『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“魔法のホワイト担々麺”を再現!

 先週、家族と一緒に三日間の京都旅行をしてきました。
 実に十数年ぶりの京都でしたが、六波羅蜜寺の空也上人立像を始めとする重要文化財に見入ったり(←ガラスの瞳が光を反射し、潤みを帯びて見える角度を探して眺めていると、お寺の方から「それでええ、百点満点や!」と誉められました;)、『源氏物語』を読むたびに憧れを募らせていた野宮神社の黒木鳥居を見て感慨深くなったり、『せやし だし巻 京そだち』『華中華』『作って食べる!全国有名駅弁レシピ 』にてそれぞれご紹介されていた料理の再現に必要な食材を手に入れたり、畑野軒老舗で香り高い麩まんじゅうを食べたり、下鴨神社で神聖な気持ちになったりと、充実した時間を過ごせました。
 中でも、三十三間堂では中学生の時に訪れた感想と、今の感想とでは大分内容が違っており、「また十数年経ったら、今の自分も赤の他人のように遠く感じるんだろうな」としんみりしたものです。

 どうも、今度は奈良の長谷寺へ牡丹を見に行きたいな~と考えている当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて芝田先生が外食にはない味としてご紹介されていた“魔法のホワイト担々麺”です!
魔法のホワイト担々麺図
 暑い夏の時期に汗をかきかき食べる熱々の麺類もまた一興ですが、個人的に温かい麺が一番真価を発揮するのは、やはり寒風吹き荒れる真冬の時期だと考えています(←おつゆをひと啜りするごとに、凍えきった体がしゅ~っと溶かされていくのがたまりません…)。
 嬉しいことに、それは広田先生も同じでいらっしゃるようで、「麺は主食いらずで一品で完成するというとてつもないメリットが」あるのもお好みだと語られていました。
 確かに主食がご飯やパンだと、メイン・副菜・汁物・小鉢の最低四種類を用意しないとどこか寒々とした食卓になる為、結果どうしてもそれなりに手間がかかるのが面倒ですが、うどん・そば・パスタみたいな麺類をメインにすると、不思議と一品だけでも罪悪感がそこまで刺激されませんので、当管理人も大いに共感しました←なので、どうしてもお米を食べたい&手抜きしたい時は、五目寿司orカレーorおかず系鍋をドーンと作って楽しています;)。

 しかし、麺類は便利だと思われつつも、広田先生はかねてより「麺は外食のほうがウマイね!!」という持論をお持ちだったそうで、ご自宅で作る麺料理にあまり納得されていらっしゃらないご様子でした。
 というのも、外食の麺類でよく見かける炙りチャーシューや、長時間煮込んだスープのような手の込んだものを一般家庭で用意するのは到底無理で、必然的に「外食の麺類>>>(越えられない壁)>>>自宅の麺類」みたいな味の差があるのを目の当たりにされるのがその理由らしく、最近では麺はもっぱら外食だとおっしゃっていました。
 正直、家で作れる物でも芝田先生がご紹介された“魔法のカルボナーラ”や、『美味しんぼ』で登場した“美味しんぼ風味噌ラーメン”のような秀逸な麺類が沢山存在しますので、家の麺類もお店の麺類に全く対抗できない訳ではないと思うのですが、それでもやはり「外でしか食べられない麺の味」というのは厳然として存在しますので、何となく分かる気がしたものです。
ラーメンみたいな麺類は、外食で食べる方がおいしい…確かに一理ありますね;。
 けれども、そんな広田先生に芝田先生が「えー、なっちゃんもったいない!」「外食にありそうでない、かつ栄養価も高く!!」「そしてお決まりの簡単!すぐ出来る!おいしい!の3拍子そろったレシピなのよー」と自信満々に教えられていたのが、この“魔法のホワイト担々麺”です!
 作り方は簡単で、熱したフライパンへ豚ひき肉・にんにく・ふかしたじゃがいも・塩・粗挽き黒胡椒を炒め合わせ、豆乳とコンソメキューブを加えて煮込み、最後に茹でた中華麺が入った丼へ具ごと注いだら出来上がりです。
 ポイントは、豚ひき肉は表面が少し焦げるまで香ばしく炒めること、じゃがいもは皮を剥いてラップで包んだ後に電子レンジで加熱してふかすこと、スープを仕上げる直前に塩を調整して絶対に沸騰させないことの三つで、その気になれば十~十五分くらいで用意できるのが魅力的だと思いました。

 豆乳・ひき肉・じゃがいもを使った麺類と聞くと、つい洋風系のメニューを連想しがちですが、これらに中華麺に合体させる組み合わせは今まで聞いた事がなく、初見時は色々衝撃だったのを覚えています(←もちろん、恒例のネット検索も行いましたが、ここまでシンプル&独創的なレシピはやはりございませんでした;。いつもながら、芝田先生はどうやってこんなオリジナリティー溢れるレシピを思いつかれているのか、気になって仕方がありません)。
 実を言いますと、当管理人は担々麺の上によく乗っているこってりした肉味噌を、「初めはとてもおいしいけど、味が濃すぎるせいか、途中から少し飽きてくるな~;」と常々感じていたのですが、これならひき肉には特に調味していない為、最後まで飽きずに頂けそうだと好感を抱いたものです。

