『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“バジルチキントマト”を再現!

 先日、『どんぶり委員長』がとうとう七月に単行本化される事を知り、思わず心の中でガッツボーズをとりました。
 というのも、コロッケ丼といい、ナポリタン丼といい、もち丼といい、変わった海鮮丼といい、丼という限られたテーマなのに毎回オリジナリティ溢れるレシピをご紹介されているからで、前々から再現&ご紹介を熱望していたからです…!
 今後、新しく「再現料理を予定中の漫画」一覧へ追加した『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』『銀平飯科帳』の二作品と共に、近々ご紹介できれば…と考えております(←更新速度をスローにしたくせに、こういう「あれ食べたい」「これ食べたい」という欲だけは毎日加速していますorz)。

 どうも、最近「食欲が減退したな~」と感じた時は野菜と錦糸卵をたっぷり乗せた冷やし中華で元気を取り戻している当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』にて広田先生が自信を持ってお勧めされていた“バジルチキントマト”です!
バジルチキントマト図
 今回取り上げるのは、以前ご紹介した“肉チャーハン”と同じく、広田先生ご自身が編み出されたとっておきのおもてなしレシピ。
 昔々、今は大分成長された三人のお子さん方が幼く、芝田先生ともまだ出会われていなかった頃のこと。
 広田先生とご主人は「ちびっ子3人抱えて外に飲み歩くのもなんか違う」「人に預けてまで飲みに行きたいとは思わないしなー」「夫婦2人で飲んでもしゃーない」という考えの元、ご自宅でよくご家族ぐるみの飲み会を開催されていたそうで、その頻度は何とほぼ毎週!
 しかも、料理は出来合いの物ではなく、毎回手作り料理を何種類もご用意されていたみたいで、誠に失礼ながら「そんなにマメな生活を送られていた広田先生が、何故現在は<ご飯作りたくない病にかかっている>と公言されるようになったんだろう…」と非常に謎めいた物に感じたのを覚えています(←無礼で申し訳ございませんm(_ _;)m)。

 正直、外での飲み会は普段食べられないメニューを食べられる上後片付けをしなくて済むというメリットがある為とても魅力的なのですが、自宅での飲み会は帰りの事を考えて飲む量をそこまでセーブしなくて済んだり、時間を気にせずフリーダムに飲み食い出来るというメリットがある為、個人的に甲乙つけがたいな~と思ったものです(←お店だったら絶対注文出来ないような、頭の悪いチューハイや即興料理を台所であれこれ言い合いながら作るのもまた一興だと考えてます。中途半端に余った割り材を全部ブレンドした「闇チューハイ」とか、酔った頭の思い付きと勢いだけで作った際どい組み合わせの炒め物とか;)。
お子さんが小さくて自宅で飲み会を開催していた時、一番好評だったとおっしゃってました
 そんな日々の中、広田先生が何十人ものお客さん(特にママさん陣)から最もウケてもらえた十八番の料理が、この“バジルチキントマト”です!
 作り方は簡単で、塩こしょうで下味をつけた鶏もも肉をフライパンでこんがり焼いた後、電子レンジで蒸したじゃがいも・バジルペースト・ケチャップ・クリームチーズを加えてざっと炒め、最後にバジルの葉を散らしたら出来上がりです。
 ポイントは、じゃがいもは固めではなく少し崩れるくらいの柔らかさに蒸しあげておくこと、鶏肉を焼く際は皮がカリカリになるまでしっかりめに火を通すこと、クリームチーズを入れたら木べらで二~三回軽く混ぜるだけに留めておくことの三つで、こんなお手軽に洒落た一皿が作れるなんてすごいな~と感心しました。

 お料理名だけだと如何にもありがちっぽいイメージで、当管理人自身「鶏肉にブツ切りトマトとチーズとバジルを乗せて焼いたもの」か「トマトベースの煮込み」のどちらかかな?とついありきたりな連想をしちゃいましたが、その予想ともネット上の同名レシピとも被らないオリジナリティのあるレシピに、初見時は驚きました←意外な事に、バジルペーストを乗せたチキンステーキや、バジルトマトのパスタのレシピはそこそこ存在しても、バジルペーストとトマトと合わせて鶏肉を炒め煮にしたレシピはほとんど存在しなかったです)。
 また、ケチャップと鶏肉の組みあわせというとせいぜいチキンライスくらいで、どちらかと言えば豚肉の方がケチャップとなじみ深い印象があった為(酢豚やポークチャップなど)、一体どういう仕上がりになるんだろう…と興味津々になったものです。

