『まかない君』の“ツナとなめたけのそうめん”を再現!

 実を言いますと、当管理人の名前は一昔前の男性に多かった名前の為、字面だけだと時々「男か、女か?」と迷われる事があります。
 おまけに、名字の方も単純な漢字なのに、何故か一字を別の漢字に変換されて書かれる事が多い為、性別にしろ漢字にしろ間違われる事に慣れてしまいました。
 しかし、最近付き合いが十年近くになる相方さんから名前の漢字を間違えたメールをもらった時はさすがに複雑な気持ちになり、いっそ全部平仮名表記にしたいな~とため息をつきました;。

 どうも、おかげ様で現在はHNで呼ばれた方がしっくりくる管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が小腹を空かせた弥生ちゃん達の為に作った夜食・“ツナとなめたけのそうめん”です!
ツナとなめたけのそうめん図
 十月も半ばを過ぎたある日の夜中、自室で執筆活動に勤しんでいた佳乃さんは急にお腹が減り、台所で何か食べられるものはないかとガサゴソ物色します。
 途中、物音に気付いてやって来た弥生ちゃんも夜食と聞いて「あたしも食べるー」と参加するのですが、気軽に食べられるカップラーメンは切らしており、ご飯も残っていなかった為、何を食べるべきかちょっと悩みます(←夜食欲というのは伝染するのか、妹が実家にいた頃は全く同じ事が何度もあったのを思い出します)。
 晩ご飯時だったらがっつりした物でも抵抗感なく食べられますので、案外思い切ってパパッと用意出来ますが、寝る前に小腹を満たすのが目的の夜食は、「胃に重すぎない」「手間がかからない」「極力調理器具を使わない」という三つの条件を満たす物でないと作れませんので、佳乃さん達が悩む気持ちはすごく分かりました;。

 実を言いますと、一応食パンはあったのですが、「うーん、パンって気分でもないんだよね」という佳乃さんの意見で、却下されてます。
 この時、自分は一体何を食べたいのかよく分からなくなった佳乃さんは、思わず「あたしの腹は今なに腹だ?」ドラマ版五郎ちゃんみたいな台詞を漏らすのですが、間髪入れず弥生ちゃんから「三段腹」と鋭く突っ込まれており、初見時はその容赦なさについ「ブッ!」と噴き出してしまったものです(←恐らくジョークだと思うのですが、半ば本気そうな表情がまた何とも;)。
 が、日頃は肉ネタを笑ってかわす佳乃さんも、この時は無防備だった分不意打ちされたショックが激しかったらしく、「なんか言ったかな」とまるで『北斗の拳』の敵キャラ並に恐ろしい形相になっており、その迫力にさすがの弥生ちゃんも「空耳だよ」と目をそらしてました;。
 女性にとってこの問題は極めてデリケートなものなんだと、身に染みて実感したシーンです。
ナイスツッコミですが、周囲の女性を敵に回しかねないので発言するのに勇気がいります;
 その後、気を取り直したお二人は「ここで二人してのたくってても餓死するだけだから、浩平になんか作ってもらおう」という結論に達し、弥生ちゃんはいつも通り「浩平!夜食作って!」と元気よく呼びかけに行ってました。
 こうして、同じく小腹をすかせていた浩平君が夏の名残の素麺を使い切って作った夜食が、“ツナとなめたけのそうめん”です!
 作り方はとても簡単で、茹でた後お湯で洗った素麺・ツナ缶・なめたけ・わさびをよく混ぜ合わせて器へ移し、最後に刻み海苔を振りかけたらもう出来上がりです。

 ポイントは、水ではなく手で触れられる温度のお湯で素麺を洗うことと、材料をまんべんなく混ぜ合わせることの二つ。
 浩平君曰く、「寝る前に冷たいの食べるのもなんだからね。でも、ゆでたままだとダマになって混ぜにくいから、お湯で洗ってほぐすんだよ」「なめたけだけで丁度いい味加減になるから」「なめたけだけじゃさびしいから、ツナ缶入れたけど」との事で、一見単純に見えても夜食らしく胃に負担にならないよう考えられているのが伝わってきて、相変わらず芸が細かいな~と感心しきりです。
 当初は「麺つゆがなくても、満足できる味付けになるのかな?」と半信半疑でしたが、なめたけは出汁以外は麺つゆと味付けがほぼかぶりますし、肝心の出汁もツナ缶の旨味が代わりになると思えば納得できますので、なかなかいい線をいってるな~と思います。
ツナと油となめたけの塩気だけで、味付けは十分だと浩平君は行っていました
 この重すぎず軽すぎない“ツナとなめたけのそうめん”は、あーでもないこーでもないと危うく夜食難民になりかけていた弥生ちゃんと佳乃さんのお腹にドストライクな美味しさだったみたいで、三人で二束茹でたにも関わらず、むしろちょっと物足りないくらいだとと絶賛されてました。
 中でも、佳乃さんは「丼に山盛りで欲しいとこだね」と言うくらい気に入っており、浩平君から「夜中にそんなに食べてどうするの」と笑われていました;。
 佳乃さんの持論としては、「睡眠にもそれなりにエネルギーを使うものだよ」だそうで、気合を入れて寝たい時はコンビーフを一個丸かじりすると豪語しており、懲りない弥生ちゃんから「太るはずだよ」と言われてました(これはどうやら予想出来てたみたいで、「ある程度脂肪がついてる方がイザって時ふんばりが効くんだよ」と笑顔で言い返していました。同様に脂肪でいじられる身として、佳乃さんは希望の星です←背後から「どこが同じだ!」という猛烈なツッコミを感じつつ;)。