 ここまでだったらあまり担々麺らしく感じられない為、戸惑われる方もいらっしゃるかもしれませんが、レシピを一通りご説明された後、芝田先生はすかさず往来の担々麺っぽさがぐっと増すおすすめトッピングをご紹介されます。
 そのトッピングとは、砕いたピーナッツとラー油!
 そのままでも十分に美味ですが、これらをプラスすると途端に大人っぽくてプレミア感のある美味しさに変化するとの事で、香ばしさもアップすると書かれていました。
 こういう、自分好みに味を調節できるレシピは二度おいしくて楽しいので、尚更興味を惹かれます。
そのままでも美味ですが、ラー油と砕いたピーナッツを足せば、ぐっと担々麺っぽくなります!
 なお、試食された広田先生は「ニンニクが効いてパンチのあるスープになってる」「豆乳のこっくりした風味に豚ひきの香ばしさと、じゃがいものほくほく感が三位一体となって、調和のとれた味になってる!」「ラーメン…というより、さながらスープパスタに近いようなシャレた味!!」と叫ばれており、一気に麺をすすられてました;。
 それどころか、「麺は外食」と断言されていたにも関わらず「あああっ、こっこれは!ウマイッ、久々にうなる味!!」「外食にはない味ですよ、コレ!!」とまでおっしゃっており、相変わらずの神レシピっぷりに感心したものです。

 その後、広田先生は試しに三人のお子さん方にこの“魔法のホワイト担々麺”を作られたそうなのですが、一見ラーメンなのかパスタなのかイマイチ分からない謎の食べ物だったせいか、食前は「なにコレ!?ラーメン!?」「こんなのラーメンじゃない!」「普通のやつがいい!!」と例外なく非難され、拒否反応がすごかったとの事;(←いつもは喜んで食べられるシーンがほとんどですので、これにはびっくりしました;)。
 しかし、実際に食べられた途端、お三方とも一転して「ウマー!」とキラキラの笑顔になったみたいで、思わず「そんな、表情まで変えさせるなんて…芝田先生、恐ろしい子!」(←『ガラスの仮面』の月影先生ネタを使いたいが為に慣れ慣れしくお呼びしてしまい、すみません!)と白目をむきそうになりました;。

 ちなみに、広田先生のお子さん方はそれぞれ味の好みが違い、全員一致で賞賛するのはとても珍しいとの事。
 如何に好みがバラバラでも、「無難に美味しい」くらいならストライクゾーンが広いので難しくないかもしれませんが、個々の細かいツボを押さえた時に心から出る「ウマイ!!」という絶賛の声を合致させるのは相当に難しいと思う為、激しく気になったものです。
にんにくが効いた豆乳のこっくりした風味のスープが中華麺にぴったり!それぞれに好みが違う三兄妹の意見が合うのは、かなり珍しいことなのだそうです
 「外食にない味」というフレーズに惹かれた為、再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、スープ作り。中火で熱した深めのフライパン(又は焦げにくい小鍋)へ、豚ひき肉とみじん切りにしたにんにくを投入して炒め、塩と粗挽き黒胡椒で味付けします。
 この時、豚ひき肉は表面がちょっと焦げてカリッと香ばしくなるまで炒めます。
魔法のホワイト担々麺1
魔法のホワイト担々麺2
 そこへ、皮を剥いてラップで包んだ後電子レンジで柔らかくふかし(←500Wで三分程度が目安です。最初は固くても、少し放置したら余熱でちょうどよくなります)、数分放置してからラップの上から手で軽くグニグニつぶしたじゃがいもを加え、ざっと炒め合わせます。
 ※じゃがいもは、親指の頭くらいの、少し食べ応えがあるコロコロした粒になるまでつぶすのがベストです。
魔法のホワイト担々麺3
魔法のホワイト担々麺4
 じゃがいもに豚ひき肉がなじんで来たら、豆乳とコンソメキューブを入れて煮込み、グツグツ沸騰しそうになったらすぐに火を消します(←沸騰したら分離しますので、要注意です!)。
 一旦味見をして塩加減を調整したら、その間別の小鍋で中華鍋を指定の時間通り茹で、しっかりと湯切りしておきます。
 ※今回使用したのは、何と豆腐も作れてしまうくらい濃いというスジャータの有機無調整豆乳です。後々色々な豆乳を使った結果、使う豆乳によって味も舌触りも多少異なるという事が判明しましたので、何卒ご調理の際はご了承の程よろしくお願いいたします。また、調整豆乳よりも無調整豆乳を使われる事を推奨いたします。
魔法のホワイト担々麺5
魔法のホワイト担々麺6
魔法のホワイト担々麺7
 茹で上がった麺をラーメン丼へ移し、その上から先程の豆乳スープを具ごと注ぎ入れれば“魔法のホワイト担々麺”の完成です!
 ※なお、最初からトッピング版を食べたい場合は砕いたピーナッツを振りかけ、ラー油を垂らします。
魔法のホワイト担々麺8
 ぱっと見は麺が見えないせいか、「じゃがいもとひき肉の豆乳スープ」という感じで、教えてもらわなければとても担々麺だとは気付かない感じです;。
 しかし、お箸でさっと混ぜるとにんにくの強い香りとかんすいの匂いが立ち上り、一気に「ラーメン!!」と主張し始めるのがとてもおいしそうで、これは味が楽しみです!
魔法のホワイト担々麺9
 それでは、麺がのびない内にいざ実食!
 いっただっきまーすっ!
魔法のホワイト担々麺10


