『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“肉チャーハン”を再現!

 先日スーパーでレジに並んでいる時、前に小さな男の子とお父さんがいたのですが、男の子が唐突に「ねえパパ、絶交ってなーに?」と聞き、お父さんが「もう二度と友達じゃなくなるってことだよ」と答えるという意味深な場面がありました;。
 男の子は特にショックなそぶりもなく「ふーん」という感じだったので、恐らく男の子本人の事ではないと思うのですが、子供は時々ドキッとする質問をいきなりしてくるものだな~とハラハラしたものです…。

 どうも、幼い時に色々と答えが難しい質問を両親にしてきた己を反省している当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて広田先生がご自宅で絶賛されているという秘蔵レシピ・“肉チャーハン”です!
肉チャーハン図
 普段掲載されている『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』は、芝田先生が考案される夢のようなレシピが主役ですが、今回ご紹介するのは漫画家・広田奈都美先生のベストレシピ!
 日頃は芝田先生のアシスト役に徹されている広田先生ですが、実は過去にちょこちょこと傑作レシピを生み出されている歴戦の奥様で(←特に、お手軽BBQの回で教えて下さっていた焼き鳥とチャーハンは絶品でした!)、実はかなり料理上手な方。
 芝田先生の料理が「思わぬ方向からアプローチしてくる魔法のレシピ」だとするなら、広田先生の料理は「地に足がついた堅実な魔法のレシピ」というイメージで、公開される頻度は少ないものの、毎回楽しみにしています。

 …とはいえ、ネット社会の昨今、「自分オリジナルのレシピです!」と鳴り物入りで掲載しても、実際は某大手サイトのレシピをそっくりそのまま転載しただけだったという不祥事が密かに相次いでいる為、担当Aさんから「それってクック○ッドとか、レシピ本のパクリじゃないでしょーね。コピペレシピ」と半信半疑なお顔で問いかけられるのですが(←情報収集の方法が多様化した今、細かな所まで検閲する必要性のある担当編集者の方は、本当に大変なんだろうな…とご苦労が垣間見える一コマです;)、広田先生は「大丈夫!独創性に関しては胸を張っていばれます!」「逆にそこしかいばれないとも言う」と堂々宣言されます。
 広田先生が仰るには、「なにせ他人と同じことをやろうとしても、なぜか違ってしまうというアクの強い個性の私(どこにいても浮く)」「ママさんたちの間で浮き、ご近所さんから浮き、そして漫画業界からも浮き…」というご性格みたいで、「そんな私が料理を作ったら!!アクの強い何ジャンル!?ってな料理ができるにきまってるでしょーがー!!」と半ばやけくそ気味なご様子で叫ばれていました;(←しかし、担当Aさんからは「浮いているというよりは、活躍してないせいで日陰にいるといるというという方がより正しい」と冷静なツッコミを入れられていました;。当管理人がこんな的確かつドSなツッコミをされようものなら、一週間は引きこもりそうですorz)。

 当管理人自身、小さい頃からどの学校or職場でも「あんこちゃんって面白いね」と一種の呪いのように言われ続け、まるで袋菓子の中に入っているシリカゲルの如くがっつり浮く生活を送っているせいか、広田先生の書き込みには共感することしきりで、特に「料理にはおそらく人間性が出る!」というセリフに激しく頷いたものです…。
今回は芝田先生のレシピではなく、広田先生のオリジナルレシピがご紹介されます
 その際、広田先生が「5分ありゃできっからラクよー」と仰りつつ、疑いのまなざしを向けられる担当Aさんの目の前で作られたのが、この“肉チャーハン”です!
 作り方は本当に簡単で、熱したフライパンへ豚ひき肉・にんにく・麺つゆ・にんじん・ご飯を入れて炒め、最後に塩と粗挽き黒胡椒で味付けしたら出来上がりです。
 ポイントは、豚ひき肉はカリッと少し焦げ目がつくまで炒めることと、豚ひき肉に麺つゆが吸い込まれて味が染みるまでご飯を入れないことの二つで、これさえ守ればまず失敗はないようでした。

 チャーハンに卵を使わないのは意外でしたが、広田先生が仰るところによりますと、「逆に入れないほうが味がまとまる感じ」との事(←卵には味を中和する作用がありますので、もしかしたら麺つゆやにんにくの個性を無闇に和らげない為の策なのかもしれません)。
 また、麺つゆをチャーハンのベースにするのは一見「?」っぽいですが、その昔『花のズボラ飯』に出てきた花さんの麺つゆを使った一品・“肉無しキムチチャーハン” を思い出すと、麺つゆを足してもベチャッとなるどころか、むしろ味に奥行きが出て口当たりに適度なぱらつきが出た記憶がある為、ありかも…と思ったものです(←有名な中華料理店では、チャーハンを仕上げる際に金華ハムのスープを香りづけに加えるそうですので、もしかしたらその技術の応用のようなものかもしれませんね。恐るべし、広田先生!)。
豚ひき肉に麺つゆの味わいが染み込んで、まるで焼豚のはじっこみたいと絶賛されていました
 ご試食された担当Aさんの感想によりますと、「わぁっこれおいしーっ!」「豚ひき肉に味が染み込んで、焼き豚のはじっこみたいな味がするー」「それにニンニクがこってり感を出して、ススム味になってますね」との事で、パパッと作れてガッツリ食べられるご飯だと絶賛されていました。
 なお、出来立てをはハフハフ食べるのは勿論、冷めても味が全体になじんで落ち着いた味わいに変化するそうで、明日の昼食に取っておいても他のご家族に「あーっ、残ってたラッキー」と食べられるのもしょっちゅうだと語られており、嬉しいような切ないような現象だな~と苦笑しました;。

