『花のズボラ飯』の“ダイ・ハード茶漬け”を再現!

 物心ついた時から、洋画好きな両親は頻繁に洋画番組(←昔は、週三~四回くらいあった気がします。木曜洋画劇場とか、金曜ロードショーとか、ゴールデン洋画劇場とか)を見ていた為、当管理人も自然と多くの洋画を目にするようになっていました。
 当時は子どもだったので、時々意味の分からない箇所もあり退屈になったりもしたのですが、大人になってから「そういう事か!」と理解して愉快になる機会が何度もありましたので、「子どもにはどうせ分からない」とつまみ出されなかったことを、今になって感謝しています;。
 『エイリアン』、『プレデター』、『ターミネーター』、『ホーム・アローン』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『ロボコップ』、『ダイ・ハード』、『グーニーズ』、『アパートの鍵貸します』、『ネバーエンディング・ストーリー』、『インディ・ジョーンズ』、『ベン・ハ-』、『ジョーズ』、『E.T.』、『グレムリン』など、全部挙げたらきりがありませんのでこれくらいにしますが、何年たっても覚えています。
 子どもの頃に一度見ておくと、後々感じ方が変わったりして二~三度目でもとても新鮮に見る事が出来ますので、目に見えない財産だな~と思います。

 どうも、毎年夏に放送されていた『ルパン三世』シリーズや、衛星アニメ劇場も大好きだった当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『花のズボラ飯』にて花さんが時間に追われながら作った夕食“ダイ・ハード茶漬け”です!
ダイ・ハード茶漬け図
 ある夜、YOUTUBEで懐かしい物サーフィンをしていた花さんは夕食を取るのも忘れて没頭し、ハッと気がついた時にはもうすぐで夜9時という時間帯になってしまいます(←YOUTUBEはもちろん、wikipediaも時間を鬼のように食らう事で有名ですね。当管理人も、寝る前に「ちょっとだけ」のつもりで気になる歴史人物のみを調べたはずが、途中から関係者・先祖・子孫の項目にまで飛びまくり、結果何時間も就寝が遅くなって寝不足になった事は数えきれないほどありますorz)。
 実は、花さんは「9時以降は水以外おなかに入れたらデブの元」という豆知識を知って以来、出来るだけ夜9時前には食事を終えさせていたようなのですが、この時には既に残り10分にまで迫っており、「早くしないと…早く!」「絶対9時までに食べてやる…!おデブ爆弾は爆発させないわ!」と焦ります;。
 こういう時、アニメやドラマの時限爆弾でありがちな「50%の確率で爆発を防げる、赤と青の電線」が人間にもあったら便利なのにな~とつくづく思います…外れても、せいぜい己がメタボになるだけで世界は平和ですし;。

 しかし、今やズボラ主婦として名高い花さんですが、超絶に疲れた時以外は何だかんだでちゃんと美味しさの為にひと手間かけて料理するタイプな為、家にはふりかけやお茶漬けの素といったすぐにご飯を食べられる備蓄が存在せず、あれこれ悩んでいる内に1分…2分…と着実に時は過ぎていきます(←正確には、夫・ゴロさんが帰ってくる前後は夜食としてストックしているそうですが、この頃はしばらく帰っていなかったらしく、在庫はありませんでした。「一人なら食べないけれど、二人だったら食べる物」は地味にありがちですので、妙にリアルに感じたのを覚えています)。
YOUTUBEで懐かし物サーフィンをしていたら、もうこんな時間…あるあるですね;夜九時以降の食事は太りやすくなることから、それ以降の飲食を「おデブ爆弾」と命名;
 そんな時、花さんは受験勉強をしていた中学生の頃、お母さんが一回だけ「肉のお茶漬け」を夜食として差し入れしてくれ、大感動した出来事を偶然思い出し、お母さんにそのレシピを聞こうとすぐに電話します(←限られた状況での電話だったせいか、『クイズ$ミリオネア』のテレフォンを連想しました;)。
 …が、残念ながらお母さんはその事を全く覚えておらず、逆に「何味?」「そうだっけ」「わかんない」と言う有様で、最終的に花さんは「え~、ほら豚肉かなんかのってて、ネギとちぎった海苔がパラパラのってて」と朧気ながらも記憶の底から自力で具を特定しており、もはや何のために電話したのか分からない状態になっていました;。
 文章や画像で詳しい情報が残り、跡継ぎがいれば安定した「味」が受け継がれるお店のレシピとは違い、家庭のレシピは作る人が忘れてそれっきりになったり、使う調味料も分量も変わって別の料理になっている事は決して珍しくない為、いつ「幻の一品」と化してもおかしくないという事を実感させられるエピソードです。

