『まかない君』の“アボカドと玉子のスパゲッティ”を再現!

 以前からワインに興味があったものの、勉強しようにも情報が膨大すぎてどこから手をつけていいやらさっぱりだったのですが、ワインを擬人化させた漫画・『図解 ワイン一年生』を読んだ途端、自分でも呆れるくらいすんなり理解出来ました;。
 味の表現が的確で分かりやすいのは勿論、作者さんのワイン愛が伝わってくるのが嬉しい一冊ですので、ワインに興味をお持ちの方にはぜひともお勧めです。

 どうも、最近はアルパカのカベルネ・メルローにドライフルーツのクランベリーを合わせるのが好きな当ブログの管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『まかない君』にて浩平君が弥生ちゃんのアイディアを参考に生み出した“アボカドと玉子のスパゲッティ”です!
アボカドと玉子のスパゲッティ図
 それは、七月のある暑い日の事。
 弥生ちゃんのリクエストで浩平君はチキンカレーを作り、いつも通り三人で賑やかな食卓を囲みます(←ピーナッツバター・ウスターソース・さつまいもをルーに入れて枝豆ご飯にかけるという、なかなか独創的なカレーでした。当初はびっくりしましたが、バターチキンカレーにピーナッツバターを隠し味にするやり方がありますので、案外いけそうです)。

 カレーは弥生ちゃん達から「さつまいもカレーに合うね!」「こっくりまろやかでおいしいよ」と好評で、浩平君は喜びながらも「まあカレーはそうそう不味く作れないけどね」と謙遜するのですが、それがきっかけで佳乃さんはある残念なカレーの記憶が蘇ります。
 それは、数年前に弥生ちゃんが作ったモツカレー。
 しっかり臭みと脂抜きをしたらモツはカレーに合いますが(←清水もつカレーが有名ですね)、弥生ちゃんはどうやら何も下処理をせずにカレー鍋へモツをぶち込んだらしく、その結果凶悪に脂っこいガッツのあるカレーになったとの事でした。
 モツはパックに「下茹で済」と書いてあっても、いざ食べてみるとしぶとく脂が残っていてウッとなる事がありますので、さぞ胃にもたれるカレーだったろうな~と苦笑したものです;。
かつて弥生ちゃんは、実に油っこいもつカレーを作った前科があります;
 実はこの時、浩平君はカレーのお供としてガスパチョやアボカドのサラダも用意していたんですが、サラダは火を一切使わず混ぜるだけで出来るレシピで、尚且つパスタ系に合いそうな味付けだった為、「あたしでも作れるね」「スパゲティにしてみよう」とリベンジをもくろんだ弥生ちゃんは、浩平君から詳しい作り方を教えてもらいます(←弥生ちゃんは今でこそ料理下手ですが、こういう食に関するアイディア力やセンスは抜群にありますので、経験さえ積めば臨機応変な料理が得意な女の子に化けられるのでは?と思います)。

 この時、浩平君が弥生ちゃんに分かりやすいよう説明したレシピが、この“アボカドと玉子のスパゲッティ”です!
 作り方はとても簡単で、アボカド・ハム・茹で卵・レモン汁・塩昆布・マヨネーズ・粒マスタードをボウルでよくこね合わせ、茹でたてのスパゲッティを入れて一気に混ぜ合わせたらもう出来上がりです。
 ポイントは、アボカドはよく熟れた柔らかめの物を使うことと、スパゲッティにまとわりついて食べやすいようアボカドは小さく、ハムは細めに切ることの二つで、さっと作れる割には小洒落た雰囲気の一皿になりそうなのがいいな~と感じました。

 シンプルな材料で、調味料はマヨネーズとレモンと粒マスタードくらいという潔さで本当に味がびしっと決まるのかちょっと心配ですが、浩平君曰く「塩気とうまみが簡単に足せて使い勝手がいい」塩昆布が色々と微調整してくれるとの事。
 調べた所、塩昆布の表面の白い粉はグルタミン酸が大量に含まれていて強烈な旨味成分になるそうですので、サッパリ系に見えて案外濃厚なソースに仕上がるのかもしれない…と想像したものです。
もともとカレーの副菜として作られたサラダでしたが、弥生ちゃんはパスタにもあいそうと予想塩昆布は使い勝手がいい上に旨みが濃いので、浩平君はよく使います
 本当は、元のサラダのレシピだと茹で卵はうずらの卵だったのですが、ツルツルしたうずらの卵よりも茹で卵の方がスパゲッティに絡みやすくなるので、あえて変更したと浩平君は話していました。
 確かに、うずらの卵はスパゲッティと絡めようにもすぐに滑りおちて食べにくいことこの上なさそうですので、ナイスアレンジだと思ったものです←…と思っていたら、ネットでこんなレシピを発見しました。これはこれでおいしそうだな~と思いますが、フォークではなくお箸必須ですね;)。
うずらの卵で作るのが本式レシピですが、スパに絡みやすいよう鶏の卵に変更した模様
 ありそうで全く見た事がないレシピでしたので、どんな味か知りたくて再現してみる事にしました。
 作中には詳細なレシピがきっちり記載されていますので、早速その通りに作ってみようと思います!


