『風流つまみ道場』の“白身魚のジャガイモ包み焼き”を再現!

 相方さんと当管理人はポテトチップスをつまみながら飲むのが好きで、時々一緒に買い出しに行っているのですが、双方共に味の好みが結構違います。
 というのも、相方さんはピザやコンソメといった濃いめの味が好きなのに対し、当管理人はうす塩か海苔塩みたいなシンプル系が好きだからで、よくもめています;。
 ただ、唯一お互い選んでももめないのは期間限定の新作味で、こればかりはこってり系ポテトチップスにそこまで夢中じゃない当管理人も、「今だけしか食べられない…!」という限定物に弱い日本人心が刺激され、つい手に取ってしまします(←メーカーの方々にまんまと踊らされてる気がしますが、悔いはありません!体重計に乗った時だけ後悔しますがorz)。

 どうも、最近は頑固あげポテトのバリバリした食感にハマっている当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『風流つまみ道場』にて錦ちゃんが余っていたじゃがいもを使って作った“白身魚のジャガイモ包み焼き”です!
白身魚のジャガイモ包み焼き図
 ある日、錦ちゃんを含めた常連たちが<夕月>へ行くと、台所にジャガイモがどっさり入ったカゴが鎮座しており、びっくりします。
 何でも、ママの知り合いから自家栽培した物をドカッと送られてきたとの事で、大家さんと松田さんは「てことはジャガイモ料理があるのかな?」「やっぱり肉ジャガかな、ジャガイモといえば」「そうですねー、肉ジャガですね」と二人して盛り上がります(←肉じゃがはタンパク質とビタミンがバランスよく含まれている健康的なおつまみで、和食系の飲み屋さんでは定番の一品でもありますので、お二人が期待するのも分かる気がします)。

 しかし、そんな中ママが「ハイどーぞ」「誰も肉ジャガがあるなんて言ってないでしょ!?」と言いながら出したのは、何とポテトチップス;。
 ママが言うには、「ないわよそんなめんどくさいもの…ジャガイモの皮をむくのからしてイヤなのに」だそうで、肉ジャガどころか他のジャガイモ料理も作っていないとの事;。
 せめて、このポテトチップスは自家製だと思いたいものですが、生粋の不精者なママが「ジャガイモの皮を剥いて薄くスライスする→水に何度かさらして澱粉を徹底的に取る→一枚一枚水気をしっかり拭いて油で揚げる」という手間のかかる作業をしたとは思い難いので、市販の可能性が高いだろうな~と苦笑しました;。
 確かに煮物は手間がかかる物もありますが、最近では「麺つゆorすき焼きのタレを入れるだけ!」「炒めず煮るだけ!」「スチームケースに入れて電子レンジにかけるだけ!」という簡単でおいしいレシピも続々登場していますので、是非ママにはCOOKP○Dデビューをしてもらい、新しい世界に開眼してほしい物です。

 ちなみに、ジャガイモはママがそのまま放置したおかげで既にあちこちから芽がニョキニョキと生え始めており、ただでさえムスッとしていた松田さんと大家さんからさらに呆れられていましたorz。
 正直、ママに匹敵する程のズボラ女性は、『花のズボラ飯』の花さんくらいだと思います;。
じゃがいもをもらったママは面倒がって料理せず、とうとう芽がでていました;
 そんな時、大家さんとママに起こされて臨時料理人に任命された錦ちゃんが作ったジャガイモ料理の一つが、この“白身魚のジャガイモ包み焼き”です!
 作り方はとてもお手軽で、ラップに敷いたジャガイモの千切りの上へ塩こしょうした鯛の刺身を並べ、それにかぶせるようにしてジャガイモの千切りを乗せて小判型に成形し、油をひいた弱火のフライパンで両面をこんがり焼いたら出来上がりです。
 ポイントは、ジャガイモはひたすら細く切ること(←ポテトスライサーがおすすめです)と、弱火で焦がさぬようゆっくり熱を通すことの二つで、ジャガイモのしゃっきり感を最大限まで引き出すのがコツみたいでした。

 作者のラズウェル細木先生がおっしゃるには、「シャキシャキとしたジャガイモの食感が身上です。じゃがいもというとホクホクといったイメージが強いですが、炒めるとシャキシャキしてキンピラの具材として使えます」だそうで、じゃがいもの違った一面を効果的に引き出す為にこのレシピを考えつかれたようでした。
 千切りにしたじゃがいもと聞くとガレットが真っ先に思い浮かびますが、意外にも中に何かを詰めて焼くタイプのポテトガレットは見当たらず、またしてもラズウェル細木先生の完全オリジナル料理といえそうです。
 皮を剥いて千切りにする作業が大変そうですが、そこさえ除けばあとは丸めて焼くだけですぐに完成しますので、まさにママのようなズボラさん向けのレシピだと思います;。
細い千切り状にしたじゃがいもによって中の鯛が蒸されているのがたまりません
 その後、試食した大家さんと松田さんは「外側のジャガイモはカリッとしてるのに対し、中の白身魚が蒸し焼きのようにしっとりしてるのがおもしろいな」「思った以上に使えるねジャガイモって」と上機嫌で、どんなお酒にも合うオールマイティーな品だと満足していました( ←考えてみれば、ジャガイモと油の組み合わせはフライドポテトやポテトチップスと同じですので、ビールやハイボールに滅茶苦茶合いそうですね;)。
 この他にも二品作ってそこそこ疲れていた錦ちゃんは、「よかったー」とほっとするのですが、そこで「でも…」と水を差してきたのは大家さん。
 というのも、「やっぱり最後は肉ジャガで締めたいな」とかえって肉ジャガ恋しの気持ちが増したからで、それを聞いた松田さんも「そうだね、どうしても食べたいよ肉ジャガ…」と言い出し、結局錦ちゃんはノンストップで肉ジャガ作りに取り掛かっていました;。