 ちなみにこの後、浩平君は自分の部屋に遊びに来ていた弥生ちゃんが布団でゴロゴロしている内に寝てしまった為、弥生ちゃんの部屋にある布団まで抱っこして寝かせてからようやく自室の布団にもぐるのですが、なんと布団に弥生ちゃんの匂いがほのかに移っており、ドキドキし過ぎて寝られなくなってしまってました;。
 慣れてくると、相手の匂いがついた物はむしろほのぼのと程よく幸せになれるアイテムになりますが、青春真っ盛りで未だ両想いにはなれていない浩平君にとって弥生ちゃんの匂いは強烈すぎたらしく、珍しく真っ赤になって取り乱している様子を見て、微笑ましい気持ちになりました。
 思いがけず、昔はこういう初々しい時期もあったな~と懐かしい心境になったエピソードでした。
夜中にコンビーフを丸ごとかじるネタを言って、また弥生ちゃんからいじられていました;蒲団から弥生ちゃんの匂いが色濃くかおり、さすがの浩平君も困惑していました;
 先日、台所から今年の夏大量に買って余った素麺がゴロゴロ見つかった事から、再現する事を決意しました。
 作中には絵入りで大体の作り方が書かれていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、素麺の準備。袋の裏にある時間通り素麺を熱湯で茹で(←びっくり水をして茹でると、歯応えがさらによくなる…気がします;)、茹で上がったらザルにあけてお湯で洗います。
 洗い終えたらザルで水気をちゃっちゃときって、ボウルに入れます。
 ※洗い物を減らす為、先程茹でるのに使ったお鍋に戻し入れちゃっても可です。
ツナとなめたけのそうめん1
ツナとなめたけのそうめん2
 次は、味付け作業。
 素麺が入っているボウルへ、なめたけ、ツナ(←油ごと使います)、わさびを投入し、菜箸で隅々まで行き渡るようよ~く混ぜ合わせます。
 この時、軽く混ぜるだけにしちゃうと全体に味がなじまない上、麺がダマダマになってイマイチな味になりますので、面倒でもツナの油やなめたけをなじませるようちゃんと混ぜた方がいいです。
ツナとなめたけのそうめん3
ツナとなめたけのそうめん4
 材料がしっかり混ざったらお皿へ盛り付け、仕上げに刻み海苔を上からパラリと散らせば“ツナとなめたけのそうめん”の完成です!
ツナとなめたけのそうめん5
 パッと見はチャンプルーに見えなくもないですが、その割には麺の艶々感が残っている感じなのが不思議です。
 素麺といえば冷たい麺つゆという印象が強いのでどういう味なのか想像がつきませんが、勇気を出して確認してみようと思います!
ツナとなめたけのそうめん6
 それでは、冷めない内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
ツナとなめたけのそうめん7


 さて、感想はといいますと…全く新しい美味しさなのに、不思議としっくりくる味わい!温かい汁なしそうめん、ありです!
 そうめんは時間が経つと水分がなくなって塊になる為、なかなか取れなくて閉口するのですが、これはツナの油分のおかげでオイル系パスタのようにいつまでもツルツルシコシコとしており、箸で取れやすいままなのがいい感じです。
 わさびのツンとする涼しげな辛さが効いた、ちょっぴり甘辛いなめたけ醤油味のそうめんは、濃すぎず薄すぎず本当にちょうどいい塩梅の塩気で、むしろ麺つゆよりもさっぱり軽い後口だと思いました。
 ほんのり温かいせいか、まるで「ツナとなめたけのカッペリーニ風温そうめん」というイメージの旨さで、材料は和なのにイタリアンみたいな印象を受けるのが面白かったです(←一方で、油分を帯びた極細麺が一気にモサッと口に入る感じは「舌触りが滑らかな生ビーフン」というイメージでもあり、頭が混乱しました;)。
 細い刻み海苔が絡んでパリパリしたアクセントが加わり、最後に磯の香りが鼻にきて目先を変えるのがよかったです。
 正直、なめたけとわさびだけだったらやや物足りなかったはずですが、ツナのあっさりしたコクが程よいボリューム感をプラスし、お腹にきつくないギリギリの食べ応えが実現出来ていて満足しました。


 温かい素麺といえばにゅう麺かチャンプルーというイメージでしたが、こんな風に温かい和え麺にしても十分いけるな~と感心しました。
 かなり簡単ですので、余った素麺を片付ける為にちょくちょくお世話になりそうです;。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/1074-c36b21f6
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