『3人分クッキング』の“鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き”を再現!

 先日、初めて入ったお寿司屋さんで相方さんと久々に特上寿司を食べたのですが、お皿を受け取ってさあ食べようとすると、目の端で何かが動く気配…。
 当初は気のせいかと思っていたんですが、三度目くらいにはっきり見ると、何と既に頭を取られているというのに車海老の尻尾が「ピク…ピク…ビビビッ!!」と時々動き、一瞬全身が凍り付きました;。
 どうやら、特上寿司だけはサービスで生簀の車海老をその場で剥いて出すみたいなんですが、息も絶え絶えどころか結構元気に動くエビは当管理人にとって恐怖で、何とか勇気を出して食べたものの、噛んだ瞬間に相方さんが「あ、尻尾が開いた!」と無邪気に報告してきたのには頭に血が上りました(←不思議な事に、活き造りみたいに動く部分と動かない部分がはっきりしているお刺身はそこまで怖くないです;)。

 どうも、しかし食べてみるとそのあまりの旨さに「活き車海老最高!」と怖さが吹っ飛んだげんきんな当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『3人分クッキング』にてまどりさんがあゆむさんにお願いされて作った“鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き”です!
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き図
 それは、ある春の夜のこと。
 ちょっとした買い物の為にコンビニまで出かけたあゆむさんは、帰る途中に偶然公園で桜が満開になっているのを目にし、「桜…かぁー」と呟いてセンチメンタルな気持ちになります(←桜の花が咲き乱れている姿は、他に例える物が見当たらないくらい幽玄で美しいので、気持ちは分かります)。
 しかし、生粋のゲーマーなのが高じて遂にはゲームセンターでアルバイトする事になったあゆむさんにとって、桜で連想するのはかの有名なゲーム・「サクラ大戦」か、某格ゲーの超必殺技・「春獄殺」か、花札の役「花見酒」のみだったらしく、人によって桜の印象はここまで違うものなんだな~としみじみしました;(←ちなみに、当管理人は「宴会」か「花見弁当」を真っ先に連想する「色気より食い気」タイプですorz)。

 とはいえ、「花見酒」の盃と桜の絵が脳裏に蘇った途端、「夜桜を見ながら飲み食いしたい!」と猛烈に食欲が湧いてきたあゆむさんは、家に帰るなり開口一番「とゆーわけで花見用のつまみを何か頼む!」とまどりさんに言い、「なんの脈絡もなくどーゆーわけですか!?」と当然の疑問を口にされていました;。
 個人的に、街灯に照らされてうっすらと妖しく浮かぶ夜桜の白い花びらをを見ると、梶井基次郎の「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」の一文を思いだして落ち着かない気持ちになり、大人数ならともかく、少人数だとその下で飲んでもまるでお化け屋敷で飲んでいるような気分になる為、あゆむさんは勇気があるな~と尊敬したものです。

 実を言いますと、この頃既に結構いい時間になっていて、いつもならあゆむさんの思い付きに便乗してくる相棒・ほずみさんも「えー、今からー?もうおねむだニャー」とそんなに乗り気ではなかったのですが、あゆむさんがここぞという時の為に取っておいた上等な泡盛を提供すると宣言した途端すぐに寝返り、気がつくと花見反対派はまどりさん一人になっていました;。
 四人以上のグループだと数的にそこまで極端な対立は起こりにくいですが、三人グループだと簡単に二対一の構図になりやすく、ハッと気がついた時には一人蚊帳の外でポツンとなっている事も珍しくありませんので、厄介だな~と感じたのを覚えています…←まあ、まどりさん達の場合、いい加減なあゆむさんとほずみさんの「二」よりも、しっかり者で突っ込み役のまどりさんの「一」の方が圧倒的に権力があって強いので、パワーバランスはとれてますが)。
コンビニ帰りに満開の桜を見かけ、花見酒の三文字が思い浮かんで急いで飛び帰ります;
 当初、お酒があんまり飲めないまどりさんは気乗りしない様子でしたが、最終的には二人の熱意に根負けし、「もー。わかりました、何か作りますよ;」と渋々台所へ向かいます。
 その際、まどりさんが冷蔵庫にたまたま残っていたあり合わせの材料をうまく組み合わせて作ったのが、“鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き”です!
 作り方はお手軽で、ごま油を引いて熱したフライパンへ小麦粉を薄くまぶした鶏もも肉を入れて両面ともじっくり焼き、味噌・蜂蜜・チューブ入りしょうが・ラー油・長ネギ・白ゴマを入れてざっと絡めたら出来上がりです。
 ポイントは、鶏もも肉はおつまみにしやすいよう少し小さめの一口大に切ること、ごま油はやや多めに入れて揚げ焼きっぽくすること、火加減は始めは中火・仕上げは強火の二段階にすることの三つで、これなら時間がなくてもちゃちゃっと作れそうだと思いました。

