『風流つまみ道場』の“イカくん入りコールスロー”を再現!

 今月初め、家族と一緒に桜が有名な公園へお花見に行ったのですが、去年より屋台の数と種類が増えていて驚きました(←既にご飯を食べてきており、お茶とお菓子を持参していたので見るだけでしたが…)。
 ベビーカステラやタピオカジュースは想定内だったんですが、中にはシロコロホルモン・チキンステーキ・ポテト棒・肉巻きおにぎりなどといったB級グルメ系屋台もちらほら出店しており、「時代は変わったな~」としみじみしました。
 個人的には焼きまんじゅうを食べてみたいんですが、寂しいことにこちらにはまだ進出していないようです。

 どうも、ただの粗茶とコンビニおやつでも桜の下で頂くと極上の味がしてうっとりした当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『風流つまみ道場』にて錦ちゃんがある春の日に考案した“イカくん入りコールスロー”です!
イカくん入りコールスロー‏ 図
 それは、錦ちゃんが久方ぶりに洋風居酒屋・<WINE Napa BEER>へ訪れた時のお話。
 一応料理好きなものの、アイディア力は残念ながら錦ちゃんには今一つ及ばないマスターは、いつもの如く「たのむ。そのへんの食材を使って何か春らしいメニューを考えてよ」とお願いします(←以前、錦ちゃんを本職の料理人みたいと評したことがありますが、最近ではどちらかというとフードコーディネーターの方がより近いように感じました)。
 おかげで、店員のルミちゃんからは「もう、すっかり錦之介さんだのみなんだから。たまには自分で考えてくださいよ」と呆れ半分の笑顔でツッコまれるのですが、人のいい錦ちゃんは「春らしいメニューかァ。そうだなあ…」と早くも案を練っており、思わず当管理人も「本当に料理が好きなんだな~」と苦笑しました。
 日頃、錦ちゃんは料理の腕&薀蓄を披露したくても、一人暮らし&彼女なしの身ではあまり本領を発揮できず「ちくしょ~!」と嘆いているシーンが多いので、もしかしたらこういう大勢の前で活躍できる料理の依頼は、案外満更ではないのかもしれない…と密かに思ったものです。

 そんな時、錦ちゃんがマスター達に提案したのが「春キャベツ料理」。
 錦ちゃん曰く、「春キャベツは冬キャベツに比べて巻きがゆるくて軟らかいのが特徴で、大きく見えても一個ぐらいすぐに食べられちゃうよね」「キャベツは胃や十二指腸を潰瘍から守るはたらきがあるし、食物せんいもとれるからたっぷり食べたいよね」だそうで、味も栄養も優れているので選んだとの事。
 確かに新物は春のほんの一時期しか食べられない限定物で、「今だけしか食べられない!」というキャッチフレーズに弱い日本人心を刺激しますし、何より春キャベツは「あまり手を加えない方が特有の甘さと柔らかさを堪能できる」という特性を持つがゆえに、調理に手がかかりにくいという利点もありますので、錦ちゃんの狙いはいい所をついているな~と感じました←冬キャベツは反対に、ロールキャベツみたいな手をかけた煮込み料理に向いている食材ですので、そこそこ手間がかかるのが難点。ただ、切ってお客さんに煮てもらうだけのもつ鍋屋さんには、あまり関係ないのかもしれません)。
春らしい食材を使った洋風おつまみ考案を依頼され、春キャベツで三品を紹介します
 その際、錦ちゃんは合計三品のレシピを提案しているのですが、その中で一番簡単で魅力的だったのがこの“イカくん入りコールスロー”です!
 作り方はとてもお手軽で、マヨネーズ・オリーブ油・お酢・レモン汁を合わせて作ったドレッシングを、春キャベツ・にんじん・新タマネギ・きゅうり・イカくんにかけてしっかり混ぜてなじませ、最後に粗挽き黒胡椒をたっぷりかけたら出来上がりです。
 ポイントは、春キャベツの葉は手で小さく刻むのに対して芯は包丁で細かく刻むことと、その他の野菜ドレッシングが短時間でよくなじむようになるべく薄めに切ることの二つで、そんなに難しくない割には洒落たイメージを感じさせるのが素晴らしいです。
 個人的に、コールスローは千切りキャベツにコーンも加えて甘めに作るという印象があった為、初見時は予想以上に単純な材料に拍子抜けしたものでしたが、新野菜の瑞々しさを味わうにはこれくらいがちょうどいいのかもしれない…と後々思ったものです。

 なお、イカくんとは「おつまみコーナーによく置いてあるイカの燻製のスライス」の事で、サラダに合わせるという考え自体がなかった為驚きましたが、ラズウェル細木先生が仰るには「イカの燻製、タコの燻製などはそのまま食べても美味しいですが、燻製ならではの風味と凝縮した旨みがあるので、サラダや炒め物などに使うと、ひと味違った一品になります」だそうで、感心しました。
 また、実家の母がいうには、「イカくんとセロリに塩こしょうしてオリーブ油と酢をちょっとたらしてもおいしい」との事でしたので、「ひょっとしたら、イカくんはすごく使い勝手のいいおつまみなのかも…」と内心侮れない気持ちになったのを覚えています;。
柔らかな春キャベツの葉とイカくんは抜群の愛称だったらしく、大好評でした
 その後、錦ちゃんはマスターとルミちゃんに出来立てを試食してもらうのですが、「くんせいの風味がアクセントになってユニークなサラダだなあ」「やわらかな春キャベツの食感がいいですね…いくらでも食べられそう」と二人とも喜んでいました(←ちなみに、残り二品の“春キャベツのチーズ炒め半熟卵のっけ”と“春キャベツとアサリのワイン蒸し”も、上々の評価でした。今回は省略しますが、単行本には詳しいレシピが載ってます)。
 なので、錦ちゃんはすっかり安心して「どう…?マスター。3つとも店のメニューとして採用できる?」と聞くのですが、ここまで来て「いや…メニューとしては申し分ないけど大切なこと忘れてた」「オレ…青虫が怖くて生のキャベツさわれないんだよォ~ッ」という今更な告白をし、錦ちゃんを思わず絶句させていました…。

