『まかない君』の“カボチャとニンジンのごま和え&サーモンの酢漬け”を再現!

 近頃、『ギャングース』『キングダム』『ごほうびごはん』『姉のおなかをふくらませるのは僕』『忘却のサチコ』『アラサーちゃん』『Love&Peace~清野とおるのフツウの日々~』『コウノトリ』『かわうその自転車屋さん』『ゆびさきエレジー』の続きが気になっており、読み返すたびに「先生!次の話が早く読みたいです!」と内心ジタバタしています;。
 中でも、『ゆびさきエレジー』は掲載誌の「もっと!」が最終号を迎えた上(←他の雑誌では実現しえない個性的な名作ばかりで大好きなので、すごくショックでした…)、移籍先も現在明言されていない為、「もしや、あんないい所で終了…?」と不安になっており、思い出すたび胃が痛くなっていますorz。

 どうも、清野とおる先生の『ゴハンスキー』で拝見したダイソーの108円ワインを飲みたいと思って探し回ったものの、近所のダイソーは軒並み扱っておらず撃沈した当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて凜さんがドイツから初めて帰ってきた日の夜に作った“カボチャとニンジンのごま和え&サーモンの酢漬け”です!
カボチャとニンジンのごま和え図サーモンの酢漬け図
 それは、凜さんがドイツの研究所に転勤してひと月経った頃のこと。
 職場でも何かと頼りにされる凜さんはまだ日本で細々とした仕事が残っていたみたいで、数日だけまた浩平君たちの家に戻る事になるのですが、浩平君は無意識の内にウキウキした表情になっており、弥生ちゃんから「なんだかごきげんだね」「浩平、凜姉のこと好きなの?」と指摘されます。
 これはこの記事あの記事でも推測した事ですが、どうやら浩平君は年も近くじゃれ合う関係である佳乃さんと弥生ちゃんより、最も年長で頼もしい長女気質の凜さんの方を一番「姉」だと感じているらしく、すぐに「なに変な事言ってんの!姉のように慕ってるだけだよ!」と慌てて言い返し、「凜姉が好きな人疑惑」を即座に否定していました(←しかし、それだけにしてはなかなかに激しい狼狽っぷりでしたので、もしかしたら初恋に限りなく近い憧れの感情を昔抱いていた可能性は、存外高いのかもしれません;)。

 けれども、弥生ちゃんはその言葉だけでは物足りなかったようで、「じゃあわたしは?」と珍しく自分から突っ込んだ質問をしており、浩平君をさらに動揺させていました(←日頃は恋愛フラグをバッキバキにへし折っている子なので、初見時は「これは…ひょっとして、無意識のジェラシーフラグ?」とドキドキしたものです;)。
 結局、浩平君はその場で本心を打ち明けれず、「えっ…えとその…あーとそう!妹のようにかわいく思ってますですよ!」(←日本語が変になってるのに気付かない程混乱したのは、後にも先にもこの時限り;)とお茶を濁すのですが、意外にも弥生ちゃんはそのセリフを痛く気に入ったみたいで、「…かわいい?えへ…へへへー」「あははは、もーこのっ!」と浩平君の肩を叩いて照れを誤魔化していました。
 かわいいと言われて嬉しくない女の子はまずいませんので、浩平君の返しはとっさの割には見事だったと思います;。

 …が、かと思えば「ん?こら!あたしのが年上なのに妹よばわり!?上から目線でなまいきだ!」と急に怒り出して軽くパンチをくりだし、「年上ったって、二か月しか違わないだろ!誤差範囲じゃないか!」「笑ったり怒ったり忙しいな!」と浩平君から苦笑されていました;。
 当管理人も浩平君と同意見ですが、一歳差が十歳差に思えて良くも悪くも気にするのは若さの証ですので、微笑ましく感じます。
かわいい妹扱いで最初は喜びますが、すぐに「あたしが二か月年上だ!」と姉さんぶってました;
 そんなこんなで夕方になり、凜さんが帰ってくる前に副菜だけ先に作っておこうと考えた浩平君は、弥生ちゃんと一緒に準備に取り掛かります。
 その際、浩平君が手早く用意したのが、この“カボチャとニンジンのごま和え&サーモンの酢漬け”です!
 作り方は両方とも簡単で、“カボチャとニンジンのごま和え”は茹でたカボチャとニンジンに味噌・すりごま・ピーナッツバター・砂糖・醤油・粉チーズで作った和え衣に絡めるだけ、“サーモンの酢漬け”は刺身状のサーモンを玉ネギ・青唐辛子・市販の寿司酢をふりかけて漬けるだけで出来上がりです。
 ポイントは、“カボチャとニンジンのごま和え”はカボチャとニンジンは軽く茹でるに留めて多少歯応えを残すこと、“サーモンの酢漬け”は寿司酢を注ぐ時はヒタヒタ程度にすることで、メインを作るついでにちゃちゃっと作れそうな所がいい感じです。 