 その後、新しい手がかりが何も見つからないまま残り5分にまで追い詰められた花さんが、お母さんの「スープご飯」という一言から想像を膨らませて作ったのが、この“ダイ・ハード茶漬け”です!
 作り方はとても簡単で、お鍋へお水と麺つゆを入れて沸騰させたら料理酒・コンソメ・醤油・豚バラ肉・長ネギを投入して煮込み、汁ごと丼ご飯へかけて千切った海苔をふりかけ、最後にわさびを添えたら出来上がりです。
 ポイントは、豚肉を入れたら中火にして決して煮立たせ過ぎないことと、アクは丁寧に取り除くことの二つで、こうすると肉の旨みがよく出て透き通った上出来な出汁に仕上がるとの事でした。

 個人的に、お茶漬けは軽く済ませたい時に頂くイメージが強いので、こういうこってりなのかあっさりなのか、イマイチ判別がつかないメニューは正直混乱するのですが、考えてみれば当管理人が好きな肉味噌うどんも「そのままならツルツルさっぱり食べられる冷たいうどんに、濃い味付けの肉と卵を乗せてわざわざガッツリ系にした不可解な食べ物」と言えなくもありませんので;、これも実際に食べてみたら何だかんだで病みつきになりそうだな~と感じたのを覚えています。
その昔、花さんのお母さんは肉茶漬けみたいなものを夜食として作ってくれたとの事
 これだけお手軽なお茶漬けなら、時間内ギリギリにかっこみ、おデブ爆弾の爆発を未然に防いだかとご想像される方もいらっしゃると思いますが…結局、間に合ったのは料理完成までで、食べるのは余裕で間に合いませんでしたorz。
 というのも、もっと雑に作ったならセーフかもしれなかったのに、「わ~何これウマいかも!肉のだし出てる!」とじっくり味見したり、海苔を入れる時に「海苔を…細かくちぎって…」とこだわったり、「ちょっとでもおいしくしたいの!!」と味の微調整やアク取りを怠らなかったからで、食いしん坊の花さんらしい失敗理由だな~と苦笑いしたものです;。
 その昔、レシピさえあれば完全に同じ味を再現できると信じていた当管理人ですが、この「ちょっとでもおいしくしたいの!!」という熱意があるかないかで、味はまるで変わってくることをこれまでに痛い程思い知りましたので、初見時は襟を正す心境になったものです。

 思いおこせば、花さんは過去にもダイエット中に卵かけご飯を「今ならアタシ、ブタと呼ばれてもいいっ」と宣言して二杯食べたり、「A.P.Cのジーンズを履けるようにする!」とプールを泳ぎまくった後に大盛りカレーを何杯もお代わりするなど、「食べる>>>(超えられない壁)>>>ダイエット」という図式を明確にしてきましたので、この結果は必然だったのかもしれません;。

