『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“お好みグラタン”を再現!

 最近は冷凍物のお好み焼きもレベルが高く、かなりありがたく感じているのですが、先日某コンビニで初めて海鮮お好み焼きを買った時、ソースのみならず鰹節や青海苔がついているのを目の当たりにし、「一体、どこまで至れり尽くせりになるんだろう…冷凍食品業界」と衝撃を受けました;(←おまけに、「海鮮」の名ない恥じずイカとエビもゴロゴロ!)。
 ついこの間、158円の冷凍つけ麺に厚いチャーシューとメンマがついているのにも驚きましたし、メーカーの方々の企業努力には本当に頭が下がります。

 どうも、家で使うお好みソースは長年オタフクソースオンリーな当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて芝田先生が自信を持ってお勧めしていた“お好みグラタン”です!
お好みグラタン図
 何でも、広田先生はお好み焼きが大好きでいらっしゃるとの事で、ご自宅でもよく作りますとある回で語られていました(←作中の絵から察するに、どちらかと言えば大阪風お好み焼きの方がデフォでいらっしゃるようです)。
 なお、日頃から「面倒臭いのはちょっと…」と公言されている広田先生ですが、あると格段に楽な市販のお好み焼き粉を使わず、前日からわざわざ山芋をすったり材料を配合したりして寝かせた特製のタネをご用意されているとおっしゃっており、当初は非常に失礼ながら、「暑い日も寒い日も一貫して簡単レシピを求められているのに、お好み焼きはそこまでこだわっていらっしゃるとは…!」と、少しびっくりしたのを覚えています;(←広田先生、誠に申し訳ございません;)。
 当管理人もお好み焼きのタネは手作り派なのですが、せっかちな性分がたたってせいぜい一時間くらいしか寝かせない為、広田先生を見習わねば…と反省したものですorz(←この傾向はカレーにも言える事で、作ってすぐでもとりあえず一皿は食べたい当管理人VSカレーは翌日になってから食べたい相方さんとで、時々対立します…)。

 ただ、やはり薄々予想していた通り(←広田先生!本日二度目の無礼、誠に申し訳ございません;!)「でもさー手がかかりすぎなんだよね…」「お好み焼きって一度に大量に作れないし、しかも時間がかかる…」というご不満をお持ちだったそうで、芝田先生にそれらの問題を解決する簡単でおいしいレシピがないかどうか、リクエストされていました。
 確かに、お好み焼きは作り方自体は簡単ですが、意外と焼き上がりに時間がかかるのが唯一の難点(←キャベツたっぷり&蒸し焼き&押し付け厳禁方式だと、どうしても二十分程かかります…)。
 一~二人分ならともかく三~四人分焼くとなると、中途半端にお腹が満ちて「もっと!」と胃にエンジンがかかった状態のまま、数十分間も内心ジリジリしながらホットプレートの前で待つのは結構きついものがありますので、初見時は激しく共感したものです。
お好み焼きは焼き上がるまでそこそこ時間がかかるので、結構手持ち無沙汰;
 正直、これはかなりの難問では…と思ったのですが、芝田先生には既に心当たりのあるレシピがおありだったようで、「フフフフ…なっちゃん、あるのよそれが!!」「このレシピはまさに降ってきた神レシピだと思うわ」とテンションも高く、あるお料理をご紹介されます。
 それが、この“お好みグラタン”です!
 作り方はお手軽で、熱したフライパンへ豚コマ肉とキャベツを入れて塩こしょうで味付けし、牛乳・出汁の素・小麦粉をよく合わせた物を注いでグルグルかき混ぜてグラタン皿へ盛りつけ、その上へお好みソース・薄切りおもち・明太子・生卵・とろけるチーズをかけて、オーブントースターでこんがり焼いたら出来上がりです。
 ポイントは、牛乳などを加えたらダマにならぬようよく混ぜてキャベツに絡ませることと、沸騰してから最低一分は火を通すことの二つで、こうすると粉っぽくない滑らかなソースになるとの事でした。

 芝田先生がおっしゃるには、以前から「お好み焼きのおいしさってキャベツの甘みとグラタンのような生地だと思うの」と考えていらっしゃったそうで、それが高じてお好み焼きをグラタンにするという、この上なく大胆な挑戦をしたと作中で明かされてました。
 ここだけの話、実は最初「グラタンとお好み焼きって…似ているかな?」と半ば納得しきれない部分があったのですが;(←広田先生、芝田先生!本日三度目の無礼、誠に申し訳ry)、先日試しにお昼にお好み焼き・夜にグラタンを食べて注意深く比べてみると、「基本的な味は全然違うから、意識しなければまず似ているとは思わないけど、トロリとした口当たりで甘やかな生地が素材の旨味エキスをがっちり封じ込めているという特徴は、確かに共通している!」という事実に初めて気づき、衝撃を受けたものです;。
芝田先生は、お好み焼きとグラタンの旨さはにていると感じていらっしゃったみたいです
 このレシピのいい所は、作り方が簡単なのはもちろん何人分でも同時にすぐ用意出来る所で、忙しい時に重宝しそうだな~と感じました(←但し、同時に仕上げたい時はトースターではなく、広いスペースがあるオーブンを使う必要がありますが;)。
 また、材料の方も普段冷蔵庫に入っている物だけで事足りそうなのが素晴らしく、お財布にも優しいのが嬉しいです。
 あと、ネットで検索してみた所、お好み焼き粉でグラタンソースを作ったレシピや(←「なるほど、その手があったか!」と感心しました)、グラタン風の味付けをしたお好み焼きレシピはあったのですが、ここまで直球に組み合わせたレシピはなく、改めて芝田先生のチャレンジ精神には頭が下がります;。