 ※なお、クリームチーズがない場合は水切りしたヨーグルトでもまた変わった感じでおいしく作れるようで、夏場にはむしろそっちの方がさっぱりしていいかもしれません。
クリームチーズやバジルペーストを入れる事により、ありきたりどころかワンランク上のおいしさに
 実際に試食された担当編集者Aさんは、「やだおいしーっ!!味が濃いのでこれはゴハンにもパンにも合いますよねー」「ありきたりな味付けなんだけど、クリームチーズがいい仕事してワンランクもツーランクも上の味になってる」と絶賛されており、酒のツマミにしてもいけそうだと予想されていました。
 広田先生が仰るには、「奇をてらったものじゃなくて、誰もがなじみある味にプラス要素があるのがウケるんだよきっと!」「飲み会でもせっかく作ったのに箸つけてくれないものとかもあったけど、一目見てどんな味かわかるものがやっぱり食べてもらえて、さらにおいしいと反応があるんだよ」との事で、だからこそこの“バジルチキントマト”は持ち寄りにおすすめしたいと力説されていました。
 当管理人は食欲と好奇心が強すぎるのが原因で、ビュッフェでもなるべく全種類制覇しようと限界まで挑戦する『美味しんぼ』の富井副部長みたいなタイプな為、料理を見た目で避ける事はあまりないのですが、それでも食べる前からワクワクする料理とさほどではない料理はやはり存在しますので、広田先生の言わんとされる事は何となく分かる気がしたものです(←ただ、僭越ながら今までの経験から申しますと、一見不人気で地味or冒険度が高そうに見える料理程、「おお!これはいい!料理人の方の愛を感じる!」とびっくりする美味しさである確率が高い気がします)。
冒険度が高い料理より、やはり一目見て味の想像がつく料理の方が人気だそうです
 先日、見事なフレッシュバジルの葉とバジルペーストを見つけたので再現する事にしました。
 作中には分量つきの詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、焼き作業。油を引かずに熱したフライパンへ、一口大に切って塩こしょうで下味をつけた鶏もも肉を皮が下になるようにして並べ、皮がカリッとするまで焼いてからひっくり返し、じっくりと火を通します。
 そこへ、皮を剥いてラップした後電子レンジで少し崩れるくらいまでふかし、一口大に切ったじゃがいもを投入してざっと混ぜ合わせます。
バジルチキントマト1
バジルチキントマト2
バジルチキントマト3
 じゃがいもの表面に鶏の脂が絡んだらすぐにバジルペーストを加え、軽く混ぜたらケチャップを入れ、全体になじむまでしっかりと炒め合わせます。
 バジルペーストとケチャップの味が具材にあらかた染みてきたらクリームチーズを投入し、木べらを使って二~三回だけさっと混ぜます(←この時、うっかり均一になるように混ぜてしまったら全然違う料理になりますので、要注意です)。
バジルチキントマト4
バジルチキントマト5
バジルチキントマト6
 クリームチーズを不均一に混ぜたら火からおろして手早くお皿へ盛り付け、仕上げにフレッシュバジルの葉を飾れば“バジルチキントマト”の完成です!
バジルチキントマト7
 てっきりバジルの色が目立つのかと思いきやそうではなく、クリームチーズとトマトの組み合わせでほんのりオレンジ色に染まっており、それがまた食欲をそそります。
 鶏肉はもちろん、ホコホコのじゃがいもがおいしそうで、一体どういう出来ばえかとても楽しみです。
バジルチキントマト8
 それでは、出来立ての内にいざ実食!
 いただきま~すっ!
バジルチキントマト9


 さて、感想はと言いますと…予想を上回るおいしさ!張りのあるバジルの葉をパリシャキッと噛み締めた時、鼻から香気が抜けて後口が一気に引き締まるのがいいです!
 濃厚に甘辛くこってりした、どことなくほっとする安定したイタリアン系トマトチーズ味なんですが、バジルペーストの爽快な風味とほのかな甘味が効いているせいかそこまでくどくなく、不思議と後を引く美味さでした。
 余計な油分と水分が抜けて弾力のある歯応えになったふっくら鶏もも肉は、定番中の定番である鶏肉のトマトソース煮込みとそっくりな味わいなんですが、さっと炒め煮するだけに留めている為肉から旨さの源である肉汁がほとんど逃げておらず、煮込みというよりはちょっと表面がふやけたチキンステーキみたいな感じで、よりジューシーな仕上がりなのが特徴的です。
 ケチャップをたっぷり使った割には、そこまでわざとらしい甘々さでものっぺり単純なトマト味でもなく、缶詰トマトで本格的に煮込んだようなメリハリのある深みがあるのが印象的でした。
 また、当初は何故クリームチーズを完全に溶け込ませないか疑問でしたが、この方がソースに溶け込んでコクを増させると同時に、時折形を保ってねっとりトロリと舌の上で滑らかに溶けていく部分が画一的な味を防いで程よいアクセントをプラスしていた為、意外とバランスがよかったです(←溶けるチーズよりも酸味が強くクリーミーでまろやかなので、思ったよりもさっぱりしているのがいいです)。
 ホロッと崩れるくらい柔らかめに蒸し上がったじゃがいもが、トマトやチーズや鶏肉の旨味エキスを全て吸い込んで既に主役級の存在感を漂わせているのがナイスで、内心「ピザポテトを生っぽくしたらこんな味かもしれない」とふと思いました。