 幸い、お味の方は「なにこれ~肉汁がでて超ウマシ!!」「お茶漬けと…スープごはんの中間…いや…ハイブリッド」というくらい美味しかったらしく、ゴロさんが帰ってきたら「すごいハードな仕事して帰ってきた晩に食べるお茶漬け風」として食べてもらおうとひとりごちていました(←なので、大事件に巻き込まれて一仕事する主人公が登場する映画の名を借りて、“ダイ・ハード茶漬け”と命名したそうです;)。
お茶漬けとスープご飯の中間のような、そうでないような不思議な食べ応え。
 最近はハードな仕事を免れているものの、疲れている時にぴったりなお茶漬けを食べてみたくて再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、出汁作り。お鍋へお水と、ごく薄目の麺つゆを入れて火にかけて沸騰させ、沸き立ってきたら中火にし、食べやすく切った豚バラ肉、料理酒、コンソメを投入してコトコト煮ます。
 この時、結構な量のアクが出てきますので、丁寧にすくい取ります。
ダイ・ハード茶漬け1
ダイ・ハード茶漬け2
 やがて、アクがほとんど出なくなってきたら千切りにした長ネギを加えて少し火を通し、続けて醤油で味を調整します。
 その間、ご飯を丼へふんわりよそい、海苔を小さく千切っておきます。 
 ※再度沸騰させたら豚肉が固くなりますので、煮たたせないよう注意です!
ダイ・ハード茶漬け3
ダイ・ハード茶漬け4
 出汁の味が整ったら火からおろして丼へ具ごとたっぷり注ぎ、仕上げに千切った海苔を散らしてわさびを丼の縁へにゅっと絞れば“ダイ・ハード茶漬け”の完成です!
ダイ・ハード茶漬け5
 適当に煮ただけとは思えない程、下のご飯まで透けて見える澄んだ琥珀色のお汁が見るからにおいしそうで、食欲をそそります。
  肉茶漬けと聞くとがっつり系に思えますが、これはお腹が一杯でも入りそうな軽い系に見えますので、どういう味がするかワクワクします!
ダイ・ハード茶漬け6
 それでは、熱々の内にさっとひと混ぜしていざ実食!
 いっただっきま~す!
ダイ・ハード茶漬け7


 さて、感想はといいますと…びっくりする程スルスル入り、さっぱりした食後感!飲んだ後のシメにもよさげです!
 汁は、麺つゆの和風出汁がほのかに効いた薄口あっさり醤油味というイメージで、後から少しだけ淡い甘さがじんわりくるのがたまりません。
 豚肉から溶け出た濃い脂分が強い旨味を足し、それが優しい癒し系の汁にくっきりした輪郭を与えているせいか、どことなく肉うどんのおつゆに似ている印象で、ほっこりします。
 しかし、コンソメの洋風スープが効いている影響なのかちょっぴりスパイシーで、一口では何が入っているのか分からないくらい複雑な後口が印象的でした。
 温かいお出汁でご飯をサラサラと軽やかにかっこむ醍醐味はまさに「お茶漬け」ですが、様々な材料から出たエキスをご飯に染み込ませてしっかりした食べ応えを実現している所は「スープご飯」とも取れる感じで、花さんの「ハイブリッド!」という一言も分かる気がしました(←考えた末、磯の風味によって全体にいいアクセントを与えている海苔の存在感の大きさから、「お茶漬け:スープご飯=6:4」だと判断;)。
 しんなりシャキシャキして小気味良い食感の長ネギが、お茶漬けにありがちな単調さを防ぎ、汁に爽やかさをプラスしているのがナイスです。
 基本的には和洋折衷な味ですが、わさびを溶かすと途端に気品ある香りと余韻のある辛さが広がって一気に和風になる感じで、面白いです。


 わさびの代わりに柚子胡椒で辛味をつけたり、ゴマや三つ葉を散らしても美味しくいただけるとの事でした。
 簡単かつ短時間で作れる割には、澄んだいい出汁が楽しめますので、時間がない時におすすめです。


P.S.
 先日、『ごほうびごはん』と『姉のおなかをふくらませるのは僕』の二作を、新たに「再現料理を予定中の漫画」一覧へ追加しました。ただ今、『ごほうびごはん』の単行本発売を指折り数えながら待っている所です;。


●出典)『花のズボラ飯』 原作:久住昌之 作画:水沢悦子/秋田書店
    (「motto!」2014 AUTUMN 掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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