『1日外出録ハンチョウ』の“オムレツライス”を再現!

 当管理人はギャンブルを一切した事がない人間なのですが、録画してそれっきりだった「アメトーク」の競馬芸人を数ヶ月前に視聴し、馬たちのドラマチックな走りに目が釘付けになって以来、競走馬が好きなジャンルの一つになっています(←wikiで日本の有名な競走馬の経歴を調べたり、こちらで海外の名馬を調べたりするのが日常化に^^;)。
 夫の実家に置いてあった『優駿の門』『みどりのマキバオー』を読んでからはさらにヒートアップし、遂には『サラブレッドと暮らしてます。』も購入(←ちなみに、ダービースタリオンまでプレイしていた事があったのに、不思議と夫は昔も今もギャンブルをしていません)。
 とはいえ、お金をかけるのはケチ根性が三十年以上染み込んでいるので未だ勇気が出せず、ただレース動画をみているだけですが、いつか競馬場に行って生の競走馬の走りをみてみたいな~と夢見ている今日この頃です。

 どうも、大昔に明和牧場へ遊びに行って本物のハイセイコーに会った事があると父から聞き、ものすごく羨ましかった当管理人・あんこです。


 本日再現する漫画料理は、『1日外出録ハンチョウ』にて大槻班長があるお店で初めて注文した“オムレツライス”です!
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス図
 『1日外出録ハンチョウ』とは、かの有名な悪魔的ギャンブル漫画・『カイジ』シリーズの地下チンチロ編で、イカサマギャンブルを行っては大金を稼いでいた悪役・大槻班長が主人公のスピンオフ作品で、定期的に一日外出券を購入しては地上で悠々自適なグルメ&観光ライフを満喫する日常を描いた異色の飯テロ漫画です!
 元々、この作品が世に出るきっかけとなった『中間管理録トネガワ』が大好きで、「トネガワが面白かったんだから、多分こっちも当たりのはず!」と睨んで読み始めたのですが、思った通りギャグ色が強い原作パロディがあちこちで炸裂しており、楽しく読めます(←『カイジ』ファンなら読んで損はないです!)。

 ただ、利根川さんは「上と下に挟まれ四苦八苦しつつも、部下思いの不器用で粋な上司を頑張っている理想的な社会人」という感じでプラス方向に肉付けされているのに対し、大槻班長はややお茶目で愛嬌のあるおじさんという特徴が足されているくらいで、本当は人格者だったという種明かしがないのが少し気の毒;。
 しかし、逆にそこがただの悪役では抱けないリアルな人間味を感じさせ、特に限られた「日常」を楽しく過ごす為に様々な工夫を凝らしてその日一日を過ごしていく様子は凡人である当管理人には参考にしたいものばかりで、「あれこれ引っかかるところはあるものの、どこか憎めなくて共感できる身近な隣人」という新たなキャラ付けに成功していると思いました。
『1日外出録ハンチョウ』主人公・大槻班長
 当初は、大槻班長が独自のこだわりで見つけ出したB級グルメに舌鼓をうつのが大まかな流れだったんですが、話が進む見つれて部下の沼川さん(意外に繊細な心配性)や石和さん(超がつく程マイペース)と外出してあちこちをぶらついたり、地下で売りさばく斬新な商品や目新しいサービスを開発したりするなど色んなパターンの話が出てきており、マンネリやワンパターン感がないのがうれしいところ。
 また、出てくる料理も派手さや物珍しさはないのですが、日ごろから慣れ親しんでる料理が魅力的に描かれている感じなのがかえって食欲を掻き立てられ、夜中に読むには少々覚悟が必要です;(←小料理屋「みゆき」のぶりしゃぶ、豆板醤やうずらの卵を落としたねぎトロ丼、スーパー銭湯の湯上り御膳、大槻班長自らが作った長ネギと生姜たっぷりつみれ鍋、スリル満点なオイスターバーの牡蠣、ハードルを高く設定したふわとろ親子丼など)。
 たま~に地下施設オンリーの珍しい回もありますが、カイジの視点では見えてこなかった細かい日常やルール(←C班の小田切班長が物販界で思わぬライバルだったとか、特別なお祝い事の日はカレーが出てくるとか、黒服が年越しそばを打ってくれるとか)が見えてくるので、個人的に興味深いターンです。
ハンチョウは出てくる料理やシチュエーションが魅力的! 地下の物販に関する話が出てくるのも、原作ファンにはうれしいです
 今回ご紹介するのは、第3話「捻込」で大槻班長が25年ぶりに訪れた懐かしの中華料理屋・「大刻屋」で無意識の内に好奇心が勝って注文した“オムレツライス”!
 作り方はとても簡単で、刻んだチャーシューと長ネギの具をウェイパーで味付けした卵でオムレツ状になるよう包んで少量のケチャップをかけ、千切りキャベツとマヨネーズを添え、ご飯茶碗の横に置いたら出来上がりです。
 ポイントといえば、固めに焼くのではなく中がふわっとした半熟状になるよう卵に火入れしたり、チャーシューはちゃんとしたものを使うことくらいで、たったそれだけなのに妙においしそうに見えたものです。