 錦ちゃんは「これまでの3品はなんだったんだァ…!?」とへとへとのご様子でしたが、大家さん曰く「肉ジャガは男にとって癒しの食べ物だからな」としみじみ呟いており、その昔お母さんに作られた記憶があるのかな?と思いました(←今ではすっかり「実は肉じゃがは、そこまで男性受けはよくない」という情報は定着していますが、それでも一部には大家さんのように根強いファンがまだまだいるんだろうな~と、煮物好きな当管理人はしみじみしました)。
あれだけ色んなジャガイモ料理を作っても、肉じゃがにはかないませんでした
 先日、ジャガイモが大安売りされていたので再現する事にしました。 
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、じゃがいもの下準備。じゃがいもは皮を剥いてかなり細い千切り状(←包丁でもいいですが、ポテトスライサーの方が確実にいい食感になります)にします。
 このじゃがいもの千切りをラップの上へ平らに広げ、塩とこしょうで軽く味付けした鯛のお刺身を真ん中に置きます。
白身魚のジャガイモ包み焼き1
白身魚のジャガイモ包み焼き2
白身魚のジャガイモ包み焼き3
 その上へ、じゃがいもの千切りをかぶせるようにして乗せてラップでさらに包み、形が崩れぬよう両手でそっと押さえ、小判型に整えます。
 このじゃがいも包みを、油を引いて弱火で熱したフライパンに置き、両面を焦がし過ぎないよう気を付けながらじっくりと焼きます。
白身魚のジャガイモ包み焼き4
白身魚のジャガイモ包み焼き5
白身魚のジャガイモ包み焼き6
 じゃがいもの表面がこんがり焼け、中にもじんわりと熱が通ったらレタスを敷いたお皿へ移し、仕上げにバターを一片飾れば“白身魚のジャガイモ包み焼き”の完成です!
白身魚のジャガイモ包み焼き7
 香りはじゃがバターその物ですが、見た目はまるで番っている為、少々頭が混乱します;。
 千切りにして炒めるのは何度かしたことがありますが、こうやって包み込むのは初めてですので、一体どういう仕上がりか楽しみです。
白身魚のジャガイモ包み焼き8
 それでは、上からレモン醤油をかけて二つに割り、いざ実食!
 いっただっきまーす。
白身魚のジャガイモ包み焼き9
白身魚のジャガイモ包み焼き10


 さて、感想はといいますと…半生のハッシュドポテトに近いようで、それ以上に軽くて食べやすいのが不思議なおいしさ!他の切り方では出せない、千切りならでは新食感にびっくりです!
 半分ホクホク、半分カリカリッとした香ばしい表面を噛み破った途端、この上なくしっとりふんわりとした、柔らかい蒸し焼き状態の鯛が口の中でホワッとほどけるのが心地いいです。
 回りが澱粉で固められているせいか、鯛から出た旨味エキスは火を通しても逃げる事なく、箸で割る時までしっかり中に封じ込められていた為、見た目によらず意外とジューシーな一品になっていました。
 但し、外側が「極細のポテトフライ」という感じなのに対し、内側はほっくり感がまるでない、シャキシャキサクッとした爽やかな歯触りで、「芋」というよりは「根野菜のサラダ」と呼びたくなる味わいです。
 例えるとするなら、「和風じゃがバター味の、サクサク鯛包みポテトガレット」というイメージで、内と外の中間にある微妙に熱が入ってムチムチしたじゃがいもも加えた、三種の異なる食感が面白く美味でした。
 このじゃがいもに、さっぱりした酸味と香り高い風味が効いたレモンバター醤油がぴったりで、そこそこ食べ応えがあるのにあっさりした後口が印象的です。


 この食感は出来る限り細く千切りにすることによってしか生まれませんので、包丁よりもポテトスライサーを使用した方がいいと感じました。
 鯛の代わりに、同じく淡泊なスズキの切り身か、もしくはアンチョビを詰めて焼いても合いそうです。

●出典)『風流つまみ道場』 ラズウェル細木/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2015.03.30 Mon 03:42  |  

中にハムやチーズが入っているガレットはよく見かける気がしますがあれはガレットではないのかな きのう中食べた?にも出ていましたがそこでは同じ作り方ですがポテトパンケーキとありました
ガレットがわからなくなりました、、

ちなみに、私もあんこさんと同じように新作のポテトチップスが出たらほぼ必ず買っていますが、ハワイアンオニオンソルトと
いうものが断トツで美味しかったです
でもすぐになくなってしまいました
新作の悲しさですね

  • #-
  • 花岡
  • URL
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/1120-0fe054c1
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