 まどりさん曰く、蜂蜜と味噌をある割合で混ぜて作る「ハチミツみそ」は万能調味料で、「牛・豚・鶏だけでなく、焼いた魚やネギ・ナス・れんこん等の野菜類とも相性バッチリ」「知ってみたいな敗北の味状態」だそうで、かなりおすすめしていました。
 調べた所、「ハチミツみそ」は味が濃いめなので調味がばっちり決まるのはもちろん、肉や魚のくさみ消し効果・硬い肉質を柔らかくする効果・保存期間をのばす効果などがあるとの事で、確かにこれは便利だな~と思ったものです。
蜂蜜と味噌とラー油の三重奏に、思わず「くーたまらん!」とため息を漏らします
 その後、実際に“鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き”を味見したあゆむさんとほずみさんは「ゴマ油の香りが最初にブワワッと鼻から抜けて、口の中にハチミツの甘みがとろりと広がったと思ったら…」「味噌のコクが舌の上いっぱいに後から追いかけてきて、最後にピリッと刺激的なアクセントが!」と興奮しており、そこへ泡盛を流し込むと「くううううう」「たまらん」「お酒にバッチリだな!」とため息をついていました。
 油分と塩気が強い濃い旨味の料理に泡盛を合わせると、口の中の脂っこさがスカッととれて更に食欲が増すそうですので、味噌と蜂蜜でがつんとくるこの料理はまさにうってつけだったろうな~と、初見時は思わず喉がゴクリと鳴った記憶があります。

 こうして、後は公園へ取り皿や料理などを持って行くだけになるんですが、まどりさんが作業を終えて振り返ると、何とあゆむさんとほずみさんはとっくに“鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き”も泡盛も平らげてぐっすり眠っており、あまりの事にポカーンとしていました;。
 散々お花見ムードを高められた末、一人取り残されたまどりさんの気持ちを考えるととても気の毒ですが;、考えてみればお花見自体「桜の美しさを愛でる」というのは口実で、飲み食いこそ真の目的となっているケースがほとんどな為、お腹いっぱい&ほろ酔い気分になったお二人が満足して眠るのも仕方のないことかもしれない…と苦笑しました。
おつまみもできて、いざお花見へ!…となるはずが、まさかの寝落ちで台無しに;
 先日、いい鶏肉を安く手に入れる事が出来ましたので再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、材料の下準備。ボウルへ味噌、蜂蜜、チューブ入りしょうが、ラー油を投入し、全体がしっかり合わさるようよくかき混ぜます。
 その間、少し小さめの一口大に切った皮付き鶏もも肉の両面へ、小麦粉(←片栗粉でも可)をさっと薄くまぶしておきます。
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き1
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き2
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き3
 次は、焼き作業。
 ちょっと多めのごま油をひいて熱したフライパンへ先程の鶏肉を皮を下にして入れ、中火でじっくり揚げ焼きにします(←皮がカリッとしてきたら、裏返してもう片面も焼きます)。
 やがて、鶏肉に火が通ったらさっき用意した蜂蜜味噌のタレと、みじん切りにした長ネギを加え、強火にして全体へタレをざっと絡め合わせます。
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き4
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き5
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き6
 鶏肉の全面にタレが絡まったら炒った白ゴマを投入してさっと混ぜ、そのまま火からおろしてお皿へ盛り付ければ“鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き”の完成です!
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き7
 白ゴマ・ゴマ油・ラー油のトリプル効果で辺りにとても香ばしい匂いが漂い、激しく食欲をそそります。
 蜂蜜と味噌の組み合わせは今まで一度も試した事がありませんので、どういう味がするのかとても楽しみです。
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き8
 それでは、熱い内にいざ実食!
 いただきまーす!
鶏もも肉の甘辛ハニみそ焼き9


 さて、感想はと言いますと…がっつりしたパワフルな旨さの創作中華で美味し!お酒のみならず、ご飯にも滅茶苦茶合います!
 皮はカリッと香ばしく、中はしっとりと柔らかな揚げ焼き状態になった鶏もも肉は、小麦粉でコーティングされた効用で表面に適度なとろみがついており、そのおかげでもったりしたやや固めのタレががっちり絡む為、非常に食べやすいです。
 何故か、挽き肉やナスは一切入れていないのに長ネギと味噌だけのタレを噛み締めると、「肉味噌」や「鍋しぎの味噌」そっくりの味がし、正直タレをちびりちびり舐めるだけでもおつまみとして十分いけました。
 作中で言われていた通り、「ゴマ油の香りが最初にブワワッと鼻から抜けて、口の中にハチミツの甘みがとろりと広がったと思ったら…味噌のコクが舌の上いっぱいに後から追いかけてきて」という感じの味わいでしたが、辛さは分量通りだとピリッと所ではなくビリリッ!と結構パンチが効いている印象で、例えるとするなら「四川風ハニー甘辛味噌味」というイメージです。
 蜂蜜のこっくりした複雑な甘味と、しょうがのすっきり爽快な風味が全体を控えめながらもしっかりまとめあげ、なんともいいえない深みを出しているのがナイスです。
 また、ゴマと長ネギの不規則なプチプチシャリシャリ感が思った以上にいい仕事をしており、飽きを防ぐいいアクセントになっていました。


 焼酎とビールによく合う上、冷めても美味しいので、花見の際に持ち寄ってもいいと思います(←但し、匂いはやや強めなので他のおかずと隔離した方がよさげです;)。
 鶏胸肉で作っても違った感じでいけそうですので、今度試してみる予定です。

●出典)『3人分クッキング』 futa/一迅社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

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・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
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・再現料理を予定中の漫画:
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