 さて、感想はといいますと…癒し系な外見を裏切り、まさかのガツンとくるパワフル系!トッピングのあるなしで印象がかなり変わります!
 シンプル版は、まったり濃厚でリッチなミルクスープという感じで、にんにくの力強い風味や豚肉の甘い脂が効いているせいか、「生クリーム多めで優しいカルボナーラ風」と言いたくなる仕上がり(←粗挽き黒胡椒のドライな辛さが、濃すぎてダレそうな全体をビッと引き締めている所がまた、カルボナーラにそっくり!)。
 広田先生の仰る通り「ラーメン…というより、さながらスープパスタに近いようなシャレた味!」で、中華麺特有のかんすいのアルカリな匂いとこのミルクスープは、すごく相性がよかったです。
 蒸したおかげでホクホク感が増したじゃがいもと、柔らかくて旨味たっぷりな豚ひき肉の組み合わせも、コロッケを彷彿とさせる懐かしい美味さで、ちょうどいいボリューム感が出ていました。
 あと、じゃがいもの澱粉が溶け込み、豆乳にゆっくり火を通してとろみがアップしたのが原因か、ラーメンスープというよりは、もはやゆるめのクリームソースみたいなもったりトロトロした舌触りが特徴的で、洋風な印象を受けました。


 対してトッピング版は、シンプル版を遥かに超える超特濃・こってりクリーミーな、それでいて刺激的な塩味。
 こちらは、ラー油に含まれるごま油の強烈に香ばしいコクが結び付いたせいか、まるで「塩気が薄くてマイルドなコテコテとんこつラーメン」のような、骨が溶けてポタージュ状にまでなったぽってりスープを連想させるおいしさで、完全に中華風の味付けになっていました。
 例えるとするなら「辛さがまろやかなクリーム坦々麺」というイメージで、ピーナッツのカリサク感とラー油のピリ辛さだけでここまで変わるとは…と驚きです。
 ただ、二つとも共通しているのは飲み込んだ後のさっぱり爽やかな後口で、これは植物性の豆乳がベースになってるからだろうな~と感心しました。
魔法のホワイト担々麺11
魔法のホワイト担々麺12
魔法のホワイト担々麺13


 作る前と作った後とでは味の印象が著しく違う一品で、かなりハマりました;。
 ただ、シンプルなレシピなだけに使用する豆乳によって味が結構変動する感じでしたので、ご自分好みの味はどの豆乳なら出るのか、色々食べ比べしてみても面白いかもしれません(←今回は「豆腐が作れるくらい濃厚!」を売りにした豆乳でしたので上記のような感想になりましたが、こちらこちらのようなお店でよく見かける無調整豆乳だと、ややあっさりめに仕上がりました)。
 ※調整豆乳や味付き豆乳だとほぼ確実にイマイチな味になりますので、要注意です!


P.S.
 相方さんにたべてもらった所、最初は広田先生のお子さん方と同じく「豆乳?ラーメン?えー!」と不満げでしたが、食べ終わると「また食べたい!」と意見が一転していました;。なので、もしかしたらこちらは男性向けレシピなのかもしれません。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (月刊フォアミセス 2015年2月号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2015.02.27 Fri 01:18  |  管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • #

2015.02.27 Fri 01:20  |  

長谷寺近いから お会いしてみたいです(^^)

  • #-
  • URL

2015.02.27 Fri 04:59  |  

ほぼ初期の頃からかずっと見ていましたが、ここしばらく相方さんの名前が出ていなかったので、関係が変わったのかなと勝手に心配(邪推ですねすみません)していましたが、登場したのでなんだか安心、ほっこりしました(見逃していたらすみません

  • #-
  • 花田
  • URL

2015.02.27 Fri 07:20  |  

ああ、深夜にこんなブログを見つけてしまった
ランチまであと5時間‥‥‥

  • #-
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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
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※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

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