての餃子に火が通って水分が飛んだのを確認したら火からおろしてお皿へ移し、傍らへニラキムチが入った容器を添えれば“とろける餃子&ニラキムチ”の完成です!
とろける餃子13
 見た目はごく普通の餃子、香りも「ん?ちょっと大根の風味が漂うような…」となる以外はほぼ普通の餃子で、味の想像が全くつきません。
 正直、ここまで材料がシンプルな餃子は初めてですのでドキドキしていますが、芝田先生を信じて食べてみようと思います!
とろける餃子14
 それでは、焼きたて熱々の内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
とろける餃子15


 さて、感想はと言いますと…新食感としかいいようがない、驚きの美味さ!シンプルな材料しか使っていないので全く胃にもたれず、箸が止まりません!
とろける餃子16
 スープをいっぱい含んだ甘苦い大根が、豚肉のしつこさをうまく中和しつつとろけていくのが美味で、例えるとするなら「大根風味のお口が潤う癒し系餃子」という印象でした。
 広田先生のおっしゃる通り、豚肉も大根も口当たりがホロリと柔らかいのでトロウマとしか形容しがたい味わいが特徴的で(←カリッとした皮といい対比になってます)、豚肉の甘い油分を大根が抱き込んであっさりさせているのがよかったです。
 正直、肉汁豊富でジューシーな餃子というよりは、香ばしさがプラスされたスープたっぷりの小籠包と言う方がより近い味な為、肉々した旨さを求める方には拍子抜けされるかもしれません。
 しかし、噛むごとに大根の和風スープと豚肉の濃い肉汁がジュワッと溢れて混然となり、段々口の中を優しく満たしていく独特のおいしさは他では味わえないものですので、十分魅力的だと思いました。

 ポン酢をかけると、さっぱりした酸味のおかげでもっと軽く頂け、女性向けのほんわかしたヘルシーな仕上がりがさらに強調される味わい。
 一方“ニラキムチ”をかけると、しんなりジャクジャクして小気味良い食感や、塩辛を彷彿とさせるあの病み付きになるしょっぱ旨い塩気が効いた辛甘いごま油味が豚ひき肉のがっつりした旨味と合体し、男子学生向けのワイルドなおつまみ系餃子へと変貌させる感じで、かける調味料によって真逆の旨さになるのが楽しかったです(←キムチの素に入っている様々な魚介エキスと、ニラからにじみ出た甘い汁気のせいか即席とは思えぬ深いコクで、不思議とそこまで辛くも酸っぱくもない為、キムチというよりは「唐辛子風味のタレをかけた、ご飯もビールも進む居酒屋風和え物」という感覚でパクパクいけました)。
とろける餃子17


 ご飯のおかずにもおつまみにも出来るのに、ここまでさっぱりした餃子は生まれて初めてです。
 “ニラキムチ”は単品で突き出しにしてもよし、ご飯や冷奴にかけて食べてもよしですので、おすすめです。


P.S.
 東さん、先日はコメント欄にてご指摘ありがとうございました。いえいえ、全く失礼ではございませんので、お気になさらないで下さい;。我ながら見直して「何じゃこりゃ~?!(by松田優作)」と思うくらい恥ずかしい間違いでしたので、大変助かりました。ありがとうございます。文章を書いていると時々ハイになり、誤入力にも気づかず「うおおおおー(by夜王)」と突っ走ってしまいますので、ご指摘はとても助かります。
 瑠璃さん、先日はコメント欄にてご指摘ありがとうございます。実を言いますと、当管理人はあの替え歌を「夜明けの彼女を見られるのは、自分だけ…」とひとりごちるダンディーな男性をイメージした艶っぽい歌詞だとずっと考えていた為、そういう替え歌もあるんだな~と衝撃でした;。ご連絡ありがとうございました。


●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (月刊フォアミセス 2013年8月号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

2014.09.07 Sun 22:53  |  

このサイトで『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』を知りました
9月に単行本が出るようなので再現料理を見ながら楽しもうと思います
これからもいろいろな作品の料理期待してます

  • #-
  • おふろん
  • URL

2014.09.10 Wed 00:41  |  管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • #

2014.09.18 Thu 21:10  |  感動

すごいですね!!
ほんとすごい記事だと思います。。
自分もはじめたのですが、こんなにいい記事はかけません
ほんと楽しかったです。勉強になります
いつもありがとうございます☆
またのぞかせていただきます

  • #-
  • あきら
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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