 ちなみにこのチャーハン、好みがそれぞれ異なる広田先生の三人のお子さん達の大好物みたいなんですが、中でも長女さんが熱烈なファンで、食べられると知るや否や「肉チャーハン、肉チャーハンだってよ今日!!」と大興奮して他の兄妹にも知らせに走るほど虜になられているようで、微笑ましく感じました(←当管理人と妹も、大好物が夕食に出ると知った途端「聞いた(゜∀゜)!?」「聞いた、聞いた!やったね(´∀`*)!」といち早く教え合ったりしていたので、このシーンを読んだ時その情景が鮮やかに蘇ってきたものです…;)。
 …が、人気過ぎるがゆえに、いつもは仲がいい長男さんと長女さんもその際は「いつもねーねはたくさん食べちゃう…」「あたしが一番…」と虎視眈々と狙い合い、間に挟まれた次女さんは気まずくなる光景がまま繰り広げられるのだそうで、「好物が同じだと食べる時盛り上がれるから喜びは二倍だけど、その分取り合いの熾烈さも激化するから大変なのは、どこも同じなんだな~;」としみじみしました。
お子さん三人ともこのチャーハンがお好きみたいですが、長女さんと長男さんが特にお好きだとか
 偶然冷蔵庫を見ると、材料がすべてそろっていたので再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、炒め作業。熱したフライパンへ豚ひき肉と、みじん切りにしたにんにくを投入して炒め、豚ひき肉にやや焦げ目がついてカリッとしてくるまで火を通します。
 豚ひき肉が十分炒まったら、麺つゆを加えてざっと炒め合わせます。
肉チャーハン1
肉チャーハン2
肉チャーハン3
 やがて、豚ひき肉に麺つゆが浸透して水っぽさがなくなってきたら、細かくみじん切りにしたにんじんを入れて軽く炒め合わせ、ご飯を投入してさっくり混ぜます。
 具がご飯に行き渡ったら塩と粗挽き黒胡椒を振り入れて味を調整し、さらに混ぜ合わせます。
肉チャーハン4
肉チャーハン5
肉チャーハン6
 味見して塩加減がちょうどいいのを確認したら火からおろし、そのままお皿へ盛り付ければ“肉チャーハン”の完成です!
肉チャーハン7
 ぱっと見はチャーハンというよりも炊き込みご飯っぽいですが、香りはちゃんとチャーハンで、にんにくの香りが食欲を刺激します。
 卵を入れないチャーハンは珍しく、その上麺つゆも味付けに使った事がない為味の想像がつきませんので、ワクワクします。
肉チャーハン8
 それでは、出来立てほやほやの内にいざ実食!
 いただきます!
肉チャーハン9


 さて、感想はと言いますと…一口食べて思わず唸る程美味し!熱々でも冷めてもいけます!
 編集Aさんの仰る通り「豚ひき肉に味が染み込んで、焼豚のはじっこみたいな味がする」感じで、麺つゆの鰹と昆布の出汁がほんのり効いているせいか、「和風チャーシュー味のガーリック焼き飯」と呼びたくなるような仕上がりになってます。
 にんにくのこってりした風味と、粗びき黒胡椒のビリリとくるスパイシーな辛味がご飯にしっかりついている為、初めは洋風に思えなくもないのですが、麺つゆの味付けがすぐ後にぶわっときて予想以上に和の要素が舌に響くので、がっつりしているのにあっさりしている、後を引く甘辛醤油味になっているのが印象的でした。
 豚の甘やかな脂分のみで炒めたせいか思ったより油っこくないヘルシーな後口で、チャーハンのようで混ぜご飯みたいな、冷凍食品「鶏ごぼうピラフ」系のような不思議な口当たりなのが特徴的です。
 軽く炒めただけなのでにんじんは半分生でカリカリした食感ですが、極小なせいか却っていいアクセントになっており、パラパラご飯とよく合っていました。
 香ばしく焼けたがっつり味の豚ひき肉と、様々な旨味成分かじんわり染みて控えめながらも奥深いシンプル塩こしょう味のチャーハンは抜群の相性で、老若男女問わず色んな方に受けそうな美味しさです。


 この他にも、玉ネギ・ピーマン・バターを入れて洋風ピラフ風にするアレンジレシピもあったんですが、そちらも美味しかったです。
 癖になって思い出すたびに食べたくなる、真のおかわりレシピでした!

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (月刊フォアミセス 2015年4月号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

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2015.04.20 Mon 12:50  |  管理人のみ閲覧できます

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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
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