『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“魔法の鶏手羽煮込み”を再現!

 その昔、母は大阪にある某化粧品会社で美容部員として働いていたそうなのですが(この方と同期だったとの事)、ある日電車に乗ろうと切符売り場に行くと、見知らぬご婦人から「百円貸して!」とベタなお願いをされて渡した事が一度だけあったみたいで、時々ネタにしています。
 結局そのお金は返ってこず、ご婦人とも二度と再会しなかったようですが、とにかくびっくりして怒りの気持ちは湧かなかったらしく、「私も同じ反応しかできないだろうな~;」と苦笑しました(←以前、路上でいきなり「あなたいい顔相(?)してるわ~、私にはわかる!ちょっとお時間あります?」と危うく捕まりかけた時も、一瞬頭が真っ白になってしどろもどろになった事があるので、容易に想像がつきます;。恐らく、その時はかなり疲れてボーっとしていたので、余程「(何かを売りつけるor勧誘するには)いい顔相」だったんだと推測されます)。 

 どうも、その頃は大阪地下街のトレビの泉にあるピザ屋さんや札幌味噌ラーメン屋へよく食べに行っていたと母から聞き、食欲が刺激された当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて芝田先生がとっておきの簡単レシピとご紹介されていた“魔法の鶏手羽煮込み”です!
魔法の鶏手羽煮込み図
 実を言いますと、広田先生はネットでも実世界でもよく見かける「料理本を読んで<これおいしそう!>と興味を持って買うものの、本に書いてない材料を入れたり、調味料を目分量で足してたりして大分異なる料理を作り、<んー?イマイチ!>と口コミで広げちゃうタイプ」でいらしたとの事で、初見時はその意外さに驚いたものです;。
 料理本のご担当をされている編集者・Aさんは、ご自身のお仕事柄「なんでそうなるかなー」と軽蔑のまなざしを送られていましたが、広田先生がおっしゃるには「めんどくさいんですよねー」「主婦にありがちな思い込みの激しさもあるんですけどねー」だそうで飄々とされており、苦笑しました。

 正直、適当に作るのはいいとしても、その事を言わず感想だけを周囲の方々へ伝えてしまうと著者の方が気の毒だと思う為、それは控えられた方がいいのでは…と少し思いましたが(←過去、作り方が杜撰だったせいで不完全な再現料理記事をいくつか載せてしまい、未だに後悔している身だからこそ切実にそう感じますorz。ちなみに現在、訂正計画をノロノロ進行中ですが、『ミスター味っ子』がやや多いです;)、当管理人自身、肝心な所をぼかして書かれている料理本や調理工程がふわっとしすぎな料理本、ファッション感覚で手に入りにくい食材が乱用されている料理本にぶつかっては頭を抱える事も多々ある為、自分流にアレンジされる広田先生のお気持ちも分かる気がしました;。

 個人的に、広田先生が巻末で「この作業をこうしたら、もっと楽に作れました(但し自己責任で)!」とご紹介されるご情報は毎回目から鱗が落ち、結果さらに簡単に作れるようになって助かった経験もありますので、めんどくさい精神も突き詰めればアイディア精神の母になると立証された事を尊敬しております。
目分量でデタラメに作っているのに、口コミで「いまいち」と評価しちゃうこと…ありますか?
 今回ご紹介するのは、そんな広田先生に芝田先生が「一回でバーッチリ味が決まる魔法のレシピなのよ!!」と教えて下さっていた、“魔法の鶏手羽煮込み”です!
 作り方はものすごく簡単で、お鍋へ黒酢ドリンク・醤油・鶏手羽中肉を入れて火にかけ、汁気がなくなるまで煮込んだらもう出来上がりです。
 ポイントは、黒酢ドリンクはなるべく「蜂蜜&リンゴ成分入り」と明記されてあるものを購入することと、お鍋が焦げないようちょこちょこ様子を見に行くことの二つくらいで、それさえ守ればあっという間に出来上がるとのことでした。

 魔法のレシピは基本的にどれもお手軽に作れるのが特徴なのですが、このレシピはそれらの中でも一、二を争う程の簡単さで、当初は広田先生とAさん同様「…なんか既製品っぽい味付けにならないのかなァ…」「本当にコレだけで作れるのだろうか…」と不安になったものです。
 おまけにネットで調べてみても、出てくるのはドリンクレシピや黒酢を使った酢豚くらいで、鶏肉の煮物どころか黒酢ドリンクを使ったお料理自体が出てこなかった為、余計ハラハラが加速しました;。
 しかし、骨付き鶏肉を黒酢で煮込むと骨からカルシウムが溶け出してそれも摂取できるようになったり、タンパク質が分解されて柔らかい肉質になったり、その上疲労回復や体脂肪燃焼効果があるクエン酸や各種アミノ酸まで効率よく取れるようになりますので、これでおいしいならまさにいい事尽くしな煮物だな~と感心したのを覚えています。
たった一発で味が決まるという、そんな魔法のレシピがあると先生はお話されます。
 その後、「エエエーッ簡単スギ!!」と驚きつつも皆さん試食されるんですが、Aさんは「お…おいしい…で…す」「うわぁコレ…私作ります」と感嘆され、広田先生は「うまっ」「みなさん半信半疑なんでしょーが、いわゆるデパ地下の味になります。高級感あふれる、あのキッチリ収まった味ですよ、差し引きなしの完全なグラフを作った味」「完全犯罪ですよ!」と絶賛されていました。
 そのくせ、既製品みたいに「作られた味」っぽい人工的な感じは全くしないらしく、「いやこれマジでばれないと思う」「こんなに簡単に完璧な煮物が作れるとはねー」と広田先生は評されていましたが、自分が奥様仲間に作って持っていったら日頃の行いのせいで絶対お店で買ったお惣菜だと疑われそうとも予想されており、涙が止まらないご様子でした;。
 