 本当は、大槻班長は学生時代から大好きだった思い出の味であるかにチャーハンを頼むはずだったのですが、昔はなかったのに何故かえびチャーハンとかにチャーハンの間に捻り込むようにして“オムレツライス”と書か足されたのを目の当たりにし、思わずオーダーしてしまったとのこと(中華料理店のメニューというよりは、学生食堂のサービス定食っぽさが漂うネーミングですので、妙に気になる気持ちはわかりますが;)。
 いつでもお店にいける地上で生活しているならまだしも、自由が利かない囚われの地下暮らしの身だったら鉄板メニューという安牌を選んでいてもおかしくないのに、あえて勝負に出るあたり根っからのギャンブラーなんだな~と苦笑したのを覚えています←当管理人の場合、「はずれだったら夫のと交換しよう」というジョーカーカードを常に持ち歩いていますので、毎回勝負に出ています。ジゴロ牌でイカサマする大槻班長と同類ですね!
ただのオムレツではなく、チャーシューやねぎ、ウェイパー入り!
 ちょうど他の料理でチャーシューが必要になったので、多めに作ってこちらも実際はどんな感じなのか確かめてみようと思って再現することにしました。
 大体のレシピは作中で書かれていますので、早速作ってみようと思います!


 ということで、レッツ再現調理!
 まずは、自家製チャーシュー作り(←これは作中には詳しい味付けが書かれていなかった為、シンプルながらも一番ラーメン屋さんっぽくなるチャーシューのレシピで作ってます。こちらを参考にしました)。
 豚肩ロースの塊肉をタコ糸できつめに縛り、油をひいて中火に熱したフライパンで全面にまんべんなく焼き目をつけます。
 全体に香ばしい焼き色がついたら、皮を剥いてつぶしたにんにく、皮ごとスライスした生姜、ねぎの青い部分、お酒、お水、醤油、砂糖を入れて沸騰させておいた小鍋へ投入し、再沸騰したら弱火にして約一時間かけて煮ます。
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス1
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス2
 時々上下をひっくり返しつつ煮て、最終的にお肉に味がしっかり染みたらお鍋に入れたまま冷まし、タコ糸をはずします。
 これで、チャーシューは準備OKです!
 ※正直、小さく切ってしまうのがもったいなくなってしまうくらいお店の味に近いおいしさで、スライスしてタレと刻みネギを散らすだけでとびきりおいしいです。温玉や茹で青梗菜と一緒にご飯に乗せ、チャーシュー丼にしても美味です。
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス3
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス4
 次は、具と卵の用意。
 先ほどのチャーシューをサイコロ状に切って薄く刻んだ長ネギと一緒に軽く炒め、チャーシューダレを少し加えて簡単に味付けします。
 その間、卵にお湯で溶いて冷ましておいたウェイパーを加え、泡だて器でしっかり混ぜ合わせておきます。
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス5
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス6
 ここまできたら、あとは仕上げ作業。
 油をひいて熱したフライパンへウェイパー入り溶き卵を入れて手早くかき混ぜ、ある程度固まってきたら中央に具を入れ、柄の部分をトントン叩いてひっくり返しながらオムレツ状に整形して行きます。
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス7
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス8
 オムレツっぽく形作れたら急いでお皿へ盛り付け、傍らに千切りキャベツを添えてマヨネーズを絞れば“オムレツライス”の完成です!
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス9
 見た目は完全に洋食ですが、ウェイパーやチャーシューの香りが強く漂っているため、すぐに「中華風?」と気づけます(←大槻班長の場合、すでに店内に中華系の匂いが充満していたので気づかなかったものと思われます)。
 一見どうということもないオムレツに見えますが、果たして味はどんな風に仕上がっているのか…試したことがない組み合わせ名だけに気になります。
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス10
 それでは、出来立て熱々のうちにいざ実食!
 いただきまーすっ!
『1日外出録ハンチョウ』オムレツライス11


