『くーねるまるた』の“冬至グラタン”を再現!

 当管理人は小さい頃、「バブルバス=完全に泡だけしか入っていないソフトなお風呂」だと思いこみ、「いつか入りたいな~」と夢見ていた時期があります;。
 しかし、その後しばらくして家族と某ホテルへ行った際、バスルームにあった入浴剤を使って母がバブルバスを用意しているのを見て「バブルバスは二層式で、泡の下にはお湯がたっぷり」という事実を知り、がっかりした記憶があります;(←今考えれば、100%泡のみのお風呂なんて落ち着かないわ滑りやすいわで、あまりいいとは思えないのですが;)。

 どうも、小学生の頃みかん風呂に入ろうとして皮を湯船にそのまま入れ、母から怒られた事がある当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『くーねるまるた』にてマルタさんが小さいカボチャを使って作ったある寒い日の夕食・“冬至グラタン”です!
冬至グラタン図
 それは、十二月に入って寒さが一段と厳しくなったある日の事。
 ポルトガルではこの時期、「Noite de madeiro(材木の夜)」という、教会の広場に大きなたき火を用意して約一週間以上燃やし続けるという行事があるのだそうで、バイトから帰宅していて寒風が吹き荒れる中、マルタさんは懐かしそうにその光景を思い返します(←教会をシルエットに燃え盛る赤い炎…ビジュアル的に美しいですね。何より寒さが身に染みる時期、見かけによらず結構離れた所からでも熱気が伝わってくるたき火は道行く人の心を癒してくれそうですので、想像しただけでいいな~とほのぼのしました)。
 今やすっかり日本の文化に溶け込んだように見えるマルタさんですが、こういうシーンを見ると、やはり基本的にはポルトガル生まれポルトガル育ちのキリスト教徒なんだな~と実感します。

 それに比べると、日本は無宗教の方が大半を占めるお国柄で、その時々に都合のいい宗教を使い分けている節がある為、海外の敬虔なクリスマスに比べるとどうしても軽薄に見えるのではないかな?と、初見時はマルタさんに少し申し訳なく感じたものです;(←例えば、お正月は神道・クリスマスやハロウィーンはキリスト教・お盆は仏教など。…こうして考えると、ここまで色んな宗教行事を行う民族はかなり珍しいと思いますので、節操なしとか、宗教のつまみ食いとか言われても仕方ないように感じますorz)。
 が、マルタさんのおおらかな性格を見ていると、日本の何でもありなクリスマスも案外楽しんでいそうな感じですので、気にする事はないのかも知れません(^^;)。
十二月に入った途端めっきり寒くなり、外出時はコートが必須になったマルタさん
 そんなこんなで故郷が脳裏に浮かんでいたマルタさんですが、ある女性からすれ違いざま、かすかなゆずの香りが漂ってきたのに気づき、急いである場所へと駆け込みます。
 その場所とは、近所にある馴染みの銭湯・<神乃湯>さん。
 何でもこちらの銭湯では、毎年冬至の日にゆず湯を用意しているのだそうで、それを思いだしたマルタさんは急いで入りに行ったとの事でした(←しかし、慌てるあまり脱衣場でタートルネックセーターを頭に引っ掛け、下着姿のままパニックになっていました;。まさに、頭隠して尻隠さずです;)。
 マルタさん曰く、「1年で一番夜が長いこの日、ゆず湯に入ると、風邪をひかないと言われています」のだそうで、お湯にプカプカと浮かんだゆずの香りを胸いっぱいに吸い込んでいました。

 調べた所、ゆず湯は風邪の予防だけではなく血行促進効果もあり、冷え性・神経痛・腰痛・あかぎれ・湯冷めを緩和させる効能がある事も分かっているみたいで、改めて先人の知恵は侮れないな~と痛感しました。
 その昔、冬至の日は別名「死が一番近い日」と呼ばれて恐れられていたそうですので、それを防ぐために色々と対策が練られていたことがうかがえます。
 ゆず湯は海外ではあまり知られていない存在ですので、当初は物知りだな~と感心しましたが、自家製ローズウォーターや梅酒を作ったりするくらい自然由来の美容品&食品に関心のあるマルタさんですので、そこはぬかりなくチェックしていて当然なのかもしれません(←当管理人は自家製化粧水を使うと高確率でかぶれやすいアトピー肌ですので、自然に愛されているマルタさんがすごく羨ましいです;。映画『究極!!変態仮面』のキャッチコピーじゃないですが、「私は自然の味方だが どうやら自然は私の味方ではないらしい」と苦笑するばかりですorz)。
冬至の日、柚子湯に入ると風邪をひかないという言い伝えがあるそうです。
 その後、ゆず湯からあがって一息ついたマルタさんは、八百屋さんで安く売られていた小さいカボチャ(←形やサイズ的に、恐らく坊ちゃんカボチャだと推測しています)を購入し、張り切って料理します。
 その際、マルタさんが「今日はちょっと手のこんだ料理にするぞ~」と考えながら作ったのが、この“冬至グラタン”です!
 作り方は少し手間がかかるものの簡単で、坊ちゃんカボチャの上部を切り落として種やワタをくり抜いた後電子レンジで加熱し、その中へバター・玉ネギ・合挽き肉・ご飯・牛乳・塩・こしょうを炒めて作った具を詰めて上にチーズをふりかけ、最後にオーブントースターでこんがりするまで焼いたら出来上がりです。