 家庭で一から作ると自然な味だがひと味物足りない、かといって素を使って作ると整った美味しさだがどこか人工的な味がするというのはよくある悩みですので、それらを一挙に解決できるなんて素晴らしいレシピだな~と感じます。
 何より、これなら如何にめんどくさがりな方(当管理人も含んで;)でも短縮とアレンジのしようがありませんので、芝田先生の力量をお手軽かつ正しく知って頂くのに最適な一品なのでは…と思いました。
半信半疑で食べられていましたが、予想を上回る味にびっくりされます;まるでデパ地下で売られているような本格的な味が、黒酢ドリンクだけで作れます!
 味の想像がどうしてもつかなかった為、もうこれは作ってみるしかない!と考え再現する事にしました。
 作中には詳細な分量つきレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、煮込み作業。お鍋へ黒酢ドリンク(出来れば箱に「蜂蜜りんご成分入り」と書かれているものがいいです)を全部入れた後、醤油と鶏手羽中肉を加え、火にかけます。
 ※火力は中火以上にすると焦げ付きやすくなりますので、要注意です。
魔法の鶏手羽煮込み1
魔法の鶏手羽煮込み2
魔法の鶏手羽煮込み3
 そのままコトコト煮込み、汁気がなくなるまで火にかけ続けます。
 段々煮詰まってくると、キャラメリゼする時みたいに粘りがついた調味料が鶏肉に絡み始めますので、その際はすぐに火を消して鶏手羽中肉によく絡めながら混ぜます。
魔法の鶏手羽煮込み4
魔法の鶏手羽煮込み5
魔法の鶏手羽煮込み6
 鶏手羽中肉にタレ状になった調味料をしっかり絡め終えたらコンロからおろし、お皿へ盛り付ければ“魔法の鶏手羽煮込み”の完成です!
魔法の鶏手羽煮込み7
 キラキラッと輝く琥珀色の照りが美しく、見るからに美味しそうです。
 見た目は買ってきたといっても通用しそうな出来栄えですが、果たして味は如何なものか…食べて確認してみようと思います!
魔法の鶏手羽煮込み8
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
魔法の鶏手羽煮込み9


 さて、感想はといいますと…確かにこれは、完全犯罪的旨さ!たったあれだけで、ここまで凝った出来になるなんてびっくりです!
魔法の鶏手羽煮込み10
 りんごのフルーティな果汁、蜂蜜のコクのある甘さ、黒酢の奥深い酸味が混然一体となったこっくり甘辛い味付けで、まさに黄金比率といったバランスのいい一品です(←ちょっと甘めでカラメルっぽい粘りを帯びたタレが秀逸で、塩味も濃過ぎず薄過ぎずいい塩梅でした)。
 お酢の効用か、短時間煮ただけなのに肉は骨からスルッと簡単に取れて口の中でホロリとほどける程柔らかく、皮はねっちりプルプルととろけるような口当たりになっているのが美味で、軟骨も程よくコリコリと食べやすく砕けていくのがよかったです。
 鶏手羽中肉は他の部位よりも脂肪が多くプリプリジューシーな肉質な為、濃いめのタレとばっちりの相性で、品がいい後味の割にご飯よりもおつまみにぴったりだな~と感じました。
 広田先生の仰る通り、「いわゆるデパ地下の味」「高級感溢れるあのキッチリ収まった味ですよ、差し引きなしの完全なグラフを作った味」というイメージのおいしさです。
 お店で出されるような五味がキリッと効いた味の割には大量生産されたレトルトっぽい「作られた味」は一切せず、手作り感のある自然な仕上がりなのが印象的です。


 こんなに限られた材料でも凝った料理が出来るという事実に、勇気をもらえました。
 煮詰めるのに少し時間がかかりますが、それだけ除けば本当に簡単ですので、いろんな方に試していただきたい逸品です。


P.S.
 『ママの味♥芝田里枝の魔法のおかわりレシピ』がめでたく単行本化されていましたので、単行本に収録されているお料理の再現記事は、下の方に単行本のリンクを貼る事にしました。単行本をご購入される際の参考にして頂くと幸いです。


●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ おかず編』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (2013年フォアミセス5月号別冊ふろく)
●参考資料)『ママの味♥芝田里枝の魔法のおかわりレシピ』 著者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。

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2014.11.02 Sun 23:02  |  承認待ちコメント

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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