 さて、味の感想は…初めて食べたはずなのに、不思議と懐かしいご飯が進む美味さ!本格的なのにどことなく漂うユルさがたまりません!
 見た目は淡白そうですが、口の中に入れた途端、ふわふわトロトロの卵からジューシーなチャーシューとサクサク小気味良い長ネギがゴロゴロ飛び出してきてボリューム満点って感じで、濃いめの味つけと相まって「ザ・街の中華料理屋のおかず」って感じです。
 あっさりしつつも奥深い塩系中華スープ味の卵と、昔ながらのラーメン屋さん風オーソドックスなコク旨醤油味のチャーシューが合わさるとガツンとパンチが強く、これらがご飯に合わさると、まるで天津飯と炒飯とチャーシュー丼を一緒に食べているような気分になりました。
 特にケチャップのフルーティーな甘酸っぱさが加わると、天津飯は天津飯でも関東風のケチャップ餡天津飯より近くなるイメージで、一度で三度四度おいしい一皿です。
 また、サイコロ状に刻むことによってチャーシューの存在感が消えてしまわないか心配でしたがそんな事は全くなく、どんなに小さくても肉々してて肉汁が溢れだすので感心しました。
 チャーシューダレから溶け出したラードの旨味がオムレツ内部に染み渡っているせいか、洋風オムレツにはない甘味を帯びた独特の香ばしさがプラスされており、癖になります。
 このこってりオムレツに、シンプルかつ定番のマヨ味シャキシャキキャベツが後口をさっぱりさせて目先を変えるのがちょうどよく、何気に計算された組み合わせだなーと思いました。


 あんまりおいしくて、あっという間に食べつくしました;。
 チャーシューさえ作り置きしておけばすぐに作れますし、夫も気に入ったようですので、今後我が家の新しい定番メニューになりそうです(^^)。

P.S.
 kawajunさん、バッコさん、定点観測者さん、キンメさん、波多野鵡鯨さん、Sullaさん、コメント下さりありがとうございます!


●出典)『1日外出録ハンチョウ』1巻 協力:福本伸行  原作:萩原天晴 漫画:上原求、新井和也/講談社
     『1日外出録ハンチョウ』3巻 協力:福本伸行  原作:萩原天晴 漫画:上原求、新井和也/講談社
※この記事も含め、当ブログの再現料理記事は全てこちらの「再現料理のまとめリンク」に載せています。
※レシピの分量や詳しい内容は、以前こちらでご説明した通り完全非公開に致しております。

Comment

2018.05.10 Thu 21:40  |  

あんこさん、こんばんは。
早い投稿は嬉しいですが、ちょっと心配になってしまいます(笑)
ハンチョウの再現メニューは予想通りオムレツライス!
この話は掲載された当時とても話題になっていた記憶があります。話の内容もオチを含め良かったです。
完成後のオムレツもご飯に合いそうですが、焼豚(煮豚)がひじょうに美味しそうな艶やかさを放っていますね~。
それでは、無理をなさらずに。

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Author:あんこ
・性別:女
・趣味:読書、料理、ゲーム
・一言:食と本をこよなく愛してます。
・特に意欲的に再現中の漫画:
 …『姉のおなかをふくらませるのは僕』
 …『美味しんぼ』
 …『クッキングパパ』
 …『紺田照の合法レシピ』
 …『酒のほそ道』
 …『じったんの時短レシピ』
 …『鉄鍋のジャン!』
 …『なんちゃって駅弁』
 …『華中華』
 …『花のズボラ飯』
 …『まかない君』
 …『ママの味♥魔法のおかわりレシピ』
・再現料理を予定中の漫画:
 …『浅草人~あさくさびと~』
 …『拳闘暗黒伝セスタス』
 …『BAR・レモンハート』
 …『ぶたぶた』シリーズ
 …『ベーグル食べない?~幸せカフェごはん~』
 …『飯盛り侍』


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