 味噌とピーナッツバターとすりごまの組み合わせなら「担々麺風の味付けに似ている…ともいえなくもない」とまだ味の想像がつくのですが、そこへ砂糖醤油や粉チーズを合わせるとなるともはや想像不可能で、考えすぎて頭痛がしたのを覚えています;。
 あと、寿司酢で刺身を漬けるというのも目から鱗で、浩平君曰く「すし酢だと調合済みだから味が決まってて楽でいいよ」との事で、十代男性とは思えぬベテラン主婦っぽい機転に感心したものです。

 なお、副菜を作り終えたちょうどその時に凜さんが帰宅したのですが、何と金髪のカツラと碧眼のカラーコンタクトをつけて「グーテンゾーリンゲン!イェーガーマイスター!私はもう半分ドイツ人なんだよ!」と開口一番言い放つという強烈なジョークを飛ばしていましたorz。
 しかし、性格は真逆とはいえ、同じギャグセンスを持つ妹の佳乃さんが午前中に「今頃きっとブンデスリーガのバウムクーヘンがフルヘッヘンドして青い目になってんじゃないの」というきつい冗談を言っていたせいか誰も本気にはしておらず、すぐにバレています;。
 個人的に、凜さんは一番の常識人という印象を抱いていた為「真面目な人が思い切ったギャグ行為をとると、反応に困るな~;」とつい苦笑いしました(^^;)。
ドイツで暮らす内にドイツ人になったというジョークを飛ばす為、カラコンとかつらを装着;
 その後、久々に浩平君達は四人揃って賑やかな食卓を囲むのですが、「んー、サーモンの酢漬けもおいしいよ。たまねぎシャキシャキ」「さっぱりしたサーモンの後のごま和えの、甘みと香ばしさがけしからんな。箸が止まらなくなってしまう」など、副菜はどれも好評でした。
 ちなみに、この日のメインは“豚とキャベツの常夜鍋”(←こちらもお勧めです!)だったのですが、シンプルなお鍋の合間にこれらの濃いめな副菜をつまむとビールが殊更進んだらしく、佳乃さんは「冬はいいものだね。鍋をつつきながらアルコールを摂取するこの幸せ」としみじみ呟いていました。
 一人鍋も乙な物ですが、やはり鍋は気が置けない身内同士であれこれ言い合いながら食べる事に醍醐味があると感じていますので、このシーンを読むたびほのぼのした気分になります(←後々、シメのうどんを女性陣が「グワッ」という擬音付きですかさず取り合ったシーンを見ても、そう思います;。確かに、シメはどんなにお腹がいっぱいでも譲れません;)。
酢漬けの酸っぱさの後にゴマの香ばしさがきて、そこへビールを流し込む…最高ですね
 己の副菜のレパートリーが少なさから、少しでも参考にしたかったので再現する事にしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、“カボチャとニンジンのごま和え”作り。ボウルへ味噌、すりごま、ピーナッツバター、砂糖、醤油、粉チーズを入れ、スプーンの背で丹念につぶしながらしっかりと混ぜ合わせ、和え衣を準備しておきます。
 ※当管理人は手元にあった麦味噌を使いましたが、作中では特に指定されていませんでしたので、お好きな味噌を使っていいと思います。
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え1
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え2
 その間、塩をちょっと加えて沸かしたお湯が入ったお鍋へ、千切りにしたカボチャとにんじんを投入してさっと軽く茹で、茹ですぎずまだ歯応えが残っている内にザルにあけて湯切りします(←余熱で熱が通るので、「まだ早いかな?」くらいで丁度いいです)。
 そして、まだ熱々のままのカボチャとにんじんを先程の和え衣が入ったボウルへ入れ、手早くざっくりと和えます。
 これで、“カボチャとニンジンのごま和え”は用意OKです。
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え3
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え4
 次は、“サーモンの酢漬け”作り。
 底の深い器(又はタッパー)へサクから刺身状に切ったサーモンを並べ、その上にみじん切りにした玉ネギと、輪切りにして種を取り除いた青唐辛子をふりかけます。
 そこへ、市販されている寿司酢をひたひたになるまで注ぎ、サーモンの表面がほんのり白っぽくなるまで待ちます(←漬け時間は明言されていませんが、あんまり長時間だと硬くてパサッとしますので、程々になるよう気を付けた方がいいです)。
 ※個人的に、サーモンの厚さは0.5~1センチ弱くらいがいいように感じました。
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え5
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え6
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え7
 “カボチャとニンジンのごま和え”を深いお皿に盛り付け、“サーモンの酢漬け”の汁気をきって平皿へ並べ、傍らにわさび醤油入りの小皿を添えれば“カボチャとニンジンのごま和え&サーモンの酢漬け”の完成です!
 ※“サーモンの酢漬け”は、わさび醤油につけて頂きます。
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え8
 カボチャの黄色、にんじんの赤、サーモンのピンク、青唐辛子の緑色、玉ネギの白の取り合わせがとてもカラフルで、テーブルがぱっと明るくなります。
 カボチャやにんじんにピーナッツバターをまぶすのも、サーモンを寿司酢に浸すのも今までした事がありませんでしたので、どんな仕上がりになっているのか非常に気になります。
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え9