 という事で、レッツ再現調理!
 まずは、ソース作り。ボウルへ皮や種を取った後に小さく刻んだアボカド(是非とも熟した柔らかめのものを!)、レモン汁、塩昆布、マヨネーズ、粒マスタードを入れ、スプーンでつぶすようにしてザクザク混ぜます。
アボカドと玉子のスパゲッティ1
アボカドと玉子のスパゲッティ2
 全体がねっとりして調味料の味が染みたら、細切りにしたハムと輪切りにした茹で卵を投入し、よーく練り合わせます。
 材料が混ざったら、ソースは出来上がりです!
アボカドと玉子のスパゲッティ3
アボカドと玉子のスパゲッティ4
 茹でたてのスパゲティをソースが入ったボウルへ入れ、しっかり絡め合わせてお皿へ盛り付ければ“アボカドと玉子のスパゲッティ”の完成です!
アボカドと玉子のスパゲッティ5
 緑色に染まったスパゲティは一見バジルペーストを絡めたみたいに見えますが、アボカドやマヨネーズの香りがその予想を打ち砕く為、一瞬頭が混乱します。
 塩とこしょうで味付けせずとも、しっかり味が決まるものなのか…食べて確認してみようと思います!
アボカドと玉子のスパゲッティ6 - コピー
 それでは、麺がのびない内にいざ実食!
 いっただっきまーす!
アボカドと玉子のスパゲッティ7 - コピー


 さて、味はといいますと…そのまま食べるのとは全然違った美味しさで驚き!組み合せが酷似しているせいか、アボカドサンドのパスタ版だと感じました。
 パスタの熱が少し入ってトロトロになったアボカドからは青臭さが完全に抜け、まったりクリーミーなのにしつこくないコクがコシのあるパスタに効いています。
 こってり濃厚なアボカド風味のレモンマヨネーズ味ですが、果実ならではのフレッシュな汁気が果肉から時折ジュワッと出て来てくどさを軽減させている上、ねっとりとペースト状になってまざっている茹で卵の卵黄のホクホク感とほのかな甘味が全体をマイルドにしている為、スパサラ感覚で頂けるのが特徴的でした。
 粒マスタードのスパイシーでピリッとした酸味と、レモンのすっきりフルーティーな酸っぱさが後口をさっぱりさせ、塩昆布からにじみ出る強い旨味成分と塩気が単調になりがちなマヨ味に深みを与えているのがナイスで、見た目によらず結構凝った味わいです。
 例えるとするなら「アボカドディップ仕立てのなんちゃって爽やかカルボナーラ」というイメージで、アボカドが朧気ながらもチーズや生クリームの代わりになり、カルボナーラ特有のあのもったりした口当たりまでもが再現できているのに感動しました。
 茹で卵の白身のプリプリした舌触りと粒マスタードのプチプチ感、そしてハムのシコシコした歯触りがいいアクセントになり、癖になります。


 そのまま食べてもおいしいですが、スパゲティに絡めるとアボカドのコクがより際立つのでおすすめです(←トーストに乗せても絶品!)。
 ビールや白ワインにぴったりなお洒落な一皿で、冷めてもちゃんとおいしいのが嬉しい一皿でした。

P.S.
 コメントを下さった皆様、ありがとうございます!今年もよろしくお願いします。

●出典)『まかない君』 西川魯介/白泉社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2016.02.09 Tue 19:08  |  

あんこさん、こんばんは!
今回の料理は麺類の中でも特にパスタが好き、しかもクリーミーなソースのものが好きな自分にとって是非食べたい一品でした。
アボカドも好きでよく食べるのですが、だいたい賽の目状に切ってサラダにしているので今度このレシピに挑戦しようと思います!

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あんこ

Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
 …『みをつくし料理帖』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『鬼平犯科帖』シリーズ
 …『銀の匙』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『スイーツ本部長一ノ瀬櫂』
 …『旅のグ(2)月は知っていた』
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