『じったんの時短レシピ』の“トマトのミルフィーユ”を再現!

 先日、スーパーで「鳥肌の立つカレー」という穏やかではない名前のレトルトカレーを発見し、思わず足を止めました。
 何でも、専門店越えを目指して完成させたが為にここまで過激なネーミングにされたそうなのですが、ここまでくるともはややり過ぎな観があり、隣で見ていた知人が「逆にまずそう…」と呟いたのが印象的でした;。

 どうも、カレーのトッピングはチーズが好みな当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『じったんの時短レシピ』にて珠里さんがあるスペシャルゲストの為に大急ぎで作った“トマトのミルフィーユ”です!
トマトのミルフィーユ図
 それは、ある日曜日の夜のこと。
 珠里さんはすっぴん(の上に美顔ローラーコロコロ)・上下ジャージ・散らかった室内という、色んな意味でゆるみきった状態で休日を満喫していたのですが、たまたまつけていたTVで某国の王女様が社交界デビューし、華やかなホールで優雅にダンスを踊っている映像をリアルタイムで目撃します。
 通常、ここまで我が身と違う境遇を目の当たりにさせられると「それに比べて自分は…」と自嘲しそうなものですが、珠里さんは真逆で、「いいなぁ社交界、セレブ、出会い、玉の輿」「わたしもさ、こんないい女なんだからこういうとこ行ったらモテるんじゃないの?社交界の華みたいな、鹿鳴館的なとこで」とかえって都合のいい妄想に磨きをかけており、初見時はそのポジティブさに驚愕したものです;。
 こういう「自分に問題はない!出会いがない、男に見る目がないのが独身の原因!」という都合のいい…もといタフな考え方は、『深夜食堂』のお茶漬けシスターズを彷彿とさせるものがありますが、珠里さんの場合人の悪口は一切言わず、ひたすら明るい夢を見るだけに留めていますので、まだ好感が持てます;。
 あ、ちなみに当管理人がアラサーで独身なのは、ほぼ100%当管理人の責任です( ^¬^ )。
ジャージ姿で美顔ローラーを転がし、TVに強気発言…人には見られたくない一コマですね;
 そんな時、タイミングよく菜月さんから「美味しいワイン買ったから一緒に飲もうか」「しかもスペシャルゲストつき♡あと15分くらいで着くからヨロシクー」というタイムリーな電話がきた珠里さんは、とっさに「社交界の妄想+ワイン+スペシャルゲスト=玉の輿(おとこ)!」という、『キン肉マン』のウォーズマン理論も真っ青な超計算式をたたき出し、大急ぎで料理&掃除&メイクを始めます。
 その際、珠里さんが「“鹿鳴”とは来客をもてなす宴という意味!時間はなくともサッとできる珠里流鹿鳴レシピ」と言って僅か10分そこそこで準備した料理が、この“トマトのミルフィーユ”です!
 作り方は簡単で、平たくて少し深みのある耐熱皿へとろけるスライスチーズ→一口サイズに切ったベーコン→輪切りにしたトマト→とろけるスライスチーズ→一口サイズに切ったベーコン→輪切りにしたトマト(※上から見てです)の順に具を乗せていき、200度に余熱したオーブンで10分焼いたら出来上がりです。

 ポイントは、二層式にする時きっちり半量ずつにすることと、チーズはたっぷりめに使うことの二つで、たった三つの材料で時間がない時でもさっと作れるのが魅力的です。
 正直、こんなに簡単なので巷ではありふれたレシピなのでは…と失礼ながら疑ったのですが、ネットやレシピで調べてみてもここまでシンプルな調理法は見つからなかった為、これは完全な珠里さんのオリジナルレシピと言えそうです←これは『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』の“リピ確実!アボカドエビ丼”をご紹介した時も思った事ですが、極限まで無駄をそぎ落としつつ絶品なレシピは、ある意味凝ったレシピを考え出すよりも至難の業なのかもしれません)。
トマト・チーズ・ベーコンを二層にする事によって、旨味を染み込ませます
 製作者の珠里さん曰く、「塩分!旨味!酸味!なんとワインに合いますこと!」な一品だそうで、二層式にしたおかげでトマトにベーコンやチーズの旨さががっつり染み込むのがたまらないと表現していました。
 あり合わせの物でとっさにこれだけの料理を手際よく作れる女性…珠里さんの言う通り、こんなに料理上手でデキるいい女性が売れ残るなんておかしい世の中だとしみじみ思います(←但し、だからといって出会い頭に料理を口に突っ込んでアピールする訳にもいかないのが困った所…。ごく自然に自宅へ招いて手料理を振る舞うという、両思いほぼ確定のシチュエーションを生み出す女子力がなければそのスキルを存分に活かせないのがやるせないですね…)。