 当管理人は小さい芋虫くらいなら水道でシャーっと流して気にせず食べる為、セイラさんみたいに「それでも男ですか!?軟弱者!」とまではいかずとも、それに少し似た感想を当初抱いたものでしたが、よくよく絵を観察してみると、ゆうに人差し指大はあろうかという太くて毒々しい毛虫がキャベツに這っているという衝撃画像だった為、「これは…仕方がないかも」と納得したものです;(←無理やりいい方に解釈するなら、「無農薬のとびきりいいキャベツを選べる目利きのマスターエピソード」ですが…この場合、完全に裏目に出ているのが気の毒ですorz)。
ここにきて「キャベツに青虫がついてた記憶のせいでトラウマ」と告白し始めた店長;
 新鮮な春キャベツが安く手に入ったので再現する事にしました。
 作中には大体のレシピが記載されていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、ドレッシング作り。ボウルへマヨネーズ、オリーブ油、お酢、レモン汁を投入し、泡立て器でよ~くかき混ぜます(←レモン汁がない場合は、お酢だけでもOKです)。
 しっかり混ざってとろみがついたら、準備完了です。
イカくん入りコールスロー‏ 1
イカくん入りコールスロー‏ 2
 次は、サラダの用意。
 先程のドレッシング入りのボウルへ、手で小さく千切った春キャベツの葉、包丁で食べやすく刻んだ春キャベツの芯、薄切りにしたにんじん、薄くスライスした新タマネギ、輪切りにしたきゅうりを加え、一回ざっくりと合わせます。
 そこへ、手で細かく千切ったイカくんを入れてさらに混ぜ合わせます。
 ※このまますぐ食べてもいいですが、冷蔵庫でちょっと寝かせてから食べても美味です。
イカくん入りコールスロー‏ 3
イカくん入りコールスロー‏ 4
イカくん入りコールスロー‏ 5
 すべての材料にドレッシングがなじんだらお皿へそのまま盛りつけ、その上から粗挽き黒胡椒をぱっと散らせば“イカくん入りコールスロー”の完成です!
イカくん入りコールスロー‏ 6
 春キャベツの黄緑、にんじんのオレンジ、新タマネギの白、黒胡椒の黒が色鮮やかで、目でも楽しめる一品です。
 イカくんとマヨネーズが合うのは知っていましたが、それを春キャベツと一緒にサラダにするという発想がなかった為、一体どういう味になるのか楽しみです!
イカくん入りコールスロー‏ 7
 それでは、いざ実食!
 いただきます!
イカくん入りコールスロー‏ 8


 さて、感想はと言いますと…意外と凝った味わいで衝撃!びっくりする量の生キャベツが胃に収まります!
 通常のコールスローみたいに砂糖やコーンが入っていない為、比較的淡白な仕上がりになっているんですが、おかげで新玉ねぎのフレッシュかつ自然な甘味が舌へダイレクトに伝わってきました。
 少し塩分が染みてほんのりシナッとしているもののの、十分柔らかで張りのあるしゃっきり春キャベツに、シーザードレッシングによく似たサラッとした舌触りと、それよりややさっぱりマイルドなコクを持つレモン風味のマヨソースがぴったりで、春らしい爽やかな印象の一品でした。
 イカくんの持つ香ばしい燻煙香や、噛めば噛む程味が出てくる濃縮されたイカの旨味のおかげでぐっと深みが増しているのがナイスです(←ソースが染みてさらに滑らかな食感になったイカくんはより生っぽさが蘇っており、ちょっぴり酸味がついたせいか「スモーク仕立ての酢いか」っぽい旨さになっていて面白く感じました)。
 きゅうりのパリパリ感、にんじんにザクザクした歯ごたえ、新玉ねぎのシャキシャキシャリッとした口当たりが口の中を賑やかにするのが心地よく、特ににんじんは細切りよりも薄い短冊切りの方が程よい存在感が発揮できていてよかったです。
 黒胡椒のビリッとくるスパイシーな辛さが全体を引き締めていいアクセントをプラスし、たったこれだけの工夫なのにも関わらず後口がぐっと垢抜け、お洒落な洋風バーで出てきそうなおつまみに変身しているのに感心しました。


 普通のキャベツでも作れないことはないですが、生でも柔らかで甘い春キャベツを使った方がやはり何杯も美味しいです。
 ビールは勿論、キリッと冷たく冷やした白ワインにもよく合いました。


P.S.
 無記名さん、先日はご質問ありがとうございます。作中でのレシピはそのようになっておりますので、忠実な再現をモットーにそのまま作らさせて頂きました。これは、他のレシピも同様です。


●出典)『風流つまみ道場』 ラズウェル細木/芳文社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
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