 その後、試食された広田先生がおっしゃった所によりますと、「ううううま~~い!!ナニコレグラタン!?なのにお好み焼き!!」「キャベツの甘味と豚肉の香ばしさが際立つうまさ!」「そしてダシのきいたグラタンもとろりととろけていい感じ!またこの生地にチーズとお好みソースが合う!!」な一品だそうで、「お好み焼きの長所とグラタンの長所を合わせたすごい一品!!」と絶賛されていました。
 後々、広田先生はご自宅で三人のお子さん達にもこの“お好みグラタン”を作って食べてもらったそうですが、概ね好評で大喜びされたらしく、中でもクリーム系&グラタン系が大好きな長女さんからは「ママ…お誕生日にこれ作って…」とお願いされたとまでおっしゃっており、驚きました。
 ネタっぽい見た目ですが、実際に食べてみたらそういう印象は
吹っ飛ぶみたいですので、「これは一度作ってみねば…!」と再現魂が刺激されたのを覚えています;。

お好み焼きとグラタンのいい所取りをした、まさに神レシピともいうべき美味しさ!
 お鍋用に用意していたしゃぶしゃぶもちが家にまだ残っていましたので、それを使い再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピがしっかり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。熱したフライパンへ豚コマ肉を入れて少し焦げ目がつくくらいまで焼き上げ、そこへやや大ぶりの千切り状にしたキャベツを投入します。
 続けて、塩とこしょうをふり入れて軽く味付けし、ちょっとしんなりしてくるまで炒めます。
お好みグラタン1
お好みグラタン2
 キャベツがしなっとしたら、牛乳・出汁の素・小麦粉を別器でしっかり溶いた物を注いで何度もよ~~く混ぜながら中火で混ぜます(←この時の混ぜ加減が中途半端だと、すぐダマになりますので要注意です)。
 しばらくすると、沸騰してふつふつと泡がでてきますので、そのまま火を止めずに菜箸でグルグル混ぜながら火を通し、粉っぽさを消します。
お好みグラタン3
お好みグラタン4
 一分程してソース全域に熱が通ったら火を止め、グラタン皿へ移して平らにならし、その上からお好みソースをかけます。
 さらに、この上へ薄く切ったおもち(しゃぶしゃぶ用もちも可)、皮を取ってほぐした明太子、生卵を乗せ、最後にフタをするようにしてとろけるチーズをかけ、オーブントースターに入れて焼きます。
 ※シンプルな基本バージョンを作りたい場合は、明太子、卵、おもちを省き、お好みソースをかけた上へとろけるチーズをかけて焼くだけでOKです。
お好みグラタン5
お好みグラタン7
お好みグラタン8
 チーズがとろけてこんがりした焦げ目がついたら取り出し、火傷をしないよう気を付けてテーブルへ運べば“お好みグラタン”の完成です!
お好みグラタン9
 パッと見だと、はみ出たお好みソースがデミグラスソースに見える為、何も言われなければ確実にビーフグラタンに間違えると思います;。
 しかし、漏れ出る湯気の香りはまさしくお好み焼きソース特有の甘酸っぱい匂いそのもので、味は一体どんな感じなのか全く予想がつきません!
お好みグラタン10
 それでは、焼きたて熱々の内にいざ実食!
 いっただっきま~す!
お好みグラタン11


 さて、感想はといいますと…広田先生の仰る通り、お好み焼きとグラタンのいい所取りをしたお得感満載な味わい!初めてなのに、どこかで食べたような気になる美味しさです。
 最初にお好み焼きソースのフルーティでこってりした甘辛さが舌を刺激する為、「ゆるめに焼いたお好み焼きかな?」と思うのですが、何回か噛んでいく内にチーズの濃厚なコクやホワイトソースのまったりとクリーミーな旨味が存在を主張してくる為、「あれ?やっぱりもちグラタンかな?」と頭が混乱します;。
 トロトロのホワイトソースをまんべんなく絡ませたせいか、かえってしんなりジャクジャクした歯応えが際立ち、じっくり火を通したおかげで甘味が濃くなったキャベツが主役の一品という印象で、明太子の熟成された塩気が全体をピリッと引き締めているのがよかったです。
 滑らかな舌触りは確かにグラタンに似ていますが、個人的にこれは「グラタン:お好み焼き=2:8」という割合のように感じた為、改めてお好みソースは個性が強いんだな~と実感しました。
 例えるとするなら「明太もちチーズ入りもんじゃ風グラタン」という感じで、どこかジャンクな和風出汁が効いたお好みソース味のホワイトソースと、ソースがつなぎになってもったりと一つにまとまったキャベツと豚肉とのもちの組み合わせは、まさに新感覚の洋風もんじゃといったイメージでした。
 中でも、薄くても十分コシがあるもちと口の中でとろけるチーズ、そして半ばホコホコした口当たり半熟蒸し焼き卵の組み合わせは相性抜群で、どちらかと言えば夕食というよりおつまみに最適な一皿だな~と思いました。


 後々、明太子と卵とおもちが入っていない基本バージョンも作りましたが、そちらはよりソースのとろとろさが伝わってきてよかったです。
 お好みソースをたっぷり目にすると重厚、少な目にするとほんわかした味に仕上がりますので、お好みで調節してもよさげでした。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (月刊フォアミセス 2014年11月号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
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