 こうして、たった15分以内にすべての準備を終えた珠里さんですが、菜月さんの言うスペシャルゲストは同じく親友のセクシー女性・光恵さんだった為、一気に不満げな形相になっていました;(※光恵さんは何も悪くありません)。
 個人的には社交界よりも、こういう気の置けない友達との家呑み会の方が気楽で楽しいので、読んでいて羨ましかったのを覚えています。
結局、スペシャルゲストはセクシー担当の友人・光恵さんで、じったんはがっかりしてました;
 先日いいトマトが手に入ったので再現する事にしました。
 作中には大体のレシピが図入りで載っていましたので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、食材の下準備。平たくて少し深みのある耐熱皿へ、ヘタを取って輪切りにしたトマトを敷き詰め、上から一口サイズのベーコンを散らします。
 そこへさらにとろけるスライスチーズを乗せて、具にフタをします。
トマトのミルフィーユ1
トマトのミルフィーユ2
トマトのミルフィーユ3
 それをさらにもう一度繰り返して二層状態にし(上から見てチーズ→ベーコン→トマト→チーズ→ベーコン→トマトになってます)、あらかじめ200度に熱しておいたオーブンで約10分焼きます。
トマトのミルフィーユ4
 表面に焦げ目がつき、チーズが十分にとろけたらオーブンから取り出し、そのまま火傷しないよう気を付けながらテーブルへ運べば“トマトのミルフィーユ”の完成です!
トマトのミルフィーユ5
 焼けたトマトの甘やかな風味と、強烈に香ばしいチーズの香りがふわ~っと漂い、これだけで食欲がぐんぐん湧いてきます。
 よくある組み合わせではありますが、大抵は炭水化物と一緒に組み合わせていますので、単独だとどんな感じになるんだろうとワクワクしてきます。
トマトのミルフィーユ6
 それでは、チーズがよくのびる内にいざ実食!
 いっただっきまーすっ!
トマトのミルフィーユ7


 さて、感想はと言いますと…甘味・酸味・塩味が黄金比率で集結しており、それが赤ワインの渋いタンニンと抜群の相性!ベーコンが出汁としても具としても活躍しててナイスです!
 ベーコンの芳しい薫製香と、熟成された塩気が全体に重厚感と深みを与え、たったあれだけの行程とは信じられない程高級感のある一皿に仕上げています。
 生トマトのフレッシュで爽快感のある甘酸っぱさと、煮トマト特有の凝縮されたコクある甘さが両立しているミディアムレアのトマトが美味で、そこへ癖のない分どんな食材にも合うとろけるチーズがまったり絡んで一体化すると堪えられません。
 噛むごとにトロトロジュクジュワ~っと崩れて汁気が迸るジューシートマトには、二層に重ねたおかげでベーコンとチーズの旨味が芯までじわりと染み込み、単なる焼きトマトとは一線を画しています。
 皿の底にはトマトからでた水分が結構な量で溜まっていますが、トマトのほのかな酸味とベーコンの油分が入り交じった奥行きのある出汁はもはや「即席トマトのさっぱりコンソメスープ」と呼んでいい逸品で、思わぬ副産物でした。
 上のチーズはカリッと火が通って香ばしく、まるでモッツァレラのようにのびてコシがあるのですが、下のチーズはデロデロにとろけて半分液体状になって食感が全然違うのが面白そく、火の通りが違うだけでこんなに味が変化するとは…と感心です。


 赤ワインの他にも白ワインやビールにもぴったりで、お酒がすすみます。
 ベーコンの代わりにハムを使ってみたら出汁は薄まったものの、あっさりしている割には満足感のある出来でしたので、そちらもおすすめします。

P.S.
 前回の記事を更新して以来、当ブログに温かなコメントを下さった皆様、誠にありがとうございます。毎回励みにしております。頂いたご情報は、全てブログ運営に役立てていこうと考えています。今回も更新が遅くなり、すみませんでした…。

●出典)『じったんの時短レシピ』 岡村みのり/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2015.12.02 Wed 23:37  |  トマトの上にのっているもの

 あんこさん、こんばんは。
 あんこさんの再現記事は、どれも美味しそうで丁寧な文章で、いつもとても楽しみにしています(^^)

 ただ、一つだけ……
>上から一口サイズの短冊切りを散らします。
 の短冊切りにしたものは、ベーコンですか? それとも、ハムですか?
 写真でもちょっと分かりづらかったので、補足していただければ幸甚です(^^)

 長い間隔が空いてしまったことを気にしてらっしゃるようですが、どうぞマイペースで、末永く続けて下さったら、私もとても嬉しいです。

 それでは、お身体に気をつけて下さいね。

  • #LOLorWpQ
  • 銀猫
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2015.12.04 Fri 12:58  |  

これ私もよく作りますがおいしいですよねー
ミルフィーユ状態にしたことはなかったので今度試してみようか…
しかしチーズもったいないとか思ってしまう貧乏な私には
完全再現とか無理だなあ、と思いました

「居酒屋ぼったくり」にも同じレシピがあったような……
と思いましたが、あちらは層になっておらずナスが入っていましたね。

  • #GWMyNl/.
  • URL
  • Edit

2015.12.08 Tue 03:15  |  銀猫さんへ横レス

>上から一口サイズの短冊切りを散らします。

↑はそもそもどこから引用された文かわからない(記事では見当たらない)し、
説明にある食材は一貫してトマトとかチーズとか
ベーコンとか名前がはっきり書かれているし、
写真を見ても脂と肉が層になってるからベーコンだとわかるし、
食べたときの感想でもベーコンについて書かれているし、
ハムは後から再度試したというように書かれているし、
何をどう勘違いしたんですか?

  • #oyCfJ0mM
  • 通りすがり
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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
 …『テルマエ・ロマエ』
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 …『夢色パティシエール』


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※現在、公私の多忙と、再現記事のペース維持を理由に、コメント欄へのご返信が出来ない状態が続いております。
 こういう場合、コメント欄は停止するべきなのかもしれませんが、励ましのお言葉やアドバイスを頂く度、ブログのモチベーションアップや心の支えとなったこと、そして率直なご意見や情報を聞けてとても嬉しかったこともあり、誠に自分勝手ながらこのままコメント欄は継続する事に致しました。
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