 ご飯のおかずにもおつまみにも向いている万能な一品で、冷めても味がぶれない為、確かに持ち寄り向けなお料理だと思います。
 今度は、水切りヨーグルトでも試してみるつもりです。

●出典)『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』 作者:広田奈都美 監修:芝田里枝/秋田書店
     (月刊フォアミセス 2015年7月号掲載分)
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2015.06.20 Sat 03:33  |  ウマーε-(´∀`; )

あんこさん、こんばんは。こんな時間に何ですが、記事を参考に、作って食べてます( ´ ▽ ` )ノ 甘辛、トロ〜リ濃厚でウマー(´Д` )です。ビール&赤ワインにピッタリ。生バジルが記事の通り、良いアクセントになってますね。下ごしらえや作業の時間がかからないのもありがたいです。
ところで、「銀平飯科帳」が再現料理リストに入って嬉しい限りです。どんな料理を作られるのか、今から楽しみに気長に待ってます(^-^)

長々失礼しました。では、また〜。

  • #SFo5/nok
  • kawajun
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2015.06.21 Sun 15:31  |  

あんこさん こんにちは
調理過程を見るだけでも美味しそうなのが伝わりますね、完成した写真の白いお皿とトマトとチーズが絡み合ったオレンジ、そこにバジルの緑がアクセントになって実に食欲をそそります

更新お疲れさまです
ホントゆっくりでいいんで無理をして更新が負担になり、行き詰まってしまうようなことにならないでくださいね

  • #-
  • キンメ
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2015.06.21 Sun 17:22  |  初めましてです♪

あんこ様 初めてコメントさせていただきます。漫画が大好きな中年親父です。
我が家で「ひよっこ料理人第9巻」の「じゃこトースト」という、料理と言えないほど手軽で簡単でしかも美味しいメニューを再現しました。
ここで初めて「再現料理」に思いが巡り、あんこ様のブログにようやく巡り会えた次第です。
今後も、定期的に拝見させて頂き、自分のできる範囲を少しずつ広げていきたいと思いますm(_ _)m素晴らしいブログとの出会いの縁に感謝感謝☆☆☆☆☆

  • #-
  • チチユウキ
  • URL

2015.06.23 Tue 02:54  |  

華中華にはまってこちらにたどり着きました(≧▽≦)☆ 機器になれないアナログな女です…涙 華中華のレシピは何巻~何巻くらいのものが載っていますか?

  • #MDo56pwE
  • あすか
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2015.07.08 Wed 23:18  |  どんぶり委員長!

あんこさん、こんばんは。
どんぶり委員長、買いました!読みました! いや〜、美味しそう!そして吉田くんマジ良い人(´Д` ) どんどん加速する委員長の食欲と、彼女のワガママに何や彼やで応えてオリジナル丼をこしらえる、吉田くんの葛藤が読んでて微笑ましいです(^-^) 個人的には、ベーコン丼と、もち丼が旨そうでした。あんこさんの再現記事も楽しみにしてます。では、また〜。

  • #1jhbtX.k
  • kawajun
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プロフィール

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
 …『土曜日ランチ!』
 …『BAR・レモンハート』
 …『百姓貴族』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』
 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
 図々しい姿勢で恐縮ですが、ご返信をこまめに出来なくて余裕がある分、ブログ内容を充実&長期的に続けられるよう力をいれる事で皆様のご厚意にお応えし、感謝の気持ちをお返ししていきたいと考えております。
※ただ、ご質問を頂いた際はなるべくお力になれるよう、すぐご返答できるように対処致します。

 応援して下さる方々に少しでも楽しんでご利用して頂けるよう、沢山の作品に触れるちょっとしたきっかけになれるよう、これまで以上に心掛けていきます。
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