 ポイントは、坊ちゃんカボチャは柔らかすぎず硬すぎず熱が通るよう何度もよく様子見しながら電子レンジにかけることで、それ以外はそこまで難しくないのに好感を持ちました。
 マルタさんが言うには、「冬至には<ん>のつく食べ物を食べると良いと言われていて、ポルトガルから日本に伝来した<南瓜(カボチャ)>を食べると、運気が上がるのだそうです」との事で、自身と同じくポルトガルからやって来たカボチャに縁を感じて運気アップの食材に選んだようでした。
 カステラの原型の方は廃れてしまったようですが、カボチャ料理はポルトガルで未だ健在らしく(←今回のように何か具を詰めたり、スープにしたりと、バリエーション豊富でした)、何となくほっとしたのを覚えています。
一年で一番夜が長いこの日、「ん」がつく物を食べると運気がアップするのだとか。
 先日、坊ちゃんカボチャを偶然スーパーで発見したので再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピがきちんと載っていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下ごしらえ。熱したフライパンへバターを溶かしてみじん切りにした玉ネギをさっと炒め、少し透明感が出てきたら合挽き肉を投入して混ぜ合わせます。
 やがて、玉ネギと合挽き肉に火が通って肉汁が全体的に回ってきたらご飯を加え、さっくりと切るようにして混ぜます。
冬至グラタン1
冬至グラタン2
冬至グラタン3
 ご飯と玉ネギと合いびき肉がまんべんなく混ざったら、牛乳を足して半ば煮るようにしてクツクツ火を通し、塩とこしょうで味付けします。
 段々全体がトロッとしてきたら、中に詰める具は出来上がりです。
 その間、上部を切り落とした坊ちゃんカボチャを少量の水と共に器に入れてラップをし、電子レンジでしっかり加熱しておきます(←途中、何度か上下を入れ替えて電子レンジにかけると、固い所と柔らかい所の二つに分かれにくいです)。
冬至グラタン4
冬至グラタン5
冬至グラタン6
 坊ちゃんカボチャ全体に熱が通りきったら、スプーンを使って慎重に種とワタを取り出します(←柔らかくなってからワタ取りをすると底が抜けないかヒヤヒヤしますので、生の時点でワタ取りをしてもいいのですが、それだとかなり固くて四苦八苦しますので、どちらにしても大変だと思います;)。
 こうしてカボチャの中身が空洞になったら、先程の具を隅々までたっぷり詰め込み、その上へピザ用チーズをふりかけてオーブントースターで焼きます。
 ※但し、オーブントースターは小さい物だと上がつっかえてしまいやすいので、その場合はオーブンレンジで焼く事をお勧めします。あと、この時カボチャのふたも一緒に焼くとよりおいしく頂けるようになります。
冬至グラタン7
冬至グラタン8
冬至グラタン9
 オーブントースターを何度か覗いて、チーズがこんがりきつね色に焼けたのを確認したらすぐに取り出し、カボチャのフタごとお皿へ移せば“冬至グラタン”の完成です!
冬至グラタン10
 ツヤツヤとした緑色の表面に、見るからに甘そうな濃い黄色の断面が食欲をそそり、確かにこれを食べたら運気も、体の免疫力もアップしそうだな~と説得力を感じました。
 こんがり焦げたチーズの香りもまたたまらなく、これは味の方も期待が持てます!
冬至グラタン11
 それでは、食べやすい大きさに切っていざ実食!
 いっただっきま~す。 
冬至グラタン12


 さて、感想はといいますと…生クリームを入れたかのように濃いミルク味のご飯に、ほっこり癒される一品!かぼちゃの生命力を丸ごと堪能できるのがいいです!
冬至グラタン13
 坊ちゃんかぼちゃを食べたのは初めてだったんですが、普通サイズのかぼちゃよりも皮が比較的薄くて口溶けがいい上、実もホロリと簡単に崩れるくらい柔らかくてキメ細やかな身質なのが印象的でした←実と皮の境目がない感じで、噛むとすぐに一体化するのに感動です)。
 大抵、かぼちゃは柔らかくなるまでよ~く火を通すとどこか水っぽくなりやすいのですが、これは水分を含んでしっとりした後もギュッと実が詰まったままなのが魅力的で、口の中の水分が吸い取られるような粉っぽさは微塵もなく、あくまでもクリーミーでなめらかな舌触りなのにうっとりしました。
 ホコホコに蒸し上げる事によって自然な甘味がさらに濃縮されたかぼちゃと、こっくり優しくとろけるクリームリゾット系の味に仕上がった具を、チーズの熟成された強い塩気が一つにまとめて調和しているのがナイスで、例えるとするなら「リッチでまろやかなパンプキンチーズドリア」というイメージでした。
 玉ネギのサクサクした軽やかなアクセントと、合挽き肉の旨味たっぷりな肉汁によってちょうどいいコクが生まれた香り高くてシンプルなバターミルク味のご飯は、素朴なかぼちゃと相性抜群でよかったです。
 正直、最初は「具もかぼちゃも味付けが控え目過ぎないかな?」と心配だったんですが、このくらい淡泊でないとかぼちゃの旨さをかえって殺しかねず、かと言って逆に単純過ぎてもただの蒸しかぼちゃにしかなっていませんでしたので、味もボリュームもバランスがいいな~と思いました。


 フタ部分に当たるカボチャも見た目は固そうに見えますが、実際はすごく柔らかく、何もつけずともバクバク食べられました;。
 意外と短時間で柔らかくなり、おまけに実がグズグズに崩れる事もありませんでしたので、下ごしらえに手間も時間もかからないのがよかったです。


○おまけ
 翌日、作中でマルタさんが作っていた、乾煎りしたカボチャの種も食べてみました。
 種がまだ未熟だったせいかちょっと取り出しづらかったですが;、ナッツみたいでとても香ばしく、美味しかったです。
冬至グラタン14


●出典)『くーねるまるた』 高尾じんぐ/小学館
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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