 それでは、いざ実食!
 一番目は、“カボチャとニンジンのごま和え”。
 いっただっきまーすっ!
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え10
 さて、感想はといいますと…デパ地下のお惣菜のような洒落た美味しさ!洋風のようで和風のような、不思議な味わいです。
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え11
 さっと塩茹でしたおかげでカボチャはホクホクシャグシャグ、にんじんはサクサクコリコリとした、柔らかさと固さのちょうど中間に位置する絶妙な食感に仕上がっており、まるで浅漬けを食べているみたいで歯に心地いいです。
 味噌と砂糖醤油でついた奥深い甘じょっぱさが、根菜特有の滋味溢れるほのかな甘味をさらに引き立てるのに成功していて、噛むごとにしみじみ癒されました。
 正直、もっと塩辛い味を想像していたんですが、ピーナッツバターと粉チーズのまろやかなコクが全体を包みこんでいるせいか、後口はクリーミーで塩気はそこまで強くなく、食べやすかったです(←カボチャサラダに少し似ている気がしました)。
 ピーナッツバターのがっつり濃厚な香ばしさ、すりゴマの芳醇な香ばしさがダブルで効き、口の中がこの上なく複雑な香ばしさによってぶわ~っと満たされ、鼻を抜けていくのがたまりませんでした。


 二番目は、“サーモンの酢漬け”!
 わさび醤油にちょんちょんとつけて、いただきま~すっ!
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え12
 さて、感想はといいますと…刺身のようで刺身ではない、なのにすごく懐かしい旨さ!サーモンの生臭さが完全に消えています!
サーモンの酢漬けカボチャとニンジンのごま和え13
 寿司酢は砂糖の量が多めなのか、関西風寿司酢に近い結構な甘酸っぱさで、その上最終的に醤油をつけるせいか、南蛮酢にそっくりな味付けになっていました。
 酢でほんのり水分が抜け、トロリとした噛み応えの身がシコシコした弾力の表面によって封じ込められたサーモンに、同じく酢の効用でしんなりし、ザクザクシャキシャキとフレッシュな歯触りになった玉ネギが抜群の相性で、シーフードサラダ感覚でさっぱり頂く事が出来ます←生の玉ネギなのに全く辛くなく、変な話ですがハンバーガーの中によく入っているみじん切りの玉ネギを思い出しました;)。
 半生の程よい具合に身が引き締まっている所は「和風マリネ」のようですが、青唐辛子の爽やかな辛味が刺激的なアクセントをつけている所は「生魚の南蛮漬け風」でもあり、それでいてシンプルに甘酸っぱい酢の味は「サーモン版ますのすしの酢締め」っぽく、食べる度に印象が異なるのが楽しいです。


 凜さんの言う通り交互に食べるとたまらなく、冬にコタツでビールを飲みつつ食べると止められなくなります。
 但し、サーモンは薄めに切ると酢が染みすぎやすく若干パサつき感がでますので、やや分厚く切った方がより美味しく頂けそうだと思いました。


P.S.
 村野さん、先日は非公開コメントにてご質問ありがとうございます。『薬膳仙女マダム明』の最終回は、いずれ料理と共にご紹介する予定ですので、ご縁がありましたらその際にお目通しして下さいますと幸いです。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2015.02.26 Thu 07:40  |  管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • #

2015.03.21 Sat 02:23  |  まかない君といえば

あんこさん、こんばんは。いつも楽しく拝見しています。
まかない君だと、同じく凛さんが帰国した時の「にんじんの阿修羅の如く」を作りました。普段あまり食さない味で、副菜にピッタリでしたね。
それと…。今日読み始めて、あんこさんにおススメしたい漫画が1つ。「甘々と稲妻」(雨隠ギド/講談社アフタヌーンKC)…半年前に奥さんを亡くし、幼稚園の1人娘つむぎちゃんの子育てに奮闘する犬塚先生が、自分の担任するクラスの女子高生・飯田小鳥さんと、ふとしたきっかけで料理を作り、つむぎちゃん共々一緒に食べるようになるお話です。登場するメニューはオーソドックスながら美味しそうなものが多いのも魅力ですが、何より食べる顔が本当に輝いている!素直にそう思える作品です。是非一度ご覧下さい。

長々と失礼しました。これからも更新を楽しみにしています。では、また〜。

  • #jkZ6tFIc
  • kawajun
  • URL
  • Edit
(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://luckyclover7.blog27.fc2.com/tb.php/1124-c149ac22
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

プロフィール

あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


○当ブログについて
 このブログで使用されている記事の画像、一部文章は、それぞれの出版物等から引用しております。
 引用物の著作権は全て作者様、出版社様等に準拠致します。
 もしご関係者様に問題のある画像及び記事がございましたら、御連絡頂ければ速やかに修正、削除等の対処を致します。

○お知らせ
・当ブログでは作品のネタバレを含んだレビューも同時に行なっておりますので、作品を未見の方はご注意をお願いいたします。
・各作品に掲載されているレシピの分量は、例外なく全て非公開にする方針を取っておりますので、ご了承の程をお願いいたします(←この件についてご質問頂いた場合、誠に失礼ながら下記の理由でご返信しない方針にしております)。

※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
 恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Copyright © あんこ